JPH1096016A - 耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製造方法 - Google Patents
耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製造方法Info
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- JPH1096016A JPH1096016A JP25206596A JP25206596A JPH1096016A JP H1096016 A JPH1096016 A JP H1096016A JP 25206596 A JP25206596 A JP 25206596A JP 25206596 A JP25206596 A JP 25206596A JP H1096016 A JPH1096016 A JP H1096016A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄塔や橋梁等の構造物部材として用いる場合
にボルト穴加工等をした後に溶融亜鉛メッキ処理されて
も割れを生じない耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非
調質高強度鋼の製造方法を提供する。 【解決手段】 重量比でC:0.08〜0.20%、S
i:0.60%以下、Mn:1.0〜2.0%、Cu:
2.0%以下、Ni:2.0%以下、Cr:1.0%以
下、Mo:1.0%以下、Ti:0.10〜0.2%を
含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を1
100〜1350℃に加熱し、800℃以下で熱間圧延
を終了させ、引張強度を780MPa級とする。
にボルト穴加工等をした後に溶融亜鉛メッキ処理されて
も割れを生じない耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非
調質高強度鋼の製造方法を提供する。 【解決手段】 重量比でC:0.08〜0.20%、S
i:0.60%以下、Mn:1.0〜2.0%、Cu:
2.0%以下、Ni:2.0%以下、Cr:1.0%以
下、Mo:1.0%以下、Ti:0.10〜0.2%を
含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を1
100〜1350℃に加熱し、800℃以下で熱間圧延
を終了させ、引張強度を780MPa級とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として鉄塔用鋼
材として用いられる耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた
非調質高強度鋼の製造方法に関する。
材として用いられる耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた
非調質高強度鋼の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、使用鋼材の重量低減を目的とした
高強度鋼材が種々の分野で積極的に使用されるようにな
ってきた。送電用鉄塔向け鋼材にもこのような傾向が現
れてきており、現在引張強さが590MPa級の鋼材が
用いられている。また、大型送電鉄塔は、山中に建設さ
れることが多く、資材の運搬におけるコスト低減のため
更なる高張力化が求められている。
高強度鋼材が種々の分野で積極的に使用されるようにな
ってきた。送電用鉄塔向け鋼材にもこのような傾向が現
れてきており、現在引張強さが590MPa級の鋼材が
用いられている。また、大型送電鉄塔は、山中に建設さ
れることが多く、資材の運搬におけるコスト低減のため
更なる高張力化が求められている。
【0003】鉄塔用鋼材は建設された後にメンテナンス
フリーとするため溶融亜鉛メッキが施される。鉄塔用の
形鋼(例えば等辺等厚山形鋼)は、現地で溶接施工をす
ることなく鉄塔とすることが可能であるため、母材のメ
ッキ割れ感受性が重要視されるが、780MPa以上の
高強度形鋼ではメッキ処理時に形鋼のボルト接合用の穴
開け部からメッキ割れが生じるおそれがあるので高強度
化の大きな妨げとなっている。
フリーとするため溶融亜鉛メッキが施される。鉄塔用の
形鋼(例えば等辺等厚山形鋼)は、現地で溶接施工をす
ることなく鉄塔とすることが可能であるため、母材のメ
ッキ割れ感受性が重要視されるが、780MPa以上の
高強度形鋼ではメッキ処理時に形鋼のボルト接合用の穴
開け部からメッキ割れが生じるおそれがあるので高強度
化の大きな妨げとなっている。
【0004】溶融亜鉛メッキされる高強度鋼に関しては
従来より特開昭58−84959号公報および特開昭5
9−11316号公報などの技術が提案されてきたが、
いずれも溶接部において発生する割れの防止を対象とす
るものであり、高強度鋼においてボルト穴加工部からの
割れを防止する観点からの知見は少ないのが現状であ
る。
従来より特開昭58−84959号公報および特開昭5
9−11316号公報などの技術が提案されてきたが、
いずれも溶接部において発生する割れの防止を対象とす
るものであり、高強度鋼においてボルト穴加工部からの
割れを防止する観点からの知見は少ないのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を根本的に解決するためのものであり、780MPa以
上の高強度を有し、母材のボルト穴加工部の耐溶融亜鉛
メッキ割れ特性に優れた非調質型高張力鋼の製造方法を
提供するものである。
を根本的に解決するためのものであり、780MPa以
上の高強度を有し、母材のボルト穴加工部の耐溶融亜鉛
メッキ割れ特性に優れた非調質型高張力鋼の製造方法を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するためになされたもので、 (1)重量比でC:0.08〜0.20%、Si:0.
