JPH1086790A - シートベルト用リトラクター - Google Patents

シートベルト用リトラクター

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Publication number
JPH1086790A
JPH1086790A JP8267717A JP26771796A JPH1086790A JP H1086790 A JPH1086790 A JP H1086790A JP 8267717 A JP8267717 A JP 8267717A JP 26771796 A JP26771796 A JP 26771796A JP H1086790 A JPH1086790 A JP H1086790A
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JP
Japan
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shaft
retractor
bobbin
base
webbing
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Application number
JP8267717A
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English (en)
Inventor
Katsuyasu Ono
勝康 小野
Satoshi Hirase
敏 平瀬
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギー吸収機構を備えながら、リトラク
ターが大型化したり、巻取性が悪化することのない軽量
で高強度な巻取軸を備えたシートベルト用リトラクター
を提供する。 【解決手段】 シートベルト用リトラクター100 は、ウ
ェビング20が巻装される略筒状のボビン3と、該ボビン
3の一端側に対向する基板7に所定間隔を以て垂設され
た一対のシャフト部4,5 が前記ボビン3を嵌通する巻取
シャフト8と、一端部が前記基板7を貫通してロッキン
グベース15と結合される捩じり棒2のシャフト結合部2a
及び前記シャフト部4,5 の突起4a,4b に一体的に嵌合さ
れると共にリトラクターベース1の側板1aにボス部10c
を回転自在に支持される金属盤10と、車両緊急時に前記
ロッキングベース15のウェビング引出し方向の回転を阻
止する緊急ロック手段300 とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートベルト装置
のリトラクター(巻取装置)に関し、特に、エネルギー
吸収機構を備えたシートベルト用リトラクターに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の乗員等を座席に安全に保持
するためのシートベルト用リトラクターにおいては、急
な加速、衝突又は減速に反応する慣性感知手段によって
リトラクターを物理的にロックする緊急ロック機構を備
えて乗員を効果的及び安全に拘束する緊急ロック式リト
ラクターが種々用いられている。
【0003】このような緊急ロック式リトラクターとし
ては、ウェビングを巻装する円筒状のボビンを合成樹脂
や軽合金等の軽量な材料で一体成形すると共に、鋼材か
ら鍛造した巻取シャフトを該ボビンに嵌通させてリトラ
クターベースで回転自在に支持することによって、軽量
で高強度な巻取軸を構成したものがある。そして、前記
巻取シャフトは、一端に配設されたロッキングベースが
車両緊急時にリトラクターベースの被係合部に係合して
該巻取シャフトのウェビング引出し方向の回転を阻止す
ることができるロック手段を備えており、車両緊急時に
それらロッキングベースと被係合部とが係合して巻取軸
のウェビング引出し方向の回転を阻止するように構成さ
れている。
【0004】一方、衝突による衝撃力が極めて大きい時
には、衝突後の時間の経過と共にウェビング張力が増大
するため、乗員の身体に急激な減速度を生じることにな
り、ウェビングから乗員にかかる負荷が極めて大きくな
る。そこで、ウェビングに作用する荷重が予め設定した
所定値以上となった際、シートベルトを所定量繰り出さ
