JPH1095990A - 固体潤滑剤 - Google Patents

固体潤滑剤

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JPH1095990A
JPH1095990A JP25478496A JP25478496A JPH1095990A JP H1095990 A JPH1095990 A JP H1095990A JP 25478496 A JP25478496 A JP 25478496A JP 25478496 A JP25478496 A JP 25478496A JP H1095990 A JPH1095990 A JP H1095990A
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JP
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cuo
test piece
powder
test
srco
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JP25478496A
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JPH1095990A5 (ja
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Masami Sasaki
雅美 佐々木
Toshiaki Murakami
敏明 村上
Masahiro Suzuki
雅裕 鈴木
Hiroyuki Ito
裕之 伊藤
Michiharu Naka
道治 中
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NSK Ltd
Tokai University
Original Assignee
NSK Ltd
Tokai University
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温でも高い潤滑特性を有する固体潤滑剤を提
供する。 【解決手段】SrCO3 、CaCO3 、CuOの各粉末
を、モル比で、SrCO 3 :CaCO3 :CuO=0.
14:0.86:1となるように混合して乳鉢ですりつ
ぶし、これを930℃、970℃、1000℃で、それ
ぞれ10時間ずつ焼成しては乳鉢ですりつぶすことを繰
り返す。得られた粉末の組成はSr0.14Ca0.86CuO
Y であり、X線回折の結果(図1)から、その結晶構造
は無限層の欠陥層状ペロブスカイト構造であることが分
かった。この粉末を所定形状に成形して焼結すれば、自
己潤滑性の成形物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温でも高い潤滑
特性を有する固体潤滑剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の固体潤滑剤としては、二硫化モリ
ブデン、二硫化タングステン、グラファイト、窒化ホウ
素、フッ化カルシウム、酸化鉛などがある。このうち、
二硫化モリブデンや二硫化タングステンは、400℃以
上または500℃以上になると徐々に酸化されて潤滑作
用が失われる。グラファイトの潤滑特性は湿度による影
響を受けやすい。フッ化カルシウムは高温での潤滑特性
は良いが、室温付近での潤滑特性は不十分である。した
がって、これらの固体潤滑剤は、それぞれの特徴を生か
した各種使用条件で使用されている。
【0003】最近では、広い温度範囲で高い潤滑特性を
有する固体潤滑剤の要求が高く、この要求に対し、室温
から1000℃までの広い温度範囲で潤滑作用を有する
固体潤滑剤として、特開平4−15294号公報には、
Cr2 3 とNa2 ZrO3とからなり20〜70wt
%のCr2 3 を含む焼結体が、特開平7−12667
4号公報には、クロム酸バリウムなどの二元系酸化物か
らなるものが挙げられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
公報に記載の固体潤滑剤は、他の固体潤滑剤と比べると
室温から1000℃までの広い温度範囲で安定的な潤滑
特性を有するが、それでもこの固体潤滑剤の摩擦係数は
0.3前後のレベルであり、高温でのより高い潤滑特性
が求められている。
【0005】本発明は、このような点に着目し、高温で
の潤滑特性がより一層高い固体潤滑剤を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、下記の化学式(1)で表され、Xが0.
12以上0.16以下であり、Yは2または2に近い値
である組成の物質で構成された固体潤滑剤を提供する。
【0007】SrX Ca(1-X) CuOY ‥‥(1) 前記物質の粉末は、例えば、SrCO3 、CaCO3
CuOの各粉末をXの設定値に応じた混合比(モル比
で、SrCO3 :CaCO3 :CuO=X:(1−
X):1)で混合し、これを所定の温度で焼成すること
で製造される。
【0008】前記化学式(1)で表される物質の結晶構
造は、CuO2 層とSrX Ca(1-X ) 層とが交互に積み
重なった無限層の欠陥層状ペロブスカイト構造をなすと
