JPH1088415A - ヘルメット - Google Patents
ヘルメットInfo
- Publication number
- JPH1088415A JPH1088415A JP9212680A JP21268097A JPH1088415A JP H1088415 A JPH1088415 A JP H1088415A JP 9212680 A JP9212680 A JP 9212680A JP 21268097 A JP21268097 A JP 21268097A JP H1088415 A JPH1088415 A JP H1088415A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- helmet
- shock absorbing
- impact
- polyvinylidene chloride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A42—HEADWEAR
- A42B—HATS; HEAD COVERINGS
- A42B3/00—Helmets; Helmet covers ; Other protective head coverings
- A42B3/04—Parts, details or accessories of helmets
- A42B3/10—Linings
- A42B3/12—Cushioning devices
- A42B3/125—Cushioning devices with a padded structure, e.g. foam
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N3/00—Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
- G01N3/40—Investigating hardness or rebound hardness
- G01N3/48—Investigating hardness or rebound hardness by performing impressions under impulsive load by indentors, e.g. falling ball
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮強度の温度依存変化が小さく、衝
撃吸収力や回復性に優れ、しかも同一箇所2回目の打撃
時における衝撃吸収力に優れ、製造時においても寸法精
度に優れ、需要者のデザイン上の要求に応えることが可
能なヘルメットを提供する。 【解決手段】 本発明は、熱可塑性樹脂をブロー成
形、射出成形等により形成したシェル10と、このシェ
ル10の内側に配置される衝撃吸収ライナー20とを備
えたヘルメットHに関する。そして、衝撃吸収ライナー
20はポリ塩化ビニリデンフォームから形成されてい
る。衝撃吸収ライナー20をポリ塩化ビニリデンフォー
ムから構成することにより、成形時における圧縮強度の
温度依存変化が小さく、また衝撃吸収力や回復性に優
れ、しかも同一箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力
に優れ、製造時においても寸法精度に優れたヘルメット
Hを提供することができる。
撃吸収力や回復性に優れ、しかも同一箇所2回目の打撃
時における衝撃吸収力に優れ、製造時においても寸法精
度に優れ、需要者のデザイン上の要求に応えることが可
能なヘルメットを提供する。 【解決手段】 本発明は、熱可塑性樹脂をブロー成
形、射出成形等により形成したシェル10と、このシェ
ル10の内側に配置される衝撃吸収ライナー20とを備
えたヘルメットHに関する。そして、衝撃吸収ライナー
20はポリ塩化ビニリデンフォームから形成されてい
る。衝撃吸収ライナー20をポリ塩化ビニリデンフォー
ムから構成することにより、成形時における圧縮強度の
温度依存変化が小さく、また衝撃吸収力や回復性に優
れ、しかも同一箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力
に優れ、製造時においても寸法精度に優れたヘルメット
Hを提供することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘルメットに係り、