せることにより、乗員の身体に生じる衝撃を吸収するエ
ネルギー吸収機構を備え、乗員の身体をより確実に保護
するようにしたシートベルト装置も種々提案されてい
る。このような構成のシートベルト用リトラクターとし
ては、特開昭46−7710号公報等に記載された、
「とくに安全ベルト用のエネルギ吸収装置」が知られて
いる。
【0005】前記エネルギ吸収装置では、エネルギ吸収
装置が力を伝達する部分となる巻き取り部材(ボビン)
と、この巻き取り部材に対して相対的に回動可能とされ
たホルダ(リトラクターベース)とが備えられ、それら
ホルダと巻き取り部材との間に、トーションバー(捩じ
り棒)が配置されている。そこで、車両緊急時に巻取軸
の回転が阻止された後、さらにロック手段に荷重が負荷
されたときには、前記トーションバーが自体の軸回りに
捩じれることにより、乗員の身体に作用する衝突エネル
ギーがトーションバーの変形仕事として吸収される。
【0006】そこで、上述の如き合成樹脂製のボビンと
鍛造シャフトから成る巻取軸に、上記エネルギ吸収装置
を組み合わせた場合のシートベルト用リトラクター30
0の構成を図5及び図6に示す。図5に示すように、合
成樹脂製のボビン33と共に巻取軸39を構成する巻取
シャフト38は、該ボビン33のシャフト嵌入穴41に
嵌挿されるシャフト部36と、該シャフト部36の一端
に配設された基板37とを備えている。前記シャフト部
36は、その軸方向に沿って形成されたスリット34を
有しており、前記シャフト嵌入穴41に嵌挿された後、
ウェビングの基端部が該ボビン33の径方向に貫通する
スリット開口33aに挿入されると共に該スリット34
に挿通される。そして、ウェビングの基端部に固定ピン
が取付けられることにより、該ウェビングが巻取軸39
に固定される。
【0007】更に、一端にロッキングベース45を一体
的に結合された捩じり棒31は、前記基板37の貫通孔
37aを貫通し、先端嵌合部31aが前記シャフト部3
6の他端に形成された嵌合凹部32に嵌合される。そこ
で、捩じり棒31の先端嵌合部31aはシャフト部36
と一体的に回転され、捩じり棒31のロッキングベース
45側部分は基板37に対して相対回転自在とされる。
そして、図6に示すように、巻取シャフト38の先端部
35が、ブッシュ47を介してリトラクターベース51
の側板51aに回転自在に支持される。
【0008】従って、車両緊急時に図示しないロック手
段によりロッキングベース45の回転が阻止された後、
さらにボビン33を介して巻取シャフト38に回転トル
クが加えられた時には、前記捩じり棒31が自体の軸回
りに捩じれることにより、乗員の身体に作用する衝突エ
ネルギーが捩じり棒31の変形仕事として吸収される。
尚、前記基板37とロッキングベース45との間には、
両部材の相対回転角度を規制して捩じり棒31の所定以
上の捩じり変形を阻止する回転規制機構が設けられてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記巻取シ
ャフト38のスリット34内には、ウェビングと共に捩
じり棒31が配設されるが、該捩じり棒31の先端嵌合
部31aに嵌合する嵌合凹部32をシャフト部36の他
端に形成する為には、前記先端部35の分だけシャフト
部36の長さを長くして鍛造の最低肉厚を確保しなけれ
ばならない。そこで、シャフト部36が長くなった分だ
けリトラクターの横幅も広くなり、リトラクターが大型
化するという問題がある。
【0010】又、図6に示したように、前記嵌合凹部3
2を形成する為に長くされた前記先端部35が側板51
aで回転自在に支持される場合には、ブッシュ47が大
径化して回転時のトルク損失が大きくなるので、巻取軸
39の巻取性が悪化し易いという問題がある。一方、ト
ルク損失を減らす為、前記先端部35の外方に側板51
aに回転自在に支持される小径の回転支軸部を設けた場
合には、リトラクターの横幅が更に大きくなってしまう
という問題がある。
【0011】更に、前記巻取シャフト38を鍛造する場
合、そのスリット34は嵌合凹部3を含めて打抜きによ
り形成されるので、該嵌合凹部32は打抜き方向(図6
中、紙面垂直方向)に開口した形状となる。そこで、前
記先端嵌合部31aの打抜き方向の動きを規制すること
は難しく、先端嵌合部31aが嵌合凹部32から外れて
