JPH1098181A - 電界効果トランジスタ - Google Patents
電界効果トランジスタInfo
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- JPH1098181A JPH1098181A JP24835996A JP24835996A JPH1098181A JP H1098181 A JPH1098181 A JP H1098181A JP 24835996 A JP24835996 A JP 24835996A JP 24835996 A JP24835996 A JP 24835996A JP H1098181 A JPH1098181 A JP H1098181A
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- layer
- electron
- electron supply
- inp
- supply layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 チャネル層における電子濃度を十分高めるこ
とができ、ヘテロ接合FETの高性能化をはかる。 【解決手段】 化合物半導体を用いたヘテロ接合FET
において、InP基板101上に形成されたノンドープ
のInGaAsチャネル層103と、チャネル層103
上に形成されたn+ 型のInAlAs第1電子供給層1
05と、第1電子供給層105上に形成されたn+ 型の
InP第2電子供給層106と、第2電子供給層106
の上に形成されたノンドープのInAlAsショットキ
ーコンタクト層107と、コンタクト層107上の一部
に形成されたゲート電極109と、ゲート電極109の
両側に形成されたソース・ドレインとなるオーミック電
極111,112とを備えた。
とができ、ヘテロ接合FETの高性能化をはかる。 【解決手段】 化合物半導体を用いたヘテロ接合FET
において、InP基板101上に形成されたノンドープ
のInGaAsチャネル層103と、チャネル層103
上に形成されたn+ 型のInAlAs第1電子供給層1
05と、第1電子供給層105上に形成されたn+ 型の
InP第2電子供給層106と、第2電子供給層106
の上に形成されたノンドープのInAlAsショットキ
ーコンタクト層107と、コンタクト層107上の一部
に形成されたゲート電極109と、ゲート電極109の
両側に形成されたソース・ドレインとなるオーミック電
極111,112とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化合物半導体を構
成材料とする電界効果トランジスタに係わり、特にヘテ
ロ接合を利用したヘテロ接合電界効果トランジスタに関
する。
成材料とする電界効果トランジスタに係わり、特にヘテ
ロ接合を利用したヘテロ接合電界効果トランジスタに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子親和力の小さいn型半導体か
らなる電子供給層と電子親和力の大きいノンドープの半
導体からなるチャネル層を隣接させた変調ドーピング構
造を使ったヘテロ接合電界効果トランジスタが注目され
ている。このトランジスタは、高い電子濃度と高い電子
移動度が得られ、高速動作が可能となるという特徴を有
する。以下、この変調ドーピング構造を使ったヘテロ接
合電界効果トランジスタをHFETと記す。
らなる電子供給層と電子親和力の大きいノンドープの半
導体からなるチャネル層を隣接させた変調ドーピング構
造を使ったヘテロ接合電界効果トランジスタが注目され
ている。このトランジスタは、高い電子濃度と高い電子
移動度が得られ、高速動作が可能となるという特徴を有
する。以下、この変調ドーピング構造を使ったヘテロ接
合電界効果トランジスタをHFETと記す。
【0003】図6に、従来のHFETの素子構造断面を
示す。図中の601はInP基板、602はInPバッ
ファ層、603はノンドープのInGaAsチャネル
層、604はノンドープのInAlAsスペーサ層、6
