JPH1087855A - 荷電モザイク膜、その製造方法、該荷電モザイク膜の使用方法及び該荷電モザイク膜を備えた装置 - Google Patents

荷電モザイク膜、その製造方法、該荷電モザイク膜の使用方法及び該荷電モザイク膜を備えた装置

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JPH1087855A
JPH1087855A JP26374796A JP26374796A JPH1087855A JP H1087855 A JPH1087855 A JP H1087855A JP 26374796 A JP26374796 A JP 26374796A JP 26374796 A JP26374796 A JP 26374796A JP H1087855 A JPH1087855 A JP H1087855A
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兀 福富
Michiei Nakamura
道衛 中村
Minoru Takizawa
稔 滝沢
Yoshifumi Sugito
善文 杉戸
Seiji Doi
誠司 土居
Naomi Oguma
尚美 小熊
Hitoshi Takeuchi
斉 竹内
Munehisa Maruyama
統久 丸山
Toku Mizoguchi
徳 溝口
Shojiro Horiguchi
正二郎 堀口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型膜の製造が容易であり、又、膜物性にも
優れ、更に使用時の耐久性、ハンドリング性等にも優れ
た荷電モザイク膜を提供すること。 【解決手段】 荷電性重合体成分からなる荷電モザイク
膜において、荷電性重合体成分の少なくとも一部が平均
粒径0.01〜100μmの架橋した粒状重合体であ
り、且つ上記膜を構成する成分の少なくとも一部が、可
撓性成分であることを特徴とする可撓性を有する荷電モ
ザイク膜、その製造方法、該荷電モザイク膜の使用方法
及び該荷電モザイク膜を備えた装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解質を選択的に
透過する新規な荷電モザイク膜、該荷電モザイク膜の製
造方法、該荷電モザイク膜の使用方法及び該荷電モザイ
ク膜を備えた装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カチオン性重合体ドメインとアニ
オン性重合体ドメインとが交互に配列された荷電モザイ
ク膜は公知であり、これらの公知の膜は、低分子量の電
解質を透析することができるが、非電解質は透析するこ
とができないか、或は透析速度が非常に遅いという機能
を有する。
【0003】上記荷電モザイク膜の製造方法としては、
ブロック共重合体を使用する製膜方法と、カチオン性及
びアニオン性の重合体微粒子を使用する方法とがある。
ブロック共重合体を使用する方法は、その製膜方法が非
常に難しい方法であるのに対して、カチオン性及びアニ
オン性の重合体微粒子を使用する方法は、その製膜が非
常に容易であるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記重合体微粒子を用
いる方法において、重合体微粒子として微小球体を使用
して荷電モザイク膜を製膜すると、微小球体の持ってい
る集積性及び等方性からして、比較的容易に荷電モザイ
ク膜を調製することができる。然しながら、この方法で
は膜の大部分の構成成分がイオン性重合体であるため
に、形成される膜は製膜時の乾燥時に収縮したり、脆弱
になったりするために、大面積の膜の製造には問題があ
った。又、上記方法によって形成された膜は、その引張
り強度や屈曲性等の膜の物性、使用時の耐久性、ハンド
リング性等にも問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、前記荷電モザイ
ク膜の問題点を解決し、大面積の膜の製造が容易であ
り、又、膜物性にも優れ、更に使用時の耐久性、ハンド
リング性等にも優れた荷電モザイク膜を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、荷電性重合体
成分からなる荷電モザイク膜において、荷電性重合体成
分の少なくとも一部が平均粒径0.01〜100μmの
架橋した粒状重合体であり、且つ上記膜を構成する成分
の少なくとも一部が、可撓性成分であることを特徴とす
る可撓性を有する荷電モザイク膜、その製造方法、該荷
電モザイク膜の使用方法及び該荷電モザイク膜を備えた
装置である。
【0007】従来の荷電性重合体成分よりなる荷電モザ
イク膜は、製膜時或いは乾燥時に膜が裂けたり、膜が脆
いのでクラックを生じたりして、膜のハンドリング性が
劣り、又、大面積の膜を製膜することも困難であった。
これに対して、本発明によれば、従来の荷電性重合体成
分よりなる荷電モザイク膜の構成成分として可撓性成分