60%以下、Mn:1.0〜2.0%、Cu:2.0%
以下、Ni:2.0%以下、Cr:1.0%以下、M
o:1.0%以下、Ti:0.10〜0.2%を含み、
残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を1100
〜1350℃に加熱し、800℃以下で熱間圧延を終了
させ、引張強度を780MPa級とすることを特徴とす
る耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の
製造方法。
成するためになされたもので、 (1)重量比でC:0.08〜0.20%、Si:0.
60%以下、Mn:1.0〜2.0%、Cu:2.0%
以下、Ni:2.0%以下、Cr:1.0%以下、M
o:1.0%以下、Ti:0.10〜0.2%を含み、
残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を1100
〜1350℃に加熱し、800℃以下で熱間圧延を終了
させ、引張強度を780MPa級とすることを特徴とす
る耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の
製造方法。
【0007】(2)重量比でNb:0.15%以下、
V:0.2%以下で、かつ、Nb+0.5V+Ti≧
0.175%を満たすことを特徴とする(1)に記載の
耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製
造方法。
V:0.2%以下で、かつ、Nb+0.5V+Ti≧
0.175%を満たすことを特徴とする(1)に記載の
耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製
造方法。
【0008】(3)重量比でCa:0.004%以下を
添加することを特徴とする(1)または(2)に記載の
耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製
造方法である。
添加することを特徴とする(1)または(2)に記載の
耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製
造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者らは、0.11C−0.
25Siを基本成分として、Ti,Nb,V添加量を変
化させたもの、及びそれらにCaを添加した鋼を、熱間
圧延により等辺等厚山形鋼とし、常温引張強度とメッキ
浴中引張の伸びとの関係における添加元素の影響を検討
した。常温引張はJIS1A号試験片で、浴中引張は図
2に示す試験片で行った。
25Siを基本成分として、Ti,Nb,V添加量を変
化させたもの、及びそれらにCaを添加した鋼を、熱間
圧延により等辺等厚山形鋼とし、常温引張強度とメッキ
浴中引張の伸びとの関係における添加元素の影響を検討
した。常温引張はJIS1A号試験片で、浴中引張は図
2に示す試験片で行った。
【0010】その結果、Ti量によって両者の関係が整
理され、Ti量の増加により溶融亜鉛メッキによるボル
ト穴加工部での割れが防止される目安であるメッキ浴中
引張での伸び20%以上が高強度鋼においても確保され
ることが判明した。
理され、Ti量の増加により溶融亜鉛メッキによるボル
ト穴加工部での割れが防止される目安であるメッキ浴中
引張での伸び20%以上が高強度鋼においても確保され
ることが判明した。
【0011】すなわち、図1中に示すように、Ti添加
量が0.06%と低い場合、メッキ浴中引張における伸
びは低く、高強度鋼では伸びが20%以下となるが、
0.10%になると、高強度鋼においてもメッキ浴中引
張における伸びは20%以上になる。
量が0.06%と低い場合、メッキ浴中引張における伸
びは低く、高強度鋼では伸びが20%以下となるが、
0.10%になると、高強度鋼においてもメッキ浴中引
張における伸びは20%以上になる。
【0012】更にCaを添加した場合は浴中引張伸びは
改善される。Nb及びVのうち一種又は二種を添加した
場合も、Ca添加ほどではないものの、やはり改善効果
が認められる。
改善される。Nb及びVのうち一種又は二種を添加した
場合も、Ca添加ほどではないものの、やはり改善効果
が認められる。
【0013】以下、添加成分の限定理由を説明する。
【0014】C:0.08〜0.20% Cは強度を高めるのに必須の元素である。0.08%未
満では780MPa以上の強度を得るのが困難で、0.