05はn+ 型のInAlAs電子供給層、607はノン
ドープのInAlAsショットキーコンタクト層、60
8はn+ 型のInGaAsオーミックコンタクト層、6
09はゲート電極、611,612はオーミック電極を
示している。
示す。図中の601はInP基板、602はInPバッ
ファ層、603はノンドープのInGaAsチャネル
層、604はノンドープのInAlAsスペーサ層、6
05はn+ 型のInAlAs電子供給層、607はノン
ドープのInAlAsショットキーコンタクト層、60
8はn+ 型のInGaAsオーミックコンタクト層、6
09はゲート電極、611,612はオーミック電極を
示している。
【0004】この種のHFETをより高性能化するため
に、主に2つの試みがなされている。第1はチャネル層
の電子移動度を高めること、第2はチャネル層の電子濃
度を高めることである。
に、主に2つの試みがなされている。第1はチャネル層
の電子移動度を高めること、第2はチャネル層の電子濃
度を高めることである。
【0005】第1の電子移動度を高めるには、チャネル
層の材料自体に電子移動度の高い材料を使うことが有効
である。そのため、InP基板上の材料系を例にとる
と、InPに格子整合するIn0.53Ga0.47Asの代わ
りに、In組成の高いIny Ga1-y As(y>0.5
3)がよく使われている。
層の材料自体に電子移動度の高い材料を使うことが有効
である。そのため、InP基板上の材料系を例にとる
と、InPに格子整合するIn0.53Ga0.47Asの代わ
りに、In組成の高いIny Ga1-y As(y>0.5
3)がよく使われている。
【0006】次に、第2の電子濃度を高めるには、電子
供給層とチャネル層の電子親和力の差が大きい材料系を
使い、さらに電子供給層のドーピング濃度を高濃度化す
ることが有効である。ところが、電子供給層を高濃度に
ドーピングしようとした場合、ドーピング濃度の上限が
あり、所望の電子濃度を達成できない場合が多い。電子
親和力の小さい半導体ほど、この上限が低い傾向があ
る。
供給層とチャネル層の電子親和力の差が大きい材料系を
使い、さらに電子供給層のドーピング濃度を高濃度化す
ることが有効である。ところが、電子供給層を高濃度に
ドーピングしようとした場合、ドーピング濃度の上限が
あり、所望の電子濃度を達成できない場合が多い。電子
親和力の小さい半導体ほど、この上限が低い傾向があ
る。
【0007】また、HFETを構成する材料に固有な問
題も指摘されている。例えば、図6に示したInP基板
601上のHFETでは、熱処理を加えるとドレイン電
流が低下していく。この原因は、InAlAs電子供給
層605のSiがFと結合し易く、熱処理中に不活性化
されてチャネルの電子濃度が低下するためであること
が、報告されている(文献:N.Hayafuji et al.,Appl.P
hys.Lett. vol.66(1995)863 )。
題も指摘されている。例えば、図6に示したInP基板
601上のHFETでは、熱処理を加えるとドレイン電
流が低下していく。この原因は、InAlAs電子供給
層605のSiがFと結合し易く、熱処理中に不活性化
されてチャネルの電子濃度が低下するためであること
が、報告されている(文献:N.Hayafuji et al.,Appl.P
hys.Lett. vol.66(1995)863 )。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、HF
ETの高性能化をはかるためにはチャネル層における電
子濃度を高める必要がある。チャネル層の電子濃度を高
めるためには、電子供給層としてチャネル層よりも電子
親和力の十分小さい半導体材料を用い、さらにドーピン
グ濃度を高濃度化する必要がある。しかし、電子親和力
の小さい半導体材料は一般にドーピング濃度の上限が低
く、高濃度にドーピングすることはできない。このた
め、チャネル層の電子濃度を十分に高めることはでき
ず、HFETの高性能化をはかるにも限度があった。ま
た、熱処理を加えると、電子供給層中のドーピング不純
物であるSiがFと結合し、これによっても電子濃度が
