JPH1088422A - ポリエチレンナフタレート繊維およびその製造方法 - Google Patents
ポリエチレンナフタレート繊維およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH1088422A JPH1088422A JP24022696A JP24022696A JPH1088422A JP H1088422 A JPH1088422 A JP H1088422A JP 24022696 A JP24022696 A JP 24022696A JP 24022696 A JP24022696 A JP 24022696A JP H1088422 A JPH1088422 A JP H1088422A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyethylene naphthalate
- fiber
- load
- intrinsic viscosity
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
ンナフタレート繊維を提供する。 【解決手段】 ポリエチレンナフタレート繊維からな
り、極限粘度が0.7以上、強度が9.0g/De以上、
4.5g/De荷伸が3%以下および2.0g/De負荷
時の180℃雰囲気下での伸びが0.5%以下である繊
維。
Description
タレート繊維およびその製造方法に関する。さらに詳し
くは、高温雰囲気下において一定荷重時の伸びが小さ
く、従って産業資材用製品に適したポリエチレンナフタ
レート繊維およびその製造方法に関する。
度、高モジュラス、耐熱性良好、寸法安定性良好、低収
縮性などの特徴を生かし、タイヤ、ベルトなどのゴム製
品分野、抄紙カンバス、電気絶縁材料などに開発され、
利用されている。その効果は特公昭52−66号公報を
はじめ、特開昭50−16739号公報、特開平5−3
12237号公報、特開平6−128810号公報、特
公昭54−32159号公報、特公昭56−27639
号公報などに数多くの提案がなされている。
フタレート繊維は、室温では高モジュラスを有している
が、高温雰囲気下ではモジュラス低下が大きく、かつ一
定荷重負荷時の伸びが大きい、つまりクリープが大きい
という問題がある。例えば高温下で使用している抄紙カ
ンバスなどの如く、繊維がクリープに起因するたるみに
よるしわなどが問題となる特殊用途などでは、ポリエチ
レンナフタレート繊維の他の優れた特性を発揮出来てい
ないものもある。
背景としてなされたものであり、高温雰囲気下での一定
荷重時の伸びが小さいポリエチレンナフタレート繊維お
よびその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
明の目的を達成するために研究を進めた結果、ポリエチ
レンナフタレート繊維の製造において、紡糸後、実質的
に弛緩熱処理をしないで、或る一定以上の張力下で延伸
を行うことにより、高温雰囲気下で一定荷重時の伸びが
小さいポリエチレンナフタレート繊維が得られることを
見出した。
の少なくとも90モル%がエチレン−2,6−ナフタレ
ート単位であるポリエチレンナフタレートから形成され
た繊維であって、下記(a)〜(d) (a)極限粘度≧0.7 (b)強度≧9.0g/De (c)4.5g/De荷伸≦3% (d)2.0g/De負荷時の180℃雰囲気下での伸
び≦0.5% を満足することを特徴とするポリエチレンナフタレート
繊維が提供される。
少なくとも90モル%がエチレン−2,6−ナフタレー
ト単位であり、極限粘度が0.7以上であるポリエチレ
ンナフタレートを溶融紡糸し、得られた未延伸糸を1.
2g/デニール以上の張力を維持しながら、3段以上の
延伸を行うことを特徴とするポリエチレンナフタレート
繊維の製造方法が提供される。以下、本発明についてさ
らに詳しく説明する。
タレートは、全繰返し単位中の少なくとも90モル%、
好ましくは少なくとも95モル%がエチレン−2,6−
ナフタレート単位で構成されている。ポリエチレンナフ
タレートは、全繰返し単位中の10モル%より少ない割
合で適当な他の単位(第3成分)を含んでいても差支え
ない。
テル形成性官能基を有する化合物、例えばシュウ酸、コ
ハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸などの脂
肪族ジカルボン酸;シクロプロパンジカルボン酸、シク
ロブタンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸など
の脂環族ジカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、ナフ
タレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸などの芳香族ジカルボン酸;ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸、ジフェニルスルホン酸、ジフェノキシエタン
ジカルボン酸、3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン
酸ナトリウムなどのカルボン酸;グリコール酸、p−オ
キシ安息香酸、p−オキシエトキシ安息香酸などのオキ
シカルボン酸;プロピレングリコール、トリメチレング
リコール、ジエチレングリコール、テトラメチレングリ
コール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチレング
リコール、p−キシレングリコール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ビスフェノールA、p,p'−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、1,4−ビス(β−ヒド
ロキシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス(p−β−ヒ
ドロキシエトキシフェニル)プロパン、ポリアルキレン
グリコールなどのオキシ化合物;それらの機能的誘導
体;前記カルボン酸、オキシカルボン酸、オキシ化合物
またはそれらの機能的誘導体から誘導される高重合度化
合物や、(b)1個のエステル形成性官能基を有する化
合物、例えば安息香酸、ベンジルオキシ安息香酸、メト
キシポリアルキレングリコールなどが挙げられる。さら
に(c)3個以上のエステル形成性官能基を有する化合
物、例えばグリセリン、ペンタエリストール、トリメチ
ロールプロパンなども、重合体が実質的に線状である範
囲内で使用可能である。
タレートは、その極限粘度が0.7以上であることが必
要である。さらに好ましくは0.7〜1.0である。本発
明でいう極限粘度は繊維をフェノールとオルトジクロロ
ベンゼンとの混合溶媒(容積比6:4)に溶解し、35
℃で測定した粘度から求めた値である。極限粘度が0.