を導入することによって、荷電モザイク膜の製膜時の乾
燥時等において、膜が裂けたり、クラック等を発生する
ことはなく、又、大面積の荷電モザイク膜を製膜するこ
とができ、且つ可撓性成分を包含しても透析膜としての
性能が殆ど低下しない荷電モザイク膜が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に好ましい実施の形態を挙げ
て本発明を更に詳しく説明する。本発明においては、荷
電モザイク膜に可撓性を付与するために、荷電モザイク
膜を構成する成分として、荷電性重合体成分の他に可撓
性成分を使用する。これらの可撓性成分は荷電モザイク
膜を構成する際に、荷電性重合体成分に混合して使用す
る。
【0009】本発明において、荷電モザイク膜を構成す
るカチオン性重合体成分のカチオン性基の例としては、
ピリジニウム基、ベンジルトリアルキルアンモニウム
基、ベンジルアルキルジアルカノールアンモニウム基、
4級アルキルアンモニウム基、アルキルジアルカノール
アンモニウム基、ピリジン基、ベンジルアルキルアミノ
基、ベンジルアルカノールアミノ基、1〜3級アルキル
アミノ基、アルカノールアミノ基等の従来公知のカチオ
ン性基及びその塩が挙げられる。
【0010】カチオン性重合体成分の単量体の例として
は、ビニルピリジニウム塩、ビニルベンジルトリアルキ
ルアンモニウム塩、ビニルベンジルアルキルジアルカノ
ールアンモニウム塩、(メタ)アクリロイルオキシアル
キルトリアルキルアンモニウム塩、(メタ)アクリロイ
ルオキシアルキルジアルカノールアンモニウム塩、(メ
タ)アクリロイルアミドアルキルトリアルキルアンモニ
ウム塩、(メタ)アクリロイルアミドアルキルジアルカ
ノールアンモニウム塩等、ビニルピリジン、ビニルベン
ジルジアルキルアミン、ビニルベンジルジアルカノール
アミン、(メタ)アクリロイルオキシアルキルジアルキ
ルアミン、(メタ)アクリロイルオキシアルキルジアル
カノールアミン、(メタ)アクリロイルアミドアルキル
ジアルキルアミン、(メタ)アクリロイルアミドアルキ
ルジアルカノールアンモニウム等及びそれらの塩が挙げ
られる。上記カチオン性重合体のピリジン基やアミノ基
の4級化は、単量体を粒状に重合後或は荷電性重合体成
分から荷電モザイク膜を製膜後にハロゲン化アルキルや
ジハロゲン化アルキレン等を反応させることによって行
ってもよい。
【0011】又、アニオン性重合体成分のアニオン性基
の例としては、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸
エステル基、カルボキシル基等の従来公知のアニオン性
基及びその塩の基が挙げられる。アニオン性重合体成分
の単量体の例としては、スチレンスルホン酸、(メタ)
アクリロイルオキシプロピルスルホン酸、(メタ)アク
リル酸スルホプロピル、(メタ)アクリル酸−2−スル
ホエチル、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2−メチ
ル−1−プロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイ
ルアミノ−2−プロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸
等及びそれらの塩が挙げられる。尚、イオン性ではない
単量体から形成した重合体の場合には、該単量体から粒
状重合体或いはドメイン形成後に、該重合体にカチオン
性基又はアニオン性基を導入して、本発明で使用するこ
とができる。
【0012】以上のように、本発明で使用する荷電性重
合体成分はカチオン性重合体成分とアニオン性重合体成
分とからなり、カチオン性重合体成分は、ポリマー中に
前記した如き1〜3級のアミノ基、4級アンモニウム
塩、ピリジニウム塩等の塩の基を有するカチオン性ポリ
マーであり、一方、アニオン性重合体成分は、ポリマー
中にスルホン酸、カルボン酸、硫酸エステル、燐酸エス
テル等の基或はそれらの塩の基を有するアニオン性ポリ
マーである。カチオン性重合体成分及びアニオン性重合
体成分のイオン性基を塩とする場合は、前者のイオン性
基に対しては、例えば、塩酸、硫酸、燐酸、有機酸等の
アニオンを使用し、後者のイオン性基に対しては、例え
ば、アルカリ金属、アンモニア、アルカーノールアミン
等のカチオンを使用する。
【0013】本発明の荷電モザイク膜において、カチオ
ン性重合体成分或いはアニオン性重合体成分の少なくと
も一方の成分が粒状の重合体であって、該粒状重合体
が、カチオン性重合体成分或いはアニオン性重合体成分
の少なくとも一方の10〜97重量%、好ましくは20
〜95重量%の範囲を占める。尚、上記粒状重合体はそ
の内部は架橋されていなくてもよいが、製膜時には少な
くとも表面が架橋されていることが重要である。
【0014】本発明の荷電モザイク膜を構成するカチオ
ン性重合体成分とアニオン性重合体成分との使用割合
は、基本的にはイオン量において化学量論的に当量であ