特に二輪車運転・四輪車運転やスポーツ時等に安全帽と
して着用されるヘルメットにおいて、衝撃吸収ライナー
を改良したヘルメットに関する。
特に二輪車運転・四輪車運転やスポーツ時等に安全帽と
して着用されるヘルメットにおいて、衝撃吸収ライナー
を改良したヘルメットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からヘルメットは外側にシェルと、
このシェルの内側には、衝撃吸収ライナーが配設されて
いる。この衝撃吸収ライナーとしては、従来からポリス
チレン(PS)発泡体(フォーム)、ポリプロピレン
(PP)発泡体(フォーム)等を用いていたが、PS発
泡体は衝撃時における圧縮開放後の回復性がほとんどな
いという不都合があった。またPP発泡体は高温時の圧
縮強度低下が大きいという不都合があった。
このシェルの内側には、衝撃吸収ライナーが配設されて
いる。この衝撃吸収ライナーとしては、従来からポリス
チレン(PS)発泡体(フォーム)、ポリプロピレン
(PP)発泡体(フォーム)等を用いていたが、PS発
泡体は衝撃時における圧縮開放後の回復性がほとんどな
いという不都合があった。またPP発泡体は高温時の圧
縮強度低下が大きいという不都合があった。
【0003】また、熱可塑性樹脂をシェル材に用いたヘ
ルメットにおいては、衝撃吸収ライナーの上記不都合な
どから、JIS−C種規格を満足させることは、強度等
の点で困難であった。そこで、JIS−C種をクリアー
するために、シェル材として高強度のFRPを用いる
か、ライナーの厚みを増加して対応しているのが現状で
ある。
ルメットにおいては、衝撃吸収ライナーの上記不都合な
どから、JIS−C種規格を満足させることは、強度等
の点で困難であった。そこで、JIS−C種をクリアー
するために、シェル材として高強度のFRPを用いる
か、ライナーの厚みを増加して対応しているのが現状で
ある。
【0004】なおここで、JIS−C種について説明す
る。ヘルメットについては、日本工業規格の乗車用安全
帽(Protective helmets for vehicular users)に詳細
な規定がある(JIS−T8133)。その中で、ヘル
メットの種類として、A,B,Cがあり、Aは125c
c以下の排気量をもつ乗車対象であり、Bは日本の道路
法規に規定する自動二輪車の乗車対象であり、CはBは
勿論のこと、競争用のヘルメットに関するものである。
そしてCについては、(a)2945m/s2(30
0.3G)以上の衝撃加速度を生じないこと、(b)1
475m/s2(150.4G)以上の衝撃加速度を生
じた場合は、その継続時間は4ms以下であること、が
規定されている。
る。ヘルメットについては、日本工業規格の乗車用安全
帽(Protective helmets for vehicular users)に詳細
な規定がある(JIS−T8133)。その中で、ヘル
メットの種類として、A,B,Cがあり、Aは125c
c以下の排気量をもつ乗車対象であり、Bは日本の道路
法規に規定する自動二輪車の乗車対象であり、CはBは
勿論のこと、競争用のヘルメットに関するものである。
そしてCについては、(a)2945m/s2(30
0.3G)以上の衝撃加速度を生じないこと、(b)1
475m/s2(150.4G)以上の衝撃加速度を生
じた場合は、その継続時間は4ms以下であること、が
規定されている。
【0005】この衝撃加速度の測定は、図9に示す高さ
から衝撃吸収性試験用ストライカを振動することなく落
下させ、試料の所定の衝撃点が鋼製アンビルに衝突した
ときの安全帽を介して伝達される衝撃を、加速時計及び
これに連結した測定記録装置によって測定し、その値が
上記数値を満足しているかどうかを調べるものである。
なお、測定条件等は、図9及び次に記述するところによ
る。
から衝撃吸収性試験用ストライカを振動することなく落
下させ、試料の所定の衝撃点が鋼製アンビルに衝突した
ときの安全帽を介して伝達される衝撃を、加速時計及び
これに連結した測定記録装置によって測定し、その値が
上記数値を満足しているかどうかを調べるものである。
なお、測定条件等は、図9及び次に記述するところによ
る。
【0006】
【図9】
【0007】使用する鋼製アンビルは、図9に示すとお
り安全帽の種類に応じて、異なるがC種の安全帽にあっ
ては、一つの安全帽の4か所の衝撃点のうち、2か所は
平面形鋼製アンビルを使用し、他の2か所は半休形鋼製
