JPH1094375A - 水溶きタイプのカラ揚げ粉 - Google Patents

水溶きタイプのカラ揚げ粉

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JPH1094375A
JPH1094375A JP8271457A JP27145796A JPH1094375A JP H1094375 A JPH1094375 A JP H1094375A JP 8271457 A JP8271457 A JP 8271457A JP 27145796 A JP27145796 A JP 27145796A JP H1094375 A JPH1094375 A JP H1094375A
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JP
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fried
fatty acid
starch
flour
water
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JP8271457A
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Hidetaka Miyamura
英孝 宮村
Atsushi Okada
温 岡田
Yoshiko Miyazaki
美子 宮崎
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Nisshin Seifun Group Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 具材に付着させて油脂で揚げてカラ揚げを製
造したときに、衣の状態が、油切れがよくてからっとし
ていて、花咲き及び腰のある良好な外観と、しかもサク
サクした歯もろさのある良好な食感を有し、その上揚げ
てから時間が経過しても前記した良好な性質が保たれて
冷めても美味しく食することができるカラ揚げをつくる
ことのできる水溶きタイプのカラ揚げ粉を提供するこ
と。 【解決手段】 澱粉類から主としてなる穀粉類と共に、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル及
びグリセリン脂肪酸モノエステルから選ばれる乳化剤の
少なくとも1種を含有し、場合により更に粉末酒及び/
又は粉末アルコールを含有する本発明の水溶きタイプの
カラ揚げ粉を使用することにより上記の目的が達成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水溶きタイプのカラ
揚げ粉に関する。より詳細には、本発明は、具材に付着
させて油で揚げたときに、衣が、油切れが良くて、良好
な花咲き状態になり、且つしなびておらず張りのある優
れた外観を有し、しかもサクサクした歯もろさのある良
好な食感を有するカラ揚げとなり、そしてそのような良
好な外観および食感が、揚げてから時間が経過してもそ
のまま良好に保たれるカラ揚げをつくることのできる水
溶きタイプのカラ揚げ粉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラ揚げの製造に当たっては、食
肉などの具材を調味液に漬け込んで具材に調味料を浸み
込ませた後に穀粉等の衣を付着させて油で揚げる方法が
一般に採用されてきた。この方法による場合は、具材を
調味液に漬け込むことで具材の保水力が高まり、油で揚
げた際に食感の良好なカラ揚げを得ることが可能であ
る。しかしながら、この方法による場合は、調味液の調
製および調味液への具材の漬け込みが必要であり、手間
および時間がかかる。
【0003】そこで、上記した従来法の欠点を解消する
ために、具材を調味液などに予め漬け込んでおかなくて
も簡単に使用できるカラ揚げ粉が色々開発されており、
そのようなカラ揚げ粉は、粉末状または顆粒状のカラ揚
げ粉を具材にそのまま直接まぶして揚げるドライタイプ
のカラ揚げ粉と、カラ揚げ粉を水に溶いて液状またはペ
ースト状の衣液(バッター)をつくりそれに具材を浸し
て具材の表面に衣液を付着させて揚げる水溶きタイプの
