JPH1088986A - トンネル覆工用型枠及びトンネルの覆工方法 - Google Patents

トンネル覆工用型枠及びトンネルの覆工方法

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JPH1088986A
JPH1088986A JP8242109A JP24210996A JPH1088986A JP H1088986 A JPH1088986 A JP H1088986A JP 8242109 A JP8242109 A JP 8242109A JP 24210996 A JP24210996 A JP 24210996A JP H1088986 A JPH1088986 A JP H1088986A
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JP
Japan
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tunnel
balloon
inner peripheral
peripheral surface
lining
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Application number
JP8242109A
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Inventor
Isao Aihara
功 相原
Norihiko Miura
律彦 三浦
Ryuichi Chikamatsu
竜一 近松
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】粉塵の発生による作業環境の悪化、吹き付け材
料の跳ね返りによる材料のロスを生じることなくトンネ
ル内周面を防護する。 【解決手段】トンネル覆工用型枠10は、トンネル内周
面21の形状に沿って設置されるとともに、トンネル2
0の軸方向に間隔をおいて対向配置される一対の型枠支
保部材11と、この対向する型枠支保部材の間に挟まれ
るようにして、トンネル内周方向に順次配置されるバル
ーン型枠12とからなり、一対の型枠支保部材11が、
その対向面に、バルーン型枠12の端部を係止する凹部
を備えるとともに、各バルーン型枠12は、内部に空気
を導入した膨張状態において、その両端部を型枠支保部
材11の凹部14にそれぞれ係止して一対の型枠支保部
材11の間に架設支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネル覆工用
型枠及びトンネルの覆工方法に関し、特に、トンネルの
内周面を覆ってこれを防護する覆工体を形成するため
の、トンネル覆工用型枠及びトンネルの覆工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば山岳トンネルなどにおいては、地
山が比較的安定しているため、掘削作業の直後のトンネ
ル内周面の地山を露出させた状態でトンネルを掘り進ん
でゆくことになるが、このように地山が露出している状
態を長期間放置しておくと、地山の崩壊や、地下水の流
入による作業環境の悪化等を招くことになるため、トン
ネルの掘削作業の後に、速やかにこの露出したトンネル
の内周面を防護する必要がある。
【0003】そして、このようなトンネルの内周面を直
ちに防護するための方法としては、従来より、露出した
地山に向かって、コンクリート等のセメント系の硬化物
を吹き付け、この吹き付けた硬化物によってトンネルの
内周面を覆うことにより防護する方法が一般的に採用さ
れている。
【0004】また、このようなコンクリート等のセメン
ト系の硬化物を吹き付ける方法は、セメントや砂、石等
の粉粒物と混合水とを、吹付け装置で吹き付ける際に混
合しながら吹き付け作業を行う乾式吹付け方式と、この
ような粉粒物を予め混合水と混合して硬化物を製造し、
これを吹き付け現場まで給送して吹き付け作業を行う湿
式吹付け方式とに大別され、これらの方法によれば、迅
速にトンネルの内周面を覆う作業を行って、トンネルの
掘削作業から、トンネルの本体構造物としてのいわゆる
二次覆工体が構築されるまでの間、暫定的に効率良くト
ンネルの内周面を防護することが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような吹き付け作業によりトンネルの内周面を覆う方法
