JPH1087967A - 液晶ポリエステル樹脂組成物およびそのフィルム - Google Patents
液晶ポリエステル樹脂組成物およびそのフィルムInfo
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- JPH1087967A JPH1087967A JP24627596A JP24627596A JPH1087967A JP H1087967 A JPH1087967 A JP H1087967A JP 24627596 A JP24627596 A JP 24627596A JP 24627596 A JP24627596 A JP 24627596A JP H1087967 A JPH1087967 A JP H1087967A
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Abstract
などの機能を保持し、かつ液晶ポリエステルの欠点であ
った溶融時の特異な粘度挙動を改良した液晶ポリエステ
ル樹脂組成物および該組成物からなるガスバリア性、熱
安定性に優れ、しかも安価なフィルムおよびその製造方
法を提供する。 【解決手段】(A)液晶ポリエステル56〜99重量
%、および(B)液晶ポリエステルと反応しうる官能基
を有するアクリルゴム1〜44重量%よりなる液晶ポリ
エステル樹脂組成物、および該液晶ポリエステル樹脂組
成物より得られるフィルム。
Description
形などにより、成形品などに利用できる液晶ポリエステ
ル樹脂組成物および該組成物を成膜してなるガスバリア
性フィルムに関するものである。
フタレートやポリブチレンテレフタレートのような結晶
性ポリエステルと異なり、分子が剛直なため溶融状態で
も絡み合いを起こさず、液晶状態を有するポリドメイン
を形成し、低剪断により分子鎖が流れ方向に著しく配向
する挙動を示し、一般に溶融型液晶(サーモトロピック
液晶)ポリマーと呼ばれている。この特異的な挙動のた
め、溶融流動性が極めて優れ、0.2〜0.5mm程度
の薄肉成形品を容易に得ることができ、しかもこの成形
品は高強度、高剛性を示すという長所を有している。し
かし、異方性が極めて大きいという欠点がある。さらに
制振性能や耐衝撃性も充分ではなく、成形加工温度も高
いため用途が限られていた。また、液晶ポリエステルは
一般に高価であることも問題であった。
性質を保持し、制振性能、成形品の異方性が改良され、
かつ安価な液晶ポリエステル樹脂組成物は強く市場から
要望されていた。特開昭56−115357号公報に
は、溶融加工可能な重合体と異方性溶融体形成性重合体
とを含む樹脂組成物が開示され、溶融加工可能な重合体
に異方性溶融体形成性重合体を加えることにより、溶融
加工可能な重合体の加工性を改良できることが記載され
ている。例えば、ポリフェニレンエーテル/ポリスチレ
ン混合物に液晶ポリエステルを加えた例などが挙げられ
ている。また特開平2−97555号公報にハンダ耐熱
性を向上させる目的で液晶ポリエステルに各種のポリア
リーレンオキサイドを配合した樹脂組成物が記載されて
いる。しかしながら、一般に成形温度の高い液晶ポリエ
ステルに、それより成形温度の低いポリフェニレンエー
テルなどの非晶性高分子を配合してなる組成物は、組成
物の溶融加工性は向上しても、高温での成形加工の際の
配合樹脂の熱分解のために成形品の外観不良が生じると
いう問題があった。また、該組成物の耐熱性、機械的性
質、耐衝撃性などが不充分であるという問題点があっ
た。
2─102257号公報などに液晶ポリエステルと芳香
族ポリカーボネートからなる組成物が開示されている
が、それらは耐熱性や機械的性質などが充分なものでは
なかった。米国特許5216073号明細書には、液晶
ポリマーにエポキシ化ゴムを配合してなるブレンドにつ
いて開示されているが、それらの耐熱性、機械的性質も
充分なものではなかった。また、特開昭58−2018
50号公報、特開平1−121357号公報、特開平1
−193351号公報、EP67272/A2号公報、
特開平7−304936号公報などに、液晶性高分子に
熱可塑性樹脂を配合してなる組成物が記載されている
が、いずれも十分な物性、特にフィルムの熱安定性など
を発現するには至っていない。
晶ポリエステルは、一般的に溶融型液晶(サーモトロピ
ック液晶)ポリマーと呼ばれ、強い分子間相互作用によ
