JPH1086833A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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Publication number
JPH1086833A
JPH1086833A JP8265107A JP26510796A JPH1086833A JP H1086833 A JPH1086833 A JP H1086833A JP 8265107 A JP8265107 A JP 8265107A JP 26510796 A JP26510796 A JP 26510796A JP H1086833 A JPH1086833 A JP H1086833A
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JP
Japan
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steering
pump chamber
cylinder
variable displacement
chamber
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Application number
JP8265107A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Inaguma
義治 稲熊
Toshiya Katou
豪哉 加藤
Teruaki Kabetani
晃明 壁谷
Akira Hasegawa
晃 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボバルブレスの動力舵取装置において、非
操舵時の中立状態におけるハンドルのフラツキを防止し
てハンドルの安定感の向上及び操舵時の保舵に必要な一
定のアシスト力による保舵感あるいはハンドルを一杯に
切った操舵エンドにおける容量可変式ポンプの負荷軽減
等を可能にした。 【解決手段】操舵軸20の先端で偏心移動するカムリン
グ40を備えた容量可変式ポンプ34を有し、操舵によ
るカムリング40の偏心移動によりポンプ室42,44
の容積を変更してパワーシリンダ26のシリンダ室3
0,32に給送する圧油の容量及び給送方向が変更され
転舵棒14にアシスト力を付与する。一方のポンプ室4
2と他方のポンプ室44との間に操舵力に応じて開口面
積が変化する可変絞りを連通して設け、容量可変式ポン
プ34とパワーシリンダ26のシリンダ室30,32を
つなぐ2つの通路の間に、高圧側の圧油を容量可変式ポ
ンプのベーンの背圧溝に導くシャトル弁83と油温によ
る圧油の容積変化を許容する容積変動吸収部材84を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の動力舵取
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】操舵軸の操舵力に応じて迅速に補助駆動
力(アシスト力)を転舵棒へ付与して操舵軸の操舵力を
軽減し、かつこれを簡単小型の構造で低コストに実現す
ることができることを目的とした動力舵取装置を特開平
8−169352号で提供している。
【0003】この特開平8−169352号は、左右の
ナックルアームを連結した転舵輪を転舵するための転舵
棒と、ハンドルが取り付けられると共に前記転舵棒に連
結され、操舵力を前記転舵棒へ伝達して軸線方向に駆動
させると共に操舵反力により先端部が変位される操舵軸
と、前記操舵軸の先端部に対応して配置され、前記操舵
軸の先端部の変位に応じて偏心移動されると共に回転す
るロータとによって吸入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室
を構成するカムリングを有し、前記吸入側ポンプ室及び
吐出側ポンプ室がパワーシリンダのシリンダ室にそれぞ
れ連通され、前記操舵軸の操舵時に前記カムリングの偏
心移動によって吐出量及び吐出方向を変更する容量可変
式ポンプとを備えた構成の動力舵取装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、その
目的を充分に達成しているが、非操舵時の中立状態にお
けるハンドルのフラツキを防止してハンドルの安定感
(しっかり感)向上や保舵時における必要な一定のアシ