20%を越えると鋼の靱性が著しく劣化するため、0.
08%以上、0.20%以下に限定した。
満では780MPa以上の強度を得るのが困難で、0.
20%を越えると鋼の靱性が著しく劣化するため、0.
08%以上、0.20%以下に限定した。
【0015】Si:0.60%以下 Siはメッキ後の外観状況と関係しており、0.6%を
越えるとメッキ焼けが発生しやすくなる。よって、0.
6%以下に限定した。
越えるとメッキ焼けが発生しやすくなる。よって、0.
6%以下に限定した。
【0016】Mn:1.0〜2.0% Mnは強度、靱性の面から必須の元素であるが、1.0
%未満では780MPa以上の強度を得るのが困難で、
2.0%を越えると焼き入れ性が高くなり粗いベイナイ
トが生成し、靱性が著しく劣化するため、Mn:1.0
%以上2.0%以下に限定した。
%未満では780MPa以上の強度を得るのが困難で、
2.0%を越えると焼き入れ性が高くなり粗いベイナイ
トが生成し、靱性が著しく劣化するため、Mn:1.0
%以上2.0%以下に限定した。
【0017】P:不可避不純物レベル Pは粒界に偏析し、靱性を劣化するが、現状の精錬技術
で十分に低減されているため、上限値は限定しないが、
低いほど望ましい。
で十分に低減されているため、上限値は限定しないが、
低いほど望ましい。
【0018】S:不可避不純物レベル Sは主に介在物の形態で鋼中に存在し、脆化により材質
の劣化を引き起こすが、現状の精錬技術では十分に低減
されているため、上限値は限定しないが、低いほど望ま
しい。
の劣化を引き起こすが、現状の精錬技術では十分に低減
されているため、上限値は限定しないが、低いほど望ま
しい。
【0019】Cu:2.0%以下 Cuは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、2.
0%を越えて添加した場合にはCu割れが発生しやす
い。よって2.0%以下に限定した。
0%を越えて添加した場合にはCu割れが発生しやす
い。よって2.0%以下に限定した。
【0020】Ni:2.0%以下 Niは鋼の強度上昇ならびに靱性向上に有効な元素であ
るが、経済性を考慮し、2.0%以下に限定した。
るが、経済性を考慮し、2.0%以下に限定した。
【0021】Cr:1.0%以下 Crは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、1.
0%を越えて添加すると鋼の靱性を劣化させるため、
1.0%以下に限定した。
0%を越えて添加すると鋼の靱性を劣化させるため、
1.0%以下に限定した。
【0022】Mo:1.0%以下 Moは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、1.
0%を越えて添加すると鋼の靱性を著しく劣化させるた
め、1.0%以下に限定した。
0%を越えて添加すると鋼の靱性を著しく劣化させるた
め、1.0%以下に限定した。
【0023】Ti:0.1〜0.2% Tiは微量の添加で析出強化により鋼の強度を高め、ま
た耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた性質を示す有効な
元素であるので、0.1%以上の量を添加する。0.2
%を越えて添加すると鋼中析出物が粗くなり、靱性が著
しく劣化するため、0.1〜0.2%の範囲に限定し
た。
た耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた性質を示す有効な
元素であるので、0.1%以上の量を添加する。0.2
%を越えて添加すると鋼中析出物が粗くなり、靱性が著
しく劣化するため、0.1〜0.2%の範囲に限定し
た。
【0024】Nb:0.15%以下、V:0.2%以下 Nb、Vは微量の添加で析出強化により鋼の強度を高め
るのに有効な元素であるが、Nb含有量が0.15%を
越えるか、またはV含有量が0.2%を越えて過剰に添
加されると、鋼の靭性を著しく劣化させるため、上記の
値に限定し、一種又は二種を添加できるものとした。
るのに有効な元素であるが、Nb含有量が0.15%を
越えるか、またはV含有量が0.2%を越えて過剰に添
加されると、鋼の靭性を著しく劣化させるため、上記の
値に限定し、一種又は二種を添加できるものとした。
【0025】Ti,Nb,Vを添加する場合、高強度と
ともに耐溶融亜鉛メッキ割れに優れた特性を示す条件と
して、Nb+0.5V+Ti≧0.175%の関係式を
満足させるものとする。
ともに耐溶融亜鉛メッキ割れに優れた特性を示す条件と
して、Nb+0.5V+Ti≧0.175%の関係式を
満足させるものとする。
【0026】Ca:0.004%以下 Caは添加することで耐溶融亜鉛メッキ割れ特性を著し
く改善することができる唯一の元素である。しかし、
0.004%を越えて添加すると、Ca−O−Sのクラ
スターが発生し、鋼の清浄性が低下してしまう。従っ
て、Caを0.004%以下に限定した。
く改善することができる唯一の元素である。しかし、
0.004%を越えて添加すると、Ca−O−Sのクラ
スターが発生し、鋼の清浄性が低下してしまう。従っ
て、Caを0.004%以下に限定した。
【0027】Al:Alは脱酸のため必須の元素である
が、現状の精錬レベルの添加量ではなんら問題を生じな
いため、現状の不可避不純物レベルとした。Alは本発
明においては脱酸のために添加する場合もあり、その場
合は通常の添加量(0.005〜0.060%)とす
る。形鋼などでSi脱酸においては不可避不純物として
扱う。
が、現状の精錬レベルの添加量ではなんら問題を生じな
いため、現状の不可避不純物レベルとした。Alは本発
明においては脱酸のために添加する場合もあり、その場
合は通常の添加量(0.005〜0.060%)とす
る。形鋼などでSi脱酸においては不可避不純物として
扱う。
【0028】B:不可避不純物レベル Bは鋼の焼き入れ性を向上させるが、溶接部の耐溶融亜
鉛メッキ割れ性を著しく劣化させるため、溶接される場
合、2ppm以下に管理されている。
鉛メッキ割れ性を著しく劣化させるため、溶接される場
合、2ppm以下に管理されている。
【0029】本発明鋼は原則として溶接施工を対象とし
ないので、Bの上限は5ppm程度の管理とする。しか
し、Bは低いほど望ましく、溶接が避けられない場合は
上記に従う。
ないので、Bの上限は5ppm程度の管理とする。しか
し、Bは低いほど望ましく、溶接が避けられない場合は
上記に従う。
【0030】次に、製造条件の限定理由を説明する。
【0031】加熱温度:1100〜1350℃ 1100℃以下の加熱温度の場合、析出強化を期待する
添加元素が完全に固溶しないため、十分な強度が得られ
ない。また、1350℃以上に加熱した場合、加熱粒径
が著しく粗くなり、靭性が劣化する。従って、加熱温度
を1100〜1350℃の範囲に限定した。
添加元素が完全に固溶しないため、十分な強度が得られ
ない。また、1350℃以上に加熱した場合、加熱粒径
が著しく粗くなり、靭性が劣化する。従って、加熱温度
を1100〜1350℃の範囲に限定した。
【0032】圧延仕上温度:800℃以下 800℃を越える温度で圧延を終了した場合、組織が粗
くなり十分な靭性が得られない。従って、圧延仕上温度
を800℃以下に限定した。
くなり十分な靭性が得られない。従って、圧延仕上温度
を800℃以下に限定した。
【0033】
【実施例】表1に実施例を示す。各鋼は表中に示す各製
