JPH1087624A - 2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製造法 - Google Patents

2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製造法

Info

Publication number
JPH1087624A
JPH1087624A JP24183896A JP24183896A JPH1087624A JP H1087624 A JPH1087624 A JP H1087624A JP 24183896 A JP24183896 A JP 24183896A JP 24183896 A JP24183896 A JP 24183896A JP H1087624 A JPH1087624 A JP H1087624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
optionally substituted
formula
lower alkyl
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24183896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3887041B2 (ja
Inventor
Atsuro Terajima
孜郎 寺島
Tsuyoshi Kajiyashiki
強 鍛冶屋敷
Masaru Hashimoto
勝 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sagami Chemical Research Institute filed Critical Sagami Chemical Research Institute
Priority to JP24183896A priority Critical patent/JP3887041B2/ja
Publication of JPH1087624A publication Critical patent/JPH1087624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3887041B2 publication Critical patent/JP3887041B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、医薬および農薬の製造中間体とし
て有用な2−クロロ−5−クロロメチルピリジンを工業
的にかつ安価に製造しうる方法を提供する。 【解決手段】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、R1は低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキ
ル基、シクロアルキル基、置換されてもよいアルケニル
基、または、置換されてもよいアラルキル基を表す。)
で示される2−アルコキシ−5−メチルピリジン類に分
子状塩素を作用させ、次いで、酸塩化物および/または
リン塩化物を作用させるか、あるいは、一般式(IV)
(式中、R1は上記と同じである。)で示される2−ア
ルコキシ−5−クロロメチルピリジン類に酸塩化物およ
び/またはリン塩化物を作用させることを特徴とする、
2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬および農薬の
製造原料として有用な、2−クロロ−5−クロロメチル
ピリジンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬および農薬の製造中間体として有用
な2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの一般的な製
造法としては、2−クロロ−5−メチルピリジン類の塩
素化により得る方法[DE-3630046(EP-A-0260485), 特公
平7-94441, 特開平5-230024, 特開平5-230025(EP-A-055
7967)]が知られている。その原料となる2−クロロ−5
−メチルピリジン類は、テトラヘドロン レターズ(Tetr
ahedron Letters, 1971年, 2807頁)記載の方法により3
−メチルピリジンを酸化して得られる3−メチルピリジ
ン N−オキシドを、ケミストリー オブ ヘテロサイク
リック コンパウンズ(Chemistry of Heterocyclic Comp
ounds, 14巻, 補巻2, 1974年)記載の方法により塩素化
して得られる。従って、2−クロロ−5−クロロメチル
ピリジンは3−メチルピリジンより3工程を経て製造さ
れており、工程全体を通算するとその収率は低い。
【0003】また、2−クロロ−5−クロロメチルピリ
ジンは3−メチルピリジンの直接塩素化によっても製造
されている[USP-5247093(WO94/13640), USP-4577027, U
SP-4564681]。しかし、反応には300℃から500℃の高温
を要し、さらに、低収率であることから工業的製法とし
ては用いえない。
【0004】また、EP-A-0393453記載の方法では3−メ
チルピリジンの塩素化により得られる3−ジクロロメチ
ルピリジンを2−メトキシ−5−メトキシメチルピリジ
ンとし、さらに酸塩化物および/またはリン塩化物によ
る塩素化を行うことにより2−クロロ−5−クロロメチ
ルピリジンを製造している。これらいずれの方法におい
ても2−クロロ−5−クロロメチルピリジンは3−メチ
ルピリジンより3工程を経て製造されるため、工程全体
としては低収率である。
【0005】2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの
他の製造原料として、EP-A-0477828記載の2−クロロ−
5−ヒドロキシメチルピリジンが挙げられるが、微生物
変換による製法のため生産効率の低さが問題になってい
る。すなわち、これまで、医薬および農薬の製造中間体
として有用な2−クロロ−5−クロロメチルピリジンを
工業的にかつ安価に製造しうる方法は存在しなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医薬、およ
び、農薬の製造中間体として有用な2−クロロ−5−ク
ロロメチルピリジンを工業的にかつ安価に製造しうる方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために種々の検討を行い、その結果、2−
アルコキシ−5−メチルピリジン類に分子状塩素を作用
させ、次いで、酸塩化物および/またはリン塩化物を作
用させると2−クロロ−5−クロロメチルピリジンが選
択的に製造しうること、ならびに、2−アルコキシ−5
−クロロメチルピリジン類に酸塩化物および/またはリ
ン塩化物を作用させると2−クロロ−5−クロロメチル
ピリジンが選択的に製造しうることを見いだし、本発明
を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、下記の一般式
【0009】
【化10】
【0010】(式中、R1は低級アルキル基、ハロゲン
化低級アルキル基、シクロアルキル基、置換されてもよ
いアルケニル基、または置換されてもよいアラルキル基
を表す。)で示される2−アルコキシ−5−メチルピリ
ジン類に分子状塩素を作用させ、次いで、酸塩化物およ
び/またはリン塩化物を作用させることを特徴とする、
下記の式(II)
【0011】
【化11】
【0012】で示される2−クロロ−5−クロロメチル
ピリジンの製造法に関する。
【0013】また、本発明は、下記の一般式(III)
【0014】
【化12】
【0015】(式中、R1は低級アルキル基、シクロア
ルキル基、置換されてもよいアリール基、または置換さ
れてもよいアラルキル基を表す。)で示されるスルホニ
ルシアニドと、下記の一般式(IV)
【0016】
【化13】
【0017】(式中、R3はアシロシキ基を表す。)で
示される1−アシロキシ−2−メチル−1,3−ブタジ
エンとを反応させることにより、下記の一般式(V)
【0018】
【化14】
【0019】(式中、R2は低級アルキル基、シクロア
ルキル基、置換されてもよいアリール基、または置換さ
れてもよいアラルキル基を表す。)で示される5−メチ
ル−2−スルホニルピリジン類を製造し、さらに、得れ
らた上記一般式(V)で示される5−メチル−2−スル
ホニルピリジン類に、一般式:R1OM(式中、R1は低
級アルキル基、ハロゲン化低級アルキル基、シクロアル
キル基、置換されてもよいアルケニル基、または置換さ
れてもよいアラルキル基を表し、Mはアルカリ金属原
子、アルカリ土類金属原子、または置換されてもよいア
ンモニウムを表す。)で示されるアルコール塩を作用さ
せることにより、下記の一般式(I)
【0020】
【化15】
【0021】(式中、R1は低級アルキル基、ハロゲン
化低級アルキル基、シクロアルキル基、置換されてもよ
いアルケニル基、または置換されてもよいアラルキル基
を表す。)で示される2−アルコキシ−5−メチルピリ
ジン類を製造し、次いで、得られた2−アルコキシ−5
−メチルピリジン類に分子状塩素を作用させ、次いで、
酸塩化物および/またはリン塩化物を作用させることを
特徴とする、下記の式(II)
【化16】 で示される2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製
造法に関する。
【0022】さらに、本発明は、下記の一般式(VI)
【化17】 (式中、R1は低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキ
ル基、シクロアルキル基、置換されてもよいアルケニル
基、または置換されてもよいアラルキル基を表す。)で
示される2−アルコキシ−5−クロロメチルピリジン類
に酸塩化物および/またはリン塩化物を作用させること
特徴とする、下記の式(II)
【化18】 で示される2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製
造法に関する。
【0023】
【発明の実施の形態】上記一般式中、低級アルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチ
ル基、ヘキシル基などが挙げられ、ハロゲン化低級アル
キル基としては、2,2,2−トリフルオロエチル基、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピル基などが挙げ
られる。シクロアルキル基としては、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基などが挙げら
れる。低級アルケニル基としては、アリル基、1−プロ
ペニル基などが挙げられ、これらはメチル基、エチル基
などの低級アルキル基、メトキシ基、プロポキシ基など
の低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子
などのハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基などにより適
宜置換されても良い。また、アリール基としてはフェニ
ル基、ナフチル基などが挙げられ、これらは上記置換基
により適宜置換されても良い。そして、アラルキル基と
しては、ベンジル基、フェネチル基などが挙げられ、こ
れらは上記置換基により適宜置換されてもよい。
【0024】本発明の2−クロロ−5−クロロメチルピ
リジンの製造法は下記のスキームで示される。
【0025】
【化19】
【0026】(式中、R1、R2、およびR3は上記と同
じである。)
【0027】本発明の第一の方法における出発物質であ
る上記一般式(I)で示される2−アルコキシ−5−メ
チルピリジン類は、ジャーナル オブ ケミカル ソサイ
エティー パーキン トランスアクション I(Journal o
f Chemical Society PerkinTransaction I, 1984年, 1
839頁)記載の方法により製造することができ、また、
上記一般式(V)で示される5−メチル−2−スルホニ
ルピリジン類に一般式:R1OM(式中、R1は低級アル
キル基、ハロゲン化低級アルキル基、シクロアルキル
基、置換されてもよい低級アルケニル基、または置換さ
れてもよいアラルキル基を表し、Mはアルカリ金属原
子、アルカリ土類金属原子、または置換されてもよいア
ンモニウム)で示されるアルコール塩を作用させること
により製造することができる。
【0028】一般式R1OMで示されるアルコール塩の
原料となるアルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、プロピルアルコールなどの低級アルキルアルコー
ル、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルアルコールなどのハロ
ゲン化低級アルキルアルコール、アリルアルコール、イ
ソプロペニルアルコールなどの置換されてもよい低級ア
ルケニルアルコール、シクロヘキサノール、そして、ベ
ンジルアルコール、p−フルオロベンジルアルコールな
どの置換されてもよいアラルキルアルコールが挙げられ
る。また、アルコールの塩としては、アルカリ金属塩、
アルカリ土類金属塩、または、置換されてもよいアンモ
ニウム塩が挙げられる。
【0029】アルカリ金属塩としてはリチウム塩、ナト
リウム塩、カリウム塩などが挙げられ、アルカリ土類金
属塩としてはマグネシウム塩、カルシウム塩などが挙げ
られる。また、アンモニウム塩としては、アンモニウム
塩、エチルアンモニウム塩などのアルキルアンモニウム
塩、ジブチルアンモニウム塩などのジアルキルアンモニ
ウム塩、トリメチルアンモニウム塩などのトリアルキル
アンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩などのテ
トラアルキルアンモニウム塩、ベンジルアンモニウム塩
などのアラルキルアンモニウム塩、ジベンジルアンモニ
ウム塩などのジアラルキルアンモニウム塩、ベンジルメ
チルアンモニウム塩などのアラルキルアルキルアンモニ
ウム塩、ベンジルジメチルアンモニウム塩などのアラル
キルジアルキルアンモニウム塩、そして、ベンジルトリ
メチルアンモニウム塩などのアラルキルトリアルキルア
ンモニウム塩が挙げられる。これらのうち、好ましくは
アルカリ金属塩が用いられ、より好ましくはナトリウム
塩が挙げられる。
【0030】反応に際して、溶媒を用いることができ
る。溶媒としてはアルコール塩に対応するアルコール類
を用いることができ、さらに、反応に関与しないもので
あればいかなるものでも用いうるが、例えば、ヘキサ
ン、オクタンなどの炭化水素、ジクロロメタン、1,2
−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素などが挙げられ
る。また、反応は、一般に、20℃から120℃で行われ、
より好ましくは、60℃から80℃で行われる。
【0031】分子状塩素による塩素化に用いる塩素化剤
としては、ラジカル発生条件下で分子状塩素(塩素ラジ
カル)を発生するものであればいかなるものであっても
よいが、反応効率およびコストの点で、塩素または塩化
スルフリルが好ましい。塩素化剤は、反応中に連続的に
もしくは逐次的に加えることが好ましい。
【0032】分子状塩素を発生させるためには、ラジカ
ル開始剤を使用することができる。かかるラジカル開始
剤としては、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリ
ル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニト
リル)などのニトリル類、過酸化ベンゾイル、過酸化ア
セチルなどの過酸化物が挙げられる。ラジカル開始剤
は、反応前および/または反応中に連続的にもしくは逐
次的に添加することができる。ラジカル開始剤の添加量
は0.001当量から3.0当量であり、好ましくは0.05当量か
ら1.0当量である。また、光照射等によっても、分子状
塩素を発生させることができる。
【0033】本反応は好ましくは溶媒中で行われ、溶媒
としては反応に関与しないものであればいかなるもので
も用いられるが、例えばアセトニトリル、二硫化炭素、
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン
などのハロゲン化炭化水素、酢酸、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素、ピリジンなどの
含窒素芳香族炭化水素、ヘキサンなどの炭化水素などが
挙げられ、これらは混合して用いることもできる。