低下する問題があった。
ETの高性能化をはかるためにはチャネル層における電
子濃度を高める必要がある。チャネル層の電子濃度を高
めるためには、電子供給層としてチャネル層よりも電子
親和力の十分小さい半導体材料を用い、さらにドーピン
グ濃度を高濃度化する必要がある。しかし、電子親和力
の小さい半導体材料は一般にドーピング濃度の上限が低
く、高濃度にドーピングすることはできない。このた
め、チャネル層の電子濃度を十分に高めることはでき
ず、HFETの高性能化をはかるにも限度があった。ま
た、熱処理を加えると、電子供給層中のドーピング不純
物であるSiがFと結合し、これによっても電子濃度が
低下する問題があった。
【0009】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、電子親和力の小さい材
料を用いても電子供給層における不純物濃度を高くする
ことができ、かつ電子供給層中の不純物SiのFとの結
合を抑制することができ、チャネル層における電子濃度
を高めて素子特性の向上をはかり得る電界効果トランジ
スタを提供することにある。
ので、その目的とするところは、電子親和力の小さい材
料を用いても電子供給層における不純物濃度を高くする
ことができ、かつ電子供給層中の不純物SiのFとの結
合を抑制することができ、チャネル層における電子濃度
を高めて素子特性の向上をはかり得る電界効果トランジ
スタを提供することにある。
【0010】
(構成)本発明の骨子は、電子供給層として電子親和力
の小さいn型半導体層に加えて高濃度にn型ドーピング
できる電子親和力の大きい半導体層を複合して使うこと
により、素子特性を損なうことなくチャネル層に高濃度
の電子を供給することにある。
の小さいn型半導体層に加えて高濃度にn型ドーピング
できる電子親和力の大きい半導体層を複合して使うこと
により、素子特性を損なうことなくチャネル層に高濃度
の電子を供給することにある。
【0011】即ち本発明は、化合物半導体のヘテロ接合
を利用したHFETにおいて、不純物を導入していない
か或いは十分に低い濃度で導入している第1の半導体層
と、第1の半導体層より電子親和力が小さくかつ少なく
とも一部にn型不純物を導入している第2の半導体層
と、第2の半導体層より電子親和力が大きくかつ少なく
とも一部にn型不純物を導入している第3の半導体層
と、第3の半導体層より電子親和力の小さい第4の半導
体層とが、上記順に積層された構造を備えていることを
特徴とする。
を利用したHFETにおいて、不純物を導入していない
か或いは十分に低い濃度で導入している第1の半導体層
と、第1の半導体層より電子親和力が小さくかつ少なく
とも一部にn型不純物を導入している第2の半導体層
と、第2の半導体層より電子親和力が大きくかつ少なく
とも一部にn型不純物を導入している第3の半導体層
と、第3の半導体層より電子親和力の小さい第4の半導
体層とが、上記順に積層された構造を備えていることを
特徴とする。
【0012】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) 第3の半導体層の厚さが十分に薄く、隣接する第2
の半導体層と第4の半導体層との間で量子井戸が形成さ
れていること。 (2) 第3の半導体層の厚さが5nm以下であること。 (3) 第1の半導体層がInGaAs、第2の半導体層が
InAlAs、第3の半導体層がInPであること。 (4) 第1の半導体層がGaAs又はInGaAs、第2
の半導体層がAlGaAs又はInGaP、第3の半導
体層がGaAs,InGaAs又はInP、第4の半導
体層がAlGaAs又はInGaPであること。 (5) 第3の半導体層に導入されたn型不純物の面濃度
が、第2の半導体層に導入されたn型不純物の面濃度と
同じか又は高いこと。 (6) 第2及び第3の半導体層が周期的に2周期以上繰り
返されていること。
は次のものがあげられる。 (1) 第3の半導体層の厚さが十分に薄く、隣接する第2
の半導体層と第4の半導体層との間で量子井戸が形成さ
れていること。 (2) 第3の半導体層の厚さが5nm以下であること。 (3) 第1の半導体層がInGaAs、第2の半導体層が
InAlAs、第3の半導体層がInPであること。 (4) 第1の半導体層がGaAs又はInGaAs、第2
の半導体層がAlGaAs又はInGaP、第3の半導
体層がGaAs,InGaAs又はInP、第4の半導
体層がAlGaAs又はInGaPであること。 (5) 第3の半導体層に導入されたn型不純物の面濃度
が、第2の半導体層に導入されたn型不純物の面濃度と
同じか又は高いこと。 (6) 第2及び第3の半導体層が周期的に2周期以上繰り
返されていること。
【0013】また本発明は、化合物半導体のヘテロ接合
を利用したHFETにおいて、不純物を導入していない
か或いは十分に低い濃度で導入している半導体層からな
るチャネル層と、このチャネル層上に形成され、該チャ
ネル層より電子親和力が小さくかつ少なくとも一部にn
型不純物を導入している2種類以上の積層された半導体
層からなり、前記チャネル層への電子の供給を行う電子
供給層とを具備してなることを特徴とする。
を利用したHFETにおいて、不純物を導入していない
か或いは十分に低い濃度で導入している半導体層からな
るチャネル層と、このチャネル層上に形成され、該チャ
ネル層より電子親和力が小さくかつ少なくとも一部にn
型不純物を導入している2種類以上の積層された半導体
層からなり、前記チャネル層への電子の供給を行う電子
供給層とを具備してなることを特徴とする。
【0014】また本発明は、化合物半導体のヘテロ接合
を利用したHFETにおいて、不純物が導入されていな
いか或いは十分に低い濃度で導入されたチャネル層(I
nGaAs又はGaAs)と、このチャネル層上に形成
され、該チャネル層より電子親和力が小さくかつ少なく
とも一部にn型不純物が導入された第1の電子供給層
(InAlAs,AlGaAs又はInGaP)と、こ
の第1の電子供給層上に形成され、第1の電子供給層よ
り電子親和力が大きくかつ少なくとも一部にn型不純物
が導入された第2の電子供給層(InP,GaAs又は
InGaAs)と、この第2の電子供給層上に形成さ
れ、第2の電子供給層より電子親和力の小さいショット
キーコンタクト層(InAlAs又はAlGaAs)
と、このショットキーコンタクト層上に形成されたゲー
ト電極と、このゲート電極の両側に配置されたソース・
ドレイン電極とを具備してなることを特徴とする。 (作用)化合物半導体材料のドーピング濃度の上限は確
立されたものはないが、多くの理論的検討と実験データ
の集積がなされている。文献(E.Tokumitsu.Jpn.J.App
l.Phys.Vol.29(1990)L698-701)に詳しい報告がなされ
ている。InP基板に格子整合する材料系を例にとる
と、InGaAsをチャネル層とする場合、電子供給層
に使える材料としてInAlAsとInPがある。n型
ドーピングの上限はそれぞれ2×1019cm-3、及び8
×1019cm-3である。従って、InAlAsの代わり
にInPを使った方が濃度の点では有利である。
を利用したHFETにおいて、不純物が導入されていな
いか或いは十分に低い濃度で導入されたチャネル層(I
nGaAs又はGaAs)と、このチャネル層上に形成
され、該チャネル層より電子親和力が小さくかつ少なく
とも一部にn型不純物が導入された第1の電子供給層
(InAlAs,AlGaAs又はInGaP)と、こ
の第1の電子供給層上に形成され、第1の電子供給層よ
り電子親和力が大きくかつ少なくとも一部にn型不純物
が導入された第2の電子供給層(InP,GaAs又は
InGaAs)と、この第2の電子供給層上に形成さ
れ、第2の電子供給層より電子親和力の小さいショット
キーコンタクト層(InAlAs又はAlGaAs)
と、このショットキーコンタクト層上に形成されたゲー
ト電極と、このゲート電極の両側に配置されたソース・
ドレイン電極とを具備してなることを特徴とする。 (作用)化合物半導体材料のドーピング濃度の上限は確
立されたものはないが、多くの理論的検討と実験データ
の集積がなされている。文献(E.Tokumitsu.Jpn.J.App
l.Phys.Vol.29(1990)L698-701)に詳しい報告がなされ
ている。InP基板に格子整合する材料系を例にとる
と、InGaAsをチャネル層とする場合、電子供給層
に使える材料としてInAlAsとInPがある。n型
ドーピングの上限はそれぞれ2×1019cm-3、及び8
×1019cm-3である。従って、InAlAsの代わり
にInPを使った方が濃度の点では有利である。
【0015】ところが、InGaAsチャネル層との伝
導体のバンド不連続量はInPの方が小さいために、チ
ャネルに実際に蓄積できる電子濃度はInPの方が小さ
くなってしまう。従って、チャネル層とのヘテロ接合形
成により電子親和力小さいInAlAsを用い、ヘテロ
接合より離れた部分にn型InPを使うことで高濃度ド
ーピングの特性を生かすことができる。この場合、In
Pの厚さが厚いとInP層自体に電子の多量の蓄積が生
じてしまう。この蓄積を防ぐために、InAlAs層内
にn型InP量子井戸を形成し、電子の基底準位が伝導
帯の下端より十分に高くなるようにしてやればよい。
導体のバンド不連続量はInPの方が小さいために、チ
ャネルに実際に蓄積できる電子濃度はInPの方が小さ
くなってしまう。従って、チャネル層とのヘテロ接合形
成により電子親和力小さいInAlAsを用い、ヘテロ
接合より離れた部分にn型InPを使うことで高濃度ド
ーピングの特性を生かすことができる。この場合、In
Pの厚さが厚いとInP層自体に電子の多量の蓄積が生
じてしまう。この蓄積を防ぐために、InAlAs層内
にn型InP量子井戸を形成し、電子の基底準位が伝導
帯の下端より十分に高くなるようにしてやればよい。
【0016】量子井戸の伝導帯の下端と電子の基底準位
のエネルギー差ΔE1は、無限大のエネルギー障壁の場
合には次式、 ΔE=(h/2π)2 π2 /(2m* L2 ) で表される。ここで、m* は電子の有効質量、Lは量子
井戸の厚さである。実際の量子井戸ではポテンシャル障
壁の高さは有限であるため、ΔEは数値計算により求め
る。パラレル伝導のもととなる量子井戸内への電子の溜
まり込みを少なくするために、量子井戸の厚さは5nm
以下である必要があり、更には2nm以下であることが
望ましい。
のエネルギー差ΔE1は、無限大のエネルギー障壁の場
合には次式、 ΔE=(h/2π)2 π2 /(2m* L2 ) で表される。ここで、m* は電子の有効質量、Lは量子
井戸の厚さである。実際の量子井戸ではポテンシャル障
壁の高さは有限であるため、ΔEは数値計算により求め
る。パラレル伝導のもととなる量子井戸内への電子の溜
まり込みを少なくするために、量子井戸の厚さは5nm
以下である必要があり、更には2nm以下であることが
望ましい。
【0017】InAlAsに挟まれた2nmのInP量
子井戸について、ポアソン方程式とシュレディンガー方
程式をセルフコンシステントに解いて求めたΔEは、
0.18eV程度になる。InAlAsとInPの伝導
帯のバンド不連続量が0.3eVであるのに対してこの
値は十分に大きなものであり、InP層内への電子の蓄
積を小さくできる。量子井戸を形成する材料の組み合わ
せには、格子整合しない材料を使うこともできる。特
に、井戸層が基板と格子整合しない場合には、転位を発
生せずに、弾性変形に留まるための厚さの上限が存在す
る。
子井戸について、ポアソン方程式とシュレディンガー方
程式をセルフコンシステントに解いて求めたΔEは、
0.18eV程度になる。InAlAsとInPの伝導
帯のバンド不連続量が0.3eVであるのに対してこの
値は十分に大きなものであり、InP層内への電子の蓄
積を小さくできる。量子井戸を形成する材料の組み合わ
せには、格子整合しない材料を使うこともできる。特
に、井戸層が基板と格子整合しない場合には、転位を発
生せずに、弾性変形に留まるための厚さの上限が存在す
る。
【0018】これまでの説明ではn型層を2層の場合を
例に取ったが、層数は2層である必要はない。HFET
の特性上好ましくないゲート近傍のパラレル伝導が大き
くならない範囲で、例えばInAlAs/InP/In
AlAsのように3層構造にしたり、InPとInAl
Asを周期的に繰り返す構造、例えば各0.5nmの厚
さ3周期、といった構造にすることが有効である。
例に取ったが、層数は2層である必要はない。HFET
の特性上好ましくないゲート近傍のパラレル伝導が大き
くならない範囲で、例えばInAlAs/InP/In
AlAsのように3層構造にしたり、InPとInAl
Asを周期的に繰り返す構造、例えば各0.5nmの厚
さ3周期、といった構造にすることが有効である。
【0019】また、n型ドーピングの方法であるが、成
長と同時に厚さ方向に均一なドーピングを行うユニフォ
ームドーピング法と、成長を一次中断してドーピングの
みを行うプレーナドーピング或いはスパイクドーピング
と呼ばれるドーピング法の大きく分けて2種類がある。
これらの場合、ドーピング濃度はユニフォームドーピン
グの場合は各層につき1×1018cm-3以上、望ましく
は2×1018cm-3以上、またプレーナドーピングの場
合は5×1011cm-2以上、望ましくは1×1012cm
-2以上がよい。
長と同時に厚さ方向に均一なドーピングを行うユニフォ
ームドーピング法と、成長を一次中断してドーピングの
みを行うプレーナドーピング或いはスパイクドーピング
と呼ばれるドーピング法の大きく分けて2種類がある。
これらの場合、ドーピング濃度はユニフォームドーピン
グの場合は各層につき1×1018cm-3以上、望ましく
は2×1018cm-3以上、またプレーナドーピングの場
合は5×1011cm-2以上、望ましくは1×1012cm
-2以上がよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係わるHFETの素子構造を示す断面図である。本構造
は例えば、有機金属気相成長法により成長できる。成長
原料には、トリメチルガリウム(CH3 )3 Ga,トリ
メチルアルミニウム(CH3 )3 Al,トリメチルイン
ジウム(CH3 )3 In,アルシンAsH3 ,ホスフィ
ンPH3 を用い、ドーパント原料として、ジシランSi
2 H6 ,テトラエチル錫((C2 H5 )4 Sn),フェ
ロセンCP2 Feを使用する。
形態によって説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係わるHFETの素子構造を示す断面図である。本構造
は例えば、有機金属気相成長法により成長できる。成長
原料には、トリメチルガリウム(CH3 )3 Ga,トリ
メチルアルミニウム(CH3 )3 Al,トリメチルイン
ジウム(CH3 )3 In,アルシンAsH3 ,ホスフィ
ンPH3 を用い、ドーパント原料として、ジシランSi
2 H6 ,テトラエチル錫((C2 H5 )4 Sn),フェ
ロセンCP2 Feを使用する。
【0021】Feドープ半絶縁性InP基板101上に
ノンドープInPバッファ層102、ノンドープInG
aAsチャネル層(第1の半導体層)103、ノンドー
プInAlAsスペーサ層104、Siドープn+ 型I
nAlAs電子供給層(第2の半導体層)105、Sn
ドープn+ 型InP電子供給層(第3の半導体層)10
6、ノンドープInAlAsショットキーコンタクト層
(第4の半導体層)107、Siドープn+ 型InGa
Asオーミックコンタクト層108を成長形成する。さ
らに、コンタクト層108を一部除去した部分にTi/
Pt/Auゲート電極109を形成し、その両側のコン
タクト層108上にAuGeNiオーミック電極11
1,112を形成する。
ノンドープInPバッファ層102、ノンドープInG
aAsチャネル層(第1の半導体層)103、ノンドー
プInAlAsスペーサ層104、Siドープn+ 型I
nAlAs電子供給層(第2の半導体層)105、Sn
ドープn+ 型InP電子供給層(第3の半導体層)10
6、ノンドープInAlAsショットキーコンタクト層
(第4の半導体層)107、Siドープn+ 型InGa
Asオーミックコンタクト層108を成長形成する。さ
らに、コンタクト層108を一部除去した部分にTi/
Pt/Auゲート電極109を形成し、その両側のコン
