JPH1089395A - 減衰力可変式緩衝装置 - Google Patents

減衰力可変式緩衝装置

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JPH1089395A
JPH1089395A JP24348896A JP24348896A JPH1089395A JP H1089395 A JPH1089395 A JP H1089395A JP 24348896 A JP24348896 A JP 24348896A JP 24348896 A JP24348896 A JP 24348896A JP H1089395 A JPH1089395 A JP H1089395A
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JP
Japan
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rotor
housing
shock absorber
friction
friction disk
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JP24348896A
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Inventor
Toshiyuki Kobayashi
敏行 小林
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は回転運動を摩擦力により減衰する構成
とされた減衰力可変式緩衝装置に関し、乗り心地を損な
うことなく良好な制振効果を得ることを課題とする。 【解決手段】ハウジング3に対し回転可能に支持された
ロータ4と、このロータ4の両面に対向するよう配設さ
れハウジング3に対して互いに異なる一方向にのみ回転
可能に支持された一対の摩擦円盤12,14と、ロータ
4を軸線方向に相対移動させることにより、ロータを一
方の摩擦円盤12,14に選択的に当接させるロータ移
動装置19とを設ける。また、ハウジング3またはロー
タ4の一方をばね上部材に連結すると共に他方をばね下
部材に連結し、かつ、ロータ移動装置19がばね上部材
の上下方向絶対速度に基づいてロータ4を選択的に一方
の摩擦円盤12,14に当接させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は減衰力可変式緩衝装
置に係り、特に回転運動を摩擦力により減衰する構成と
された減衰力可変式緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のサスペンション等に
適用される減衰力可変式緩衝装置(以下、緩衝装置とい
う)として、例えば実開平3−84447号公報に開示
されたものが知られている。
【0003】同公報に開示された緩衝装置は、第1の部
材と第2の部材とが摩擦部材を介装した摺動機構を介し
て所定方向に回転可能に組付けられており、アクチュエ
ータにより同摺動機構における摩擦部材の押圧力を変化
させて上記第1の部材と第2の部材との間に発生する摩
擦力を調整しうる構成とされている。
【0004】また、上記緩衝装置には、第1の部材と第
2部材との相対速度を検出する相対速度検出手段が設け
られており、この検出された相対速度に応じて制御手段
が上記アクチュエータを制御し、これにより第1の部材
と第2の部材との間に発生する減衰力を調整する構成と
されていた。
【0005】そして、例えば第1の部材が自動車のばね
上部材に接続されると共に第2の部材がばね下部材に接
続され、ばね上部材とばね下部材との間に発生する相対
速度変化を摺動機構により減少させる方向に減衰力を作
用させ、これにより良好な乗り心地を実現する構成とさ
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記構成と
された緩衝装置では、相対速度に応じた減衰力を発生さ
せる構成とされているため、ばね上質量に対して減衰力
が加振力として作用する場合があり、この場合には乗り
心地が悪化するという問題点があった。以下、この問題