によれば、乾式吹付け方式では、粉塵の発生により良好
な作業環境を保持することが困難になる場合があるとと
もに、吹き付け材料の跳ね返りによって、材料のロスを
生じやすくなるという課題があり、一方、湿式吹付け方
式では、乾式吹付け方式ほどの粉塵の発生や、吹き付け
材料の跳ね返りが生じないものの、吹き付け機械が大き
くなって作業性が劣ることになるという課題があった。
【0006】そこで、この発明は、このような従来の課
題に着目してなされたもので、吹き付け作業を行うこと
なく、迅速かつ簡易に、トンネルの内周面を覆ってこれ
を防護する覆工体を形成してゆくことのできるトンネル
覆工用型枠及びトンネルの覆工方法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、トンネル
内周面の形状に沿って設置されるとともに、トンネルの
軸方向に間隔をおいて対向配置される少なくとも一対の
型枠支保部材と、該対向する型枠支保部材の間に挟まれ
るようにして、トンネル内周方向に順次配置されるバル
ーン型枠とからなり、前記少なくとも一対の型枠支保部
材が、その対向面に、前記バルーン型枠の端部を係止す
る凹部を各々備えるとともに、前記各バルーン型枠が、
内部に空気を導入した膨張状態において、その両端部を
前記凹部にそれぞれ係止して前記一対の型枠支保部材の
間に架設支持されるものであることを特徴とするトンネ
ル覆工用型枠にある。
【0008】ここで、上記記載において、少なくとも一
対の型枠支保部材は、例えばトンネル内周面の沿った形
状に加工したH型鋼等からなり、例えばH型鋼のフラン
ジ面がトンネル内周面と平行に配置されるよう加工する
ことによって、その両側の対向面に上記係止用の凹部を
備えることになる。またこの型枠支保部材は、必ずしも
トンネル内周面の全周に沿って設置される形状に形成す
る必要はなく、ロックボルトで型枠支持部材を固定する
方法等によりトンネル内周面に沿った特定の箇所に部分
的に設置されるような形状に形成することもできる。
【0009】また、上記記載におけるバルーン型枠は、
例えば強化ゴムや各種の合成樹脂製品、あるいは空気が
漏れないように加工した布製品等からなる袋体であっ
て、内部に空気を導入することにより膨張し、内部から
空気を排出することにより収縮する機能を備え、かつ、
膨張時において、これを型枠として打設されるコンクリ
ートの重量に耐え得るような圧力をその内部に加えた場
合でも、破損しない程度の強度を備えるものである。
【0010】なお、このバルーン型枠は、一対の型枠支
保部材の間に順次配置しやすいように、その膨張時にお
いて、平面矩形状であって型枠支保部材の対向面の幅と
同程度の厚さを有するものとして形成することが好まし
い。
【0011】そして、この発明のトンネル覆工用型枠
は、トンネル内周方向に連接配置される少なくとも2体
の前記バルーン型枠を備えるようにすることが好まし
い。
【0012】また、この発明のトンネル覆工用型枠は、
前記バルーン型枠の少なくともトンネル内周面側に、補
強用の当て板部材を備え、該当て板部材を介して、バル
ーン型枠が、前記一対の型枠支保部材の間に架設支持さ
れるようにすることが好ましい。
【0013】ここで、前記当て板部材としては、例えば
鋼製プレートの他、山形鋼や溝形鋼、CT形鋼等を使用
することもできる。
【0014】さらに、この発明のトンネル覆工用型枠
は、前記当て板部材を、平行に分割されてトンネルの内
周方向に連接する複数の短冊状の鋼製プレートによって
構成することにより、トンネル内周面の曲率に追随可能
な可撓性を備えるようにすることもできる。
【0015】一方、この発明の他の要旨は、トンネル内
周面の形状に沿って延長する、対向面に係止用の凹部を
備えた少なくとも一対の型枠支保部材を、トンネルの軸
方向に間隔を置いて対向配置し、該型枠支保部材の間
に、バルーン型枠を、その両端を前記係止用の凹部に各
々係止して架設設置するとともに、このバルーン型枠
を、トンネルの内周面との間に空間を保持しつつ膨張さ
せ、バルーン型枠とトンネル内周面との間に形成された
前記空間にコンクリートを打設して硬化させる工程を含
み、前記バルーン型枠をトンネル内周方向上方に向かっ
て順次配置しつつ、前記空間にコンクリートを打設する
作業を繰り返してゆくことにより、トンネルの内周面を
覆う覆工体を形成することを特徴とするトンネルの覆工
方法にある。
【0016】また、この発明のトンネルの覆工方法は、
