JPH109234A - アンカーの製造方法及びアンカー - Google Patents
アンカーの製造方法及びアンカーInfo
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- JPH109234A JPH109234A JP17992296A JP17992296A JPH109234A JP H109234 A JPH109234 A JP H109234A JP 17992296 A JP17992296 A JP 17992296A JP 17992296 A JP17992296 A JP 17992296A JP H109234 A JPH109234 A JP H109234A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B13/00—Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
- F16B13/12—Separate metal or non-separate or non-metal dowel sleeves fastened by inserting the screw, nail or the like
- F16B13/126—Separate metal or non-separate or non-metal dowel sleeves fastened by inserting the screw, nail or the like fastened by inserting an unthreaded element, e.g. pin or nail
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Dowels (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ピンを嵌入させる孔部を穿設する作業を不要と
し、軸芯部に孔部が形成されたアンカー本体部を鍛造に
より簡単に形成すること。 【解決手段】適宜長さに切断した金属製パイプ材5 を用
意する。上型65と下型66を使用してプレス等によりこの
パイプ材を軸方向に圧縮してプレス鍛造を行い、先端部
12の外径が小さくなるように成形する。これにより孔部
15は押し潰される。次に軸部11を上型68と下型66によっ
て上方から下方にプレスにより圧力を加えて頭部13の部
分の成形を行う。これら2段階の塑性加工は1回の鍛造
工程で行うこともできる。軸部11の下方先端から孔部15
に到るまでその先端部12を二分割するようにスリット16
を切削加工する。孔部15内にピン1 を嵌入し、アンカー
が完成する。スリット16の加工は塑性加工の前の段階で
行うこともできる。
し、軸芯部に孔部が形成されたアンカー本体部を鍛造に
より簡単に形成すること。 【解決手段】適宜長さに切断した金属製パイプ材5 を用
意する。上型65と下型66を使用してプレス等によりこの
パイプ材を軸方向に圧縮してプレス鍛造を行い、先端部
12の外径が小さくなるように成形する。これにより孔部
15は押し潰される。次に軸部11を上型68と下型66によっ
て上方から下方にプレスにより圧力を加えて頭部13の部
分の成形を行う。これら2段階の塑性加工は1回の鍛造
工程で行うこともできる。軸部11の下方先端から孔部15
に到るまでその先端部12を二分割するようにスリット16
を切削加工する。孔部15内にピン1 を嵌入し、アンカー
が完成する。スリット16の加工は塑性加工の前の段階で
行うこともできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、コンクリート、
レンガ又はブロック等の構造物に各種金具等の被固定物
を取り付け、固定する際に使用するアンカー及びその製
造方法に関するものである。
レンガ又はブロック等の構造物に各種金具等の被固定物
を取り付け、固定する際に使用するアンカー及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のアンカーの製造方法を順
次図示した説明図であり、その(A)が素材である線材
50の正面図、その(B)が鍛造によりアンカー本体部
の頭部52を成形する説明図、その(C)が完成された
アンカー本体部の正面図、その(D)がピン58を組み
合わせてアンカーが完成した状態の正面図である。先
ず、図4(A)において、適宜長さに切断された金属製
の断面円形の中実の線材50を用意する。図4(B)に
おいて、プレス鍛造法等により、線材50の軸部51を
ツカミダイス60等により強力に保持して、押し型ポン
チ61等により線材の長手方向にプレス機械により圧力
を加えて、頭部52を成形する。
次図示した説明図であり、その(A)が素材である線材
50の正面図、その(B)が鍛造によりアンカー本体部
の頭部52を成形する説明図、その(C)が完成された
アンカー本体部の正面図、その(D)がピン58を組み
合わせてアンカーが完成した状態の正面図である。先
ず、図4(A)において、適宜長さに切断された金属製
の断面円形の中実の線材50を用意する。図4(B)に
おいて、プレス鍛造法等により、線材50の軸部51を
ツカミダイス60等により強力に保持して、押し型ポン
チ61等により線材の長手方向にプレス機械により圧力
を加えて、頭部52を成形する。
【0003】その後、図4(C)において、頭部52及
び軸部51の軸芯部の長手方向にピン58を受容するた
めの孔部55を、キリやドリル等の加工工具によって穿
設する。或いは、頭部52と孔部55とを、チューブラ
ヘッダー等の装置を用いて、圧造することもできる。そ
の後、切削加工具により軸部51の下方先端部に環状の
複数の溝部56を切削加工する。この溝部56は、後述
するように、軸部51の先端部が拡開した際に、構造物
72への引っ掛かり部となるものである。更に、軸部5
1の下方先端から孔部55に到るまで、先端部を2分割
するようにスリット57を設ける。最後に図4(D)に
おいて、孔部55の上方からピン58を嵌入させて、ア
ンカーが完成する。
び軸部51の軸芯部の長手方向にピン58を受容するた
めの孔部55を、キリやドリル等の加工工具によって穿
設する。或いは、頭部52と孔部55とを、チューブラ
ヘッダー等の装置を用いて、圧造することもできる。そ
の後、切削加工具により軸部51の下方先端部に環状の
複数の溝部56を切削加工する。この溝部56は、後述
するように、軸部51の先端部が拡開した際に、構造物
72への引っ掛かり部となるものである。更に、軸部5