点について図5を用いて説明する。
【0007】同図において、40はばね上質量,41は
ばね,42は緩衝装置,43はばね下質量,44は路面
を夫々示している。いま、ばね上質量40が振動し、図
中矢印Vで示す絶対速度で上方に移動した場合を想定す
る。この時、緩衝装置42はこの相対速度を減衰する方
向に減衰力を発生させるが、いま緩衝装置42が減衰力
を発生することにより、ばね上質量40の絶対速度とば
ね下質量43の絶対速度との相対速度がvであったとす
る。
【0008】この時、例えば路面状態等により相対速度
vの向きは上方向になる場合(図中、v1で示す)と下
方向になる場合(図中、v2で示す)とが生じる。この
際、下方向に相対速度v1が発生する場合には、この相
対速度v1はばね上質量40の絶対速度Vを打ち消すた
めに良好な乗り心地を実現することができる。
【0009】しかるに、上方向に相対速度v2が発生す
る場合には、この相対速度v2はばね上質量40の絶対
速度Vの作用方向と同一方向であるため、ばね上質量4
0の変位量は増大してしまい、緩衝装置42によるばね
上質量40に対する減衰力は加振力として作用してしま
い、よって乗り心地が悪化してしまう。
【0010】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、減衰力を車体の制振方向にのみ作用するよう構成
することにより、乗り心地を損なうことなく良好な制振
効果を得ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明では、ハウジングに対し
回転可能に支持されたロータと、該ロータの両面に対向
すると共に、前記ハウジングに対して互いに異なる一方
向にのみ回転可能に支持される一対の摩擦円盤と、前記
ロータと摩擦円盤とを軸線方向に相対移動させ、前記ロ
ータを一方の摩擦円盤に選択的に当接させる移動手段と
を具備することを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の減衰力可変式緩衝装置において、前記ハウジ
ングまたはロータの一方をばね上部材に連結すると共
に、他方をばね下部材に連結し、かつ、前記移動手段が
ばね上部材の上下方向絶対速度に基づいて前記ロータと
摩擦円盤を軸線方向の所定方向に相対移動させる構成と
したことを特徴とするものである。
【0013】更に、請求項3記載の発明では、ハウジン
グに対し回転可能に支持されたロータと、該ロータの片
面に対向するよう支持される摩擦円盤と、前記ロータと
摩擦円盤を軸線方向に相対移動させて摩擦円盤に当接さ
せる移動手段とを具備する減衰力可変式緩衝装置であっ
て、ハウジングまたはロータの一方をばね上部材に連結
すると共に、他方をばね下部材に連結し、かつ、前記移
動手段がばね上部材の上下方向絶対速度に基づいて前記
ロータと摩擦円盤とを当接させる構成としたことを特徴
とするものである。
【0014】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1記載の発明によれば、ロータはハウジングに対し
回転可能に支持され、このロータの両面に対向する位置
には、ハウジングに対して互いに異なる一方向にのみ回
転可能に支持された一対の摩擦円盤が配設される。ま
た、移動手段はロータと摩擦円盤とを軸線方向に相対移
動させることにより、ロータを一方の摩擦円盤に選択的
に当接させる。
【0015】この際、上記の摩擦円盤は一方向にのみ回
転可能な構成であるため、いわゆるワンウェイクラッチ
を構成する。また、一対の摩擦円盤は互いに異なる一方
向にのみ回転可能な構成とされているため、移動手段に
よりロータを選択的に一対の摩擦円盤の内の何れかに当
接させることにより、ロータに対し一方向(仮に、正方
向という)のみに摩擦による減衰力を作用させることが
可能となる。この時、ロータの逆方向への回転に対して
は、ワンウェイクラッチを構成する摩擦円盤は自在に回
転するため、減衰力は発生しない。
【0016】従って、摩擦による減衰力をロータに対し
て選択的に作用させることができるため、上記減衰力可
変式緩衝装置を自動車に適用した場合には車体の制振方
向にのみ減衰力を作用させることが可能となる。また、