造条件で等辺等厚山形鋼に圧延した。表中のメッキ割れ
の有無の項は、圧延した山形鋼に実際の施工と同様に、
接合用ボルトの穴開け加工を施した後に溶融亜鉛メッキ
浴中に浸漬し、穴開け加工部から割れが発生するかどう
かを確認した結果である。
造条件で等辺等厚山形鋼に圧延した。表中のメッキ割れ
の有無の項は、圧延した山形鋼に実際の施工と同様に、
接合用ボルトの穴開け加工を施した後に溶融亜鉛メッキ
浴中に浸漬し、穴開け加工部から割れが発生するかどう
かを確認した結果である。
【0034】表1中の「製造」の項は、各鋼の加熱温度
及び圧延仕上温度の条件をそれぞれ記号A〜Dで表した
ものである。記号Aは加熱温度1225℃で圧延仕上温
度765℃の条件を、記号Bは加熱温度995℃で圧延
仕上温度685℃の条件を、記号Cは加熱温度1244
℃で圧延仕上温度877℃の条件を、記号Dは加熱温度
1365℃で圧延仕上温度775℃の条件をそれぞれ示
す。
及び圧延仕上温度の条件をそれぞれ記号A〜Dで表した
ものである。記号Aは加熱温度1225℃で圧延仕上温
度765℃の条件を、記号Bは加熱温度995℃で圧延
仕上温度685℃の条件を、記号Cは加熱温度1244
℃で圧延仕上温度877℃の条件を、記号Dは加熱温度
1365℃で圧延仕上温度775℃の条件をそれぞれ示
す。
【0035】また、表1中の「TS」の項は、JIS1
A号試験片を用いて調べた常温での引張強度(MPa)
を示したものである。
A号試験片を用いて調べた常温での引張強度(MPa)
を示したものである。
【0036】また、表1中の「vTrs」の項は、各鋼
の破面遷移温度(℃)をそれぞれ表したものである。
の破面遷移温度(℃)をそれぞれ表したものである。
【0037】1−1と1−2は本発明の請求範囲の化学
成分、製造条件を満足しているため、780MPa以上
の強度と優れた靭性を有し、メッキ割れも生じない。
成分、製造条件を満足しているため、780MPa以上
の強度と優れた靭性を有し、メッキ割れも生じない。
【0038】1−3は低Cで、低い加熱温度のため、7
80MPa級の強度を確保することができない。
80MPa級の強度を確保することができない。
【0039】1−4はC量が多く、圧延仕上温度が87
7℃と高いため、959MPaと著しく高強度となり、
靭性が劣化し、メッキ割れが生じている。
7℃と高いため、959MPaと著しく高強度となり、
靭性が劣化し、メッキ割れが生じている。
【0040】1−5はSi量が多いためメッキ焼けが生
じ、また加熱温度が高いため強度が高く、靭性が劣化し
ており、メッキ割れが発生している。
じ、また加熱温度が高いため強度が高く、靭性が劣化し
ており、メッキ割れが発生している。
【0041】1−6は低Mn量のため強度が低い。
【0042】1−7はMn量が多いため、加熱温度は低
いが強度が高く、メッキ割れが発生している。
いが強度が高く、メッキ割れが発生している。
【0043】1−8はCuが高いため、靭性が劣化して
おり、メッキ割れが生じている。
おり、メッキ割れが生じている。
【0044】1−9はNiが多く加熱温度も著しく高い
ため、強度が高く、靭性が劣化しており、メッキ割れが
発生する。
ため、強度が高く、靭性が劣化しており、メッキ割れが
発生する。
【0045】1−10はCr添加量が多く、圧延仕上温
度も高いため、高強度となり、靭性も低く、メッキ割れ
が生じている。
度も高いため、高強度となり、靭性も低く、メッキ割れ
が生じている。
【0046】1−11はMo添加量が多いため、加熱温
度が低いものの、強度が高く、メッキ割れが生じてい
る。
度が低いものの、強度が高く、メッキ割れが生じてい
る。
【0047】1−12はTi添加量が請求範囲以下であ
るため、製造条件は請求範囲以内であるが、メッキ割れ
が生じている。
るため、製造条件は請求範囲以内であるが、メッキ割れ
が生じている。
【0048】1−13はTi添加量が多すぎることと、
加熱温度が著しく高いため析出物が粗くなり、靭性も劣
化して、その結果メッキ割れが生じている。
加熱温度が著しく高いため析出物が粗くなり、靭性も劣
化して、その結果メッキ割れが生じている。
【0049】1−14はNb添加量が多く、圧延仕上温
度も高いため、高強度となり、メッキ割れが生じてい
る。
度も高いため、高強度となり、メッキ割れが生じてい
る。
【0050】1−15はV添加量が多いため、加熱温度
が低いものの高強度となり、メッキ割れが生じている。
が低いものの高強度となり、メッキ割れが生じている。
【0051】1−16はCa添加量が高く、鋼の清浄度
が劣るため、強度は780MPaレベルであるが割れが
発生している。
が劣るため、強度は780MPaレベルであるが割れが
