JPH1089307A - 真空予備室のフラップ弁駆動装置 - Google Patents

真空予備室のフラップ弁駆動装置

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JPH1089307A
JPH1089307A JP8267862A JP26786296A JPH1089307A JP H1089307 A JPH1089307 A JP H1089307A JP 8267862 A JP8267862 A JP 8267862A JP 26786296 A JP26786296 A JP 26786296A JP H1089307 A JPH1089307 A JP H1089307A
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JP
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flap valve
valve
vacuum
cylinder
double
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JP8267862A
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English (en)
Inventor
Shigehiro Fujita
穣太 藤田
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全弁が不要でしかもベント時の真空予備室
の加圧を確実に防止することができるフラップ弁駆動装
置を提供する。 【解決手段】 このフラップ弁駆動装置は、フラップ弁
4を開閉するための複動シリンダ26a、連結機構3
0、シリンダ制御回路34a、弁開機構44aおよび制
御回路を備えている。連結機構30は、複動シリンダ2
6aの往復直線運動をフラップ弁4の開閉運動に変換す
る。シリンダ制御回路34aは、複動シリンダのピスト
ン27を、フラップ弁4の閉位置および開位置にそれぞ
れ対応する2位置ならびに自由状態に制御する。弁開機
構44aは、フラップ弁4にその開方向に常に力を加え
ていて、複動シリンダのピストン27が自由状態にあ
り、かつ真空予備室の圧力がほぼ大気圧になったとき
に、フラップ弁4が真空予備室側に吸引される力に抗し
て当該フラップ弁4を中間位置へ開く。制御回路は、ベ
ント時に、複動シリンダのピストン27を自由状態にし
た後に真空予備室にベントガスを導入する制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばイオン注
入装置、イオンドーピング装置(非質量分離型のイオン
注入装置)、薄膜形成装置等のように、真空中で基板を
処理する真空処理装置に用いられる真空予備室を大気中
と仕切るフラップ弁の駆動装置に関し、より具体的に
は、安全弁を用いることなくベント時の真空予備室の加
圧を確実に防止する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】真空予備室(これはロードロック室とも
呼ばれる)は、真空に排気される処理室等を大気中に開
放しないで基板の搬出入を行うために、処理室等と大気
圧側との間に設けられるものであり、これを設けること
によってスループットの向上等を図ることができる。
【0003】その一例を図9に示す。この真空予備室2
は、大気中とはフラップ弁4で仕切られており、真空
(通常は高真空)に排気される処理室または基板搬送室
等(いずれも図示省略)とはゲート弁6で仕切られてい
る。フラップ弁とは、片開き扉のように、弁体の一方の
端部にある回転軸を中心にして回動することによって開
閉する弁を言う。フラップ弁4は真空シール用のOリン
グ5を有している。天井部には天井蓋8が設けられてい
る。9は真空シール用のOリングである。この真空予備
室2の底部には、この例では、基板支持部18を有して
いて搬入された基板20を昇降させる基板昇降機構16
が設けられている。
【0004】上記フラップ弁4は、従来は図10に示す
ようなフラップ弁駆動装置によって開閉される。このフ
ラップ弁駆動装置は、フラップ弁4を開閉駆動する空気
圧式の複動シリンダ26と、この複動シリンダ26のピ
ストン27の矢印Bに示すような往復直線運動をフラッ
プ弁4の矢印Aに示すような往復回転運動(開閉運動)