請求項2記載の発明によれば、減衰力可変式緩衝装置
は、自動車のばね上部材とばね下部材との間に配設され
た構成となる。また、移動手段は、ばね上部材とばね下
部材の相対速度ではなく、ばね上部材の上下方向絶対速
度に基づいてロータと摩擦円盤を軸線方向の所定方向に
相対移動させる構成としたため、ばね上質量に対して減
衰力が加振力として作用する状態では減衰力を発生させ
ず車体を制振する方向にのみ摩擦力が作用するので乗り
心地を損なうことなく、良好な制振効果を得ることが可
能となる。
【0017】更に、請求項3記載の発明によれば、ロー
タはハウジングに対し回転可能に支持され、ハウジング
に直接固定された摩擦円盤が配設される。また、移動手
段はロータと摩擦円盤とを軸線方向に相対移動させるこ
とにより、ロータを摩擦円盤に当接させる。
【0018】また、減衰力可変式緩衝装置は、自動車の
ばね上部材とばね下部材との間に配設された構成とな
り、かつ移動手段はばね上部材の上下方向速度及びばね
上部材とばね下部材の相対速度に基づいてロータと摩擦
円盤とを当接させるため、摩擦による抵抗力は車体を制
振する方向に作用する場合にのみ発生するよう構成する
ことが可能となり、よって乗り心地を損なうことなく良
好な制振効果を得ることが可能となる。更に、一つの摩
擦部材で上下各方向に減衰力が加振力として作用する場
合に対処することができるため、減衰力可変式緩衝装置
の構造の簡単化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面と共に説明する。図1は本発明の第1実施例である
減衰力可変式緩衝装置1(以下、単に緩衝装置という)
を示しており、図1(A)は緩衝装置1の断面を、図1
(B)は緩衝装置1の正面を夫々示している。本実施例
に係る緩衝装置1は、例えばサスペンションバネ(図示
せず)と共に自動車のサスペンション機構の一部を構成
するものである。
【0020】緩衝装置1は、大略するとハウジング3、
ロータ4、一対の摩擦円盤12,14、アーム16、及
びロータ移動装置19等により構成されている。ハウジ
ング3は円筒形状を有しており、その軸心位置にはアー
ム16が回転可能な構成で支持されている。このアーム
16の先端部16aは図示しないリンクにより車輪を回
転可能に支持するキャリア(ばね下部材となる)と連結
されており、またハウジング3は自動車の車体(ばね上
部材となる)に固定されている。
【0021】また、アーム16には支軸17が配設され
ており、この支軸17はハウジング3に配設されたベア
リング2により軸承されている。更に、支軸17の先端
の所定範囲には、スプライン17aが形成されている。
一方、上記したハウジング3の内側壁3aにはワンウェ
イクラッチ11に支持された摩擦円盤12(梨地で示
す)が配設されており、また内側壁3aと対向する側壁
3bには同じくワンウェイクラッチ13に支持された摩
擦円盤14(梨地で示す)が配設されている。各ワンウ
ェイクラッチ11,13はハウジング3に対し一方向に
のみ回転可能な構成とされており、従ってワンウェイク
ラッチ11,13に支持された摩擦円盤12,14もハ
ウジング3に対し一方向にのみ回転可能な構成となって
いる。
【0022】具体的には、緩衝装置1をアーム16が配
設された側から見て(図1(B)に示す状態におい
て)、摩擦円盤12が配設されたワンウェイクラッチ1
1は時計回り方向(図中、矢印A1で示す方向)にのみ
回転可能な構成とされており、反時計方向(図中、矢印
A2で示す方向)には回転しない構成とされている。ま
た、摩擦円盤14が配設されたワンウェイクラッチ13
は反時計回り方向(矢印A2方向)にのみ回転可能な構
成とされており、時計回り方向(矢印A1方向)には回
転しない構成とされている。
【0023】上記構成とされた一対の摩擦円盤12,1
4の間には円盤状のロータ4が配設されている。このロ
ータ4は有底筒状の形状とされたカップリング部18に
固定されており、各摩擦円盤12,14と対峙するよう
配設されている。また、カップリング部18の内周には
スプライン18aが形成されており、このスプライン1
8aは前記した支軸17に形成されたスプライン17a
と係合している。従って、カップリング部18は支軸1