前記バルーン型枠とトンネル内周面との間の空間に打設
したコンクリートが硬化ないしは脱型可能な強度に達し
たら、内部の空気を排除して前記バルーン型枠を前記型
枠支保部材の間から取り外すとともに、取り外した前記
バルーン型枠を上方に盛り替て順次配置しながら、前記
空間にコンクリートを打設する作業を繰り返してゆくこ
とにより、トンネルの内周面を覆う覆工体を形成するよ
うにすることが好ましい。
【0017】そして、この発明のトンネル覆工用型枠に
よれば、少なくとも一対の型枠支保部材をトンネル内周
面の形状に沿って対向配置した後、バルーン型枠の両端
を各型枠支保部材の凹部に係止しつつこれの内部に空気
を導入して膨張させるだけの作業によって、バルーン型
枠は、一対の型枠支保部材の間に容易に架設支持される
ことになるとともに、トンネル内周面との間には覆工厚
さ分のコンクリートの打設空間が保持されることになる
ので、ここに覆工用のコンクリートを打設してこれを硬
化させる作業を迅速に行うことが可能になる。
【0018】また、バルーン型枠から空気を排除して収
縮させれば、バルーン型枠は、硬化したコンクリートか
ら容易に剥離するとともに、型枠支保部材から容易に取
り外すことが可能になるので、取り外したバルーン型枠
を適宜上方に盛り替えながら同様の作業を繰り返してゆ
くことにより、覆工コンクリートが速やかに形成される
ことになる。
【0019】すなわち、この発明のトンネル覆工用型枠
によれば、煩雑な型枠の組立作業や解体作業を行うこと
なく、バルーン型枠を一対の型枠支保部材の間に速やか
に架設支持させ、あるいは一対の型枠支保部材から速や
かに取り外しながら、順次コンクリートを打設硬化させ
てゆくことにより、吹き付け作業を要することなく、迅
速にトンネル内周面を覆う覆工体を形成してゆくことが
可能になる。
【0020】なお、型枠支保部材は、当該少なくとも一
対の型枠支保部材による一施工スパン分のトンネル覆工
作業が終了したら、これを解体して前方に順次移動し、
掘削作業により新たに地山が露出したトンネル内周面に
沿って再設置するとともに、上述と同様に、バルーン型
枠を取り付けてコンクリートを打設してゆく作業を行な
うことにより、覆工体をトンネルの軸方向に容易に連続
形成してゆくことができる。
【0021】また、一対の型枠支保部材間に架設設置さ
れるバルーン型枠を少なくとも2体使用すれば、例えば
一つのバルーン型枠によって形成される空間内に打設し
たコンクリートが硬化あるいは自立するまでの養生期間
中に、これと連接するバルーン型枠の取り付け作業や設
置作業を併行して行うことができ、これによって、さら
に迅速かつ効率良く覆工体を形成してゆくことが可能に
なる。
【0022】さらに、バルーン型枠の少なくともトンネ
ル内周面側に補強用の当て板部材を取り付け、この当て
板部材を介して一対の型枠支保部材の間に架設支持させ
るようにすれば、曲げ強度を増大して、バルーン型枠を
より安定した状態で型枠支保部材間に設置することがで
きるとともに、この当て板部材を、トンネルの内周方向
に連接する複数の短冊状の鋼製プレートによって構成す
れば、この当て板部材に円周方向に沿って撓む可撓性が
付与されて、トンネル内周面の曲率に容易に追随させる
ことが可能になる。
【0023】そして、この発明のトンネルの覆工方法に
よれば、少なくとも一対の型枠支保部材と、バルーン型
枠とを使用しながら、吹き付け作業を行うことなく、か
つ煩雑な型枠の組立作業や解体作業を行うことなく、迅
速にトンネル内周面を覆う覆工体を形成してゆくことが
できる。
【0024】さらに、バルーン型枠は、内部の空気を排
除することにより、硬化したコンクリートから容易に剥
離するので、これを型枠支保部材から取り外して上方に
順次盛り替えて行くことにより、多数のバルーン型枠を
使用することなく効率良く覆工体を形成してゆくことが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態すなわち一実施例について、添付図面を参照しつつ
詳細に説明する。この実施例にかかるトンネル覆工用型
枠10は、図1及び図2に示すように、トンネルの軸方
向に間隔をおいて対向配置される一対の型枠支保部材1
1と、かかる一対の型枠支保部材11の間に挟まれるよ
うにしてこれらの間に配設される、両側に各3体、合計
6体のバルーン型枠12とによって構成されている。
【0026】各型枠支保部材11は、各々、H形鋼を、
トンネル20の掘削内周面21の断面形状である馬蹄形