スト力による保舵感あるいはハンドルを一杯に切った操
舵エンドにおける容量可変式ポンプの負荷軽減等に改善
の余地があり、本発明はこれを改良したものである。
【0005】すなわち、本発明の目的は、非操舵時の中
立状態におけるハンドルのフラツキを防止してハンドル
のしっかり感の向上及び操舵時の保舵時における必要な
一定のアシスト力による保舵感あるいはハンドルを一杯
に切った操舵エンドにおける容量可変式ポンプの負荷軽
減等を可能にしたサーボバルブレスの動力舵取装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成要旨は、請求項1に係わる動力舵取装
置は、左右のナックルアームを連結した転舵輪を転舵す
るための転舵棒と、ハンドルが取り付けられると共に前
記転舵棒に連結され、操舵力を前記転舵棒へ伝達して軸
線方向に駆動させると共に操舵反力により先端部が変位
される操舵軸と、前記操舵軸の先端部に対応して配置さ
れ、前記操舵軸の先端部の変位に応じて偏心移動される
と共に回転するロータとによって吸入側ポンプ室及び吐
出側ポンプ室を構成するカムリングを有し、前記吸入側
ポンプ室及び吐出側ポンプ室がパワーシリンダのシリン
ダ室にそれぞれ連通され、前記操舵軸の操舵時に前記カ
ムリングの偏心移動によって吐出量及び吐出方向を変更
する容量可変式ポンプとを備え、非操舵時は開口面積が
大で操舵時には開口面積が小となるよう操舵力に応じて
開口面積が変化する可変絞りを設け、この可変絞りを介
して前記容量可変式ポンプの一方のポンプ室と他方のポ
ンプ室とを連通したことを特徴とするものである。
【0007】請求項2は、前記請求項1の構成の前記容
量可変式ポンプと前記パワーシリンダのシリンダ室をつ
なぐ2つの通路の間に、高圧側の圧油を容量可変式ポン
プのベーンの背圧溝に導く切替弁を設けたことを特徴と
するものである。
【0008】請求項3は、前記請求項1および請求項2
の構成の前記容量可変式ポンプと前記パワーシリンダの
シリンダ室をつなぐ2つの通路の間に、油温による圧油
の容積変化を許容する容積変動吸収部材を設けたを取り
付けたことを特徴とするものである。
【0009】請求項4に係わる動力舵取装置は、左右の
ナックルアームを連結した転舵輪を転舵するための転舵
棒と、ハンドルが取り付けられると共に前記転舵棒に連
結され、操舵力を前記転舵棒へ伝達して軸線方向に駆動
させると共に操舵反力により先端部が変位される操舵軸
と、前記操舵軸の先端部に対応して配置され、前記操舵
軸の先端部の変位に応じて偏心移動されると共に回転す
るロータとによって吸入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室
を構成するカムリングを有し、前記吸入側ポンプ室及び
吐出側ポンプ室がパワーシリンダのシリンダ室にそれぞ
れ連通され、前記操舵軸の操舵時に前記カムリングの偏
心移動によって吐出量及び吐出方向を変更する容量可変
式ポンプとを備え、前記容量可変式ポンプと前記パワー
シリンダのシリンダ室をつなぐ2つの通路の間に、前記
前記パワーシリンダのシリンダ室に供給される圧油の所
定圧以上の圧油をリサーバに逃がすレリーフ弁を設け、
前記リザーバと容量可変式ポンプの吸入側ポンプ室及び
吐出側ポンプ室の間に前記リザーバから前記吸入ポート
への流れを許容する逆止弁を設けたことを特徴とするも
のである。
【0010】請求項5は、前記請求項4の構成に係わる
動力舵取装置において、非操舵時は開口面積が大で操舵
時には開口面積が小となる可変絞りを前記容量可変式ポ
ンプの吸入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室とを連通して
設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項6は、請求項5の可変絞りは操舵エ
ンドにおいて、ポンプ室内又はポンプ室外に連通するエ
ンド圧抜き溝を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明装置の全体構成を示す
断面図であり、図2は図1の要部拡大断面図である。
【0013】動力舵取装置10は、ハウジング12内に
配置された出力軸としての転舵棒14を備えている。こ
の転舵棒14は、その軸線方向の両端部近傍がそれぞれ
ブッシュ16によって支持されており、図略のナックル
アームに連結されたタイロッドを介して転舵輪に連結さ
れている。