されている(M.Azuma,Z.Hiroi,M.Takano,Y.Bando, &Y.T
akeda:「NATURE」 VOL 356.30(1992),P.775- 参照) 。
前記物質は、この結晶構造に起因して、二硫化モリブデ
ンなどと同じように劈開による潤滑特性が得られる。そ
して、この結晶構造が安定的に得られるのはXが0.1
2以上0.16以下の場合であり、この範囲において高
い潤滑特性が得られるが、Xが0.12未満となるか
0.16を超えると、この結晶構造が安定的には得られ
なくなって潤滑特性が低下する。
【0009】したがって、前述のように焼成して得られ
た粉末を所定の形状に成形して焼結すれば、自己潤滑性
の成形体が得られる。また、この粉末を金属体の表面に
被膜として形成すれば、低摩擦・低摩耗性の表面が得ら
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
具体的な実施例に基づいて説明する。 〔SrX Ca(1-X) CuOY 粉末の作製〕SrCO3
CaCO3 、CuOの各粉末を、Xが下記の表1に示す
各設定値となる混合比となるように、SrCO3 (分子
量148)を14.8Xg、CaCO3 (分子量10
0)を10(1−X)g、CuO(分子量80)を8g
混合することで、モル比で、SrCO3 :CaCO3
CuO=X:(1−X):1となる混合物を1/10モ
ル分だけ得た。
【0011】これを乳鉢で丁寧にすりつぶした後、マッ
フル炉に入れて、930℃、970℃、1000℃でそ
れぞれ10時間ずつ三段階の焼成を行った。各段階の焼
成後に乳鉢ですりつぶすことで焼成を均一にし、最終的
に平均粒径が30μmであるSrX Ca(1-X) CuOY
粉末を得た。
【0012】得られた各粉末をX線回折にかけ、結晶構
造解析を行った。その結果、No. 3(X=0.14)の
粉末については、図1に示すような、結晶面(11
0),(101),(200),(211)のピークが
出ているチャートが得られ、完全な無限層の欠陥層状ペ
ロブスカイト構造であることが分かった。また、No. 2
および4の粉末は、無限層の欠陥層状ペロブスカイト構
造の結晶を含むが、それ以外の結晶構造のものも含まれ
ていた。図2にNo. 2のX線回折チャートを示す。ま
た、No. 1およびNo. 5の粉末は無限層の欠陥層状ペロ
ブスカイト構造を含まない結晶であった。
【0013】次に、図3に示す試験装置を用いて各粉末
の潤滑特性を調べた。この試験装置は、円筒状試験片1
と平板状試験片2を接触させ、両者間に鉛直方向の荷重
をかけた状態で円筒状試験片1を回転させるものであ
り、回転装置にかかるトルクから両者間の摩擦力を測定
することができるようになっている。
【0014】この装置において、平板状試験片2は、所
定深さの容器3内にクランプ4によって固定される。円
筒状試験片1は、ホルダ5の円筒状のスリーブ51内に
スペーサ52を挟んで取り付けられ、このスペーサ52
は止めボルト53によりホルダ5に固定される。また、
円筒状試験片1は、スペーサ52を軸方向に貫通する回
り止めピン54によって、スリーブ51内で空回りしな
いようになっている。そのため、円筒状試験片1の内面
には回り止めピン54を収める形状の凹部が設けてあ
る。そして、ホルダ5を取り付けた回転装置6の稼働に
より、円筒状試験片1はホルダ5と一体に回転する。 〔潤滑特性の試験1〕先ず、S35Cで形成した円筒状
試験片1とSUJ2で形成した平板状試験片2を用意
し、これらの表面をエメリー紙500番、1000番、
2000番で順に擦ることで表面仕上げを行い、その後
にアセトンを用いて超音波洗浄を行った。また、前述の
ようにして得られた平均粒径30μmのSrX Ca
(1-X) CuO Y 粉末を、スクアラン中に分散させて前記
各粉末のスクワラン10重量%溶液を調製し、これを試
験油Sとした。
【0015】これらの円筒状試験片1と平板状試験片2
を試験装置に取り付けた後、試験油Sを円筒状試験片1
が十分に浸る程度の位置まで容器3内に入れて、円筒状
試験片1を100rpm(0.119m/s)で回転さ
せ、荷重を10kgfずつ増加させながら、円筒状試験
片1と平板状試験片2との間にかかる摩擦力を測定し
た。この摩擦力測定値と荷重との関係から、摩擦力が急
増する限界荷重を調べた。なお、この試験は室内で温度
を変化させることなく行った。また、この装置は、温度
センサTの先端を容器3内の試験油S中に浸漬すること
により、試験中の試験油Sの温度が測定できるようにな
っている。 〔潤滑特性の試験2〕次に、前述のようにして得られた
平均粒径30μmのSrX Ca(1-X) CuO Y 粉末を冷
間プレス法により成形後、970℃、8時間、大気中で
焼することにより平板状試験片2を作製し、これを試験
装置の容器3内に固定した。また、S35Cで形成し前
記と同じに表面仕上げされた円筒状試験片1を試験装置
のホルダ5に取り付けた。なお、容器3内に液体は入れ
ないで、温度センサTの先端を平板状試験片2の表面に
接触させることにより、試験中の平板状試験片2の温度
を測定した。
【0016】この状態で試験装置を恒温槽内に入れ、荷
重を20kgf(180N)とし、円筒状試験片1を1