しまう可能性もある。
【0012】従って、本発明の目的は上記課題解消する
ことに係り、エネルギー吸収機構を備えながら、リトラ
クターが大型化したり、巻取性が悪化することのない軽
量で高強度な巻取軸を備えたシートベルト用リトラクタ
ーを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ウ
ェビングが巻装される略筒状のボビンと、該ボビンの一
端側に対向する基板に所定間隔を以て垂設された一対の
シャフト部が前記ボビンを嵌通する巻取シャフトと、一
端部が前記基板を貫通してロッキングベースと結合され
る捩じり棒の他端部及び前記シャフト部の自由端部に一
体的に嵌合されると共にリトラクターベースに回転自在
に支持される金属盤と、車両緊急時に前記ロッキングベ
ースをリトラクターベースと係合させてウェビング引出
し方向の回転を阻止する緊急ロック手段とを備えたシー
トベルト用リトラクターにより達成される。
【0014】上記構成によれば、巻取シャフト及び金属
盤を巻取軸の強度部材とすることで、ボビンを合成樹脂
や軽合金等の軽量な材料で一体成形することができる。
捩じり棒の他端部は、金属盤を介してシャフト部の自由
端部と確実に結合される。シャフト部の自由端部は金属
盤を介してリトラクターベースに回転自在に支持される
ので、該シャフト部の自由端部に回転支軸部を一体成形
する必要がない。
【0015】尚、好ましくは前記捩じり棒の他端部が多
角形状とされ、前記金属盤に形成された多角形状の嵌合
凹部に嵌合される。又、好ましくは前記各シャフト部の
自由端部が直方体状の突起を有し、該突起に嵌合する前
記金属盤の嵌合部が長方形状の開口とされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施
形態に係るシートベルト用リトラクター100の正面縦
断面図であり、図2は図1に示したシートベルト用リト
ラクター100の要部分解斜視図であり、図3は図2に
示した金属盤の要部斜視図である。
【0017】本実施形態のシートベルト用リトラクター
100は、ウェビング20が巻装される略筒状のボビン
3と、該ボビン3の一端側(図1中、左側)に対向する
基板7に所定間隔を以て垂設された一対のシャフト部
4,5が前記ボビン3を嵌通する巻取シャフト8と、一
端部が前記基板7を貫通してロッキングベース15と結
合される捩じり棒2の他端部及び前記シャフト部4,5
の自由端部に一体的に嵌合されると共にリトラクターベ
ース1に回転自在に支持される金属盤10と、車両緊急
時に前記ロッキングベース15をリトラクターベース1
と係合させてウェビング引出し方向の回転を阻止する緊
急ロック手段300とを備えている。
【0018】前記リトラクターベース1は、車体に固定
される背板1cの両側から左右の側板1a,1bが立ち
上がり、略コ字状の断面を有するように金属板をプレス
成形したものであり、左右の側板1a,1bの対向位置
には前記ボビン3と組み合わされた捩じり棒2が回動自
在に橋架されている。前記リトラクターベース1の側板
1aを挿通した捩じり棒2の先端部には、該捩じり棒2
を介して前記ボビン3をウェビング巻取り方向に常時付
勢する公知の巻取りばね装置(図示せず)が装備され
る。
【0019】前記ボビン3は、例えば合成樹脂や軽合金
等の軽量な材料で略円筒形に一体成形されており、ウェ
ビングが巻回される胴部には、ウェビングの基端部を挿
通させて保持するために、径方向に貫通するスリット開
口3aが設けられている。又、該ボビン3内には、軸方
向に延びる断面略長方形状のシャフト嵌入穴11が貫通
形成されている。
【0020】前記巻取シャフト8は、円形の基板7に一
対のシャフト部4,5が所定間隔を以て垂設されてお
り、鋼材より鍛造されたものである。前記基板7の中央
には捩じり棒2の後述するシャフト結合部2aが挿通で
きる断面六角形の貫通孔7aが形成されており、該貫通
孔7aには前記捩じり棒2のロッキングベース15側に
断面円形状に形成された軸部2bが回転自在に支持され
る。
【0021】ここで、前記シャフト部4,5は、図4に
示すように、捩じり棒2がボビン3の回転中心軸線に沿
って配設できると共に、該捩じり棒2とシャフト部4と
の間にウェビング20の基端部を挿通するスリットを形
