JPH108571A - 構造物の免震装置 - Google Patents
構造物の免震装置Info
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- JPH108571A JPH108571A JP15976896A JP15976896A JPH108571A JP H108571 A JPH108571 A JP H108571A JP 15976896 A JP15976896 A JP 15976896A JP 15976896 A JP15976896 A JP 15976896A JP H108571 A JPH108571 A JP H108571A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造物の免震装置において、ダンパやバネを
不要として装置全体を簡単かつ安価に構成し、また、ボ
ールと支持部材との接触部分の圧力を減少させて各部材
の耐荷重を向上させ、さらに、異物等による免震性能へ
の影響を回避する。 【解決手段】 支承手段6により建築物を基礎2に対し
て水平方向に移動自在に支持する免震装置において、支
承手段6は、基礎2と建築物との間に配設されたボール
8と、ボール8を滑動状態で保持する球面状の凹部10
b1を備えて建築物の底面4aに固定された滑り支持部
材10と、基礎2に固定されてボール8を転動状態で支
持する転がり支持部材12とから主に構成される。
不要として装置全体を簡単かつ安価に構成し、また、ボ
ールと支持部材との接触部分の圧力を減少させて各部材
の耐荷重を向上させ、さらに、異物等による免震性能へ
の影響を回避する。 【解決手段】 支承手段6により建築物を基礎2に対し
て水平方向に移動自在に支持する免震装置において、支
承手段6は、基礎2と建築物との間に配設されたボール
8と、ボール8を滑動状態で保持する球面状の凹部10
b1を備えて建築物の底面4aに固定された滑り支持部
材10と、基礎2に固定されてボール8を転動状態で支
持する転がり支持部材12とから主に構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の免震装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の免震装置の支承手段としては、ボ
ールを支持部材上で転動させる転がり支承手段や、滑り
体を支持部材上で摺動させる滑り支承手段等がある。こ
れらの支承手段は、バネとダンパとを組み合わせたもの
と併用され、この種の複合支承においては、支承手段に
より構造物を水平方向に移動自在に確実に支持し、か
つ、バネとダンパとの組み合わせによる復元力および減
衰力で構造物の振動を良好に抑制する。
ールを支持部材上で転動させる転がり支承手段や、滑り
体を支持部材上で摺動させる滑り支承手段等がある。こ
れらの支承手段は、バネとダンパとを組み合わせたもの
と併用され、この種の複合支承においては、支承手段に
より構造物を水平方向に移動自在に確実に支持し、か
つ、バネとダンパとの組み合わせによる復元力および減
衰力で構造物の振動を良好に抑制する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記複
合支承は、前述のように、転がりまたは滑り支承手段の
他、バネおよびダンパの組み合わせ等を必要とするた
め、三種以上の異なる装置が必要となり、コストが高く
装置全体も複雑化する。
合支承は、前述のように、転がりまたは滑り支承手段の
他、バネおよびダンパの組み合わせ等を必要とするた
め、三種以上の異なる装置が必要となり、コストが高く
装置全体も複雑化する。
【0004】また、前記従来の転がり支承手段において
支持部材が平板状である場合は、ボールと上下の支持部
材との接触が略点接触になるので、この接触部分の圧力
は非常に大きくなる。このため、ボールや支持部材の材
質、形状等が制約を受け、延いては装置全体のコスト等
に影響が及ぶという問題点がある。
支持部材が平板状である場合は、ボールと上下の支持部
材との接触が略点接触になるので、この接触部分の圧力
は非常に大きくなる。このため、ボールや支持部材の材
質、形状等が制約を受け、延いては装置全体のコスト等
に影響が及ぶという問題点がある。
【0005】また、滑り支承手段にあっては、滑り体と
支持部材との接触部分に異物等が侵入すると、摺動抵抗
が増大し免震性能が影響される恐れがある。
支持部材との接触部分に異物等が侵入すると、摺動抵抗
が増大し免震性能が影響される恐れがある。
【0006】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、ダンパやバネを不要として装置全体
を簡単かつ安価に構成でき、かつ、ボールと支持部材と
の接触部分の圧力を減少させて各部材の耐荷重を向上さ