アンビルを使用する。またB種及びC種の安全帽にあっ
ては、試験範囲は、頭部上方の部位を試験範囲とする。
ただし、帽体の縁から50mm以内の部位を除くものと
する。衝撃点は、試験範囲内の任意の4か所とし、か
つ、衝撃点相互の距離は、安全帽最大円周の1/5以上
とする。また、同一衝撃点についての衝撃回数は、図9
に示すとおりとしている。試験装置の概略を図10乃至
図12に示す。
り安全帽の種類に応じて、異なるがC種の安全帽にあっ
ては、一つの安全帽の4か所の衝撃点のうち、2か所は
平面形鋼製アンビルを使用し、他の2か所は半休形鋼製
アンビルを使用する。またB種及びC種の安全帽にあっ
ては、試験範囲は、頭部上方の部位を試験範囲とする。
ただし、帽体の縁から50mm以内の部位を除くものと
する。衝撃点は、試験範囲内の任意の4か所とし、か
つ、衝撃点相互の距離は、安全帽最大円周の1/5以上
とする。また、同一衝撃点についての衝撃回数は、図9
に示すとおりとしている。試験装置の概略を図10乃至
図12に示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のようにシ
ェル材として高強度のFRPを用いるか、ライナーの厚
みを増加して対応すると、形状がおおきくなったり、製
品が重くなったり、製造コストが高くなったり、デザイ
ン上で需要者の要望を満足させることができない等の不
都合があった。
ェル材として高強度のFRPを用いるか、ライナーの厚
みを増加して対応すると、形状がおおきくなったり、製
品が重くなったり、製造コストが高くなったり、デザイ
ン上で需要者の要望を満足させることができない等の不
都合があった。
【0009】本発明の目的は、圧縮強度の温度依存変化
が小さく、衝撃吸収力や回復性に優れ、しかも同一箇所
2回目の打撃時における衝撃吸収力に優れ、製造時にお
いても寸法精度に優れ、需要者のデザイン上の要求に応
えることが可能なヘルメットを提供することにある。
が小さく、衝撃吸収力や回復性に優れ、しかも同一箇所
2回目の打撃時における衝撃吸収力に優れ、製造時にお
いても寸法精度に優れ、需要者のデザイン上の要求に応
えることが可能なヘルメットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヘルメット
は、熱可塑性樹脂を射出成形して形成したシェルと、該
シェルの内側に配置される衝撃吸収ライナーとを備えた
ヘルメットにおいて、前記ライナーはポリ塩化ビニリデ
ンフォームから形成されたことを特徴とする。このとき
上記ポリ塩化ビニリデンフォームからなるライナーは、
低発泡ポリ塩化ビニリデンフォームと高発泡ポリ塩化ビ
ニリデンフォームとの二層構造となっていると好適であ
る。
は、熱可塑性樹脂を射出成形して形成したシェルと、該
シェルの内側に配置される衝撃吸収ライナーとを備えた
ヘルメットにおいて、前記ライナーはポリ塩化ビニリデ
ンフォームから形成されたことを特徴とする。このとき
上記ポリ塩化ビニリデンフォームからなるライナーは、
低発泡ポリ塩化ビニリデンフォームと高発泡ポリ塩化ビ
ニリデンフォームとの二層構造となっていると好適であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、熱可塑性樹脂をブロー
成形、射出成形等により形成したシェル10と、このシ
ェル10の内側に配置される衝撃吸収ライナー20とを
備えたヘルメットHに関する。
成形、射出成形等により形成したシェル10と、このシ
ェル10の内側に配置される衝撃吸収ライナー20とを
備えたヘルメットHに関する。
【0012】そして、衝撃吸収ライナー20はポリ塩化
ビニリデンフォームから形成されている。このポリ塩化
ビニリデンフォームからなるライナーは、低発泡ポリ塩
化ビニリデンフォーム21と高発泡ポリ塩化ビニリデン
フォーム22との二層構造で構成すると好適である。
ビニリデンフォームから形成されている。このポリ塩化
ビニリデンフォームからなるライナーは、低発泡ポリ塩
化ビニリデンフォーム21と高発泡ポリ塩化ビニリデン
フォーム22との二層構造で構成すると好適である。
【0013】本発明によれば、衝撃吸収ライナーとして
はポリ塩化ビニリデンの発泡体(フォーム)を用いたの
で、成形時における歪みが小さいため、寸法精度の高い
ライナーを製造することが可能であり、さらに発泡体か
らの発泡ガスの逃げが極めて少ないため、長期間にわた
り寸法安定性,性能安定性にすぐれている。
はポリ塩化ビニリデンの発泡体(フォーム)を用いたの
で、成形時における歪みが小さいため、寸法精度の高い
ライナーを製造することが可能であり、さらに発泡体か
らの発泡ガスの逃げが極めて少ないため、長期間にわた
り寸法安定性,性能安定性にすぐれている。
【0014】また圧縮強度の温度依存変化が小さく、高
温での圧縮強度低下が少ない。さらに圧縮解放後の回復
性に優れており、特にJIS−T8133,SNELL
M95の衝撃試験において+50℃条件での衝撃吸収
力、同一箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力に優
れ、ヘルメットにおける二次衝撃にも十分耐えるもので
ある。
温での圧縮強度低下が少ない。さらに圧縮解放後の回復
性に優れており、特にJIS−T8133,SNELL
M95の衝撃試験において+50℃条件での衝撃吸収
力、同一箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力に優
れ、ヘルメットにおける二次衝撃にも十分耐えるもので
ある。
【0015】このためシェル側での強度維持のための工
夫等による重量の増加や、コスト高、衝撃吸収ライナー
の厚みを大きくする等をすることなく、圧縮強度の温度
依存変化が小さく、衝撃吸収力や回復性に優れ、しかも
同一箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力に優れ、製
造時においても寸法精度に優れたヘルメットを提供する
ことができる。
夫等による重量の増加や、コスト高、衝撃吸収ライナー
の厚みを大きくする等をすることなく、圧縮強度の温度
依存変化が小さく、衝撃吸収力や回復性に優れ、しかも
同一箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力に優れ、製
造時においても寸法精度に優れたヘルメットを提供する
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0017】図1及び図2は本発明に係るヘルメットで
あり、図1はヘルメットの概略断面図、図2は図1のA
部の拡大断面図である。また図3は本発明の他の実施例
を示す図2と同様な拡大断面図、図4は本発明に係るラ
イナーの回復率と圧縮率とを示すグラフ図、図5はライ
ナーの圧縮応力と圧縮歪線図、図6はライナーの圧縮永
久歪を示す図、図7はポリ塩化ビニリデンフォームを発
泡スチロールと比較した物性図、図8はPVDCフォー
ムとPSフォームとPPフォームの物性の比較図であ
る。
あり、図1はヘルメットの概略断面図、図2は図1のA
部の拡大断面図である。また図3は本発明の他の実施例
を示す図2と同様な拡大断面図、図4は本発明に係るラ
イナーの回復率と圧縮率とを示すグラフ図、図5はライ
ナーの圧縮応力と圧縮歪線図、図6はライナーの圧縮永
久歪を示す図、図7はポリ塩化ビニリデンフォームを発
泡スチロールと比較した物性図、図8はPVDCフォー
ムとPSフォームとPPフォームの物性の比較図であ
る。
【0018】図1で示すように、本例のヘルメットHは
フルフェイスタイプのヘルメットであり、外側にシェル
10が形成され、このシェル10の内側に衝撃吸収ライ
ナー20が配設されている。
フルフェイスタイプのヘルメットであり、外側にシェル
10が形成され、このシェル10の内側に衝撃吸収ライ
ナー20が配設されている。
【0019】本例のシェル10は、熱可塑性樹脂である
PP、ABS、PA等により射出成形、ブロー成形、そ
の他の成形により所定形状に形成されている。
PP、ABS、PA等により射出成形、ブロー成形、そ
の他の成形により所定形状に形成されている。
【0020】次に、上記シェル10の内側に衝撃吸収ラ
イナー20が配置される。本例の衝撃吸収ライナー20
は、図1及び図2で示すように、ポリ塩化ビニリデン
(PVDC)の単一の密度を有した発泡体(フォーム)
から構成されており、内側に所定の厚さで形成されてい
る。本例の衝撃吸収ライナー20は、密度が60g/l
または0.06g/cm3のものを用いており、通常の
発泡成形で製造することができる。そして衝撃吸収ライ
ナー20はシェル10の内側にはまるように、シェル1
0内形状に合わせて構成されている。
イナー20が配置される。本例の衝撃吸収ライナー20
は、図1及び図2で示すように、ポリ塩化ビニリデン
(PVDC)の単一の密度を有した発泡体(フォーム)