って溶融状態で分子が配向することを特徴とするポリエ
ステルであり、その強い分子間相互作用、分子配向のた
めに、液晶ポリエステルについてよく知られる高強度、
高弾性率、高耐熱性といった性能に加えて、ガスバリア
性等の機能を持ったフィルム材料としての工業化が期待
されてきた。しかし、液晶ポリエステルはポリエチレン
テレフタレートやポリブチレンテレフタレートのような
芳香族ポリエステルと異なって分子が剛直なために溶融
状態でも絡み合いを起こさず、分子鎖が流れ方向に著し
く配向するので、わずかなせん断によっても溶融粘度が
急に低下する挙動を示したり、温度上昇によって急激に
溶融粘度が低下し、溶融時のメルトテンションが極端に
低いといった挙動を示す。そのため、溶融状態で形状を
保つのが非常に難しく、さらに、分子が配向しているこ
とで縦横の性能バランスが取りにくくて極端な場合には
分子配向方向に裂けてしまうことから、フィルム成形、
ブロー成形などの分野での実用性に乏しいという大きな
問題があった。そのため、液晶ポリエステルの機能を生
かした液晶ポリエステルからなるフィルムは充分実用化
されるには至っていなかった。
開昭52−1095787号公報や特開昭58−317
187号公報には、一軸に配向した液晶ポリエステルフ
ィルムを、強度の異方性を打ち消す方向に張り合わせた
積層体が開示されているが、生産性が悪く、さらにフィ
ルム剥離の問題がある。米国特許4975312号明細
書、WO9015706号公報などにはリングダイを回
転させる方法で液晶ポリエステルの異方性を打ち消す工
夫が、また特開昭62−25513号公報、特開昭63
−95930号公報、特開昭63−242513号公報
には、Tダイ法における特殊な工夫が提案されている。
しかしこれらはいずれも非常に特殊な成形法によって分
子配向による異方性を緩和する方法を示したものあり、
コスト高で薄膜化に限界があり、実用性に乏しいという
欠点がある。
特開昭64−69323号公報、特開平2−17801
6号公報、特開平2−253919号公報、特開平2−
253920号公報、特開平2−253949号公報、
特開平2−253950号公報には液晶ポリエステルと
熱可塑性樹脂との多層(積層)シート、多層(積層)フ
ィルムが提案されているが、層間に接着層が介在するこ
とにより剥がれが生じたり、液晶ポリエステルの本来持
つガスバリア性、耐熱性などの性能の低下や薄いフィル
ムの製造が困難であるという問題がある。
かも高強度の液晶ポリエステルフィルムを得るためにイ
ンフレーション成膜が試みられている。インフレーショ
ン成膜とは、押出機内で溶融混練された樹脂を、環状の
スリットをもつダイを用いて筒状溶融体を押出し、その
中へ一定量の空気を送入し、膨張させ、フィルムの円周
を冷却させながら筒状のフィルムを作る方法をいう。そ
の例として例えば、特開昭63−173620号公報、
特開平3−288623号公報、特開平4−4126号
公報、特開平4−50233号公報または特開平4−4
9026号公報などには、液晶ポリエステルをインフレ
ーション成膜する方法が記載されているが、いずれも特
殊な成膜装置を使用したインフレーション成膜であった
り、構造が限定された液晶ポリエステルを対象とするも
のであったり、または極めて限定された条件下でのイン
フレーション成膜であり、汎用性のある成膜方法ではな
かった。
ステルの優れた機械的性質、耐熱性などの機能を保持
し、かつ液晶ポリエステルの欠点であった溶融時の特異
な粘度挙動を改良した液晶ポリエステル樹脂組成物およ
び該組成物からなるガスバリア性、熱安定性に優れ、し
かも安価なフィルムおよびその製造方法を提供しようと
するものである。
な問題を解決すべく鋭意検討を続け、本発明に到達し
た。即ち本発明は、(A)液晶ポリエステル56〜99
重量%、および(B)液晶ポリエステルと反応しうる官
能基を有するアクリルゴム1〜44重量%よりなる液晶
ポリエステル樹脂組成物、および該液晶ポリエステル樹
脂組成物より得られるフィルムにかかるものである。
本発明における液晶ポリエステル樹脂組成物の成分
(A)の液晶ポリエステルは、サーモトロピック液晶ポ
リマーと呼ばれるポリエステルである。具体的には、
(1)芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールと芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸との組み合わせからなるもの、