に曲折加工して形成されたもので、当該型枠支保部材1
1をトンネル20の内周面21に沿って設置した際に、
そのフランジ13がトンネル20の内周面21と平行に
延長するように曲折加工されていることにより、各型枠
支保部材11の両側面すなわち対向面には、バルーン型
枠12の端部を係止するための凹部14を各々備えるこ
とになる。
【0027】また、一対の型枠支保部材11の間に挟ま
れる各バルーン型枠12は、図3に拡大して示すよう
に、その膨張状態において、平面矩形状であって型枠支
保部材11の対向面の幅と略同様の厚さを有する、例え
ば強化ゴム製の袋体15からなり、またこの袋体15の
両面には、短冊状の鋼製プレート16を複数平行に連接
してなる当て板17が貼着されている。さらに袋体15
の内部には、型枠支保部材11の対向面の幅に相当する
長さを有し、その両端を両面の当て板17に各々連結し
て、バルーン型枠12の内部に空気を導入してこれを膨
張させた際に、バルーン型枠12が膨張し過ぎるのを防
止し、その幅を保持するための多数のセパレータ18が
設けられている。
【0028】なお、当て板17は、図4にも示すよう
に、バルーン型枠12を構成する袋体15の両端部を余
らせせるようにして、対向する型枠支保部材11の両リ
ブ19間の距離よりも、弱冠短い長さで袋体15に貼着
されていることにより、バルーン型枠12を収縮させた
状態で、このバルーン型枠12を型枠支保部材11に取
り付けたり、これから取り外したりする作業を、スムー
スに行うことができるようになっている。
【0029】そして、上述のような構成を有するこの実
施例のトンネル覆工用型枠を使用して、トンネルの覆工
作業を行ってゆくには、例えば、まず、一対の型枠支保
部材11を、その中心に位置するリブ19間の距離がバ
ルーン型枠12の長さよりも僅かに大きく、かつフラン
ジ13の端部間の距離がバルーン型枠12の長さよりも
短くなるような間隔をおいて、対向配置する。
【0030】ここで、かかる型枠支保部材11の設置作
業は、一体となって当該型枠支保部材11を形成する複
数の構成部材を、例えば連結プレートや締結ボルト等を
用いて組み付けることにより、一般のトンネル支保工の
場合と同様に容易に行うことができる。
【0031】なお、一対の型枠支保部材11のうちトン
ネル軸方向後方に位置する型枠支保部材11は、直前の
トンネル覆工体の施工スパンにおいて、前方に位置する
型枠支保部材11として覆工作業に使用していたもの
を、これの前方に開口する凹部14を利用して、そのま
ま用いることができる。
【0032】また、一対の型枠支保部材11を設置した
ら、トンネル周方向に間隔を置いて配置した連結ロッド
24を用いて、これらを連結することにより、かかる一
対の型枠支保部材11を、上記所定の間隔を保持した状
態で固定する(図1及び図2参照)。
【0033】一対の型枠支保部材11を対向配置した
ら、次に、この型枠支保部材11にバルーン型枠14を
取り付けるとともに、これを膨張させて、これとトンネ
ル内周面との間に形成された空間22に覆工コンクリー
ト25を打設してゆく作業を行なう。
【0034】ここで、バルーン型枠14を取り付ける作
業は、バルーン型枠14を収縮した状態で、一対の型枠
支保部材11のフランジ13間に、当て板17を架設す
るように配置した後、例えば袋体15の周囲の適宜箇所
に設けた空気注入バルブ26(図3参照)にコンプレッ
サーを接続して空気を圧送すれば、バルーン型枠14は
膨張し、型枠支保部材11の対向面の幅と略等しい厚さ
の平面矩形状の型枠部材となって、その両面を型枠支保
部材11のフランジ13の略延長上に位置させ(図3参
照)。また、膨張したバルーン型枠14は、その両端が
凹部14に嵌合係止されて、トンネル内周面との間に空
間22を保持しつつ、鋼製プレート16からなる当て板
17により補強された状態で、一対の型枠支保部材11
の間に強固に支持固定されることになる。
【0035】そして、このような作業を繰り返して、型
枠支保部材11の両側に沿って、下端から上方に向かっ
て各3体のバルーン型枠12をトンネルの内周方向に連
接配置したら、前方に位置する型枠支保部材11の前端
部に沿うようにして、バルーン型枠14とトンネル内周
面21との間の空間22を前方から覆う妻枠27を設置
した後、空間22内に、例えば下から2番目に設置した
バルーン型枠12の上端部分までコンクリート25を打
設する作業を行なう(図2参照)。
【0036】ここで、打設するコンクリート25には、