カラ揚げ粉に大別される。一般に、ドライタイプのカラ
揚げ粉を用いた場合には衣の薄いサッパリとした食感の
カラ揚げが得られ、一方水溶きタイプのカラ揚げ粉を用
いた場合には衣の比較的厚いコクのある重量感に富むカ
ラ揚げが得られ、そのいずれもが消費者のその時々の好
みや嗜好などに応じて広く利用されている。
【0004】水溶きタイプのカラ揚げ粉は、従来、多量
の小麦粉と、コーンスターチや小麦澱粉などの澱粉類か
らなる穀粉類に香辛料や砂糖、グルタミン酸ソーダ、粉
末醤油などの粉末調味料を混合して製造されている。し
かしながら、そのような従来の水溶きタイプのカラ揚げ
粉の場合、それを用いて得られるカラ揚げは、衣がベタ
ついて、サクサク感のない不良な食感および外観となり
易く、しかも具材への味の染み込みが悪くてジューシー
感のない不良な食感になり易いという欠点がある。
【0005】また、カラ揚げ粉を水で溶いて調製した衣
液(バッター)を長時間放置した場合の粘度の上昇を抑
制したり、揚げ色の改善を目的として、馬鈴薯澱粉やタ
ピオカ澱粉などの地下系澱粉および化工澱粉を主原料と
して用いる水溶きタイプのカラ揚げ粉が提案されている
(特開平6−98705号公報)。このカラ揚げ粉の場
合は、カラ揚げ粉を水で溶いて調製した衣液(バッタ
ー)の時間の経過に伴う粘度の上昇がある程度抑制で
き、また揚げ色の改善もある程度達成できるが、化工澱
粉を多量に使用しているために、衣液(バッター)の付
着性が劣り、しかも衣はベタついて、サクサク感のない
不良な食感および外観となり易い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、から
っとした揚げ上がりで、サクサクした歯もろさのある良
好な食感と、花咲きおよび張りのある良好な外観を有す
る衣を有し、しかも揚げてから時間が経ってもそのよう
な優れた食感や外観が良好な状態に保たれているカラ揚
げを製造することのできる、水溶きタイプのカラ揚げ粉
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明者らは、水溶きタイプのカラ揚げ粉に関し
て、カラ揚げ粉の原料である穀粉類の種類、その他の配
合成分の種類、その配合組成などについて色々検討を重
ねてきた。その結果、カラ揚げ粉の主原料である穀粉類
が主として澱粉類からなり、しかもその穀粉類中にポリ
グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステルおよび
グリセリン脂肪酸モノエステルから選ばれる少なくとも
1種の乳化剤を含有させたものをカラ揚げ粉として用い
ると、上記の優れた特性を有する水溶きタイプのカラ揚
げ粉が得られることを見出した。そして、本発明者ら
は、澱粉類から主としてなる穀粉類中に上記した特定の
乳化剤を含有させてなる上記のカラ揚げ粉中に、更に少
量の粉末酒および/または粉末アルコールを含有させる
と、上記したサクサクとした良好な食感、油切れがよ
く、花咲きおよび張りのある良好な外観が一層向上し、
しかも具材に味がよく染み込んでジューシーな食感を有
するカラ揚げを得られることを見出した。また、本発明
者らは、上記した優れた特性を有するカラ揚げ粉におい
て、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステ
ルおよびグリセリン脂肪酸モノエステルから選ばれる少
なくとも1種の乳化剤として、HLBが4.0〜8.0
の範囲内にあるものを用いると、カラ揚げ粉の品質が一
層良好になることを見出し、それらの知見に基づいて本
発明を完成した。
【0008】したがって、本発明は、主として澱粉類か
らなる穀粉類と共に、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
蔗糖脂肪酸エステルおよびグリセリン脂肪酸モノエステ
ルから選ばれる乳化剤の少なくとも1種を含有すること
を特徴とする水溶きタイプのカラ揚げ粉である。
【0009】さらに、本発明は、主として澱粉類からな
る穀粉類と共に、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖
脂肪酸エステルおよびグリセリン脂肪酸モノエステルか
ら選ばれる乳化剤の少なくとも1種、並びに粉末酒およ
び/または粉末アルコールを含有することを特徴とする
水溶きタイプのカラ揚げ粉である。
【0010】そして、本発明は、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、蔗糖脂肪酸エステルおよびグリセリン脂肪酸
モノエステルから選ばれる乳化剤の少なくとも1種とし
て、HLBが4.0〜8.0の範囲内にあるものを用い
たカラ揚げ粉をその好ましい態様として包含している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。ここで、本発明でいう“水溶きタイプのカラ揚げ
粉”は、カラ揚げ粉を水などの液体で溶いて液状または
ペースト状の衣液(バッター)をつくり、その衣液を具
材に付着させて油で揚げてカラ揚げを製造するのに用い
るカラ揚げ粉をいう。そして、本発明では“水溶きタイ
プのカラ揚げ粉”と称しているが、カラ揚げ粉を溶く液
体は必ずしも水に限定されるものではなく、水以外の他
の液体(例えば牛乳、出し汁、煮汁など)を用いてもよ
く、該他の液体はそれぞれ単独で用いても、水と併用し
ても、または該他の液体の2種以上を併用してもよい。
【0012】そして、本発明の水溶きタイプのカラ揚げ
粉(以下単に「カラ揚げ粉」ということがある)は、使
用する穀粉類が主として澱粉類であることが必要であ
る。本発明で好ましく用い得る澱粉類としては、馬鈴薯
澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉、コーンスターチなどを
挙げることができ、これらの澱粉は単独で使用してもま
たは2種以上を併用してもよい。さらに、本発明では、
馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉およびコーンスタ
ーチから選ばれる少なくとも1種の澱粉と、ワキシーコ
ーンスターチを併用したものも、澱粉類として好ましく
用いられる。そのうちでも、本発明では、馬鈴薯澱粉お
よびタピオカ澱粉から選ばれる澱粉の1種または2種、
またはそれらの澱粉にワキシーコーンスターチを併用し
たものをカラ揚げ粉の主原料として用いるのが、外観お
よび食感に一層優れる衣を形成させることができるので
より好ましい。
【0013】本発明のカラ揚げ粉では、カラ揚げ粉の全
重量に基づいて、澱粉類の含有量(2種以上の澱粉を含
有する場合はその合計含有量)が40〜60重量%であ
るのが好ましく、45〜55重量%であるのがより好ま
しい。澱粉類の含量が前記した40重量%よりも少ない
と、カラ揚げ粉を水で溶いて調製した衣液(バッター)
を具材に付着させて油で揚げたときに、衣がからっとし
た揚げ上がりのサクサク感のある良好な食感となりにく
く、しかも花咲きおよび張りがあって外観に優れる衣が
形成されにくくなる。また、衣の吸油が多くなり、しか
もカラ揚げを製造してから時間が経つと、ベタついてサ
クサク感のない不良な食感および張りのない不良な外観
になる。一方、澱粉類の含有量が上記した60重量%を
超えると、カラ揚げ粉を水で溶いて調製した衣液(バッ
ター)の具材への付着性が低下し、得られる揚げ衣もサ
クサク感のない不良な食感となる。また、本発明のカラ
揚げ粉では、澱粉類を含めた全穀粉類の割合が、カラ揚
げ粉の全重量に基づいて、約75〜95重量%程度であ
るのが好ましく、それによって外観および食感の良好な
揚げ衣が形成され易くなる。
【0014】そして、本発明のカラ揚げ粉は、澱粉類と
共に、さらにポリグリセリン脂肪酸エステル(通称“ポ
リグリ”)、蔗糖脂肪酸エステルおよびグリセリン脂肪
酸モノエステル(通称“モノグリセリド”)から選ばれ
る乳化剤の少なくとも1種を含有することが必要であ
る。本発明のカラ揚げ粉は、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、蔗糖脂肪酸エステルおよびグリセリン脂肪酸モノ
エステルのうちの1種のみを含有していても、または2
種以上を含有してもよい。
【0015】乳化剤として、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチンな
どのような、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪
酸エステルおよびグリセリン脂肪酸モノエステル以外の
乳化剤を用いた場合には、主として澱粉類からなる穀粉
類よりなるカラ揚げ粉であっても、油で揚げたときに衣
の油切れが悪くなって、花咲き状態にならず、張りが失
われて、外観が不良になり、サクサク感のないべとつい
た不良な食感となったり、油で揚げてから時間が経つと
食感の低下したものとなる。
【0016】そして、本発明のカラ揚げ粉では、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステルおよびグ
リセリン脂肪酸モノエステルから選べれる少なくとも1
種の乳化剤として、そのHLB(Hydrophile Lipophi
le Balance)が4.0〜8.0の範囲のものを用いる
ことが好ましく、4.5〜7.5の範囲のものを用いる
ことがより好ましい。HLBが4.0〜8.0の範囲、
特に4.5〜7.5の範囲であるポリグリセリン脂肪酸
エステル、蔗糖脂肪酸エステルおよび/またはグリセリ
ン脂肪酸モノエステルを含有する本発明のカラ揚げ粉
は、具材に付着させて油で揚げたときに、衣が、油切れ
が一層良くて、極めて良好な花咲き状態になり、且つ張
りのあるより優れた外観を有し、しかもサクサクした歯
もろさのある一層良好な食感を有するカラ揚げを得るこ
とができ、そしてそのような良好な外観および食感が、
揚げてから時間が経過してもそのまま一層良好に保たれ
得るカラ揚げ粉を得ることができる。
【0017】本発明では、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、蔗糖脂肪酸エステルおよびグリセリン脂肪酸モノエ
ステルから選らばれる少なくとも1種の乳化剤であっ
て、食品に使用可能な乳化剤を使用することができ、特
にHLBが4.0〜8.0の範囲であるポリグリセリン
脂肪酸エステルおよび/または蔗糖脂肪酸エステルがよ
り好ましく用いられる。何ら限定されるものではない
が、本発明のカラ揚げ粉で用い得るポリグリセリン脂肪
酸エステルとしては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸モ
ノエステル〜ポリグリセリン脂肪酸ペンタエステルなど
のような脂肪酸が1〜5個付加したもの(例えば太陽化
学株式会社製「サンソフトQ−185SP」)、ポリグ
リセリン縮合リシノレイン酸エステルなどを挙げること
ができる。また、蔗糖脂肪酸エステルの例としては、太
陽化学株式会社製「サンソフトSE−7」)を、そして
グリセリン脂肪酸モノエステルの例としては、太陽化学
株式会社製「サンソフトNo.750」などを挙げるこ
とができる。
【0018】本発明では、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、蔗糖脂肪酸エステルおよびグリセリン脂肪酸モノエ
ステルから選ばれる少なくとも1種の乳化剤の含有量
(2種以上の乳化剤を含有する場合はその合計含有量)
が、カラ揚げ粉の全重量に基づいて、0.08〜0.7
重量%であるのが好ましく、0.1〜0.5重量%であ
るのがより好ましい。乳化剤の含有量が0.08重量%
未満であると、または0.7重量%を超えると、油で揚
げたときに、衣の油切れが悪く、衣の外観が花咲きおよ
び張りのないものになり易く、しかも衣の食感もサクサ
ク感のない、べとついた不良な食感になり易い。
【0019】そして、本発明のカラ揚げ粉は、上記した
澱粉および乳化剤と共に、さらに粉末酒および/または
粉末アルコールを更に含有するのが好ましい。粉末酒お
よび/または粉末アルコールを含有していると、油で揚
げたときに、衣の油切れ、花咲き状態、張りが一層良好
になり、しかもサクサク感に一層優れたものとなって、
外観および食感が一層優れたものになる。その上、具材
に味がよく浸み込んでジューシーな食感を有するカラ揚
げが得られ、しかもそのような優れた外観および食感
は、時間が経過しても低下しないものとなる。本発明の
カラ揚げ粉は、粉末酒および粉末アルコールの一方のみ
を含有していても、または両方を含有していてもよい。
カラ揚げ粉中に粉末酒および/または粉末アルコールを
含有させる場合には、カラ揚げ粉の全重量に基づいて、
粉末酒および/または粉末アルコールの含有量がエタノ
ール含量(粉末酒と粉末アルコールの両方を含有する場
合は両者に含まれるエタノールの合計含量)として、
0.05〜1.0重量%とするのが好ましい。
【0020】粉末酒および/または粉末アルコールとし
ては、いずれも従来から知られているものが使用でき
る。例えば、粉末酒としては、ワイン、種々の果実酒、
ラム酒、ブランデー、ウイスキー、日本酒などのアルコ
ール含有液にゼラチン、粉末水飴、デキストリン、澱粉
類などの賦形剤を加えて膨潤または溶解させて溶液をつ
くり、これを噴霧乾燥や凍結乾燥などの適当な手段で乾
燥して乾燥粉末とすることにより製造したものなどを使
用することができる。また、粉末アルコールとしては、
例えばエタノールとソルビット、マンニットなどの糖ア
ルコールとを加熱下で溶融混合して両者の混合物をつく
り、それを冷却後粉砕したり、粉末状に冷却固化するこ
とにより製造したものなどを使用することができる。し
かしながら、本発明で用いる粉末酒および粉末アルコー
ルは、上記のものに限定されず、食品に使用可能な粉末
酒および粉末アルコールである限りいずれも使用でき
る。
【0021】また、本発明のカラ揚げ粉は、上記した澱
粉、乳化剤、粉末酒および/または粉末アルコール以外
にも、必要に応じて、小麦粉、米粉、トウモロコシ粉、
などの穀粉;卵黄粉;膨張剤;食塩、粉末醤油、食塩、
糖類、粉末味噌、アミノ酸やその他の調味料;香辛料;
香料;ビタミン等の栄養成分;乳化剤;着色料などの1
種または2種以上を含有していてもよく、カラ揚げ粉の
タイプ(例えば中華風、和風、洋風などのタイプ)など
に応じて、配合する調味料、香辛料、その他の成分の種
類や含有量を調節するとよい。特に、本発明のカラ揚げ
粉では、カラ揚げ粉の全重量に基づいて、小麦粉(薄力
粉)を10〜25重量%の割合で含有させておくと、サ
クサク感のあるジューシーなカラ揚げが得られるので好
ましい。そして、本発明のカラ揚げ粉は粉末状または顆
粒状の形態にしておくとよい。
【0022】本発明のカラ揚げ粉は、鶏、アヒル、カ
モ、七面鳥などのトリ肉、豚、牛、羊、ヤギなどの畜
肉、魚介類、畜肉や魚介類を用いて得られる加工食品
(例えばハム、ソーセージ、チクワ、ハンペンなど)、
野菜類などの種々の具材のカラ揚げに使用することがで
き、特に肉類や魚介類のカラ揚げ粉として適している。
【0023】本発明のカラ揚げ粉を用いてカラ揚げをつ
くるに当たっては、カラ揚げ粉を溶くために使用する水
などの液体の量は具材の種類などに応じて調節できる
が、一般にはカラ揚げ粉の約1〜1.5重量倍の液体で
溶いて、液状またはペースト状の衣液(バッター)を形
成するとよい。衣液の製造に用いる液体としては、水や
上記したような水以外の液体をそれぞれ単独でまたは組
み合わせて用いることができる。カラ揚げ粉を溶く液体
の温度は、約25℃以下であればよく、15℃以下であ
るのが好ましい。次いで、そのようにして形成した衣液
中に適当な大きさにした具材を浸して具材の表面に衣液
を付着させる。その場合に、衣液に浸した具材を衣液か
ら直ちに引き上げて油で揚げてもよいが、衣液中に約5
〜10分程度具材を浸しておいてから油で揚げるように
すると、衣液が具材に浸透して、食味の一層良好なカラ
揚げが得られるようになる。
【0024】そして、衣液の付着した具材は常法にした
がって油で揚げればよい。揚げる際の油の温度は具材の
種類や大きさなどに応じて調節し得るが、通常約160
〜170℃程度の温度で揚げると、カラ揚げの衣はから
っとした揚げ上がりで、サクサクした歯もろさのある良
好な食感と張りのある良好な外観を有するようになり、
そしてそのような良好な衣および具材の状態は揚げてか
ら時間が経過してもそのまま良好に保たれて、冷めても
美味しいカラ揚げが得られる。
【0025】
【実施例】以下に実施例等により本発明を具体的に説明
するが、本発明はそれに限定されない。以下の実施例お
よび比較例において特にことわらない限りは、%は重量
%を表す。また、以下の実施例および比較例において、
カラ揚げの品質の評価(衣の外観および衣の食感の評
価)は次のようにして行った。
【0026】カラ揚げの衣の外観および衣の食感の評
:揚げたてのカラ揚げ、および揚げてから室温(約2
5℃)に1時間放置した後のカラ揚げを、10名のパネ
ラーに食してもらって、カラ揚げの衣の外観および食感
を下記の表1に示した評価基準にしたがって点数評価し
てもらい、その平均値を採った。
【0027】
【表1】 カラ揚げの品質の評価基準 衣の外観: 5点:油切れが非常に良く、花咲きが優れ、張りがあり、極めて良好 4点:油切れが良く、花咲きが良好で、ほぼ張りがあり、良好 3点:油切れがやや悪く、花咲きがやや劣り、張りが少ない 2点:油切れが悪く、花咲きが不良で、張りがない 1点:油切れが非常に悪く、花咲きが非常に悪く、張りがなく極めて不良 衣の食感: 5点:油切れが非常に良く、サクサクして歯もろさに富み、極めて良好 4点:油切れが良く、サクサクしており、良好 3点:油切れがやや悪く、ややサクサク感に欠ける 2点:油切れが悪く、ベタついており、サクサク感に乏しい 1点:油切れが非常に悪く、ベタつきが大きく、サクサク感がなく、不良
【0028】《実施例 1》 (1) 下記の表2に示す原料を均一に混合して、実験
番号1〜6の水溶きタイプのカラ揚げ粉をそれぞれ製造
した。 (2) 上記(1)で製造した各々のカラ揚げ粉100
gを水(温度約20℃)110ccで溶いてそれぞれの
衣液をつくり、それぞれの衣液に約25g/個に切断し
た鶏肉細片(モモ肉)100gずつを入れて10分間浸
漬した。 (3) 次いで、衣液から鶏肉細片を取り出して衣液の
付着した該鶏肉細片を170℃に熱したサラダ油で4分
間揚げて、鶏肉のカラ揚げをつくった。 (4) 上記(3)で得られた揚げたてのカラ揚げ、お
よび揚げたカラ揚げを室温(約25℃)に1時間放置し
たカラ揚げの品質を上記した方法で評価したところ、下
記の表2に示すとおりであった。
【0029】
【表2】
【0030】上記の表2の結果から、澱粉(馬鈴薯澱粉
およびワキシーコーンスターチ)から主としてなる穀粉
類と共に、ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステルまたはグリセリン脂肪酸モノエステルからなる
乳化剤、および粉末酒を含有する実験番号1〜3の本発
明のカラ揚げ粉を用いて得られるカラ揚げは、からっと
した揚げ上がりで、衣は、油切れがよく、花咲きおよび
張りがあって良好な外観を有し、且つサクサク感に優れ
る良好な食感を有することがわかる。さらに、上記の表
2の結果から、澱粉から主としてなる穀粉類と共に、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステルまた
はグリセリン脂肪酸モノエステルからなる乳化剤、およ
び粉末酒を含有する実験番号1〜3の本発明のカラ揚げ
粉を用いて得られるカラ揚げは、上記した優れた品質
が、揚げてから時間が経過しても低下せずに良好に保た
れていて、冷めても美味しいカラ揚げが得られることが
わかる。そして、乳化剤として、ポリグリセリン脂肪酸
エステルまたは蔗糖脂肪酸エステルを用いた実験番号1
〜2のカラ揚げ粉による場合は、一層優れた結果が得ら
れることがわかる。
【0031】それに対して、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、蔗糖脂肪酸エステルまたはグリセリン脂肪酸モノ
エステル以外の乳化剤を含有する実験番号4〜6の比較
例のカラ揚げ粉を用いて得られるカラ揚げは、からっと
した揚げ上がりにならず、衣は、油切れが悪く、花咲き
および張りがなくて、外観が不良であり、しかもサクサ
ク感に欠けていて食感が不良であること、そして揚げて
から時間が経過すると外観および/または食感が一層不
良になることがわかる。
【0032】《実施例 2》 (1) 下記の表3に示ように、HLBの異なるポリグ
リセリン脂肪酸エステルを用いて、水溶きタイプのカラ
揚げ粉をそれぞれ製造した。 (2) 上記(1)で製造した各々のカラ揚げ粉100
gを水(温度約20℃)110ccで溶いてそれぞれの
衣液をつくり、各衣液に約25g/個に切断した鶏肉細
片(モモ肉)100gずつを入れて10分間浸漬した。 (3) 次いで、衣液の付着した鶏肉細片を衣液から取
り出して170℃に熱したサラダ油で4分間揚げて、鶏
のカラ揚げをつくった。その揚げたてのカラ揚げ、およ
び揚げてから室温に1時間放置したときのカラ揚げの品