ることが好ましいが、これに限定されず、いずれか一方
の重合体成分のイオン量が化学量論的に30モル%まで
過剰であっても、本発明の荷電モザイク膜は十分な性能
を発揮することができる。
【0015】アニオン性或いはカチオン性粒状重合体の
合成には、種々の重合方法を採用することができるが、
代表的には乳化重合法、ソープフリー重合法、分散重合
法、懸濁重合法、逆相重合法、放射線重合法、膜重合法
等の公知の重合方法が挙げられる。アニオン性或いはカ
チオン性粒状重合体の粒径の範囲は0.01〜100μ
mであり、好ましくは0.1〜70μmである。粒径の
変動係数は200%、好ましくは100%以内である。
【0016】粒状重合体を内部架橋させる場合には、重
合体粒子の調製時に使用する単量体中に架橋性単量体を
全単量体の30重量%以下の量で併用し、共重合と同時
に架橋させることができる。架橋性単量体としては、例
えば、ジビニルベンゼン、メチレンビス(メタ)アクリ
ルアミド、ジメタクリル酸エチレングリコール、ジメタ
クリル酸−1,3−ブチレングリコール、1,3,5−
トリアクリロイルヘキサヒドロ−s−トリアジン、その
他3〜4官能性(メタ)アクリレート類等が挙げられ
る。
【0017】本発明において、荷電モザイク膜を構成す
る可撓性成分とは、荷電モザイク膜に可撓性、即ち荷電
モザイク膜を形成する際において、常温乾燥、加熱乾
燥、加熱加圧プレス、加熱圧延等によって連結した皮膜
を形成することができる性質、柔軟性及び物理的強度等
を与える成分である。このような可撓性成分としては、
好ましくは従来公知の可撓性重合体を使用する。荷電モ
ザイク膜に可撓性を付与する上記重合体を構成する単量
体の一つの基準は、該重合体のガラス転移点である。本
発明において好ましい可撓性重合体は、そのガラス転移
点が約120℃以下、好ましくは約60℃以下である。
上記のガラス転移点は、必ずしも重合体全体のガラス転
移点が上記の温度以下である必要はなく、共重合体等の
場合には、その共重合体の重合体鎖の少なくとも一部が
上記ガラス転移点の条件を満たしていればよい。
【0018】この可撓性成分は疎水性であっても親水性
であってもよく、疎水性の重合体の場合は粒状重合体乃
至直鎖状重合体であり、架橋されていても、架橋されて
いなくてもよい。可撓性成分が親水性重合体の場合は架
橋されていることが必要であり、非架橋粒状重合体、架
橋した粒状重合体或は直鎖状重合体の形で使用され、非
架橋のものは製膜後の後処理で架橋される。
【0019】本発明において、荷電性重合体成分に添加
する可撓性成分の量は、荷電モザイク膜中において一般
的には2〜90重量%を占める範囲であるが、要求され
る膜の性能によっては膜全体の5〜85重量%、好まし
くは10〜80重量%を占める範囲である。この可撓性
成分の平均分子量は約5,000〜300,000、好
ましくは10,000〜200,000である。上記可
撓性成分は、必要に応じて製膜時或いは製膜後に架橋処
理して各種液媒体に対して不溶化される。
【0020】可撓性成分として使用する代表的な重合体
としては、前記した可撓性を付与する単量体類の単独或
はそれらの共重合体類、ポリエチレン、スチレン−ブタ
ジエン系共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン系共
重合体、アクリルゴム、ポリイソプレンゴム、エチレン
−酢酸ビニル系共重合体及びその加水分解物、ポリビニ
ルブチラール、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル系共重合体、ポリビニルアルコール等の共重合体、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン及
びウレタンエラストマー、ポリスルホン、シリコンゴム
等が挙げられ、これらの重合体はランダム、ブロック、
或いはグラフトの結合様式を含むものであってもよい。
【0021】又、上記可撓性成分には、反応性基を導入
しておき、荷電モザイク膜の製膜時或は製膜後に、上記
反応性基を利用して可撓性成分を架橋させて荷電モザイ
ク膜を水不溶性にしたり、荷電モザイク膜の皮膜強度を
向上させることも好ましい。
【0022】これらの反応性基としては、例えば、公知
のカルボン酸アミド基、カルボキシル基、水酸基、メチ
ロール基、エポキシ基、カルボジイミド基、紫外線硬化
性エチレン系不飽和基等の反応基が挙げられる。これら
の反応基を有する重合体は、それらの反応性基同士の反
応、或いは架橋剤との反応により、重合体の少なくとも
一部が架橋結合される。
【0023】上記架橋剤としては、上記した反応基と反
応し得る公知の二個以上の反応基を有する低分子化合
物、熱硬化性樹脂の初期縮合物、オリゴマー等であり、
例えば、ホルムアルデヒド、ホルマリン、パラホルムア
ルデヒド、グリオキザール、グルタールアルデヒド等の
モノ又はポリアルデヒド化合物、メチロールメラミン、
メトキシメチロールメラミン、メラミン樹脂の初期縮合