から構成されており、内側に所定の厚さで形成されてい
る。本例の衝撃吸収ライナー20は、密度が60g/l
または0.06g/cm3のものを用いており、通常の
発泡成形で製造することができる。そして衝撃吸収ライ
ナー20はシェル10の内側にはまるように、シェル1
0内形状に合わせて構成されている。
【0021】本例のような衝撃吸収ライナー20は、断
熱性能が良好であり、ガス遮断性も良好である。つまり
ポリ塩化ビニリデンフォームは、高温熱の圧縮強度低下
が少なく、衝撃時における圧縮開放後の回復性に優れ
る。このため衝撃時において発泡スチロール等に比して
有利である。そして寸法精度において、本発明に係るポ
リ塩化ビニリデンの発泡体は0.19%、PSは0.3
%、PE或いはPPは3〜5%というように、従来使用
されている衝撃吸収ライナーの素材に比して成形品の寸
法精度に優れている。このため、シェル形状に追従させ
て、バリエーションのあるシェル形状に密着させること
が可能である。
熱性能が良好であり、ガス遮断性も良好である。つまり
ポリ塩化ビニリデンフォームは、高温熱の圧縮強度低下
が少なく、衝撃時における圧縮開放後の回復性に優れ
る。このため衝撃時において発泡スチロール等に比して
有利である。そして寸法精度において、本発明に係るポ
リ塩化ビニリデンの発泡体は0.19%、PSは0.3
%、PE或いはPPは3〜5%というように、従来使用
されている衝撃吸収ライナーの素材に比して成形品の寸
法精度に優れている。このため、シェル形状に追従させ
て、バリエーションのあるシェル形状に密着させること
が可能である。
【0022】このように衝撃吸収ライナー20をポリ塩
化ビニリデンフォームで構成すると、発泡スチロールや
発泡PPに比して大幅に薄くできる。本例の衝撃吸収ラ
イナー20は、ヘルメットに要求される物性として適し
ており、図4〜図8で示すように、圧縮強度の温度依存
変化が小さく、回復性に優れて、圧縮や曲げに対して強
く、しなやかである。図4で示すように、発泡スチロー
ルに比して回復率や損失率において優れている。
化ビニリデンフォームで構成すると、発泡スチロールや
発泡PPに比して大幅に薄くできる。本例の衝撃吸収ラ
イナー20は、ヘルメットに要求される物性として適し
ており、図4〜図8で示すように、圧縮強度の温度依存
変化が小さく、回復性に優れて、圧縮や曲げに対して強
く、しなやかである。図4で示すように、発泡スチロー
ルに比して回復率や損失率において優れている。
【0023】また図5では、厚さ25mm、長さ約10
0mmの試験片を10mm/minの速度で試験片の元
の厚さの25%、50%、75%までそれぞれ圧縮した
後、直ちに同速度で荷重を取り除き、圧縮応力−圧縮歪
曲線を測定記録して、図で示すような式で回復率を得
た。
0mmの試験片を10mm/minの速度で試験片の元
の厚さの25%、50%、75%までそれぞれ圧縮した
後、直ちに同速度で荷重を取り除き、圧縮応力−圧縮歪
曲線を測定記録して、図で示すような式で回復率を得
た。
【0024】さらに図6で示すように、圧縮永久歪につ
いて、発泡体の機械物性の試験法として日本工業規格で
定められたJIS K6767に準拠して測定して算出し
た。試験片は、厚さ25mm、長さ・幅約50mmであ
り、二枚の平行な平面板(圧縮板)に挟み、試験片の基
の厚さの10%、25%、50%だけそれぞれ圧縮固定
し、22時間放置した後、試験片を平面板から取り出
し、その直後及び23℃の室温下で24時間放置した
後、厚さを測定し、図で示す式により求めた。
いて、発泡体の機械物性の試験法として日本工業規格で
定められたJIS K6767に準拠して測定して算出し
た。試験片は、厚さ25mm、長さ・幅約50mmであ
り、二枚の平行な平面板(圧縮板)に挟み、試験片の基
の厚さの10%、25%、50%だけそれぞれ圧縮固定
し、22時間放置した後、試験片を平面板から取り出
し、その直後及び23℃の室温下で24時間放置した
後、厚さを測定し、図で示す式により求めた。
【0025】なお図7は本例で使用されるポリ塩化ビニ
リデンフォームを発泡スチロールと比較した物性図であ
り、図8はPVDCフォームとPSフォームとPPフォ
ームの物性の比較図である。図で示すように、PSフォ
ームは温度依存性が、−10℃において4.5、50℃
で2.2というように割りと少ない。しかし、圧縮永久
歪率が18%と高い。またPPフォームでは圧縮永久歪
率が8%と小さいが、−10℃で6.2、50℃で1.