質を上記した方法にしたがって評価したところ、下記の
表3に示すとおりであった。
【0033】
【表3】
【0034】上記の表3の結果から、ポリグリセリン脂
肪酸エステルとしてHLBが4.0〜8.0の範囲内で
あるものを含有する実験番号8〜11のカラ揚げ粉を用
いて得られるカラ揚げは、からっとした揚げ上がりで、
衣は、油切れがよく、花咲きおよび張りがあって良好な
外観を有し、且つサクサク感に優れる良好な食感を有す
ること、そしてカラ揚げのそのような優れた品質が、揚
げてから時間が経過しても低下せずに良好に保たれてお
り、乳化剤としてHLBが4.5〜7.5の範囲内であ
るものを用いると一層良好な結果が得られることがわか
る。
【0035】《実施例 3》 (1) 下記の表4に示すように、乳化剤(ポリグリセ
リン脂肪酸エステル)の含有量を変えて、水溶きタイプ
のカラ揚げ粉をそれぞれ製造した。 (2) 上記(1)で製造した各々のカラ揚げ粉100
gを水(温度約20℃)110ccで溶いてそれぞれの
衣液をつくり、各衣液に約25g/個に切断した鶏肉細
片(モモ肉)100gずつを入れて10分間浸漬した。 (3) 次いで、衣液の付着した鶏肉細片を衣液から取
り出して170℃に熱したサラダ油で4分間揚げて、鶏
のカラ揚げをつくった。その揚げたてのカラ揚げ、およ
び揚げてから室温に1時間放置したときのカラ揚げの品
質を上記した方法にしたがって評価したところ、下記の
表4に示すとおりであった。
【0036】
【表4】
【0037】上記の表4の結果から、カラ揚げ粉の全重
量に基づいて乳化剤(HLBが4.5のポリグリセリン
脂肪酸エステル)を0.08〜0.7重量%の範囲内の
量で含有するカラ揚げ粉を用いて得られるカラ揚げは、
からっとした揚げ上がりで、衣は、油切れがよく、花咲
きおよび張りがあって良好な外観を有し、且つサクサク
感に優れる良好な食感を有すること、そしてカラ揚げの
そのような優れた品質が揚げてから時間が経過しても低
下せずに良好に保たれていることがわかる。
【0038】《実施例 4》 (1) 下記の表5に示すように、澱粉の種類を変え
て、水溶きタイプのカラ揚げ粉をそれぞれ製造した。 (2) 上記(1)で製造した各々のカラ揚げ粉100
gを水(温度約20℃)110ccで溶いてそれぞれの
衣液をつくり、各衣液に約25g/個に切断した鶏肉細
片(モモ肉)100gずつを入れて10分間浸漬した。 (3) 次いで、衣液の付着した鶏肉細片を衣液から取
り出して170℃に熱したサラダ油で4分間揚げて、鶏
のカラ揚げをつくった。その揚げたてのカラ揚げ、およ
び揚げてから室温に1時間放置したときのカラ揚げの品
質を上記した方法にしたがって評価したところ、下記の
表5に示すとおりであった。
【0039】
【表5】
【0040】上記の表5の結果から、カラ揚げ粉を主原
料である澱粉として、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、小麦
澱粉またはコーンスターチを用いた場合、またこれらの
澱粉にワキシーコーンスターチを併用した場合のいずれ
の場合にも、揚げた直後のカラ揚げの衣はからっとして
いて、油切れがよく、花咲きおよび張りがあって良好な
外観を有し、且つサクサク感に優れる良好な食感を有す
ること、しかも時間が経過しても衣の外観および食感の
品質が低下しないことがわかる。
【0041】《実施例 5》 (1) 下記の表6に示す原料を用いて、水溶きタイプ
のカラ揚げ粉をそれぞれ製造した。 (2) 上記(1)で製造した各々のカラ揚げ粉100
gを水(温度約20℃)110ccで溶いてそれぞれの
衣液をつくり、各衣液に約25g/個に切断した鶏肉細
片(モモ肉)100gずつを入れて10分間浸漬した。 (3) 次いで、衣液の付着した鶏肉細片を衣液から取
り出して170℃に熱したサラダ油で4分間揚げて、鶏
のカラ揚げをつくった。その揚げたてのカラ揚げ、およ
び揚げてから室温に1時間放置したときのカラ揚げの品
質を上記した方法にしたがって評価したところ、下記の
表6に示すとおりであった。
【0042】
【表6】
【0043】上記の表6の結果から、澱粉から主として
なる穀粉類、およびポリグリセリン脂肪酸エステルと共
に、粉末酒を更に含有する実験番号24のカラ揚げ粉用