物等のポリメチロール化合物、ネオペンチルグリコール
ジグリシジルエーテル、グリセリルトリグリシジルエー
テル、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテル、エポ
キシ樹脂の初期縮合物等のポリエポキシ化合物、テトラ
ヘキサメチレントリカルボジイミドジイソシアネートの
メトキシポリエチレンオキサイドとのウレタン縮合物、
テトラヘキサメチレントリカルボジイミドジイソシアネ
ートのポリグリセリン及びメトキシポリエチレンオキサ
イドとのウレタン縮合物等のポリカルボジイミド化合
物、メチレンビスアクリルアミド、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート等の紫外線硬化性エチレン系不飽和化合物等が挙
げられる。
【0024】本発明の荷電モザイク膜は、荷電性重合体
成分の少なくとも一部として粒状重合体を使用し、該粒
状重合体と残りの非粒状の荷電性重合体成分及び可撓性
成分を必須成分とし、更に必要に応じて架橋剤、硬化触
媒、増粘剤、流動化剤等の添加剤を適当な媒体中で混合
して塗布液を調製し、該塗布液をそのまま基材上に塗布
或はキャストするか、或は支持体上に塗布、含浸或はキ
ャストし、乾燥、製膜し、それらの工程中に必要に応じ
て加熱融着処理、加熱加圧融着処理、加熱圧延処理、網
状化処理、四級化処理等の後処理を行うことによって本
発明の荷電モザイク膜が得られる。上記で使用される可
撓性成分は、塗布液の媒体に合わせて選択及び使用す
る。
【0025】可撓性成分が疎水性重合体である場合に
は、該重合体は水性の乳化重合液、ソープフリー重合
液、水性懸濁液、油性の有機溶剤溶液、非水エマルジョ
ン等の形で使用され、必要に応じて荷電モザイク膜の製
膜時に架橋処理される。又、可撓性成分が水性重合体で
ある場合には、該重合体は水溶液の形で使用され、荷電
モザイク膜の製膜時に架橋処理されて水に対して不溶化
される。
【0026】架橋は、酸、アルカリ、柴外線、電子線、
熱等を用いて行う。酸又はアルカリを使用する場合に
は、酸又はアルカリを直接塗布液に添加するか、或いは
酸又はアルカリの雰囲気下で架橋を行う。この方法にお
いては、熱によって酸或いはアルカリ成分を発現させる
方法であってもよい。酸又はアルカリの具体例として
は、公知の硫酸、塩酸、リン酸、パラトルエンスルホン
酸等及びそれらのアンモニウム、アルキルアミン類(C
〜C)の塩、トリエタノ−ルアミン、ジエタノール
アミン、モノエタノ−ルアミン、アルキルアミン(C
〜C17)類、ピリジン類及びそれらの塩酸、ギ酸、酢
酸等の塩等が挙げられる。
【0027】本発明の荷電モザイク膜を、前記塗布液を
基材に塗布して製膜して製造する場合に使用する基材と
しては、ガラス板やテフロン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等のプラスチックシート、フィルム或は成型板等
が挙げられる。又、塗布液を含浸させて本発明の荷電モ
ザイク膜を調製する際に使用する支持体としては、織
布、不織布、メッシュ状物、紙、濾紙状物、ミリポア、
中空糸、多孔質体等が挙げられ、これらの支持体の素材
としては、ステンレス、アルミニウム、セラミック、ポ
リエステル、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、セルロース、キチ
ン、キトサン、セルロースアセテート、テフロン、ウレ
タン、ポリサルホン等が挙げられる。
【0028】本発明の荷電モザイク膜を、前記塗布液を
基材に塗布して製膜して製造する場合、塗布液を上記の
如き基材や支持体に塗布液を直接塗布してもよいが、塗
布液が支持体内部に浸透し、支持体外に流失しないよう
に、支持体裏面に予め目止め膜を作製した後に塗布液を
塗布し、乾燥後或は製膜後に上記目止膜を取り除いても
よい。又、塗布液を基板上に塗布して製膜後に、該膜を
別の支持体面に転写する方法、支持体を塗布液に浸漬す
る方法等によっても本発明の荷電モザイク膜を作製する
ことができる。
【0029】塗布液を基材又は支持体に塗布後に行う塗
布層の乾燥は、風乾、ドラム乾燥、送風乾燥、赤外ラン
プ乾燥等で行われ、製膜に使用する可撓性成分等の性質
により、更に紫外線照射や電子線照射をしてもよい。荷
電モザイク膜を製膜後、荷電モザイク膜を加圧プレス処
理、加熱融着処理、加熱加圧融着処理、加熱圧延処理等
を行って、荷電モザイク膜の膜強度を向上させることも
好ましく、又、荷電モザイク膜の架橋や加硫処理を、荷
電モザイク膜と支持体との接合と同時に行ってもよい。
【0030】上記の如くして製造される本発明の荷電モ
ザイク膜の形状は、平膜の他、スパイラル状、円筒状、
ひだ折り状、中空糸状等各種の形状でよく、荷電モザイ
ク膜の形状は特に限定されるものではない。本発明の荷
電モザイク膜は、カチオン性ドメインとアニオン性ドメ
インとが交互に配列されている構造を有し、カウンター
イオンが該膜を透過することができ、低分子量の電解質