【0014】前記転舵棒14にはラックギヤ18が設け
られており、また、ハウジング12には入力軸としての
操舵軸20が支持されている。この操舵軸20は転舵棒
14と交差して配置され、軸受22によってハウジング
12に軸承されている。
【0015】前記軸受22は自動調心形であり、操舵軸
20はこの軸受22を支点として僅かに揺動可能であ
る。また、前記操舵軸20にはピニオン24が設けられ
ており、前記転舵軸14のラックギヤ24と噛合してい
る。
【0016】前記ハウジング12には転舵棒14に対応
してパワーシリンダ26が設けられている。このパワー
シリンダ26は、転舵棒14に固設されたピストン28
を備えており、このピストン28によって区画された2
つのシリンダ室30,32が設けられている。
【0017】前記操舵軸20の先端には、これに対応し
て容量可変式ポンプ34が配置されている。この容量可
変式ポンプ34は図6で示すようにベーンタイプであ
り、ケーシング36内にロータ38及びカムリング40
が配置されている。これらのロータ38及びカムリング
40によってポンプ室42,44が構成されている。
【0018】前記ロータ38には複数のベーン46が放
射状に、かつカムリング40のカム形状によって放射方
向に進退可能に取り付けれていると共に、モータ47の
回転軸47aに連結されており、モータ47の駆動によ
ってロータ38が回転してポート42aまたはポート4
4aから圧油が給送されるようになっている。このポー
ト42a及びポート44aは図3で示すように、ケーシ
ング36のサイドプレート36aに形成され、ポンプ室
42,44とラップして開口している。
【0019】前記カムリング40はロータ38に対し相
対偏心移動可能とされており、このカムリング40の偏
心移動によってポンプ室42,44の容積が互いに変更
され、前記パワシリンダー26のシリンダ室30,32
へ給送される圧油の容量及びその給送方向が変更される
構成である。
【0020】前記カムリング40をロータ38に対し相
対偏心移動させる構成は、操舵軸20の先端にピン58
が延在されており、このピン58が図4で示すようにカ
ムリング40の一端に穿設されたピン穴40aに嵌装さ
れ、操舵軸20が操舵力によって軸受22を支点にして
揺動すると、これに伴って後述する中立復帰機構70の
中立付勢力に抗してカムリング40は、その他端に開け
られたベアリング穴40bにベアリング40dを介して
枢支した枢支点40c(例えば図6を参照)を支点とし
て偏心移動するようにした構成である。
【0021】尚、操舵軸20の中立状態において、ロー
タ38とカムリング40とが相対的に中立位置にあり、
ポンプ室42及び44の容積が互いに等しくなるように
各部の寸法等が設定されている。
【0022】このような容量可変式ポンプ34は図6乃
至図11にも示すように、一方のポート42aがパワシ
リンダ26のシリンダ室30に接続され、他方のポート
44aがシリンダ室32に接続されている。
【0023】前記中立復帰機構70は図5で示すよう
に、操舵軸20の先端より延在したピン58の軸線と交
差する軸線方向のロッド71をケーシング36に摺動可
能に設け、このロッド71の軸方向の中央部に前記ピン
58と係合する凹部72を形成し、ロッド71の両端部
にスプリング受け73a,73bを螺装してこれらスプ
リング受け73a,73bとケーシング36との間にコ
イルスプリング74a,74bを介装し、これらコイル
スプリング74a,74bによって常にピン58を中央
位置に付勢してカムリング40を常に中立位置に復帰す
るようにした構成である。
【0024】その他の構成として図12乃至図14で示
す中立復帰機構70aでもよい。この中立復帰機構70
aは、操舵軸20の先端より延在したピン58の軸線と
交差する軸線方向のロッド100をケーシング36に摺
動可能に設け、このロッド100の軸方向の中央部に前
記ピン58と係合する凹部101を形成し、ロッド10
0の一端にスプリング受け102a,102bを嵌装し
て一方のスプリング受け102aはロッド100端に螺
着したボルト頭103と当接規制するようにし、また他
方のスプリング受け102bはロッド100に係着した
スナップリング104に当接規制するようにして両スプ
リング受け102a,102b間にコイルスプリング1
05を介装し、図13で示すようにロッド100が右移
動したときには他方のスプリング受け102bがストッ
パ面106bに当接してコイルスプリング105が圧縮