【0034】また、反応は、20℃から溶媒還流温度で行
われることが好ましく、60℃から120℃がより好まし
い。
【0035】酸塩化物および/またはリン塩化物による
塩素化に用いる酸塩化物としては、オキシ塩化リン、塩
化チオニル、オキザリルクロリドなどが挙げられ、塩化
リンとしては五塩化リン、三塩化リンなどが挙げられ
る。酸塩化物および/またはリン塩化物は、反応前およ
び/または反応中に連続的にもしくは逐次的に添加する
ことができる。酸塩化物および/またはリン塩化物の添
加量は1当量から20当量であり、より好ましくは2当量か
ら10当量である。
【0036】本反応に際して、溶媒を用いることもでき
る。上記酸塩化物および/またはリン塩化物を溶媒とし
て用いることができるが、その他反応に関与しないもの
であればいかなる溶媒でも用いられ、例えばテトラクロ
ロエタン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素、トル
エン、クロロベンゼンなどの置換芳香族炭化水素などが
あげられる。
【0037】本反応には塩化水素の存在が好ましく、塩
化水素は反応前および/または反応中に連続的にもしく
は逐次的に添加することができる。塩化水素の添加量は
溶媒に対する飽和量でよいが、好ましくは、1当量から1
0当量である。
【0038】本反応は封管中などの閉鎖系で行うことが
好ましいが、開放系で行うこともできる。また、反応
は、20℃から200℃で行われることが好ましく、60℃か
ら150℃がより好ましい。
【0039】本発明の第二の方法における出発物質であ
るスルホニルシアニド(III)は、対応するスルフィ
ン酸ナトリウムよりオーガニック シンセシス(Organic
Synthesis, 57巻, 88頁, 1977年)記載の方法で得ること
ができる。他方の出発物質である1−アシロキシ−2−
メチル−1,3−ブタジエン(IV)は、例えば、イン
ダストリアル アンド エンジニアリング ケミストリー
(Industrial and Engineering Chemistry, 41巻, 12号,
2920頁, 1949年)記載の方法で得ることができる。
【0040】反応に供するスルホニルシアニド(II
I)の具体例としては、メタンスルホニルシアニド、プ
ロパンスルホニルシアニドなどの低級アルカンスルホニ
ルシアニド、シクロヘキサンスルホニルシアニド、シク
ロオクタンスルホニルシアニドなどのシクロアルカンス
ルホニルシアニド、ベンゼンスルホニルシアニド、p−
トルエンスルホニルシアニドなどのアレンスルホニルシ
アニド、そして、フェニルメタンスルホニルシアニドな
どのアリールアルカンスルホニルシアニドが挙げられ
る。
【0041】反応に供する、一般式(IV)で示される
1−アシロキシ−2−メチル−1,3−ブタジエンのア
シロキシ基としては、アセトキシ基、プロパノイルオキ
シ基、ブタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基などが
挙げられる。
【0042】上記一般式(III)で示されるスルホニ
ルシアニドと上記一般式(IV)で示される1−アシロ
キシ−2−メチル−1,3−ブタジエンとの反応は、デ
ィールス−アルダー反応条件下に行うことができ、重合
禁止剤の存在下、あるいは、非存在下に行われる。本反
応においては、一旦、ディールス−アルダー付加体が生
成した後、反応条件下で脱離反応が進行して、一般式
(V)で示される5−メチル−2−スルホニルピリジン
が得られるものと考えられる。
【0043】重合禁止剤としては、4−メトキシフェノ
ール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール
などのフェノール類、ヒドロキノン、ジ−t−ブチルヒ
ドロキノンなどのヒドロキノン類、1−ナフトール、2
−ナフトールなどのナフトール類、そしてカテコール、
p−t−ブチルカテコールなどのカテコール類が挙げら
れる。重合禁止剤の添加量はジエンの重量の1/100000か
ら1/100であることが好ましく、1/10000から1/100であ
ることがより好ましい。
【0044】反応に際して、溶媒を用いることもでき
る。溶媒としては反応に関与しないものであればいかな
るものでも用いうるが、例えば、ヘキサン、オクタンな
どの炭化水素、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ンなどのハロゲン化炭化水素、エチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素が挙げられる。
【0045】反応は、一般に、20℃から120℃で行われ
ることが好ましく、60℃から100℃がより好ましい。
【0046】本発明の第三の出発物質である2−アルコ
キシ−5−クロロメチルピリジン類(VI)は、例え
ば、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(Jour
nal ofOrganic Chemistry, 56巻, 15号, 4636頁, 1991
年)記載の方法、または、ジャーナル オブ メジシナル
ケミストリー(Journal of Medicinal Chemistry, 34巻,
1028頁, 1991年)記載の方法により得ることができる。
【0047】反応に供する2−アルコキシ−5−クロロ
メチルピリジン類(VI)の具体例としては、5−クロ
ロメチル−2−メトキシピリジン、5−クロロメチル−
2−エトキシピリジン、5−クロロメチル−2−プロポ
キシピリジン、5−クロロメチル−2,2,2−トリフ