成できるだけの間隔を以て基板7に垂設される。そこ
で、前記シャフト部4はシャフト部5よりも細い矩型断
面を有すると共に、基板7の外周側にオフセットされて
いる。又、シャフト部4,5の各自由端部には、直方体
状の突起4a,5aが突設されるが、これら突起4a,
5aはボビン3の回転中心軸線に対し対称となるように
突設されている。
【0022】そこで、前記ボビン3のシャフト嵌入穴1
1を嵌通したシャフト部4,5の各自由端部に金属盤1
0を嵌合することによって巻取軸9が構成される。即
ち、巻取シャフト8及び金属盤10を巻取軸9の強度部
材とすることで、ボビン3を合成樹脂や軽合金等の軽量
な材料で一体成形することができ、軽量で高強度な巻取
軸9が構成される。尚、巻取シャフト8がボビン3内に
嵌挿された後、ウェビング20の基端部が該ボビン3の
径方向に貫通するスリット開口3aに挿入されると共
に、捩じり棒2とシャフト部4との間に挿通される。そ
して、図4に示すように、ウェビング20の基端部に固
定ピン70が取付けられることにより、該ウェビング2
0が巻取軸9に固定される。
【0023】前記金属盤10は鋼板を円板状にプレス成
形して形成されており、前記捩じり棒2の先端部が挿通
される中心穴と共に、前記シャフト部4,5の突起4
a,5aにそれぞれ嵌合される長方形状の開口である嵌
合孔10a,10bが穿設されている。又、金属盤10
の外側面には、ブッシュ17を介して側板1bに回動自
在に支持されるボス部10cが中心穴の周りに突設され
ている。更に、該ボス部10cの内側には、図3に示す
ように、捩じり棒2のシャフト結合部2aが嵌装される
六角形状の嵌合凹部12が形成されている。
【0024】尚、前記シャフト部4,5が巻取軸9の回
転中心軸線に対して非対称であるにもかかわらず、突起
4a,5aは巻取軸9の回転中心軸線に対し対称となる
ように突設されており、これら嵌合孔10a,10bを
回転中心軸線に対して対称とすることができるので、金
属盤10は取付け時の方向性を考慮する必要がない。前
記捩じり棒2の一端部にはロッキングベース15と一体
回転可能な結合を果たすロッキングベース結合部2cを
有し、他端部には巻取軸9と一体回転可能な結合を果た
すシャフト結合部2aを有している。
【0025】前記ロッキングベース結合部2cは断面六
角形状を有し、ロッキングベース15の断面六角形の挿
通穴15aに嵌挿することで、捩じり棒2の一端部はロ
ッキングベース15と一体回転可能に結合されている。
又、前記シャフト結合部2aは断面六角形状を有し、金
属盤10に形成された断面六角形の嵌合凹部12に嵌挿
することで、捩じり棒2の他端部は巻取軸9と一体回転
可能に結合されている。
【0026】従って、前記捩じり棒2は、前記結合部2
a,2c間に所定以上の回転トルクが作用して、これら
の結合部2a,2c間が捩じれ変形を起こすことによ
り、乗員の身体に作用する衝撃エネルギーの吸収を行な
うように構成されたエネルギー吸収機構である。本発明
において、車両緊急時に前記ロッキングベース15のウ
ェビング引出し方向への回転を拘束する緊急ロック手段
300の具体的な構成は、公知の種々のものを採用する
ことができる。例えば、本実施形態の場合は、図2に示
すように、ロッキングベース15の支軸27には、先端
に係止歯26aを備えたポール26が回動可能に軸支さ
れている。また、前記側板1bに開口された貫通穴の外
側には、前記係止歯26aが噛合可能な係合内歯25を
内周に備えた内歯ラチェット21が並設されている。
【0027】そして、センサーカバー28内に配設され
た緊急ロック手段300は、車両緊急時に前記ポール2
6の係止歯26aを前記内歯ラチェット21の係合内歯
25に噛合させることで、ロッキングベース15のウェ
ビング引出し方向への回転を阻止する構成となってい
る。更に、前記ロッキングベース15と前記基板7の対
向部分には、捩じり棒2の捩じれ量が所定量以上に達し
た際に巻取軸9のウェビング引出し方向の回転を阻止す
るストッパ手段400が配設されている。
【0028】前記ストッパ手段400は、前記ロッキン
グベース15のボビン側端面に刻設されたC字形状の有
底溝であるガイド溝60と、前記基板7のロッキングベ
ース側端面に凹設された略円形の凹部61と、これらガ
イド溝60及び凹部61により構成される案内部62に