に変換する連結機構30と、複動シリンダ26を制御す
るシリンダ制御回路34とを備えている。複動シリンダ
26は、この例では片ロッド形のものであり、ピストン
27およびロッド28を有している。
【0005】連結機構30は、この例ではラックとピニ
オン式のものであり、複動シリンダ26のロッド28の
先端部に結合されたラック31と、フラップ弁4に結合
されていてこのラック31と噛み合うピニオン32とを
備えている。
【0006】シリンダ制御回路34は、圧縮空気源36
と、それからの圧縮空気を複動シリンダ26のポートa
側とb側とに切り換えて供給する2位置切換弁38とを
備えている。この2位置切換弁38は、この例では、4
ポートラッチ式(自己保持式)ダブルソレノイドバルブ
であるが、5ポートのものでも良い。この2位置切換弁
38を開側に切り換えると、複動シリンダ26の後方の
ポートaに圧縮空気が供給され、ピストン27が前方に
移動し、フラップ弁4が開く。この状態で、例えば大気
圧側の搬送ロボット(図示省略)によって、開いたフラ
ップ弁4の部分を通して、真空予備室2への基板20の
搬出入を行うことができる。2位置切換弁38を閉側に
切り換えると、複動シリンダ26の前方のポートbに圧
縮空気が供給され、ピストン27が後方に移動し、フラ
ップ弁4が閉じられる。この2位置切換弁38をラッチ
式にしているのは、停電時に現位置を保持して、その時
に万一、搬送ロボットがそのアームを真空予備室2内に
挿入していても、フラップ弁4が閉じてそれにアームが
挟まれることを防止するためである。
【0007】真空予備室2は、ゲート弁6を開いて基板
20を前述した処理室等との間で搬送する前に、排気弁
10を介して真空排気装置(図示省略)によって真空に
排気される。また、フラップ弁4を開いて基板20を大
気圧側へ搬出する前に、ベント弁12を介してベントガ
ス13を導入して大気圧に戻される(即ちベントされ
る)。即ち、排気弁10を閉じた後、ベント弁12を開
き、ベントガス13を真空予備室2に導入して大気圧に
戻す。ベントガス13は、例えば窒素ガスであり、その
圧力は幾分正圧(例えばゲージ圧で0.5kg/cm2
程度)である。
【0008】真空予備室2が大気圧になったか否かは、
真空予備室2に接続した大気圧センサー14によって検
出され、その検出後、ベント弁12を閉じて(場合によ
ってはそうせずにベントガス13を流したまま)、フラ
ップ弁4を開き、基板20を搬出する。この大気圧セン
サー14としては、ベローズ式接点スイッチや、半導体
ストレーンゲージ式のものが主として用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように大気圧セ
ンサー14で真空予備室2が大気圧になったことを検出
する方法では、大気圧センサー14の誤差によって、真
空予備室2が幾分真空状態で大気圧と検出される場合が
あり、その状態でフラップ弁4を開こうとしても、大気
がフラップ弁4を外から押す力(換言すれば真空でフラ
ップ弁4を吸引する力)の方が複動シリンダ26の駆動
力よりも大きくてフラップ弁4が開かないことが起こる
ので、通常は、ベントガス13で真空予備室2を少し加
圧状態にしてからフラップ弁4を開いていた。
【0010】ところが、真空予備室2のベント時に、大
気圧センサー14や、ベントを制御する制御系に故障等
が発生し、全ての弁が閉じられているにも拘わらずベン
トガス13が供給し続けられると、真空予備室2が過大
に加圧されて真空予備室2が破損する可能性がある。そ
の防止対策として、従来は、面積が大きくて圧力の影響
を受けやすい天井蓋8を、固定せずに自由にしておく
か、ばね22を有する加圧逃がし機構24によって弾性
的に真空予備室2側に押し付けておき、真空予備室2の
圧力が一定以上になると天井蓋8が持ち上げられて圧力
が抜ける安全弁方式を採用している。
【0011】ところが、ベントガス13が止まらない
と、天井蓋8は規定圧力になると浮き上がり、圧力が低
下すると下がるため、天井蓋8に振動が発生し、それに
よって天井蓋8やその対向面に傷が付いたり、ゴミが生
じたり、真空シール用のOリング9にゴミが付着する等
して、真空漏れの原因になることがある。
【0012】天井蓋8を安全弁として用いる代わりに、
空気圧回路に用いられる通常の安全弁を使用するにして
も、加圧側だけであれば支障はないけれども、真空予備