され、図14で示すようにロッド100が左移動したと
きには一方のスプリング受け102aがストッパ面10
6aに当接してコイルスプリング105が圧縮して、常
にピン58を中央位置に付勢してカムリング40を常に
中立位置に復帰するようにした構成である。
【0025】以上の構成は本発明の各実施例における基
本的な構成である。そこで、この基本的な構成の上にお
ける本発明の各実施例について以下に説明する。
【0026】[実施例1]実施例1は請求項1〜請求項
3の構成である。請求項1における、非操舵時は開口面
積が大で操舵時には開口面積が小となるよう操舵力に応
じて開口面積が変化する可変絞りを前記容量可変式ポン
プの一方のポンプ室と他方のポンプ室とに連通して設け
た構成は、図6及び図7で示すように、ポート42aと
ポート44aとを連通溝80aと80bとを連絡溝81
で連絡した構成である。
【0027】前記連通溝80aと80bは図3で示すよ
うに、サイドプレート36aの内側面において、一方の
ポート42aに連通した連通溝80aと他方のポート4
4aに連通した連通溝80bとが一定の間隔Lでラップ
して設けられている。
【0028】また、前記連絡溝81は図4で示すよう
に、カムリング40に前記連通溝80aと80bのラッ
プ部位を架橋するよう設けられている。
【0029】請求項2における、容量可変式ポンプとパ
ワーシリンダのシリンダ室をつなぐ2つの通路の間に、
高圧側の圧油を容量可変式ポンプのベーンの排圧溝に導
く切替弁を設けた構成は図6及び図7で示すように、一
方のポート42aとパワーシリンダ26の一方のシリン
ダ30と他方のポート44aとパワーシリンダ26の他
方のシリンダ32とをつなぐ2つの通路の間に切替弁と
してのシャトル弁83を設け、前記2つの通路の内で高
圧側の圧油を容量可変式ポンプのベーン46の背圧溝8
2に前記シャトル弁83で切替誘導し、ベーン46をカ
ムリング40に押接するようにした構成である。
【0030】請求項3における、容量可変式ポンプとパ
ワーシリンダのシリンダ室をつなぐ2つの通路の間に、
油温による圧油の容積変化を許容する容積変動吸収部材
を設けた構成は図6及び図7で示すように、一方のポー
ト42aとパワーシリンダ26の一方のシリンダ30と
他方のポート44aとパワーシリンダ26の他方のシリ
ンダ32とをつなぐ2つの通路の間に容積変動吸収部材
84を設けた構成である。
【0031】この容積変動吸収部材84は、シリンダ内
に2つのピストン84a,84bをスプリング84cに
よって互いに離間する方向に付勢して設け、この2つの
ピストン84a,84bの移動により容積変化する圧油
収容室84d,84eを形成し、前記圧油収容室84
d,84eの最大容積変化を規定するようピストン84
a,84bが当接するストッパ84fを設けた構成であ
る。
【0032】上記実施例1の構成による動力舵取装置1
0では、操舵軸20が中立位置の車両直進時において
は、容量可変式ポンプ34のロータ38とカムリング4
0とはは相対的に中立位置にある。従って、一方のポン
プ室42と他方のポンプ室44は互いに容積が等しいた
め、一方のポンプ室42と他方のポンプ室44の圧油の
流れが釣り合い、何れのポート42a,44aからも圧
油は供給されない。そして図6で示すように、非操舵時
において、連通溝80a,80bと連絡溝81からなる
可変絞りは最大開口状態になり、特に、非操舵時(中立
時)にハンドルがふらついた場合においても一方のポー
ト42aと他方のポート44aとを前記最大開口状態で
連通して、一方のポンプ室42と他方のポンプ室44の
何れか一方のポンプ室の圧力を他方のポンプ室に逃が
す。
【0033】これにより、非操舵時の中立状態でハンド
ルがふらついてもポート42aとポート44aの間を連
通し、シリンダ室30またはシリンダ室32に圧油が供
給されないので非操舵時の中立状態のしっかり感が得ら
れる。また、操舵時においては、操舵量が増すにつれ
て、連通溝80a,80bと連絡溝81からなる可変絞
りの開口面積が小さくなるので、操舵力、すなわち、カ
ムリングの偏心移動量に応じてアシスト力を発生させる
ことができ、保舵感を向上することができる。
【0034】また、操舵軸20が左右何れかの方向に操
舵されると、操舵軸20の操舵力はピニオン24及びラ
ックギヤ18を介して転舵棒14へ伝達されて、転舵棒
14が左右何れかの軸線方向に駆動され転舵輪が転舵さ
れる。
【0035】この場合、操舵軸20の操舵直後において
は、タイヤの抵抗により転舵棒14は不動であり、この
ため操舵軸20が軸受22を支点として僅かに揺動し、
その揺動方向に操舵軸20の先端のピン58により図7
で示すようにカムリング40を偏心移動Eし、ロータ3
8とによって形成する一方のポンプ室42の容積が減少
し、他方のポンプ室44の容積が増加して一方のポンプ
室42の圧油が一方のポート42aからパワーシリンダ
26のシリンダ室30へ給送されると共に、シリンダ室
32から他方のポート44aを介して戻される。
【0036】これにより、図7の矢印で示す方向にアシ
スト力が転舵棒14に付与され、操舵軸20の操舵力が
軽減される。尚、図7では右切りであるが、左切りでは
上記の反対の動作を行う。
【0037】この操舵時にはカムリング40の偏心移動
によって、可変絞り、すなわち、連通溝80aと80b
を架橋している連絡溝81が変位して開口が小さく絞ら
れる。これにより、高圧側の一方のポンプ室42から他
方のポンプ室44への圧油の逃がし量が絞られ、操舵
力、すなわち、カムリング40の偏心移動量に応じたア
シスト力を発生させることができ、特にコーナリングの
保舵に必要なアシスト力を得ることができる。
【0038】上記操舵時に高圧側の通路(図7ではシリ
ンダ室30に通じる通路)の圧油がシャトル弁83によ
り選択された高圧油を容量可変式ポンプ34の背圧溝8
2に導入し、ベーン46を簡単な機構で押し上げ、ポン
プ機能を確保する。
【0039】また、圧油の温度が上昇して圧油の容積が
変化した場合、これを容積変動吸収部材84により吸収
する。例えば、図7においては、圧油がポート42aか
らパワーシリンダ26のシリンダ室30に給送されるた
め、ピストン84aが圧油に押されてストッパ84fに
当接するまで移動する。この状態で容積変化した圧油が
圧油収容室84e内のピストン84bに作用し、スプリ
ング84cをピストン84a方向に縮めることにより、
容積変化した分の圧油を吸収する。
【0040】これにより、容量可変式ポンプ34の過剰
な負荷を軽減すると共に、モータ47の負荷も軽減する
ことができる。
【0041】[実施例2]実施例2は請求項4〜請求項
5の構成である。請求項4における実施例において、容
量可変式ポンプとパワーシリンダのシリンダ室をつなぐ
2つの通路の間に、前記前記パワーシリンダのシリンダ
室に供給される圧油の所定圧以上の圧油をリサーバに逃
がすレリーフ弁を設け、前記リザーバと容量可変式ポン
プの吸入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室の間に前記リザ
ーバから前記吸入ポートへの流れを許容する逆止弁を設
けた構成は、図8及び図9で示すように、一方のポート
42aとパワーシリンダ26の一方のシリンダ30と他
方のポート44aとパワーシリンダ26の他方のシリン
ダ32とをつなぐ2つの通路の間にシャトル弁83を設
け、このシャトル弁83にリザーバ91に通じるレリー
フ弁90を接続する。
【0042】また、一方のポート42aと他方のポート
44aとをそれぞれ逆止弁92a,92bを介してリザ
ーバ91と連通させた構成である。
【0043】この実施例2の構成では、実施例1の連通
溝80a,80bと連絡溝81からなる可変絞りによ
り、ポート42aとポート44aとを連通させて、高圧
側の圧油を低圧側に逃がす代わりに高圧側の余分な圧油
をシャトル弁83で選択してレリーフ弁90を介してリ
ザーバ91に逃がし、圧力の過大な上昇を防ぎ容量可変
式ポンプ34の過剰な負荷を軽減すると共に、モータ4
7に負荷も軽減する。
【0044】そして、前記一方のポート42aと他方の
ポート44aとをそれぞれ逆止弁92a,92bを介し
てリザーバ91と連通させた回路によってシャトル弁8
3からレリーフ弁90を介してリザーバ91に逃がした
油分を容量可変式ポンプ34に補給するのである。
【0045】前記逆止弁92a,92bは操舵時に2つ
の通路の一方の圧力が上昇すると、高圧側の逆止弁92
a又は92bが閉じ、リザーバ91への逆流を防止する
ものである。
【0046】尚、上記実施例2の構成において、請求項
5のように実施例1の可変絞り、すなわち、連通溝80
aと80bは連絡溝81によって最大開口状態になり、
一方のポート42aと他方のポート44aとを前記最大
開口状態で連通して、一方のポンプ室42と他方のポン
プ室44の何れか一方のポンプ室の圧力を他方のポンプ
室に逃がすようにした構成にしてもよい。
