JPH1091920A - 磁気抵抗効果型ヘッド - Google Patents
磁気抵抗効果型ヘッドInfo
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- JPH1091920A JPH1091920A JP8240383A JP24038396A JPH1091920A JP H1091920 A JPH1091920 A JP H1091920A JP 8240383 A JP8240383 A JP 8240383A JP 24038396 A JP24038396 A JP 24038396A JP H1091920 A JPH1091920 A JP H1091920A
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Landscapes
- Hall/Mr Elements (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁化固定層の磁化と直交する縦バイアス磁界
によって磁化固定層の磁化が徐々に変化し、最終的にス
ピンバルブ動作が不可能となる、という問題を解決す
る。 【解決手段】 本発明に係る磁気抵抗効果型ヘッドは、
磁気記録媒体からの磁界によって磁化方向が変化する磁
化フリー層1と磁化方向が固定された磁化固定層3とを
有する中央領域と、この中央領域の両端に位置するとと
もにこの中央領域に対して縦バイアス磁界及び電流を供
給する端部領域とを備え、スピンバルブ効果による動作
を示す。端部領域は、縦バイアス磁界を磁化フリー層1
にのみ供給する。
によって磁化固定層の磁化が徐々に変化し、最終的にス
ピンバルブ動作が不可能となる、という問題を解決す
る。 【解決手段】 本発明に係る磁気抵抗効果型ヘッドは、
磁気記録媒体からの磁界によって磁化方向が変化する磁
化フリー層1と磁化方向が固定された磁化固定層3とを
有する中央領域と、この中央領域の両端に位置するとと
もにこの中央領域に対して縦バイアス磁界及び電流を供
給する端部領域とを備え、スピンバルブ効果による動作
を示す。端部領域は、縦バイアス磁界を磁化フリー層1
にのみ供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果を利
用して磁気記録媒体(以下、単に「媒体」という。)か
ら情報を読み取る磁気抵抗効果型ヘッドに関する。
用して磁気記録媒体(以下、単に「媒体」という。)か
ら情報を読み取る磁気抵抗効果型ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】媒体の小型化、大容量化にともなって、
読み取り用磁気ヘッドと媒体の相対速度が小さくなって
きていることから、再生出力が速度に依存しない磁気抵
抗効果型ヘッド(以下、「MRヘッド」と記す。)への
期待が高まっている。このMRヘッドについては、「I
EEE Trans.on Magn,.MAG7(1
970) 150」において「A Magnetore
sistivity Readout Transdu
cer」として論じられている。
読み取り用磁気ヘッドと媒体の相対速度が小さくなって
きていることから、再生出力が速度に依存しない磁気抵
抗効果型ヘッド(以下、「MRヘッド」と記す。)への
期待が高まっている。このMRヘッドについては、「I
EEE Trans.on Magn,.MAG7(1
970) 150」において「A Magnetore
sistivity Readout Transdu
cer」として論じられている。
【0003】近年、このMRヘッドに対して更に大幅な
高出力化を実現できる巨大磁気抵抗効果が注目されてい
る。特に、電気抵抗の変化が2枚の隣接する磁性層の磁
化方向間の余弦と対応する(一般にスピンバルブ効果と
呼ばれる)磁気抵抗効果は、小さな動作磁界で大きな抵
抗変化をすることから、次世代のMRヘッドとして期待
されている。このスピンバルブ効果を用いたMRヘッド
については「IEEETrans.on Magn,.
Vol.30,No.6(1994)3801」におい
て「Design,Fabrication&Test
ing ofSpin−Valve Read Hea
ds for High Density Recor
ding」として論じられている。このなかで、スピン
バルブ効果を発生させる2枚の磁性層の内の一方の磁性
層の磁化は、この磁性層に反強磁性層を積層することに
より発生する交換結合によって、ヘッド感磁部に進入す
る媒体磁界の方向に実質的に磁化方向を揃えるようにし
て固定されている。そして、この磁化が固定された磁性
層とCu等の導電層を介して隣接するもう一方の磁性層
は、媒体磁界に対して自由に磁化方向を変えることがで
きる。
高出力化を実現できる巨大磁気抵抗効果が注目されてい
る。特に、電気抵抗の変化が2枚の隣接する磁性層の磁
化方向間の余弦と対応する(一般にスピンバルブ効果と
呼ばれる)磁気抵抗効果は、小さな動作磁界で大きな抵
抗変化をすることから、次世代のMRヘッドとして期待
されている。このスピンバルブ効果を用いたMRヘッド
については「IEEETrans.on Magn,.
Vol.30,No.6(1994)3801」におい
て「Design,Fabrication&Test
ing ofSpin−Valve Read Hea
ds for High Density Recor
ding」として論じられている。このなかで、スピン
バルブ効果を発生させる2枚の磁性層の内の一方の磁性
層の磁化は、この磁性層に反強磁性層を積層することに
より発生する交換結合によって、ヘッド感磁部に進入す
る媒体磁界の方向に実質的に磁化方向を揃えるようにし
て固定されている。そして、この磁化が固定された磁性
層とCu等の導電層を介して隣接するもう一方の磁性層
は、媒体磁界に対して自由に磁化方向を変えることがで
きる。
【0004】このスピンバルブ効果を用いたMRヘッド
においては、磁化が媒体磁界に対応して変化する磁性層
を単磁区化することが、バルクハウゼンノイズを抑制す
るためには必要不可欠である。この単磁区化の方法とし
て、「IEEE Trans.on Magn,.Vo
l.32,No.1(1996)149」において「S
pin−Valve Heads Utilizing
Antiferromagnetic NiO La
yers」として論じられている中でのFigure8
に示されている永久磁石層を用いた構造が用いられてき
た。Figure8を簡略化し、媒体と対向する面から
見た場合について層構成を示すと、図10のようにな
る。すなわち、媒体磁界に対応して変化する磁化フリー
層111は、永久磁石層115,116の磁化によって
縦バイアス磁界が印加されて単磁区化する。このよう
に、反強磁性層114、磁化固定層113、導電層11
2、磁化フリー層111からなるスピンバルブ積層膜を
中央の感磁部に相当する領域で全てパタン化し、その両
端に永久磁石層115,116を配置することによって
磁化フリー層111を単磁区化する方法が採られてき
た。なお、永久磁石層115,116には、電極層11
7,118が被着されている。
においては、磁化が媒体磁界に対応して変化する磁性層
を単磁区化することが、バルクハウゼンノイズを抑制す
るためには必要不可欠である。この単磁区化の方法とし
て、「IEEE Trans.on Magn,.Vo
l.32,No.1(1996)149」において「S
pin−Valve Heads Utilizing
Antiferromagnetic NiO La
yers」として論じられている中でのFigure8
に示されている永久磁石層を用いた構造が用いられてき
た。Figure8を簡略化し、媒体と対向する面から
見た場合について層構成を示すと、図10のようにな
る。すなわち、媒体磁界に対応して変化する磁化フリー
層111は、永久磁石層115,116の磁化によって
縦バイアス磁界が印加されて単磁区化する。このよう
に、反強磁性層114、磁化固定層113、導電層11
2、磁化フリー層111からなるスピンバルブ積層膜を
中央の感磁部に相当する領域で全てパタン化し、その両
端に永久磁石層115,116を配置することによって
磁化フリー層111を単磁区化する方法が採られてき
た。なお、永久磁石層115,116には、電極層11
7,118が被着されている。
【0005】図10に示すようなスピンバルブ積層膜を
中央領域のみに形成する構造は、媒体磁界を感磁する中
央領域のみにスピンバルブ積層膜を存在させることによ
って、端部の感磁機能を全く無くしてノイズ発生を抑制
する方法として、従来のMRヘッドから継承されてきた
構造である。この構造については特開平3−12531
1号公報に記載されている。従来のMRヘッドでは、磁
気抵抗効果層(以下、「MR層」という。)の媒体磁界
に対する直線応答を実現するために、磁気分離層を介し
てMR層をバイアスするための軟磁性層が形成されてい
た。この軟磁性層は、上記のMR層、磁気分離層、軟磁
性層の3層構造体に電流を流した際のMR層を流れる電
流による磁界で一方向に磁化され、この磁化による磁界
でMR層をバイアスしていた。この3層構造体では、媒
体磁界を感磁する中央領域以外の端部領域に3層膜が存
在した場合、特に軟磁性層が外部磁界の影響を受けやす
いためにノイズの発生原因となっていた。これを解決し
たのが前記の特開平3−125311号公報に記載され
ている素子構造である。そして、スピンバルブヘッドに
おいても、当然のことながら、スピンバルブ積層膜を中
央領域のみに形成する特開平3−125311号公報の
構造によって、低ノイズ特性を実現できていた。
中央領域のみに形成する構造は、媒体磁界を感磁する中
央領域のみにスピンバルブ積層膜を存在させることによ
って、端部の感磁機能を全く無くしてノイズ発生を抑制
する方法として、従来のMRヘッドから継承されてきた
構造である。この構造については特開平3−12531
1号公報に記載されている。従来のMRヘッドでは、磁
気抵抗効果層(以下、「MR層」という。)の媒体磁界
に対する直線応答を実現するために、磁気分離層を介し
てMR層をバイアスするための軟磁性層が形成されてい
た。この軟磁性層は、上記のMR層、磁気分離層、軟磁
性層の3層構造体に電流を流した際のMR層を流れる電
流による磁界で一方向に磁化され、この磁化による磁界
でMR層をバイアスしていた。この3層構造体では、媒
体磁界を感磁する中央領域以外の端部領域に3層膜が存
在した場合、特に軟磁性層が外部磁界の影響を受けやす
いためにノイズの発生原因となっていた。これを解決し
たのが前記の特開平3−125311号公報に記載され
ている素子構造である。そして、スピンバルブヘッドに
おいても、当然のことながら、スピンバルブ積層膜を中
央領域のみに形成する特開平3−125311号公報の
構造によって、低ノイズ特性を実現できていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造では、本来単磁区化したい磁化フリー層のみならず、
反強磁性層との交換結合などによって永久磁石層による
バイアス磁界と垂直方向に磁化が固定されていなければ
ならない磁化固定層にも永久磁石による磁界が印加さ
れ、磁化固定層の磁化が、反強磁性層との交換結合して
いるにもかかわらず、徐々に永久磁石による磁界方向に
回転し、この結果、正常なスピンバルブ動作ができなく
なるという問題が発生することが明らかになってきた。
これは反強磁性体の保磁力が数千エルステッド以上と大
きく、永久磁石による磁界に比較して圧倒的に大きいこ
とから、従来考慮されてこなかった事柄である。
造では、本来単磁区化したい磁化フリー層のみならず、
反強磁性層との交換結合などによって永久磁石層による
バイアス磁界と垂直方向に磁化が固定されていなければ
ならない磁化固定層にも永久磁石による磁界が印加さ
れ、磁化固定層の磁化が、反強磁性層との交換結合して
いるにもかかわらず、徐々に永久磁石による磁界方向に
回転し、この結果、正常なスピンバルブ動作ができなく
なるという問題が発生することが明らかになってきた。
これは反強磁性体の保磁力が数千エルステッド以上と大
きく、永久磁石による磁界に比較して圧倒的に大きいこ
とから、従来考慮されてこなかった事柄である。
【0007】
【発明の目的】そこで、本発明に係るMRヘッドは、磁
化固定層の磁化と直交する縦バイアス磁界によって磁化
固定層の磁化が徐々に変化し、最終的にスピンバルブ動
作が不可能となる、という問題を解決することを目的と
している。
化固定層の磁化と直交する縦バイアス磁界によって磁化
固定層の磁化が徐々に変化し、最終的にスピンバルブ動
作が不可能となる、という問題を解決することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体上に形成
され、媒体からの磁界を感磁する中央領域と、この中央
領域の両端面から中央領域を挟んで位置し、中央領域に
縦バイアスを印加する機能と電流を供給する機能とを有
する端部領域とを含む、スピンバルブ効果を用いたMR
ヘッドである。そして、媒体からの磁界によって磁化が
変化する磁化フリー層のみに縦バイアス磁界を印加する
ために、磁化フリー層が中央領域のみに存在するようパ
タン化し、媒体からの磁界方向に磁化が固定された磁化
固定層が中央領域及び端部領域全体に存在する構成と
し、この端部領域に中央領域に縦バイアスを印加する永
久磁石層などを積層し、中央領域の磁化フリー層の端部
に直接接続する構造とする。又は、磁化フリー層が中央
領域及び端部領域にわたり存在し、磁化固定層も中央領
域及び端部領域にわたり存在し、中央領域に縦バイアス
を印加する永久磁石層などが端部領域の磁化フリー層に
直接積層されている構造とする。
され、媒体からの磁界を感磁する中央領域と、この中央
領域の両端面から中央領域を挟んで位置し、中央領域に
縦バイアスを印加する機能と電流を供給する機能とを有
する端部領域とを含む、スピンバルブ効果を用いたMR
ヘッドである。そして、媒体からの磁界によって磁化が
変化する磁化フリー層のみに縦バイアス磁界を印加する
ために、磁化フリー層が中央領域のみに存在するようパ
タン化し、媒体からの磁界方向に磁化が固定された磁化
固定層が中央領域及び端部領域全体に存在する構成と
し、この端部領域に中央領域に縦バイアスを印加する永
久磁石層などを積層し、中央領域の磁化フリー層の端部
に直接接続する構造とする。又は、磁化フリー層が中央
領域及び端部領域にわたり存在し、磁化固定層も中央領
域及び端部領域にわたり存在し、中央領域に縦バイアス
を印加する永久磁石層などが端部領域の磁化フリー層に
直接積層されている構造とする。
【0009】以上の構造によって、磁化固定層には縦バ
イアス磁界が印加されず、磁化フリー層にのみ縦バイア
ス磁界が印加されるスピンバルブヘッド構造が提供され
る。以上のスピンバルブヘッド構造に於いて、スピンバ
ルブを構成する積層膜における反強磁性層との交換結合
などによって磁化固定された磁性層が、媒体磁界を感磁
する中央領域のみならず、この中央領域に縦バイアスを
印加する機能や電流を供給する機能を有する端部領域に
も存在した場合、この端部領域からのノイズが実効的に
どの程度の影響を及ぼすかを明らかにする必要があっ
た。驚くべき事に、試作したスピンバルブヘッドの端部
領域からは中央領域に対して−50dB以下の小さい信
号を検知したにすぎず、端部領域に反強磁性層との交換
結合などによって磁化固定された磁性層が存在しても、
ヘッドの実用動作上、全く問題ないことが明らかになっ
た。
イアス磁界が印加されず、磁化フリー層にのみ縦バイア
ス磁界が印加されるスピンバルブヘッド構造が提供され
る。以上のスピンバルブヘッド構造に於いて、スピンバ
ルブを構成する積層膜における反強磁性層との交換結合
などによって磁化固定された磁性層が、媒体磁界を感磁
する中央領域のみならず、この中央領域に縦バイアスを
印加する機能や電流を供給する機能を有する端部領域に
も存在した場合、この端部領域からのノイズが実効的に
どの程度の影響を及ぼすかを明らかにする必要があっ
た。驚くべき事に、試作したスピンバルブヘッドの端部
領域からは中央領域に対して−50dB以下の小さい信
号を検知したにすぎず、端部領域に反強磁性層との交換
結合などによって磁化固定された磁性層が存在しても、
ヘッドの実用動作上、全く問題ないことが明らかになっ
た。
【0010】また、以上の構造によって、磁化固定層と
して、それ自体の保磁力によって磁化を固定できる永久
磁石の適用が現実的となる。すなわち、磁化固定の方法
として、従来からの反強磁性層と磁性層との積層膜の適
用と、永久磁石層との適用が可能である。また、縦バイ
アスを実現する方法として、永久磁石層の適用と、反強
磁性層と磁性層との積層膜の適用とが可能である。よっ
て、両者の掛け合わせで4通りの方法が可能となる。こ
の内、縦バイアスとスピンバルブの磁化固定の両方に、
反強磁性層と磁性層との積層膜を適用した場合、両者の
交換結合のブロッキング温度を変えることによって、互
いに直交する磁化を固定することができる。また、共に
永久磁石層を用いた場合、両者の保磁力を変えることに
よって、互いに直交する磁化を固定することができる。
して、それ自体の保磁力によって磁化を固定できる永久
磁石の適用が現実的となる。すなわち、磁化固定の方法
として、従来からの反強磁性層と磁性層との積層膜の適
用と、永久磁石層との適用が可能である。また、縦バイ