7に対して図1(A)に矢印Y1,Y2方向に移動可能
な構成とされている。
【0024】また、支軸17とカップリング部18は、
スプライン17a,18aが係合することにより、いわ
ゆるスプライン嵌合した構成とされているため、アーム
16が回転するとこの回転は支軸17を介してカップリ
ング部18に伝達される。よって、アーム16がハウジ
ング3に対して相対的に回転すると、この回転はカップ
リング部18に伝達され、従ってカップリング部18に
固定されているロータ4もハウジング3に対して相対的
に回転する。
【0025】上記のようにカップリング部18に固定さ
れたロータ4は、ロータ移動装置19に接続されてい
る。このロータ移動装置19は、大略すると連結軸5、
磁石6、ヨーク7、ソレノイド10、スプリング15、
加速度センサ20(以下、単にセンサという)、及び中
央制御装置21(以下、CPUという)等により構成さ
れている。
【0026】連結軸5の図中Y1方向端部はカップリン
グ部18に同軸的に固定されており、また連結軸5の図
中Y2方向端部には磁石6が配設されている。従って、
ロータ4,カップリング部18,連結軸5,及び磁石6
は、ハウジング3に対し一体的に図中矢印Y1,Y2方
向に移動可能な構成とされている。
【0027】また、磁石6と対向する位置にはソレノイ
ド10が配設されている。このソレノイド10は鉄心8
とコイル9とよりなり、ヨーク7に支持された構成とさ
れている。また、コイル9にはドライバ22が接続され
ており、またドライバ22はCPU21により制御され
る構成とされている。従って、CPU21からドライバ
22に駆動信号が供給されてコイル9に通電が行なわれ
ると、鉄心8は励磁されて電流の通電方向に応じて磁石
6は図中矢印Y1方向或いはY2方向に移動付勢され
る。これに伴い、連結軸5及びカップリング部18を介
してロータ4も図中矢印Y1方向或いはY2方向に移動
付勢される。
【0028】上記構成とされたソレノイド10は、ハウ
ジング3に固定されたヨーク7に支持されている。ま
た、ヨーク7の下部とカップリング部18との間にはス
プリング15が配設されており、このスプリング15は
コイル9に通電が行なわれていない状態(オフ状態)に
おいて、ロータ4を一対の摩擦円盤12,14の中間位
置に位置させる、即ちロータ4を各摩擦円盤12,14
に共に当接しない位置に位置決めする機能を奏する。従
って、上記のオフ状態においては、一対の摩擦円盤1
2,14とロータ4との間には微小な隙間が存在してお
り、アーム16は抵抗なく回転してサスペンションをス
トロークさせることができる。
【0029】また、ソレノイド10に対し通電が行なわ
れ(オン状態)、磁石6が図中矢印Y2方向に移動付勢
がされた場合にはロータ4もY2方向に移動され、ロー
タ4は摩擦円盤12に押圧される。この場合における押
圧力は、ソレノイド10に流す電流量を制御することに
より調整することができる。
【0030】このように、ロータ4が摩擦円盤12に押
圧された状態では、摩擦円盤12はワンウェイクラッチ
11により図1(B)における矢印A1方向にのみ回転
自在な構成とされているため、アーム16がハウジング
3に対してA1方向(時計回り方向)に回転する場合に
は摩擦力は発生せず、従って減衰力も発生しない。
【0031】これに対し、アーム16がハウジング3に
対してA2方向(反時計回り方向)に回転する場合に
は、ワンウェイクラッチ11により摩擦円盤12は回転
しないため、ロータ4と摩擦円盤12との間には上記し
た押圧力に応じた摩擦が発生し、この摩擦により抵抗力
はアーム16の回転を抑制する減衰力として作用する。
【0032】即ち、ロータ4が摩擦円盤12に押圧され
た状態では、アーム16がハウジング3に対して相対的
にA1方向に回転する場合には減衰力は発生せず、逆に
アーム16がハウジング3に対して相対的にA2方向に
回転する場合に減衰力を発生させる。
【0033】更に、ソレノイド10に対し上記と逆の方
向に通電が行なわれ、磁石6が図中矢印Y1方向に移動
付勢がされた場合には、ロータ4もY1方向に移動さ
れ、ロータ4は摩擦円盤14に押圧される。この場合に
おける押圧力もソレノイド10に流す電流量を制御する
ことにより調整することができる。
【0034】このように、ロータ4が摩擦円盤14に押
圧された状態では、摩擦円盤14はワンウェイクラッチ
13により図1(B)における矢印A2方向にのみ回転
自在な構成とされているため、アーム16がハウジング
3に対してA2方向(反時計回り方向)に回転する場合
には摩擦力は発生せず、従って減衰力も発生しない。
【0035】これに対し、アーム16がハウジング3に
対してA1方向(時計回り方向)に回転する場合には、
ワンウェイクラッチ13により摩擦円盤14は回転しな
いため、ロータ4と摩擦円盤14との間には上記した押
圧力に応じた摩擦が発生し、この摩擦により抵抗力はア
ーム16の回転を抑制する減衰力として作用する。
【0036】即ち、ロータ4が摩擦円盤14に押圧され
た状態では、アーム16がハウジング3に対して相対的
にA2方向に回転する場合には減衰力は発生せず、逆に
アーム16がハウジング3に対して相対的にA1 方向に
回転する場合に減衰力を発生させる。一方、センサ20
は共に加速度センサであり、センサ20はハウジング3
が接続されるばね上部材(例えば車体)の上下方向加速
度を検出する構成とされている。
【0037】続いて、上記構成とされた緩衝装置1にお
いて、ロータ移動装置19が実施するロータ移動制御処
理について説明する。ロータ4の移動制御処理は、セン
サ20が検出する加速度信号に基づきCPU21がドラ
イバ22を介してソレノイド10を駆動制御することに
より行なう。以下、図2を用いてCPU21が実施する
ロータ移動制御の具体的処理について説明する。
【0038】同図に示すロータ移動制御処理は、所定時
間毎に実施されるルーチン処理である。同図に示すロー
タ移動制御処理が起動すると、ステップ2(図ではステ
ップをSと略して示す)において、CPU21はセンサ
20が検出するばね上部材(ばね上質量)の上下方向に
対する加速度信号より、ばね上部材の上下絶対速度V1
を演算する。
【0039】続くステップ4では、CPU21はドライ
バ22を制御してソレノイド10にばね上部材の上下絶
対速度V1の絶対値に対応した電流を通電する。この
際、ばね上部材の上下絶対速度V1の方向は、路面に対
して上向きの場合と下向きの場合が存在する。
【0040】よって、ばね上部材の上下絶対速度V1の
方向が上向きの場合には、ロータ4が反時計回り方向に
回転自在な構成とされたワンウェイクラッチ13に支持
された摩擦円盤14に押圧されるよう、CPU21はソ
レノイド10に対する電流方向を決定する。また、ばね
上部材の上下絶対速度V1の方向が下向きの場合には、
ロータ4が時計回り方向に回転自在な構成とされたワン
ウェイクラッチ11に支持された摩擦円盤12に押圧さ
れるよう、CPU21はソレノイド10に対する電流方
向を決定する。
【0041】上記のようにソレノイド10に所定の電流
方向及び電流値の電流が通電されると、ソレノイド10
は励磁して磁石6を吸引する吸引力或いは反発させる反
発力が発生する。この吸引力或いは反発力は、スプリン
グ15の弾性力に打ち勝ち、よってロータ4は矢印Y1
方向或いはY2方向に選択的に移動する。この移動に伴
い、上記のようにばね上部材の上下絶対速度V1の向き
に応じてロータ4は摩擦円盤12或いは摩擦円盤14に
選択的に当接される。
【0042】これにより、ステップ6に示されるように
ロータ4と摩擦円盤12,14との間には摩擦力が発生
し、この摩擦力がハウジング3とアーム16との相対的
回転を抑制する抵抗力として作用する(ステップ8)。
従って、ロータ4が選択的に摩擦円盤12,14に当接
することにより発生する抵抗力は、車体を制振する方向
に作用する場合のみ発生し、これにより乗り心地を損な
うことなく良好な制振性能を得ることができる。
【0043】具体的には、ばね上部材の上下絶対速度V
1の方向が上向きの場合で、アーム16がハウジング3
に対して時計回り方向(A1方向)に回転する場合(図
1(B)参照)には、上記のようにロータ4は反時計回
り方向(A2方向)のみに回転自在な構成とされたワン
ウェイクラッチ13に支持された摩擦円盤14に押圧さ
れるため、アーム16が時計回り方向(A1方向)に回
転しようとしても、ロータ4と摩擦円盤14との間には
摩擦が発生し、この摩擦により発生する抵抗力によりア
ーム16の時計回り方向の回転は抑制される。これによ
り、車体の振動は制振される。逆に、アーム16がハウ
ジング3に対して反時計回り方向(A2方向)に回転す
る場合、アーム16はワンウェイクラッチ13によりハ
ウジング3に対して自由に回転できるので、加振力とな
る方向の減衰力は発生しない。
【0044】一方、ばね上部材の上下絶対速度V1の方
向が下向きの場合には、アーム16がハウジング3に対
して反時計回り方向(A2方向)に回転する場合、上記
のようにロータ4は時計回り方向(A1方向)のみに回
転自在な構成とされたワンウェイクラッチ11に支持さ
れた摩擦円盤12に押圧されるため、アーム16が反時
計回り方向(A2方向)に回転しようとしても、ロータ
4と摩擦円盤12との間には摩擦が発生し、この摩擦に
より発生する抵抗力によりアーム16の反時計回り方向
の回転(即ち、減衰力が加振力として作用する方向の回
転)は抑制される。
【0045】これにより、ばね上部材の上下絶対速度V
1の方向が下向きの場合においても車体の振動は制振さ
れる。逆に、アーム16がハウジング3に対して時計回
り方向(A1方向)に回転する場合、アーム16はワン
ウェイクラッチ13によりハウジング3I対して自由に
回転できるので、加振力となる方向の減衰力は発生しな
い。
【0046】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図3は本発明の第2実施例である緩衝装置1Aを
示している。尚、図3において、図1に示した第1実施
例に係る緩衝装置1と同一構成については同一符号を附
してその説明を省略する。前記した第1実施例に係る緩
衝装置1は、一対のワンウェイクラッチ11,13に摩
擦円盤12,14を配設し、ロータ4をばね上部材の上
下絶対速度V1の方向に応じて選択的に一方の摩擦円盤
12,14に当接することにより、良好な制振性能を得
る構成とされていた。
【0047】これに対し、本実施例に係る緩衝装置1A
は、ワンウェイクラッチ11,13を用いることなく、
また一つの摩擦円盤30のみで第1実施例に係る緩衝装
置1と同様の作用効果を実現できるよう構成したことを
特徴とするものである。また、ばね下部材の絶対加速度
を検出し加速度信号を生成する加速度センサ23(以
下、単にセンサという)が配設されている。
【0048】本実施例に係る緩衝装置1Aでは、上記の
ように摩擦部材30はハウジング3の一方の内壁に直接
固定された構成とされている。従って、本実施例に係る
緩衝装置1Aの構成は、第1実施例に係る緩衝装置1の
構成に比べて極めて簡単になっており、よって部品点数
の削減,装置の小型化、組み立て工数の低減,製品コス
トの低減等を図ることができる。
【0049】また、ソレノイド10に対する通電が行な
われない状態において、スプリング15の弾性力によ
り、ロータ4は摩擦円盤30から離間した位置に位置決
めされるよう構成されている。次に、上記構成とされた
緩衝装置1Aの動作について説明する。
【0050】図4は、本実施例におけるロータ移動制御
処理を示すフローチャートである。同図に示すロータ移
動制御処理が起動すると、ステップ10において、CP
U21はセンサ20が検出するばね上部材(ばね上質
量)の上下方向に対する加速度信号より、ばね上部材の
上下絶対速度V1を演算する。
【0051】続くステップ12では、先ずCPU21は
センサ23が検出するばね下部材(ばね下質量)の上下
方向に対する加速度信号よりばね下部材の上下絶対速度
V2を演算し、次に既に得られているばね上部材の上下
絶対速度V1と本ステップで演算されたばね下部材の上
下絶対速度V2とにより、ばね上部材とばね下部材の相
対速度vを演算すると共に、この相対速度vの方向を検
出する。
【0052】続くステップ14では、ステップ10及び
ステップ12で演算された結果に基づき、ばね上部材の
上下絶対速度V1の方向と、ばね上部材とばね下部材の
相対速度vの方向を比較処理を行なう。ここで、ばね上
部材の上下絶対速度V1の方向と、ばね上部材とばね下
部材の相対速度vの方向とが同方向である場合は、図5
を用いて先に説明したように、ばね上質量に対して緩衝
装置1で発生する減衰力が加振力として作用する場合で
ある。よって、上下絶対速度V1の方向と相対速度vの
方向が同方向の場合には、処理はステップ16に進み、
CPU21はドライバ22を制御してソレノイド10に
対する通電を停止(通電OFF)する。
【0053】これにより、ロータ4はスプリング15に
より摩擦円盤30から離間した位置に位置決めされるこ
ととなり、よってステップ18に示すようにロータ4と
摩擦円盤30との間に摩擦による抵抗力は発生しない。
従って、アーム16はハウジング3に対して自在に回転
可能な状態となり、減衰力は加振力として作用しない。
【0054】一方、ステップ14において、ばね上部材
の上下絶対速度V1の方向と、ばね上部材とばね下部材
の相対速度vの方向とが逆方向であると判定された場合
は、図5を用いて先に説明したように、ばね上質量に対
して緩衝装置1で発生する減衰力が制振力として作用す
る場合である。よって、上下絶対速度V1の方向と相対
速度vの方向が逆方向の場合には、処理はステップ20
に進み、CPU21はドライバ22を制御してソレノイ
ド10にばね上部材の上下絶対速度V1の絶対値に対応
した電流を通電する。
【0055】上記のようにソレノイド10に電流が通電
されると、ソレノイド10は励磁して磁石6を吸引する
吸引力が発生する。この吸引力は、スプリング15の弾
性力に打ち勝ち、よってロータ4は矢印Y2方向に移動
する。この移動に伴い、上記のようにばね上部材の上下
絶対速度V1の向きに応じてロータ4は摩擦円盤30に
当接される。
【0056】これにより、ステップ22に示されるよう
にロータ4と摩擦円盤30との間には摩擦力が発生し、
この摩擦力がハウジング3とアーム16との相対的回転
を抑制する抵抗力として作用する(ステップ24)。従
って、ロータ4が摩擦円盤30に当接することにより発
生する抵抗力は、車体を制振する方向に作用する場合の
み発生し、これにより乗り心地を損なうことなく良好な
制振性能を得ることができる。
【0057】ところで、ばね上部材の上下絶対速度V1
の方向は路面状態により変化するものであり、よってば
ね上部材の上下絶対速度V1の方向が瞬間的に変化する
ことが考えられる。このように瞬間的に上部材の上下絶
対速度V1の方向変化した時、ロータ4に摩擦力を印加
したままの状態を維持すると、ロータ4に対し不必要な
抵抗力が印加され、乗り心地が悪化するおそれがある。
このため、第1実施例に係る緩衝装置1では、ワンウェ
イクラッチ11,13を設けてこれを防止する構成とさ
れていた。
【0058】これに対し本実施例に係る緩衝装置1A
は、ばね上部材の上下絶対速度V1の方向が瞬間的変化
を加速度センサであるセンサ20の検出信号により検知
し、この瞬間的変化が発生した場合にソレノイド10へ
の通電を停止し、ロータ4を摩擦円盤30から離間する
よう構成することにより、ロータ移動装置19に第1実
施例に係るワンウェイクラッチ11,13としての機能
を持たせたものである。
【0059】従って、本実施例に係る緩衝装置1Aも、
ロータ4が摩擦円盤30に当接することにより発生する
抵抗力は、車体を制振する方向に作用する場合のみ発生
し、これにより乗り心地を損なうことなく良好な制振性
能を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次の種々の
効果を実現することができる。請求項1記載の発明によ
れば、一対の摩擦円盤は互いに異なる一方向にのみ回転
可能な構成とされているため、移動手段によりロータを
選択的に一対の摩擦円盤の内の何れかに当接させること
により、ロータに対し一方向(仮に、正方向という)の
みに摩擦による減衰力を作用させることが可能となる。
【0061】よって、摩擦による減衰力をロータに対し
て選択的に作用させることができるため、上記減衰力可
変式緩衝装置を自動車に適用した場合には車体の制振方
向にのみ減衰力を作用させることが可能となる。また、
請求項2記載の発明によれば、ばね上質量に対して減衰
力が加振力として作用する状態では減衰力を発生させ
ず、ばね上絶対速度に応じてロータを移動させることが
可能となるため、乗り心地を損なうことなく良好な制振
効果を得ることが可能となる。
【0062】更に、請求項3記載の発明によれば、摩擦
による抵抗力は車体を制振する方向に作用する場合にの
み発生するよう構成することが可能となり、よって乗り
心地を損なうことなく良好な制振効果を得ることが可能
となると共に、一つの摩擦部材で上下各方向に減衰力が
加振力として作用する場合に対処することができるた
め、減衰力可変式緩衝装置の構造の簡単化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である緩衝装置の構成図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例である緩衝装置のCPUが
実施する緩衝制御処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例である緩衝装置の構成図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例である緩衝装置のCPUが
実施する緩衝制御処理を示すフローチャートである。
【図5】従来の緩衝装置の問題点を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1,1A 緩衝装置 3 ハウジング 4 ロータ 5 連結軸 6 磁石 7 ヨーク 9 コイル 10 ソレノイド 11,13 ワンウェイクラッチ 12,14 摩擦円盤 15 スプリング 16 アーム 17 支軸 17a,18a スプライン 18 カップリング部 19 ロータ移動装置 20,23 センサ 21 CPU 22 ドライバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに対し回転可能に支持された
    ロータと、 該ロータの両面に対向すると共に、前記ハウジングに対
    して互いに異なる一方向にのみ回転可能に支持される一
    対の摩擦円盤と、 前記ロータと摩擦円盤とを軸線方向に相対移動させ、前
    記ロータを一方の摩擦円盤に選択的に当接させる移動手
    段とを具備することを特徴とする減衰力可変式緩衝装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の減衰力可変式緩衝装置に
    おいて、 前記ハウジングまたはロータの一方をばね上部材に連結
    すると共に、他方をばね下部材に連結し、 かつ、前記移動手段がばね上部材の上下方向絶対速度に
    基づいて前記ロータと摩擦円盤を軸線方向の所定方向に
    相対移動させる構成としたことを特徴とする減衰力可変
    式緩衝装置。
  3. 【請求項3】 ハウジングに対し回転可能に支持された
    ロータと、 該ロータの片面に対向するよう支持される摩擦円盤と、 前記ロータと摩擦円盤を軸線方向に相対移動させて摩擦
    円盤に当接させる移動手段とを具備する減衰力可変式緩
    衝装置であって、 ハウジングまたはロータの一方をばね上部材に連結する
    と共に、他方をばね下部材に連結し、 かつ、前記移動手段がばね上部材の上下方向絶対速度に
    基づいて前記ロータと摩擦円盤とを当接させる構成とし
    たことを特徴とする減衰力可変式緩衝装置。
JP24348896A 1996-09-13 1996-09-13 減衰力可変式緩衝装置 Pending JPH1089395A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100348887C (zh) * 2004-12-03 2007-11-14 西北工业大学 一种抑制带弹性支承转子系统振动的方法及装置
JP2009191962A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Toyota Motor Corp サスペンション装置およびビスカスカップリング
CN105526304A (zh) * 2015-12-02 2016-04-27 西北工业大学 一种智能结构弹支干摩擦阻尼器

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