室2に接続すると真空側にも引かれるので、天井蓋8の
場合と同様、当該安全弁の動作後にそこから真空漏れが
起こる原因となることがある。
【0013】そこでこの発明は、前述したようなフラッ
プ弁駆動装置に着目し、それを改良することによって、
安全弁が不要でしかもベント時の真空予備室の加圧を確
実に防止することを主たる目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフラップ
弁駆動装置の一つは、前記フラップ弁を開閉するための
複動シリンダと、この複動シリンダの往復直線運動を前
記フラップ弁の開閉運動に変換する連結機構と、前記複
動シリンダのピストンを、前記フラップ弁の閉位置およ
び開位置にそれぞれ対応する2位置ならびに同ピストン
の自由状態に制御するシリンダ制御回路と、前記フラッ
プ弁にその開方向に常に力を加えていて、前記複動シリ
ンダのピストンが自由状態にあり、かつ前記真空予備室
の圧力がほぼ大気圧になったときに、前記フラップ弁が
真空予備室側に吸引される力に抗して当該フラップ弁を
その閉位置と開位置との間の中間位置へ開く弁開機構
と、前記真空予備室のベント時に、前記シリンダ制御回
路を制御して前記複動シリンダのピストンを自由状態に
した後に前記真空予備室にベントガスを導入するように
制御する制御回路とを備えることを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、真空予備室のベント時
は、複動シリンダのピストンひいてはフラップ弁を自由
状態にした後に、真空予備室にベントガスが導入され
る。ベントが進んで真空予備室がほぼ大気圧になると、
フラップ弁が真空予備室側へ吸引される力が弱くなり、
弁開機構がフラップ弁を開く力が勝って、フラップ弁は
中間位置へ自動的に開かれる。これによって真空予備室
は自動的に大気に開放されるので、安全弁が不要でしか
もベント時の真空予備室の加圧を確実に防止することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るフラップ
弁駆動装置を用いた真空予備室の一例を示す断面図であ
る。図2は、この発明に係るフラップ弁駆動装置の一例
の主要部を示す図である。図9および図10の従来例と
同一または相当する部分には同一符号を付し、以下にお
いては当該従来例との相違点を主に説明する。
【0017】この実施例においては、フラップ弁4を開
閉するためのシリンダとして、従来例の片ロッド形の複
動シリンダ26の代わりに、後方にもロッド29を有す
る両ロッド形の複動シリンダ26aを備えている。この
複動シリンダ26aは、空気圧(エア)シリンダであ
り、これが自由状態にあるピストン27を軽く動かすこ
とができるので好ましいが、油圧シリンダでも良い。そ
の場合は、後述するシリンダ制御回路34aまたは34
bを油圧式のものにすれば良い。
【0018】この複動シリンダ26aの矢印Bに示すよ
うな往復直線運動をフラップ弁4の矢印Aで示すような
往復回転運動(開閉運動)に変換する連結機構30は、
従来例と同様に、ラックとピニオン式のものであるが、
それの代わりにリンク機構を用いても良い。
【0019】この複動シリンダ26aを制御するシリン
ダ制御回路34aは、図2に示すように、前述したよう
な圧縮空気源36および2位置切換弁38と、この2位
置切換弁38と複動シリンダ26aのポートb間に接続
された2位置切換弁40とを備えている。この2位置切
換弁40は、この例では、3ポートラッチ式(自己保持
式)ダブルソレノイドバルブである。ラッチ式とするの
は、2位置切換弁38の場合と同様の理由による。
【0020】2位置切換弁38を開側に切り換えると、
複動シリンダ26aの後方のポートaに圧縮空気が供給
され、ピストン27が前方に移動し、フラップ弁4が開
く。2位置切換弁38を閉または中間側に切り換え、か
つ2位置切換弁40を閉側に切り換えると、複動シリン
ダ26aの前方のポートbに圧縮空気が供給され、ピス
トン27が後方に移動し、フラップ弁4が閉じられる。
2位置切換弁38を閉または中間側に切り換え、かつ2
位置切換弁40を中間側に切り換えると、複動シリンダ
26aの両ポートa、bは大気開放されるので、ピスト
ン27は自由状態になる。
【0021】複動シリンダ26aの後方部に、図2に示
すように、フラップ弁4にその開方向に常に力を加えて
いて、複動シリンダ26aのピストン27が自由状態に
あり、かつ真空予備室2の圧力がほぼ大気圧になったと
きに、フラップ弁4が真空予備室2側に吸引される力に
抗してフラップ弁4をその閉位置と開位置との間の中間
位置へ開く弁開機構44aを設けている。
【0022】この図2に示す弁開機構44aは、ロッド
47およびばね(圧縮コイルばね)46を有していてそ
の弾性力によって、複動シリンダ26aのロッド29、
ピストン27およびロッド28を、矢印Cに示すように
常に前方へ押しており、それによってフラップ弁4にそ
の開方向に常に力を加えている。48はストッパーであ
る。この弁開機構44aによる押す力は、ばね46のば
ね定数および圧縮量によって、押す距離は(即ちフラッ
プ弁4の中間位置の開度は)ストッパー48の位置によ
って、それぞれ調整可能である。この例では、真空予備
室2が真空から大気圧になる寸前に、弁開機構44aに
よってフラップ弁4を開く力が、真空によってフラップ
弁4を吸引する力に打ち勝って、フラップ弁4が中間位
置へ開くように設定している。なお、ストッパー48が
あるので、この弁開機構44aがフラップ弁4を中間位
置以上へ開くことはない。また、複動シリンダ26a
は、この弁開機構44aの押す力に抗してフラップ弁4
を閉じるだけの力を出せるものとしている。
【0023】真空予備室2のベント時のベント弁12と
シリンダ制御回路34aとの制御は、制御回路64によ
って行われる。即ち、ベント時は、シリンダ制御回路3
4aを制御して、より具体的にはその2位置切換弁38
および40を中間側に切り換えて、複動シリンダ26a
のピストン27を自由状態にした後に、ベント弁12を
開いて真空予備室2にベントガス13を導入するように
制御される。なお、この制御回路64は、単独で設けず
に、他の制御回路中に一機能として設けても良く、通常
はそのようにされる。
【0024】更にこの実施例では、フラップ弁4の近傍
に、フラップ弁4が少なくとも中間位置に開いたことを
検出する検出器52を設けている。この検出器52は、
この例では光電式であり、図3に示すように、光56を
発する発光器54と当該光56を受ける受光器58とを
備えており、フラップ弁4が閉位置にある時にのみ、そ
の先端に取り付けた遮光板60が光56を遮るように配
置されている。フラップ弁4が中間位置以上に開いたと
きには、光56は遮光板60に遮られずに受光器58に
入るので、フラップ弁4が中間位置以上に開いたことを
検出することができる。
【0025】なお、遮光板60をフラップ弁4の先端に
取り付けているのは、変位量が大きく取れるからである
が、先端以外に遮光板60を取り付けても良い。また、
遮光板60を用いずにフラップ弁4で直接光56を遮光
するようにしても良い。更に、光電式の検出器52の代
わりに、他の方式、例えば接点式、近接スイッチ式等の
検出器を用いても良い。
【0026】全体的な動作例を説明する。まず、真空予
備室2内に基板20を搬入する場合は、2位置切換弁3
8を開側に切り換える。その結果、複動シリンダ26a
によってフラップ弁4が全開位置まで開かれる。
【0027】次に、真空予備室2を真空排気する場合
は、2位置切換弁38を閉または中間側に切り換え、か
つ2位置切換弁40を閉側に切り換える。その結果、複
動シリンダ26aによってフラップ弁4が弁開機構44
aによる力に打ち勝って閉位置まで閉じられる。その状
態で、排気弁10を開いて真空予備室2を真空排気す
る。その後、ゲート弁6を開いて、処理室等との間で基
板20のやり取りを行う。
【0028】真空予備室2のベント時は、まず、排気弁
10を閉じ、更に2位置切換弁38を閉または中間側に
切り換え(これは先の動作で既にそのように切り換えら
れている)、かつ2位置切換弁40を中間側に切り換え
る。それによって、複動シリンダ26aのピストン27
は自由状態になるけれども、真空予備室2が真空である
ためフラップ弁4は真空予備室2側に吸引されていて開
かない。その後、ベント弁12を開いて真空予備室2に
ベントガス13を導入してベントを開始する。
【0029】ベントが進み、真空予備室2が大気圧にな
る寸前に、弁開機構44aによってフラップ弁4を開く
力が、真空によってフラップ弁4を吸引する力に打ち勝
って、フラップ弁4が中間位置へ自動的に(即ち人や制
御装置に依ることなく)開く。これによって、真空予備
室2は自動的に大気に開放されるので、ベントガス13