(2)異種の芳香族ヒドロキシカルボン酸の組み合わせ
からなるもの、(3)芳香族ジカルボン酸と核置換芳香
族ジオールとの組み合わせからなるもの、(4)ポリエ
チレンテレフタレートなどのポリエステルに芳香族ヒド
ロキシカルボン酸を反応させて得られるもの、などが挙
げられ、400℃以下の温度で異方性溶融体を形成する
ものである。なお、これらの芳香族ジカルボン酸、芳香
族ジオールおよび芳香族ヒドロキシカルボン酸の代わり
に、それらのエステル形成性誘導体が使用されることも
ある。該液晶ポリエステルの繰返し構造単位としては下
記のものを例示することができるが、これらに限定され
るものではない。
造単位:
位:
返し構造単位:
ら特に好ましい液晶ポリエステルは なる繰り返し構造単位を含むものであり、さらに好まし
くは、かかる繰返し構造単位を少なくとも全体の30モ
ル%含むものである。具体的には繰り返し構造単位の組
み合わせが下記(I)〜(VI)のものである。
については、例えば特公昭47−47870号公報、特
公昭63−3888号公報、特公昭63−3891号公
報、特公昭56−18016号公報、特公平2−515
23号公報などに記載されている。これらの中で好まし
くは(I)、(II)、(IV)の組合せであり、さらに好
ましくは(I)、(II)の組み合せである。
物において、高い耐熱性が要求される分野には成分
(A)の液晶ポリエステルが、下記の繰り返し単位
(a’)が30〜80モル%、繰り返し単位(b’)が
0〜10モル%、繰り返し単位(c’)が10〜25モ
ル%、繰り返し単位(d’)が10〜35モル%からな
る液晶ポリエステルが好ましく使用される。
分(B)は、成分(A)の液晶ポリエステルと反応性を
有する官能基を有するアクリルゴムである。
とは、特に限定するものではないが、例えばエポキシ
基、オキサゾニル基、アミノ基などが挙げられ、エポキ
シ基が好ましい。エポキシ基を有する官能基としては、
グリシジル基が挙げられる。グリシジル基を有する単量
体としては、不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよ
び/または不飽和グリシジルエーテルが好ましく用いら
れる。
ル単位を与える化合物は、一般式 で表される。(式中、Rはエチレン系不飽和結合を有す
る炭素数2〜13の炭化水素基である。)
る化合物は、一般式 (式中、Rはエチレン系不飽和結合を有する炭素数2〜
18の炭化水素基であり、Xは−CH2 −O−または である。)
エステルとしては、例えばグリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、イタコン酸ジグリシジルエス
テル、ブテントリカルボン酸トリグリシジルエステル、
p−スチレンカルボン酸グリシジルエステルなどを挙げ
ることができる。不飽和グリシジルエーテルとしては、
ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、2−メチルアリルグリシジルエーテル、メタクリル
グリシジルエーテル、スチレン−p−グリシジルエーテ
ルなどを挙げることができる。
式(1) (式中、R1 は炭素原子数1〜18のアルキル基または
シアノアルキル基を示す。)、一般式(2) (式中、R2 は炭素原子数1〜12のアルキレン基、R
3 は炭素原子数1〜12のアルキル基を示す。)、およ
び一般式(3) (式中、R4 は水素原子またはメチル基、R5 炭素原子
数3〜30のアルキレン基、R6 は炭素原子数1〜20
のアルキル基またはその誘導体、nは1〜20の整数を
示す。)で示される群から選ばれた少なくとも1種の単
量体を主成分とするものである。
ルキルエステルの具体例としては、例えばメチルアクリ
レート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、
ブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシル
アクリレート、アクチルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリ
レート、ドデシルアクリレート、シアノエチルアクリレ
ートなどを挙げることができる。
ル酸アルコキシアルキルエステルとしては、例えばメト
キシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、エトキシプロピルア
クリレートなどを挙げることができる。これらの1種あ
るいは2種以上を該アクリルゴムの主成分として用いる
ことができる。
成分として、必要に応じて上記の一般式(1)〜(3)
で表される化合物から選ばれる少なくとも一種の単量体
と共重合可能な不飽和単量体を用いることができる。こ
のような不飽和単量体の例としては、スチレン、α−メ
チルスチレン、アクリロニトリル、ハロゲン化スチレ
ン、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、ビニルナフタレン、N−メチロールアクリルア
ミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ベン
ジルアクリレート、メタクリル酸、イタコン酸、フマル
酸、マレイン酸などが挙げられる。
反応しうる官能基を有するアクリルゴムの好ましい構成
成分比は、上記の一般式(1)〜(3)で表される化合
物から選ばれる少なくとも一種の単量体40〜99.9
重量%、不飽和カルボン酸グリシジルエステルおよび/
または不飽和グリシジルエーテル0.1〜30重量%、
上記の一般式(1)〜(3)で表される化合物から選ば
れる少なくとも一種の単量体と共重合可能な不飽和単量
体0〜30重量%である。該アクリルゴムの構成成分比
が上記の範囲内であると、組成物の耐熱性や耐衝撃性、
成形加工性が良好であり好ましい。
ではなく、例えば特開昭59−113010号公報、特
開昭62−64809号公報、特開平3−160008
号公報、あるいはWO95/04764などに記載され
ているような周知の重合法を用いることができ、ラジカ
ル開始剤の存在下で乳化重合、懸濁重合、溶液重合ある
いはバルク重合で製造することができる。
は、ムーニー粘度が3〜70のものが好ましく、4〜6
0のものがさらに好ましい。ここでいうムーニー粘度
は、JIS K6300に準じて100℃ラージロータ
ーを用いて測定した値をいう。
成物における成分(A)と成分(B)の比率は、成分
(A)が56〜99重量%、好ましくは65〜98重量
%、さらに好ましくは70〜97重量%、成分(B)が
44〜1重量%、好ましくは35〜2重量%、さらに好
ましくは30〜3重量%である。成分(A)が56重量
%未満であると該組成物の耐熱性が低下して好ましくな
い。成分(A)が99重量%を超えると該組成物の成膜
性の改良効果が充分でない場合があり、価格的にも高価
なものとなり好ましくない。
物を製造する方法に特に制限はなく、周知の方法を用い
ることができる。例えば、溶融状態で各成分を混合し、
溶剤を蒸発させるか、溶剤中に沈澱させる方法が挙げら
れる。工業的見地からみると溶融状態で各成分を混練さ
せる方法が挙げられる。工業的見地からみると溶融状態
で各成分を混練する方法が好ましい。溶融混練には一般
に使用されている一軸または二軸の押出機、各種のニー
ダー等の混練装置を用いることができる。特に二軸の高
混練機が好ましい。溶融混練に際しては、混練装置のシ
リンダー設定温度は200〜360℃の範囲が好まし
く、さらに好ましくは230〜350℃である。
もしくはヘンシュルミキサーのような装置で各成分を均
一に混合してもよいし、必要な場合には混合を省き、混
練装置にそれぞれ別個に定量供給する方法も用いること
ができる。
成物においては、所望により無機充填剤が用いられる。
このような無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タル
ク、クレー、シリカ、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、アルミナ、石膏、ガラスフレーク、ガ
ラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊
維、ホウ酸アルミニウムウィスカ、チタン酸カリウム繊
維等が例示される。
成物に、必要に応じて、さらに、有機充填剤、酸化防止
剤、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、
無機または有機系着色剤、防錆剤、架橋剤、発泡剤、蛍
光剤、表面平滑剤、表面光沢改良剤、フッ素樹脂などの
離型改良剤などの各種の添加剤を製造工程中あるいはそ
の後の加工工程において添加することができる。
