JPH1093084A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH1093084A
JPH1093084A JP8247516A JP24751696A JPH1093084A JP H1093084 A JPH1093084 A JP H1093084A JP 8247516 A JP8247516 A JP 8247516A JP 24751696 A JP24751696 A JP 24751696A JP H1093084 A JPH1093084 A JP H1093084A
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JP
Japan
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layer
semiconductor device
latch
main surface
emitter
Prior art date
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Application number
JP8247516A
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English (en)
Inventor
Junpei Uruno
純平 宇留野
Yasuhiko Kono
恭彦 河野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】IGBT動作時の温度上昇によるラッチアップ
耐量の低下を、オン電圧を増大させずに防止する。 【解決手段】電流集中が大きいエミッタパッド102周
辺のセルだけを断続エミッタ構造110とする。ラッチ
アップ耐量の低下の最も大きいエミッタパッド周辺に断
続エミッタ構造を適用する。 【効果】ラッチアップ耐量が改善され、また、その他の
領域には断続エミッタ構造を適用しないためにオン電圧
は増大しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワー電界効果ト
ランジスタや絶縁ゲートバイポーラトランジスタ等の電
圧制御型のパワー半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電流制御型の素子であるバイポー
ラトランジスタやGTOサイリスタ等に代わり、電圧制
御型の素子であるパワー電界効果トランジスタ(以下、
MOSFETと呼ぶ)や絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
(以下、IGBTと呼ぶ)が広く用いられるようになっ
てきた。電圧制御型素子は、駆動が容易で、高速動作が
可能なことから、急速に電流制御型素子にとって代わり
つつある。その中でもIGBTは、バイポーラトランジスタ
の大電力制御性と、MOSFETの高速動作性とを併せ持つ新
しいスイッチング素子として、開発が盛んに進められて
いる。
【0003】図2はIGBTの断面構造を示す。IGB
Tは、高不純物濃度のp型のコレクタ層201,低不純
物濃度のn型のドリフト層202,p型のベース層20
3,高不純物濃度のn型のエミッタ層204,ゲート絶
縁膜205,ゲート電極210,エミッタ電極211,コ
レクタ電極212から形成されている。
【0004】図3にIGBTの等価回路を示す。図3に
おいて301は、ゲート電極210,ドリフト層20
2,ベース層203,エミッタ層204から形成される
MOSFET,302はコレクタ層201,ドリフト層20
2,ベース層203から形成されるpnpトランジスタ
(以下これをTR1と呼ぶ)、303はドリフト層20
2,ベース層203,エミッタ層204から形成される
npnトランジスタ(以下これをTR2と呼ぶ)、30
4はベース層203内のエミッタ層204下の部分の横
方向抵抗(以下これをRbと呼ぶ)を示す。
【0005】次に図2,図3を用いてIGBTの動作を
説明する。エミッタ電極211に対して、コレクタ電極
212、及びゲート電極210に正の電圧を印加する
と、ゲート絶縁膜205を介してゲート電極210が形
成されているベース層203表面部分にチャネル領域が
形成され、MOSFET301がオンする。MOSFET301がオンする
と、MOSFET301 を通ってエミッタ層204からドリフト
層202に、電子電流Ie1が流入する。電子電流Ie
1はTR1のベース電流を供給し、TR1をオンさせ
る。TR1がオンすると正孔電流Ihが、コレクタ電極
212からエミッタ電極211に流れる。この正孔電流
Ihと電子電流Ie1がIGBTの導通電流となる。
【0006】IGBTをオフする場合には、ゲート電極
210の電位を0もしくは負にする。これによりゲート
電極210下のチャネル領域が消滅し、電子電流Ie1
が遮断される。Ie1の供給が止まるとTR1はオフ
し、Ihが遮断されてIGBTはオフする。
【0007】このようにIGBTのオンの時には、コレ
クタ層201からドリフト層202にIhにより正孔が
注入され、高抵抗のドリフト層内に正孔が蓄積される。
この蓄積した正孔により高抵抗のドリフト層の抵抗が大
幅に低減されるいわゆる電導度変調現象が起こり、オン
電圧を低減できるという特徴を有する。
【0008】しかしながらIGBTは、寄生素子の動作
によって電流が制御できなくなる、いわゆるラッチアッ
プという問題を有している。ラッチアップについて以
下、図3を用いて説明する。Ihが増大するとRb両端
の電圧降下Vaが増大する。このVaがTR2のベース
―エミッタ間接合のしきい電圧(約0.7V )より大き
くなるとTR2がオンし、電流Ie2が流れる。Ie2
はTR1のベース電流を供給するため、MOSFET301 とは
無関係にTR1とTR2により電流が流れ続ける。これ
がラッチアップである。ラッチアップが発生すると、MO
SFET301 をオフしてTR1をオフしようとしてもTR2
が供給するIe2によりTR1が動作し続けるため、MO
SFET301 では電流を遮断できず、IGBTが破壊に至る
まで電流が流れ続ける。
【0009】このラッチアップ現象は、温度の上昇とと
もに発生しやすくなる。これは、ラッチアップの原因と
なるRbの抵抗値が温度上昇とともに増加するためであ
る。このため、IGBTのチップ内部では温度上昇の最
も大きい場所で、ラッチアップが発生しやすい。図4
(a),(b)にこれを示す。
【0010】図4(a)はIGBTチップをエミッタ電
極面から見た平面図であり、図4(b)は、図4(a)
のA−Bの断面における温度分布を示す。
【0011】図4(a)において、101は外部回路か
らのゲート配線を接続するゲートパッド、102は外部
回路からのエミッタ配線を接続するエミッタパッド、1
03はIGBTの耐圧を保持するために設けられた耐圧
保持領域、104は電流の導通領域である。
【0012】IGBTがオンの状態では、図2に示した
コレクタ電極212からエミッタ電極211に、電流が
流れる。エミッタ電極211に流入した電流は、エミッ
タ電極211内部をエミッタパッド102に向って、図
4(a)に示す矢印の向きに流れる。このため、エミッ
タパッド102近辺では電流が集中し、温度が上昇す
る。この時のIGBTチップ表面の温度分布を図4
(b)に示す。エミッタパッド102周辺では電流集中
により特に温度が高くなる。
【0013】上述したように、IGBTは温度が高くな
るとラッチアップが起こりやすくなるため、温度の高い
エミッタパッド102周辺では特にラッチアップが発生
しやすい(以下、ラッチアップに対する強さをラッチア
ップ耐量と呼ぶ。ラッチアップ耐量が大きいほど、ラッ
チアップしにくい。)。
【0014】図5にラッチアップ耐量の分布を示す。温
度上昇の大きいエミッタパッド102周辺では、著しくラ
ッチアップ耐量が低下する。IGBTはチップの一部分
でラッチアップが発生すると、それがチップ全体に波及
し、チップ全体にラッチアップ電流が流れるようにな
る。このため、ラッチアップ耐量は、最も温度が高くな
る(最もラッチアップ耐量が低くなる)エミッタパッド
102周辺で決まってしまう。
【0015】ラッチアップ防止のためには、Rb両端に
生じる電圧降下Vaを低減しなくてはならない。Va低
減の手段としては、例えば特開昭61−164263号に開示の
断続エミッタ構造が有効である。
【0016】断続エミッタ構造について、以下図6を用
いて説明する。図6は断続エミッタ構造を有するIGB
Tの斜視断面図を示す。図6において、図2乃至5と共
通の構成要素には同一の符号を付してある。図6におい
て、601は断続エミッタ層である。なお、図面表示の
便宜上、エミッタ電極211は除去して描いてある。断
続エミッタ構造は、断続エミッタ層601を一定の間隔
Lで周期的に配置した構造である。断続エミッタ層60
1が無い領域は、Ihが断続エミッタ層601下を通らず
に直接エミッタ電極211に流入するためにRbが小さ
い。このため、素子全体として見たときにRbを低減す
ることが出来る。これによりVaを低減でき、ラッチア
ップ耐量を改善できる。
【0017】図7に、断続エミッタ構造を適用したIG
BTチップのラッチアップ耐量の分布を示す。断続エミ
ッタ構造とすることにより、ラッチアップ耐量をチップ
全体にわたり増大できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の断
続エミッタ構造は、IGBTがオンした状態でコレクタ
電極―エミッタ電極間に発生する電圧(以下、オン電圧
と呼ぶ)を増大させるという問題点を有している。図6
に示すように、断続エミッタ構造ではエミッタ層が形成
されていない部分が生じるために、ゲート電極210,
断続エミッタ層601,ベース層203,ドリフト層2
02からなるMOSFETのチャネル幅が減少し、MOSFETのオ
ン抵抗が増大する。これにより、IGBTのオン電圧も
増大してしまう。
【0019】本発明の目的は、ラッチアップ耐量を低下
させることなく、IGBTのオン電圧を低減し、低損失
で破壊に強いIGBTを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決し、
本発明の目的を達成するための手段として、以下の手段
が考えられる。
【0021】すなわち、少なくとも一対の主表面と、前
記一対の主表面の第1の主表面に隣接する第1の導電型
の第1の層、第1の層に隣接する第2の導電型の第2の
層、第2の層と他方の主表面とに隣接する第2の層より
低不純物濃度の第2の導電型の第3の層と、第2の主表
面に隣接して第3の層内に選択的に形成された第1の導
電型の第4の層、第2の主表面に隣接して第4の層内に
選択的に形成された第2の導電型の第5の層と、第1の
主表面に形成された第1の電極、第2の主表面の第3の
層と第5の層とに隣接した領域の第4の層の露出部分に
絶縁膜を介して形成された第2の電極、第2の主表面の
第4の層と第5の層とに接触して形成された第3の電極
とからなる単位絶縁ゲート半導体素子が繰り返し配置形
成された素子領域と、半導体基体外部に設けられた制御
回路からの配線と、前記第2の電極とが接続される第1
の端子と、半導体基体外部に設けられた電源回路からの
配線と、前記第3の電極とが接続される第2の端子とを
有する半導体素子において、第1の端子に近接して形成
された前記単位絶縁ゲート半導体素子の第5の層が前記
第4の層に沿って連続して形成され、第2の端子に近接
して形成された前記単位絶縁ゲート半導体素子の第5の
層が前記第4の層に沿って、断続的に形成されている構
造である。
【0022】なお、前記絶縁ゲート半導体素子は、IG
BT(Insulated Gate BipolarTransistor)で構成する
ことが考えられる。
【0023】さらに、前記断続して形成された第5の層
の間隔が、第2の端子から離れるに従い、小さくなる構
造も好ましい。
【0024】そして、前記第1の端子に近接して形成さ
れた第4の層の第2の主表面からの深さより、第2の端
子に近接して形成された第4の層の第2の主表面からの
深さが深い構造も好ましい。
【0025】第2の端子近傍に形成された単位IGBT
の第5の層を断続的に形成することにより、第2の端子
近傍に形成された単位IGBTのラッチアップ耐量を増
大させることが出来る。IGBTチップのラッチアップ
耐量は、温度上昇の大きい第2の端子近傍の単位IGB
Tによって決まるため、この領域のラッチアップ耐量を
改善することにより、チップ全体のラッチアップ耐量を
大きく改善できる。また、ラッチアップ耐量低下の小さ
い第1の端子近傍の単位IGBTの第5の層は断続構造
としないために、オン電圧の増加を最小限に抑制するこ
とができる。
【0026】以上のような動作により、オン電圧の増大
を最小限に抑えながら、ラッチアップ耐量の低下を防止
できる。
【0027】以上説明したように、本発明を用いること
により、従来の断続エミッタと同じラッチアップ耐量で
ありながら、オン電圧を低減することができ、破壊に強
くオン電圧の低いIGBTを提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。
【0029】(実施例1)図1は本発明を適用したIG
BTの第1の実施例を示す。図1において図2乃至7と
共通の構成要素には同一の符号を付してある。図1にお
いて110は断続エミッタ構造適用領域である。本実施
例の特徴は、エミッタパッド102周辺の電流導通領域
の一部分が断続エミッタ構造適用領域110になってい
ることである。
【0030】以下、図8を参照して、本実施例にかかる
主要部の作用を具体的に説明する。図8(a)は本実施
例によるIGBTチップのラッチアップ耐量の分布を、
図8(b)にオン電圧の分布を示す。図8(a)(b)
には、従来構造のIGBTのオンの時のラッチアップ耐
量の分布も併せて示す。
【0031】図8(a)に示す様に、本実施例の構造に
よれば、ラッチアップ耐量の低下が特に大きいエミッタ
パッド周辺部だけに断続エミッタ構造を適用するため、
エミッタパッドから離れたA近傍では、ラッチアップ耐
量は変化しない。しかしながら、ラッチアップ耐量が最
も低下するエミッタパッド周辺部では、断続エミッタ構
造によりラッチアップ耐量が向上しているために、IG
BTチップ全体としてはラッチアップ耐量は増大する。
一方、図8(b)に示す様に、オン電圧は、断続エミッ
タを適用したエミッタパッド近傍だけ増加するため、従
来の断続エミッタ構造に比べてオン電圧を低減できる。
【0032】なお、本実施例においては、断続エミッタ
層601の間隔Lを次の値にすることが望ましい。すな
わち、断続エミッタ構造適用領域110内のラッチアッ
プ耐量の最小値と、電流導通領域104のラッチアップ
耐量の最小値とが、等しくなるLである。
【0033】これを図9を用いて詳細に説明する。図9
(a)(b)は、断続エミッタ構造適用領域110の断
続エミッタ層601間隔Lを変えた時のIGBTチップ
内のラッチアップ耐量及びオン電圧の分布を示す。図9
において、(A)はLが小さい場合、(C)はLが大き
い場合である。(B)は(A)と(C)の間の値で、断
続エミッタ構造適用領域110のラッチアップ耐量の最
小値と、電流の導通領域104のラッチアップ耐量の最
小値とが等しくなるLの場合である。(A)から(C)
へとLが大きくなるに連れて、断続エミッタ構造適用領
域110のラッチアップ耐量は大きくなっていく。これ
は、図6で示した断続エミッタ層601間の正孔のバイ
パス路が大きくなるためである。しかしながら、Lが大
きくなっても(B)と(C)とでは、IGBTチップ全
体としてのラッチアップ耐量は変わらない。その理由
は、(C)の場合、IGBTチップ全体としてのラッチ
アップ耐量が電流導通領域104で決まるためである。
ラッチアップが決まる箇所を図9(a)中に矢印で示
す。一方、オン電圧は(C)の場合の方が(B)の場合
よりも大きくなる。従って、Lを(B)より大きくする
ことは好ましくない。
【0034】以上説明したように、ラッチアップ耐量を
効果的に改善し、且つオン電圧の上昇を最小限に抑制す
るためには、ラッチアップ耐量が(B)の実線で示した
分布とするのが、最も望ましい。このLの具体的な数値
は、IGBT形成のプロセスに大きく依存するために、
一概に示すことは出来ないが、断続エミッタ層の幅を断
続エミッタ層の間隔Lの1/3以上にするのが望ましい
事が、実験的に確認されている。
【0035】以上のように、本構造によれば、従来の断
続エミッタ構造と同等のラッチアップ耐量を維持しつ
つ、オン電圧を大幅に低減できる。
【0036】(実施例2)図12に本発明による第2の
実施例を示す。本実施例の特徴は、断続エミッタ層60
1の間隔Lを、断続エミッタ構造適用領域107,10
8,109でそれぞれX,Y,Zとし、X>Y>Zとな
るようにした点である。上述したように、Lが小さくな
るに従い、ラッチアップ耐量が小さくなり、L=0で連
続エミッタ構造と見なすことが出来る。図12では、エ
ミッタパッド102から断続エミッタ構造適用領域10
7,108,109と離れるに従ってLを小さくし、ラ
ッチアップ耐量の分布を段階的に変化させている。図1
3(a)(b)に本実施例によるIGBTチップのラッ
チアップ耐量及びオン電圧の分布を示す。本構造を適用
することにより、図13(a)に示すように、ラッチア
ップ耐量をチップ内でより均一化出来る。オン電圧は、
図13(b)に示すように、段階的に増大するため、実
施例2と比較してより抑制することが出来る。また、本
実施例では、断続エミッタ層間隔Lを3段階で変化さ
せ、107,108,109の3つの領域を形成した
が、このLの分割を細かくし領域を増やすと、更に、オ
ン電圧の増加を抑制することが出来る。
【0037】(実施例3)図14に、本発明による第3
の実施例を示す。図14において図1乃至13と共通の
構成要素には同一の符号が付してある。また、図14に
おいて1401は、深接合ベース層領域である。本実施
例の特徴は、深接合ベース層領域1401に配置された
IGBTのベース層203を、深く形成した点である。
図15に本実施例の断面構造を示す。図1乃至14と共
通の構成要素には同一符号が付してある。図15はエミ
ッタパッド102周辺部の断面構造である。図15にお
いて、1501はエミッタパッド102周辺領域の深接
合ベース層である。これによれば、ラッチアップの原因
となるベース層203内の横方向抵抗Rbが低減される
ことから、ラッチアップ耐量を増大させることが出来
る。その結果、図16(a)(b)に示すように、ラッ
チアップ耐量及びオン電圧のIGBTチップ内の分布は
実施例1と同様の分布となる。
【0038】ベース層203の接合深さを部分的に深く
する方法としては、例えば、深接合ベース層領域140
1のベース層だけ、形成の際の濃度を増加させておく等
の方法があるが、もちろんこの方法に限定されるもので
はなく、深接合ベース層領域1401のベース層の拡散
深さを深く出来る方法であれば同様の効果を得られる。
【0039】また、本実施例の深接合ベース層によるラ
ッチアップ耐量改善方法に、実施例1乃至2と同様の考
え方を当てはめることが出来る。すなわち、図9で説明
した考え方により、オン電圧とラッチアップ耐量の関係
を最適に出来るベース層深さを決定できる。また、実施
例2で説明した考え方により、深接合ベース層領域の深
さを段階的に変化させて、オン電圧の増大を最小限に抑
制できる。
【0040】以上、本発明による実施例を1乃至3まで
説明したが、もちろん上記構成に限定されるものではな
く、チップ内の温度上昇の大きい領域の寄生抵抗を低減
出来る構造であれば同様の効果を得られることは、当業
者にとって明らかである。同様に本実施例では、コレク
タ層201とドリフト層202とが隣接して形成されて
いるいわゆるノンパンチスルー型IGBTについて説明
したが、コレクタ層201とドリフト層202との間に
高不純物濃度のn型のバッファ層を有するいわゆるパン
チスルー型IGBTに関しても同様の効果を得られる。
【0041】また、上記実施例ではベース層203にp
型の不純物層を適用したいわゆるnチャネルIGBTに
ついて説明したが、pチャネルIGBTについても同様
の効果を得ることが出来る。
【0042】更に、本実施例ではゲート電極211が半
導体基体上に形成された構造のいわゆるプレーナー型I
GBTの例について説明したが、もちろんこれに限定さ
れる物ではなく、異なるゲート電極構造のIGBT、例
えばトレンチIGBTなどに適用しても同様の効果を得
ることが出来る事は、当業者にとって明らかである。そ
して、これも当業者にとっては明らかなように、エミッ
タパッド102が複数個、IGBTチップに形成されて
いる場合についても同様に本発明を各々のパッドごとに
実施できる。
【0043】なお、本発明を適用したIGBTの応用例
としては、インバータが考えられる。
【0044】(実施例4)図11に本発明による第5の
実施例を示す。図11において、1701,1702は直流
電源に接続された直流端子対、1703〜1708はI
GBT,1710〜1715は帰還ダイオード、172
0〜1721は負荷に接続された交流端子である。本実
施例によれば、IGBTのラッチアップ耐量が増大する
ため、保護回路の簡素化を図れる。従来の素子の場合は
ラッチアップ耐量が小さいために、過大電流が流れると
すぐに破壊してしまうという問題があり、保護回路もこ
れに適合するように高速且つ高精度な物が要求された。
本発明のIGBTによれば、ラッチアップ耐量が大きく
破壊しにくい為にこれら高速且つ高精度な保護回路は必
要なく、この点でコスト低減が図れる。
【0045】この他にも、本発明を適用したIGBTの
応用例としては、自動車用イグナイタなども考えられ
る。
【0046】自動車用イグナイタに適用した場合には、
高電圧が印加された状態での通電電流を増大できるの
で、点火プラグ点火時のエネルギーを大きくでき、大き
なパワーの安定したイグニッションシステムを実現でき
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電流集中による温度上昇の大きな部分、例えば、エミッ
タパッド周辺のラッチアップ耐量を増大させることによ
り、オン電圧の増大を最小限に抑制しつつ、チップ全体
のラッチアップ耐量を増大させることができる。これに
より、低オン電圧で破壊に強いIGBTを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明半導体装置の第1実施例を示す平面図で
ある。
【図2】IGBT構造を示す断面図である。
【図3】IGBTの等価回路を示す回路図である。
【図4】従来のIGBTを示す平面図及び、その温度分
布図である。
【図5】従来のIGBTのラッチアップ耐量の分布図で
ある。
【図6】従来の断続エミッタ構造を示す斜視断面図であ
る。
【図7】従来の断続エミッタ構造のIGBTのラッチア
ップ耐量の分布図である。
【図8】本発明によるIGBTのラッチアップ耐量及び
オン電圧の分布図である。
【図9】本発明によるIGBTの第1の実施例のラッチ
アップ耐量及びオン電圧の分布図である。
【図10】本発明によるIGBTの第2の実施例の平面
図である。
【図11】本発明を適用したインバータの回路構成図で
ある。
【図12】本発明によるIGBTの第3の実施例の平面
図である。
【図13】本発明によるIGBTの第3の実施例のラッ
チアップ耐量及びオン電圧の分布図である。
【図14】本発明によるIGBTの第5の実施例の平面
図である。
【図15】本発明によるIGBTの第5の実施例の断面
構造図である。
【図16】本発明によるIGBTの第5の実施例のラッ
チアップ耐量及びオン電圧の分布図である。
【符号の説明】
101…ゲートパッド、102…エミッタパッド、10
3…耐圧保持領域、104…電流導通領域、106,1
10…断続エミッタ構造適用領域、107…断続エミッ
タ構造適用領域(L=大)、108…断続エミッタ構造
適用領域(L=中)、断続エミッタ構造適用領域(L=
小)、201…コレクタ層、202…ドリフト層、20
3…ベース層、204…エミッタ層、205…ゲート絶
縁膜、210…ゲート電極、211…エミッタ電極、2
12…コレクタ電極、301…MOSFET、302…pnp
トランジスタ、303…npnトランジスタ、304…
横方向抵抗、601…断続エミッタ層、1401…深接
合ベース層領域、1501…深接合ベース層、1701,1
702…直流電源に接続された直流端子対、1703〜17
08…IGBT、1710〜1715…帰還ダイオー
ド、1720〜1721…負荷に接続された交流端子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一対の主表面と、前記一対の主
    表面の第1の主表面に隣接する第1の導電型の第1の
    層、第1の層に隣接する第2の導電型の第2の層、第2
    の層と他方の主表面とに隣接する第2の層より低不純物
    濃度の第2の導電型の第3の層と、 第2の主表面に隣接して第3の層内に選択的に形成され
    た第1の導電型の第4の層、第2の主表面に隣接して第
    4の層内に選択的に形成された第2の導電型の第5の層
    と、 第1の主表面に形成された第1の電極、第2の主表面の
    第3の層と第5の層とに隣接した領域の第4の層の露出
    部分に絶縁膜を介して形成された第2の電極、第2の主
    表面の第4の層と第5の層とに接触して形成された第3
    の電極とからなる単位絶縁ゲート半導体素子が繰り返し
    配置形成された素子領域と、 半導体基体外部に設けられた制御回路からの配線と、前
    記第2の電極とが接続される第1の端子と、 半導体基体外部に設けられた電源回路からの配線と、前
    記第3の電極とが接続される第2の端子とを有する半導
    体素子において、 第1の端子に近接して形成された前記単位絶縁ゲート半
    導体素子の第5の層が前記第4の層に沿って連続して形
    成され、 第2の端子に近接して形成された前記単位絶縁ゲート半
    導体素子の第5の層が前記第4の層に沿って、断続的に
    形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記絶縁ゲート半導体
    素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transi
    stor )であることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、断続して形成された第
    5の層の間隔が、第2の端子から離れるに従い、小さく
    なることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、第1の端子に近接して
    形成された第4の層の第2の主表面からの深さより、第
    2の端子に近接して形成された第4の層の第2の主表面
    からの深さが深いことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】一対の直流端子と、 交流出力の相数と同数の交流端子と、 一対の直流端子間に接続され、それぞれスイッチング素
    子と逆極性のダイオードの並列回路を2個直列接続した
    構成からなり、並列回路の相互接続点が異なる交流端子
    に接続された交流出力の相数と同数のインバータ単位と
    を具備する電力変換装置において、 スイッチング素子が請求項1乃至4の半導体装置である
    ことを特徴とする電力変換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004228553A (ja) * 2002-11-28 2004-08-12 Sanken Electric Co Ltd 絶縁ゲート型半導体素子及びその製造方法
JP2010004003A (ja) * 2008-05-20 2010-01-07 Mitsubishi Electric Corp パワー半導体装置

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