せ、さらに、異物等による免震性能への影響を回避する
こともできる構造物の免震装置を提供することを目的と
する。
れたものであって、ダンパやバネを不要として装置全体
を簡単かつ安価に構成でき、かつ、ボールと支持部材と
の接触部分の圧力を減少させて各部材の耐荷重を向上さ
せ、さらに、異物等による免震性能への影響を回避する
こともできる構造物の免震装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次のような構成を有する。すなわち、請求
項1の発明は、支承手段により構造物を基礎に対して水
平方向に移動自在に支持する構造物の免震装置におい
て、前記支承手段は、前記基礎と前記構造物との間に配
設されたボールと、前記基礎および構造物のうちの一方
に固定されて前記ボールを滑動状態で支持する滑り支持
部材と、前記基礎および構造物のうちの他方に固定され
て前記ボールを転動状態で支持する転がり支持部材とか
ら主に構成されたことを特徴とする構造物の免震装置で
ある。
成するため、次のような構成を有する。すなわち、請求
項1の発明は、支承手段により構造物を基礎に対して水
平方向に移動自在に支持する構造物の免震装置におい
て、前記支承手段は、前記基礎と前記構造物との間に配
設されたボールと、前記基礎および構造物のうちの一方
に固定されて前記ボールを滑動状態で支持する滑り支持
部材と、前記基礎および構造物のうちの他方に固定され
て前記ボールを転動状態で支持する転がり支持部材とか
ら主に構成されたことを特徴とする構造物の免震装置で
ある。
【0008】また、請求項2の発明は、前記滑り支持部
材が、前記ボールを滑動状態で保持する球面状の凹部を
備えることを特徴とする請求項1記載の構造物の免震装
置である。
材が、前記ボールを滑動状態で保持する球面状の凹部を
備えることを特徴とする請求項1記載の構造物の免震装
置である。
【0009】また、請求項3の発明は、前記転がり支持
部材が、中心位置から外方に行くに従って前記滑り支持
部材側に近づく形状を呈して前記ボールを転動させる傾
斜面を有することを特徴とする請求項1または2記載の
構造物の免震装置である。
部材が、中心位置から外方に行くに従って前記滑り支持
部材側に近づく形状を呈して前記ボールを転動させる傾
斜面を有することを特徴とする請求項1または2記載の
構造物の免震装置である。
【0010】また、請求項4の発明は、前記傾斜面が側
面視で直線状に形成されたものであることを特徴とする
請求項3記載の構造物の免震装置である。
面視で直線状に形成されたものであることを特徴とする
請求項3記載の構造物の免震装置である。
【0011】また、請求項5の発明は、前記傾斜面が側
面視で円弧状に形成されたものであることを特徴とする
請求項3記載の構造物の免震装置である。
面視で円弧状に形成されたものであることを特徴とする
請求項3記載の構造物の免震装置である。
【0012】また、請求項6の発明は、前記傾斜面が側
面視で楕円曲線状に形成されたものであることを特徴と
する請求項3記載の構造物の免震装置である。
面視で楕円曲線状に形成されたものであることを特徴と
する請求項3記載の構造物の免震装置である。
【0013】請求項1の発明によれば、転がり支持部材
におけるボールの転動により、構造物と基礎とを相対的
に変位可能とし、通常の滑りまたは転がり支承手段と同
程度の免震効果が得られる。それと同時に、滑り支持部
材においては、ボールの滑動によって生ずる滑り摩擦に
より地震エネルギーが吸収されるので、ダンパ効果が得
られるようになる。よって、構造物と基礎とを相対的に
変位させる支承手段に、ダンパ効果を具備させることが
できるので、従来の少なくともダンパを削除することが
できる。したがって、装置全体を簡単かつ安価に構成す
ることができる。
におけるボールの転動により、構造物と基礎とを相対的
に変位可能とし、通常の滑りまたは転がり支承手段と同
程度の免震効果が得られる。それと同時に、滑り支持部
材においては、ボールの滑動によって生ずる滑り摩擦に
より地震エネルギーが吸収されるので、ダンパ効果が得
られるようになる。よって、構造物と基礎とを相対的に
変位させる支承手段に、ダンパ効果を具備させることが
できるので、従来の少なくともダンパを削除することが
できる。したがって、装置全体を簡単かつ安価に構成す
ることができる。
【0014】請求項2の発明によれば、前記ボールを球
面状の凹部により支持するため、ボールと支持部材(滑
り支持部材)との接触面積を大幅に増加することが可能
になり、この接触部分での圧力が減少する。このため、
ボールおよび滑り支持部材の耐荷重を増大させることが
できる。
面状の凹部により支持するため、ボールと支持部材(滑
り支持部材)との接触面積を大幅に増加することが可能
になり、この接触部分での圧力が減少する。このため、
ボールおよび滑り支持部材の耐荷重を増大させることが
できる。