テル樹脂組成物を押出機で溶融混練し、口金(ダイ)を
通して押出した溶融樹脂を引き取ることによって、液晶
ポリエステル樹脂組成物フィルムを得ることができる
が、予め混練の過程を経ず、成形時に各成分をドライブ
レンドして溶融加工操作中に混練して樹脂組成物とし、
直接成形加工品を得ることもできる。口金(ダイ)は通
常T型ダイ(以下、Tダイということがある)あるいは
環状スリットのダイを用いることができる。
機によって溶融混練された液晶ポリエステル樹脂組成物
は、通常下向きのTダイを通過してシート状の溶融体と
なり、次に圧着ロールを通して長手方向に引取り装置で
巻き取られる。
件は、組成物の組成物に応じて適宜選ばれるが、押出機
のシリンダーの設定温度は200〜360℃の範囲が好
ましく、230〜350℃の範囲がさらに好ましい。こ
の範囲外であると、組成物の熱分解が生じたり、成膜が
困難となる場合があり好ましくない。
1.2が好ましい。本発明の液晶ポリエステル樹脂組成
物フィルムの厚みは1〜1000μmの範囲で制御可能
であるが、5〜100μmのものが実用上多く用いられ
好ましい。本発明の液晶ポリエステル樹脂組成物フィル
ムのドラフト比は1.1〜40.0の範囲のものであ
る。またTダイから押出された該樹脂組成物の二軸延伸
フィルムも得ることができる。
ルムの製造における二軸延伸の方法に特に制限はない
が、具体的には押出機のTダイから押し出した本発明の
組成物の溶融物をMD方向(長手方向)に一軸延伸し、
それからTD方向(横手方向)に延伸する逐次延伸、T
ダイから押出したシートをMD、TD方向同時に延伸す
る同時延伸、さらにはTダイから押出した未延伸シート
を二軸延伸機、テンター等により逐次、または、同時延
伸するなどの二軸延伸の方法も挙げられる。
明の液晶ポリエステル樹脂組成物の流動開始温度マイナ
ス60℃以上、流動開始恩疎プラス60℃以下の温度範
囲が好ましいが、流動開始温度以上、流動開始恩疎プラ
ス30℃以下の温度範囲で成膜加工されることがさらに
好ましい。
m〜1.2mmが好ましい。延伸倍率は、成形法により
適当な値が決められるが、例えば、二軸延伸機で延伸す
る場合、延伸倍率を(延伸後の長さ/元の長さ)で定義
すると、MD延伸方向、TD方向のそれぞれの方向の延
伸倍率は1.2〜20.0、好ましくは1.5〜5.0
が用いられる。延伸倍率が1.2より小さいと延伸効果
が小さく、20.0より大きいとフィルムの平滑性が不
十分な場合がある。
ション成形(成膜)の場合、得られた液晶ポリエステル
樹脂組成物は、環状スリットのダイを備えた溶融混練押
出機に供給され、シリンダー設定温度200〜360
℃、好ましくは230〜350℃で溶融混練を行って押
出機の環状スリットから筒状フィルムは上方または下方
へ溶融樹脂が押し出される。環状スリット間隔は通常
0.1〜5mm、好ましくは0.2〜2mm、環状スリ
ットの直径は通常20〜1000mm、好ましくは25
〜600mmである。
に、長手方向(MD)にドラフトをかけると共に、この
筒状フィルムの内側から空気または不活性ガス、例えば
窒素ガス等を吹き込むことにより長手方向と直角な横手
方向(TD)にフィルムを膨張延伸させることができ
る。本発明における液晶ポリエステル樹脂組成物のイン
フレーション成形(成膜)において、好ましいブロー比
は1.5〜10、好ましいMD延伸倍率は1.5〜40
である。インフレーション成膜時の設定条件が上記の範
囲外であると厚さが均一でしわのない高強度の液晶ポリ
エステル樹脂組成物フィルムを得るのが困難となり好ま
しくない。膨張させたフィルムは、その円周を空冷、あ
るいは水冷させたのち、ニップロールを通過させて引き
取る。
エステル樹脂組成物の組成に応じて、筒状の溶融体フィ
ルムが均一な厚みで表面平滑な状態に膨張するような条
件を選択することができる。
脂組成物フィルムの膜厚は特に制限されないが、好まし
くは1〜500μm、さらに好ましくは1〜200μm
である。
組成物フィルムと、(C)熱可塑性樹脂(但し、液晶ポ
リエステルおよび液晶ポリエステル樹脂組成物を除く)
フィルムとを、Tダイ法やインフレーション法などによ
り積層したフィルムも得ることができる。ここでいう熱
可塑性樹脂は、液晶ポリエステルあるいは液晶ポリエス
テル樹脂組成物以外であれば、特に限定するものではな
いが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−