1の下方先端から孔部55に到るまで、先端部を2分割
するようにスリット57を設ける。最後に図4(D)に
おいて、孔部55の上方からピン58を嵌入させて、ア
ンカーが完成する。
【0004】図5は、上記従来のアンカーの使用方法を
示す、説明図であって、その(A)が下孔にこのアンカ
ーをセットした状態を示し、その(B)がアンカーを固
定した状態を示す。先ず図5(A)において、予じめ電
動ドリル等によって被固定物71及び構造物72に下孔
70を穿設しておき、この下孔70にアンカー53をセ
ットする。図5(B)において、ピン58をハンマー等
によって打撃して、ピン58を打ち込むことによって、
ピン58の先端部がスリット57に強制的に嵌入して、
スリット57を拡開させ、同時に軸部51の先端部5
4、54が押し広げられることによってアンカー53が
構造物72に固定され、同時に被固定物71を構造物7
2に固定することができる。この図において、先端部に
設けられた複数の環状の溝部56は、ピン58を打ち込
むことによって先端部54、54が拡開した際に、構造
物72への引っ掛かり部となるものである。
示す、説明図であって、その(A)が下孔にこのアンカ
ーをセットした状態を示し、その(B)がアンカーを固
定した状態を示す。先ず図5(A)において、予じめ電
動ドリル等によって被固定物71及び構造物72に下孔
70を穿設しておき、この下孔70にアンカー53をセ
ットする。図5(B)において、ピン58をハンマー等
によって打撃して、ピン58を打ち込むことによって、
ピン58の先端部がスリット57に強制的に嵌入して、
スリット57を拡開させ、同時に軸部51の先端部5
4、54が押し広げられることによってアンカー53が
構造物72に固定され、同時に被固定物71を構造物7
2に固定することができる。この図において、先端部に
設けられた複数の環状の溝部56は、ピン58を打ち込
むことによって先端部54、54が拡開した際に、構造
物72への引っ掛かり部となるものである。
【0005】上記従来のアンカー53においては、その
頭部52の外径が軸部51の外径よりも大きく形成され
ていたが、その他のアンカーとしては、頭部52が特に
設けられていないものも存在している。その一例として
は、軸部51の上方基端部の外周面にネジ山が設けられ
た所謂アンカーボルトというものがあり、その場合に
は、このネジ山に螺合するナット等により被固定物を構
造物に固定することができる。このアンカーボルトの製
造方法としては、図4(B)に示したような頭部を成形
するプレス鍛造の工程が不要となるが、ピン58の頭部
を受容するために、孔部55の上方基端部の内径を広げ
る成形工程や、軸部51の上方基端部の外周面にダイス
等によりねじ山を刻設する工程が必要となる。
頭部52の外径が軸部51の外径よりも大きく形成され
ていたが、その他のアンカーとしては、頭部52が特に
設けられていないものも存在している。その一例として
は、軸部51の上方基端部の外周面にネジ山が設けられ
た所謂アンカーボルトというものがあり、その場合に
は、このネジ山に螺合するナット等により被固定物を構
造物に固定することができる。このアンカーボルトの製
造方法としては、図4(B)に示したような頭部を成形
するプレス鍛造の工程が不要となるが、ピン58の頭部
を受容するために、孔部55の上方基端部の内径を広げ
る成形工程や、軸部51の上方基端部の外周面にダイス
等によりねじ山を刻設する工程が必要となる。
【0006】他の例としては、軸部51の軸芯部に設け
られた孔部55の上方基端部分の内径を大きく成形し、
その内周面に雌ねじを形成したものも存在する。この場
合には、この雌ねじに螺合するボルト等により被固定物
を構造物に固定することができる。このアンカーの製法
方法においても、上記図4(B)に示したような頭部を
成形するプレス鍛造の工程が不要となるが、孔部55の
内径の大きい上端部分の孔開け作業又は成形作業と、そ
の内周面にタップ等によりねじ山を形成する作業の工程
が必要となる。
られた孔部55の上方基端部分の内径を大きく成形し、
その内周面に雌ねじを形成したものも存在する。この場
合には、この雌ねじに螺合するボルト等により被固定物
を構造物に固定することができる。このアンカーの製法
方法においても、上記図4(B)に示したような頭部を
成形するプレス鍛造の工程が不要となるが、孔部55の
内径の大きい上端部分の孔開け作業又は成形作業と、そ
の内周面にタップ等によりねじ山を形成する作業の工程
が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のアンカーの
製造方法においては、中実の線材50を素材として使用
しているため、ピン58を嵌入させるための孔部55を
形成するために、キリやドリルによる穿孔作業が必要と
なり、また、圧造による場合でも、3段、4段打ちとい
ったように、数度の加工が必要となる。しかも、この孔
部55を形成するための作業は、アンカーの長さがある
程度以上に長くなると、工具、工程数、作業時間等の種
々の点から製造が困難となる。更には、あまりに孔部5
5の深さが長くなると、その作業が実質的に不可能とな
る場合があるため、この方法により製造されるアンカー
の長さには限界があった。そこで、本願発明において
は、上記従来のようなピンを嵌入させるための孔部を穿
設する作業を不要とし、鍛造加工により軸芯部に孔部が
形成されたアンカーの本体部が簡単に成形される製造方
法と、この方法により製造されたアンカーの提供をその
課題としている。
製造方法においては、中実の線材50を素材として使用
しているため、ピン58を嵌入させるための孔部55を
形成するために、キリやドリルによる穿孔作業が必要と
なり、また、圧造による場合でも、3段、4段打ちとい
ったように、数度の加工が必要となる。しかも、この孔
部55を形成するための作業は、アンカーの長さがある
程度以上に長くなると、工具、工程数、作業時間等の種
々の点から製造が困難となる。更には、あまりに孔部5
5の深さが長くなると、その作業が実質的に不可能とな
る場合があるため、この方法により製造されるアンカー
の長さには限界があった。そこで、本願発明において
は、上記従来のようなピンを嵌入させるための孔部を穿
設する作業を不要とし、鍛造加工により軸芯部に孔部が
形成されたアンカーの本体部が簡単に成形される製造方
法と、この方法により製造されたアンカーの提供をその
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明の第1のものは、軸部11の軸芯部には軸
部11の上方基端部から軸部11の下方先端部に向かっ