ルオロエトキシピリジン、5−クロロメチル−2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシピリジン、2−ベン
ジロキシ−5−クロロメチルピリジン、および、5−ク
ロロメチル−2−p−フルオロベンジロキシピリジンが
挙げられる。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。なお、本発明はこれらによって限定されるもの
ではない。
【0049】実施例1 5−メチル−2−フェニルスルホニルピリジンの合成
【0050】
【化20】
【0051】室温下、4−メトキシフェノール(5.2mg,
0.04mmol)を加えた1−アセトキシイソプレン(17.3g,
0.14mol)にベンゼンスルホニルシアニド(14.4g, 85.7mm
ol)を加え80℃で1時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加えアルカリ性とし室温まで放冷
した後、生じた固体を水(200ml)で二度洗浄し、続い
て、ジエチルエーテル(200ml)で洗浄し、減圧下に溶媒
を留去することにより下記の物性を有する5−メチル−
2−フェニルスルホニルピリジンを白色固体(19.0g, 8
1.5mmol, 収率95%)として得た。
【0052】1H-NMR(200MHz, CDCl3) δ : 2.40(s, 3H,
-CH3), 7.52-7.60(m, 3H, Ar-H), 7.70(dd, 1H, J =
1.8 and 8.6Hz, H-4), 8.03-8.07(m, 2H, Ar-H), 8.09
(d, 1H,J = 8.6Hz, H-3), 8.49(d, 1H, J = 1.8Hz, H-
6) CIMS(m/z) : 234(M++1), 169(M+-SO2) 融点 : 118℃〜120℃
【0053】実施例2 2−メトキシ−5−メチルピリジンの合成
【0054】
【化21】
【0055】室温下、5−メチル−2−フェニルスルホ
ニルピリジン(100g, 0.43mol)のトルエン(100ml)溶液
に、メタノール(100ml)を加え、さらに、ナトリウム メ
トキシド(46.0g, 0.85mol)を加え、2時間加熱還流し
た。反応液を室温まで放冷後、生じた固体を濾別し、得
られた濾液より溶媒を留去した。得られた残渣を減圧蒸
留に付し63℃から65℃(18mmHg)の留分として下記の物性
を有する2−メトキシ−5−メチルピリジンを無色液体
(47.7g, 0.39mol, 収率91%)として得た。
【0056】1H-NMR(200MHz, CDCl3) δ : 2.23(s, 3H,
-CH3), 3.90(s, 3H, -OCH3), 6.65(d, 1H, J = 8.4Hz,
H-3), 7.36(dd, 1H, J = 1.1 and 8.4Hz, H-4), 7.96
(d, 1H, J = 1.1Hz, H-6)
【0057】実施例3 2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの合成
【0058】
【化22】
【0059】2−メトキシ−5−メチルピリジン(10.0
g, 81.3mmol)の四塩化炭素(150ml)溶液に2,2’−ア
ゾビス(イソブチロニトリル)(67.0mg, 0.41mmol)を加
え5分間加熱還流した。還流している反応液に塩素(毎分
30ml)を通じ、15分毎に2,2’−アゾビス(イソブチ
ロニトリル)(67.0mg, 0.41mmol)を加えながら2時間加
熱還流した。反応液を熱時氷(100g)に注ぎ込み飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液(50ml)を加え、アルカリ性とし
た。有機層を分離し、水層を四塩化炭素(20ml×3)で洗
浄し、これを先の有機層に加えた。得られた有機層を飽
和食塩水(200ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、四塩化炭素を留去した。得られた残渣を減圧蒸留に
付し、出発物質である2−メトキシ−5−メチルピリジ
ンを回収し、残渣(3.8g)を得た。ガスクロマトグラフィ
ーによる分析において、転化率は21%であった。
【0060】室温下、得られた蒸留残渣(2.0g)のオキシ
塩化リン(10ml)溶液に塩化水素(毎秒0.3ml)を5分間通じ
た後、封管中120℃で2時間攪拌した。反応溶液を室温ま
で放冷後、減圧下オキシ塩化リンを留去し、得られた残
渣を氷(100g)に注ぎ込み、炭酸ナトリウムをアルカリ性
となるまで加え、塩化メチレン(40ml×5)により抽出し
た。得られた有機層を飽和食塩水(200ml)で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、塩化メチレンを留去した。
得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル = 5/1)に付し、下記の物性値を有する2−ク
ロロ−5−クロロメチルピリジンを白色半固体(640mg,
4.0mmol)として得た。これは、出発物質である2−メト
キシ−5−メチルピリジン転化分の44%に相当する。
【0061】1H-NMR(200MHz, CDCl3) δ : 4.57(s, 2H,
-CH2-), 7.35(d, 1H, J = 8.1Hz, H-3), 7.50(dd, 1H,
J = 2.3 and 8.1Hz, H-4), 8.40(d, 1H, J = 2.3Hz, H