オレフィン共重合体の如きポリオレフィン、ポリスチレ
ン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートや
ポリブチレンテレフタレートの如きポリエステル、ポリ
アセタール、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポ
リエーテルサルホン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンサ
ルファイド、フッ素樹脂などが好ましく用いられる。こ
れらの中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、ポリエチレンテレフタレ
ートがさらに好ましい。熱可塑性樹脂としては1種、ま
たは2種以上のものを混合してフィルム化することがで
きる。本発明における熱可塑性樹脂は、分子鎖に官能基
を導入し、変性した熱可塑性樹脂も含まれる。
のではないが、各構成成分の溶融樹脂を、ダイ内部で重
ね合わせた後、ダイから押し出す方法、各溶融体樹脂を
ダイから押し出したのち重ね合わせる方法、あるいは各
溶融体樹脂をダイの手前で重ね合わせたのちダイから押
し出す方法などを挙げることができ、目的に応じて製造
方法を選択することができる。また、液晶ポリエステル
樹脂組成物フィルムと熱可塑性樹脂フィルムとをドライ
ラミ加工して積層フィルムを得ることもできる。
れらは単なる例示であり、本発明はこれらに限定される
ことはない。
ル)、テレフタル酸2.49kg(15モル)、イソフ
タル酸0.83kg(5モル)および4,4’−ジアセ
トキシジフェニル5.45kg(20.2モル)を櫛型
撹拌翼をもつ重合槽に仕込み、窒素ガス雰囲気下で撹拌
しながら昇温し330℃で1時間重合させた。この間に
副生する酢酸を除去しながら、強力な撹拌下で重合させ
た。その後、系を徐々に冷却し、200℃で得られたポ
リマーを系外へ取出した。この得られたポリマーを細川
ミクロン(株)製のハンマーミルで粉砕し、2.5mm
以下の粒子とした。これを更にロータリーキルン中で窒
素ガス雰囲気下に280℃で3時間処理することによっ
て、流動温度が324℃の粒子状の下記の繰り返し構造
単位からなる全芳香族ポリエステルを得た。ここで、流
動温度とは、島津社製高化式フローテスターCFT−5
00型を用いて、4℃/分の昇温速度で加熱された樹脂
を、荷重100kgf/cm2 のもとで、内径1mm、
長さ10mmのノズルから押し出すときに、溶融粘度が
48000ポイズを示す温度のことをいう。
る。このポリマーは加圧下で340℃以上で光学異方性
を示した。液晶ポリエステルA−1の繰り返し構造単位
は、次の通りである。
g(121モル)と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸
8.4kg(45モル)および無水酢酸18.6kg
(182モル)を櫛型撹拌翼付きの重合槽に仕込み、窒
素ガス雰囲気下で攪拌しながら昇温し、320℃で1時
間、そしてさらに2.0torrの減圧下に320℃で
1時間重合させた。この間に、副生する酢酸を系外へ留
出し続けた。その後、系を除々に冷却し、180℃で得
られたポリマーを系外へ取出した。この得られたポリマ
ーを前記の(i)と同様に粉砕したあと、ロータリーキ
ルン中で窒素ガス雰囲気下に240℃で5時間処理する
ことによって、流動温度が270℃の粒子状の下記の繰
り返し単位からなる全芳香族ポリエステルを得た。以下
該液晶ポリエステルをA−2と略記する。このポリマー
は加圧下で280℃以上で光学異方性を示した。
位の比率は次の通りである。
(127mm長×12.7mm幅×6.4mm厚)を成
形し、ASTM D648に準じてTDUL(荷重1
8.6kg)を測定した。
に準拠して温度20℃の条件で測定した。単位はcc/
m2 ・24hr・latmである。
プ法)に準拠して温度40℃、相対湿度90%の条件で
測定した。単位はg/m2 ・24hr・latmであ
る。なお、酸素ガス透過率と水蒸気透過率は膜厚みを2
5μmに換算して求めた。
gravimetric Analyzer TGA−
50型を使用し、細断したフィルム約10mgにつき窒
素雰囲気下で10℃/minで昇温して熱分解が開始さ
れる温度を求めた。
本製鋼(株)製TEX−30型二軸押出機を用いて表1
記載のシリンダー設定温度、スクリュー回転数180r