を透析することができるが、非電解質は透析することが
できないか若しくは透析が非常に遅いという機能を有し
ている。
【0031】従って本発明の荷電モザイク膜は、低分子
量の電解質、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、
硫酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、塩化カルシウム等の
脱塩用、更には塩酸、酢酸、エチルアミン、エタノール
アミン等の脱イオン用等として有用であり、例えば、飲
料水、工業用水、排水、純水、超純水等の水処理工業に
おける脱塩、化学工業、金属工業等の工業排水の脱塩、
色素製造工業におけるの染料・顔料の脱塩、塗料・コー
ティング工業等(例えば電着塗装浴等)の脱イオン、醗
酵工業や食品工業等の生化学関連製品の脱塩、医薬品の
脱塩等に有用である。
【0032】特に本発明の荷電モザイク膜は、生化学分
野の脱塩、染料、顔料、活性剤等の脱塩等、従来電気透
析では発熱による目的物質の変質、イオン的吸着による
膜汚染等により適用できなかった分野において有用であ
る。又、本発明の荷電モザイク膜は上記したような膜構
造を有することから、膜の導電性、イオンの通過性等の
性質を利用した電気透析、拡散透析、電気分解、電池等
の隔膜等にも有用である。
【0033】
【実施例】次に参考例、実施例及び比較例を挙げて本発
明を更に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とある
のは重量基準である。 参考例ポリマーA ;カチオン性粒状重合体 4−ビニルピリジン 10部 ジビニルベンゼン 1部 アクリルアミド 1部 2,2’−(2−メチルアミジノプロパン)ジハイドロクロリド 0.2部 水 500部 上記成分をフラスコに仕込み、窒素気流下で80℃で8
時間重合した。重合生成物を透析によって精製して、内
部が架橋された粒状重合体を得た。該粒状重合体の粒径
は約200nmであり、その変動係数は20%であった
【0034】ポリマーB ;カチオン性粒状重合体 4−ビニルピリジン 10部 2,2’−(2−メチルアミジノプロパン)ジハイドロクロリド 0.2部 水 500部 上記成分をフラスコに仕込み、窒素気流下で80℃で8
時間重合した。重合生成物を透析によって精製して、非
顆粒の粒状重合体を得た。該粒状重合体の粒径は約35
0nmであり、その変動係数は35%であった
【0035】ポリマーC ;カチオン性粒状重合体 4−ビニルピリジン 10部 ジビニルベンゼン 1部 2,2’−(2−メチルアミジノプロパン)ジハイドロクロリド 0.2部 水 500部 上記成分をフラスコに仕込み、窒素気流下で80℃で8
時間重合した。重合生成物を透析によって精製して架橋
された粒状重合体を得た。該粒状重合体の粒径は約27
0nmであり、その変動係数は30nmであった。上記
粒状重合体の2%水分散液100部に、0.036部の
アゾビスイソブチロニトリルを4−ビニルピリジンモノ
マー1.8部に溶解した溶液を加えて、60℃でシード
重合させ、複層構造型の粒状重合体を得た。該粒状重合
体の粒径は約300nmであり、その変動係数は約20
%であった。
【0036】ポリマーD;カチオン性粒状重合体 参考例のポリマーBの水分散体に、クロロメチルスチレ
ンを、ポリマーBの4−ビニルピリジンに対して20モ
ル%添加し、常温で反応させ、ポリマーBにエチレン性
不飽和基を導入した。ポリマーE ;アニオン性直鎖状重合体 スチレンスルホン酸ナトリウム 36部 アクリルアミド 12部 2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド 1部 水 300部 上記成分を混合し70℃で8時間重合反応を行った。生
成した重合体の数平均分子量は約50,000であっ
た。
【0037】ポリマーF ;アニオン性粒状重合体 スチレン 62.4部 アクリロニトリル 10.6部 ヒドロキシエチルメタクリレ−ト 12.1部 ジビニルベンゼン 13.0部 過硫酸カリウム 0.78部 水 1,500部 上記成分を混合し、窒素気流下で10時間ソープフリー
型乳化重合反応を行い、ソ−プフリー型乳化重合液を得
た。得られた重合体の粒径は約180nmであり、その
変動係数は20%であった。
【0038】上記重合体を乾燥及び粉砕して得られた白
色重合体62部を、400部の98%濃硫酸に徐々に添
加し、50℃で24時間、80℃で3時間攪拌後、冷却
し、反応混合物を大量の氷水の中に投入して重合体を粒
状に析出させた。混合液を更に炭酸ナトリウムで中和し
た。混合液をミリポアフィルターで濾過し、充分水洗し
た。得られた粒状重合体は、赤外吸収スペクトル及びイ
オンクロマトグラフィー等の分析によって、芳香環にほ
ぼ1個のスルホン基が導入されていること、及びニトリ
ル基がアミド基に変換していることを確認できた。この
粒状重合体の粒径は約240nmであり、その変動係数
は70%であった。