発生している。
【0052】1−17は成分が請求範囲を満たしている
が、加熱温度が著しく高いため組織が粗くなり、靭性が
劣化し、メッキ割れが生じている。
が、加熱温度が著しく高いため組織が粗くなり、靭性が
劣化し、メッキ割れが生じている。
【0053】1−18は成分が請求範囲を満たしている
が、圧延仕上温度が高いため靭性が低く、メッキ割れが
生じている。
が、圧延仕上温度が高いため靭性が低く、メッキ割れが
生じている。
【0054】1−19は成分は請求範囲を満たしている
ものの、加熱温度が低いため強度不足となっている。
ものの、加熱温度が低いため強度不足となっている。
【0055】1−20は成分および製造条件ともに請求
範囲を満たしているため、強度が高く、高靭性であり、
メッキ割れの発生も認められない。
範囲を満たしているため、強度が高く、高靭性であり、
メッキ割れの発生も認められない。
【0056】1−21,1−22,1−23は成分およ
び製造条件ともに請求範囲を満たしているため、いずれ
も高強度で且つ、メッキ割れの発生もない。
び製造条件ともに請求範囲を満たしているため、いずれ
も高強度で且つ、メッキ割れの発生もない。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明法により製造した鋼材は、高強度
で且つ、ボルト穴加工後、溶融亜鉛メッキしても割れを
生じない。よって、鉄塔、橋梁及び建築物に用いた場
合、これら構造物の軽量化に大きく貢献し、産業上極め
て有用である。
で且つ、ボルト穴加工後、溶融亜鉛メッキしても割れを
生じない。よって、鉄塔、橋梁及び建築物に用いた場
合、これら構造物の軽量化に大きく貢献し、産業上極め
て有用である。
【図1】鋼材の常温強度TS(MPa)とメッキ浴中引
張試験の伸び(%)との関係を示す図。
張試験の伸び(%)との関係を示す図。
【図2】溶融亜鉛中における母材の脆化を調べるための
引張試験片を示す図である。
引張試験片を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 重量比でC:0.08〜0.20%、S
i:0.60%以下、Mn:1.0〜2.0%、Cu:
2.0%以下、Ni:2.0%以下、Cr:1.0%以
下、Mo:1.0%以下、Ti:0.10〜0.2%を
含み、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を1
100〜1350℃に加熱し、800℃以下で熱間圧延
を終了させ、引張強度を780MPa級とすることを特
徴とする耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強
度鋼の製造方法。 - 【請求項2】 重量比でNb:0.15%以下、V:
0.2%以下で、かつ、Nb+0.5V+Ti≧0.1
75%を満たすことを特徴とする請求項1記載の耐溶融
亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製造方
法。 - 【請求項3】 重量比でCa:0.004%以下を添加
することを特徴とする請求項1または請求項2記載の耐
溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25206596A JPH1096016A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25206596A JPH1096016A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1096016A true JPH1096016A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17232072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25206596A Pending JPH1096016A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 耐溶融亜鉛メッキ割れ特性に優れた非調質高強度鋼の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1096016A (ja) |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP25206596A patent/JPH1096016A/ja active Pending
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