6というように圧縮強度において温度依存性が高い。こ
れに対して、ポリ塩化ビニリデンフォーム(PVDCフ
ォーム)は、圧縮永久歪率が7%と小さい上に、−10
℃において3.0、50℃で2.2というように、他の
比較物質に比して温度依存性の少ないことが示される。
また発泡スチロールに比しても熱伝導率が小さく、夏冬
における温度差の大きいヘルメットにおいて熱遮断が安
定したものとなる。
リデンフォームを発泡スチロールと比較した物性図であ
り、図8はPVDCフォームとPSフォームとPPフォ
ームの物性の比較図である。図で示すように、PSフォ
ームは温度依存性が、−10℃において4.5、50℃
で2.2というように割りと少ない。しかし、圧縮永久
歪率が18%と高い。またPPフォームでは圧縮永久歪
率が8%と小さいが、−10℃で6.2、50℃で1.
6というように圧縮強度において温度依存性が高い。こ
れに対して、ポリ塩化ビニリデンフォーム(PVDCフ
ォーム)は、圧縮永久歪率が7%と小さい上に、−10
℃において3.0、50℃で2.2というように、他の
比較物質に比して温度依存性の少ないことが示される。
また発泡スチロールに比しても熱伝導率が小さく、夏冬
における温度差の大きいヘルメットにおいて熱遮断が安
定したものとなる。
【0026】図3は本発明の他の実施例を示すもので、
図2と同様な拡大断面図である。本例では、衝撃吸収ラ
イナーを二層にした例を示すものであり、シェル10側
に低発泡(密度の高い)層21を構成し、内側(頭部
側)に高発泡(密度の低い)層22を構成した例を示す
ものである。この低発泡層21と高発泡層22とは、接
着剤等により接合している。上記のように、PSフォー
ムは二回目の衝撃に弱わく、またPPフォームは温度依
存性があるため、ポリ塩化ビニリデンフォーム(PVD
Cフォーム)を用いて、衝撃吸収ライナーを二層にし
て、しかもシェル10側に低発泡(密度の高い)層21
を構成し、内側(頭部側)に高発泡(密度の低い)層2
2を構成したので、同一箇所2回目の打撃時における衝
撃吸収力により優れたものとすることができる。
図2と同様な拡大断面図である。本例では、衝撃吸収ラ
イナーを二層にした例を示すものであり、シェル10側
に低発泡(密度の高い)層21を構成し、内側(頭部
側)に高発泡(密度の低い)層22を構成した例を示す
ものである。この低発泡層21と高発泡層22とは、接
着剤等により接合している。上記のように、PSフォー
ムは二回目の衝撃に弱わく、またPPフォームは温度依
存性があるため、ポリ塩化ビニリデンフォーム(PVD
Cフォーム)を用いて、衝撃吸収ライナーを二層にし
て、しかもシェル10側に低発泡(密度の高い)層21
を構成し、内側(頭部側)に高発泡(密度の低い)層2
2を構成したので、同一箇所2回目の打撃時における衝
撃吸収力により優れたものとすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、衝撃吸収
ライナーとしてはポリ塩化ビニリデンの発泡体(フォー
ム)を用いたので、成形時における歪みが小さいため、
寸法精度の高いライナーを製造することが可能である。
またポリ塩化ビニリデンの発泡体(フォーム)は発泡体
からの発泡ガスの逃げが極めて少ないため、長期間にわ
たり寸法安定性,性能安定性にすぐれたヘルメットを提
供することができる。
ライナーとしてはポリ塩化ビニリデンの発泡体(フォー
ム)を用いたので、成形時における歪みが小さいため、
寸法精度の高いライナーを製造することが可能である。
またポリ塩化ビニリデンの発泡体(フォーム)は発泡体
からの発泡ガスの逃げが極めて少ないため、長期間にわ
たり寸法安定性,性能安定性にすぐれたヘルメットを提
供することができる。
【0028】またポリ塩化ビニリデンの発泡体(フォー
ム)は、圧縮強度の温度依存変化が小さく、高温での圧
縮強度低下が少ない。さらに圧縮解放後の回復性に優れ
ており、特にJIS−T8133,SNELL M95
の衝撃試験において+50℃条件での衝撃吸収力、同一
箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力に優れ、ヘルメ
ットにおける二次衝撃にも十分耐えるものである。
ム)は、圧縮強度の温度依存変化が小さく、高温での圧
縮強度低下が少ない。さらに圧縮解放後の回復性に優れ
ており、特にJIS−T8133,SNELL M95
の衝撃試験において+50℃条件での衝撃吸収力、同一
箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力に優れ、ヘルメ
ットにおける二次衝撃にも十分耐えるものである。
【0029】このためシェル側での強度維持のための工
夫等による重量の増加や、コスト高、衝撃吸収ライナー
の厚みを大きくする等の加工をすることなく、圧縮強度
の温度依存変化が小さく、衝撃吸収力や回復性に優れ、
しかも同一箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力に優
れ、製造時においても寸法精度に優れたヘルメットを提