配設されたロックピース63とから成り、該ロックピー
ス63がガイド溝60及び凹部61に対して摺動可能な
範囲ではロッキングベース15と巻取シャフト8とを相
対回転可能とする。尚、捩じり棒2が充分な許容捩じり
角を有している場合には、該捩じり棒2がねじ切れる前
に車両衝突が終了するので、ストッパー手段400によ
って捩じり棒2の所定以上の捩じれを阻止する必要はな
い。
【0029】即ち、上記巻取軸9においては、前記シャ
フト部4,5の自由端部は金属盤10のボス部10cを
介してリトラクターベース1の側板1aに回転自在に支
持されている。そこで、これらシャフト部4,5の自由
端部に回転支軸部を一体成形する必要がなく、該回転支
軸部を一体成形する為にシャフト部の長さを長くして鍛
造の最低肉厚を確保する必要がないので、シャフト部の
自由端部に回転支軸部を一体成形した場合に比べて、リ
トラクターベース1の横幅を小さくできる。
【0030】又、巻取軸9は、金属盤10のボス部10
cを介して側板1aに回転自在に支持されるので、シャ
フト部の自由端部に一体成形された回転支軸部を側板で
回転自在に支持する場合に比べて、ブッシュ17が小径
化して回転時のトルク損失が小さくなるので、巻取軸9
の巻取性が良くなる。次に、本実施形態のシートベルト
用リトラクター100の作動について説明する。
【0031】衝突等の車両緊急時に緊急ロック手段30
0が作動すると、捩じり棒2の一端に結合されたロッキ
ングベース15のウェビング引出し方向への回転が阻止
される。そして、ウェビング20に作用する荷重により
所定以上の回転トルクが巻取軸9を介して捩じり棒2の
他端側に作用すると、該捩じり棒2の捩じれ変形が始ま
って衝撃エネルギーが吸収される。
【0032】この衝撃エネルギー吸収時には、ウェビン
グ20を巻装したボビン3がウェビング引出し方向へ回
転する。この時、ロッキングベース15は同方向への回
転が規制されており、この為ロッキングベース15に一
端を、又、金属盤10を介してボビン3に他端を固定さ
れた捩じり棒2は捩じられ、この捩じれに要するトルク
で衝撃エネルギーを吸収する。又、この時に捩じり棒2
の衝撃エネルギー吸収トルクが金属盤10にかかってい
るが、シャフト結合部2aは金属盤10の嵌合凹部12
に没入状態で嵌挿されてされており、軸線垂直方向の移
動を規制されているので、該シャフト結合部2aが嵌合
凹部12から外れることはない。即ち、金属盤10は、
巻取シャフト8とは別体に形成されるので、嵌合凹部1
2の形状をシャフト結合部2aとの結合に最適な形状と
することが容易であり、該シャフト結合部2aと確実に
結合することができる。
【0033】更に、衝撃エネルギー吸収動作終了時に
は、ウェビング20に作用する荷重によって巻取軸9が
ウェビング引出し方向の大きな力を受け、巻取シャフト
8とボビン3との間にも大きなトルクが作用する。ここ
で、金属盤10に嵌合される自由端部を有する該巻取シ
ャフト8の一対のシャフト部4,5には、互いに捩じれ
ようとする力が作用するが、これらシャフト部4,5の
自由端部と金属盤10との嵌合部は、直方体状の突起4
a,5aと長方形状の嵌合孔10a,10bとされてお
り、各嵌合孔10a,10bは突起4a,5aがそれぞ
れ孔内で回転しようとするトルクに抗することができる
ので、シャフト部4,5が互いに捩じれようとする該巻
取シャフト8の捩じり変形は抑止できる。
【0034】即ち、本実施形態のシートベルト用リトラ
クター100は、シャフト部4,5の自由端部が金属盤
10のボス部10cを介してリトラクターベース1の側
板1aに回転自在に支持されているので、シャフト部の
自由端部に回転支軸部を一体成形した場合に比べて、リ
トラクターベース1の横幅を小さくできる。又、シャフ
ト部の自由端部に一体成形された回転支軸部を側板で回
転自在に支持する場合に比べて、ブッシュ17が小径化
して回転時のトルク損失が小さくなるので、巻取軸9の
巻取性が良くなる。
【0035】更に、シャフト結合部2aは金属盤10を
介して巻取シャフト8と確実に結合することができ、捩
じり棒2が捩じれ変形する際に、該シャフト結合部2a
が嵌合凹部12から外れてしまうこともない。尚、本発
明のシートベルト用リトラクターは、上記実施形態にお
けるボビン3、巻取シャフト8、金属盤10、捩じり棒