7未満では、繊維の強度、タフネスが低下する。一方、
極限粘度が1.0を越えるような繊維は紡糸工程が不良
となり易く、製造が難しくなる。また、これらのポリエ
ステル中には、二酸化チタンなどの艶消剤;リン酸、亜
リン酸、それらのエステルなどの安定剤が含まれてもよ
いことはいうまでもない。
は、デニール当りの強度(g/De)が9.0以上であ
り、好ましくは9.0〜10.5、特に好ましくは9.5
〜10.0を有している。強度が9.0g/De未満であ
ると高強力が発現されない。また、本発明のポリエチレ
ンナフタレート繊維の“4.5g/De荷伸”の値、つ
まり、常温においてデニール当り4.5gの負荷時の伸
度が3%以下、好ましくは1〜3%の範囲であって、高
いモジュラス性を有してる。この値が3%を超えると高
いモジュラス特性を発現できなくなる。
ト繊維は、2.0g/De負荷時において、180℃の
雰囲気下での伸びが0.5以下、好ましくは0.1〜0.
45%であるという特徴を有している。この伸びが0.
5%を超えると、クリープが小さいことを要求される用
途では満足すべき特性が得られなくなる。
リエチレンナフタレート繊維は、例えば下記の方法によ
って製造することができる。すなわち、ポリエチレンナ
フタレートを溶融紡糸して得られた未延伸糸を、紡糸
後、一旦巻き取るか或いは巻き取らずに連続的に行う延
伸工程で1.2g/デニール以上の張力を維持しなが
ら、弛緩熱処理をしないで3段以上の延伸を行う方法で
ある。好ましい延伸条件は、1.2g/デニール以上、
好ましくは1.3g/デニール〜4g/デニールの張力
を維持しながら、3段延伸もしくは4段延伸を行う方法
である。特に好ましい延伸条件は、3段延伸の場合、3
段目の延伸張力が2段目の延伸張力より大きい方法であ
り、4段延伸の場合、3段目の延伸張力が2段目の延伸
張力よりも大きくかつ4段目の延伸張力が3段目の延伸
張力より大きい方法である。つまり、2段目以降の延伸
張力は、前段よりも大きくし、その間弛緩処理をしない
で張力を維持することである。
〜330℃、好ましくは280〜320℃の範囲が望ま
しく、また、全延伸倍率は紡糸温度やポリマーの粘度に
よって左右されるが、最大延伸倍率(DR max)の80%
〜95%、好ましくは85%〜90%の範囲が適当であ
る。
チレンテレフタレート繊維と比較して、同じ固有粘度レ
ベルでは分子鎖が短く、分子鎖が剛直なため、折り畳ま
れ難く、非晶部または不完全結晶部の分子鎖がいかに折
り畳まれているか(収束しているか)というパッキング
性が悪いため、ポリエチレンテレフタレート繊維などと
同様に弛緩処理、または低張力で熱セットし、分子配向
に緩和を与えると、さらにパッキング性が悪くなり、高
温雰囲気下で張力がかかると、分子間の滑りが生じ、伸
びやすく、クリープが大きくなる。従って、パッキング
性をよくするため、弛緩処理せず、一定以上の張力を維
持したまま、ゆるむことなく延伸することにより高温雰
囲気下において伸びが小さい、産業資材用に適したポリ
エチレンナフタレート繊維が得られる。
説明する。なお、各物性値は下記の方法により測定した
ものである。 (1)繊維の強伸度およびモジュラス(荷伸) 引張荷重測定器(島津製作所オートグラフ)を用い、J
IS L−1074−64に従って、測定した。 (2)180℃雰囲気下での伸び率[X] 原糸に2.0g/Deの荷重をかけ、基準の長さLを決
め、180℃雰囲気下に30分間放置し、そのままの雰
囲気下で基準の長さの伸びΔLを測定。 伸び率[X]=[ΔL/L]×100
プを310℃の温度で溶融後孔径0.6mmの吐出孔を
250ホール有する紡糸口金から吐出した。吐出量は、
紡糸延伸後の繊度が1000Deになるよう調整した。
吐出された糸条は長さ400mmにわたって370℃に
加熱保持された帯域を通したあと、温度は25℃、風速
0.3m/秒の冷却風を吹き出し長さ330mmにわた
って吹き付け冷却固化し、オイリングローラーで油剤を
付与した後、700m/分の速度で巻き取った。
ルと第1段延伸ロールとの間で第1段延伸(倍率5.