pmで溶融混練行って組成物を得た。該組成物を日精樹
脂工業(株)製PS40E5ASE型射出成形機を用
い、表1記載のシリンダー設定温度、金型温度80℃で
射出成形を行った。この組成物のペレットを円筒ダイを
備えた30mmφの単軸押出機を用い、表1記載のシリ
ンダー設定温度、回転数50rpmで溶融混練し、直径
50mm、リップ間隔1.2mm、表1記載のダイ設定
温度の円筒ダイから上方へ溶融樹脂を押出し、この筒状
フィルムの中空部へ乾燥空気を圧入して筒状フィルムを
膨張させ、次に冷却させてのちニップロールに通して引
取速度9m/minで引張り、液晶ポリエステル樹脂組
成物フィルムを得た。該液晶ポリエステル樹脂組成物フ
ィルムの引取方向(MD方向)、引取方向に垂直方向
(TD方向)の延伸倍率は、圧入する乾燥空気量、フィ
ルム引取速度により制御した。この際、引取速度、MD
方向の延伸倍率、TD方向のブロー比およびフィルム厚
さは表1に示す通りである。得られた液晶ポリエステル
樹脂組成物フィルムの物性値を表1に示す。
脂組成物は、液晶ポリエステルの欠点であった溶融時の
特異な粘度挙動が改良されており、フィルム成形をはじ
めとした成形加工性が容易でり、本発明による方法で該
液晶ポリエステル樹脂組成物をフィルム成形することに
より、液晶ポリエステルの優れた機械的性質、耐熱性、
およびガスバリア性等の機能を保持し、さらに熱安定性
に優れ、安価な実用的なフィルムが得られる。
ルムは、このような特性を活かしてガスバリアフィル
ム、耐熱性フィルムなど、具体的には食品包装フィル
ム、薬品包装フィルム、化粧品包装フィルム、電子材料
包装フィルムなどに幅広く使用することができる。さら
に、原料の液晶ポリエステルや熱可塑性樹脂の中から適
当なものを選ぶことにより、炭素、水素、酸素のみの元
素よりなる廃棄が容易で、かつ上記の優れた特性を有す
るフィルムを得ることができる。
Claims (11)
- 【請求項1】(A)液晶ポリエステル56〜99重量
%、および(B)液晶ポリエステルと反応しうる官能基
を有するアクリルゴム1〜44重量%よりなることを特
徴とする液晶ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項2】液晶ポリエステルと反応しうる官能基が、
エポキシ基であることを特徴とする請求項1記載の液晶
ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項3】液晶ポリエステルと反応しうる官能基を有
するアクリルゴム(B)が、不飽和カルボン酸グリシジ
ルエステル単位および/または不飽和グリシジルエーテ
ル単位を含有することを特徴とする請求項1記載の液晶
ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項4】液晶ポリエステルと反応しうる官能基を有
するアクリルゴム(B)が、単量体として下記一般式
(1)〜(3)で表される単量体から選ばれた少なくと
も1種を主成分とすることを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組成物。 (式中、R1 は炭素原子数1〜18のアルキル基または
シアノアルキル基を示す。) (式中、R2 は炭素原子数1〜12のアルキレン基、R
3 は炭素原子数1〜12のアルキル基を示す。) (式中、R4 は水素原子またはメチル基、R5 炭素原子
数3〜30のアルキレン基、R6 は炭素原子数1〜20
のアルキル基またはその誘導体、nは1〜20の整数を
示す。) - 【請求項5】アクリルゴム(B)が、アクリル酸アルキ
ルエステルおよび/またはアクリル酸アルコキシアルキ
ルエステル40〜99.9重量%、不飽和カルボン酸グ
リシジルエステルおよび/または不飽和グリシジルエー
テル0.1〜30重量%、アクリル酸アルキルエステル
および/またはアクリル酸アルコキシアルキルエステル
と共重合可能な単量体0〜30重量%を共重合して得ら
れることを特徴とする請求項1記載の液晶ポリエステル
樹脂組成物。 - 【請求項6】成分(B)が、ムーニー粘度が3〜70の
範囲のアクリルゴムであることを特徴とする請求項1記
載の液晶ポリエステル樹脂組成物。ここでいうムーニー
粘度は、JIS K6300に準じて100℃でラージ
ロータを用いて測定した値をいう。 - 【請求項7】液晶ポリエステル(A)が、下記の繰り返
