JPH1093158A - 圧電体 - Google Patents
圧電体Info
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- JPH1093158A JPH1093158A JP24529396A JP24529396A JPH1093158A JP H1093158 A JPH1093158 A JP H1093158A JP 24529396 A JP24529396 A JP 24529396A JP 24529396 A JP24529396 A JP 24529396A JP H1093158 A JPH1093158 A JP H1093158A
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- piezoelectric
- film
- thickness
- piezoelectric material
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 膜状態でも高い圧電定数を示す圧電体を提供
しようとするものである。 【解決手段】 組成式が x(Pb1-u M)ZrO3 −yPbTiO3 −zPb
(B1,B2)O3 (ただし、B1はMg、Zn、Ni、Cu、Mn、Co
から選ばれる少なくとも1種の元素、B2はTa、N
b、Wから選ばれる少なくとも1種の元素、MはBa、
Sr、Caから選ばれるアルカリ土類金属元素、x,
y,zはそれぞれモル比で0≦x≦0.60、0.05
≦y≦0.90、0≦z≦0.90、uはモル比で0≦
u≦0.2を示す)にて表される圧電材料をTまたはZ
rの金属膜上に直接形成したことを特徴としている。
しようとするものである。 【解決手段】 組成式が x(Pb1-u M)ZrO3 −yPbTiO3 −zPb
(B1,B2)O3 (ただし、B1はMg、Zn、Ni、Cu、Mn、Co
から選ばれる少なくとも1種の元素、B2はTa、N
b、Wから選ばれる少なくとも1種の元素、MはBa、
Sr、Caから選ばれるアルカリ土類金属元素、x,
y,zはそれぞれモル比で0≦x≦0.60、0.05
≦y≦0.90、0≦z≦0.90、uはモル比で0≦
u≦0.2を示す)にて表される圧電材料をTまたはZ
rの金属膜上に直接形成したことを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置の振動子等に用いられる圧電体に関する。
録装置の振動子等に用いられる圧電体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電体としてジルコン・チタン酸
鉛(PZT)が知られている。しかしながら、このPZ
TはスパッタやCVDで膜形成した場合、圧電特性がバ
ルクに比べて劣る。その結果、前記スパッタやCVDに
より形成されたPZT膜をインクジェット記録装置の圧
電素子に適用した場合、十分な圧電特性が得られなかっ
た。
鉛(PZT)が知られている。しかしながら、このPZ
TはスパッタやCVDで膜形成した場合、圧電特性がバ
ルクに比べて劣る。その結果、前記スパッタやCVDに
より形成されたPZT膜をインクジェット記録装置の圧
電素子に適用した場合、十分な圧電特性が得られなかっ
た。
【0003】ところで、イクジェット記録装置では液体
インクを液滴と呼ばれる小さな粒状にして記録媒体上に
飛翔させることにより画点を形成して画像を記録する、
インクジェットプリンタとして実用化されている。この
インクジェットプリンタは、他の記録方法に比べて騒音
が少なく、現像や定着などの処理が不要であるという利
点を有し、普通紙記録技術として注目されている。現
在、数多くのインクジェットプリンタの方式が発明され
ているが、代表的な方式としては発熱体の熱により発生
する蒸気の圧力でインク滴を飛翔させる方式(例えば特
公昭56−9429号、特公昭61−59911号)や
圧電体の変位による圧力パルスでインク滴を飛翔させる
方式(例えば特公昭53−12138号)が知られてい
る。これらのインクジェットプリンタは、ノズルの先端
からインクを飛翔させる。このため、インク中の溶剤の
蒸発や揮発によって局所的なインクの濃縮が生じ、ノズ
ルの目詰まりが起こる。また、従来のインクジェットプ
リンタは飛翔させるインク滴の粒径を小さく(例えば直
径20μm以下)にすることが困難であるため、解像度
を上げることが難しい。
インクを液滴と呼ばれる小さな粒状にして記録媒体上に
飛翔させることにより画点を形成して画像を記録する、
インクジェットプリンタとして実用化されている。この
インクジェットプリンタは、他の記録方法に比べて騒音
が少なく、現像や定着などの処理が不要であるという利
点を有し、普通紙記録技術として注目されている。現
在、数多くのインクジェットプリンタの方式が発明され
ているが、代表的な方式としては発熱体の熱により発生
する蒸気の圧力でインク滴を飛翔させる方式(例えば特
公昭56−9429号、特公昭61−59911号)や
圧電体の変位による圧力パルスでインク滴を飛翔させる
方式(例えば特公昭53−12138号)が知られてい
る。これらのインクジェットプリンタは、ノズルの先端
からインクを飛翔させる。このため、インク中の溶剤の
蒸発や揮発によって局所的なインクの濃縮が生じ、ノズ
ルの目詰まりが起こる。また、従来のインクジェットプ
リンタは飛翔させるインク滴の粒径を小さく(例えば直
径20μm以下)にすることが困難であるため、解像度
を上げることが難しい。
【0004】このような問題点を克服するために圧電素
子によって発生する超音波ビームの圧力(放射圧)を用
いてインク液面からインクを飛翔させる方式としてIB
MTDB,Vol.No.4,pp.1168(197
3−10),USP4,308,547号(198
1),特開昭63−312157号、特開平2−184
443号等が提案されている。しかしながら、これら方
式に用いられる圧電体は圧電定数が小さいために効率よ
くインクを飛翔させることが困難であった。その結果、
画像スピードを高めことが困難で、かつ長時間使用した
場合、飛翔効率が低下する問題があった。
子によって発生する超音波ビームの圧力(放射圧)を用
いてインク液面からインクを飛翔させる方式としてIB
MTDB,Vol.No.4,pp.1168(197
3−10),USP4,308,547号(198
1),特開昭63−312157号、特開平2−184
443号等が提案されている。しかしながら、これら方
式に用いられる圧電体は圧電定数が小さいために効率よ
くインクを飛翔させることが困難であった。その結果、
画像スピードを高めことが困難で、かつ長時間使用した
場合、飛翔効率が低下する問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、膜状態でも
高い圧電定数を示す圧電体を提供しようとするものであ
る。
高い圧電定数を示す圧電体を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる圧電体
は、組成式が x(Pb1-u M)ZrO3 −yPbTiO3 −zPb
(B1,B2)O3 (ただし、B1はMg、Zn、Ni、Cu、Mn、Co
から選ばれる少なくとも1種の元素、B2はTa、N
b、Wから選ばれる少なくとも1種の元素、MはBa、
Sr、Caから選ばれるアルカリ土類金属元素、x,
y,zはそれぞれモル比で0≦x≦0.60、0.05
≦y≦0.90、0≦z≦0.90、uはモル比で0≦
u≦0.2を示す)にて表される圧電材料をTまたはZ
rの金属膜上に直接形成したことを特徴とするものであ
る。
は、組成式が x(Pb1-u M)ZrO3 −yPbTiO3 −zPb
(B1,B2)O3 (ただし、B1はMg、Zn、Ni、Cu、Mn、Co
から選ばれる少なくとも1種の元素、B2はTa、N
b、Wから選ばれる少なくとも1種の元素、MはBa、
Sr、Caから選ばれるアルカリ土類金属元素、x,
y,zはそれぞれモル比で0≦x≦0.60、0.05
≦y≦0.90、0≦z≦0.90、uはモル比で0≦
u≦0.2を示す)にて表される圧電材料をTまたはZ
rの金属膜上に直接形成したことを特徴とするものであ
る。
【0007】このような本発明に係わる圧電体によれ
ば、前記組成式で表される特定の圧電材料をTまたはZ
rの金属膜上に直接形成することによって、PZTのバ
ルクと同等の圧電定数を示すため、高い超音波ビームを
放射することが可能な圧電素子に応用することができ
る。
ば、前記組成式で表される特定の圧電材料をTまたはZ
rの金属膜上に直接形成することによって、PZTのバ
ルクと同等の圧電定数を示すため、高い超音波ビームを
放射することが可能な圧電素子に応用することができ
る。
【0008】また、Pbの一部をM(Ba、Sr、C
a)で20モル%以下の範囲にて置換した圧電材料をT
i、Zrの金属膜に直接形成することによって圧電特性
をさらに向上することが可能になる。
a)で20モル%以下の範囲にて置換した圧電材料をT
i、Zrの金属膜に直接形成することによって圧電特性
をさらに向上することが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる圧電体を詳
細に説明する。この圧電体は、組成式がx(Pb1-u
M)ZrO3 −yPbTiO3 −zPb(B1,B2)
O3 (ただし、B1はMg、Zn、Ni、Cu、Mn、
Coから選ばれる少なくとも1種の元素、B2はTa、
Nb、Wから選ばれる少なくとも1種の元素、MはB
a、Sr、Caから選ばれるアルカリ土類金属元素、
x,y,zはそれぞれモル比で0≦x≦0.60、0.
05≦y≦0.90、0≦z≦0.90、uはモル比で
0≦u≦0.2を示す)にて表される圧電材料をTまた
はZrの金属膜上に直接形成した構成を有する。ここ
で、xPbZrO3 −yPbTiO3 −zPb(B1,
B2)O3 で表され、x,y,zがそれぞれモル比で0
≦x≦0.60、0.05≦y≦0.90、0≦z≦
0.90である組成範囲を図1に示す。
細に説明する。この圧電体は、組成式がx(Pb1-u
M)ZrO3 −yPbTiO3 −zPb(B1,B2)
O3 (ただし、B1はMg、Zn、Ni、Cu、Mn、
Coから選ばれる少なくとも1種の元素、B2はTa、
Nb、Wから選ばれる少なくとも1種の元素、MはB
a、Sr、Caから選ばれるアルカリ土類金属元素、
x,y,zはそれぞれモル比で0≦x≦0.60、0.
05≦y≦0.90、0≦z≦0.90、uはモル比で
0≦u≦0.2を示す)にて表される圧電材料をTまた
はZrの金属膜上に直接形成した構成を有する。ここ
で、xPbZrO3 −yPbTiO3 −zPb(B1,
B2)O3 で表され、x,y,zがそれぞれモル比で0
≦x≦0.60、0.05≦y≦0.90、0≦z≦
0.90である組成範囲を図1に示す。
【0010】前記Pb(B1,B2)O3 としては、例
えばPb(Zn1/3 Nb2/3 )O3、Pb(Mg1/3 N
b2/3 )]O3 、Pb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 、Pb
(Co1/3 Nb2/3 )O3 、Pb(A1/2 Nb1/2 )O
3 を挙げることができる。
えばPb(Zn1/3 Nb2/3 )O3、Pb(Mg1/3 N
b2/3 )]O3 、Pb(Ni1/3 Nb2/3 )O3 、Pb
(Co1/3 Nb2/3 )O3 、Pb(A1/2 Nb1/2 )O
3 を挙げることができる。
【0011】前記組成式で表される圧電材料において、
x、yおよびzの値が前記範囲を逸脱すると圧電定数の
高い圧電体を得ることが困難になる。前記組成式で表さ
れる圧電材料において、Pb、Ba、Sr、Caのモル
数A[Pb、Ba、Sr、Ca]とそれ以外の元素のモ
ル数B[Mg、Zn、Ni、Cu、Mn、Co、Ta、
Nb、W]の比A/Bが0.95≦A/B≦0.99で
あることが好ましい。A/Bを前記範囲にすることによ
って、圧電振動の繰り返しによる圧電特性の劣化を抑制
することが可能になる。
x、yおよびzの値が前記範囲を逸脱すると圧電定数の
高い圧電体を得ることが困難になる。前記組成式で表さ
れる圧電材料において、Pb、Ba、Sr、Caのモル
数A[Pb、Ba、Sr、Ca]とそれ以外の元素のモ
ル数B[Mg、Zn、Ni、Cu、Mn、Co、Ta、
Nb、W]の比A/Bが0.95≦A/B≦0.99で
あることが好ましい。A/Bを前記範囲にすることによ
って、圧電振動の繰り返しによる圧電特性の劣化を抑制
することが可能になる。
【0012】前記圧電材料の厚さは、5〜200μmに
することが好ましい。前記圧電材料の厚さを5μm未満
にすると、十分に高い圧電定数を有する圧電体を得るこ
とが困難になる。一方、前記圧電材料の厚さが200μ
mを越えると膜組成が不均一になって特性がばらつく恐
れがある。一方、インク粒径に応じて画像精度が変わ
り、インク粒径は圧電体から発生される超音波の周波数
によって決まる。そのため、適当なインク粒径を得るた
めには圧電体から発生する超音波の周波数を適当な値に
設定する必要がある。圧電体から発生する超音波は圧電
体の厚さにより変化する。このような理由から適当なサ
イズインク滴を発生するのに必要な圧電体の厚さが決ま
り、圧電体の種類によって多少異なるものの、一般的に
圧電体厚さを10〜100μmの範囲内に設定すること
が望ましい。
することが好ましい。前記圧電材料の厚さを5μm未満
にすると、十分に高い圧電定数を有する圧電体を得るこ
とが困難になる。一方、前記圧電材料の厚さが200μ
mを越えると膜組成が不均一になって特性がばらつく恐
れがある。一方、インク粒径に応じて画像精度が変わ
り、インク粒径は圧電体から発生される超音波の周波数
によって決まる。そのため、適当なインク粒径を得るた
めには圧電体から発生する超音波の周波数を適当な値に
設定する必要がある。圧電体から発生する超音波は圧電
体の厚さにより変化する。このような理由から適当なサ
イズインク滴を発生するのに必要な圧電体の厚さが決ま
り、圧電体の種類によって多少異なるものの、一般的に
圧電体厚さを10〜100μmの範囲内に設定すること
が望ましい。
【0013】前記圧電材料は、例えばスパッタ法、CV
D法または塗布法により前記金属膜上に形成される。前
記圧電体から圧電素子を作製するには、前記金属に被覆
された圧電材料を所望の寸法に切り出し、前記金属膜の
面およびそれと反対側の面に電極をそれぞれ形成する方
法が採用される。前記電極としては、例えばAu電極、
Cr電極等を用いることができる。これら電極は、スパ
ッタ法、蒸着法、塗布法等により形成される。
D法または塗布法により前記金属膜上に形成される。前
記圧電体から圧電素子を作製するには、前記金属に被覆
された圧電材料を所望の寸法に切り出し、前記金属膜の
面およびそれと反対側の面に電極をそれぞれ形成する方
法が採用される。前記電極としては、例えばAu電極、
Cr電極等を用いることができる。これら電極は、スパ
ッタ法、蒸着法、塗布法等により形成される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明
する。 (実施例1)まず、ガラス基板上にスパッタにより厚さ
0.2μmのAu電極を形成し、さらにこのAu電極上
に厚さ10μmのTi膜を形成した。つづいて、1規定
のPb(NO3 )3 水溶液、1規定のZrOCl2 ・8
H2 O水溶液、2.5規定のTiCl4 水溶液、1規定
のMg(NO3 )2 ・6H2 O水溶液および1規定のN
bCl5 水溶液を用いてPb[Zr0.45Ti0.40(Mg
1/3 Nb2/3 )0.15)O3 の組成になるように調合し、
この混合溶液を反応容器オートクレーブ中に前記Ti膜
が形成されたガラス基板と共に入れた。この反応容器を
150℃で72時間処理することによりTi膜上に圧電
材料である厚さ50μmのPb[Zr0.45Ti0.40(M
g1/3 Nb2/3 )0.15)O3 膜を形成した。ひきつづ
き、この圧電材料膜上にスパッタにより厚さ0.2μm
のAu電極を形成して圧電素子を作製した。
する。 (実施例1)まず、ガラス基板上にスパッタにより厚さ
0.2μmのAu電極を形成し、さらにこのAu電極上
に厚さ10μmのTi膜を形成した。つづいて、1規定
のPb(NO3 )3 水溶液、1規定のZrOCl2 ・8
H2 O水溶液、2.5規定のTiCl4 水溶液、1規定
のMg(NO3 )2 ・6H2 O水溶液および1規定のN
bCl5 水溶液を用いてPb[Zr0.45Ti0.40(Mg
1/3 Nb2/3 )0.15)O3 の組成になるように調合し、
この混合溶液を反応容器オートクレーブ中に前記Ti膜
が形成されたガラス基板と共に入れた。この反応容器を
150℃で72時間処理することによりTi膜上に圧電
材料である厚さ50μmのPb[Zr0.45Ti0.40(M
g1/3 Nb2/3 )0.15)O3 膜を形成した。ひきつづ
き、この圧電材料膜上にスパッタにより厚さ0.2μm
のAu電極を形成して圧電素子を作製した。
【0015】(比較例1)Au電極を形成せず、ガラス
基板上に直接圧電体を形成した以外、実施例1と同様な
方法により圧電素子を作製した。
基板上に直接圧電体を形成した以外、実施例1と同様な
方法により圧電素子を作製した。
【0016】(比較例2)実施例1の圧電体と同一組成
となるように出発原料としてPbO、ZrO2 、TiO
2 、MgCO3 、Nb2 O5 をペースト状にし、これを
ガラス基板上のスパッタにより形成された厚さ0.2μ
mのAu電極上に塗布し、1200℃、2時間加熱し
て、厚さ1mmの圧電体を形成することにより圧電素子
を作製した。
となるように出発原料としてPbO、ZrO2 、TiO
2 、MgCO3 、Nb2 O5 をペースト状にし、これを
ガラス基板上のスパッタにより形成された厚さ0.2μ
mのAu電極上に塗布し、1200℃、2時間加熱し
て、厚さ1mmの圧電体を形成することにより圧電素子
を作製した。
【0017】得られた実施例1および比較例1、2の圧
電素子について、100℃で一対のAu電極間に1.5
kVの電圧を印加して分極した後、圧電定数(Kt)を
測定した。その結果、実施例1および比較例1、2の圧
電素子はKtがそれぞれ43%、35%、30%であっ
た。比較例1、2において圧電体を薄い膜状にした場合
には圧電特性が低下するという現象が生じるものの、本
発明のようにTiを介して圧電体を形成した場合には圧
電特性を低下させることなく、薄い膜状の圧電素子を得
ることができることがわかる。
電素子について、100℃で一対のAu電極間に1.5
kVの電圧を印加して分極した後、圧電定数(Kt)を
測定した。その結果、実施例1および比較例1、2の圧
電素子はKtがそれぞれ43%、35%、30%であっ
た。比較例1、2において圧電体を薄い膜状にした場合
には圧電特性が低下するという現象が生じるものの、本
発明のようにTiを介して圧電体を形成した場合には圧
電特性を低下させることなく、薄い膜状の圧電素子を得
ることができることがわかる。
【0018】(実施例2)まず、ガラス基板上にスパッ
タにより厚さ0.2μmのAu電極を形成し、さらにこ
のAu電極上に厚さ10μmのTi膜を形成した。つづ
いて、1規定のPb(NO3 )3 水溶液、1規定のBa
Cl2 水溶液、1規定のZrOCl2 ・8H2 O水溶
液、2.5規定のTiCl4 水溶液、1規定のZnCl
2 水溶液および1規定のNbCl5 水溶液を用いて(P
b0.95Ba0.05)[Zr0.50Ti0.40(Zn1/3 Nb
2/3 )0.10]O3 の組成になるように調合し、この混合
溶液を反応容器オートクレーブ中に前記Ti膜が形成さ
れたガラス基板と共に入れた。この反応容器を150℃
で72時間処理することによりTi膜上に圧電材料であ
る厚さ50μmの(Pb0.95Ba0.05)[Zr0.50Ti
0.40(Zn1/3 Nb2/3 )0.10]O3 膜を形成した。ひ
きつづき、この圧電材料膜上にスパッタにより厚さ0.
2μmのAu電極を形成して圧電素子を作製した。
タにより厚さ0.2μmのAu電極を形成し、さらにこ
のAu電極上に厚さ10μmのTi膜を形成した。つづ
いて、1規定のPb(NO3 )3 水溶液、1規定のBa
Cl2 水溶液、1規定のZrOCl2 ・8H2 O水溶
液、2.5規定のTiCl4 水溶液、1規定のZnCl
2 水溶液および1規定のNbCl5 水溶液を用いて(P
b0.95Ba0.05)[Zr0.50Ti0.40(Zn1/3 Nb
2/3 )0.10]O3 の組成になるように調合し、この混合
溶液を反応容器オートクレーブ中に前記Ti膜が形成さ
れたガラス基板と共に入れた。この反応容器を150℃
で72時間処理することによりTi膜上に圧電材料であ
る厚さ50μmの(Pb0.95Ba0.05)[Zr0.50Ti
0.40(Zn1/3 Nb2/3 )0.10]O3 膜を形成した。ひ
きつづき、この圧電材料膜上にスパッタにより厚さ0.
2μmのAu電極を形成して圧電素子を作製した。
【0019】得られた実施例2の圧電素子について、1
00℃で一対のAu電極間に1.5kVの電圧を印加し
て分極した後、圧電定数(Kt)を測定した。その結
果、Ktが45%と高い圧電定数を示すことが確認され
た。
00℃で一対のAu電極間に1.5kVの電圧を印加し
て分極した後、圧電定数(Kt)を測定した。その結
果、Ktが45%と高い圧電定数を示すことが確認され
た。
【0020】(実施例3)図2は、本実施例3で製造さ
れたインクジェットプリンタを示す斜視図である。
れたインクジェットプリンタを示す斜視図である。
【0021】まず、バッキング材であるガラス基板1上
にスパッタにより厚さ0.2μmのAu膜を形成した
後、選択エッチングにより前記Au膜をパターニングし
てAu個別電極2を形成した。このAu個別電極は1素
子の幅60μm、電極間隔25μmになるようにした。
つづいて、前記個別電極間をエポキシ樹脂からなる絶縁
材料で個別電極面と面一となるように埋め込んだ後、ス
パッタにより厚さ10μmのTi膜(図示せず)を形成
し、さらに実施例1と同様な方法により圧電材料である
厚さ50μmのPb[Zr0.45Ti0.40(Mg1/3 Nb
2/3 )0.15)O3膜3を形成した。なお、前記Ti膜お
よび前記圧電材料膜とにより圧電体を構成した。前記ガ
ラス基板1は音速が6000m/sで、厚さを1.2μ
mとした。したがって、駆動周波数50MHzでは波長
が120μmなので、厚さは1/2は超の20倍とな
る。
にスパッタにより厚さ0.2μmのAu膜を形成した
後、選択エッチングにより前記Au膜をパターニングし
てAu個別電極2を形成した。このAu個別電極は1素
子の幅60μm、電極間隔25μmになるようにした。
つづいて、前記個別電極間をエポキシ樹脂からなる絶縁
材料で個別電極面と面一となるように埋め込んだ後、ス
パッタにより厚さ10μmのTi膜(図示せず)を形成
し、さらに実施例1と同様な方法により圧電材料である
厚さ50μmのPb[Zr0.45Ti0.40(Mg1/3 Nb
2/3 )0.15)O3膜3を形成した。なお、前記Ti膜お
よび前記圧電材料膜とにより圧電体を構成した。前記ガ
ラス基板1は音速が6000m/sで、厚さを1.2μ
mとした。したがって、駆動周波数50MHzでは波長
が120μmなので、厚さは1/2は超の20倍とな
る。
【0022】次いで、前記圧電材料膜上にスパッタによ
りAl共通電極4を形成した。この時、副走査方向の電
極長さ、つまり口径を1.5mmとした。つづいて、ア
ルミナ粉末とエポキシ樹脂とを音速が3×1103m/
s近傍になるように混合比を調整し、この混合物を前記
共通電極4上に塗布し、硬化させて厚さ約45μm、密
度2.20×103kg/m3 、音速2.95×103
m/sの層を形成した。ひきつづき、この層の表面を研
磨し、焦点距離が3.5mmになるように深さ1/2波
長(約30μm)の溝を主走査方向に互いに平行になる
ように切り込んでフルネルレンズ5を形成した。さら
に、超音波放射面とインク6の液面との距離がほぼ3.
5mmになるように側壁7a、7bを形成し、かつ前記
ガラス基板1の非電極面に前記個別電極2と接続された
駆動回路8を取り付けてインクジェット記録装置を製造
した。
りAl共通電極4を形成した。この時、副走査方向の電
極長さ、つまり口径を1.5mmとした。つづいて、ア
ルミナ粉末とエポキシ樹脂とを音速が3×1103m/
s近傍になるように混合比を調整し、この混合物を前記
共通電極4上に塗布し、硬化させて厚さ約45μm、密
度2.20×103kg/m3 、音速2.95×103
m/sの層を形成した。ひきつづき、この層の表面を研
磨し、焦点距離が3.5mmになるように深さ1/2波
長(約30μm)の溝を主走査方向に互いに平行になる
ように切り込んでフルネルレンズ5を形成した。さら
に、超音波放射面とインク6の液面との距離がほぼ3.
5mmになるように側壁7a、7bを形成し、かつ前記
ガラス基板1の非電極面に前記個別電極2と接続された
駆動回路8を取り付けてインクジェット記録装置を製造
した。
【0023】(比較例3)圧電体として厚さ50μmの
Pb(Zr0.53Ti0.47)O3 膜を用いた以下意、実施
例3と同様なインクジェット記録装置を製造した。
Pb(Zr0.53Ti0.47)O3 膜を用いた以下意、実施
例3と同様なインクジェット記録装置を製造した。
【0024】得られた実施例3および比較例3のインク
ジェット記録装置について、飛翔実験を行った。まず、
実施例3のインクジェット記録装置を用いて主走査方向
に直線を引いて100%インク滴が飛翔するする条件の
うち、駆動電圧が低く、かつバースト波数が少ない数値
を求めた。この条件で比較例3の記録装置の飛翔実験を
試みたところ、飛翔した割合は70%程度であった。こ
の結果より実施例3の記録装置は、比較例3の記録装置
に比べて飛翔効率が向上することがわかる。
ジェット記録装置について、飛翔実験を行った。まず、
実施例3のインクジェット記録装置を用いて主走査方向
に直線を引いて100%インク滴が飛翔するする条件の
うち、駆動電圧が低く、かつバースト波数が少ない数値
を求めた。この条件で比較例3の記録装置の飛翔実験を
試みたところ、飛翔した割合は70%程度であった。こ
の結果より実施例3の記録装置は、比較例3の記録装置
に比べて飛翔効率が向上することがわかる。
【0025】また、比較例3の記録装置を用いてバース
ト波数を変えることにより100%インク滴が飛翔する
ようにした。これによりバースト波数は多くすることに
なり、繰り返し周期も長くする必要がある。比較例3お
よび実施例3の記録装置の記録スピードを比較したとこ
ろ、実施例3の方が比較例3の約65%の時間で同じ内
容を印刷することができ、記録スピードの高速化を図る
ことができた。
ト波数を変えることにより100%インク滴が飛翔する
ようにした。これによりバースト波数は多くすることに
なり、繰り返し周期も長くする必要がある。比較例3お
よび実施例3の記録装置の記録スピードを比較したとこ
ろ、実施例3の方が比較例3の約65%の時間で同じ内
容を印刷することができ、記録スピードの高速化を図る
ことができた。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる圧
電体は組成式がx(Pb1-u M)ZrO3 −yPbTi
O3 −zPb(B1,B2)O3 (ただし、B1はM
g、Zn、Ni、Cu、Mn、Coから選ばれる少なく
とも1種の元素、B2はTa、Nb、Wから選ばれる少
なくとも1種の元素、MはBa、Sr、Caから選ばれ
るアルカリ土類金属元素、x,y,zはそれぞれモル比
で0≦x≦0.60、0.05≦y≦0.90、0≦z
≦0.90、uはモル比で0≦u≦0.2を示す)にて
表される圧電材料をTまたはZrの金属膜上に直接形成
した構成を有し、膜状態で高い圧電定数を示すため、イ
ンクジェット記録装置の圧電素子等に有効に利用するこ
とできる等顕著な効果を奏する。
電体は組成式がx(Pb1-u M)ZrO3 −yPbTi
O3 −zPb(B1,B2)O3 (ただし、B1はM
g、Zn、Ni、Cu、Mn、Coから選ばれる少なく
とも1種の元素、B2はTa、Nb、Wから選ばれる少
なくとも1種の元素、MはBa、Sr、Caから選ばれ
るアルカリ土類金属元素、x,y,zはそれぞれモル比
で0≦x≦0.60、0.05≦y≦0.90、0≦z
≦0.90、uはモル比で0≦u≦0.2を示す)にて
表される圧電材料をTまたはZrの金属膜上に直接形成
した構成を有し、膜状態で高い圧電定数を示すため、イ
ンクジェット記録装置の圧電素子等に有効に利用するこ
とできる等顕著な効果を奏する。
【図1】本発明に係わる圧電体のxPbZrO3 −yP
bTiO3 −zPb(B1,B2)O3 の組成範囲を示
すクラフ。
bTiO3 −zPb(B1,B2)O3 の組成範囲を示
すクラフ。
【図2】実施例3のインクジェット記録装置を示す斜視
図。
図。
1…ガラス基板(バッキング材)、 2…個別電極、 3…圧電材料層、、 4…共通電極 5…フルネルレンズ、 6…インク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 41/22
Claims (1)
- 【請求項1】 組成式が x(Pb1-u M)ZrO3 −yPbTiO3 −zPb
(B1,B2)O3 (ただし、B1はMg、Zn、Ni、Cu、Mn、Co
から選ばれる少なくとも1種の元素、B2はTa、N
b、Wから選ばれる少なくとも1種の元素、MはBa、
Sr、Caから選ばれるアルカリ土類金属元素、x,
y,zはそれぞれモル比で0≦x≦0.60、0.05
≦y≦0.90、0≦z≦0.90、uはモル比で0≦
u≦0.2を示す)にて表される圧電材料をTiまたは
Zrの金属膜上に直接形成したことを特徴とする圧電
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24529396A JPH1093158A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 圧電体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24529396A JPH1093158A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 圧電体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1093158A true JPH1093158A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17131519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24529396A Pending JPH1093158A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 圧電体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1093158A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100434421B1 (ko) * | 2000-08-31 | 2004-06-04 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 탄성표면파 장치용 압전 세라믹 조성물과 탄성표면파 장치 |
| KR100674470B1 (ko) * | 1998-08-14 | 2007-06-04 | 주식회사 에스세라 | 압전세라믹 조성물 |
| JP2012076934A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Tdk Corp | 圧電磁器、圧電素子及び圧電デバイス |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP24529396A patent/JPH1093158A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100674470B1 (ko) * | 1998-08-14 | 2007-06-04 | 주식회사 에스세라 | 압전세라믹 조성물 |
| KR100434421B1 (ko) * | 2000-08-31 | 2004-06-04 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 탄성표면파 장치용 압전 세라믹 조성물과 탄성표면파 장치 |
| JP2012076934A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Tdk Corp | 圧電磁器、圧電素子及び圧電デバイス |
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