いて得られるカラ揚げを用いた場合には、衣の外観およ
び食感に一層優れるカラ揚げが得られることがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明のカラ揚げ粉を水などの液体で溶
いて液状またはペースト状の衣液(バッター)を形成
し、これを肉やその他の具材に付着させて油で揚げてカ
ラ揚げを製造すると、からっとした揚げ上がりで、衣は
サクサクした歯もろさのある良好な食感と、花咲きおよ
び張りのある良好な外観を有するカラ揚げを得ることが
できる。そして、本発明のカラ揚げ粉を用いて得られる
上記した優れた品質を有するカラ揚げは、揚げてから時
間が経過しても前記した良好な品質が保たれるので、冷
めても美味しく食することができる。また、澱粉類、並
びにポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステ
ルおよびグリセリン脂肪酸モノエステルから選ばれる乳
化剤の少なくとも1種と共に、更に粉末酒および/また
は粉末アルコールを含有する本発明のカラ揚げ粉を用い
てカラ揚げをつくると、上記した外観および食感に一層
優れるカラ揚げが得られる。しかも、このカラ揚げは時
間が経過してもその高い品質が低下しない一層優れたカ
ラ揚げを得ることができ、その上、具材部分には味がよ
く染み込んでジューシー感にも優れたものとなる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として澱粉類からなる穀粉類と共に、
    ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステルお
    よびグリセリン脂肪酸モノエステルから選ばれる乳化剤
    の少なくとも1種を含有することを特徴とする水溶きタ
    イプのカラ揚げ粉。
  2. 【請求項2】 主として澱粉類からなる穀粉類と共に、
    ポリグリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステルお
    よびグリセリン脂肪酸モノエステルから選ばれる乳化剤
    の少なくとも1種、並びに粉末酒および/または粉末ア
    ルコールを含有することを特徴とする水溶きタイプのカ
    ラ揚げ粉。
  3. 【請求項3】 乳化剤としてHLBが4.0〜8.0の
    ものを用いる請求項1または2のカラ揚げ粉。
  4. 【請求項4】 澱粉類が、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、
    小麦澱粉およびコーンスターチから選ばれる少なくとも
    1種の澱粉である請求項1〜3のいずれか1項のカラ揚
    げ粉。
  5. 【請求項5】 澱粉類が、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、
    小麦澱粉およびコーンスターチから選ばれる少なくとも
    1種の澱粉と、ワキシーコーンスターチを併用したもの
    である請求項1〜4のいずれか1項のカラ揚げ粉。
  6. 【請求項6】 カラ揚げ粉の全重量に基づいて、澱粉類
    の含有量が40〜60重量%である請求項1〜5のいず
    れか1項のカラ揚げ粉。
  7. 【請求項7】 カラ揚げ粉の全重量に基づいて、乳化剤
    の含有量が0.08〜0.7重量%である請求項1〜6
    のいずれか1項のカラ揚げ粉。
  8. 【請求項8】 カラ揚げ粉の全重量に基づいて、粉末酒
    および/または粉末アルコールの含有量が、エタノール
    含量として0.05〜1.0重量%である請求項2〜7
    のいずれか1項のカラ揚げ粉。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003070437A (ja) * 2001-09-05 2003-03-11 Nitto Seifun Kk 衣用組成物
JP2004261005A (ja) * 2003-01-17 2004-09-24 Taiyo Kagaku Co Ltd ユビデカレノン製剤

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