によって真空予備室2が過大に加圧されるトラブルを確
実に防止することができる。
【0030】フラップ弁4が中間位置に開いたことは、
検出器52によって検出される。フラップ弁4が中間位
置に開くと、真空予備室2は大気圧になるので、従来の
ように大気圧センサーを設けなくても、真空予備室2が
大気圧になったことを検出器52によって簡単にかつ確
実に検出することができる。この検出器52からの信号
に応答して、例えば、ベント弁12を閉じてベントガス
13を止め(またはそうせずにベントガス13を流しっ
ぱなしにしても良い)、更に必要に応じて、2位置切換
弁38を開側に切り換えてフラップ弁4を全開にする等
すれば良い。
【0031】上記のようなフラップ弁駆動装置によれ
ば、ベント時に、フラップ弁4が中間位置へ自動的に開
くことによって、真空予備室2が加圧状態になることを
確実に防止することができるので、安全弁が不要とな
る。従って、天井蓋8を従来例のように安全弁方式にせ
ずに済み、図1に示す例のように固定部材62による固
定方式にすることができるので、安全弁方式にした場合
の前述したような真空漏れのトラブルを防止することが
できる。また、空気圧回路に用いられる通常の安全弁を
使用した場合の前述したような真空漏れのトラブルも同
様に防止することができる。
【0032】また、天井蓋8を固定式にする場合は、そ
の周辺固定を行うことができるので、従来例のように安
全弁方式にする場合に比べて、真空引きによる天井蓋8
の歪みが少なくなるので、天井蓋8の板厚を小さくして
天井蓋8の小型軽量化を図ることができる。
【0033】また、従来の大気圧センサー14は、ベロ
ーズ式接点スイッチや半導体ストレーンゲージ式が主と
して用いられており、これらはいずれも高価であるとい
う問題もあったが、このような高価でしかも誤差が出た
り故障の危険がある大気圧センサー14の代わりに、上
記検出器52を設けることによって、真空予備室2が大
気圧になったことを簡単にかつ確実に検出することがで
きる。その結果、大気圧検出の信頼性が向上すると共
に、大気圧センサー14の取付用の真空配管ポートが不
要になり、その分、真空予備室2の容積を減らすことが
できる。
【0034】なお、上記のようなばね46を用いた弁開
機構44aの代わりに、例えば図4に示す例のように、
重り50を用いた弁開機構44bを用いても良いし、両
者を併用しても良い。この図4の弁開機構44bは、重
り50によってフラップ弁4にその開方向に常に力を加
えていて、複動シリンダ26aのピストン27が自由状
態にあり、かつ真空予備室2の圧力がほぼ大気圧になっ
たときに、フラップ弁4が真空予備室2側に吸引される
力に抗してフラップ弁4を中間位置へ開くものである。
中間位置で、フラップ弁4の重さによる回転モーメント
と、重り50による逆方向の回転モーメントとが釣り合
って、フラップ弁4は止まる。この弁開機構44bは、
構造が簡単であるという利点を有しているが、フラップ
弁4が振り返してバタバタするのを防止する観点から
は、ばね46を用いた前述した弁開機構44aの方がよ
り効果が大であるので好ましいと言える。なお、この弁
開機構44bを用いる場合は、弁開機構44aの場合と
違って複動シリンダ26aのピストン27等を常に前方
へ押しておく必要はないので、両ロッド形の複動シリン
ダ26aの代わりに従来例と同様の片ロッド形の複動シ
リンダ26を用いれば良い。
【0035】また、上記のような二つの2位置切換弁を
用いたシリンダ制御回路34aの代わりに、例えば図5
に示すような、中間位置排気形の3位置切換弁41を備
えるシリンダ制御回路34bを用いても良い。この3位
置切換弁41を開側に切り換えると、後方のポートaに
圧縮空気が供給されてフラップ弁4が開き、閉側に切り
換えると、前方のポートbに圧縮空気が供給されてフラ
ップ弁4が閉じ、中間位置に切り換えると、複動シリン
ダ26aから空気が排出されてピストン27は自由状態
になる。このシリンダ制御回路34bは、切換弁が一つ
で済むという利点を有しているが、停電時に、3位置切
換弁41が開位置から中間位置に切り換わって、フラッ
プ弁4でロボットアームを挟む恐れがあるので、この観
点からは図2に示したシリンダ制御回路34aの方がよ
り安全で好ましいと言える。
【0036】ところで、以上に示した実施例では、弁開
機構44aまたは44bは、フラップ弁4を中間位置ま
で開くのに、フラップ弁4だけでなく、それと共に、複