【0047】これにより、非操舵時の中立状態でハンド
ルがふらついてもポート42aとポート44aの間を連
通し、シリンダ室30またはシリンダ室32に圧油が供
給されないので、しっかり感が得られると共に、操舵時
には、操舵量が増すにつれて、連通溝80a,80bと
連絡溝81からなる可変絞りの開口面積が小さくなるの
で、操舵力、すなわち、カムリングの偏心移動量に応じ
てアシスト力を発生させることができ、保舵感を向上す
ることができる。さらに、前記したように容量可変式ポ
ンプ34の過剰な負荷を軽減し、かつモータ47の負荷
も軽減することができる。
【0048】[実施例3]実施例3は請求項6の構成で
ある。この実施例3は前記実施例2の主要構成と実施例
1の可変絞りを組み合わせた構成に、さらに加えて前記
可変絞りには操舵エンドにおいて、ポンプ室内又はポン
プ室外に連通するエンド圧抜き溝を設けた構成である。
【0049】その構成は図10及び11で示すように、
可変絞りを構成する連通溝80a,80bと連絡溝81
において、一方の連通溝80a端にポンプ室外の方向に
延びるエンド圧抜き溝80cを設け、また他方の連通溝
80b端にポンプ室内の方向に延びるエンド圧抜き溝8
0dを設けた構成である。
【0050】前記エンド圧抜き溝80c,80dはハン
ドルを左右に一杯に切った操舵エンドにおけるカムリン
グ40の偏心移動方向によって一方のエンド圧抜き溝8
0cはポンプ室外のリザーバ91に、また、他方のエン
ド圧抜き溝80dはポンプ室内にそれぞれ連通して容量
可変式ポンプ34内部の圧力がレリーフ圧に低下し、操
舵エンド時における容量可変式ポンプ34の過剰な負荷
を軽減すると共に、モータ47に負担をより一層軽減す
ることができる。
【0051】前述した中立復帰機構70,70aは、常
にピン58を中央位置に付勢し初期荷重が付与されるこ
とにより、中立時(非操舵時)のハンドルのフラツキを
抑制し、操舵時の応答性を良好にする。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、従来
のサーボバルブレスの動力舵取装置において、非操舵時
の中立状態におけるハンドルのフラツキを防止して、ハ
ンドルの安定感の向上及び操舵時の保舵に必要な一定の
アシスト力による保舵感あるいはハンドルを一杯に切っ
た操舵エンドにおける容量可変式ポンプの負荷軽減等を
可能にした利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体構成を示す断面図
【図2】本発明装置の要部拡大断面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】カムリングの平面図
【図5】中立復帰機構を示す要部断面図
【図6】本発明装置の実施例1の中立状態を示す構成図
【図7】本発明装置の実施例1の操舵時を示す構成図
【図8】本発明装置の実施例2の中立状態を示す構成図
【図9】本発明装置の実施例2の操舵時を示す構成図
【図10】本発明装置の実施例3の中立状態を示す構成
図
【図11】本発明装置の実施例3の操舵時を示す構成図
【図12】他の中立復帰機構を示す要部断面図
【図13】他の中立復帰機構の右進動作状態を示す要部
断面図
【図14】他の中立復帰機構の左進動作状態を示す要部
断面図
【符号の説明】
10 動力舵取装置 14 転舵棒 18 ラックギヤ 20 操舵軸 24 ピニオン 26 パワーシリンダ 30 シリンダ室 32 シリンダ室 34 容量可変式ポンプ 38 ロータ 40 カムリング 42 ポンプ室 42a ポート 44 ポンプ室 44a ポート 47 モータ 47a 回転軸 58 ピン 70 中立復帰機構 70a 中立復帰機構 80a 連通溝 80b 連通溝 80c エンド圧抜き溝 80d エンド圧抜き溝 81 連絡溝 82 背圧溝 83 シャトル弁 84 容積変動吸収部材 90 レリーフ弁 91 リザーバ 92a 逆止弁 92b 逆止弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】請求項3は、前記請求項1および請求項2
の構成の前記容量可変式ポンプと前記パワーシリンダの
シリンダ室をつなぐ2つの通路の間に、油温による圧油
の容積変化を許容する容積変動吸収部材を設けたことを
特徴とするものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項4に係わる動力舵取装置は、左右の