アスを実現する方法として、永久磁石層の適用と、反強
磁性層と磁性層との積層膜の適用とが可能である。よっ
て、両者の掛け合わせで4通りの方法が可能となる。こ
の内、縦バイアスとスピンバルブの磁化固定の両方に、
反強磁性層と磁性層との積層膜を適用した場合、両者の
交換結合のブロッキング温度を変えることによって、互
いに直交する磁化を固定することができる。また、共に
永久磁石層を用いた場合、両者の保磁力を変えることに
よって、互いに直交する磁化を固定することができる。
【0011】
【0012】
【実施例1】図2を用いて、磁気ディスク用のMRヘッ
ドを作製した実施例を説明する。図2は媒体と対向する
面からMRヘッドを観察したときの層構成を示す。スラ
イダを構成するAl2 O3 −TiO複合セラミック材料
からなるウエハ101上に、スパッタ法により、膜厚2
μmのNiFeからなる磁気シールド層102を形成
し、膜厚0.08μmのアルミナからなる磁気ギャップ
層103上に、媒体磁界を感磁する中央領域105、及
び中央領域105に縦バイアス磁界と電流とを供給する
機能を有する端部領域104を形成した。
ドを作製した実施例を説明する。図2は媒体と対向する
面からMRヘッドを観察したときの層構成を示す。スラ
イダを構成するAl2 O3 −TiO複合セラミック材料
からなるウエハ101上に、スパッタ法により、膜厚2
μmのNiFeからなる磁気シールド層102を形成
し、膜厚0.08μmのアルミナからなる磁気ギャップ
層103上に、媒体磁界を感磁する中央領域105、及
び中央領域105に縦バイアス磁界と電流とを供給する
機能を有する端部領域104を形成した。
【0013】中央領域105及び端部領域104の詳細
は図1のとおりである。磁気ギャップ層103上に、膜
厚30nmのNiOからなる反強磁性層4、膜厚3nm
のNiFeからなる磁化固定層3を順次積層した。この
とき磁化固定層3と反強磁性層4との間の交換結合によ
り、磁化固定層3を図面手前から奥の一方向に磁化固定
する。NiO膜とNiFe膜との交換結合のブロッキン
グ温度が180℃程度であるため、所望の磁化方向に直
流磁界を500エルステッドの強度で印加しながら20
0℃に1分程度加熱することにより、磁化固定した。
は図1のとおりである。磁気ギャップ層103上に、膜
厚30nmのNiOからなる反強磁性層4、膜厚3nm
のNiFeからなる磁化固定層3を順次積層した。この
とき磁化固定層3と反強磁性層4との間の交換結合によ
り、磁化固定層3を図面手前から奥の一方向に磁化固定
する。NiO膜とNiFe膜との交換結合のブロッキン
グ温度が180℃程度であるため、所望の磁化方向に直
流磁界を500エルステッドの強度で印加しながら20
0℃に1分程度加熱することにより、磁化固定した。
【0014】さらに、膜厚2.5nmのCuからなる導
電層2、膜厚6nmのNiFeからなる磁化フリー層1
を順次積層した。磁化フリー層1は、フォトレジストに
よるマスクを形成し、イオンビームエッチングにより、
中央領域105のみに存在するようにパタン化した。こ
の磁化フリー層1をパタン化したフォトレジストマスク
を用いて、スパッタ法により膜厚15nmのCoPtC
rからなる永久磁石層5,6、及び膜厚5nmのTaを
介して膜厚150nmのAuからなる電極層7,8を形
成し、リフトオフにより端部領域104を形成した。C
oPtCr膜の保磁力が1kエルステッドであるため3
kエルステッドの直流磁界で、永久磁石層5,6を縦バ
イアス方向に着磁した。
電層2、膜厚6nmのNiFeからなる磁化フリー層1
を順次積層した。磁化フリー層1は、フォトレジストに
よるマスクを形成し、イオンビームエッチングにより、
中央領域105のみに存在するようにパタン化した。こ
の磁化フリー層1をパタン化したフォトレジストマスク
を用いて、スパッタ法により膜厚15nmのCoPtC
rからなる永久磁石層5,6、及び膜厚5nmのTaを
介して膜厚150nmのAuからなる電極層7,8を形
成し、リフトオフにより端部領域104を形成した。C
oPtCr膜の保磁力が1kエルステッドであるため3
kエルステッドの直流磁界で、永久磁石層5,6を縦バ
イアス方向に着磁した。
【0015】図1に示す構造を、以下「スピンバルブ素
子」という。このスピンバルブ素子上に、図2に示す膜
厚0.1μmのアルミナからなる磁気ギャップ層10
6、膜厚3μmのNiFeからなる磁気シールド層10
7を形成した。さらに、この磁気シールド層107を一
方の磁極とする記録用のインダクティブヘッド(図示せ
ず)を積層した。膜厚0.35μmのアルミナからなる
磁気ギャップ層108を介して、NiFeよりなるもう
一方の磁極109を形成した。磁気シールド層107と
磁極109との間には、フォトレジストを熱硬化した絶
縁層により被覆されたCuよりなるコイル(図示せず)
を形成した。最後に、素子全体をアルミナ層110によ
りコートし、スピンバルブ素子の電極端子、及び記録用
インダクティブの電極端子を取り出しウエハ工程を終了
した。
子」という。このスピンバルブ素子上に、図2に示す膜
厚0.1μmのアルミナからなる磁気ギャップ層10
6、膜厚3μmのNiFeからなる磁気シールド層10
7を形成した。さらに、この磁気シールド層107を一
方の磁極とする記録用のインダクティブヘッド(図示せ
ず)を積層した。膜厚0.35μmのアルミナからなる
磁気ギャップ層108を介して、NiFeよりなるもう
一方の磁極109を形成した。磁気シールド層107と
磁極109との間には、フォトレジストを熱硬化した絶
縁層により被覆されたCuよりなるコイル(図示せず)
を形成した。最後に、素子全体をアルミナ層110によ
りコートし、スピンバルブ素子の電極端子、及び記録用
インダクティブの電極端子を取り出しウエハ工程を終了
した。
【0016】このとき比較用として、図10に示す従来
のスピンバルブ素子を持つウエハを作製した。図10に
おいては、反強磁性層114、磁化固定層113、導電
層112、磁化フリー層111の材質及び膜厚は、図1
と同様とした。図10では、図1での磁化フリー層1を
中央領域105でパタン化する工程において、磁化フリ
ー層11のみならず全層をパタン化した。
のスピンバルブ素子を持つウエハを作製した。図10に
おいては、反強磁性層114、磁化固定層113、導電
層112、磁化フリー層111の材質及び膜厚は、図1
と同様とした。図10では、図1での磁化フリー層1を
中央領域105でパタン化する工程において、磁化フリ
ー層11のみならず全層をパタン化した。
【0017】以上のウエハから一つ一つの素子を搭載し
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、図10
のスピンバルブ素子のMRヘッドでは、長時間動作させ
ると次第に磁化固定層113の磁化方向が縦バイアス磁
界の方向に変化してくることが再生波形から示された。
それに対して、図1のスピンバルブ素子でのMRヘッド
は、長時間の動作で安定であった。これは、図1の構造
では、端部領域104からの縦バイアス磁界が磁化フリ
ー層1にのみ加わり、磁化固定層3には実際上加わらな
い構造であるのに対して、図3の従来の素子では、磁化
フリー層111に加わる縦バイアス磁界は、磁化固定層
113にも加わることによると言える。
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、図10
のスピンバルブ素子のMRヘッドでは、長時間動作させ
ると次第に磁化固定層113の磁化方向が縦バイアス磁
界の方向に変化してくることが再生波形から示された。
それに対して、図1のスピンバルブ素子でのMRヘッド
は、長時間の動作で安定であった。これは、図1の構造
では、端部領域104からの縦バイアス磁界が磁化フリ
ー層1にのみ加わり、磁化固定層3には実際上加わらな
い構造であるのに対して、図3の従来の素子では、磁化
フリー層111に加わる縦バイアス磁界は、磁化固定層
113にも加わることによると言える。
【0018】さらに、図1の素子を持つMRヘッドのオ
フトラック特性を評価した結果、オフトラック時の信号
強度はオントラック時のそれの−50dB以下と十分に
小さいことが分かり、端部領域104に磁化固定層3が
存在する構造としても、端部領域104からの信号は中
央領域105に実際上問題ないことが確認された。
フトラック特性を評価した結果、オフトラック時の信号
強度はオントラック時のそれの−50dB以下と十分に
小さいことが分かり、端部領域104に磁化固定層3が
存在する構造としても、端部領域104からの信号は中
央領域105に実際上問題ないことが確認された。
【0019】
【実施例2】スピンバルブ素子を図3に示す構成とした
MRヘッドを作製した。図3において、スピンバルブ積
層膜の磁化固定層43を、膜厚10nm、保磁力200
0エルステッドのCoPtCrとし、図に示すように図
面手前から奥方向に着磁した。さらに、膜厚2.5nm
のCuを用いた導電層42、膜厚5nmのNiFeを用
いた磁化フリー層41を積層、実施例1と同様の方法で
中央領域をパタン化した。さらに、膜厚10nmのNi
Feからなる縦バイアス磁性層49、膜厚15nmのF
eMnからなる反強磁性層45、46及び膜厚150n
mのAuからなる電極層47、48を順次積層した後、
リフトオフにより端部領域を形成した。FeMnとNi
Feとの交換結合のブロッキング温度が150℃である
ため、縦バイアスを想定した方向に500エルステッド
と、磁化固定層43の磁化を変えない程度の磁界を印加
しながら素子を160℃に加熱し、縦バイアス磁性層4
9の磁化を反強磁性層45、46との交換結合により、
縦バイアス磁界方向に揃えた。
MRヘッドを作製した。図3において、スピンバルブ積
層膜の磁化固定層43を、膜厚10nm、保磁力200
0エルステッドのCoPtCrとし、図に示すように図
面手前から奥方向に着磁した。さらに、膜厚2.5nm
のCuを用いた導電層42、膜厚5nmのNiFeを用
いた磁化フリー層41を積層、実施例1と同様の方法で
中央領域をパタン化した。さらに、膜厚10nmのNi
Feからなる縦バイアス磁性層49、膜厚15nmのF
eMnからなる反強磁性層45、46及び膜厚150n
mのAuからなる電極層47、48を順次積層した後、
リフトオフにより端部領域を形成した。FeMnとNi
Feとの交換結合のブロッキング温度が150℃である
ため、縦バイアスを想定した方向に500エルステッド
と、磁化固定層43の磁化を変えない程度の磁界を印加
しながら素子を160℃に加熱し、縦バイアス磁性層4
9の磁化を反強磁性層45、46との交換結合により、
縦バイアス磁界方向に揃えた。
【0020】以上のウエハから一つ一つの素子を搭載し
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図3の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分に小さいことが確認
された。
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図3の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分に小さいことが確認
された。
【0021】
【実施例3】スピンバルブ素子を図4に示す構成とした
MRヘッドを作製した。図4において、スピンバルブ積
層膜の磁化固定層53を、膜厚10nm、保磁力2kエ
ルステッドのCoPtCrとし、図に示すように図面手
前から奥方向に着磁した。さらに、膜厚2.5nmのC
uを用いた導電層52、膜厚5nmのNiFeを用いた
磁化フリー層51を積層、実施例1と同様の方法で中央
領域をパタン化した。さらに、膜厚15nmのCoPt
Crからなる永久磁石層55,56、及び膜厚5nmの
Taを介して膜厚150nmのAuの電極層57,58
を形成し、リフトオフにより端部領域を形成した。永久
磁石層55,56の保磁力が700エルステッドである
ため1kエルステッドの直流磁界で、永久磁石層55,
56を縦バイアス方向に着磁した。このとき磁化固定層
53のCoPtCrの磁化は保持力が2kエルステッド
と大きいため、実効的に変化しない。
MRヘッドを作製した。図4において、スピンバルブ積
層膜の磁化固定層53を、膜厚10nm、保磁力2kエ
ルステッドのCoPtCrとし、図に示すように図面手
前から奥方向に着磁した。さらに、膜厚2.5nmのC
uを用いた導電層52、膜厚5nmのNiFeを用いた
磁化フリー層51を積層、実施例1と同様の方法で中央
領域をパタン化した。さらに、膜厚15nmのCoPt
Crからなる永久磁石層55,56、及び膜厚5nmの
Taを介して膜厚150nmのAuの電極層57,58
を形成し、リフトオフにより端部領域を形成した。永久
磁石層55,56の保磁力が700エルステッドである
ため1kエルステッドの直流磁界で、永久磁石層55,
56を縦バイアス方向に着磁した。このとき磁化固定層
53のCoPtCrの磁化は保持力が2kエルステッド
と大きいため、実効的に変化しない。
【0022】以上のウエハから一つ一つの組み込んで、
記録再生特性を評価した。その結果、このスピンバルブ
素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定なスピンバ
ルブ動作を実現することが判明した。さらに、図4の素
子を持つMRヘッドのオフトラック特性を評価した結
果、オフトラック時の信号強度はオントラック時のそれ
の−50dB以下と十分に小さいことが確認された。
記録再生特性を評価した。その結果、このスピンバルブ
素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定なスピンバ
ルブ動作を実現することが判明した。さらに、図4の素
子を持つMRヘッドのオフトラック特性を評価した結
果、オフトラック時の信号強度はオントラック時のそれ
の−50dB以下と十分に小さいことが確認された。
【0023】
【実施例4】スピンバルブ素子の構成を図5に示す構成
としたMRヘッドを作製した。図5において膜厚30n
mのNiMnからなる反強磁性層64、膜厚3nmのN
iFeからなる磁化固定層63を積層した。このとき磁
化固定層63と反強磁性層64との間の交換結合によ
り、磁化固定層63を図面手前から奥の一方向に磁化固
定する。NiMnとNiFeとの交換結合のブロッキン
グ温度が400℃程度であるため、所望の磁化方向に直
流磁界を500エルステッドの強度で印加しながら27
0℃で10時間加熱し、磁化固定した。さらに、膜厚
2.5nmのCuを用いた導電層62、膜厚5nmのN
iFeを用いた磁化フリー層61を積層、実施例1と同
様の方法で中央領域をパタン化した。さらに、膜厚10
nmのNiFeからなる縦バイアス磁性層69、膜厚1
5nmのFeMnからなる反強磁性層65、66及び膜
厚150nmのAuからなる電極層67、68を順次積
層した後、リフトオフにより端部領域を形成した。Fe
MnとNiFeとの交換結合のブロッキング温度が15
0℃であるため、縦バイアスを想定した方向に500エ
ルステッドの磁界中で、磁化固定層63と反強磁性層6
4のブロッキング温度を超えない160℃に加熱し、縦
バイアス磁性層69の磁化を縦バイアス磁界方向に揃え
た。
としたMRヘッドを作製した。図5において膜厚30n
mのNiMnからなる反強磁性層64、膜厚3nmのN
iFeからなる磁化固定層63を積層した。このとき磁
化固定層63と反強磁性層64との間の交換結合によ
り、磁化固定層63を図面手前から奥の一方向に磁化固
定する。NiMnとNiFeとの交換結合のブロッキン
グ温度が400℃程度であるため、所望の磁化方向に直
流磁界を500エルステッドの強度で印加しながら27
0℃で10時間加熱し、磁化固定した。さらに、膜厚
2.5nmのCuを用いた導電層62、膜厚5nmのN
iFeを用いた磁化フリー層61を積層、実施例1と同
様の方法で中央領域をパタン化した。さらに、膜厚10
nmのNiFeからなる縦バイアス磁性層69、膜厚1
5nmのFeMnからなる反強磁性層65、66及び膜
厚150nmのAuからなる電極層67、68を順次積
層した後、リフトオフにより端部領域を形成した。Fe
MnとNiFeとの交換結合のブロッキング温度が15
0℃であるため、縦バイアスを想定した方向に500エ
ルステッドの磁界中で、磁化固定層63と反強磁性層6
4のブロッキング温度を超えない160℃に加熱し、縦
バイアス磁性層69の磁化を縦バイアス磁界方向に揃え
た。
【0024】以上のウエハから一つ一つの素子を搭載し
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図5の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分に小さいことが確認
された。
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図5の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分に小さいことが確認
された。
【0025】
【実施例5】図2を用いて、磁気ディスク用のMRヘッ
ドを作製した実施例を説明する。図2は媒体と対向する
面からMRヘッドを観察したときの層構成を示す。スラ
イダを構成するAl2 O3 −Tio複合セラミック材料
からなるウエハ101上に、スパッタ法により、膜厚2
μmのNiFeからなる磁気シールド層102を形成
し、膜厚0.08μmのアルミナからなる磁気ギャップ
層103上に、媒体磁界を感磁する中央領域105、及
び中央領域105に縦バイアス磁界と電流とを供給する
機能を有する端部領域104を形成した。
ドを作製した実施例を説明する。図2は媒体と対向する
面からMRヘッドを観察したときの層構成を示す。スラ
イダを構成するAl2 O3 −Tio複合セラミック材料
からなるウエハ101上に、スパッタ法により、膜厚2
μmのNiFeからなる磁気シールド層102を形成
し、膜厚0.08μmのアルミナからなる磁気ギャップ
層103上に、媒体磁界を感磁する中央領域105、及
び中央領域105に縦バイアス磁界と電流とを供給する
機能を有する端部領域104を形成した。
【0026】中央領域105及び端部領域104の詳細
は図6に示す。ギャップ層103上に膜厚30nmのN
iOからなる反強磁性層14、膜厚3nmのNiFeか
らなる磁化固定層13を積層した。このとき磁化固定層
13と反強磁性層14との間の交換結合により、磁化固
定層13を図面手前から奥の一方向に磁化固定する。N
iOとNiFeとの交換結合のブロッキング温度が18
0℃程度であるため、所望の磁化方向に直流磁界を50
0エルステッドの強度で印加しながら200℃で1分程
度加熱し、磁化固定した。さらに、膜厚2.5nmのC
uからなる導電層12、膜厚6nmのNiFeからなる
磁化フリー層11を積層した。この磁化フリー層11上
にフォトレジストによるマスクを形成し、このフォトレ
ジストマスクを用いて、スパッタ法により膜厚15nm
のCoPtCrからなる永久磁石層15,16、及び膜
厚5nmのTaを介して膜厚150nmのAuからなる
電極層17,18を形成し、リフトオフにより端部領域
を形成した。CoPtCrの保磁力が1kエルステッド
であるため3kエルステッドの直流磁界で、永久磁石層
15,16を縦バイアス方向に着磁した。
は図6に示す。ギャップ層103上に膜厚30nmのN
iOからなる反強磁性層14、膜厚3nmのNiFeか
らなる磁化固定層13を積層した。このとき磁化固定層
13と反強磁性層14との間の交換結合により、磁化固
定層13を図面手前から奥の一方向に磁化固定する。N
iOとNiFeとの交換結合のブロッキング温度が18
0℃程度であるため、所望の磁化方向に直流磁界を50
0エルステッドの強度で印加しながら200℃で1分程
度加熱し、磁化固定した。さらに、膜厚2.5nmのC
uからなる導電層12、膜厚6nmのNiFeからなる
磁化フリー層11を積層した。この磁化フリー層11上
にフォトレジストによるマスクを形成し、このフォトレ
ジストマスクを用いて、スパッタ法により膜厚15nm
のCoPtCrからなる永久磁石層15,16、及び膜
厚5nmのTaを介して膜厚150nmのAuからなる
電極層17,18を形成し、リフトオフにより端部領域
を形成した。CoPtCrの保磁力が1kエルステッド
であるため3kエルステッドの直流磁界で、永久磁石層
15,16を縦バイアス方向に着磁した。
【0027】以上のスピンバルブ素子上に、図2に示す
膜厚0.1μmのアルミナからなる磁気ギャップ層10
6、膜厚3μmのNiFeからなる磁気シールド層10
6を形成した。さらに、この磁気シールド層107を一
方の磁極とする記録用のインダクティブヘッド(図示せ
ず)を積層した。膜厚0.35μmのアルミナからなる
磁気ギャップ層108を介して、NiFeよりなるもう
一方の磁極109を形成した。この磁気シールド層10
7及び磁極109間には、フォトレジストを熱硬化した
絶縁層により被覆されたCuよりなるコイル(図示せ
ず)を形成した。最後に、以上の素子全体をアルミナ層
110によりコートし、スピンバルブ素子の電極端子及
び記録用インダクティブの電極端子を取り出し、ウエハ
工程を終了した。
膜厚0.1μmのアルミナからなる磁気ギャップ層10
6、膜厚3μmのNiFeからなる磁気シールド層10
6を形成した。さらに、この磁気シールド層107を一
方の磁極とする記録用のインダクティブヘッド(図示せ
ず)を積層した。膜厚0.35μmのアルミナからなる
磁気ギャップ層108を介して、NiFeよりなるもう
一方の磁極109を形成した。この磁気シールド層10
7及び磁極109間には、フォトレジストを熱硬化した
絶縁層により被覆されたCuよりなるコイル(図示せ
ず)を形成した。最後に、以上の素子全体をアルミナ層
110によりコートし、スピンバルブ素子の電極端子及
び記録用インダクティブの電極端子を取り出し、ウエハ
工程を終了した。
【0028】以上のウエハから一つ一つの素子を搭載し
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、図6の
スピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安
定であった。これは図2の構造では、端部領域104か
らの縦バイアス磁界が磁化フリー層11にのみ加わり、
磁化固定層13には実際上加わらない構造であることに
よると言える。さらに、図6の素子を持つMRヘッドの
オフトラック特性を評価した結果、オフトラック時の信
号強度はオントラック時のそれの−50dB以下と十分
に小さいことが分かり、端部領域104に磁化固定層1
3が存在する構造としても、端部領域104からの信号
は中央領域105に実際上問題ないことが確認された。
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、図6の
スピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安
定であった。これは図2の構造では、端部領域104か
らの縦バイアス磁界が磁化フリー層11にのみ加わり、
磁化固定層13には実際上加わらない構造であることに
よると言える。さらに、図6の素子を持つMRヘッドの
オフトラック特性を評価した結果、オフトラック時の信
号強度はオントラック時のそれの−50dB以下と十分
に小さいことが分かり、端部領域104に磁化固定層1
3が存在する構造としても、端部領域104からの信号
は中央領域105に実際上問題ないことが確認された。
【0029】
【実施例6】スピンバルブ素子を図7に示す構成とした
MRヘッドを作製した。図7において、スピンバルブ積
層膜の磁化固定層73を、膜厚10nm、保磁力2kエ
ルステッドのCoPtCrとし、図に示すように図面手
前から奥方向に着磁した。さらに、膜厚2.5nmのC
uを用いた導電層72、膜厚5nmのNiFeを用いた
磁化フリー層71を積層した。さらに、膜厚10nmの
NiFeからなる縦バイアス磁性層79、膜厚15nm
のFeMnからなる反強磁性層75,76及び膜厚15
0nmのAuからなる電極層77、78を順次積層した
後、リフトオフにより端部領域を形成した。FeMnと
NiFeとの交換結合のブロッキング温度が150℃で
あるため、縦バイアスを想定した方向に500エルステ
ッドと、磁化固定層73の磁化を変えない程度の磁界を
印加しながら素子を160℃に加熱し、縦バイアス磁性
層79の磁化を反強磁性層75,76との交換結合によ
り、縦バイアス磁界方向に揃えた。
MRヘッドを作製した。図7において、スピンバルブ積
層膜の磁化固定層73を、膜厚10nm、保磁力2kエ
ルステッドのCoPtCrとし、図に示すように図面手
前から奥方向に着磁した。さらに、膜厚2.5nmのC
uを用いた導電層72、膜厚5nmのNiFeを用いた
磁化フリー層71を積層した。さらに、膜厚10nmの
NiFeからなる縦バイアス磁性層79、膜厚15nm
のFeMnからなる反強磁性層75,76及び膜厚15
0nmのAuからなる電極層77、78を順次積層した
後、リフトオフにより端部領域を形成した。FeMnと
NiFeとの交換結合のブロッキング温度が150℃で
あるため、縦バイアスを想定した方向に500エルステ
ッドと、磁化固定層73の磁化を変えない程度の磁界を
印加しながら素子を160℃に加熱し、縦バイアス磁性
層79の磁化を反強磁性層75,76との交換結合によ
り、縦バイアス磁界方向に揃えた。
【0030】以上のウエハから一つ一つの素子を搭載し
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図7の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分に小さいことが確認
された。
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図7の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分に小さいことが確認
された。
【0031】
【実施例7】スピンバルブ素子を図8に示す構成とした
MRヘッドを作製した。図8において、スピンバルブ積
層膜の磁化固定層83を、膜厚10nm、保磁力2kエ
ルステッドのCoPtCrとし、図に示すように図面手
前から奥方向に着磁した。さらに、膜厚2.5nmのC
uを用いた導電層82、膜厚5nmのNiFeを用いた
磁化フリー層81を積層した。さらに、膜厚15nmの
CoPtCrからなる永久磁石層85、86、及び膜厚
5nmのTaを介して膜厚150nmのAuからなる電
極層87、88を形成し、リフトオフにより端部領域を
形成した。永久磁石層85、86の保磁力が700エル
ステッドであるため1kエルステッドの直流磁界で、永
久磁石層85、86をバイアス方向に着磁した。このと
き、磁化固定層83のCoPtCrの磁化は、保磁力が
2kエルステッドと大きいため、実効的に変化しない。
MRヘッドを作製した。図8において、スピンバルブ積
層膜の磁化固定層83を、膜厚10nm、保磁力2kエ
ルステッドのCoPtCrとし、図に示すように図面手
前から奥方向に着磁した。さらに、膜厚2.5nmのC
uを用いた導電層82、膜厚5nmのNiFeを用いた
磁化フリー層81を積層した。さらに、膜厚15nmの
CoPtCrからなる永久磁石層85、86、及び膜厚
5nmのTaを介して膜厚150nmのAuからなる電
極層87、88を形成し、リフトオフにより端部領域を
形成した。永久磁石層85、86の保磁力が700エル
ステッドであるため1kエルステッドの直流磁界で、永
久磁石層85、86をバイアス方向に着磁した。このと
き、磁化固定層83のCoPtCrの磁化は、保磁力が
2kエルステッドと大きいため、実効的に変化しない。
【0032】以上のウエハから一つ一つの素子を搭載し
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図8の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分に小さいことが確認
された。
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図8の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分に小さいことが確認
された。
【0033】
【実施例8】スピンバルブ素子を図9に示す構成とした
MRヘッドを作製した。図9において、膜厚30nmの
NiMnからなる反強磁性層94、膜厚3nmのNiF
e層からなる磁化固定層93を積層した。このとき磁化
固定層93と反強磁性層94との間の交換結合により、
磁化固定層93を図面手前から奥の一方向に磁化固定す
る。NiMnとNiFeとの交換結合のブロッキング温
度が400℃程度であるため、所望の磁化方向に直流磁
界を500エルステッドの強度で印加しながら270℃
で10時間加熱し、磁化固定した。さらに、膜厚2.5
nmのCuを用いた導電層92、膜厚5nmのNiFe
を用いた磁化フリー層61を積層した。さらに、膜厚5
nmのNiFeからなる縦バイアス磁性層99。膜厚1
5nmのFeMnからなる反強磁性層95、96及び膜
厚150nmのAuからなる電極97、98を順次積層
したのち、リフトオフにより端部領域を形成した。Fe
MnとNiFeとの交換結合ブロックキング温度が15
0℃であるため、縦バイアスを想定した方向に500エ
ルステッドの磁界中で、スピンバルブの磁化固定層93
と反強磁性層94のブロッキング温度を超えない160
℃に加熱し、縦バイアス磁性層99の磁化を縦バイアス
磁界方向に揃えた。
MRヘッドを作製した。図9において、膜厚30nmの
NiMnからなる反強磁性層94、膜厚3nmのNiF
e層からなる磁化固定層93を積層した。このとき磁化
固定層93と反強磁性層94との間の交換結合により、
磁化固定層93を図面手前から奥の一方向に磁化固定す
る。NiMnとNiFeとの交換結合のブロッキング温
度が400℃程度であるため、所望の磁化方向に直流磁
界を500エルステッドの強度で印加しながら270℃
で10時間加熱し、磁化固定した。さらに、膜厚2.5
nmのCuを用いた導電層92、膜厚5nmのNiFe
を用いた磁化フリー層61を積層した。さらに、膜厚5
nmのNiFeからなる縦バイアス磁性層99。膜厚1
5nmのFeMnからなる反強磁性層95、96及び膜
厚150nmのAuからなる電極97、98を順次積層
したのち、リフトオフにより端部領域を形成した。Fe
MnとNiFeとの交換結合ブロックキング温度が15
0℃であるため、縦バイアスを想定した方向に500エ
ルステッドの磁界中で、スピンバルブの磁化固定層93
と反強磁性層94のブロッキング温度を超えない160
℃に加熱し、縦バイアス磁性層99の磁化を縦バイアス
磁界方向に揃えた。
【0034】以上のウエハから一つ一つの素子を搭載し
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図9の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分小さいことが確認さ
れた。
たスライダを加工し、ジンバルバネを有するアームに組
み込んで、記録再生特性を評価した。その結果、このス
ピンバルブ素子でのMRヘッドは、長時間の動作で安定
なスピンバルブ動作を実現することが判明した。さら
に、図9の素子を持つMRヘッドのオフトラック特性を
評価した結果、オフトラック時の信号強度はオントラッ
ク時のそれの−50dB以下と十分小さいことが確認さ
れた。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るMRヘッドよれば、磁化固
定層には縦バイアス磁界が印加されず、磁化フリー層に
のみ縦バイアス磁界が印加されるスピンバルブヘッド構
造を実現できるので、長時間にわたり安定したスピンバ
ルブ動作を実現できる。また、端部領域からの信号強度
が中央領域の信号強度に影響することを実質的に防止で
きる。
定層には縦バイアス磁界が印加されず、磁化フリー層に
のみ縦バイアス磁界が印加されるスピンバルブヘッド構
造を実現できるので、長時間にわたり安定したスピンバ
ルブ動作を実現できる。また、端部領域からの信号強度
が中央領域の信号強度に影響することを実質的に防止で
きる。
【図1】本発明に係るMRヘッドの実施例1を示す要部
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明に係るMRヘッドの全体の一例を示す構
成図である。
成図である。
【図3】本発明に係るMRヘッドの実施例2を示す要部
構成図である。
構成図である。
【図4】本発明に係るMRヘッドの実施例3を示す要部
構成図である。
構成図である。
【図5】本発明に係るMRヘッドの実施例4を示す要部
構成図である。
構成図である。
【図6】本発明に係るMRヘッドの実施例5を示す要部
構成図である。
構成図である。
【図7】本発明に係るMRヘッドの実施例6を示す要部
構成図である。
構成図である。
【図8】本発明に係るMRヘッドの実施例7を示す要部
構成図である。
構成図である。
【図9】本発明に係るMRヘッドの実施例8を示す要部
構成図である。
構成図である。
【図10】従来のMRヘッドを示す要部構成図である。
1,11,41,51,61,71,81,91 磁化
フリー層 2,12,42,52,62,72,82,92 導電
層 3,13,43,53,63,73,83,93 磁化
固定層 4,14,64,94 反強磁性層(中央領域側) 5,6,15,16,55,56,85,86 永久磁
石層 7,8,17,18,47,48,57,58,67,
68,77,78,87,88,97,98 電極層 45,46,65,66,75,76,95,96 反
強磁性層(端部領域側) 49,69,79,99 縦
バイアス磁性層 104 端部領域 105 中央領域
フリー層 2,12,42,52,62,72,82,92 導電
層 3,13,43,53,63,73,83,93 磁化
固定層 4,14,64,94 反強磁性層(中央領域側) 5,6,15,16,55,56,85,86 永久磁
石層 7,8,17,18,47,48,57,58,67,
68,77,78,87,88,97,98 電極層 45,46,65,66,75,76,95,96 反
強磁性層(端部領域側) 49,69,79,99 縦
バイアス磁性層 104 端部領域 105 中央領域
Claims (27)
- 【請求項1】 磁気記録媒体からの磁界によって磁化方
向が変化する磁化フリー層と磁化方向が固定された磁化
固定層とを有する中央領域と、この中央領域の両端に位
置するとともにこの中央領域に対して縦バイアス磁界及
び電流を供給する端部領域とを備え、スピンバルブ効果
による動作を示す磁気抵抗効果型ヘッドにおいて、 前記端部領域が前記縦バイアス磁界を前記磁化フリー層
にのみ供給することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッ
ド。 - 【請求項2】 前記端部領域に設けられた永久磁石層に
よって前記縦バイアス磁界が供給される請求項1記載の
磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項3】 前記端部領域に設けられた反強磁性体層
と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦バイアス
磁界が供給される請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッ
ド。 - 【請求項4】 前記磁化固定層と反強磁性体層との交換
結合により当該磁化固定層の磁化方向が固定された請求
項1記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項5】 前記磁化固定層の保磁力により当該磁化
固定層の磁化方向が固定された請求項1記載の磁気抵抗
効果型ヘッド。 - 【請求項6】 前記端部領域に設けられた永久磁石層に
よって前記縦バイアス磁界が供給され、前記磁化固定層
と反強磁性体層との交換結合により当該磁化固定層の磁
化方向が固定された請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッ
ド。 - 【請求項7】 前記端部領域に設けられた反強磁性体層
と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦バイアス
磁界が供給され、前記磁化固定層の保磁力により当該磁
化固定層の磁化方向が固定された請求項1記載の磁気抵
抗効果型ヘッド。 - 【請求項8】 前記端部領域に設けられた永久磁石層に
よって前記縦バイアス磁界が供給され、前記磁化固定層
の保磁力により当該磁化固定層の磁化方向が固定され、
前記永久磁石層の保磁力と前記磁化固定層の保磁力とが
異なる請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項9】 前記端部領域に設けられた第一の反強磁
性体層と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦バ
イアス磁界が供給され、前記磁化固定層と第二の反強磁
性体層との交換結合により当該磁化固定層の磁化方向が
固定され、前記第一の反強磁性体層と前記縦バイアス磁
性層とのブロッッキング温度と、前記磁化固定層と前記
第二の反強磁性体層との交換結合のブロッッキング温度
とが異なる請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項10】 前記磁化フリー層が前記中央領域のみ
に存在し、前記磁化固定層が前記中央領域及び前記端部
領域にわたり存在する請求項1記載の磁気抵抗効果型ヘ
ッド。 - 【請求項11】 前記端部領域に設けられた永久磁石層
によって前記縦バイアス磁界が供給される請求項10記
載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項12】 前記端部領域に設けられた反強磁性体
層と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦バイア
ス磁界が供給される請求項10記載の磁気抵抗効果型ヘ
ッド。 - 【請求項13】 前記磁化固定層と反強磁性体層との交
換結合により当該磁化固定層の磁化方向が固定された請
求項10記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項14】 前記磁化固定層の保磁力により当該磁
化固定層の磁化方向が固定された請求項10記載の磁気
抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項15】 前記端部領域に設けられた永久磁石層
によって前記縦バイアス磁界が供給され、前記磁化固定
層と反強磁性体層との交換結合により当該磁化固定層の
磁化方向が固定された請求項10記載の磁気抵抗効果型
ヘッド。 - 【請求項16】 前記端部領域に設けられた反強磁性体
層と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦バイア
ス磁界が供給され、前記磁化固定層の保磁力により当該
磁化固定層の磁化方向が固定された請求項10記載の磁
気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項17】 前記端部領域に設けられた永久磁石層
によって前記縦バイアス磁界が供給され、前記磁化固定
層の保磁力により当該磁化固定層の磁化方向が固定さ
れ、前記永久磁石層の保磁力と前記磁化固定層の保磁力
とが異なる請求項10記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項18】 前記端部領域に設けられた第一の反強
磁性体層と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦
バイアス磁界が供給され、前記磁化固定層と第二の反強
磁性体層との交換結合により当該磁化固定層の磁化方向
が固定され、前記第一の反強磁性体層と前記縦バイアス
磁性層とのブロッッキング温度と、前記磁化固定層と前
記第二の反強磁性体層との交換結合のブロッッキング温
度とが異なる請求項10記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項19】 前記磁化フリー層が前記中央領域及び
前記端部領域にわたり存在し、前記磁化固定層が前記中
央領域及び前記端部領域にわたり存在する請求項1記載
の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項20】 前記端部領域に設けられた永久磁石層
によって前記縦バイアス磁界が供給される請求項19記
載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項21】 前記端部領域に設けられた反強磁性体
層と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦バイア
ス磁界が供給される請求項19記載の磁気抵抗効果型ヘ
ッド。 - 【請求項22】 前記磁化固定層と反強磁性体層との交
換結合により当該磁化固定層の磁化方向が固定された請
求項19記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項23】 前記磁化固定層の保磁力により当該磁
化固定層の磁化方向が固定された請求項19記載の磁気
抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項24】 前記端部領域に設けられた永久磁石層
によって前記縦バイアス磁界が供給され、前記磁化固定
層と反強磁性体層との交換結合により当該磁化固定層の
磁化方向が固定された請求項19記載の磁気抵抗効果型
ヘッド。 - 【請求項25】 前記端部領域に設けられた反強磁性体
層と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦バイア
ス磁界が供給され、前記磁化固定層の保磁力により当該
磁化固定層の磁化方向が固定された請求項19記載の磁
気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項26】 前記端部領域に設けられた永久磁石層
によって前記縦バイアス磁界が供給され、前記磁化固定
層の保磁力により当該磁化固定層の磁化方向が固定さ
れ、前記永久磁石層の保磁力と前記磁化固定層の保磁力
とが異なる請求項19記載の磁気抵抗効果型ヘッド。 - 【請求項27】 前記端部領域に設けられた第一の反強
磁性体層と縦バイアス磁性層との積層体によって前記縦
バイアス磁界が供給され、前記磁化固定層と第二の反強
磁性体層との交換結合により当該磁化固定層の磁化方向
が固定され、前記第一の反強磁性体層と前記縦バイアス
磁性層とのブロッッキング温度と、前記磁化固定層と前
記第二の反強磁性体層との交換結合のブロッッキング温
度とが異なる請求項19記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8240383A JPH1091920A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 磁気抵抗効果型ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8240383A JPH1091920A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 磁気抵抗効果型ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1091920A true JPH1091920A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17058677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8240383A Pending JPH1091920A (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 磁気抵抗効果型ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1091920A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001176034A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-06-29 | Headway Technologies Inc | 磁気抵抗構造の製造方法および磁気抵抗型ヘッドの製造方法 |
| US6762915B2 (en) * | 2001-09-05 | 2004-07-13 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive sensor with oversized pinned layer |
| US6829122B2 (en) | 2001-02-15 | 2004-12-07 | Fujitsu Limited | Magnetic head of a magnetoresistance type having an underlying layer having a laminated structure of a tungsten-group metal layer formed on a tantalum-group metal layer |
| JP2005123334A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-05-12 | Yamaha Corp | 磁気抵抗効果膜の製造方法 |
| CN1323386C (zh) * | 2003-07-24 | 2007-06-27 | 株式会社东芝 | 磁电阻元件、磁头和磁记录/再现装置 |
| US7298596B2 (en) * | 2000-08-03 | 2007-11-20 | Nec Corporation | Magneto-resistance effect element, magneto-resistance effect head, magneto-resistance transducer system, and magnetic storage system |
| US7835116B2 (en) * | 2005-09-09 | 2010-11-16 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive stack with enhanced pinned layer |
| JP2013008439A (ja) * | 2011-06-23 | 2013-01-10 | Seagate Technology Llc | センサ積層体、シールド、および第1のシールド安定化構造を備える装置、センサ積層体、シールド、および磁性層を備える装置、データ記憶媒体、記録ヘッド、およびアームを備える装置、ならびに、センサ構造を設け、これをアニールするステップを備える方法 |
| CN106964905A (zh) * | 2017-04-21 | 2017-07-21 | 深圳市圭华自动化设备有限公司 | 一种激光打二维码设备的定位工作台 |
| JP2022077691A (ja) * | 2020-11-12 | 2022-05-24 | アルプスアルパイン株式会社 | 磁気センサ、磁気抵抗効果素子および電流センサ |
-
1996
- 1996-09-11 JP JP8240383A patent/JPH1091920A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001176034A (ja) * | 1999-10-12 | 2001-06-29 | Headway Technologies Inc | 磁気抵抗構造の製造方法および磁気抵抗型ヘッドの製造方法 |
| US7298596B2 (en) * | 2000-08-03 | 2007-11-20 | Nec Corporation | Magneto-resistance effect element, magneto-resistance effect head, magneto-resistance transducer system, and magnetic storage system |
| US6829122B2 (en) | 2001-02-15 | 2004-12-07 | Fujitsu Limited | Magnetic head of a magnetoresistance type having an underlying layer having a laminated structure of a tungsten-group metal layer formed on a tantalum-group metal layer |
| US6762915B2 (en) * | 2001-09-05 | 2004-07-13 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive sensor with oversized pinned layer |
| CN1323386C (zh) * | 2003-07-24 | 2007-06-27 | 株式会社东芝 | 磁电阻元件、磁头和磁记录/再现装置 |
| JP2005123334A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-05-12 | Yamaha Corp | 磁気抵抗効果膜の製造方法 |
| US7835116B2 (en) * | 2005-09-09 | 2010-11-16 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive stack with enhanced pinned layer |
| US8184409B2 (en) | 2005-09-09 | 2012-05-22 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive device with enhanced pinned layer |
| US8520344B2 (en) | 2005-09-09 | 2013-08-27 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive device with enhanced pinned layer |
| JP2013008439A (ja) * | 2011-06-23 | 2013-01-10 | Seagate Technology Llc | センサ積層体、シールド、および第1のシールド安定化構造を備える装置、センサ積層体、シールド、および磁性層を備える装置、データ記憶媒体、記録ヘッド、およびアームを備える装置、ならびに、センサ構造を設け、これをアニールするステップを備える方法 |
| CN106964905A (zh) * | 2017-04-21 | 2017-07-21 | 深圳市圭华自动化设备有限公司 | 一种激光打二维码设备的定位工作台 |
| JP2022077691A (ja) * | 2020-11-12 | 2022-05-24 | アルプスアルパイン株式会社 | 磁気センサ、磁気抵抗効果素子および電流センサ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990330 |