【0015】また、ボールを球面状の凹部に接触させる
ため、ボールと凹部との接触部分は、隠蔽されて外部か
らの影響を受けにくい。これにより、従来の滑り支承に
おけるカジリを回避でき、異物等の侵入によって免震性
能が影響されることがなくなる。一方、転がり支持部材
においては、転動するボールにより異物等が潰されるた
め、異物等によってボールの転動が影響されることはほ
とんどない。
ため、ボールと凹部との接触部分は、隠蔽されて外部か
らの影響を受けにくい。これにより、従来の滑り支承に
おけるカジリを回避でき、異物等の侵入によって免震性
能が影響されることがなくなる。一方、転がり支持部材
においては、転動するボールにより異物等が潰されるた
め、異物等によってボールの転動が影響されることはほ
とんどない。
【0016】また、請求項3の発明によれば、前記ボー
ルは、転がり支持部材の傾斜面により転動状態で支持さ
れるため、地震時において、ボールと滑り支持部材との
間に滑り摩擦力(減衰力)が働く一方、ボールを傾斜面
の中心位置に戻す方向に転動させる、構造物の重力によ
る復元力が同時に得られる。したがって、請求項3の発
明によれば、ボールの回転により復元力および減衰力を
同時に得ることができ、従来のダンパだけでなくバネを
も不要にすることができるため、構造物の振動をより簡
単かつ安価な構造によって、良好に抑制することができ
る。
ルは、転がり支持部材の傾斜面により転動状態で支持さ
れるため、地震時において、ボールと滑り支持部材との
間に滑り摩擦力(減衰力)が働く一方、ボールを傾斜面
の中心位置に戻す方向に転動させる、構造物の重力によ
る復元力が同時に得られる。したがって、請求項3の発
明によれば、ボールの回転により復元力および減衰力を
同時に得ることができ、従来のダンパだけでなくバネを
も不要にすることができるため、構造物の振動をより簡
単かつ安価な構造によって、良好に抑制することができ
る。
【0017】また、請求項3の発明によれば、通常は傾
斜面の中心位置にボールが位置するため、ボールとの接
触部分は点接触ではなくなる。これにより、転がり支持
部材側においても接触部分の圧力を減少させることがで
き、ボールや転がり支持部材の耐荷重を向上させること
ができる。
斜面の中心位置にボールが位置するため、ボールとの接
触部分は点接触ではなくなる。これにより、転がり支持
部材側においても接触部分の圧力を減少させることがで
き、ボールや転がり支持部材の耐荷重を向上させること
ができる。
【0018】なお、傾斜面は、要求される免震性能に応
じて、請求項4〜請求項6に記載した各種の斜面(直線
状の傾斜面、円弧状の傾斜面、楕円曲線状の傾斜面)か
ら適宜に選択することが可能である。
じて、請求項4〜請求項6に記載した各種の斜面(直線
状の傾斜面、円弧状の傾斜面、楕円曲線状の傾斜面)か
ら適宜に選択することが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は本実施形態の免震装置の平面
図、図2は、図1におけるII−II断面図である。本実施
形態の免震装置は、図1および図2に示すように、基礎
2に対して建築物(構造物の一例)4を支承手段6によ
り水平方向に移動自在に支持するものである。支承手段
6は、基礎2と建築物4との間に配設された例えば鋼球
からなるボール8と、ボール8を滑動状態で保持する球
面状の凹部10b1を備えて建築物4の底面4aに固定
された滑り支持部材10と、基礎2に固定されてボール
8を転動状態で支持する転がり支持部材12とから主に
構成される。支承手段6は、建築物4の底面4aの四隅
それぞれに配置される。
施形態を説明する。図1は本実施形態の免震装置の平面
図、図2は、図1におけるII−II断面図である。本実施
形態の免震装置は、図1および図2に示すように、基礎
2に対して建築物(構造物の一例)4を支承手段6によ
り水平方向に移動自在に支持するものである。支承手段
6は、基礎2と建築物4との間に配設された例えば鋼球
からなるボール8と、ボール8を滑動状態で保持する球
面状の凹部10b1を備えて建築物4の底面4aに固定
された滑り支持部材10と、基礎2に固定されてボール
8を転動状態で支持する転がり支持部材12とから主に
構成される。支承手段6は、建築物4の底面4aの四隅
それぞれに配置される。
【0020】滑り支持部材10は、建築物4の底面4a
に固定された取付板14にボルト16で締着される取付
フランジ部10aと、前記凹部10b1を内部に備えた
ボール収納部10bとから主になる。凹部10b1は、
下方に開放していて、その曲率半径は、ボール8の半径
よりもやや大きく設定されている。ボール収納部10b
の下端内周には、凹部10b1に収納されたボール8の
下端部外周に接する内鍔部10b2が設けられており、
凹部10b1に収納されたボール8は、この内鍔部10
b2によって、凹部10b1内に抱持されると共に回転
状態でもその位置が凹部10b1の中央になるよう規制
される。なお、本発明において所望のダンパ効果を得る
ためには、ボールと滑り支持部材との間の滑り摩擦係数
(本実施形態ではボール8と凹部10b1との滑り摩擦
係数)を0.01〜0.5の範囲に設定することが望ま
しい。
に固定された取付板14にボルト16で締着される取付
フランジ部10aと、前記凹部10b1を内部に備えた
ボール収納部10bとから主になる。凹部10b1は、
下方に開放していて、その曲率半径は、ボール8の半径
よりもやや大きく設定されている。ボール収納部10b
の下端内周には、凹部10b1に収納されたボール8の
下端部外周に接する内鍔部10b2が設けられており、
凹部10b1に収納されたボール8は、この内鍔部10
b2によって、凹部10b1内に抱持されると共に回転
状態でもその位置が凹部10b1の中央になるよう規制
される。なお、本発明において所望のダンパ効果を得る
ためには、ボールと滑り支持部材との間の滑り摩擦係数
(本実施形態ではボール8と凹部10b1との滑り摩擦
係数)を0.01〜0.5の範囲に設定することが望ま
しい。
【0021】転がり支持部材12は、略円板状のもので
ある。この転がり支持部材12の上面には、中心位置か
ら外側方に行くに従って滑り支持部材14側に近づく形
状(略摺鉢形状)を呈してボール8を転動させる傾斜面
12aが設けられている。傾斜面12aは、側面視で直
線状の斜面(例えば傾斜角1°〜5°程度)、円弧状の
斜面、楕円曲線状の斜面から適宜に選択可能である。こ
の斜面12aの形状および傾斜面12aとボール8との
転がり摩擦係数は、ボール8を中心位置に戻そうとする
復元力が凹部10b1における摩擦力に打ち勝って、地
震終了後にはボール8を自動的に傾斜面12aの中心位
置に戻し、かつ、所望の免震効果が得られる数値に設定
される。
ある。この転がり支持部材12の上面には、中心位置か
ら外側方に行くに従って滑り支持部材14側に近づく形
状(略摺鉢形状)を呈してボール8を転動させる傾斜面
12aが設けられている。傾斜面12aは、側面視で直
線状の斜面(例えば傾斜角1°〜5°程度)、円弧状の
斜面、楕円曲線状の斜面から適宜に選択可能である。こ
の斜面12aの形状および傾斜面12aとボール8との
転がり摩擦係数は、ボール8を中心位置に戻そうとする
復元力が凹部10b1における摩擦力に打ち勝って、地
震終了後にはボール8を自動的に傾斜面12aの中心位
置に戻し、かつ、所望の免震効果が得られる数値に設定
される。
【0022】次に、本実施形態の免震装置の動作につい
て説明する。まず、地震が起きていない通常の状態にお
いて、免震装置は図2に示す状態にある。この状態から
地震が発生すると、基礎2と建築物4とが水平方向に相
対的に変位するため、ボール8は、傾斜面12a上を転
がりながら変位すると共に、その上部が凹部10b1に
滑動状態で保持される。傾斜面12a上を転動するボー
ル8は、傾斜面12aの勾配により傾斜面12aの中心
に向く、建築物4の重力による復元力と、凹部10b1
における摩擦力(減衰力)とを受ける。これにより、装
置全体としては、地震時において、建築物4の重力によ
り復元力が得られる一方、前記摩擦力によって減衰力が
得られることになる。
て説明する。まず、地震が起きていない通常の状態にお
いて、免震装置は図2に示す状態にある。この状態から
地震が発生すると、基礎2と建築物4とが水平方向に相
対的に変位するため、ボール8は、傾斜面12a上を転
がりながら変位すると共に、その上部が凹部10b1に
滑動状態で保持される。傾斜面12a上を転動するボー
ル8は、傾斜面12aの勾配により傾斜面12aの中心
に向く、建築物4の重力による復元力と、凹部10b1
における摩擦力(減衰力)とを受ける。これにより、装
置全体としては、地震時において、建築物4の重力によ
り復元力が得られる一方、前記摩擦力によって減衰力が
得られることになる。
【0023】このように動作する本実施形態の免震装置
においては、ボール8の回転により復元力および減衰力
を同時に得ることができ、バネとダンパの組み合わせ等
の他の装置が不要になるため、建築物4の振動を簡単か
つ安価な構造により良好に抑制することができるとい
う、従来の装置に対して極めて有利な効果が得られる。
においては、ボール8の回転により復元力および減衰力
を同時に得ることができ、バネとダンパの組み合わせ等
の他の装置が不要になるため、建築物4の振動を簡単か
つ安価な構造により良好に抑制することができるとい
う、従来の装置に対して極めて有利な効果が得られる。
【0024】また、通常の状態においては、ボール8の
上部が球面状の凹部10b1により支持され、ボール8
の下部が傾斜面12aの中心部に支持されるため、ボー
ル8の上部・下部と支持部材(滑り支持部材10・転が
り支持部材12)との接触面積を大幅に増加することが
可能になり、この接触部分の圧力を減少させることがで
きる。このため、ボール8、滑り支持部材10および転
がり支持部材12の耐荷重を増大させることができる。
上部が球面状の凹部10b1により支持され、ボール8
の下部が傾斜面12aの中心部に支持されるため、ボー
ル8の上部・下部と支持部材(滑り支持部材10・転が
り支持部材12)との接触面積を大幅に増加することが
可能になり、この接触部分の圧力を減少させることがで
きる。このため、ボール8、滑り支持部材10および転
がり支持部材12の耐荷重を増大させることができる。
【0025】また、ボール8と凹部10b1との接触部
分は、ボール収納部10bにより隠蔽されていて、しか
も前記内鍔部10b2により凹部10b1内が略密閉さ
れた状態になるため、外部からの影響を受けにくい。こ
れにより、従来の滑り支承におけるカジリを防止でき、
異物等の侵入によって免震性能が影響されることを回避
できる。一方、転がり支持部材12においては、転動す
るボール8により異物等が潰されるため、異物等によっ
てボール8の転動が影響されることはほとんどない。
分は、ボール収納部10bにより隠蔽されていて、しか
も前記内鍔部10b2により凹部10b1内が略密閉さ
れた状態になるため、外部からの影響を受けにくい。こ
れにより、従来の滑り支承におけるカジリを防止でき、
異物等の侵入によって免震性能が影響されることを回避
できる。一方、転がり支持部材12においては、転動す
るボール8により異物等が潰されるため、異物等によっ
てボール8の転動が影響されることはほとんどない。
【0026】また、傾斜面12aが直線状の場合、建築
物4の重量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位
をx、傾斜角をθとすると、ボール8の復元力は、mg
・sinθ・cosθで表され、固有振動数は(g・s
inθ・cosθ/32x)1/2で表される。したがっ
て、直線状の傾斜面12aを使用したときは、固有振動
数がボール8の変位(振幅)xに依存するため、ボール
8の変位xが変化すると固有振動数も変化するので、バ
ネ質点系のような共振点が存在しないという効果が得ら
れる。
物4の重量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位
をx、傾斜角をθとすると、ボール8の復元力は、mg
・sinθ・cosθで表され、固有振動数は(g・s
inθ・cosθ/32x)1/2で表される。したがっ
て、直線状の傾斜面12aを使用したときは、固有振動
数がボール8の変位(振幅)xに依存するため、ボール
8の変位xが変化すると固有振動数も変化するので、バ
ネ質点系のような共振点が存在しないという効果が得ら
れる。
【0027】傾斜面12aが円弧状の場合、建築物4の
重量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位をx、
ボール8が接する点での傾斜角(円弧の接線の傾斜角)
をθ1、円弧の半径をrとすると、θ1が小さいとき、
ボール8の復元力は、mg・sinθ1≒mg・(−x
/r)で表され、固有振動数は(1/2π)・(g/
r)1/2で表される。したがって、円弧状の傾斜面12
aを使用したときは、復元力がボール8の変位xに比例
するため、一般のバネと同様の復元作用が得られる。
重量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位をx、
ボール8が接する点での傾斜角(円弧の接線の傾斜角)
をθ1、円弧の半径をrとすると、θ1が小さいとき、
ボール8の復元力は、mg・sinθ1≒mg・(−x
/r)で表され、固有振動数は(1/2π)・(g/
r)1/2で表される。したがって、円弧状の傾斜面12
aを使用したときは、復元力がボール8の変位xに比例
するため、一般のバネと同様の復元作用が得られる。
【0028】傾斜面12aが楕円曲線状の場合、建築物
4の重量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位を
x、ボール8が接する点での傾斜角(楕円曲線の接線の
傾斜角)をθ2とすると、ボール8の復元力は、mg・
sinθ2・cosθ2で表され、固有振動数は、ボー
ル8の変位(振幅)xに依存する。よって、楕円曲線状
の場合は、直線状の場合と同様に共振点を生じさせない
と同時に、復元力がθ2に比例するためバネ効果も得ら
れる。
4の重量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位を
x、ボール8が接する点での傾斜角(楕円曲線の接線の
傾斜角)をθ2とすると、ボール8の復元力は、mg・
sinθ2・cosθ2で表され、固有振動数は、ボー
ル8の変位(振幅)xに依存する。よって、楕円曲線状
の場合は、直線状の場合と同様に共振点を生じさせない
と同時に、復元力がθ2に比例するためバネ効果も得ら
れる。
【0029】なお、本実施形態は、本発明の好適な実施
の態様であり、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定
されない。
の態様であり、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定
されない。
【0030】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明の構造物の免
震装置によれば、ボールの回転により復元力および減衰
力を同時に得てダンパやバネを不要とし、簡単かつ安価
な構造で装置全体を構成することができる。また、ボー
ルと支持部材との接触部分の圧力を減少させて耐荷重を
向上させることができる。また、ボールと凹部との接触
部分は、隠蔽されて外部からの影響を受けにくい一方、
転がり支持部材においては、ボールの転動により異物等
が潰されるので、異物等による免震性能への影響を回避
することができる。
震装置によれば、ボールの回転により復元力および減衰
力を同時に得てダンパやバネを不要とし、簡単かつ安価
な構造で装置全体を構成することができる。また、ボー
ルと支持部材との接触部分の圧力を減少させて耐荷重を
向上させることができる。また、ボールと凹部との接触
部分は、隠蔽されて外部からの影響を受けにくい一方、
転がり支持部材においては、ボールの転動により異物等
が潰されるので、異物等による免震性能への影響を回避
することができる。
【図1】本実施形態の免震耐風装置の平面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
2 基礎 4 建築物(構造物の一例) 6 支承手段 8 ボール 10 滑り支持部材 10b1 凹部 12 転がり支持部材 12a 傾斜面
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、傾斜面12aが直線状の場合、建築
物4の質量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位
をx、傾斜角をθとすると、ボール8の復元力は、mg
・sinθ・cosθで表され、固有振動数は(g・s
inθ・cosθ/32x)1/2で表される。したがっ
て、直線状の傾斜面12aを使用したときは、固有振動
数がボール8の変位(振幅)xに依存するため、ボール
8の変位xが変化すると固有振動数も変化するので、バ
ネ質点系のような共振点が存在しないという効果が得ら
れる。
物4の質量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位
をx、傾斜角をθとすると、ボール8の復元力は、mg
・sinθ・cosθで表され、固有振動数は(g・s
inθ・cosθ/32x)1/2で表される。したがっ
て、直線状の傾斜面12aを使用したときは、固有振動
数がボール8の変位(振幅)xに依存するため、ボール
8の変位xが変化すると固有振動数も変化するので、バ
ネ質点系のような共振点が存在しないという効果が得ら
れる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】傾斜面12aが円弧状の場合、建築物4の
質量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位をx、
ボール8が接する点での傾斜角(円弧の接線の傾斜角)
をθ1、円弧の半径をrとすると、θ1が小さいとき、
ボール8の復元力は、mg・sinθ1≒mg・(−x
/r)で表され、固有振動数は(1/2π)・(g/
r)1/2で表される。したがって、円弧状の傾斜面12
aを使用したときは、復元力がボール8の変位xに比例
するため、一般のバネと同様の復元作用が得られる。
質量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位をx、
ボール8が接する点での傾斜角(円弧の接線の傾斜角)
をθ1、円弧の半径をrとすると、θ1が小さいとき、
ボール8の復元力は、mg・sinθ1≒mg・(−x
/r)で表され、固有振動数は(1/2π)・(g/
r)1/2で表される。したがって、円弧状の傾斜面12
aを使用したときは、復元力がボール8の変位xに比例
するため、一般のバネと同様の復元作用が得られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】傾斜面12aが楕円曲線状の場合、建築物
4の質量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位を
x、ボール8が接する点での傾斜角(楕円曲線の接線の
傾斜角)をθ2とすると、ボール8の復元力は、mg・
sinθ2・cosθ2で表され、固有振動数は、ボー