ナックルアームを連結した転舵輪を転舵するための転舵
棒と、ハンドルが取り付けられると共に前記転舵棒に連
結され、操舵力を前記転舵棒へ伝達して軸線方向に駆動
させると共に操舵反力により先端部が変位される操舵軸
と、前記操舵軸の先端部に対応して配置され、前記操舵
軸の先端部の変位に応じて偏心移動されると共に回転す
るロータとによって吸入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室
を構成するカムリングを有し、前記吸入側ポンプ室及び
吐出側ポンプ室がパワーシリンダのシリンダ室にそれぞ
れ連通され、前記操舵軸の操舵時に前記カムリングの偏
心移動によって吐出量及び吐出方向を変更する容量可変
式ポンプとを備え、前記容量可変式ポンプと前記パワー
シリンダのシリンダ室をつなぐ2つの通路の間に、前記
パワーシリンダのシリンダ室に供給される圧油の所定圧
以上の圧油をリサーバに逃がすレリーフ弁を設け、前記
リザーバと容量可変式ポンプの吸入側ポンプ室及び吐出
側ポンプ室の間に前記リザーバから前記吸入ポートへの
流れを許容する逆止弁を設けたことを特徴とするもので
ある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】上記実施例1の構成による動力舵取装置1
0では、操舵軸20が中立位置の車両直進時において
は、容量可変式ポンプ34のロータ38とカムリング4
0とは相対的に中立位置にある。従って、一方のポンプ
室42と他方のポンプ室44は互いに容積が等しいた
め、一方のポンプ室42と他方のポンプ室44の圧油の
流れが釣り合い、何れのポート42a,44aからも圧
油は供給されない。そして図6で示すように、非操舵時
において、連通溝80a,80bと連絡溝81からなる
可変絞りは最大開口状態になり、特に、非操舵時(中立
時)にハンドルがふらついた場合においても一方のポー
ト42aと他方のポート44aとを前記最大開口状態で
連通して、一方のポンプ室42と他方のポンプ室44の
何れか一方のポンプ室の圧力を他方のポンプ室に逃が
す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】[実施例2]実施例2は請求項4〜請求項
5の構成である。請求項4における実施例において、容
量可変式ポンプとパワーシリンダのシリンダ室をつなぐ
2つの通路の間に、前記パワーシリンダのシリンダ室に
供給される圧油の所定圧以上の圧油をリザーバに逃がす
レリーフ弁を設け、前記リザーバと容量可変式ポンプの
吸入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室の間に前記リザーバ
から前記吸入ポートへの流れを許容する逆止弁を設けた
構成は、図8及び図9で示すように、一方のポート42
aとパワーシリンダ26の一方のシリンダ30と他方の
ポート44aとパワーシリンダ26の他方のシリンダ3
2とをつなぐ2つの通路の間にシャトル弁83を設け、
このシャトル弁83にリザーバ91に通じるレリーフ弁
90を接続する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】この実施例2の構成では、実施例1の連通
溝80a,80bと連絡溝81からなる可変絞りによ
り、ポート42aとポート44aとを連通させて、高圧
側の圧油を低圧側に逃がす代わりに高圧側の余分な圧油
をシャトル弁83で選択してレリーフ弁90を介してリ
ザーバ91に逃がし、圧力の過大な上昇を防ぎ容量可変
式ポンプ34の過剰な負荷を軽減すると共に、モータ4
7の負荷も軽減する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】前記エンド圧抜き溝80c,80dはハン
ドルを左右に一杯に切った操舵エンドにおけるカムリン
グ40の偏心移動方向によって一方のエンド圧抜き溝8
0cはポンプ室外のリザーバ91に、また、他方のエン
ド圧抜き溝80dはポンプ室内にそれぞれ連通して容量
可変式ポンプ34内部の圧力がレリーフ圧に低下し、操
舵エンド時における容量可変式ポンプ34の過剰な負荷
を軽減すると共に、モータ47の負担をより一層軽減す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 壁谷 晃明 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 長谷川 晃 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のナックルアームを連結した転舵輪