供することができる。このため需要者の要求に応じたデ
ザイン設計をしやすくすることが可能となる。
夫等による重量の増加や、コスト高、衝撃吸収ライナー
の厚みを大きくする等の加工をすることなく、圧縮強度
の温度依存変化が小さく、衝撃吸収力や回復性に優れ、
しかも同一箇所2回目の打撃時における衝撃吸収力に優
れ、製造時においても寸法精度に優れたヘルメットを提
供することができる。このため需要者の要求に応じたデ
ザイン設計をしやすくすることが可能となる。
【図1】本発明に係るヘルメットの概略断面図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】他の実施例を示す図2と同様な拡大断面図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る衝撃吸収ライナーの回復率と圧縮
率とを示すグラフ図である。
率とを示すグラフ図である。
【図5】本発明に係る衝撃吸収ライナーの圧縮応力と圧
縮歪線図である。
縮歪線図である。
【図6】本発明に係る衝撃吸収ライナーの圧縮永久歪を
示す図である。
示す図である。
【図7】本例で使用されるポリ塩化ビニリデンフォーム
を発泡スチロールと比較した物性図である。
を発泡スチロールと比較した物性図である。
【図8】PVDCフォームとPSフォームとPPフォー
ムの物性の比較図である。
ムの物性の比較図である。
【図9】衝撃吸収性試験用ストライカの落下高さ及び衝
撃回数を示す説明図である。
撃回数を示す説明図である。
【図10】衝撃吸収性試験装置の概略説明図である。
【図11】衝撃吸収性試験用ストライカの概略説明図で
ある。
ある。
【図12】耐貫通性試験装置の概略説明図である。
10 シェル 20 衝撃吸収ライナー 21 低発泡層 22 高発泡層 H ヘルメット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】なおここで、JIS−C種について説明す
る。ヘルメットについては、日本工業規格の乗車用安全
帽(Protective helmets for
vehicular users)に詳細な規定がある
(JIS−T8133)。その中で、ヘルメットの種類
として、A,B,Cがあり、Aは125cc以下の排気
量をもつ乗車対象であり、Bは日本の道路法規に規定す
る自動二輪車の乗車対象であり、Cは、Bは勿論のこと
競争用のヘルメットに関するものである。そしてCにつ
いては、(a)2945m/s2(300.3G)以上
の衝撃加速度を生じないこと、(b)1475m/s2
(150.4G)以上の衝撃加速度を生じた場合は、そ
の継続時間は4ms以下であること、が規定されてい
る。
る。ヘルメットについては、日本工業規格の乗車用安全
帽(Protective helmets for
vehicular users)に詳細な規定がある
(JIS−T8133)。その中で、ヘルメットの種類
として、A,B,Cがあり、Aは125cc以下の排気
量をもつ乗車対象であり、Bは日本の道路法規に規定す
る自動二輪車の乗車対象であり、Cは、Bは勿論のこと
競争用のヘルメットに関するものである。そしてCにつ
いては、(a)2945m/s2(300.3G)以上
の衝撃加速度を生じないこと、(b)1475m/s2
(150.4G)以上の衝撃加速度を生じた場合は、そ
の継続時間は4ms以下であること、が規定されてい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】この衝撃加速度の測定は、図9に示す高さ
から衝撃吸収性試験用ストライカを振動することなく落
下させ、試料の所定の衝撃点が鋼製アンビルに衝突した
ときの安全帽を介して伝達される衝撃を、加速度計及び
これに連結した測定記録装置によって測定し、その値が
上記数値を満足しているかどうかを調べるものである。
なお、測定条件等は、図9及び次に記述するところによ
る。
から衝撃吸収性試験用ストライカを振動することなく落
下させ、試料の所定の衝撃点が鋼製アンビルに衝突した
ときの安全帽を介して伝達される衝撃を、加速度計及び
これに連結した測定記録装置によって測定し、その値が
上記数値を満足しているかどうかを調べるものである。
なお、測定条件等は、図9及び次に記述するところによ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】使用する鋼製アンビルは、図9に示すとお
り安全帽の種類に応じて、異なるがC種の安全帽にあっ
ては、一つの安全帽の4か所の衝撃点のうち、2か所は
平面形鋼製アンビルを使用し、他の2か所は半球形鋼製
アンビルを使用する。またB種及びC種の安全帽にあっ
ては、試験範囲は、頭部上方の部位を試験範囲とする。
ただし、帽体の縁から50mm以内の部位を除くものと
する。衝撃点は、試験範囲内の任意の4か所とし、か
つ、衝撃点相互の距離は、安全帽最大円周の1/5以上
とする。また、同一衝撃点についての衝撃回数は、図9
に示すとおりとしている。試験装置の概略を図10乃至
図12に示す。
り安全帽の種類に応じて、異なるがC種の安全帽にあっ