-6) EIMS(m/z) : 161(M+), 126(M+-Cl) 実施例4 2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの合成
【0062】
【化23】
【0063】室温下、5−クロロメチル−2−メトキシ
ピリジン(1.02g, 6.5mmol)のオキシ塩化リン(3ml)溶液
に、塩化水素(毎秒0.3ml)を20秒間通じた後、封管中120
℃で1時間攪拌した。反応溶液を室温まで放冷後、氷(10
0g)に注ぎ込み、炭酸ナトリウムをアルカリ性となるま
で加え、塩化メチレン(40ml×5)により抽出した。得ら
れた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより2−クロ
ロ−5−クロロメチルピリジンを白色半固体(784mg, 4.
8mmol, 収率74%)として得た。
【0064】
【発明の効果】本発明の製造方法により、医薬および農
薬の製造中間体として有用な2−クロロ−5−クロロメ
チルピリジンを工業的にかつ安価に製造しうる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、R1は低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキ
    ル基、シクロアルキル基、置換されてもよい低級アルケ
    ニル基、または置換されてもよいアラルキル基を表
    す。)で示される2−アルコキシ−5−メチルピリジン
    類に分子状塩素を作用させ、次いで、酸塩化物および/
    またはリン塩化物を作用させることを特徴とする、下記
    の式(II) 【化2】 で示される2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製
    造法。
  2. 【請求項2】 下記の一般式(III) 【化3】 (式中、R2は低級アルキル基、シクロアルキル基、置
    換されてもよいアリール基、または置換されてもよいア
    ラルキル基を表す。)で示されるスルホニルシアニド
    と、下記の一般式(IV) 【化4】 (式中、R3はアシロシキ基を表す。)で示される1−
    アシロキシ−2−メチル−1,3−ブタジエンとを反応
    させることにより、下記の一般式(V) 【化5】 (式中、R2は低級アルキル基、シクロアルキル基、置
    換されてもよいアリール基、または置換されてもよいア
    ラルキル基を表す。)で示される5−メチル−2−スル
    ホニルピリジン類を製造し、得られた上記一般式(V)
    で示される5−メチル−2−スルホニルピリジン類に、
    一般式:R1OM(式中、R1は低級アルキル基、ハロゲ
    ン化低級アルキル基、シクロアルキル基、置換されても
    よい低級アルケニル基、または置換されてもよいアラル
    キル基を表し、Mはアルカリ金属原子、アルカリ土類金
    属原子、または置換されてもよいアンモニウム)で示さ
    れるアルコール塩を作用させることにより、下記の一般
    式(I) 【化6】 (式中、R1は低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキ
    ル基、シクロアルキル基、置換されてもよいアルケニル
    基、または置換されてもよいアラルキル基を表す。)で
    示される2−アルコキシ−5−メチルピリジン類を製造
    し、次いで、得られた2−アルコキシ−5−メチルピリ
    ジン類に分子状塩素を作用させ、次いで、酸塩化物およ
    び/またはリン塩化物を作用させることを特徴とする、
    下記の式(II) 【化7】 で示される2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製
    造法。
  3. 【請求項3】 下記の一般式(VI) 【化8】 (式中、R1は低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキ
    ル基、シクロアルキル基、置換されてもよいアルケニル
    基、または、置換されてもよいアラルキル基を表す。)
    で示される2−アルコキシ−5−クロロメチルピリジン
    類に酸塩化物および/またはリン塩化物を作用させるこ
    と特徴とする、下記の式(II) 【化9】 で示される2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製
    造法。
JP24183896A 1996-09-12 1996-09-12 2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製造法 Expired - Fee Related JP3887041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24183896A JP3887041B2 (ja) 1996-09-12 1996-09-12 2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24183896A JP3887041B2 (ja) 1996-09-12 1996-09-12 2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1087624A true JPH1087624A (ja) 1998-04-07