    を転舵するための転舵棒と、 ハンドルが取り付けられると共に前記転舵棒に連結さ
    れ、操舵力を前記転舵棒へ伝達して軸線方向に駆動させ
    ると共に操舵反力により先端部が変位される操舵軸と、 前記操舵軸の先端部に対応して配置され、前記操舵軸の
    先端部の変位に応じて偏心移動されると共に回転するロ
    ータとによって吸入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室を構
    成するカムリングを有し、前記吸入側ポンプ室及び吐出
    側ポンプ室がパワーシリンダのシリンダ室にそれぞれ連
    通され、前記操舵軸の操舵時に前記カムリングの偏心移
    動によって吐出量及び吐出方向を変更する容量可変式ポ
    ンプとを備え、 非操舵時は開口面積が大で操舵時には開口面積が小とな
    るよう操舵力に応じて開口面積が変化する可変絞りを設
    け、この可変絞りを介して前記容量可変式ポンプの一方
    のポンプ室と他方のポンプ室とを連通したことを特徴と
    する動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 前記容量可変式ポンプと前記パワーシリ
    ンダのシリンダ室をつなぐ2つの通路の間に、高圧側の
    圧油を容量可変式ポンプのベーンの背圧溝に導く切替弁
    を設けた請求項1に記載の動力舵取装置。
  3. 【請求項3】 前記容量可変式ポンプと前記パワーシリ
    ンダのシリンダ室をつなぐ2つの通路の間に、油温によ
    る圧油の容積変化を許容する容積変動吸収部材を設けた
    請求項1および請求項2に記載の動力舵取装置。
  4. 【請求項4】 左右のナックルアームを連結した転舵輪
    を転舵するための転舵棒と、 ハンドルが取り付けられると共に前記転舵棒に連結さ
    れ、操舵力を前記転舵棒へ伝達して軸線方向に駆動させ
    ると共に操舵反力により先端部が変位される操舵軸と、 前記操舵軸の先端部に対応して配置され、前記操舵軸の
    先端部の変位に応じて偏心移動されると共に回転するロ
    ータとによって吸入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室を構
    成するカムリングを有し、前記吸入側ポンプ室及び吐出
    側ポンプ室がパワーシリンダのシリンダ室にそれぞれ連
    通され、前記操舵軸の操舵時に前記カムリングの偏心移
    動によって吐出量及び吐出方向を変更する容量可変式ポ
    ンプとを備え、 前記容量可変式ポンプと前記パワーシリンダのシリンダ
    室をつなぐ2つの通路の間に、前記前記パワーシリンダ
    のシリンダ室に供給される圧油の所定圧以上の圧油をリ
    サーバに逃がすレリーフ弁を設け、 前記リザーバと容量可変式ポンプの吸入側ポンプ室及び
    吐出側ポンプ室の間に前記リザーバから前記吸入ポート
    への流れを許容する逆止弁を設けたことを特徴とする動
    力舵取装置。
  5. 【請求項5】 非操舵時は開口面積が大で操舵時には開
    口面積が小となる可変絞りを前記容量可変式ポンプの吸
    入側ポンプ室及び吐出側ポンプ室とを連通して設けた請
    求項4に記載の動力舵取装置。
  6. 【請求項6】 前記可変絞りは操舵エンドにおいて、ポ
    ンプ室内又はポンプ室外に連通するエンド圧抜き溝を設
    けた請求項5に記載の動力舵取装置。
JP8265107A 1996-09-17 1996-09-17 動力舵取装置 Pending JPH1086833A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100432018B1 (ko) * 2001-08-11 2004-05-17 현대자동차주식회사 파워 스티어링 오일 펌프

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100432018B1 (ko) * 2001-08-11 2004-05-17 현대자동차주식회사 파워 스티어링 오일 펌프

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