て穿設されたピン打込用の孔部15を有し、軸部11の
下方先端部にはその先端から前記孔部15に到るまでの
スリット16を有し、孔部15の上端部からピン1が嵌
入されたコンクリート等の構造物用のアンカーの製造方
法において、アンカー本体部10の素材として適宜長さ
の金属製のパイプ材5を使用し、1回又は2回以上の塑
性加工によりアンカー本体部10の軸部11の先端部側
の成形と、アンカー本体部10の基端部側の成形を行
い、この塑性加工の前又は後に、軸部11の先端部にス
リット16を形成することを特徴とするアンカーの製造
方法である。この製造方法においては、アンカー本体部
10の素材としてパイプ材5を使用しているため、ピン
1を嵌入させるための孔部15を穿設する穿孔作業工程
を必要とせず、プレス鍛造等の塑性加工により簡単にア
ンカーの本体部10の基礎形状が完成する。その後、軸
部先端部のスリット16等を形成すればよいのである。
に、本願発明の第1のものは、軸部11の軸芯部には軸
部11の上方基端部から軸部11の下方先端部に向かっ
て穿設されたピン打込用の孔部15を有し、軸部11の
下方先端部にはその先端から前記孔部15に到るまでの
スリット16を有し、孔部15の上端部からピン1が嵌
入されたコンクリート等の構造物用のアンカーの製造方
法において、アンカー本体部10の素材として適宜長さ
の金属製のパイプ材5を使用し、1回又は2回以上の塑
性加工によりアンカー本体部10の軸部11の先端部側
の成形と、アンカー本体部10の基端部側の成形を行
い、この塑性加工の前又は後に、軸部11の先端部にス
リット16を形成することを特徴とするアンカーの製造
方法である。この製造方法においては、アンカー本体部
10の素材としてパイプ材5を使用しているため、ピン
1を嵌入させるための孔部15を穿設する穿孔作業工程
を必要とせず、プレス鍛造等の塑性加工により簡単にア
ンカーの本体部10の基礎形状が完成する。その後、軸
部先端部のスリット16等を形成すればよいのである。
【0009】本願発明の第2のものは、軸部11の軸芯
部には軸部11の上方基端部から軸部11の下方先端部
に向かって穿設されたピン打込用の孔部15を有し、軸
部11の下方先端部にはその先端から前記孔部15に到
るまでのスリット16を有し、孔部15の上端部からピ
ン1が嵌入されたコンクリート等の構造物用のアンカー
において、アンカー本体部10が金属製のパイプ材5か
ら形成され、このアンカー本体部10が、上記パイプ材
5の先端部の少なくとも内径が塑性加工によって縮小さ
れることにより形成された拡開部14を有し、この拡開
部14が上記塑性加工の前又は後に形成されたスリット
16を有することを特徴とするアンカーである。ここ
で、拡開部14とは、アンカー本体部10の先端部分
で、スリット16が設けられた部位であって、ピン1の
打ち込みによってスリット16により分割された部分が
押し広げられる部位をいう。このアンカーは、前記第1
の発明に係る製造方法により製造されたアンカーである
ため、孔部15の穿孔作業を必要としないため、軸部1
1の長さの長いアンカーであっても、簡単に製造されう
るものである。
部には軸部11の上方基端部から軸部11の下方先端部
に向かって穿設されたピン打込用の孔部15を有し、軸
部11の下方先端部にはその先端から前記孔部15に到
るまでのスリット16を有し、孔部15の上端部からピ
ン1が嵌入されたコンクリート等の構造物用のアンカー
において、アンカー本体部10が金属製のパイプ材5か
ら形成され、このアンカー本体部10が、上記パイプ材
5の先端部の少なくとも内径が塑性加工によって縮小さ
れることにより形成された拡開部14を有し、この拡開
部14が上記塑性加工の前又は後に形成されたスリット
16を有することを特徴とするアンカーである。ここ
で、拡開部14とは、アンカー本体部10の先端部分
で、スリット16が設けられた部位であって、ピン1の
打ち込みによってスリット16により分割された部分が
押し広げられる部位をいう。このアンカーは、前記第1
の発明に係る製造方法により製造されたアンカーである
ため、孔部15の穿孔作業を必要としないため、軸部1
1の長さの長いアンカーであっても、簡単に製造されう
るものである。
【0010】本願発明の第3のものは、軸部11の軸芯
部には軸部11の上方基端部から軸部11の下方先端部
に向かって穿設されたピン打込用の孔部15を有し、軸
部11の下方先端部にはその先端から前記孔部に到るま
でのスリット16を有し、孔部15の上端部からピン1
が嵌入されたコンクリート等の構造物用のアンカーの製
造方法において、アンカー本体部10の素材としてパイ
プ材5を使用し、このパイプ材5を適宜長さに切断し、
パイプ材5の先端部にスリット16を形成し、少なくと
もこのスリット16が設けられた部分を転造することに
よって溝部又はネジ山等を塑性加工し、この塑性加工に
よって同時にスリット16が設けられた部分のパイプ材
5の内径を縮小することを特徴とするアンカーの製造方
法である。この製造方法においては、上記第1の発明と
同様に、アンカー本体部10の素材としてパイプ材5を
使用しているため、ピン1を嵌入させるための孔部15
を穿設する穿孔作業工程を必要としない。他方、転造加
工により、スリット16が設けられた部分の内径を縮小
する加工と同時に、溝部やネジ山等を形成することもで
きる。
部には軸部11の上方基端部から軸部11の下方先端部
に向かって穿設されたピン打込用の孔部15を有し、軸
部11の下方先端部にはその先端から前記孔部に到るま
でのスリット16を有し、孔部15の上端部からピン1
が嵌入されたコンクリート等の構造物用のアンカーの製
造方法において、アンカー本体部10の素材としてパイ
プ材5を使用し、このパイプ材5を適宜長さに切断し、
パイプ材5の先端部にスリット16を形成し、少なくと
もこのスリット16が設けられた部分を転造することに
よって溝部又はネジ山等を塑性加工し、この塑性加工に
よって同時にスリット16が設けられた部分のパイプ材
5の内径を縮小することを特徴とするアンカーの製造方
法である。この製造方法においては、上記第1の発明と
同様に、アンカー本体部10の素材としてパイプ材5を
使用しているため、ピン1を嵌入させるための孔部15
を穿設する穿孔作業工程を必要としない。他方、転造加
工により、スリット16が設けられた部分の内径を縮小
する加工と同時に、溝部やネジ山等を形成することもで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面と共に本願発明
の実施の形態について説明する。図1乃至図3が本願発
明の実施の形態を図示している。図1が本願発明に係る
アンカーの製造方法を示しており、その(A)が所定長
さに裁断されたパイプ材5の正面図、その(B)がアン
カー本体部の軸部11の先端部側の成形加工を示す説明
図、その(C)が軸部11の上方基端部側の成形加工を
示す説明図、その(D)が軸部11の先端部12にスリ
ットを形成した状態の正面図、その(E)がアンカーが
完成した状態の正面図である。
の実施の形態について説明する。図1乃至図3が本願発
明の実施の形態を図示している。図1が本願発明に係る
アンカーの製造方法を示しており、その(A)が所定長
さに裁断されたパイプ材5の正面図、その(B)がアン
カー本体部の軸部11の先端部側の成形加工を示す説明
図、その(C)が軸部11の上方基端部側の成形加工を
示す説明図、その(D)が軸部11の先端部12にスリ
ットを形成した状態の正面図、その(E)がアンカーが
完成した状態の正面図である。
【0012】先ず、図1(A)に示した通り、適宜長さ
に切断した一定の外径を有する金属製のパイプ材5を用
意する。素材となるパイプ材5の軸芯部長手方向には当
然一定の内径を有する孔部15が貫通している。次に、
図1(B)に示したように、上型65と下型66を使用
して機械ハンマー或いはプレス機械等により軸方向に力
を加えて、鍛造を行い、軸部11の先端部12を成形す
る。先端部12は軸部11の外径よりも小さい外径とな
るように成形し、先端部12の孔部15は、押し潰さ
れ、その内径が縮小する。尚、この図では、ある程度の
内径を維持したものが例示されているが、実質的に孔が
なくなるように、言い換えれば、内径が実質的に0とな
るまで縮小させてもよい。その後、図1(C)に示した
ように、軸部11の頭部13の成形を行う。
に切断した一定の外径を有する金属製のパイプ材5を用
意する。素材となるパイプ材5の軸芯部長手方向には当
然一定の内径を有する孔部15が貫通している。次に、
図1(B)に示したように、上型65と下型66を使用
して機械ハンマー或いはプレス機械等により軸方向に力
を加えて、鍛造を行い、軸部11の先端部12を成形す
る。先端部12は軸部11の外径よりも小さい外径とな
るように成形し、先端部12の孔部15は、押し潰さ
れ、その内径が縮小する。尚、この図では、ある程度の
内径を維持したものが例示されているが、実質的に孔が
なくなるように、言い換えれば、内径が実質的に0とな
るまで縮小させてもよい。その後、図1(C)に示した
ように、軸部11の頭部13の成形を行う。
【0013】即ち、軸部11を上型68と下型66によ
って、上方から下方に圧力を加えてプレス鍛造等により
頭部13及び孔部15の上方端部の内周部の成形が行わ
れる。頭部13の断面形状は、軸部11と同様に円形で
もよく、或いは断面6角形等でもよく、自由に設計でき
る。その後、図示はしていないが、ピンによって軸部1
1を蹴り出し、図1(D)に示した通り、軸部11の下
方先端から孔部15に到るまで、その先端部12を2分
割するように、即ち、軸部の中心を含む平面にて2分割
するようにスリット16を切削加工する。更に、軸部1
1の先端部12に、必要に応じて環状の溝部や突条部、
或いは螺旋状の溝部や突条部(ネジ山)を加工する。そ
して、孔部15内にピン1を嵌入することによって、図
1(E)に示した通りのアンカーが完成する。
って、上方から下方に圧力を加えてプレス鍛造等により
頭部13及び孔部15の上方端部の内周部の成形が行わ
れる。頭部13の断面形状は、軸部11と同様に円形で
もよく、或いは断面6角形等でもよく、自由に設計でき
る。その後、図示はしていないが、ピンによって軸部1
1を蹴り出し、図1(D)に示した通り、軸部11の下
方先端から孔部15に到るまで、その先端部12を2分
割するように、即ち、軸部の中心を含む平面にて2分割
するようにスリット16を切削加工する。更に、軸部1
1の先端部12に、必要に応じて環状の溝部や突条部、
或いは螺旋状の溝部や突条部(ネジ山)を加工する。そ
して、孔部15内にピン1を嵌入することによって、図
1(E)に示した通りのアンカーが完成する。
【0014】環状の溝部等、或いは螺旋状の溝部等は、
ピンを打ち込んで軸部11の先端の拡開部14、14が
拡開した際に、構造物への引っ掛かり部となるものであ
る。環状の溝部や突条部等の加工は、切削加工によって
もよいが、ねじの加工に用いられるローリングダイスを
用いて転造することもできる。ローリングダイスを用い
た場合、谷径が小さくなる分、外径が大きくなり、図4
(C)に示したものと略同様のものが形成される。スリ
ット16による先端部12の分割は、2分割でなく、4
分割、5分割等、分割数は適宜変更することができる。
環状の溝部や突条部等の加工とスリットの加工は、何れ
を先に行ってもよい。更に、スリットの形成加工は、塑
性加工の前に行ってもよい。塑性加工の前にスリット1
6が形成される場合には、このスリット16の間隔は、
塑性加工によって無くなって仕舞うが、即ちその間隔が
0となってしまうが、スリッ16自体の切り込みは残っ
たままとなるため、拡開部14、14が拡開するに当た
り何ら問題は生じない。
ピンを打ち込んで軸部11の先端の拡開部14、14が
拡開した際に、構造物への引っ掛かり部となるものであ
る。環状の溝部や突条部等の加工は、切削加工によって
もよいが、ねじの加工に用いられるローリングダイスを
用いて転造することもできる。ローリングダイスを用い
た場合、谷径が小さくなる分、外径が大きくなり、図4
(C)に示したものと略同様のものが形成される。スリ
ット16による先端部12の分割は、2分割でなく、4
分割、5分割等、分割数は適宜変更することができる。
環状の溝部や突条部等の加工とスリットの加工は、何れ
を先に行ってもよい。更に、スリットの形成加工は、塑
性加工の前に行ってもよい。塑性加工の前にスリット1
6が形成される場合には、このスリット16の間隔は、
塑性加工によって無くなって仕舞うが、即ちその間隔が
0となってしまうが、スリッ16自体の切り込みは残っ
たままとなるため、拡開部14、14が拡開するに当た
り何ら問題は生じない。
【0015】上記の製造方法においては、図1(B)及
び(C)に示した通り、2段階の鍛造工程によりアンカ
ーの本体部を製造していたが、この2工程を1工程にし
て、即ち、下型66と上型68とによってプレス機械に
よってプレスを1回行って、軸部11の先端部12及び
頭部13の両方を1度に成形することも可能である。こ
の場合には、頭部13の側の軸芯部の孔部15が潰れて
しまうことがあるため、この潰れた孔部15は、後の工
程でピンやキリを使用して孔を開ける作業が必要とな
る。しかし、この孔開け作業は、潰れる部分が孔部の一
部であるため、短時間で簡単に行うことができる。
び(C)に示した通り、2段階の鍛造工程によりアンカ
ーの本体部を製造していたが、この2工程を1工程にし
て、即ち、下型66と上型68とによってプレス機械に
よってプレスを1回行って、軸部11の先端部12及び
頭部13の両方を1度に成形することも可能である。こ
の場合には、頭部13の側の軸芯部の孔部15が潰れて
しまうことがあるため、この潰れた孔部15は、後の工
程でピンやキリを使用して孔を開ける作業が必要とな
る。しかし、この孔開け作業は、潰れる部分が孔部の一
部であるため、短時間で簡単に行うことができる。
【0016】図2は、他の種類のアンカーを製造する方
法のある一つの工程を図示する説明図である。このアン
カーは、軸部11の外径よりも大きい外径を有する頭部
を有しておらず、軸部11の基端部21の外周面18に
ネジ山が形成され、このネジ山にナット等を螺合して、
被固定物を構造物に固定できる所謂アンカーボルトであ
る。先ず、軸部11の先端部12は、図1(B)に図示
した前記実施の形態と同様で、上型65と下型66を使
用してプレス機械等による鍛造によって塑性加工が行わ
れる。次に、図2に示した通り、軸部11の基端部21
を下型66と上型69によってプレス鍛造を行って、孔
部15の上端部17の成形が行われる。この孔部にピン
1の頭部が適合するのである。
法のある一つの工程を図示する説明図である。このアン
カーは、軸部11の外径よりも大きい外径を有する頭部
を有しておらず、軸部11の基端部21の外周面18に
ネジ山が形成され、このネジ山にナット等を螺合して、
被固定物を構造物に固定できる所謂アンカーボルトであ
る。先ず、軸部11の先端部12は、図1(B)に図示
した前記実施の形態と同様で、上型65と下型66を使
用してプレス機械等による鍛造によって塑性加工が行わ
れる。次に、図2に示した通り、軸部11の基端部21
を下型66と上型69によってプレス鍛造を行って、孔
部15の上端部17の成形が行われる。この孔部にピン
1の頭部が適合するのである。
【0017】この成形加工においても、上記2回の成形
工程によらず、1回の成形工程によって製造することも
できる。即ち、上型69と下型66(図1(B))を使
用してプレス鍛造を行って、1回の工程によってアンカ
ー本体部の塑性加工を行うことができる。その後に、軸
部11の基端部21の外周面18にネジ山を形成し、軸
部11の先端部12にはスリットを形成して、アンカー
の本体部が完成する。ねじ山の形成とスリットの形成
は、何れの加工を先に行ってもよい。また、この実施の
形態においても、スリットの形成加工は、軸部の塑性加
工の前に実施することもできる。
工程によらず、1回の成形工程によって製造することも
できる。即ち、上型69と下型66(図1(B))を使
用してプレス鍛造を行って、1回の工程によってアンカ
ー本体部の塑性加工を行うことができる。その後に、軸
部11の基端部21の外周面18にネジ山を形成し、軸
部11の先端部12にはスリットを形成して、アンカー
の本体部が完成する。ねじ山の形成とスリットの形成
は、何れの加工を先に行ってもよい。また、この実施の
形態においても、スリットの形成加工は、軸部の塑性加
工の前に実施することもできる。
【0018】図3は、更に他の種類のアンカーを製造す
る方法のある一つの工程を図示する説明図である。この
アンカーにおいても、軸部11の外径よりも大きい外径
を有する頭部を有しておらず、軸部11の基端部22の
内周面19にネジ山を形成して、雌ねじ部を形成し、こ
の雌ネジ部にボルト等を螺合して、被固定物を構造物に
固定できるものである。先ず、軸部11の先端部12
は、図1(B)に図示した前記実施の形態と同様で、上
型65と下型66を使用してプレス機械による鍛造によ
って塑性加工が行われる。次に、図3に示した通り、軸
部11の基端部22を下型66と上型75によってプレ
ス鍛造を行って、孔部15の上方部分の成形が行われ
る。後の工程でこの孔部の内周面19にネジ山が形成さ
れ、雌ネジ部が形成されるのである。
る方法のある一つの工程を図示する説明図である。この
アンカーにおいても、軸部11の外径よりも大きい外径
を有する頭部を有しておらず、軸部11の基端部22の
内周面19にネジ山を形成して、雌ねじ部を形成し、こ
の雌ネジ部にボルト等を螺合して、被固定物を構造物に
固定できるものである。先ず、軸部11の先端部12
は、図1(B)に図示した前記実施の形態と同様で、上
型65と下型66を使用してプレス機械による鍛造によ
って塑性加工が行われる。次に、図3に示した通り、軸
部11の基端部22を下型66と上型75によってプレ
ス鍛造を行って、孔部15の上方部分の成形が行われ
る。後の工程でこの孔部の内周面19にネジ山が形成さ
れ、雌ネジ部が形成されるのである。
【0019】この成形加工においても、上記2回の成形
工程によらず、1回の成形工程によって製造することも
できる。即ち、上型75と下型66(図1(B))を使
用してプレス鍛造を行って、1回の工程によってアンカ
ー本体部の塑性加工を行うことができる。その後に、軸
部11の基端部22の内周面19にネジ山を刻設し、軸
部11の先端部12にはスリットを形成して、アンカー
の本体部が完成するのである。ネジ山の刻設とスリット
の形成は、何れを先に行ってもよい。また、スリットの
形成は、軸部の塑性加工の前に実施してもよい。
工程によらず、1回の成形工程によって製造することも
できる。即ち、上型75と下型66(図1(B))を使
用してプレス鍛造を行って、1回の工程によってアンカ
ー本体部の塑性加工を行うことができる。その後に、軸
部11の基端部22の内周面19にネジ山を刻設し、軸
部11の先端部12にはスリットを形成して、アンカー
の本体部が完成するのである。ネジ山の刻設とスリット
の形成は、何れを先に行ってもよい。また、スリットの
形成は、軸部の塑性加工の前に実施してもよい。
【0020】他方、本願発明に係るアンカーは、図1に
図示されたように、上記製造方法によって製造されたも
のであって、軸部11の軸芯部に軸部11の上方基端部
から軸部11の下方先端部12に向かって穿設されたピ
ン打込用の孔部15が設けられ、軸部11の下方先端部
12にはその先端から前記孔部15に到るまでのスリッ
ト16が設けられ、孔部15の上端部からピン1が嵌入
されたものであって、アンカー本体部10の素材として
適宜長さの金属製のパイプ材5を使用し、1回又は2回
以上の鍛打又はプレスによる鍛造によってアンカー本体
部10の先端部12の成形と、アンカー本体部10の頭
部13等の基端部側の成形を行い、その塑性加工の前又
は後に軸部11の先端部12にスリット16が形成され
たものである。
図示されたように、上記製造方法によって製造されたも
のであって、軸部11の軸芯部に軸部11の上方基端部
から軸部11の下方先端部12に向かって穿設されたピ
ン打込用の孔部15が設けられ、軸部11の下方先端部
12にはその先端から前記孔部15に到るまでのスリッ
ト16が設けられ、孔部15の上端部からピン1が嵌入
されたものであって、アンカー本体部10の素材として
適宜長さの金属製のパイプ材5を使用し、1回又は2回
以上の鍛打又はプレスによる鍛造によってアンカー本体
部10の先端部12の成形と、アンカー本体部10の頭
部13等の基端部側の成形を行い、その塑性加工の前又
は後に軸部11の先端部12にスリット16が形成され
たものである。
【0021】即ち、このアンカー本体部10は、上記パ
イプ材5の先端部の少なくとも内径が塑性加工によって
縮小されることにより形成された拡開部14、14と、
上記パイプ材5の基端部を加工することによって形成さ
れた基端部(頭部13)と、拡開部14と基端部(頭部
13)との間に位置している中間部20とを備え、拡開
部14が上記の塑性加工前又は後に形成されたスリット
16を有し、中間部20が上記パイプ材5を変形させず
に用いられたものである。尚、中間部20は、若干変形
したものであってもよい。更に、必要に応じて、軸部1
1の先端部12には、環状の溝部又は突条部、或いは螺
旋状の溝部や突条部(ネジ山)等を形成することができ
る。
イプ材5の先端部の少なくとも内径が塑性加工によって
縮小されることにより形成された拡開部14、14と、
上記パイプ材5の基端部を加工することによって形成さ
れた基端部(頭部13)と、拡開部14と基端部(頭部
13)との間に位置している中間部20とを備え、拡開
部14が上記の塑性加工前又は後に形成されたスリット
16を有し、中間部20が上記パイプ材5を変形させず
に用いられたものである。尚、中間部20は、若干変形
したものであってもよい。更に、必要に応じて、軸部1
1の先端部12には、環状の溝部又は突条部、或いは螺
旋状の溝部や突条部(ネジ山)等を形成することができ
る。
【0022】また、図2又は図3に図示した製法によっ
て製造されたアンカーにあっては、軸部11の基端部2
1の外周面18、又は孔部15の基端部22の内周面1
9に適宜ネジ山を刻設することによって、アンカーボル
ト等の他の種類のアンカーが形成されるのである。これ
らのアンカーにおいても、拡開部となる先端部12と基
端部21、22との中間の中間部20は、素材であるパ
イプ材5を変形させずに用いたものであるが、この中間
部20は、若干変形したものであってもよい。即ち、こ
の中間部20を塑性加工してもよいし、切削加工を加え
ることもできる。これらの加工は、素材が中空のパイプ
材であるため、迅速かつ簡単に行うことができる。
て製造されたアンカーにあっては、軸部11の基端部2
1の外周面18、又は孔部15の基端部22の内周面1
9に適宜ネジ山を刻設することによって、アンカーボル
ト等の他の種類のアンカーが形成されるのである。これ
らのアンカーにおいても、拡開部となる先端部12と基
端部21、22との中間の中間部20は、素材であるパ
イプ材5を変形させずに用いたものであるが、この中間
部20は、若干変形したものであってもよい。即ち、こ
の中間部20を塑性加工してもよいし、切削加工を加え
ることもできる。これらの加工は、素材が中空のパイプ
材であるため、迅速かつ簡単に行うことができる。
【0023】以上、本願発明の実施の形態について説明
したが、以下の通りその形態を変更することができる。
先ず、スリットを形成する工程は、上記した通りアンカ
ー本体部の塑性加工の前に行うことができるが、それ以
外の形態として、以下の方法を挙げることができる。即
ち、パイプ材を適宜長さに切断した後に、すぐにスリッ
トを形成し、その後にスリットを設けた部分を、例えば
転造ダイス等によって溝部やネジ山等を塑性加工すると
同時に、スリットが設けられた先端部の軸芯の孔部の内
径を縮小して、拡開部を形成することもできる。この場
合、基端部側の成形は、どの段階で行ってもよい。ま
た、この製法においても軸部の先端部に形成されたスリ
ットの間隔が押しつぶされて、間隔が無くなってしまう
が、スリットの切り込み自体は、残されたままであるた
め、軸部の先端の拡開部が押し広げられるに当たり、何
ら問題は生じない。
したが、以下の通りその形態を変更することができる。
先ず、スリットを形成する工程は、上記した通りアンカ
ー本体部の塑性加工の前に行うことができるが、それ以
外の形態として、以下の方法を挙げることができる。即
ち、パイプ材を適宜長さに切断した後に、すぐにスリッ
トを形成し、その後にスリットを設けた部分を、例えば
転造ダイス等によって溝部やネジ山等を塑性加工すると
同時に、スリットが設けられた先端部の軸芯の孔部の内
径を縮小して、拡開部を形成することもできる。この場
合、基端部側の成形は、どの段階で行ってもよい。ま
た、この製法においても軸部の先端部に形成されたスリ
ットの間隔が押しつぶされて、間隔が無くなってしまう
が、スリットの切り込み自体は、残されたままであるた
め、軸部の先端の拡開部が押し広げられるに当たり、何
ら問題は生じない。
【0024】本願発明で使用するパイプ材5の材質及び
サイズ(外径、内径、肉厚、長さ等のサイズ)は、適宜
必要に応じて設定することができる。軸部11の先端部
12の長さも自由に設定することができ、スリット16
の長さもそれに応じて決定することができる。軸部11
の基端部にねじ山を設ける外周面18又は内周面19の
長手方向の長さも自由に設定することができる。型打ち
鍛造又はプレス鍛造に用いる上型、下型、或いは固定用
ダイス等は種々のものを使用することができる。鍛造の
工程は、1回又は2回以上の何れでもよいが、1回の鍛
造で塑性加工を行う場合には、パイプ材の中心部の孔部
15が潰れてしまう場合もあるため、簡単な孔開け作業
を付加する必要が出てくる場合がある。さらに精密な加
工を行う場合には、3回以上行ってもよいが、実施の形
態に示したように、2回以内の加工(2段打ち)で、充
分に精度の高いアンカーを得ることができる。
サイズ(外径、内径、肉厚、長さ等のサイズ)は、適宜
必要に応じて設定することができる。軸部11の先端部
12の長さも自由に設定することができ、スリット16
の長さもそれに応じて決定することができる。軸部11
の基端部にねじ山を設ける外周面18又は内周面19の
長手方向の長さも自由に設定することができる。型打ち
鍛造又はプレス鍛造に用いる上型、下型、或いは固定用
ダイス等は種々のものを使用することができる。鍛造の
工程は、1回又は2回以上の何れでもよいが、1回の鍛
造で塑性加工を行う場合には、パイプ材の中心部の孔部
15が潰れてしまう場合もあるため、簡単な孔開け作業
を付加する必要が出てくる場合がある。さらに精密な加
工を行う場合には、3回以上行ってもよいが、実施の形
態に示したように、2回以内の加工(2段打ち)で、充
分に精度の高いアンカーを得ることができる。
【0025】
【発明の効果】上記の諸形態からなる本願発明は、以下
の効果を有する。本願発明の第1の製造方法において
は、素材としてパイプ材を使用しているため、既に予じ
め孔部が形成されており、簡単な塑性加工を行うことに
よって、アンカー本体部の基本的形態が成形され、従来
のように軸部の軸芯部に孔を開けるための穿孔作業を必
要とせず、より簡単に各種のアンカーを製造することが
できる。更に、従来の方法においては、ある程度以上の
長さのアンカーを製造することが困難であって、その長
さに制限があったが、本願発明に係る製造方法では、長
さの長いパイプ材を使用すればよく、アンカーの長さに
制限がなく、如何なる長さのアンカーをも本願発明に係
る製造方法によって製造することができる。
の効果を有する。本願発明の第1の製造方法において
は、素材としてパイプ材を使用しているため、既に予じ
め孔部が形成されており、簡単な塑性加工を行うことに
よって、アンカー本体部の基本的形態が成形され、従来
のように軸部の軸芯部に孔を開けるための穿孔作業を必
要とせず、より簡単に各種のアンカーを製造することが
できる。更に、従来の方法においては、ある程度以上の
長さのアンカーを製造することが困難であって、その長
さに制限があったが、本願発明に係る製造方法では、長
さの長いパイプ材を使用すればよく、アンカーの長さに
制限がなく、如何なる長さのアンカーをも本願発明に係
る製造方法によって製造することができる。
【0026】この製造方法によって製造された本願第2
の発明に係るアンカーにおいては、従来のアンカーに比
較してより簡単に製造されうるし、より長さの長いアン
カーとして実施することができる。本願発明の第3の製
造方法においては、上記第1の発明と同様の効果を奏す
ると共に、更にアンカー本体部の先端部側(拡開部)の
内径を縮小する成形と同時に、この部分に溝部やネジ山
等を形成でき、拡開部がピンの打ち込みよって押し広げ
られた際に、そこに設けられた溝部等が構造物に良好に
引っ掛かる手段を提供することができる。以上、本願発
明は多大な効果を発揮するものである。
の発明に係るアンカーにおいては、従来のアンカーに比
較してより簡単に製造されうるし、より長さの長いアン
カーとして実施することができる。本願発明の第3の製
造方法においては、上記第1の発明と同様の効果を奏す
ると共に、更にアンカー本体部の先端部側(拡開部)の
内径を縮小する成形と同時に、この部分に溝部やネジ山
等を形成でき、拡開部がピンの打ち込みよって押し広げ
られた際に、そこに設けられた溝部等が構造物に良好に
引っ掛かる手段を提供することができる。以上、本願発
明は多大な効果を発揮するものである。
【図1】本願発明に係るアンカーの製造方法を示してお
り、その(A)がパイプ材の正面図、その(B)がアン
カー本体部の軸部の先端部側の成形加工を示す説明図、
その(C)が軸部の上方基端部側の成形加工を示す説明
図、その(D)が軸部の先端部にスリットが形成された
状態の正面図、その(E)がアンカーが完成した状態の
正面図である。
り、その(A)がパイプ材の正面図、その(B)がアン
カー本体部の軸部の先端部側の成形加工を示す説明図、
その(C)が軸部の上方基端部側の成形加工を示す説明
図、その(D)が軸部の先端部にスリットが形成された
状態の正面図、その(E)がアンカーが完成した状態の
正面図である。
【図2】他の種類のアンカーを製造する一成形工程を図
示する説明図である。
示する説明図である。
【図3】更に他の種類のアンカーを製造する一成形工程
を図示する説明図である。
を図示する説明図である。
【図4】従来のアンカーの製造方法を図示した説明図で
あり、その(A)が線材の正面図、その(B)がアンカ
ーの頭部の成形工程の説明図、その(C)が完成された
アンカー本体部の正面図、その(D)がピンを組み合わ
せてアンカーが完成した状態の正面図である。
あり、その(A)が線材の正面図、その(B)がアンカ
ーの頭部の成形工程の説明図、その(C)が完成された
アンカー本体部の正面図、その(D)がピンを組み合わ
せてアンカーが完成した状態の正面図である。
【図5】図4に示した従来のアンカーの使用方法を示す
説明図であって、その(A)が下孔にこのアンカーをセ
ットした状態を示し、その(B)がアンカーを固定した
状態を示す。
説明図であって、その(A)が下孔にこのアンカーをセ
ットした状態を示し、その(B)がアンカーを固定した
状態を示す。
1…ピン、5…パイプ材、10…本体部、11…軸部、
12…先端部、13…頭部、14…拡開部、15…孔
部、16…スリット、20…中間部、21、22…基端
部、65、68、69、75…上型、66…下型
12…先端部、13…頭部、14…拡開部、15…孔
部、16…スリット、20…中間部、21、22…基端
部、65、68、69、75…上型、66…下型
Claims (3)
- 【請求項1】軸部(11)の軸芯部には軸部(11)の上方基端
部から軸部(11)の下方先端部に向かって穿設されたピン
打込用の孔部(15)を有し、軸部(11)の下方先端部にはそ
の先端から前記孔部(15)に到るまでのスリット(16)を有
し、孔部(15)の上端部からピン(1) が嵌入されたコンク
リート等の構造物用のアンカーの製造方法において、 アンカー本体部(10)の素材として適宜長さの金属製のパ
イプ材(5) を使用し、 1回又は2回以上の塑性加工によりアンカー本体部(10)
の軸部(11)の先端部側の成形と、アンカー本体部(10)の
基端部側の成形を行い、 この塑性加工の前又は後に、軸部(11)の先端部にスリッ
ト(16)を形成することを特徴とするアンカーの製造方
法。 - 【請求項2】軸部(11)の軸芯部には軸部(11)の上方基端
部から軸部(11)の下方先端部に向かって穿設されたピン
打込用の孔部(15)を有し、軸部(11)の下方先端部にはそ
の先端から前記孔部(15)に到るまでのスリット(16)を有
し、孔部(15)の上端部からピン(1) が嵌入されたコンク
リート等の構造物用のアンカーにおいて、 アンカー本体部(10)が金属製のパイプ材(5) から形成さ
れ、 このアンカー本体部(10)が、上記パイプ材(5) の先端部
の少なくとも内径が塑性加工によって縮小されることに
より形成された拡開部(14)を有し、 この拡開部(14)が上記塑性加工の前又は後に形成された
スリット(16)を有することを特徴とするアンカー。 - 【請求項3】軸部(11)の軸芯部には軸部(11)の上方基端
部から軸部(11)の下方先端部に向かって穿設されたピン
打込用の孔部(15)を有し、軸部(11)の下方先端部にはそ
の先端から前記孔部に到るまでのスリット(16)を有し、
孔部(15)の上端部からピン(1) が嵌入されたコンクリー
ト等の構造物用のアンカーの製造方法において、 アンカー本体部(10)の素材としてパイプ材(5) を使用
し、このパイプ材(5) を適宜長さに切断し、 パイプ材(5) の先端部にスリット(16)を形成し、 少なくともこのスリット(16)が設けられた部分を転造す
ることによって溝部又はネジ山等を塑性加工し、この塑
性加工によって同時にスリット(16)が設けられた部分の
パイプ材(5) の内径を縮小することを特徴とするアンカ
ーの製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17992296A JPH109234A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | アンカーの製造方法及びアンカー |
| AU31075/97A AU3107597A (en) | 1996-06-19 | 1997-06-16 | Method of producing anchor and anchor |
| PCT/JP1997/002071 WO1997048910A1 (fr) | 1996-06-19 | 1997-06-16 | Procede pour produire un boulon d'ancrage, et boulon d'ancrage ainsi obtenu |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17992296A JPH109234A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | アンカーの製造方法及びアンカー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH109234A true JPH109234A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16074275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17992296A Pending JPH109234A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | アンカーの製造方法及びアンカー |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH109234A (ja) |
| AU (1) | AU3107597A (ja) |
| WO (1) | WO1997048910A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000016654A1 (en) * | 1998-09-17 | 2000-03-30 | Citizen Watch Co., Ltd. | Fixing structure for blocks and connecting device and structures of connecting pin and block in band-shaped ornament |
| KR101432979B1 (ko) * | 2014-03-19 | 2014-08-27 | 안중명 | 스프링 고정 구조를 갖는 금형 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE1947369B2 (de) * | 1969-03-29 | 1971-10-14 | Schlagbohrduebeleinheit zum bohren von loechern und zum darin setzen von befestigungselementen | |
| JPS494060U (ja) * | 1972-04-19 | 1974-01-14 | ||
| JPS6027212Y2 (ja) * | 1981-10-28 | 1985-08-16 | 逞三 小野 | アンカ−ボルト |
| JPH01242807A (ja) * | 1988-03-23 | 1989-09-27 | Jinbo Munehiro | 芯棒打込み式アンカーボルト本体の製造方法 |
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1996
- 1996-06-19 JP JP17992296A patent/JPH109234A/ja active Pending
-
1997
- 1997-06-16 AU AU31075/97A patent/AU3107597A/en not_active Abandoned
- 1997-06-16 WO PCT/JP1997/002071 patent/WO1997048910A1/ja not_active Ceased
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000016654A1 (en) * | 1998-09-17 | 2000-03-30 | Citizen Watch Co., Ltd. | Fixing structure for blocks and connecting device and structures of connecting pin and block in band-shaped ornament |
| KR101432979B1 (ko) * | 2014-03-19 | 2014-08-27 | 안중명 | 스프링 고정 구조를 갖는 금형 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU3107597A (en) | 1998-01-07 |
| WO1997048910A1 (fr) | 1997-12-24 |
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