動シリンダ26aの自由状態にあるピストン27を動か
す構造である。従ってこのピストン27の抵抗分だけ、
弁開機構44aまたは44bに大きな力を要するという
点に改善の余地がある。そこでこの点を更に改善した実
施例を、図6〜図8を参照して、先の実施例との相違点
を主体に説明する。なお、以下の実施例でも、先の実施
例と同様に、フラップ弁4に取り付けられた遮光板6
0、それに遮光される検出器52およびベント制御用の
制御回路64を備えているが、それらは先の実施例の場
合と同様であるので、以下ではその説明を省略する。ま
た、真空予備室2については図1を参照するものとす
る。
【0037】この実施例では、前述した複動シリンダ2
6aの代わりに、フラップ弁4を閉位置、開位置および
両者の中間位置に駆動するための3位置形シリンダ70
を備えている。この3位置形シリンダ70は、より具体
的には、図7に示すように、二つのピストン71および
72を有する複動2段式のシリンダであり、四つのポー
トa〜dを有している。73は出力ロッドである。この
3位置形シリンダ70は、この例では空気圧(エア)シ
リンダであるが、油圧シリンダでも良い。その場合は、
後述するシリンダ制御回路34cを油圧式のものにすれ
ば良い。
【0038】この3位置形シリンダ70の出力ロッド7
3の先端部には、枠体74が取り付けられている。この
枠体74は、図示例は四角形であるが、その他の形状、
例えば円形、楕円形等でも良い。この枠体74は、3位
置形シリンダ70によって、図6の矢印Dに示すように
往復直線運動させられる。
【0039】この枠体74の矢印Dに示すような往復直
線運動は、リンク機構76によって、フラップ弁4の前
述した矢印Aに示すような往復回転運動(開閉運動)に
変換される。このリンク機構76は、フラップ弁4の一
端部に接続されたアーム78と、その先端部に設けられ
ていて枠体74内に位置し当該枠体74と係合する係合
部としてのコロ80とを備えている。
【0040】フラップ弁4の他端部には、この例ではア
ーム82が接続されており、これを前述したばねを有す
る弁開機構44aで弾性的に押して、フラップ弁4にそ
の開方向に常に力を加えている。但しこの弁開機構44
aの代わりに、前述した重りを有する弁開機構44bを
用いても良いし、両者を併用しても良い。
【0041】この3位置形シリンダ70の出力ロッド7
3ひいてはそれに取り付けられた枠体74は、この例で
は図7に示すシリンダ制御回路34cによって、フラッ
プ弁4の閉位置に対応する位置(図7A参照)、フラッ
プ弁4の開位置に対応する位置(図7C参照)およびフ
ラップ弁4の中間位置に対応する位置(図7B参照)の
3位置に制御される。
【0042】このシリンダ制御回路34cは、前述した
ような圧縮空気源36と、それからの圧縮空気を二つの
圧力P1、P2(但しP1<P2)にそれぞれ減圧する
減圧弁84、86と、これらにそれぞれ接続された2位
置切換弁88、90とを備えている。2位置切換弁88
は、この例では、4ポートラッチ式(自己保持式)ダブ
ルソレノイドバルブであり、2位置切換弁90は、この
例では、3ポートラッチ式(自己保持式)ダブルソレノ
イドバルブである。ラッチ式とするのは、先の2位置切
換弁38の場合と同様の理由による。
【0043】出力ロッド73等を中間位置へ移動させる
場合は、3位置形シリンダ70のポートdへ加圧したま
ま、ポートaへ加圧する。そうすると、P1<P2だか
ら、ピストン71によってピストン72が押されて、出
力ロッド73および枠体74は中間位置へ移動する(図
7B)。
【0044】出力ロッド73等を開位置へ移動させる場
合は、3位置形シリンダ70のポートcへ加圧する(こ
のときポートaへ加圧するか否かは任意であり、加圧し
たままでも良い。)。そうすると、ピストン72が前方
に移動して、出力ロッド73および枠体74は開位置へ
移動する(図7C)。
【0045】出力ロッド73等を閉位置へ移動させる場
合は、3位置形シリンダ70のポートaへの加圧を止め
て排気し、ポートdへ加圧する。そうすると、ピストン
72が後方に移動して、出力ロッド73および枠体74
は閉位置へ移動する(図7A)。
【0046】枠体74が閉位置へ移動すると、図8Aに
示すように、枠体74の前辺によってコロ80が後方に
引かれ、フラップ弁4は閉じる。
【0047】枠体74が中間位置へ移動すると、図8B
に示すように、フラップ弁4が閉じているときのコロ8