【0039】ポリマーG ;アニオン性粒状重合体 スチレン 10部 アクリルアミド 2.0部 ジビニルベンゼン 2.0部 2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド0.2部 水 500部
【0040】上記成分を混合し、窒素気流下65℃で1
0時間重合反応してソ−プフリー型乳化状重合液を得
た。得られた重合体の粒径は約250nmであり、その
変動係数20%であった。この重合体粒子を98%硫酸
中で30℃で24時間反応させたところ、約33モル%
のスチレンスルホン酸と、残りがスチレンとアクリルア
ミドの二重構造体が得られた。この重合体の粒径は40
0nmであり、その変動係数は70%であった。
【0041】ポリマーH ;アニオン性粒状重合体 スチレンスルホン酸ソーダ 5部 スチレン 2部 ブチルアクリレート 1部 アクリルアミド 0.56部 ジビニルベンゼン 0.35部 2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド0.2部 水 200部
【0042】上記成分を混合し、窒素気流下75℃で1
0時間重合反応した。次いで、得られた重合体をアセト
ン−水による再沈法で精製した。重合体の粒径は100
nmであり、その変動係数は100%であった。ポリマーI ;スチレン−ブタジエン共重合体 スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分は4
5%、平均粒径0.1μm、ガラス転移点(Tg)0
℃)。
【0043】ポリマーJ;アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体 アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス(固
形分42%、平均粒径0.06μm、ガラス転移点(T
g)−20℃)。ポリマーK ;エチレン−酢酸ビニル共重合体 エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス(固形分は3
0%、平均粒径0.2μm、ガラス転移点(Tg)は0
℃)。ポリマーL ;ポリエチレン ポリエチレン重合体ラテックス(固形分10%、平均粒
径1.0μm、造膜温度70℃)。
【0044】実施例1〜5 下記の製膜方法で本発明の荷電モザイク膜を調製した。
使用原料の配合は表1に示した。膜の評価を下記に示し
た方法で測定し、塩化カリウム(KCl)とグルコース
の分離性、浸透圧の有無(荷電モザイク膜は本実施例の
条件では浸透圧はかからない)、製膜性及び膜強度で評
価し、その結果を表1に示した。
【0045】(膜の作製)表1に記載の配合の混合液を
340mm×560mmのガラス板上に乾燥時に100
g/mになるように流展し、乾燥機で60℃で3時間
乾燥して製膜する。この膜付きガラス板を濃塩酸で酸性
雰囲気にした中に3日間静置した後、この膜付きガラス
板を10%酢酸ソーダの水溶液中に浸漬して中和し充分
に水洗する。膜付きガラス板を乾燥した後ジヨードブタ
ン及びメタノール雰囲気の中に7日間静置する。続いて
膜付きガラス板をヨウ化メチル及びメタノール雰囲気に
3日間静置した後、実施例1〜5の5種の荷電モザイク
膜を得た。
【0046】(膜の評価)濃度0.025mol/lの
KCl(電解質)と濃度0.025mol/lのグルコ
ース(非電解質)とを含む水溶液を図10の容器Aに2
00ml取り、容器Bに脱イオン水200mlを取り、
その間に実施例1〜6の膜を挟み、25℃で撹拌し、容
器B中のKClとグルコースの濃度変化を測定した。K
Clとグルコースの膜透過速度を図1〜6に示した。
【0047】実施例6 実施例1におけるポリマーFをポリマーGに代えた以外
は実施例1と同様にして本発明の荷電モザイク膜を作製
した。電解質の分離性及び膜の可撓性は実施例1とほぼ
同等であった。実施例7 実施例1で作製した膜を120℃の加熱プレス機で50
Kg/mの圧力で20分間処理した。後記の比較例4
で得られた荷電モザイク膜と本実施例の荷電モザイク膜
について引っ張り試験を行ったところ、表2に示す結果
が得られた。膜性能は実施例1とほぼ同じであった。
【0048】表1−1
【0049】表1−2
【0050】比較例1 疎水性バインダー(ポリマーJ)を100g/mの膜
厚に製膜した。この膜についてKClとグルコースの混
合液の膜透過速度を図6に示した。KClとグルコース
との膜透過性は殆ど認められなかった。比較例2 疎水性バインダー(ポリマーJ)中に直鎖状のアニオン
性ポリマー(ポリマーE)を固形分比で1/1の割合で
混合して製膜(膜厚100g/m)した。この膜につ
いてのKClとグルコースとの混合液の膜透過速度を図
7に示した。KClとグルコースの分離性は殆ど認めら
れず、浸透圧が原液側にかかった。
【0051】比較例3 疎水性バインダー(ポリマーJ)中にカチオン性ポリマ
ー(ポリマーA)を固形分比で1/1の割合で混合して