例えば急結剤等を添加して、これの硬化を早めるように
する。また、バルーン型枠12には、その外周面に縁切
り用シート23を取り付けておくことにより(図4参
照)、打設したコンクリート25の硬化後に、バルーン
型枠12をコンクリート25から剥離して取り外す作業
をスムースに行うことが可能になる。なお、この縁切り
用シート23は、形成した覆工体の養生シートあるいは
防水シートとしての機能をも発揮するものである。
【0037】打設したコンクリート25が硬化したら、
図2に示すように、最下段に位置するバルーン型枠12
を取り外してこれを上方に盛り替え、さらに上方に覆工
コンクリート25を打設して行く作業を行う。
【0038】すなわち、このようなバルーン型枠12を
取り外す作業は、例えばバルーン型枠12の適宜箇所に
設けた排気バルブ28(図3参照)を開放し、あるいは
これに吸引ホースを接続してバルーン型枠12の内部か
ら空気を排除すれば、膨張していたバルーン型枠12
は、収縮して硬化したコンクリート25から容易に剥離
するとともに、型枠支保部材11の凹部14に嵌合係止
していたバルーン型枠12の両端に遊びが生じるように
なることから、かかる取り外し作業を容易に行うことが
可能になる。
【0039】そして、かかる作業により取り外したバル
ーン型枠12は、上述と同様の方法によって、最上段に
位置するバルーン型枠12の上方に連接するようにして
設置されるとともに、かかる設置作業によって新たに形
成されたトンネル内周面との間の空間22にコンクリー
ト25を打設する作業を行う。
【0040】なお、バルーン型枠12を補強する当て板
17は、短冊状の鋼製プレート16を複数平行に連接し
てなることにより、トンネル内周方向に沿って撓む可撓
性が付与されて、トンネル内周面21に沿った型枠支保
部材11の外周面の曲率の変化にも容易に追随すること
ができるようになっている。
【0041】そしてさらに、コンクリート25が硬化し
た部分のバルーン型枠12を取り外して上方に盛り替え
ながら、引き続き覆工コンクリート25を打設する作業
を行ない、天端部分のコンクリート25を打設してこれ
が硬化したら、バルーン型枠12や後方に位置する型枠
支保部材11の撤去作業を行って、当該施工スパンにお
ける覆工作業が終了する。
【0042】すなわち、この実施例のトンネル覆工用型
枠10及び該型枠10を用いたトンネルの覆工方法によ
れば、一対の型枠支保部材11と、バルーン型枠12と
を使用しながら、吹き付け作業を行うことなく、かつ煩
雑な型枠の組立作業や解体作業を行うことなく、迅速に
トンネル内周面を覆う覆工体を形成してゆくことが可能
になる。
【0043】そして、型枠支持部材11の設置間隔や、
型枠支持部材11を構成するH型鋼のフランジ高、コン
クリートの1回の打設高等を一定にすることにより、バ
ルーン型枠12の汎用性を高めることができる。
【0044】なお、この発明は上記実施例における実施
の態様のものに限定されるものではなく、各請求項に記
載された構成の範囲内において種々に変更して採用する
ことができる。例えば、型枠支保部材11は一対以上設
置して使用することができ、バルーン型枠は各側部に3
体以上用いることもできる。さらに、単独のバルーン型
枠をコンクリートの硬化を待って順次盛り替えるように
しても良い。
【0045】また、当て板部材としては、短冊状の鋼製
プレートを連接してなるものを使用する必要は必ずしも
なく、バルーン型枠を構成する袋体自身が所望の曲げ強
度を備えるものであれば、当て板部材は必ずしも取り付
ける必要はない。
【0046】さらに、この発明のトンネル覆工用型枠あ
るいはトンネルの覆工方法は、コンクリート中に補強用
の鉄筋を配設する等の変更を適宜加えて、掘削直後のト
ンネル内周面を覆う覆工体のみならず、トンネルの本体
構造物を構成する、例えば二次覆工体を形成するために
採用することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
トンネル覆工用型枠あるいはトンネルの覆工方法によれ
ば、少なくとも一対の型枠支保部材をトンネル内周面の
形状に沿って対向配置した後、バルーン型枠を、その両
端を各型枠支保部材の凹部に係止しつつ空気を導入して
膨張させるだけの作業によって、バルーン型枠は、一対
の型枠支保部材の間に容易に架設支持されることになる
とともに、トンネル内周面との間には覆工厚さ分のコン
クリートの打設空間が保持されることになり、また、バ
