JPH1090635A - 埋め込み型半導体光素子 - Google Patents
埋め込み型半導体光素子Info
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- JPH1090635A JPH1090635A JP8242942A JP24294296A JPH1090635A JP H1090635 A JPH1090635 A JP H1090635A JP 8242942 A JP8242942 A JP 8242942A JP 24294296 A JP24294296 A JP 24294296A JP H1090635 A JPH1090635 A JP H1090635A
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- doped
- diffusion
- semiconductor optical
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- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 性能、信頼性を向上する。
【解決手段】 Siドープのn−InPからなる半導体
基板28の上にSiドープのn−InPからなる第1の
クラッド層31、ノンドープのInGaAs/InAl
As系MQWからなるコア層27、ノンドープのInP
からなる拡散抑制層26、ノンドープのInGaAsP
(バンドギャップ波長1.3μm組成)からなる拡散抑
制層25、Znドープのp−InPからなる第2のクラ
ッド層24、Znドープのp−InGaAsPからなる
コンタクト層23、ZnドープのP+−InGaAsか
らなるコンタクト層22をメサストライプ構造に形成
し、コンタクト層22の上面にAuZnNiからなるp
側電極21を形成し、半導体基板28の裏面にAuGe
Niからなるn側電極29を形成し、メサストライプ構
造の側面をFeドープのInPからなる埋め込み層30
により埋め込む。
基板28の上にSiドープのn−InPからなる第1の
クラッド層31、ノンドープのInGaAs/InAl
As系MQWからなるコア層27、ノンドープのInP
からなる拡散抑制層26、ノンドープのInGaAsP
(バンドギャップ波長1.3μm組成)からなる拡散抑
制層25、Znドープのp−InPからなる第2のクラ
ッド層24、Znドープのp−InGaAsPからなる
コンタクト層23、ZnドープのP+−InGaAsか
らなるコンタクト層22をメサストライプ構造に形成
し、コンタクト層22の上面にAuZnNiからなるp
側電極21を形成し、半導体基板28の裏面にAuGe
Niからなるn側電極29を形成し、メサストライプ構
造の側面をFeドープのInPからなる埋め込み層30
により埋め込む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信に用いられる
埋め込み型半導体光変調器などの埋め込み型半導体光素
子に関するものである。
埋め込み型半導体光変調器などの埋め込み型半導体光素
子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体光変調器を埋め込み型とすること
は、高度の信頼性を確保する上で必要不可欠である。し
かも、高速の光変調を行なうためには、半導体光変調器
の容量を低減しなければならないから、埋め込み層には
半絶縁性を示すFeドープのInPが一般的に使用され
ている。
は、高度の信頼性を確保する上で必要不可欠である。し
かも、高速の光変調を行なうためには、半導体光変調器
の容量を低減しなければならないから、埋め込み層には
半絶縁性を示すFeドープのInPが一般的に使用され
ている。
【0003】図5は従来の埋め込み型半導体光変調器を
示す断面図である。図に示すように、Siドープのn−
InPからなる半導体基板16の上にSiドープのn−
InPからなるクラッド層19、ノンドープのInGa
As/InAlAs系MQW(多重量子井戸;Multiple
-Quantum-Well)からなるコア層15、Znドープのp
−InPからなるクラッド層14、Znドープのp−I
nGaAsPからなるコンタクト層13、Znドープの
p−InGaAsからなるコンタクト層12がメサスト
ライプ構造に形成され、コンタクト層12の上面にp側
電極11が形成され、半導体基板16の裏面にn側電極
17が形成され、メサストライプ構造の側面がFeドー
プのInPからなる埋め込み層18により埋め込まれて
いる。
示す断面図である。図に示すように、Siドープのn−
InPからなる半導体基板16の上にSiドープのn−
InPからなるクラッド層19、ノンドープのInGa
As/InAlAs系MQW(多重量子井戸;Multiple
-Quantum-Well)からなるコア層15、Znドープのp
−InPからなるクラッド層14、Znドープのp−I
nGaAsPからなるコンタクト層13、Znドープの
p−InGaAsからなるコンタクト層12がメサスト
ライプ構造に形成され、コンタクト層12の上面にp側
電極11が形成され、半導体基板16の裏面にn側電極
17が形成され、メサストライプ構造の側面がFeドー
プのInPからなる埋め込み層18により埋め込まれて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
にクラッド層14に使用されているp形ドーパントであ
るZnと埋め込み層18のドーパントであるFeとが相
互に拡散する(ジャーナル オブ アプライド フィジ
ックス(Jounal of Applied Physics)69巻、186
2〜1865頁 1991年)。この結果、Znのコア
層15に向かう拡散が促進され、埋め込み型半導体光変
調器の特性が劣化するといった問題が生じている。特
に、コア層15がMQWからなる場合にはこの問題が深
刻であり、Znのコア層15への拡散のため、コア層1
5のMQWが混晶化してしまい、埋め込み型半導体光変
調器の特性を大幅に劣化させる要因となる。
にクラッド層14に使用されているp形ドーパントであ
るZnと埋め込み層18のドーパントであるFeとが相
互に拡散する(ジャーナル オブ アプライド フィジ
ックス(Jounal of Applied Physics)69巻、186
2〜1865頁 1991年)。この結果、Znのコア
層15に向かう拡散が促進され、埋め込み型半導体光変
調器の特性が劣化するといった問題が生じている。特
に、コア層15がMQWからなる場合にはこの問題が深
刻であり、Znのコア層15への拡散のため、コア層1
5のMQWが混晶化してしまい、埋め込み型半導体光変
調器の特性を大幅に劣化させる要因となる。
【0005】図6は図5に示した埋め込み型半導体光変
調器のFeとZnとの相互拡散の状態を示す断面図であ
る。図に示すように、ZnとFeとの相互拡散がクラッ
ド層14と埋め込み層18との間で生ずる。このため、
クラッド層14では空孔が多数発生し、Znが移動しや
すい状態となるから、Znが下方向に拡散してコア層1
5に入り込むと考えられる。
調器のFeとZnとの相互拡散の状態を示す断面図であ
る。図に示すように、ZnとFeとの相互拡散がクラッ
ド層14と埋め込み層18との間で生ずる。このため、
クラッド層14では空孔が多数発生し、Znが移動しや
すい状態となるから、Znが下方向に拡散してコア層1
5に入り込むと考えられる。
【0006】図7は図5に示した埋め込み型半導体光変
調器のSIMS(2次イオン質量分析計)による分析の
結果を示すグラフであり、横軸が深さ、縦軸が分析した
元素のキャリア濃度を示している。このグラフからクラ
ッド層14からZnがコア層15に拡散していることが
わかる。
調器のSIMS(2次イオン質量分析計)による分析の
結果を示すグラフであり、横軸が深さ、縦軸が分析した
元素のキャリア濃度を示している。このグラフからクラ
ッド層14からZnがコア層15に拡散していることが
わかる。
【0007】図8は図5に示した埋め込み型半導体光変
調器の光吸収スペクトルの測定結果を示すグラフであ
る。このグラフから明らかなように、波長1.5μm付
近にエキシトンの吸収ピークがある。また、電界を印加
していくと、吸収のピークが長波長側に裾をひいてだれ
ていく。このようなバルク結晶でよくみられる裾だれ現
象は、コア層15がZnの拡散によって劣化したためと
考えられる。このため、1.55μmの波長域では、0
Vにおいても吸収端の裾がかかり、吸収による半導体光
変調器の光損失が大きくなるといった問題が起きる。さ
らに、コア層15のMQWの劣化に伴い、量子閉じ込め
シュタルク効果(QCSE)の効率も減少し、消光比な
ど光変調器としての性能を劣化させ、信頼性を劣化させ
る要因となる。
調器の光吸収スペクトルの測定結果を示すグラフであ
る。このグラフから明らかなように、波長1.5μm付
近にエキシトンの吸収ピークがある。また、電界を印加
していくと、吸収のピークが長波長側に裾をひいてだれ
ていく。このようなバルク結晶でよくみられる裾だれ現
象は、コア層15がZnの拡散によって劣化したためと
考えられる。このため、1.55μmの波長域では、0
Vにおいても吸収端の裾がかかり、吸収による半導体光
変調器の光損失が大きくなるといった問題が起きる。さ
らに、コア層15のMQWの劣化に伴い、量子閉じ込め
シュタルク効果(QCSE)の効率も減少し、消光比な
ど光変調器としての性能を劣化させ、信頼性を劣化させ
る要因となる。
【0008】以上述べたように、メサストライプ構造の
側面をFeドープのInPからなる埋め込み層18で埋
め込むことによって、Znがクラッド層14からコア層
15に拡散し、埋め込み型半導体光変調器の特性、信頼
性の劣化を招いた。
側面をFeドープのInPからなる埋め込み層18で埋
め込むことによって、Znがクラッド層14からコア層
15に拡散し、埋め込み型半導体光変調器の特性、信頼
性の劣化を招いた。
【0009】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、高性能でかつ信頼性の高い埋め込み型半導
体光素子を提供することを目的とする。
れたもので、高性能でかつ信頼性の高い埋め込み型半導
体光素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明においては、半導体基板上に第1の導電形を
有する第1のクラッド層、コア層、第2の導電形を有す
る第2のクラッド層および第2の導電形を有するコンタ
クト層がメサストライプ構造に形成され、上記メサスト
ライプ構造の側面が半絶縁性半導体結晶により埋め込ま
れている埋め込み型半導体光素子において、上記コア層
と上記第2のクラッド層との間に上記第2のクラッド層
および上記コア層とバンドギャップが異なる拡散抑制層
を少なくとも一層挿入する。
め、本発明においては、半導体基板上に第1の導電形を
有する第1のクラッド層、コア層、第2の導電形を有す
る第2のクラッド層および第2の導電形を有するコンタ
クト層がメサストライプ構造に形成され、上記メサスト
ライプ構造の側面が半絶縁性半導体結晶により埋め込ま
れている埋め込み型半導体光素子において、上記コア層
と上記第2のクラッド層との間に上記第2のクラッド層
および上記コア層とバンドギャップが異なる拡散抑制層
を少なくとも一層挿入する。
【0011】この場合、上記拡散抑制層として少なくと
も第1の拡散抑制層と上記第1の拡散抑制層の直下の第
2の拡散抑制層とを挿入し、上記第2の拡散抑制層のバ
ンドギャップを上記第1の拡散抑制層のバンドギャップ
よりも大きくする。
も第1の拡散抑制層と上記第1の拡散抑制層の直下の第
2の拡散抑制層とを挿入し、上記第2の拡散抑制層のバ
ンドギャップを上記第1の拡散抑制層のバンドギャップ
よりも大きくする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る埋め込み型半
導体光変調器を示す断面図である。図に示すように、S
iドープのn−InPからなる半導体基板28の上にS
iドープのn−InPからなる第1のクラッド層31、
ノンドープのInGaAs/InAlAs系MQWから
なるコア層27、ノンドープのInPからなる拡散抑制
層26、ノンドープのInGaAsP(バンドギャップ
波長1.3μm組成)からなる拡散抑制層25、Znド
ープのp−InPからなる第2のクラッド層24、Zn
ドープのp−InGaAsPからなるコンタクト層2
3、ZnドープのP+−InGaAsからなるコンタク
ト層22がメサストライプ構造に形成され、コンタクト
層22の上面にAuZnNiからなるp側電極21が形
成され、半導体基板16の裏面にAuGeNiからなる
n側電極29が形成され、メサストライプ構造の側面が
FeドープのInPからなる埋め込み層30により埋め
込まれている。
導体光変調器を示す断面図である。図に示すように、S
iドープのn−InPからなる半導体基板28の上にS
iドープのn−InPからなる第1のクラッド層31、
ノンドープのInGaAs/InAlAs系MQWから
なるコア層27、ノンドープのInPからなる拡散抑制
層26、ノンドープのInGaAsP(バンドギャップ
波長1.3μm組成)からなる拡散抑制層25、Znド
ープのp−InPからなる第2のクラッド層24、Zn
ドープのp−InGaAsPからなるコンタクト層2
3、ZnドープのP+−InGaAsからなるコンタク
ト層22がメサストライプ構造に形成され、コンタクト
層22の上面にAuZnNiからなるp側電極21が形
成され、半導体基板16の裏面にAuGeNiからなる
n側電極29が形成され、メサストライプ構造の側面が
FeドープのInPからなる埋め込み層30により埋め
込まれている。
【0013】つぎに、図1に示した埋め込み型半導体光
変調器の製造方法について説明する。まず、半導体基板
28の上に有機金属気相成長法(MOVPE)により、
クラッド層31、厚さ0.19μmのコア層27、拡散
抑制層26、拡散抑制層25、p形不純物濃度5×10
17cm-3、厚さ1.5μmのクラッド層24、p形不純
物濃度1×1018cm-3、厚さ0.1μmのコンタクト
層23およびp形不純物濃度2×1018cm-3、厚さ
0.2μmのコンタクト層22を順次成長する。この場
合、コア層27を厚さ12nmで0.5%伸張歪みのI
nGaAs井戸層と厚さ7nmで0.4%の圧縮歪みの
InAlAs障壁層とから構成し、繰り返し周期を10
とし、エキシトンのピーク波長を1.50μmとする。
変調器の製造方法について説明する。まず、半導体基板
28の上に有機金属気相成長法(MOVPE)により、
クラッド層31、厚さ0.19μmのコア層27、拡散
抑制層26、拡散抑制層25、p形不純物濃度5×10
17cm-3、厚さ1.5μmのクラッド層24、p形不純
物濃度1×1018cm-3、厚さ0.1μmのコンタクト
層23およびp形不純物濃度2×1018cm-3、厚さ
0.2μmのコンタクト層22を順次成長する。この場
合、コア層27を厚さ12nmで0.5%伸張歪みのI
nGaAs井戸層と厚さ7nmで0.4%の圧縮歪みの
InAlAs障壁層とから構成し、繰り返し周期を10
とし、エキシトンのピーク波長を1.50μmとする。
【0014】つぎに、成長面上にSiO2膜をスパッタ
法により蒸着し、フォトリソグラフィおよびCF4とH2
との混合ガスによる反応性ドライエッチング法によりS
iO 2膜を選択的にエッチングすることにより、SiO2
膜からなるストライプ状のマスクを形成する。この場
合、光変調器の横モードが単一となるようにストライプ
状のマスクの幅を2μmとする。つぎに、CH4とH2と
の混合ガスによる反応性ドライエッチング法により、半
導体基板28の途中までエッチングを行ない、メサスト
ライプ構造を形成する。つぎに、SiO2膜からなるス
トライプ状のマスクを選択成長用マスクとして、MOV
PE法によりメサストライプ構造の側面をすべて埋め込
み層30により埋め込む。つぎに、リフトオフ法と蒸着
法とによってコンタクト層22の上にp側電極21を形
成し、半導体基板28の裏面にn側電極29を形成し、
420℃で約20秒間合金処理を行なう。その後、ワイ
ヤボンディング用に金属電極としてAuを付ける。この
場合、P側電極21の大きさをストライプ部で300μ
m×2μm、パット部で40μm×30μmとする。
法により蒸着し、フォトリソグラフィおよびCF4とH2
との混合ガスによる反応性ドライエッチング法によりS
iO 2膜を選択的にエッチングすることにより、SiO2
膜からなるストライプ状のマスクを形成する。この場
合、光変調器の横モードが単一となるようにストライプ
状のマスクの幅を2μmとする。つぎに、CH4とH2と
の混合ガスによる反応性ドライエッチング法により、半
導体基板28の途中までエッチングを行ない、メサスト
ライプ構造を形成する。つぎに、SiO2膜からなるス
トライプ状のマスクを選択成長用マスクとして、MOV
PE法によりメサストライプ構造の側面をすべて埋め込
み層30により埋め込む。つぎに、リフトオフ法と蒸着
法とによってコンタクト層22の上にp側電極21を形
成し、半導体基板28の裏面にn側電極29を形成し、
420℃で約20秒間合金処理を行なう。その後、ワイ
ヤボンディング用に金属電極としてAuを付ける。この
場合、P側電極21の大きさをストライプ部で300μ
m×2μm、パット部で40μm×30μmとする。
【0015】図1に示した埋め込み型半導体光変調器に
おいては、クラッド層24と拡散抑制層25との間、拡
散抑制層25と拡散抑制層26との間および拡散抑制層
26とコア層27との間にヘテロ界面が形成されるか
ら、クラッド層24からのZnの拡散が上記ヘテロ界面
を抑止されるので、コア層27へのZnの拡散は大幅に
低減され、埋め込み型半導体光変調器の特性はFeドー
プの埋め込み層30を設けることによって劣化すること
がない。このため、量子閉じ込めシュタルク効果の効率
が減少することがなく、消光比など光変調器としての性
能も劣化することがなく、信頼性を向上することができ
る。また、拡散抑制層25のInGaAsPのバンドギ
ャップは0.95eV、拡散抑制層26のInPのバン
ドギャップは1.35eV、コア層27のMQWの等価
的なバンドギャップ(InGaAs井戸層とInAlA
s障壁層とのバンドギャップをそれぞれの膜厚の値で重
み付け平均したバンドギャップ)は約1.1eVであ
る。したがって、拡散抑制層25と拡散抑制層26との
間のヘテロ界面の位置的に上部の拡散抑制層25のバン
ドギャップに対してその直下の拡散抑制層26のバンド
ギャップが大きく、この場合には拡散抑制層25と拡散
抑制層26との間のヘテロ界面でより一層効果的にZn
の拡散を抑制することができる。また、埋め込み層30
によりメサストライプ構造の側面を埋め込んでいるか
ら、光ファイバとの結合効率を大幅に改善することがで
き、また従来多用されているポリイミドによる埋め込み
に比べ、湿気等による経時変化を無視できるため、信頼
性を大幅に改善することができる。
おいては、クラッド層24と拡散抑制層25との間、拡
散抑制層25と拡散抑制層26との間および拡散抑制層
26とコア層27との間にヘテロ界面が形成されるか
ら、クラッド層24からのZnの拡散が上記ヘテロ界面
を抑止されるので、コア層27へのZnの拡散は大幅に
低減され、埋め込み型半導体光変調器の特性はFeドー
プの埋め込み層30を設けることによって劣化すること
がない。このため、量子閉じ込めシュタルク効果の効率
が減少することがなく、消光比など光変調器としての性
能も劣化することがなく、信頼性を向上することができ
る。また、拡散抑制層25のInGaAsPのバンドギ
ャップは0.95eV、拡散抑制層26のInPのバン
ドギャップは1.35eV、コア層27のMQWの等価
的なバンドギャップ(InGaAs井戸層とInAlA
s障壁層とのバンドギャップをそれぞれの膜厚の値で重
み付け平均したバンドギャップ)は約1.1eVであ
る。したがって、拡散抑制層25と拡散抑制層26との
間のヘテロ界面の位置的に上部の拡散抑制層25のバン
ドギャップに対してその直下の拡散抑制層26のバンド
ギャップが大きく、この場合には拡散抑制層25と拡散
抑制層26との間のヘテロ界面でより一層効果的にZn
の拡散を抑制することができる。また、埋め込み層30
によりメサストライプ構造の側面を埋め込んでいるか
ら、光ファイバとの結合効率を大幅に改善することがで
き、また従来多用されているポリイミドによる埋め込み
に比べ、湿気等による経時変化を無視できるため、信頼
性を大幅に改善することができる。
【0016】図2は図1に示した埋め込み型半導体光変
調器のSIMSによる分析の結果を示すグラフである。
このグラフから明らかなように、コア層27のキャリア
濃度は低濃度でn形であり、従来の埋め込み型半導体光
変調器においては図7に示すようにコア層15がZnの
拡散によってp形化したのに対して、図1に示した埋め
込み型半導体光変調器においては、コア層27がZnの
拡散によってp形化していないことを示す。
調器のSIMSによる分析の結果を示すグラフである。
このグラフから明らかなように、コア層27のキャリア
濃度は低濃度でn形であり、従来の埋め込み型半導体光
変調器においては図7に示すようにコア層15がZnの
拡散によってp形化したのに対して、図1に示した埋め
込み型半導体光変調器においては、コア層27がZnの
拡散によってp形化していないことを示す。
【0017】図3は図1に示した埋め込み型半導体光変
調器の光吸収スペクトルを示すグラフである。このグラ
フから明らかなように、波長1.5μm付近にエキシト
ンの吸収ピークがある。そして、埋め込みによる吸収ピ
ークの裾だれは見られず、1.55μmの波長域では、
0Vにおいて吸収端の裾がかかっておらず、従来の埋め
込み型半導体光変調器においては図8に示すように吸収
による素子の光損失が大きくなるといった問題があった
が、図1に示した埋め込み型半導体光変調器において
は、吸収による素子の光損失が大きくなるといった問題
はない。また、電界を印加していくと、吸収のピークが
長波長側にシフトしていくが、ピーク形状も従来(図
8)に比べればよく形状を維持し、強い量子閉じ込めシ
ュタルク効果が働いていることを示唆している。
調器の光吸収スペクトルを示すグラフである。このグラ
フから明らかなように、波長1.5μm付近にエキシト
ンの吸収ピークがある。そして、埋め込みによる吸収ピ
ークの裾だれは見られず、1.55μmの波長域では、
0Vにおいて吸収端の裾がかかっておらず、従来の埋め
込み型半導体光変調器においては図8に示すように吸収
による素子の光損失が大きくなるといった問題があった
が、図1に示した埋め込み型半導体光変調器において
は、吸収による素子の光損失が大きくなるといった問題
はない。また、電界を印加していくと、吸収のピークが
長波長側にシフトしていくが、ピーク形状も従来(図
8)に比べればよく形状を維持し、強い量子閉じ込めシ
ュタルク効果が働いていることを示唆している。
【0018】図4は図1に示した埋め込み型半導体光変
調器の消光特性を示すグラフである。このグラフから明
らかなように、印加電圧2.4Vで25dBの消光比を
得た。この値は埋め込み構造を有しないハイメサ構造の
半導体光変調器と同等の値であり、図1に示した埋め込
み型半導体光変調器の有意性を示している。また、埋め
込み型半導体光変調器の挿入損失は4.0dBとハイメ
サ構造の半導体光変調器に比べて3dB近い改善を得る
ことができた。これは埋め込み構造を採用することで光
の界分布がひろがり、光ファイバーとの結合が改善した
ためである。
調器の消光特性を示すグラフである。このグラフから明
らかなように、印加電圧2.4Vで25dBの消光比を
得た。この値は埋め込み構造を有しないハイメサ構造の
半導体光変調器と同等の値であり、図1に示した埋め込
み型半導体光変調器の有意性を示している。また、埋め
込み型半導体光変調器の挿入損失は4.0dBとハイメ
サ構造の半導体光変調器に比べて3dB近い改善を得る
ことができた。これは埋め込み構造を採用することで光
の界分布がひろがり、光ファイバーとの結合が改善した
ためである。
【0019】なお、上述実施の形態においては、埋め込
み型半導体光素子が埋め込み型半導体光変調器である場
合について述べたが、埋め込み型半導体光素子が埋め込
み型半導体レーザ、埋め込み型半導体受光素子などの場
合にも本発明を適用することができる。また、上述実施
の形態においては、クラッド層24と拡散抑制層25と
の間、拡散抑制層25と拡散抑制層26との間および拡
散抑制層26とコア層27との間の3個所にヘテロ界面
を形成したが、埋め込み型半導体光変調器の特性に影響
のない限り、何個所のヘテロ界面を設けてもよい。ま
た、上述実施の形態においては、拡散抑制層としてノン
ドープのInPからなる拡散抑制層26、ノンドープの
InGaAsP(バンドギャップ波長1.3μm組成)
からなる拡散抑制層25を用いたが、InGaAs等の
他の半導体からなる拡散抑制層を用いてもよい。また、
上述実施の形態においては、InGaAs/InAlA
s系MQWからなるコア層27を有する埋め込み型半導
体光変調器について説明したが、コア層の材料、構造は
これに限定されるものではなく、MQWの材料としては
InGaAlAs/InAlAs系、GaAs/AlG
aAs系、InGaAsP/InP系、InGaAs/
InGaAsP系などを用いることができ、またMQW
以外のバルク構造のコア層を用いてもよい。また、上述
実施の形態においては、半導体基板としてSiドープの
n−InPからなる半導体基板28を用いたが、ノンド
ープのInPからなる半導体基板等を用いてもよい。
み型半導体光素子が埋め込み型半導体光変調器である場
合について述べたが、埋め込み型半導体光素子が埋め込
み型半導体レーザ、埋め込み型半導体受光素子などの場
合にも本発明を適用することができる。また、上述実施
の形態においては、クラッド層24と拡散抑制層25と
の間、拡散抑制層25と拡散抑制層26との間および拡
散抑制層26とコア層27との間の3個所にヘテロ界面
を形成したが、埋め込み型半導体光変調器の特性に影響
のない限り、何個所のヘテロ界面を設けてもよい。ま
た、上述実施の形態においては、拡散抑制層としてノン
ドープのInPからなる拡散抑制層26、ノンドープの
InGaAsP(バンドギャップ波長1.3μm組成)
からなる拡散抑制層25を用いたが、InGaAs等の
他の半導体からなる拡散抑制層を用いてもよい。また、
上述実施の形態においては、InGaAs/InAlA
s系MQWからなるコア層27を有する埋め込み型半導
体光変調器について説明したが、コア層の材料、構造は
これに限定されるものではなく、MQWの材料としては
InGaAlAs/InAlAs系、GaAs/AlG
aAs系、InGaAsP/InP系、InGaAs/
InGaAsP系などを用いることができ、またMQW
以外のバルク構造のコア層を用いてもよい。また、上述
実施の形態においては、半導体基板としてSiドープの
n−InPからなる半導体基板28を用いたが、ノンド
ープのInPからなる半導体基板等を用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る埋め込み型半導体光素子に
おいては、クラッド層の第2の導電形ドーパントの拡散
がクラッド層と拡散抑制層との間のヘテロ界面で抑止さ
れるから、コア層への第2の導電形ドーパントの拡散が
大幅に低減されるので、性能、信頼性を向上することが
できる。
おいては、クラッド層の第2の導電形ドーパントの拡散
がクラッド層と拡散抑制層との間のヘテロ界面で抑止さ
れるから、コア層への第2の導電形ドーパントの拡散が
大幅に低減されるので、性能、信頼性を向上することが
できる。
【0021】また、拡散抑制層として少なくとも第1の
拡散抑制層と第1の拡散抑制層の直下の第2の拡散抑制
層とを挿入し、第2の拡散抑制層のバンドギャップを第
1の拡散抑制層のバンドギャップよりも大きくしたとき
には、第1の拡散抑制層と第2の拡散抑制層との間のヘ
テロ界面においてより一層効果的にクラッド層の第2の
導電形ドーパントの拡散を抑止することができる。
拡散抑制層と第1の拡散抑制層の直下の第2の拡散抑制
層とを挿入し、第2の拡散抑制層のバンドギャップを第
1の拡散抑制層のバンドギャップよりも大きくしたとき
には、第1の拡散抑制層と第2の拡散抑制層との間のヘ
テロ界面においてより一層効果的にクラッド層の第2の
導電形ドーパントの拡散を抑止することができる。
【図1】本発明に係る埋め込み型半導体光変調器を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】図1に示した埋め込み型半導体光変調器のSI
MSによる分析の結果を示すグラフである。
MSによる分析の結果を示すグラフである。
【図3】図1に示した埋め込み型半導体光変調器の光吸
収スペクトルを示すグラフである。
収スペクトルを示すグラフである。
【図4】図1に示した埋め込み型半導体光変調器の消光
特性を示すグラフである。
特性を示すグラフである。
【図5】従来の埋め込み型半導体光変調器を示す断面図
である。
である。
【図6】図5に示した埋め込み型半導体光変調器のFe
とZnとの相互拡散の状態を示す断面図である。
とZnとの相互拡散の状態を示す断面図である。
【図7】図5に示した埋め込み型半導体光変調器のSI
MSによる分析の結果を示すグラフである。
MSによる分析の結果を示すグラフである。
【図8】図5に示した埋め込み型半導体光変調器の光吸
収スペクトルの測定結果を示すグラフである。
収スペクトルの測定結果を示すグラフである。
22…コンタクト層 23…コンタクト層 24…第2のクラッド層 25…拡散抑制層 26…拡散抑制層 27…コア層 28…半導体基板 30…埋め込み層 31…第1のクラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 悦男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】半導体基板上に第1の導電形を有する第1
のクラッド層、コア層、第2の導電形を有する第2のク
ラッド層および第2の導電形を有するコンタクト層がメ
サストライプ構造に形成され、上記メサストライプ構造
の側面が半絶縁性半導体結晶により埋め込まれている埋
め込み型半導体光素子において、上記コア層と上記第2
のクラッド層との間に上記第2のクラッド層および上記
コア層とバンドギャップが異なる拡散抑制層を少なくと
も一層挿入したことを特徴とする埋め込み型半導体光素
子。 - 【請求項2】上記拡散抑制層として少なくとも第1の拡
散抑制層と上記第1の拡散抑制層の直下の第2の拡散抑
制層とを挿入し、上記第2の拡散抑制層のバンドギャッ
プを上記第1の拡散抑制層のバンドギャップよりも大き
くしたことを特徴とする請求項1に記載の埋め込み型半
導体光素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8242942A JPH1090635A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 埋め込み型半導体光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8242942A JPH1090635A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 埋め込み型半導体光素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1090635A true JPH1090635A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17096521
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8242942A Pending JPH1090635A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 埋め込み型半導体光素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1090635A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6477283B1 (en) | 1999-07-12 | 2002-11-05 | Nec Corporation | Electroabsorption optical modulator and fabrication method thereof |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP8242942A patent/JPH1090635A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6477283B1 (en) | 1999-07-12 | 2002-11-05 | Nec Corporation | Electroabsorption optical modulator and fabrication method thereof |
| EP1069456A3 (en) * | 1999-07-12 | 2003-03-05 | NEC Compound Semiconductor Devices, Ltd. | Electroabsorption optical modulator and fabrication method thereof |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040601 |