製膜(膜厚100g/m)した。この膜についてのK
Clとグルコースとの混合液の膜透過速度を図8に示し
た。KClとグルコース分離性は殆ど認められず、浸透
圧が原液側にかかった。比較例4 実施例1において可撓性成分を除いた以外(表1−2に
示した組成液を使用)は、実施例1と同様にして荷電モ
ザイク膜を作成した。この膜のKClとグルコースの分
離性を図9に示した。この荷電モザイク膜は伸びが殆ど
なく脆い膜であったのに対し、実施例7の膜は破断強度
は上記膜とほぼ同じであるが、上記膜に比較して伸びが
4〜5倍あり、可撓性の良いフィルムであった。
【0052】表2
【0053】(応用例)実施例1で得られた荷電モザイ
ク膜を用いて染料中に含まれている無機塩の分離を行っ
た。染料として塩化ナトリウム及び硫酸ナトリウムを
8.1%含む酸性染料(ブラウン)を用い、図11の容
器Aに該染料の5重量%水溶液を200ml採り、容器
Bに脱イオン水を採って染料の脱塩処理を行った。更に
脱塩効果を向上させるために、容器Bの脱イオン水を2
回取り替えた。その後容器Aの染料水溶液を乾燥させ、
染料中に含まれている無機塩を定量したところ塩化ナト
リウム及び硫酸ナトリウムが1.1%に減少していた。
このように脱塩精製した染料をインクジェット用に応用
したところ、ノズルの腐蝕及び目詰りを発生させること
がなかった。
【0054】
【発明の効果】従来のイオン性重合体よりなる荷電モザ
イク膜は、工業的に製造し、使用する際に膜が脆く、裂
けたり、クラックを生じたりしてハンドリング性が劣
り、又、大面積の膜の製膜も困難であったが、本発明に
よれば、荷電モザイク膜の構成成分として可撓性成分を
使用することによって、得られる荷電モザイク膜に皮膜
形成性乃至可撓性を付与することができ、従って荷電モ
ザイク膜の製膜時や乾燥時等においても膜が裂けたり、
クラックが発生せず、又、大面積の膜の製膜も容易にな
った。又、必要であれば、上記荷電モザイク膜について
加熱融着、加熱プレス、カレンダリング処理等を施して
膜の物理的強度を一層向上させることもできる。
【0055】又、本発明における如き膜組成におても、
荷電モザイク膜の透析膜としての性能が殆ど低下しない
ことは驚くべきことである。これは、対イオンの移動を
もたらすイオン性基を有する荷電性重合体成分と、添加
された可撓性成分とが相溶せずに相分離し、且つ荷電性
重合体成分が膜を貫通した構造のイオン性ドメインを形
成していることによるものと考えられる。又、荷電性重
合体成分の水による膨潤が、可撓性成分によって抑えら
れる結果となり、非電解質の電解質に対する透過速度比
が小さくなる傾向を示し、透析分離特性が向上する傾向
を示した。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図2】 実施例2の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図3】 実施例3の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図4】 実施例4の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図5】 実施例5の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図6】 比較例1の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図7】 比較例2の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図8】 比較例3の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図9】 比較例4の荷電モザイク膜の電解質透過性を
説明する図。
【図10】 荷電モザイク膜の電解質透過性を測定する
装置を説明する図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67/02 C08L 101/00 101/00 C09D 123/04 C09D 123/04 5/24 // C09D 5/24 C02F 1/46 103 (72)発明者 杉戸 善文 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 土居 誠司 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 小熊 尚美 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 竹内 斉 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 丸山 統久 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 溝口 徳 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内 (72)発明者 堀口 正二郎 東京都中央区日本橋馬喰町1−7−6 大 日精化工業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性重合体成分及びアニオン性重