ルーン型枠は、空気を排除して収縮させれば硬化したコ
ンクリートから容易に剥離するので、バルーン型枠を一
対の型枠支保部材に速やかに架設支持させ、あるいは一
対の型枠支保部材から速やかに取り外しながら、順次コ
ンクリートを打設硬化させてゆくことにより、吹き付け
作業を要することなく、迅速かつ簡易にトンネルの内周
面を覆ってこれを防護する覆工体を形成してゆくことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるトンネル覆工用型
枠の構成を説明する斜視図である。
【図2】この発明の一実施例にかかるトンネル覆工用型
枠を用いて覆工体を形成してゆく状況を示す横断面図で
ある。
【図3】バルーン型枠の概略の構成を説明する斜視図で
ある。
【図4】トンネル内周面とバルーン型枠との空間にコン
クリートを打設した状況を示す図2のB−Bに沿った断
面図である。
【符号の説明】
10 トンネル覆工用型枠 11 型枠支保部材 12 バルーン型枠 13 フランジ 14 凹部 16 鋼製プレート 17 当て板 18 セパレータ 19 リブ 20 トンネル 21 トンネル内周面 22 空間 23 縁切り用シート 25 覆工コンクリート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内周面の形状に沿って設置され
    るとともに、トンネルの軸方向に間隔をおいて対向配置
    される少なくとも一対の型枠支保部材と、該対向する型
    枠支保部材の間に挟まれるようにして、トンネル内周方
    向に順次配置されるバルーン型枠とからなり、前記少な
    くとも一対の型枠支保部材が、その対向面に、前記バル
    ーン型枠の端部を係止する凹部を各々備えるとともに、
    前記各バルーン型枠が、内部に空気を導入した膨張状態
    において、その両端部を前記凹部にそれぞれ係止して前
    記一対の型枠支保部材の間に架設支持されるものである
    ことを特徴とするトンネル覆工用型枠。
  2. 【請求項2】 前記トンネル内周方向に連接配置される
    少なくとも2体の前記バルーン型枠を有することを特徴
    とする請求項1に記載のトンネル覆工用型枠。
  3. 【請求項3】 前記バルーン型枠が、少なくともトンネ
    ル内周面側に補強用の当て板部材を備え、該当て板部材
    を介して前記一対の型枠支保部材の間に架設支持される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトンネ
    ル覆工用型枠。
  4. 【請求項4】 前記当て板部材が、平行に分割されてト
    ンネルの内周方向に連接する複数の短冊状の鋼製プレー
    トからなることにより、トンネル内周面の曲率に追随可
    能な可撓性を備えることを特徴とする請求項3に記載の
    トンネル覆工用型枠。
  5. 【請求項5】 トンネル内周面の形状に沿って延長す
    る、対向面に係止用の凹部を備えた少なくとも一対の型
    枠支保部材を、トンネルの軸方向に間隔を置いて対向配
    置し、該型枠支保部材の間に、バルーン型枠を、その両
    端を前記係止用の凹部に各々係止して架設設置するとと
    もに、このバルーン型枠を、トンネルの内周面との間に
    空間を保持しつつ膨張させ、バルーン型枠とトンネル内
    周面との間に形成された前記空間にコンクリートを打設
    して硬化させる工程を含み、前記バルーン型枠をトンネ
    ル内周方向上方に向かって順次配置しつつ、前記空間に
    コンクリートを打設する作業を繰り返してゆくことによ
    り、トンネルの内周面を覆う覆工体を形成することを特
    徴とするトンネルの覆工方法。
  6. 【請求項6】 前記バルーン型枠とトンネル内周面との
    間の空間に打設したコンクリートが脱型可能な強度に達
    したら、内部の空気を排除して前記バルーン型枠を前記
    型枠支保部材の間から取り外すとともに、取り外した前
    記バルーン型枠を上方に盛り替て順次配置しながら、前
    記空間にコンクリートを打設する作業を繰り返してゆく
    ことにより、トンネルの内周面を覆う覆工体を形成する
    ことを特徴とする請求項5に記載のトンネルの覆工方
    法。
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