00rpm(0.119m/s)で回転させ、恒温槽内
の温度を室温から徐々に上昇させて、円筒状試験片1と
平板状試験片2との間にかかる摩擦力を測定し、この摩
擦力測定値と平板状試験片2の温度測定値との関係から
摩擦力が急増する限界温度を調べた。また、摩擦力が急
増する前の平均摩擦係数を算出した。
【0017】なお、これらの試験を、市販の二硫化モリ
ブデン(MoS2 )粉末(平均粒径30μm)について
も行った。ただし、試験2については、MoS2 粉末を
溶剤に分散させた液状物を試験1と同じ平板状試験片の
表面に塗布して高温で加熱することによりMoS2 から
なる被膜を形成し、これを平板状試験片2として用い
た。
【0018】これらの結果を表1に併せて示す。
【0019】
【表1】 これらの結果により、Xが0.12〜0.16の範囲に
あるNo. 2〜4については、二硫化モリブデンと同等以
上の高い潤滑特性が得られることが分かる。特に、X=
0.14であるNo. 3は、600℃までの平均摩擦係数
が0.22と低く、高温での潤滑特性が特に高いことが
分かる。これに対して、Xが0.12〜0.16の範囲
から外れるNo. 1,5は潤滑特性が二硫化モリブデンよ
り劣り、本発明の固体潤滑剤が特に優れた潤滑特性を有
することが分かる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体潤滑
剤によれば、SrX Ca(1-X) CuO Y のXの限定によ
り、その結晶構造が安定的に無限層の欠陥層状ペロブス
カイト構造を含むものとなるため、高温でも高い潤滑特
性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態でNo. 3の粉末について測定したX線
回折結果を示すチャート(X線強度と回折角度(2θ)
との関係を示すグラフ)である。
【図2】実施形態でNo. 2の粉末について測定したX線
回折結果を示すチャート(X線強度と回折角度(2θ)
との関係を示すグラフ)である。
【図3】実施形態で使用した試験装置の概略構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 円筒状試験片 2 平板状試験片 S 試験油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雅裕 静岡県沼津市平沼544−1 まもる荘 (72)発明者 伊藤 裕之 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 中 道治 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の化学式(1)で表され、Xが0.
    12以上0.16以下であり、Yは2または2に近い値
    である組成の物質で構成された固体潤滑剤。 SrX Ca(1-X) CuOY ‥‥(1)
JP25478496A 1996-09-26 1996-09-26 固体潤滑剤 Pending JPH1095990A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25478496A JPH1095990A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 固体潤滑剤

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JP25478496A JPH1095990A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 固体潤滑剤

Publications (2)

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JPH1095990A true JPH1095990A (ja) 1998-04-14
JPH1095990A5 JPH1095990A5 (ja) 2004-08-19

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ID=17269841

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019043989A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 スギムラ化学工業株式会社 プランジャー潤滑剤組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019043989A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 スギムラ化学工業株式会社 プランジャー潤滑剤組成物

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A131 Notification of reasons for refusal

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

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