    合体成分(以下両成分を「荷電性重合体成分」と称する
    ことがある)からなる荷電モザイク膜において、荷電性
    重合体成分の少なくとも一部が平均粒径0.01〜10
    0μmの架橋した粒状重合体であり、且つ上記膜を構成
    する成分の少なくとも一部が皮膜形成性乃至可撓性(以
    下を「可撓性」と称することがある)成分であることを
    特徴とする可撓性を有する荷電モザイク膜。
  2. 【請求項2】 可撓性成分が、荷電性及び/又は非荷電
    性可撓性重合体である請求項1に記載の荷電モザイク
    膜。
  3. 【請求項3】 可撓性成分が、膜中に2〜90重量%の
    範囲で含有されている請求項1に記載の荷電モザイク
    膜。
  4. 【請求項4】 可撓性成分が、付加重合系重合体及び/
    又は縮合重合系重合体であり、それらのガラス転移点
    (Tg)が、120℃以下である請求項1に記載の荷電
    モザイク膜。
  5. 【請求項5】 可撓性成分が、エチレン系、ビニル系及
    び/又は(メタ)アクリル系単量体を主単量体成分とす
    る付加重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミ
    ド、ポリウレタン、ポリスルホン及びシリコンゴムから
    なる群から選ばれた縮合重合体である請求項1に記載の
    荷電モザイク膜。
  6. 【請求項6】 可撓性成分が、カルボン酸アミド基、カ
    ルボキシル基、水酸基、メチロール基、エポキシ基、カ
    ルボジイミド基、紫外線硬化性エチレン系不飽和基から
    なる群から選ばれた反応基を有する重合体であり、且つ
    少なくともそれらの一部が架橋されている請求項1に記
    載の荷電モザイク膜。
  7. 【請求項7】 可撓性成分が、モノ又はポリアルデヒド
    化合物、ポリメチロール化合物、ポリエポキシ化合物、
    ポリカルボジイミド化合物及び/又は紫外線硬化性エチ
    レン系不飽和化合物によって架橋されている請求項1に
    記載の荷電モザイク膜。
  8. 【請求項8】 アニオン性重合体成分が、スルホン酸
    基、硫酸エステル基、リン酸エステル基及びカルボキシ
    ル基から選ばれた少なくとも1種のアニオン性基或はそ
    の塩の基を有する架橋された重合体である請求項1に記
    載の荷電モザイク膜。
  9. 【請求項9】 アニオン性重合体成分が、スチレンスル
    ホン酸及び(メタ)アクリルアミドからなる架橋した粒
    状共重合体或はその塩である請求項1に記載の荷電モザ
    イク膜。
  10. 【請求項10】 カチオン性重合体成分が、ピリジニウ
    ム基、ベンジルトリアルキルアンモニウム基、ベンジル
    アルキルジアルカノールアンモニウム基、4級アルキル
    アンモニウム基、アルキルジアルカノールアンモニウム
    基、ピリジン基、ベンジルアルキルアミノ基、ベンジル
    アルカノールアミノ基、1〜3級アルキルアミノ基及び
    アルカノールアミノ基からなる群から選ばれた少なくと
    も1種のカチオン性基或はその塩の基を有する架橋され
    た重合体である請求項1に記載の荷電モザイク膜。
  11. 【請求項11】 荷電性重合体成分よりなる荷電モザイ
    ク膜を製造する方法において、膜の構成成分として、少
    なくとも一部が平均粒径0.01〜100μmの荷電性
    粒状重合体、及び形成される荷電モザイク膜に可撓性を
    付与する可撓性成分を使用することを特徴とする荷電モ
    ザイク膜の製造方法。
  12. 【請求項12】 可撓性成分が、疎水性重合体であり、
    該重合体が乳化重合液、ソープフリー重合液、水性懸濁
    液、有機溶剤溶液、非水エマルジョンの形態で使用され
    る請求項11に記載の荷電モザイク膜の製造方法。
  13. 【請求項13】 可撓性成分が、水性重合体の水溶液と
    して使用され、且つ製膜後に架橋処理される請求項11
    の荷電モザイク膜の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13に記載の荷電モザイク
    膜を、低分子量電解質の分離に使用することを特徴とす
    る荷電モザイク膜の使用方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜13に記載の荷電モザイク
    膜を備えたことを特徴とする脱塩又は脱イオン装置。
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