し構造単位を少なくとも全体の30モル%含むものであ
ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液
晶ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項8】液晶ポリエステル(A)が、芳香族ジカル
ボン酸と芳香族ジオールと芳香族ヒドロキシカルボン酸
とを反応させて得られるものであることを特徴とする請
求項1〜6のいずれかに記載の液晶ポリエステル樹脂組
成物。 - 【請求項9】液晶ポリエステル(A)が、異種の芳香族
ヒドロキシカルボン酸の組合せを反応させて得られるも
のであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
載の液晶ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項10】Tダイから溶融押出しされた請求項1〜
9記載の液晶ポリエステル樹脂組成物を、一軸延伸ある
いは二軸延伸して得られることを特徴とするフィルム。 - 【請求項11】請求項1〜9記載の液晶ポリエステル樹
脂組成物をインフレーション成形して得られることを特
徴とするフィルム。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24627596A JPH1087967A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 液晶ポリエステル樹脂組成物およびそのフィルム |
| TW86101862A TW459037B (en) | 1996-02-19 | 1997-02-18 | Liquid crystal polyester resin composition |
| DE1997612551 DE69712551T3 (de) | 1996-02-19 | 1997-02-18 | Flüssigkristalline Polyesterharz-Zusammensetzung |
| EP19970102585 EP0790279B2 (en) | 1996-02-19 | 1997-02-18 | Liquid crystal polyester resin composition |
| CN97109562A CN1093151C (zh) | 1996-02-19 | 1997-02-19 | 液晶聚酯树脂组合物 |
| US08/802,258 US5997765A (en) | 1996-02-19 | 1997-02-19 | Liquid crystal polyester resin composition |
| KR1019970004982A KR100497562B1 (ko) | 1996-02-19 | 1997-02-19 | 액정폴리에스테르수지조성물및이로부터수득되는필름및성형품 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24627596A JPH1087967A (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 液晶ポリエステル樹脂組成物およびそのフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1087967A true JPH1087967A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17146121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24627596A Withdrawn JPH1087967A (ja) | 1996-02-19 | 1996-09-18 | 液晶ポリエステル樹脂組成物およびそのフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1087967A (ja) |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP24627596A patent/JPH1087967A/ja not_active Withdrawn
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