0(図8Bでは2点鎖線で示す80a)は、枠体74に
押されることなく枠体74内で自由に動けるようにな
る。つまりこのようになるように、出力ロッド73の中
間位置へのストロークと、枠体74の内法寸法とを決め
ておく。従ってこの状態では、フラップ弁4は3位置形
シリンダ70から何ら抵抗を受けずに動くことができ
る。前述した制御回路64は、ベント時にこの状態で、
ベント弁12を開いて真空予備室2にベントガス13を
導入する。そしてベントが進んで真空予備室2がほぼ大
気圧になると、より具体的にはこの例では前述したよう
に大気圧の一歩手前になると、弁開機構44aによって
フラップ弁4を開こうとする力が、フラップ弁4を真空
によって真空予備室2側へ吸引する力に打ち勝って、フ
ラップ弁4は自動的に中間位置へ開く(図8B)。この
ときにフラップ弁4が開く角度は、コロ80が枠体74
の前辺に当たるまでの角度によって、一定の角度に制限
することができる。この例では一例として約10度にし
ている。
【0048】枠体74が開位置に移動すると、図8Cに
示すように、枠体74の後辺によってコロ80が前方に
押され、フラップ弁4は全開になる。
【0049】このようにこの実施例では、フラップ弁4
を中間位置まで開くときに、3位置形シリンダ70から
切り離してフラップ弁4だけを動かす構造であるので、
弁開機構44aまたは44bに要する力が小さくて済
み、それらの小型化を図ることができる。また、シリン
ダのピストンの抵抗分は変動する可能性があるが、この
抵抗分の影響を全く受けないので、フラップ弁4が中間
位置へ開く条件を正確に定めることができる。
【0050】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0051】請求項1記載の発明によれば、ベント時に
真空予備室がほぼ大気圧になると、フラップ弁が真空予
備室側へ吸引される力よりも弁開機構がフラップ弁を開
く力が勝ってフラップ弁は中間位置へ自動的に開かれ、
これによって真空予備室は自動的に大気に開放されるの
で、安全弁が不要でしかもベント時の真空予備室の加圧
を確実に防止することができる。その結果、従来例のよ
うに安全弁を用いたり、真空予備室の天井蓋を安全弁方
式にしたりせずに済むので、それらからの真空漏れのト
ラブルを防止することができる。また、天井蓋を固定式
にすることができるので、その板厚を小さくして天井蓋
の小型軽量化を図ることができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1と
同様の効果に加えて更に、フラップ弁を中間位置へ開く
ときにシリンダのピストンの抵抗を受けないので、その
分、弁開機構に要する力が小さくて済み、その小型化を
図ることができる。また、同ピストンの抵抗分の影響を
全く受けないので、フラップ弁が中間位置へ開く条件を
正確に定めることができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、上記検出器
によって、フラップ弁が少なくとも中間位置に開いて真
空予備室が大気圧になったことを簡単にかつ確実に検出
することができるので、大気圧センサーを省略すること
ができる。その結果、大気圧検出の信頼性が向上すると
共に、大気圧センサー取付用の真空配管ポートが不要に
なるので、真空予備室の容積を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフラップ弁駆動装置を用いた真
空予備室の一例を示す断面図である。
【図2】この発明に係るフラップ弁駆動装置の一例の主
要部を示す図である。
【図3】検出器の一例を拡大して示す図である。
【図4】弁開機構の他の例を示す図である。
【図5】シリンダ制御回路の他の例を示す図である。
【図6】この発明に係るフラップ弁駆動装置の他の例の
主要部を示す斜視図である。
【図7】図6に示したフラップ弁駆動装置のシリンダ制
御回路の一例を示す図である。
【図8】図6に示したフラップ弁駆動装置の枠体の動き
を示す図である。
【図9】従来のフラップ弁駆動装置を用いた真空予備室
の一例を示す断面図である。