6)を行い、引き続き第1段延伸ロールと2段延伸ロー
ルとの間で320℃の乾熱浴中、張力1.8g/Deを
かけ第2段延伸(倍率1.05)を行った後、さらに3
20℃の乾熱浴中、張力2.5g/Deをかけ第3段延
伸(倍率1.09)をおこなったあと300m/分の速
度で巻き取った。得られた延伸糸は繊度は1000D
e、強度は9.5g/De、4.5g/De荷伸が2.8
%、2.0g/De負荷時の180℃雰囲気下での伸び
が0.43%であった。得られた特性を表2に示した。
下記表1のとおりに変更した以外、実施例1と同様にし
て繊維を得た。その特性を表2にまとめて示した。表1
中、第1段延伸倍率をDR1、第2延伸倍率をDR2、
第3段延伸倍率をDR3、全延伸倍率を全DRとして示
した。
Claims (2)
- 【請求項1】 全繰返し単位中の少なくとも90モル%
がエチレン−2,6−ナフタレート単位であるポリエチ
レンナフタレートから形成された繊維であって、下記
(a)〜(d) (a)極限粘度≧0.7 (b)強度≧9.0g/De (c)4.5g/De荷伸≦3% (d)2.0g/De負荷時の180℃雰囲気下での伸
び≦0.5% を満足することを特徴とするポリエチレンナフタレート
繊維。 - 【請求項2】 全繰返し単位中の少なくとも90モル%
がエチレン−2,6−ナフタレート単位であり、極限粘
度が0.7以上であるポリエチレンナフタレートを溶融
紡糸し、得られた未延伸糸を1.2g/デニール以上の
張力を維持しながら、3段以上の延伸を行うことを特徴
とするポリエチレンナフタレート繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24022696A JP3217976B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24022696A JP3217976B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1088422A true JPH1088422A (ja) | 1998-04-07 |
| JP3217976B2 JP3217976B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=17056333
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24022696A Expired - Fee Related JP3217976B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3217976B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010061221A (ko) * | 1999-12-28 | 2001-07-07 | 조 정 래 | 고강력 폴리에틸렌-2, 6-나프탈레이트 섬유의 제조방법 |
| JP2008057090A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Teijin Fibers Ltd | ポリエチレンナフタレート短繊維 |
-
1996
- 1996-09-11 JP JP24022696A patent/JP3217976B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010061221A (ko) * | 1999-12-28 | 2001-07-07 | 조 정 래 | 고강력 폴리에틸렌-2, 6-나프탈레이트 섬유의 제조방법 |
| JP2008057090A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Teijin Fibers Ltd | ポリエチレンナフタレート短繊維 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3217976B2 (ja) | 2001-10-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2954391B2 (ja) | ポリエチレンナフタレート繊維およびその製造方法 | |
| KR20230002064A (ko) | 후가공성이 향상된 폴리에틸렌 원사 및 이를 포함하는 원단 | |
| JP2629075B2 (ja) | タイヤコードおよび複合材用の高モジュラスポリエステルヤーン | |
| JP3129542B2 (ja) | 高強度ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法 | |
| JP3217976B2 (ja) | ポリエチレンナフタレート繊維の製造方法 | |
| KR0140230B1 (ko) | 치수 안정성 폴리에스테르사의 제조방법 | |
| JP2945130B2 (ja) | タイヤコードまたはベルト材補強用ナフタレートポリエステル繊維およびその製造法 | |
| JP2977679B2 (ja) | 芯鞘型複合繊維およびその製造方法 | |
| JP2861335B2 (ja) | ナフタレートポリエステル繊維の製造方法 | |
| US5102603A (en) | Process for manufacturing polyethylene terephthalate industrial yarn | |
| JPH02104720A (ja) | 溶液紡糸方法 | |
| JP3217900B2 (ja) | ポリエチレンナフタレート繊維およびその製造方法 | |
| JP2948006B2 (ja) | ポリエチレンナフタレート繊維 | |
| JP3693552B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
| JP2776003B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
| JP3938360B2 (ja) | モノフィラメント及びその製造方法 | |
| KR930010802B1 (ko) | 폴리에스테르 타이어코드 및 타이어코드사의 제조방법 | |
| JPH11124726A (ja) | 低伸度ポリエステル繊維及びその製造法 | |
| KR960002887B1 (ko) | 고강력 저수축 폴리에스테르섬유 및 그 제조방법 | |
| JP4660937B2 (ja) | ポリエステル繊維の製造方法 | |
| JPH09256218A (ja) | 成型構造物補強用短繊維 | |
| JP2003129337A (ja) | ポリトリメチレンテレフタレート繊維及びその製造方法 | |
| KR940011314B1 (ko) | 고강도, 저수축 폴리에스테르섬유 및 그 제조방법 | |
| JPH10251919A (ja) | ポリエステル繊維およびその製造方法 | |
| US5061425A (en) | Solution spinning process for producing a polyethylene terephthalate filament |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010709 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090803 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130803 Year of fee payment: 12 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |