JPH1090300A - 静電容量型物理量センサ - Google Patents

静電容量型物理量センサ

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JPH1090300A
JPH1090300A JP8263732A JP26373296A JPH1090300A JP H1090300 A JPH1090300 A JP H1090300A JP 8263732 A JP8263732 A JP 8263732A JP 26373296 A JP26373296 A JP 26373296A JP H1090300 A JPH1090300 A JP H1090300A
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weight portion
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Masakazu Shiiki
正和 椎木
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Omron Corp
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/0825Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0828Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陽極接合時に、可動電極と固定電極が溶融一
体化するのが防止できる静電容量型物理量センサを提供
すること 【解決手段】 第1のガラス基板2の表面に、第1の固
定電極9と同電位極13を設け、固定電極に対向する重
り部6の表面に凹部14を設ける。同電位極は、重り部
ひいてはその表面の可動電極7と同電位となる。そし
て、重り部と固定電極との距離より、シリコン基板と同
電位極との距離が短くなる。よって、シリコン基板と第
1のガラス基板を陽極接合する際に、固定電極と可動電
極(重り部の表面)間に静電引力が発生し、重り部が固
定電極に引き寄せられたとしても、重り部は、先に同電
位極と接触し、固定電極と接触しない。よって、重り部
と同電位極では電位差がなく電流が流れずアーク放電も
生じない。また、両電極が接触しないので、両者が溶着
することもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量型物理量
センサに関するもので、より具体的には、表面に可動電
極を備えた変位可能な可動部を有する半導体基板と、固
定電極を有する絶縁基板とを陽極接合して一体化するこ
とにより構成される静電容量型物理量センサに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図7は、静電容量型物理量センサの一態
様である静電容量型加速度センサの従来の一例を示して
いる。同図に示すように、シリコン基板1の上面に第1
のガラス基板2を接合し、シリコン基板1の下面に第2
のガラス基板3を接合して一体化している。
【0003】シリコン基板1は、エッチング加工によ
り、周囲の平面ロ字状の支持枠4に対し、2本の梁部5
を介して重り部6を支持する状態に連結した構造として
いる。そして、重り部6の厚さを支持枠4の厚さより薄
くすることにより、重り部6と対向する両ガラス基板
2,3との間に、所定の隙間を形成している。これによ
り、重り部6に加速度が加わると梁部5が繞み、それに
ともない重り部6が変位するようになっている。
【0004】さらに、重り部6の上面が第1の可動電極
7となり、また下面が第2の可動電極8となる。また、
第1の可動電極7に対向する第1のガラス基板2の下面
には、第1の固定電極9が形成されている。同様に、第
2の可動電極8に対向する第2のガラス基板3の上面に
は、第2の固定電極10が形成されている。そして、対
向する固定電極と可動電極との間には、距離に応じた静
電容量が発生している。なお、両固定電極9,10は、
両可動電極7,8よりも一回り小さい寸法形状に形成さ
れている。
【0005】係る構成のセンサに加速度が上記したセン
サに加わると、重り部6が加速度によって変位し、第1
の可動電極7と第1の固定電極9間の距離と、第2の可
動電極8と第2の固定電極10間の距離がそれぞれ変化
する。これにより、対向する電極間の静電容量が変化す
る。よって、係る静電容量の変化から、上記対向する電
極間の距離の変位量、ひいては加速度を求めることがで
きる。そこで、静電容量を検出するため、各電極7〜1
0は、ガラス基板2,3にパターン形成された引出線及
びシリコン基板1を介して外部に取り出されるようにな
っている。
【0006】そして、上記した加速度センサを製造する
場合、シリコン基板1と両ガラス基板2,3とは、それ
ぞれ陽極接合を行って接合している。具体的には、接合
対象のシリコン基板1とガラス基板とを接触した状態で
シリコン基板1に正極の電圧をかけ、ガラス基板に負極
の電圧を印加するとともに、両基板間に所定の圧力を加
えることにより行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のセ
ンサでは、センサ特性に鑑みると静電容量をできるだけ
大きくした方が好ましい。そして、周知のごとく静電容
量は、電極面積に比例し電極間距離(ギャップ)に反比
例するので、装置の小型化を図るためには、ギャップを
小さくするのが良い。
【0008】しかしながら、シリコン基板1と第1のガ
ラス基板2とを陽極接合する際に両基板1,2間に印加
する高い電圧(数百V程度)により静電引力が発生し、
その静電引力により重り部6が第1の固定電極9側に引
き寄せられる。このとき、ギャップを小さくすると、重
り部6が引き寄せられた時に、重り部6(第1の可動電
極7)と、第1の固定電極9とが接触されるおそれが高
くなる。そして、重り部6が第1の固定電極9に接触さ
れる寸前では、第1の固定電極9と第1の可動電極7の
距離が極めて短くなるので、電位差が生じている両電極
間にアーク放電が発生する。このアーク放電により発生
される熱は約1000℃〜2000℃に達するので、両
電極は溶融し一体化してしまうおそれがある。また、こ
のように電極同士ではなくても、両固定電極9,10の
寸法形状を両可動電極7,8よりも小さくしているた
め、可動電極が対向するガラス基板に溶融して接着一体
化するおそれもある。その結果、重り部6が第1の固定
電極9側に固着された状態のまま陽極接合されてしま
い、センサは不良品となる。
【0009】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、半導体基板と絶縁基板との陽極接合時に、半導体基
板の可動部(可動電極)と絶縁基板(固定電極)とが溶
着などして一体化してしまうおそれを可及的になくし、
歩留まりの向上を図ることができる静電容量型物理量セ
ンサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係る静電容量型物理量センサでは、表面
に可動電極を備え、物理量によって変位する可動部を有
する半導体基板と、前記可動電極に対向する位置に固定
電極が設けられた絶縁基板とを備えた静電容量型物理量
センサであって、前記可動部に対向する前記絶縁基板の
表面所定位置に、前記可動電極と同電位となる同電位極
を形成し、半導体基板と絶縁基板とを陽極接合する際
に、前記可動電極と同電位極とが接触可能とした(請求
項1)。
【0011】ここで、可動部とは、請求項で規定するよ
うに、物理量を受けて変位するものであり、具体的な一
例を示すと、加速度センサの場合には重り部となり、ま
た圧力センサの場合にはダイアフラムとなる。また、同
電位極を形成する位置は、可動部がその同電位極と最初
に当接する(固定電極や絶縁基板に接触する前)よう
に、加速度センサの場合には、固定電極の外周囲で特に
可動部の先端側に設けるのが好ましく、また、圧力セン
サの場合には固定電極の内周囲に設けるのが好ましい。
【0012】請求項1のような構成にすると、陽極接合
する際に生じる静電引力によって可動部(可動電極)
が、絶縁基板(固定電極)側に引き寄せられるが、可動
部は同電位極と接触する。すると、可動部(可動電極)
と同電位極との間では、電位差がないので、電流が流れ
ず、アーク放電なども生じない。よって、溶着一体化す
るのが抑制される。
【0013】そして、陽極接合が終了すると、半導体基
板と絶縁基板間に電圧が印加されなくなるので、可動部
に加わっていた静電引力はなくなり、可動部は同電位極
から離れる。さらに、同電位極と固定電極とは絶縁状態
にあるため、両者ひいては固定電極とか同電極とが短絡
することはない。また、同電位極と固定電極間に静電容
量が発生することも考えられるが、両者は絶縁基板上に
パターン形成されており、相対的な位置関係は固定であ
るので、結局物理量が加えられた場合のセンサ出力の変
化は、その物理量の大きさに応じて変位した可動部の可
動電極と固定電極間の距離(静電容量)の変化に応じた
信号となる。よって、同電位極は、実際の測定時に悪影
響を与えない。さらにまた、同電位極は、パターニング
により簡単に形成でき、陽極接合後にその同電位極を切
断などする必要がないので、製造プロセス上簡便なもの
となる。
【0014】また、好ましくは、前記同電位極と、それ
に対向する前記可動部との距離が、前記固定電極とそれ
に対向する可動電極の表面との距離よりも短くするよう
にすることである(請求項2)。
【0015】そして、請求項2のように構成するために
は、各種の構造を採ることにより実現できるが、その一
例を示すと、例えば、前記固定電極に対向する前記可動
部の表面に凹部を設けることにより、請求項2の要件を
具備するようにしたり(請求項3)、前記固定電極の厚
さよりも、前記同電位極の厚さを厚くしたり(請求項
4)、前記同電位極に対向する前記可動電極部の表面
に、突起を設けることにより、請求項2の要件を具備す
るようにしたりすることができる(請求項5)。
【0016】これにより、確実に同電極と可動部とが最
初に接触する。しかも、接触によってそれ以上の可動部
の移動が抑制されるため、可動部(可動電極)と固定電
極とが接触することがなくなる。そして、請求項3のよ
うに構成した場合には、可動部に凹部を形成するため、
固定電極と同電位極を同じ厚さにすることが可能とな
る。すると、固定電極と同電位極を同時に形成すること
ができる。また、請求項4のように構成すると、半導体
基板側への加工は、従来と同様のプロセスで行える。ま
た、固定電極と同電位極とは1回の処理で製造すること
はできないが、2回に分けて成膜・パターニングを行う
ことにより簡単に行える。さらに請求項5のように可動
部側に別材料を成膜などすることによっても請求項2の
要件を具備できる。そして、そのように別部材を成膜す
る場合に、実施の形態で示したように、導電性の低い高
抵抗・絶縁性の物質を用いて成膜するようにすると、可
動部と同電位極とが接触した場合に、より確実に両者間
に電流が流れるのを防止できる。
【0017】さらに、前記同電位極の少なくとも表面が
前記固定電極より高融点材料で形成するようにしてもよ
い(請求項6)。実施の形態では、同電位極の表面にさ
らに所定の材質を成膜することにより実現している。こ
れにより、請求項2の作用効果に加えて、仮に何らかの
原因によって可動電極と固定電極との間にアーク放電が
生じて高温度になったとしても、可動部と接触している
同電位極が高融点であるため、それが溶融するこはな
く、可動部と同電位極は固着しない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る静電容量型
物理量センサの第1の実施の形態を示している。同図に
示すように、本実施の形態では、加速度センサに適用し
た例を示しており、半導体基板である偏平な矩形状のシ
リコン基板1の上下面に、それぞれ絶縁基板たる第1,
第2のガラス基板2,3を陽極接合により接合一体化す
る。
【0019】中央のシリコン基板1は、従来と同様にそ
の上下両面から部分エッチングを行い、周囲を略ロ字状
の支持枠4に形成し、その支持枠4の内側に薄肉の梁部
5を介して重り部6を片持ち支持するように一体形成さ
れている。そして、重り部6の上面が第1の可動電極7
となり、下面が第2の可動電極8となる。さらに、梁部
5が連結された支持枠4の辺部分には、2つの矩形状の
貫通孔が形成されその貫通孔内にそれぞれ角錐台状の独
立部11,12が形成されている。
【0020】また、重り部6は支持枠4に比べて厚みが
薄くなるように上下方向から削られており、重り部6の
上下両面は、それぞれ第1,第2のガラス基板2,3か
ら所定距離だけ離れる。これにより、センサに加速度が
加わると、梁部5が撓み重り部6が変位できるようにな
っている。
【0021】一方、重り部6に対向する第1のガラス基
板2の下面には第1の固定電極9が形成され、また、重
り部6に対向する第2のガラス基板3の上面には第2の
固定電極10が形成されている。よって、加速度にとも
なう重り部6の変位にともない、第1,第2の可動電極
7,8と第1,第2の固定電極9,10の距離が変化
し、両電極間の静電容量が変化する。そして、係る静電
容量の変化に応じた信号を外部に取り出すために、例え
ば同図(B)に示すように、第1のガラス基板1の下面
に、第1の固定電極9から連続して引き出された引出線
9aを形成し、その引出線9aの先端を独立部11に位
置させる。また、第2のガラス基板3の上面には、第2
の固定電極10に連続して引き出された引出線10aを
形成し、その引出線10aの先端を独立部12に位置さ
せる。なお、この引出線9aと第1の固定電極9並びに
引出線10aと第2の固定電極10は、蒸着或いはスパ
ッタするとともに、パターニングすることによりそれぞ
れ同時に形成することができる。
【0022】なお、同図(B)は、第1のガラス基板2
のみを取り外した(ガラス基板の下面にパターン形成し
た電極等は残す)状態の平面図である。そしてさらに独
立部11,12に対向するガラス基板2,3の部位に
は、貫通孔2a,3aを形成するとともに内部に導電材
15を設け、独立部11,12と導通状態にする。これ
により、第1の固定電極9は、引出線9aから貫通孔2
a内の導電材15を介して外部に引き出され、また、第
2の固定電極10は、引出線10a,独立部12さらに
は、所定のガラス基板に形成された貫通孔内の導電材を
介して外部に引き出される。同様に、第1,第2の可動
電極7,8は、シリコン基板1を介し、さらに必要に応
じて所定のガラス基板に別途形成した貫通孔内に設けた
導電材を介して外部に引き出すことができるようになっ
ている。なお、係る構成は、従来の加速度センサと同様
であるので、各部のより詳細な説明や動作原理等の説明
は省略する。
【0023】ここで、本発明では第1のガラス基板2の
下面に、第1の固定電極9の外周囲を囲むようにして、
同電位極13がパターン形成されている。この同電位極
13は重り部6に対向する領域を含むように形成されて
いる。そして同電位極13のパターン形状は、第1の固
定電極9の外周囲から所定の距離をおいて、ほぼ全周を
囲む略ロ字状の本体部分13aと、その本体部分13a
から支持枠4に向けて延長形成された連結部分13bと
から構成される。そして、本体部分13aは、第1の固
定電極9と絶縁するため、引出線9aの形成領域は未形
成となっている。つまり、正確には、ロ字状(閉塞され
た無端状)ではなく、一部が破断された形状となってい
る。また、連結部分13bの先端部は、支持枠4の形成
位置(対向位置)まで達している。
【0024】なお、本例のように、第1の固定電極9の
外周囲に同電位極13を設置したのは、重り部6は梁部
5が撓むことにより変位するため、陽極接合時に重り部
6の先端側(周縁)が先に第1のガラス基板(第1の固
定電極9)に接触するおそれが高いからである。
【0025】これにより、第1のガラス基板2とシリコ
ン基板1とを接触させると、連結部分13bの先端は支
持枠4に対向する位置まで形成されているので、支持枠
4と接続される。つまり、同電位極13は、支持枠4,
梁部5,重り部6と電気的に導通状態となり、さらには
重り部6の表面に設けられた第1の可動電極7とも導通
状態となる。そして、それら支持枠4,梁部5,重り部
6並びに第1の可動電極7は、シリコン基板で形成され
ており電位差がないので、結局同電位極13と第1の可
動電極7は同電位となる。
【0026】上記構成にすることによって、シリコン基
板1と第1のガラス基板2とを陽極接合する際に、重り
部6(第1の可動電極7)と、第1のガラス基板2(第
1の固定電極9)間で生じる静電引力により、重り部6
が第1の固定電極9に引き寄せられたとしても、重り部
6(第1の可動電極7)と同電位極13が接触する。す
ると、第1の可動電極7と同電位極13との間では、電
位差がないので、電流が流れず、電極間の溶着が防止で
きる。また、図示するように、第1の固定電極9の寸法
形状が第1の可動電極7のそれよりも小さいため、従来
であれば、重り部6(第1の可動電極7)の周囲と第1
のガラス基板との間で陽極接合されるおそれがあるが、
その部分に同電位極13が存在するため、係るおそれも
抑制される。
【0027】なお、本形態では、同電位極13のパター
ン形状は第1の固定電極9の外周囲のほぼ全体を囲む形
状としているが、本発明では必ずしも全周囲を囲む必要
はなく、一部でよい。すなわち、陽極接合時に最初に重
り部(第1の可動電極7)が接触する部分となる可能性
の高い先端側(梁部5と反対側)の対向面に同電位極1
3を形成していればよい。但し、通常の加速度に伴う変
位では、重り部6の先端側の変位量が最も大きいが、陽
極接合時には、静電引力によって、重り部6が水平状態
を維持しながら上昇するおそれもあるので、本実施の形
態のように、固定電極の周囲全体を囲む形状にしたほう
が、確実に重り部を固定電極やガラス基板と溶着・接合
させないようにすることができるので好ましい。
【0028】図2は、本発明に係る静電容量型物理量セ
ンサの第2の実施の形態を示している。本実施の形態
は、上記した第1の実施の形態を基本とし、さらに、重
り部6の上面に凹部14を設けている。この凹部14
は、部分エッチングをすることにより簡単に形成でき
る。この凹部14は、長方形の開口となるように形成さ
れており、第1の固定電極9に対向する領域よりもやや
大きめの領域に形成されている。具体的には、第1の固
定電極9は凹部14と対向し、同電位極13は重り部6
の上面周囲(凹部14の未形成領域)と対向する。これ
により、重り部6(第1の可動電極)と第1の固定電極
9との距離(凹部14の底面14aと第1の固定基板9
の距離)よりも、重り部6と同電位極13との距離(凹
部14の未形成領域の面と同電位極13との距離)を短
くしている。
【0029】上記のように構成にすると、シリコン基板
1と第1のガラス基板2とを陽極接合する際に発生する
静電引力によって、重り部6が第1の固定電極9に引き
寄せられたとしても、重り部6が第1の固定電極9と接
触するよりも先に、必ず重り部6と同電位極13が接触
して重り部6のそれ以上の移動が制止される。つまり、
第1の実施の形態では、第1の可動電極7と同電位極1
3とが接触した後でも、静電引力によりさらに第1の可
動電極が第1の固定電極9側に引き寄せられ、接触する
可能性が残っているが、本実施の形態では、重り部6
(第1の可動電極7)と、同電位極13の距離を短くし
たため、第1の可動電極7と第1の固定電極9が物理的
に接触するのが確実に防止でき、不良品の発生を可及的
に抑制できる。
【0030】図3は本発明に係る静電容量型物理量セン
サの第3の実施の形態を示している。上記した第2の実
施の形態では、重り部の表面に凹部を形成することによ
って、重り部と固定電極の距離よりも、重り部と同電位
極の距離を短くしていたが、本形態では、同図に示すよ
うに、同電位極23の厚みを第1の固定電極9の厚みよ
りも厚くなるように形成することによって、重り部6と
第1の固定電極9間の距離より、重り部6と同電位極2
3間の距離を短くなるようにしている。
【0031】つまり、第1の実施の形態を基本とし、第
1の可動電極7に対向する第1のガラス基板2の下面
に、メタルをスパッタ等するとともにパターニングする
ことにより第1の固定電極9と同電位極23をパターン
形成する。この時、第1の実施の形態では、固定電極9
と同電位極13とを同時に形成したが、本形態では、第
1の固定電極9と同電位極23の厚さが異なることか
ら、2回に分けてスパッタ及びパターニングすることに
より、それぞれを所定形状に形成することができる。な
お、厚さが異なるだけで、平面形状は、第1の実施の形
態と同様のものを用いることができる。
【0032】係る構成にすると、第2の実施の形態と同
様に、シリコン基板1と第1のガラス基板2とを陽極接
合する際に、静電引力によって、重り部6が第1の固定
電極9に引き寄せられたとしても、重り部6が第1の固
定電極9と接触するよりも先に、重り部6と同電位極2
3が接触するので、重り部6の移動が止められ、重り部
6と第1の固定電極9とが接触することがなくなる。な
お、その他の構成並びに作用効果は、上記した各実施の
形態と同様であるので、各部の詳細な説明を省略する。
【0033】図4は本発明に係る第4の実施の形態を示
している。同図に示すように、本形態では、第1のガラ
ス基板2の下面に形成する第1の固定電極9と同電位極
13の厚さは同じにし、両者を同時に形成するようにし
ている。そして、上記した第2,第3の実施の形態と同
様に、同電位極13と重り部6との距離を短くするため
に、同電位極13に対向する重り部6の下面に、突部3
1を形成している。これにより、陽極接合時には、突部
31と同電位極13とが先に接触するため、第1の固定
電極9と第1の可動電極7との接触が抑止される。さら
に、本例では、突部31を低導電性の材質を用いて形成
している。そして、この突部31は、例えば、酸化膜の
ような低導電性の物質をデポジションすることにより、
簡単に形成できる。
【0034】このように、突部31の材質を酸化膜など
の低導電性の材質を用いて形成することにより、重り部
6が同電位極13の方向に静電引力によって引き寄せら
れて突部31と同電位極13とが接触しても、低導電性
のために電流が流れにくくなり、より確実に溶着を防止
できる。
【0035】図5は本発明の第5の実施の形態を示して
いる。本形態では、同図に示すように、第1の実施の形
態等と同様に、第1のガラス基板2の下面に、同一厚さ
の第1の固定電極9と同電位極13を形成している。そ
して、係る同電位極13の表面に耐熱性の良好な材質を
用いて、突起41を形成している。この突起41は、例
えばタングステンのような融点が少なくともアーク放電
によって発生する熱よりも高い温度(もちろん固定電極
の融点よりも高い)となる高融点材質が用いられてい
る。そして、この突起41は、第1の固定電極9と同じ
厚さの同電位極13の表面に形成されているので、突起
41の先端と重り部6の距離は、第1の固定電極9と重
り部6の距離よりも短くなる。
【0036】本形態ではセンサの構成を上記した構成に
することによって、シリコン基板1と第1のガラス基板
2とを陽極接合する際に、静電引力によって、重り部6
が第1の固定電極9に引き寄せられたとしても、重り部
6が第1の固定電極9と接触するよりも先に、重り部6
は同電位極13の表面に形成された突起41と接触する
ので、重り部6の移動が止められ、重り部6と第1の固
定電極9とが接触しない。
【0037】ところで、同電位極13はシリコン基板1
と電気的に接続されているので、同電位極13と重り部
6の上面(第1の可動電極7)とは同電位となっている
が、第1の可動電極7から同電位極13までには所定の
距離が存在するので、係る距離間の抵抗(材質の抵抗)
のために、わずかながら両者に電位差が生じる。このた
め、陽極接合の時に、重り部6が同電位極13に近付く
と、アーク放電が生じる可能性がわずかにある。しか
し、仮に重り部6と第1の固定電極9の間でアーク放電
が生じ、高温が発生したとしても、重り部6と第1のガ
ラス基板2(第1の固定電極9)とは接触せず、また、
重り部6と接触する突起41は耐熱性の材質を用いてい
るので、やはりその接触部分で溶融することがない。よ
って、重り部6と第1のガラス基板2の所定部位とが溶
着することがなく、より確実に不良品の発生を防止でき
る。
【0038】図6は本発明に係る第6の実施の形態を示
している。すなわち、上記した実施の形態(第1〜5の
実施の形態)では、いずれも静電容量型加速度センサに
ついて説明しているが、本実施の形態では静電容量型圧
力センサに適用した例を示している。
【0039】同図に示すように、偏平な矩形状のシリコ
ン基板51の上面にガラス基板52が配置され、陽極接
合により、両者が一体化されている。
【0040】シリコン基板51は上下方向から所定量だ
けエッチングを施されており、可動部となる薄肉のダイ
アフラム53が形成されている。よって、ダイアフラム
53とガラス基板52との間に空間(圧力室54)が形
成される。そして、ガラス基板52に対向するダイアフ
ラム53の上面が可動電極55となる。また、シリコン
基板51には、ガラス基板52の未配置領域に、ボンデ
ィングパッド56が形成されており、このボンディング
パッド56がシリコン基板51を介して可動電極55と
導通状態となる。
【0041】一方、ガラス基板52は、中央部分に上下
方向を貫通するように形成された孔部57が形成されて
おり、測定対象圧力を圧力室内に導入可能としている。
そして、さらにダイアフラム53(可動電極55)と対
向するガラス基板52の下面には、固定電極58が形成
されている。係る固定電極58は孔部57の周囲に略C
字形状にパターンニングされている。さらに、ガラス基
板52には、固定電極58と電気的に接続される引出線
58aが形成されており、その引出線58aの先端側
が、シリコン基板51の表面に形成された引出線58b
と導通されている。そして、引出線58bの先端が、ボ
ンディングパッド60に接続されている。これにより、
固定電極がボンディングパッド60と導通状態となる。
なお、引出線58a,58bがシリコン基板51に接触
しないように、引出線58a,58bの形成範囲及びそ
の周囲の範囲で、シリコン基板51の表面は所定量エッ
チングされているとともに、エッチングされた領域に酸
化膜59が形成され、酸化膜59の表面に引出線58b
は形成されている。係る構成にすることにより、両ボン
ディングパッド56,60間に、可動電極55と固定電
極58間に発生する静電容量に応じた信号が出力され
る。
【0042】本形態に係る静電容量型圧力センサでは、
圧力を測定したいガスを、孔部57を介して圧力室54
に供給する。するとガス圧によってダイアフラム53が
繞むので、ダイアフラム53の上面(可動電極55)と
固定電極58との距離が変化する。それにともない、両
電極55,58間の静電容量が変化するので、可動電極
55の電気信号と、固定電極58の電気信号によって、
係る静電容量の変化を検知して、ガス圧を測定するよう
になっている。
【0043】ここで本発明では、固定電極58と孔部5
7の間にリング状の同電位極61をパターニングして形
成している。この同電位極61は、内周が孔部57の周
囲に沿って形成されており、外周が固定電極58と接触
しないように、固定電極58から少し離れるように形成
されている。そして、同電位極61は厚みが固定電極5
8の厚みよりも厚くなるように形成される。
【0044】さらに、ガラス基板52の表面には、同電
位極61に接続される引出線61aが形成されている。
そして係る引出線61aは、固定電極58に接触しない
ように、固定電極58の切れ目を通して、パターン形成
されている。さらに引出線61aは、その先端が固定電
極58の外周外側にまで伸びるように形成されている。
【0045】さらに引出線61aの先端61bの下面
(露出表面)或いはそれに対向するシリコン基板51の
表面にメタルなどをスパッタすることによって、接触突
起61cを形成し、接触突起61cと引出線61aの先
端61bの厚さの合計は、圧力室54のギャップと同じ
か若干厚くしている。これにより、シリコン基板51と
ガラス基板52を陽極接合することによって、先端61
bは、接触突起61cを介してシリコン基板51と導通
するので、同電位極61は、引出線61a,接触突起6
1cを介してシリコン基板51と電気的に接続されて同
電位となる。
【0046】上記した構造の静電容量型圧力センサを製
造する際には、シリコン基板51とガラス基板52が陽
極接合されることによって一体化されるが、このとき発
生する静電引力により、ダイアフラム53がガラス基板
52(固定電極58)側に引き寄せられ、そのダイアフ
ラム53の中央が上に凸の状態で繞む。従って、ダイア
フラム53の中央部が最初にガラス基板側に接触する
が、本形態では、その中央部分に対向する位置に同電位
極61を設けたため、確実にダイアフラム53と同電位
極61が最初に接触する。よって、上記した各実施の形
態と同様の動作原理に従い、溶着等は生じない。
【0047】さらに本形態では、同電位極61は、固定
電極58よりも厚みが厚くなるように形成されているの
で、ダイアフラム53は同電位極61によって繞みが止
められ、ダイアフラム53は固定電極58に接触しない
という効果も奏する。
【0048】なお、圧力センサに対する実施の形態は、
上記した1つを例示したが、本発明はこれに限ることな
く、上記した第1〜第5の各実施の形態のものを適用で
きるのはもちろんである。
【0049】また、加速度センサの例では、第1のガラ
ス基板2側に同電位極を形成したが、本発明では、それ
に限ることはなく、第2のガラス基板3側あるは両ガラ
ス基板に同電位極を形成してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る静電容量型
物理量センサでは、絶縁基板表面の可動電極に対向する
所定位置に、その可動電極と同電位の同電位極を形成し
たため、陽極接合にともない可動電極が固定電極に引き
寄せられたとしても、可動電極と同電位極とが接触する
ため、電流が流れず、溶着しない。
【0051】また、可動部と同電位極との距離を短くし
た場合(請求項2〜5)には、半導体基板と絶縁基板を
陽極接合によって一体化する際に生じる静電引力によっ
て可動部が固定電極方向に移動しても、確実に同電位極
と可動部が最初に接触し、上記した効果を発揮する。し
かも、それ以上の接近移動が停止されるので、可動電極
と固定電極とが接触することがなく、両電極が溶着する
おそれもなくなる。さらに請求項6のように構成する
と、同電位極の耐熱性が向上するので、溶着がより確実
に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る第1の実施の形態を示す
図である。(B)はシリコン基板の形状に対する固定電
極及び同電位極の形成パターンを示す図である。
【図2】(A)は本発明に係る第2の実施の形態を示す
図である。(B)はシリコン基板に形成された凹部の形
状を示す図である。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態を示す図であ
る。
【図4】本発明に係る第4の実施の形態を示す図であ
る。
【図5】本発明に係る第5の実施の形態を示す図であ
る。
【図6】(A)は本発明に係る第6の実施の形態を示す
図である。(B)はそのB−B断面図である。
【図7】従来の静電容量型物理量センサを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 第1のガラス基板 3 第2のガラス基板 6 重り部 7 第1の可動電極 8 第2の可動電極 9 第1の固定電極 10 第2の固定電極 13 同電位極 14 凹部 23 同電位極 31 凸部 41 突起 51 シリコン基板 52 ガラス基板 53 ダイアフラム 55 可動電極 58 固定電極 61 同電位極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に可動電極を備えた、物理量によっ
    て変位する可動部を有する半導体基板と、 前記可動電極に対向する位置に固定電極が設けられた絶
    縁基板とを備えた静電容量型物理量センサであって、 前記可動部に対向する前記絶縁基板の表面所定位置に、
    前記可動電極と同電位となる同電位極を形成し、半導体
    基板と絶縁基板とを陽極接合する際に、前記可動電極と
    同電位極とが接触可能としたことを特徴とする静電容量
    型物理量センサ。
  2. 【請求項2】 前記同電位極と、それに対向する前記可
    動部との距離が、前記固定電極とそれに対向する可動電
    極の表面との距離よりも短くするようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の静電容量型物理量センサ。
  3. 【請求項3】 前記固定電極に対向する前記可動部の表
    面に凹部を設けることにより、請求項2の要件を具備す
    るようにしたことを特徴とする請求項2に記載の静電容
    量型物理量センサ。
  4. 【請求項4】 前記固定電極の厚さよりも、前記同電位
    極の厚さを厚くしたことを特徴とする請求項2に記載の
    静電容量型物理量センサ。
  5. 【請求項5】 前記同電位極に対向する前記可動電極部
    の表面に、突起を設けることにより、請求項2の要件を
    具備するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    静電容量型物理量センサ。
  6. 【請求項6】 前記同電位極の少なくとも表面が前記固
    定電極より高融点材料で形成されたことを特徴とする請
    求項2に記載の静電容量型物理量センサ。
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