ル8の変位(振幅)xに依存する。よって、楕円曲線状
の場合は、直線状の場合と同様に共振点を生じさせない
と同時に、復元力がθ2に比例するためバネ効果も得ら
れる。
4の質量をm、重力加速度をg、ボール8の水平変位を
x、ボール8が接する点での傾斜角(楕円曲線の接線の
傾斜角)をθ2とすると、ボール8の復元力は、mg・
sinθ2・cosθ2で表され、固有振動数は、ボー
ル8の変位(振幅)xに依存する。よって、楕円曲線状
の場合は、直線状の場合と同様に共振点を生じさせない
と同時に、復元力がθ2に比例するためバネ効果も得ら
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の免震装置の平面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【符号の説明】 2 基礎 4 建築物(構造物の一例) 6 支承手段 8 ボール 10 滑り支持部材 10b1 凹部 12 転がり支持部材 12a 傾斜面
Claims (6)
- 【請求項1】 支承手段により構造物を基礎に対して水
平方向に移動自在に支持する構造物の免震装置におい
て、 前記支承手段は、前記基礎と前記構造物との間に配設さ
れたボールと、前記基礎および構造物のうちの一方に固
定されて前記ボールを滑動状態で支持する滑り支持部材
と、前記基礎および構造物のうちの他方に固定されて前
記ボールを転動状態で支持する転がり支持部材とから主
に構成されたことを特徴とする構造物の免震装置。 - 【請求項2】 前記滑り支持部材は、前記ボールを滑動
状態で保持する球面状の凹部を備えることを特徴とする
請求項1記載の構造物の免震装置。 - 【請求項3】 前記転がり支持部材は、中心位置から外
方に行くに従って前記滑り支持部材側に近づく形状を呈
して前記ボールを転動させる傾斜面を有することを特徴
とする請求項1または2記載の構造物の免震装置。 - 【請求項4】 前記傾斜面は、側面視で直線状に形成さ
れたものであることを特徴とする請求項2記載の構造物
の免震装置。 - 【請求項5】 前記傾斜面は、側面視で円弧状に形成さ
れたものであることを特徴とする請求項3記載の構造物
の免震装置。 - 【請求項6】 前記傾斜面は、側面視で楕円曲線状に形
成されたものであることを特徴とする請求項3記載の構
造物の免震装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15976896A JPH108571A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 構造物の免震装置 |
| PCT/JP1997/002117 WO1997048866A1 (en) | 1996-06-20 | 1997-06-20 | Seismic isolation structure for buildings |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15976896A JPH108571A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 構造物の免震装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH108571A true JPH108571A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15700853
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15976896A Pending JPH108571A (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 構造物の免震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH108571A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000266116A (ja) * | 1999-01-14 | 2000-09-26 | Ariigumi:Kk | 揺動ベアリング式免震装置 |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP15976896A patent/JPH108571A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000266116A (ja) * | 1999-01-14 | 2000-09-26 | Ariigumi:Kk | 揺動ベアリング式免震装置 |
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