ては、一つの安全帽の4か所の衝撃点のうち、2か所は
平面形鋼製アンビルを使用し、他の2か所は半球形鋼製
アンビルを使用する。またB種及びC種の安全帽にあっ
ては、試験範囲は、頭部上方の部位を試験範囲とする。
ただし、帽体の縁から50mm以内の部位を除くものと
する。衝撃点は、試験範囲内の任意の4か所とし、か
つ、衝撃点相互の距離は、安全帽最大円周の1/5以上
とする。また、同一衝撃点についての衝撃回数は、図9
に示すとおりとしている。試験装置の概略を図10乃至
図12に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 11】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 12】
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂を成形して形成したシェル
と、該シェルの内側に配置される衝撃吸収ライナーとを
備えたヘルメットにおいて、前記ライナーはポリ塩化ビ
ニリデンフォームから形成されたことを特徴とするヘル
メット。 - 【請求項2】 前記ポリ塩化ビニリデンフォームからな
るライナーは、低発泡ポリ塩化ビニリデンフォームと高
発泡ポリ塩化ビニリデンフォームとの二層構造となって
いることを特徴とするヘルメット。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9212680A JPH1088415A (ja) | 1996-07-26 | 1997-07-24 | ヘルメット |
| PCT/JP1997/002589 WO1998004164A1 (en) | 1996-07-26 | 1997-07-25 | Helmet |
| US09/043,533 US5943706A (en) | 1996-07-26 | 1997-07-25 | Helmet |
| EP97933028A EP0875162A4 (en) | 1996-07-26 | 1997-07-25 | HELMET |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21515096 | 1996-07-26 | ||
| JP8-215150 | 1996-07-26 | ||
| JP9212680A JPH1088415A (ja) | 1996-07-26 | 1997-07-24 | ヘルメット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1088415A true JPH1088415A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=26519360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9212680A Pending JPH1088415A (ja) | 1996-07-26 | 1997-07-24 | ヘルメット |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5943706A (ja) |
| EP (1) | EP0875162A4 (ja) |
| JP (1) | JPH1088415A (ja) |
| WO (1) | WO1998004164A1 (ja) |
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| JP2000080515A (ja) * | 1998-08-31 | 2000-03-21 | T S Tec Kk | ヘルメット |
| JP2001089924A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-03 | Tanizawa Seisakusho Ltd | ヘルメット |
| JP2021012181A (ja) * | 2019-07-09 | 2021-02-04 | 杭州西非電子信息技術有限公司 | 安全ヘルメット性能のテスト装置 |
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| AU782830B2 (en) * | 2000-12-04 | 2005-09-01 | Plum Enterprises, Inc. | Improved protective hat |
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- 1997-07-25 US US09/043,533 patent/US5943706A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-07-25 EP EP97933028A patent/EP0875162A4/en not_active Withdrawn
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