JP3887041B2 JP3887041B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=17080259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24183896A Expired - Fee Related JP3887041B2 (ja) 1996-09-12 1996-09-12 2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3887041B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130018193A1 (en) * 2007-09-10 2013-01-17 Concert Pharmaceuticals Inc. Deuterated pirfenidone
CN109776426A (zh) * 2019-03-18 2019-05-21 河南中医药大学 一种利用紫外光催化反应制备2,4-二氯-5-氟嘧啶的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130018193A1 (en) * 2007-09-10 2013-01-17 Concert Pharmaceuticals Inc. Deuterated pirfenidone
CN109776426A (zh) * 2019-03-18 2019-05-21 河南中医药大学 一种利用紫外光催化反应制备2,4-二氯-5-氟嘧啶的方法
CN109776426B (zh) * 2019-03-18 2022-03-01 河南中医药大学 一种利用紫外光催化反应制备2,4-二氯-5-氟嘧啶的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3887041B2 (ja) 2007-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101116686B1 (ko) 2-디할로아실-3-아미노-아크릴산 에스테르 및3-디할로메틸피라졸-4-카복실산 에스테르의 제조방법
JPH02180873A (ja) 4,5―ジクロロ―6―エチルピリミジンの製造方法
JPH1087624A (ja) 2−クロロ−5−クロロメチルピリジンの製造法
JPH0261470B2 (ja)
EP0882713B1 (en) Process for preparing halogenopyridine derivatives
US5739394A (en) 3,3-dioxy-4,4,4-trifluorobutyric acid derivatives
US4876393A (en) β-fluoroacyl-β-halovinyl alkyl ethers
JP4166304B2 (ja) ハロゲノピリジン誘導体の製造方法
JP4459937B2 (ja) ハロゲノ−2−スルホニルピリジン誘導体の製造方法
JP3875740B2 (ja) 2−クロロピリジン類およびその製造原料の製造法
US4342694A (en) Processes for producing pyrethroid insecticide intermediates
US5672742A (en) Process for producing α-(trifluoromethyl)arylacetic acid
Yamato et al. A new method for the preparation of 2-alkoxybenzoxazoles
JPH0245614B2 (ja)
JP3148226B2 (ja) イソキサゾール―4,5―ジカルボン酸ジエステルの製法及びこの種のジエステル
JP3850930B2 (ja) 5−シアノ−2−スルホニルピリジンおよびその製造方法
WO1996026188A1 (en) 2-chloropyridines and method of the production of starting materials therefor
JP2974181B2 (ja) シクロブタノールの新規な製造法
US4701539A (en) 3,4-dihydro-4,4-dimethyl-2H-pyran-2-one, an insecticide intermediate
JP3272340B2 (ja) 1−[(シクロペント−3−エン−1−イル)メチル]−5−エチル−6−(3,5−ジメチルベンゾイル)−2,4−ピリミジンジオンの製造方法
JP2986003B2 (ja) 2−アルキル−3−スチリルオキシランカルボン酸エステル及びその製法
KR810000815B1 (ko) 4-벤조일피라졸 유도체 및 그의 알루미늄염의 제조법
US4473701A (en) Lower alkyl 5-chloro-3,3-dimethyl-5-phenylthiopentanoates useful as insecticide intermediates
KR820001236B1 (ko) 5-아실-1-하이드로카빌피롤-2-초산의 제조방법
KR100665794B1 (ko) 4-(4-플루오르페닐)-2-이소부티릴-3-페닐-4-옥소-n-페닐-부틸아미드의 신규한 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20061121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061124

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees