JPH1093344A - 発振装置の温度補償データ書込方法 - Google Patents

発振装置の温度補償データ書込方法

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JPH1093344A
JPH1093344A JP8245855A JP24585596A JPH1093344A JP H1093344 A JPH1093344 A JP H1093344A JP 8245855 A JP8245855 A JP 8245855A JP 24585596 A JP24585596 A JP 24585596A JP H1093344 A JPH1093344 A JP H1093344A
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JP
Japan
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data
temperature
control
oscillator
voltage
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Application number
JP8245855A
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English (en)
Inventor
Miho Kurahashi
美帆 倉橋
Keiji Mori
圭司 森
Shigeo Masaki
茂生 正木
Takatoshi Matsuzaki
高年 松崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は発振装置の温度補償データ書込方法
に関するもので、温度補償精度を高めることを目的とす
る。 【解決手段】 水晶振動子24と、この水晶振動子24
に接続されたバラクターダイオード49と、このバラク
ターダイオード49に印加する電圧を制御するIC25
と、このIC25に接続された温度センサ30とを備え
た発振装置の、所定温度に対する水晶振動子24の制御
データと、IC25の動作特性データとを読取り、次に
前記制御データから制御回路用の設定データを算出し、
その後この設定データと前記動作特性データとによるシ
ミュレーションによってこの設定データの補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発振装置の温度補償
データ書込方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水晶発振装置は水晶発振器を備えている
が、この水晶発振器は温度変動にともないその発振周波
数が大きく変動する。
【0003】そのため従来より上記温度変動にともなう
水晶発振器の発振周波数変動を小さくするために、水晶
発振器の周波数調整素子として用いたバラクターダイオ
ードに印加する電圧を制御回路により制御するようにし
ている。
【0004】また上記従来の制御回路の構成としては、
低温から高温例えば−35℃から+95℃までの130
℃の間の温度補償を行うものであればこの130℃を4
℃ごとに分割し、各4℃ごとの温度補償のための制御デ
ータをそれぞれメモリに記憶させる様になっていた。
【0005】この場合前記従来例における制御データ
は、精密傾斜、温度バイアス点、極性、粗い傾斜、固定
オフセットに関するデータを前記各4℃ごとに必要とす
るものであるので、これらのデータを一つの制御電圧設
定グループとして32グループをメモリ内に記憶させて
いた。
【0006】すなわち温度センサで検出した温度によっ
てメモリ内から一つの制御電圧設定グループのデータを
選択出力し、これにより水晶発振器の発振周波数を周囲
温度の変動にかかわらず安定化させる構成となっていた
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で問題とな
るのは、各発振装置ごとに異なる制御回路の動作特性デ
ータ、例えばゲイン差、オフセット差等を考慮していな
かったので、せっかく4℃ごとの制御データをメモリに
記憶させておいても、精度の高い温度補償を行うことは
できないということであった。
【0008】そこで本発明は、温度補償の精度を高める
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、発振器と、この発振器に接続された
周波数調整素子と、この周波数調整素子に印加する電圧
を制御する制御回路と、この制御回路に接続された温度
センサとを備えた発振装置の、所定温度に対する発振器
の制御データと、制御回路の動作特性データとを読取
り、次に前記制御データから制御回路用の設定データを
算出し、その後この設定データと前記動作特性データと
によるシミュレーションによってこの設定データの補正
を行うものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1の発明は、発振
器と、この発振器に接続された周波数調整素子と、この
周波数調整素子に印加する電圧を制御する制御回路と、
この制御回路に接続された温度センサとを備えた発振装
置の、所定温度に対する発振器の制御データと、制御回
路の動作特性データとを読取り、次に前記制御データか
ら制御回路用の設定データを算出し、その後この設定デ
ータと前記動作特性データとによるシミュレーションに
よってこの設定データの補正を行う発振装置の温度補償
データ書込方法であって、発振器の制御データから算出
された設定データを、制御回路の動作特性データととも
にシミュレーションすることによって補正を行うもので
あるので、その温度補償精度は高いものとなる。
【0011】また本発明の請求項2の発明は、所定温度
ごとに、発振器を設定周波数で発振させる第1の制御デ
ータと、この発振器を設定周波数よりも+側1PPM以
下の値の周波数で発振させる第2の制御データと、この
発振器を設定周波数よりも−側1PPM以下の値の周波
数で発振させる第3の制御データを読取る請求項1に記
載の発振装置の温度補償データ書込方法であって、8本
以内の直線制御電圧による制御を行わせることでメモリ
容量を小さくすることが出来る。
【0012】さらに請求項3の発明は、−30℃〜+8
0℃の間で10℃ごとに制御データを読取る請求項2に
記載の発振装置の温度補償データ書込方法であって、測
定時間の短縮と精度の確保を図るものである。
【0013】また請求項4の発明は、25℃にて制御デ
ータと動作特性データを読取る請求項1〜3のいずれか
一つに記載の発振装置の温度補償データ書込方法であっ
て、実使用時の精度を高めるものである。
【0014】さらに請求項5の発明は、10℃ごとの第
1〜第3の制御データをそれぞれ結んだ三本の三次曲線
を作成する請求項3、または4に記載の発振装置の温度
補償データ書込方法であって、8本以内の直線制御電圧
による制御を行わせることでメモリ容量を小さくするこ
とと、測定時間の短縮を図るものである。
【0015】また請求項6の発明は、10℃ごとの制御
データ間をスプライン補間法で関数近似した曲線で結ぶ
請求項3〜5のいずれか一つに記載の発振装置の温度補
償データ書込方法であって、制御データの精度を高める
ことができる。
【0016】さらに請求項7の発明は、第2、第3の制
御データによる三次曲線内において−30℃から+80
℃の間を8本以下の直線で結んだ請求項5、または6に
記載の発振装置の温度補償データ書込方法であって、メ
モリ容量を小さくすることができるものとなる。
【0017】また請求項8の発明は、8本以下の直線は
それぞれ第1の制御データによる三次曲線との交点を有
する請求項7に記載の発振装置の温度補償データ書込方
法であって、直線とそれに隣接する直線との切換点にお
ける制御データの精度が高まるものとなる。
【0018】さらに請求項9の発明は、25℃の第1の
制御データと交わる直線を一本目の直線として形成する
請求項8に記載の発振装置の温度補償データ書込方法で
あって、実使用時における常温時における精度を高める
ことができるものとなる。
【0019】また請求項10の発明は、設定データの補
正は、オフセットと傾斜の少なくとも一方により行う請
求項1〜9のいずれか一つに記載の発振装置の温度補償
データ書込方法であって、制御精度を高めることができ
るものとなる。
【0020】さらに請求項11の発明は、設定データの
補正後に隣接する直線の交点となる温度設定データを求
める請求項10に記載の発振装置の温度補償データ書込
方法であって、隣接する直線の交点における制御精度を
高めることができるものとなる。
【0021】また請求項12の発明は、下記図を用いた
説明によって特に詳細に説明した具体例における制御精
度を高めることができるものである。
【0022】以下本発明の一実施形態を図を用いて説明
する。図4は携帯電話のブロック図であり、1はアンテ
ナで、このアンテナ1と受話器2の間には、アンテナ1
側からアンテナ共用器3、増幅器4、バンドパスフィル
タ5、ミキサ6、バンドパスフィルタ7、ミキサ8、バ
ンドパスフィルタ9、復調器10、受信信号処理回路1
1が設けられている。また、送話器12と、アンテナ共
用器3の間には送話器12側から、送信信号処理回路1
3、変調器14、バンドパスフィルタ15、電力増幅器
16、アイソレータ17が設けられている。また、ミキ
サ6はバンドパスフィルタ18を介してVCO/シンセ
サイザ19が接続され、このVCO/シンセサイザ19
は変調器14にも接続されている。
【0023】VCO/シンセサイザ19には制御回路2
0と温度補償型水晶発振器(以下TCXOと称す)21
の閉回路が接続されている。また、制御回路20は受信
・送信信号処理回路11,13及びキー・表示パネル2
2が接続されている。なお、ミキサ8には、水晶発振器
23が接続されている。
【0024】つまり、TCXO21で生成された信号が
VCO/シンセサイザ19で逓倍され、それがバンドパ
スフィルタ18を介して受信系ミキサ6にまた、直接送
信系の変調器14に出力されるようになっているのであ
り、このブロック図は周知である。さて、本実施形態に
おけるTCXO21の構成は図3、図5に示されてい
る。図5において、23は基板で、この基板23上に
は、水晶振動子24と半導体集積回路(以下ICと称
す)25が実装され、その状態でこの基板23上に装着
された金属製のケース26により密封、保持されてい
る。IC25は、図3に示すごとくそのVcc端子27に
は図4に示す携帯電話の電池28が接続されている。ま
たこのVcc端子27には電源を安定させるための電源レ
ギュレータ29が接続されている。
【0025】この電源レギュレータ29はこの図3に示
す各部に電源を安定的に供給するものである。さてIC
25内に設けられた温度センサ30は増幅部31と温度
検知部32に接続され、検出温度信号を両者に供給する
様にしている。なお温度センサ30は半導体ダイオード
により構成されたもので、低温から高温になると徐々に
その抵抗値を直線状に低下させ、これにより検出温度信
号である出力電圧も連続した直線状に低下する。
【0026】増幅部31は極性反転回路33と可変減衰
器34と増幅回路35とにより構成されている。そして
極性反転回路33には温度センサ30が接続されてい
る。また可変減衰器34には極性反転回路33とメモリ
36と第2のD/A変換部37が接続されている。
【0027】さらに増幅回路35にはメモリ36と可変
減衰器34が接続されている。またメモリ36と温度検
知部32の間には、第1のD/A変換部38が介在させ
られている。
【0028】さらに増幅部31の増幅回路35には加算
器39が接続され、この加算器39にはVc端子40を
介して図4に示す携帯電話の制御回路20が接続されて
いる。
【0029】また図3の加算器39の出力はサンプルホ
ールド回路41を介して電圧制御水晶発振器42へと供
給され、この電圧制御水晶発振器42の出力はVout端
子43を介して図4に示すVCO/シンセサイザ19へ
と供給される様になっている。
【0030】なお図3において44はこのTCXO21
を後述のごとく間欠動作させるための電源制御部であ
り、45はGND端子である。
【0031】この図3に示したTCXO21の動作につ
いては後で詳しく説明するが、理解を容易とするために
ここでその全体的な動作を簡単に説明しておく。
【0032】つまりメモリ36内には温度検出データと
増幅度設定データとオフセット電圧データが一つの制御
電圧設定グループとして最大8グループ記憶されてい
る。
【0033】したがって温度センサ30で検出した温度
が温度検知部32に第1の信号として伝達されると、メ
モリ36内に記憶されている8個の制御電圧設定グルー
プ内の温度検出データが第1のD/A変換部38を介し
て温度検知部32に第2の信号として順に供給され、こ
こで第1、第2の信号比較が行われることとなる。
【0034】そしてその比較によりメモリ36内に8個
あるどの制御電圧設定グループの増幅度設定データとオ
フセット電圧データを増幅部31、第2のD/A変換部
37に供給するのかが決定され、実行される。
【0035】そしてこの実行により温度変動にともなう
発振周波数変動を抑制するための動作が行われるもので
あり、この点は後で詳細に説明する。
【0036】次に図3における電圧制御水晶発振器42
の構成を図6を用いて説明する。この電圧制御水晶発振
器42においては、図3の電源レギュレータ29から安
定した直流電圧が増幅回路46,47に供給されてい
る。
【0037】周知の通り増幅回路46と並列接続された
抵抗48で発振回路が形成されており、水晶振動子24
はこの発振回路により発振することとなる。
【0038】そしてこの発振出力が増幅回路47、Vou
t端子43を介して図4のVCO/シンセサイザ19へ
と出力されることになる。
【0039】さて図6において発振周波数を調整するの
が、水晶振動子24の入力側と出力側に周波数調整素子
として設けた複数のバラクターダイオード49である。
つまりバラクターダイオード49のカソードに図3のサ
ンプルホールド回路41を介して印加される直流電圧の
レベルに応じてこれらのバラクターダイオード49の容
量が調整され、これにより発振周波数が調整されるよう
になっているのである。
【0040】なお本実施形態においては、水晶振動子2
4の入力側に設けた複数のバラクターダイオード49の
総合容量を、出力側のバラクターダイオード49の総合
容量と同等かそれよりも大きくしている。この理由は、
消費電力を小さくするためであり、出力側において容量
を大きくすると大きな電流が流れやすくなって消費電力
が大きくなってしまうのである。
【0041】さて次に増幅部31について説明する。こ
の増幅部31は上述のごとく極性反転回路33、可変減
衰器34、増幅回路35の直列接続体により構成されて
おり、その詳細は図7に示されている。
【0042】すなわち極性反転回路33は、増幅回路5
0と2つのスイッチング素子51,52から構成されて
いる。このうちスイッチング素子51,52は相反する
スイッチング動作を行うようになっており、また増幅回
路50の増幅度は1倍となっており、しかも温度センサ
30からの出力は増幅回路50の反転入力端子に入力さ
れる様になっている。
【0043】そして前記スイッチング素子51,52の
オン、オフはメモリ36からのディジタルデータにより
決定されるようになっている。
【0044】つまり前記メモリ36からのディジタルデ
ータによりスイッチング素子51がオン、52がオフの
時には温度センサ30からの出力は増幅回路50をバイ
パスしてスイッチング素子51を通り、そのまま可変減
衰器34へと出力されて行く。
【0045】それとは逆にスイッチング素子51がオ
フ、52がオンの時には、温度センサ30からの出力は
増幅回路50で反転されて、可変減衰器34へと出力さ
れて行く。
【0046】この様な極性反転回路33からの出力を受
けた可変減衰器34は、最終的に増幅回路35の増幅を
受ける結果として得られる傾斜を考慮して、時前の傾斜
を生成するためのものである。
【0047】つまり可変減衰器34は直列接続された1
6個の抵抗54と、選択された抵抗54の両端の電圧を
増幅回路55,56に導出するための2個で1セットの
複数のスイッチング素子57,58とを有しており、選
択されたスイッチング素子57,58は同時にオンする
ようになっている。
【0048】これら2個で1セットのスイッチング素子
57,58の選択は、メモリ36からのディジタルデー
タにより、複数個設けたどのNAND素子59が選択さ
れるかにより決定されるようになっている。
【0049】そして選択されたスイッチング素子57,
58のオンにより選定された抵抗54の両端電圧の一方
は増幅回路55へ、他方は増幅回路56へと出力されて
行く。
【0050】増幅回路55,56の出力間には16個の
抵抗60が直列に接続されており、どの抵抗60の上端
が選択されるかはメモリ36からのディジタルデータに
より、複数個設けたどのNAND素子61が選択される
かにより決定される。そして選択された抵抗60の上端
の電圧が増幅回路62へと出力されて行く。
【0051】つまり可変減衰器34の図7の上段部分で
一次的な電圧選択が行われ、例えば8/16・Vと7/
16・Vが選択され、次に図7の下段部分で二次的な電
圧選択、すなわち8/16・Vと7/16・Vの間のど
の値の電圧にするのかが16個の抵抗60の選択により
決定されるのである。
【0052】そしてこれにより例えば7.5/16・V
が選択されると、それは次に増幅回路62を介して増幅
回路53へと供給されることとなる。
【0053】増幅回路53は例えばその増幅度が20倍
と固定されており、上記増幅回路62からの出力が反転
入力端子に入力されることから−20倍を出力すること
となる。これにより上記極性反転回路33で極性設定さ
れたものの傾斜がこの増幅回路53で設定されることに
なるのである。
【0054】またこの増幅回路53の非反転入力端子に
は第2のD/A変換部37からアナログ電圧が供給され
るようになっており、このアナログ電圧こそがオフセッ
ト電圧となるのである。
【0055】そしてこの様に増幅部31により極性、傾
斜、オフセットが行われた電圧は次に加算器39に出力
されるようになっており、加算器39の構成は図8に示
すようになっている。
【0056】つまり図7の増幅部31からの出力は増幅
度1倍の増幅回路63,64の反転入力端子へと供給さ
れるようになっているのであるが、経時変化等により発
振周波数がずれた場合にはVc端子40には図4に示す
携帯電話の制御回路20からの直流電圧が供給されるこ
ととなる。
【0057】このVc端子40に供給される直流電圧
は、上記発振周波数が低い側にずれた時には所定値より
も高い直流電圧が供給され、また高い側にずれた時には
所定値よりも低い直流電圧が供給される。
【0058】コンパレータ65は制御回路20から上述
のような所定値より低いか高い直流電圧が供給されたか
否かを見ており、これが反転入力端子に供給されるとオ
フ状態となる。するとスイッチング素子66がオン、6
7がオフとなり、この結果Vc端子40に供給された上
記所定値より低いか高い直流電圧が増幅回路64の非反
転入力端子に供給され、ここに上記低い電圧が供給され
れば図6におけるバラクターダイオード49のカソード
に供給される電圧が低くなってその容量が増え、発振周
波数が低くなる。
【0059】また逆にVc端子40に供給される直流電
圧が高くなれば上記の理由でバラクターダイオード49
の容量が減少し、発振周波数は高くなる。つまりこの様
に加算器39は経時変化等による発振周波数のずれを防
止するものである。
【0060】さて次にこの加算器39からの出力はこの
図8にも示すようにサンプルホールド回路41に供給さ
れる。
【0061】このサンプルホールド回路41は増幅回路
68とその非反転入力端子に接続したコンデンサ69と
その入力側に設けたスイッチング素子70等により構成
されている。
【0062】つまりスイッチング素子70は図3に示す
電源制御部44により間欠時に開閉が繰り返される様に
なっており、図9のごとく閉成時間は10μsec、開
成時間は310μsecとなっている。
【0063】そして閉成時に図8のコンデンサ69はそ
れまでの各条件により設定された直流電圧レベルに充電
され、この充電レベルによりバラクターダイオード49
のカソードに供給される直流電圧値が決められるのであ
る。
【0064】しかしスイッチング素子70の開放後コン
デンサ69は自己放電によりその充電電圧が低下してく
るので、上述のごとく310μsec後には再びスイッ
チング素子70を閉成して充電を行うのである。
【0065】そしてこのスイッチング素子70の開放時
には、電源制御部44からの指示により、増幅部31の
全て、および加算器39、第1、第2のD/A変換部3
8,37への電源供給を停止することで省エネルギー化
を図っている。
【0066】なお、これらへの電源供給停止は、図9の
ごとくサンプルホールド回路41の開放後に必ず行われ
るようにすることで、コンデンサ69への充電が確実に
行われる様にしている。
【0067】一方メモリ36は定められたルーチンを繰
り返し実行しているのであるが、このメモリ36への通
電も電源制御部44により間欠時に行うことで省エネル
ギー化を図っている。
【0068】なおメモリ36への通電時間はルーチンの
1サイクル時間が2.56msecかかることからこれ
を通電時間とし、休止時間は10secとしている。
【0069】メモリ36はEEPROMで形成されてお
り、データを書き換えることができるものである。
【0070】具体的には図10のごとくメモリ36内は
4バイトを一つのグループとする8個の制御電圧設定グ
ループが設けられている。
【0071】各制御電圧設定グループの1バイト目には
温度検出データ、2バイト目には傾斜設定データ、3バ
イト目には傾斜設定データ、4バイト目にはオフセット
電圧データが記憶されている。
【0072】また第1の制御電圧設定グループとは低温
から高温側への第1番目の直線制御電圧(極性、傾斜、
オフセット電圧を有する)、第2の制御電圧設定グルー
プとはそれよりは高温側の第2番目、第3の制御電圧設
定グループとはそれよりは高温側の第3番目、第4の制
御電圧設定グループとはそれよりは高温の第4番目、第
5の制御電圧設定グループとはそれよりは高温の第5番
目、第6の制御電圧設定グループとはそれよりは高温側
の第6番目、第7の制御電圧設定グループとはそれより
は高温側の第7番目、第8の制御電圧設定グループとは
それよりは高温側の第8番目の直線制御電圧を形成する
ものであるが、水晶振動子24の特性によっては第8の
制御電圧設定グループまで使用しなくても低温から高温
までの温度補償を実行することができるものもある。
【0073】つまり本実施形態では最も多くても8本の
直線制御電圧により低温から高温までの温度補償を直線
近似することを最も大きな特徴としているのである。
【0074】さて本実施形態においては先ず図5に示す
ケース26を基板23上に装着し、IC25と水晶振動
子24を密封した状態でこれを図1のごとく恒温槽10
0内に入れて、データをメモリ36に書込むことから始
める。その時は図8におけるスイッチング素子70を開
放状態を保持した状態とする。
【0075】恒温槽100は温度制御器101によって
−30℃から80℃へと徐々に温度を上げて行き、図1
の端子102からその間の10℃ごとに図8のコンデン
サ69、増幅回路68を介してバラクターダイオード4
9に直流電圧を印加する。
【0076】そして各10℃ごとに電圧制御水晶発振器
42の発振周波数が例えば基準周波数である12.8M
Hz一定となる制御電圧を図1の計測器103で計測し
てプロットし、スプライン補間法で関数近似した曲線で
結んで図11におけるM線を求める。
【0077】次に同じく各10℃ごとに電圧制御水晶発
振器42の発振周波数が基準周波数である12.8MH
zから+1PPMとなる制御電圧をプロットし、スプラ
イン補間法で関数近似した曲線で結んでY線を求める。
【0078】次に同じ各10℃ごとに電圧制御水晶発振
器42の発振周波数が基準周波数である12.8MHz
から−1PPMとなる制御電圧をプロットし、スプライ
ン補間法で関数近似した曲線で結んでK線を求める。
【0079】そしてY線とK線で挟まれた制御電圧帯内
に納まる様に、−30℃から+80℃までを結ぶ図12
の5本の直線制御電圧(T線)を求めることができる。
【0080】この直線制御電圧T線を見ると低温からの
一本目は−30℃から−12℃までで、3.45Vから
2.54Vを結ぶ直線制御電圧となる。
【0081】二本目は−12℃から+9℃までで、2.
54Vから2.33Vを結ぶ直線制御電圧となる。
【0082】三本目は9℃から43℃までで、2.33
Vから2.55Vを結ぶ直線制御電圧となる。
【0083】四本目は43℃から63℃までで、2.5
5Vから2.35Vを結ぶ直線制御電圧となる。
【0084】五本目は63℃から80℃までで、2.3
5Vから1.65Vを結ぶ直線制御電圧となる。
【0085】そしてこれらの五本の直線制御電圧の一本
ごとの上記データがメモリ36の第1〜第5の制御電圧
設定グループに、それぞれ温度検出データ、傾斜設定デ
ータ、オフセット電圧データとして記憶させられること
になるのである。
【0086】そしてこの様にしてメモリ36へのデータ
記憶が完了すると図8におけるスイッチング素子70を
定常状態に戻し、上述のごとく電源制御部44により開
閉制御される状態とする。
【0087】この状態として再び恒温槽を−30℃から
80℃まで徐々に上昇させて行くと、その時々の温度に
よりバラクターダイオード49のアノードにはメモリ3
6からのデータにもとづき図12に示した制御電圧(T
線)が印加される結果、電圧制御水晶発振器42の発振
周波数は図12のH線のごとく±1PPM内で保持され
るきわめて高精度の水晶発振装置が提供されることとな
ったのである。
【0088】なお図12におけるL線は上述のような制
御電圧を印加しなかった時の発振周波数変動を示すもの
であって、このL線と本実施形態のH線との比較からも
たとえ5本の直線制御電圧による直線近似であってもそ
の精度がきわめて高いものであることが理解されよう。
【0089】なおメモリ36の各制御電圧設定グループ
の温度検出データは図3の第1のD/A変換部38で直
流電圧に変換され、温度検知部32に伝達され、温度セ
ンサ30からの現時点における検出温度と比較される。
なお温度センサ30は半導体ダイオードを用いているの
で、温度が高くなればなる程その出力電圧は直線的に低
くなるものである。
【0090】そしてこの温度比較により第1のD/A変
換部38からの電圧の方が高ければメモリ36の次の制
御電圧設定グループのデータ読取へとシーケンスが実行
される。
【0091】そしてその繰り返しにより第1のD/A変
換部38の直流電圧よりも温度センサ30からの直流電
圧が高くなると、メモリ36におけるその制御電圧設定
グループの傾斜設定データとオフセット電圧データが読
み出されることとなる。この内傾斜設定データが上述の
ごとく図7の増幅部31の極性反転回路33と可変減衰
器34に供給されることとなる。またオフセット電圧デ
ータは第2のD/A変換部37を介して上述のごとく図
7の可変減衰器34と増幅回路35へと供給されること
となる。
【0092】以上のごとく本実施形態においては8本以
内の直線制御電圧により直線近似を行うものであるが、
これは電圧制御水晶発振器においては1個ずつ全て図1
1に示す制御電圧帯の形状が異なるものではあったこと
を確認する内で、それでも8本の直線制御電圧があれば
±1PPMの高精度の制御が実現できることを見出した
結果にもとづくものである。
【0093】そしてこのことがメモリ36の実稼動制御
電圧設定グループを8グループとすることができること
となり、大幅なメモリサイズの小型化の達成、およびメ
モリサイズの小型化による制御回路の小型化、簡略化、
それにともなう省エネルギー化の達成へと効果を拡大す
ることができたのである。
【0094】次にさらに温度制御精度を高める方法につ
いて説明する。先ず温度補償に対する精度を高めるため
に図11の破線のごとくM線からY,K線に対する半分
の値を曲線で結び、曲線YAとKAを得る。そしてこの
曲線YAとKAの範囲内で、図11に示すTA線を求め
るのである。すなわち、±0.5ppmの疑似曲線を作
った状態とし、その間でTA線を引くこととするのであ
る。
【0095】この場合、まず上述のごとく25℃の制御
データを中心に1本目の直線を引くことになる。
【0096】つまり、25℃のM線上の点から低温側の
M線上の点へ直線を伸ばすことにより、先ほど説明した
疑似曲線範囲内で、どの温度まで下げることができるか
ということで、下方への直線の端点が求められる。
【0097】その状態から今度は逆に25℃から高温側
へ直線を伸ばし、端点を求めることになるのである。
【0098】そして、この求められた1本目の直線の低
温側の端点から、−30℃に向けて順に数本のTA線を
引くことになる。
【0099】さらに、最初に求めた直線の高温側の端点
から80℃に向けて順に数本のTA線で直線を引くこと
になるのである。
【0100】そして、このようにして求められたTA線
の値と、別個に測定した25℃時の図3のIC25の動
作特性データとを用いて、図1のパーソナルコンピュー
タ104でシミュレーションを行い、その結果を図11
に示すTA線と比較する。
【0101】この比較により直線がずれていた場合に
は、補正を行うことになるのである。この補正は、傾斜
とオフセットによって行われ、これも、25℃から直線
をまず最初に補正するのである。
【0102】その後、下方の直線への補正ということに
なるのであるが、まず、25℃を通る直線の低温側の端
点を基準とし、1つ低温側の直線の高温側の端点が基準
点とどれだけ近い値にすることができるかということ
で、傾斜とオフセットが求められるのである。
【0103】そして、求められた補正後直後の低温側端
点を基準とし、順次、下方の直線の補正を行っていくの
である。
【0104】さらに、最初に求めた25℃を通る補正後
の直線の高温側の端点を基準とし、順次、高温側の補正
を行っていくことになるのである。
【0105】そして、このような補正を行うことによ
り、IC25の動作特性データも考慮した極めて精度の
高いデータが作られ、このデータがメモリ36に図1の
書込器105から書込まれるのである。
【0106】この書込みは、図1に示すごとく恒温槽1
00の中にて行われる。すなわち、恒温槽100内にお
いては、ターンテーブル106内に複数の製品(図1で
はケース26で表示)が並べられており、それを回転さ
せながら、順次端子102でデータの読取りが行われ、
また最終的に求められたデータの書込みも行われるので
ある。
【0107】その一連の動作は図2に示すような状態に
なっている。本実施形態において、その精度を高めるた
めには、データの読取り(110)、データの算出(1
20)の後、データ補正(130)を行うことによって
精度を高め、その高められたデータがメモリ36に書込
(140)まれるのである。
【0108】データ書込みの後、最終的に、検査(15
0)が行われる。なお図1の107はターンテーブル1
06を回転させるためのモータ、108はそのモータの
制御器である。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明は、発振器と、この
発振器に接続された周波数調整素子と、この周波数調整
素子に印加する電圧を制御する制御回路と、この制御回
路に接続された温度センサとを備えた発振装置の、所定
温度に対する発振器の制御データと、制御回路の動作特
性データとを読取り、次に前記制御データから制御回路
用の設定データを算出し、その後この設定データと前記
動作特性データとによるシミュレーションによってこの
設定データの補正を行う発振装置の温度補償データ書込
方法であって、発振器の制御データから算出された設定
データを、制御回路の動作特性データとともにシミュレ
ーションすることによって補正を行うものであるので、
その温度補償精度の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の温度補償データの書込方
法を説明するブロック図
【図2】同書込方法を説明する工程図
【図3】本発明の一実施形態の水晶発振装置のブロック
【図4】図3の水晶発振装置を使用した携帯電話のブロ
ック図
【図5】図3の水晶発振装置で用いたTCXOの分解斜
視図
【図6】図3の水晶発振装置で用いた電圧制御水晶発振
器のブロック図
【図7】図3の水晶発振装置で用いた増幅部の回路図
【図8】図3の水晶発振装置で用いた加算器とサンプル
ホールド回路の回路図
【図9】図3の水晶発振装置の要部の動作状態を示すタ
イムチャート
【図10】図3の水晶発振装置で用いたメモリのメモリ
マップを示す図
【図11】図3の水晶発振装置で用いた電圧制御水晶発
振器のバラクターダイオードに印加する制御電圧を示す
【図12】図3の水晶発振装置で用いた電圧制御水晶発
振器のバラクターダイオードに印加する電圧と発振周波
数を示した図
【符号の説明】
24 水晶振動子 30 温度センサ 31 増幅部 32 温度検知部 33 極性反転回路 34 可変減衰器 35 増幅回路 36 メモリ 37 第2のD/A変換部 38 第1のD/A変換部 41 サンプルホールド回路 42 電圧制御水晶発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 高年 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振器と、この発振器に接続された周波
    数調整素子と、この周波数調整素子に印加する電圧を制
    御する制御回路と、この制御回路に接続された温度セン
    サとを備えた発振装置の、所定温度に対する発振器の制
    御データと、制御回路の動作特性データとを読取り、次
    に前記制御データから制御回路用の設定データを算出
    し、その後この設定データと前記動作特性データとによ
    るシミュレーションによってこの設定データの補正を行
    う発振装置の温度補償データ書込方法。
  2. 【請求項2】 所定温度ごとに、発振器を設定周波数で
    発振させる第1の制御データと、この発振器を設定周波
    数よりも+側1PPM以下の値の周波数で発振させる第
    2の制御データと、この発振器を設定周波数よりも−側
    1PPM以下の値の周波数で発振させる第3の制御デー
    タを読取る請求項1に記載の発振装置の温度補償データ
    書込方法。
  3. 【請求項3】 −30℃〜+80℃の間で10℃ごとに
    制御データを読取る請求項2に記載の発振装置の温度補
    償データ書込方法。
  4. 【請求項4】 25℃にて制御データと動作特性データ
    を読取る請求項1〜3のいずれか一つに記載の発振装置
    の温度補償データ書込方法。
  5. 【請求項5】 10℃ごとの第1〜第3の制御データを
    それぞれ結んだ三本の三次曲線を作成する請求項3、ま
    たは4に記載の発振装置の温度補償データ書込方法。
  6. 【請求項6】 10℃ごとの制御データ間をスプライン
    補間法で関数近似した曲線で結ぶ請求項3〜5のいずれ
    か一つに記載の発振装置の温度補償データ書込方法。
  7. 【請求項7】 第2、第3の制御データによる三次曲線
    内において−30℃から+80℃の間を8本以下の直線
    で結んだ請求項5、または6に記載の発振装置の温度補
    償データ書込方法。
  8. 【請求項8】 8本以下の直線はそれぞれ第1の制御デ
    ータによる三次曲線との交点を有する請求項7に記載の
    発振装置の温度補償データ書込方法。
  9. 【請求項9】 25℃の第1の制御データと交わる直線
    を一本目の直線として形成する請求項8に記載の発振装
    置の温度補償データ書込方法。
  10. 【請求項10】 設定データの補正は、オフセットと傾
    斜の少なくとも一方により行う請求項1〜9のいずれか
    一つに記載の発振装置の温度補償データ書込方法。
  11. 【請求項11】 設定データの補正後に隣接する直線の
    交点となる温度設定データを求める請求項10に記載の
    発振装置の温度補償データ書込方法。
  12. 【請求項12】 発振装置は、水晶発振器と、この水晶
    発振器に電気的に接続された周波数調整素子と、この周
    波数調整素子に印加する電圧を制御する制御回路とを備
    え、前記制御回路は、温度センサと、この温度センサに
    電気的に接続された温度検知部と、この温度検知部に電
    気的に接続されたメモリと、このメモリおよび前記温度
    センサが電気的に接続された増幅部と、前記メモリと温
    度検知部との間に電気的に介在させた第1のディジタル
    ・アナログ変換部(以下D/A変換部と称す)と、前記
    メモリと増幅部との間に電気的に介在させた第2のディ
    ジタル・アナログ変換部(以下D/A変換部と称す)と
    を有し、前記メモリは、実稼動する8個以下の制御電圧
    設定グループを持ち、各制御電圧設定グループは、温度
    検出データと増幅度設定データとオフセット電圧データ
    を記憶している請求項1〜11のいずれか一つに記載の
    発振装置の温度補償データ書込方法。
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