【図10】従来のフラップ弁駆動装置の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 真空予備室 4 フラップ弁 8 天井蓋 12 ベント弁 26a 複動シリンダ 30 連結機構 34a、34b、34c シリンダ制御回路 44a、44b 弁開機構 52 検出器 64 制御回路 70 3位置形シリンダ 74 枠体 76 リンク機構 80 コロ(係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/265 H01L 21/265 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空に排気されることと、ベントガスを
    導入して大気圧にベントされることとが繰り返される真
    空予備室を大気中と仕切るフラップ弁の駆動装置におい
    て、前記フラップ弁を開閉するための複動シリンダと、
    この複動シリンダの往復直線運動を前記フラップ弁の開
    閉運動に変換する連結機構と、前記複動シリンダのピス
    トンを、前記フラップ弁の閉位置および開位置にそれぞ
    れ対応する2位置ならびに同ピストンの自由状態に制御
    するシリンダ制御回路と、前記フラップ弁にその開方向
    に常に力を加えていて、前記複動シリンダのピストンが
    自由状態にあり、かつ前記真空予備室の圧力がほぼ大気
    圧になったときに、前記フラップ弁が真空予備室側に吸
    引される力に抗して当該フラップ弁をその閉位置と開位
    置との間の中間位置へ開く弁開機構と、前記真空予備室
    のベント時に、前記シリンダ制御回路を制御して前記複
    動シリンダのピストンを自由状態にした後に前記真空予
    備室にベントガスを導入するように制御する制御回路と
    を備えることを特徴とする真空予備室のフラップ弁駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 真空に排気されることと、ベントガスを
    導入して大気圧にベントされることとが繰り返される真
    空予備室を大気中と仕切るフラップ弁の駆動装置におい
    て、前記フラップ弁を閉位置、開位置および両者の中間
    位置に駆動するための3位置形シリンダと、この3位置
    形シリンダの出力ロッドに取り付けられた枠体と、この
    枠体内に位置していて当該枠体と係合する係合部を有し
    ていて、この枠体の往復直線運動を前記フラップ弁の開
    閉運動に変換するリンク機構と、前記3位置形シリンダ
    の出力ロッドを、前記フラップ弁の閉位置、開位置およ
    び中間位置にそれぞれ対応する3位置に制御するシリン
    ダ制御回路と、前記フラップ弁にその開方向に常に力を
    加えていて、前記3位置形シリンダの出力ロッドが中間
    位置にあり、かつ前記真空予備室の圧力がほぼ大気圧に
    なったときに、前記フラップ弁が真空予備室側に吸引さ
    れる力に抗して当該フラップ弁を中間位置へ開く弁開機
    構と、前記真空予備室のベント時に、前記シリンダ制御
    回路を制御して前記3位置形シリンダの出力ロッドを中
    間位置にした後に前記真空予備室にベントガスを導入す
    るように制御する制御回路とを備えることを特徴とする
    真空予備室のフラップ弁駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記フラップ弁が少なくとも中間位置に
    開いたことを検出する検出器を更に備える請求項1また
    は2記載の真空予備室のフラップ弁駆動装置。
JP8267862A 1996-09-17 1996-09-17 真空予備室のフラップ弁駆動装置 Pending JPH1089307A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019039469A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 株式会社ヒラノテクシード シリンダ装置及びそれを用いたウエブの接続装置
CN111192805A (zh) * 2018-11-15 2020-05-22 北京中科信电子装备有限公司 一种离子注入机气动切换装置
CN121253083A (zh) * 2025-11-19 2026-01-02 重庆长安汽车股份有限公司 一种真空阀检测装置及其测试方法

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