2等の構成に限定されるものではなく、種々の形態を採
りうることは勿論である。
【0036】又、上記実施形態における緊急ロック手段
では、ロッキングベースに回動可能に軸支されたポール
をリトラクターの被係合部に係止させることによって該
ロッキングベースのウェビング引出し方向の回転を阻止
する構成としたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、ロッキングベースにラッチ歯を設けると共にリト
ラクターベースにポールを回動可能に軸支してロック手
段を構成しても良い。
【0037】更に、本発明のシートベルト用リトラクタ
ーは、車両緊急時にウェビングを引き込むことによって
ウェビングの弛みを除去するプリテンショナー機構を備
えることもできる。
【0038】
【発明の効果】上述の如き本発明のシートベルト用リト
ラクターによれば、巻取シャフト及び金属盤を巻取軸の
強度部材とすることで、ボビンを合成樹脂や軽合金等の
軽量な材料で一体成形することができ、軽量で高強度な
巻取軸が構成される。又、捩じり棒の他端部は、金属盤
を介してシャフト部の自由端部と確実に結合されるの
で、捩じり棒が捩じれ変形する際に、該他端部が金属盤
の嵌合凹部から外れてしまうこともない。
【0039】更に、シャフト部の自由端部が金属盤を介
してリトラクターベースに回転自在に支持されるので、
シャフト部の自由端部に回転支軸部を一体成形した場合
に比べて、リトラクターベースの横幅を小さくできる。
又、シャフト部の自由端部に一体成形された回転支軸部
をリトラクターベースで回転自在に支持する場合に比べ
て、ブッシュが小径化して回転時のトルク損失が小さく
なり、巻取軸の巻取性が良くなる。
【0040】従って、エネルギー吸収機構を備えなが
ら、リトラクターが大型化したり、巻取性が悪化するこ
とのない軽量で高強度な巻取軸を備えたシートベルト用
リトラクターを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシートベルト用リト
ラクターの正面縦断面図である。
【図2】図1に示したシートベルト用リトラクターの要
部分解斜視図である。
【図3】図2に示した金属盤の要部斜視図である。
【図4】図1に示した巻取軸の横断面図である。
【図5】従来のシートベルト用リトラクターの要部縦断
面図である。
【図6】図5に示したシートベルト用リトラクターの要
部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 リトラクターベース 2 捩じり棒 3 ボビン 4 シャフト部 5 シャフト部 7 基板 8 巻取シャフト 9 巻取軸 10 金属盤 10c ボス部 12 嵌合凹部 15 ロッキングベース 20 ウェビング 100 シートベルト用リトラクター 300 緊急ロック手段 400 ストッパ手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングが巻装される略筒状のボビン
    と、該ボビンの一端側に対向する基板に所定間隔を以て
    垂設された一対のシャフト部が前記ボビンを嵌通する巻
    取シャフトと、一端部が前記基板を貫通してロッキング
    ベースと結合される捩じり棒の他端部及び前記シャフト
    部の自由端部に一体的に嵌合されると共にリトラクター
    ベースに回転自在に支持される金属盤と、車両緊急時に
    前記ロッキングベースをリトラクターベースと係合させ
    てウェビング引出し方向の回転を阻止する緊急ロック手
    段とを備えたシートベルト用リトラクター。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6354529B1 (en) * 1999-04-16 2002-03-12 Kabushiki Kaisha Tokai-Rika-Denki-Seisakusho Webbing take-up device
CN118122813A (zh) * 2024-05-07 2024-06-04 内蒙古海耀建设有限公司 一种工程建设用金属板加工轧制用送料装置

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