タクト層108上にAuGeNiオーミック電極11
1,112を形成する。
【0022】HFETの製造は、一般的な工程で行う。
まずはじめに、HFETを形成しない部分を基板までエ
ッチングしてHFET間の素子分離を行う。続いて、ソ
ース・ドレイン電極となるAuGeNiを蒸着後、窒素
雰囲気中で熱処理を行い、アロイオーミック電極11
1,112を形成する。その後、ゲート形成口を開口
し、InGaAsコンタクト層108をエッチングによ
って除去する。エッチングをする場合、InAlAsコ
ンタクト層107の所でエッチングが止まるよう、In
GaAsのみを選択的にエッチングできるクエン酸とH
2 O2 の混合液を使う。その後、ゲート金属を蒸着し、
リフトオフによりゲート電極109を形成する。
まずはじめに、HFETを形成しない部分を基板までエ
ッチングしてHFET間の素子分離を行う。続いて、ソ
ース・ドレイン電極となるAuGeNiを蒸着後、窒素
雰囲気中で熱処理を行い、アロイオーミック電極11
1,112を形成する。その後、ゲート形成口を開口
し、InGaAsコンタクト層108をエッチングによ
って除去する。エッチングをする場合、InAlAsコ
ンタクト層107の所でエッチングが止まるよう、In
GaAsのみを選択的にエッチングできるクエン酸とH
2 O2 の混合液を使う。その後、ゲート金属を蒸着し、
リフトオフによりゲート電極109を形成する。
【0023】図2(a)は、図1に示したHFET構造
のゲート直下の電子濃度の分布をポアッソン方程式とシ
ュレンディンガー方程式をセルフコンシステントに解い
て計算した結果である。計算に用いた構造はInPバッ
ファ層102上に、ノンドープInGaAsチャネル層
103が厚さ20nm、ノンドープInAlAsスペー
サ層104が厚さ3nm、n+ 型InAlAs電子供給
層(第1の電子供給層)105が厚さ2nm,不純物濃
度2×1019cm-3、n+ 型InP電子供給層(第2の
電子供給層)106が厚さ2nm,不純物濃度2×10
19cm-3、ノンドープInAlAsショットキーコンタ
クト層107が厚さ20nmである。
のゲート直下の電子濃度の分布をポアッソン方程式とシ
ュレンディンガー方程式をセルフコンシステントに解い
て計算した結果である。計算に用いた構造はInPバッ
ファ層102上に、ノンドープInGaAsチャネル層
103が厚さ20nm、ノンドープInAlAsスペー
サ層104が厚さ3nm、n+ 型InAlAs電子供給
層(第1の電子供給層)105が厚さ2nm,不純物濃
度2×1019cm-3、n+ 型InP電子供給層(第2の
電子供給層)106が厚さ2nm,不純物濃度2×10
19cm-3、ノンドープInAlAsショットキーコンタ
クト層107が厚さ20nmである。
【0024】ゲートバイアスが0Vの場合、InGaA
sチャネル層103には3.2×1012cm-2、InP
電子供給層106には4×1011cm-2、の電子が蓄積
しており、この状態ではパラレル伝導があることを示し
ている。
sチャネル層103には3.2×1012cm-2、InP
電子供給層106には4×1011cm-2、の電子が蓄積
しており、この状態ではパラレル伝導があることを示し
ている。
【0025】図2(b)は、ゲートに−0.5Vの電圧
を印加した場合の電子濃度の分布を示す。この場合、I
nGaAsチャネル層103には2.5×1012c
m-2、InP電子供給層106には2×1010cm-2の
電子が蓄積している。InP電子供給層106への蓄積
量は、ゲートバイアスが0Vの場合と比較して1/20
に減っており、パラレル伝導は無視できるほど小さくな
っている。
を印加した場合の電子濃度の分布を示す。この場合、I
nGaAsチャネル層103には2.5×1012c
m-2、InP電子供給層106には2×1010cm-2の
電子が蓄積している。InP電子供給層106への蓄積
量は、ゲートバイアスが0Vの場合と比較して1/20
に減っており、パラレル伝導は無視できるほど小さくな
っている。
【0026】次に、図3ではシートドーパント濃度を一
定にしたまま、InP電子供給層106の厚さを薄くし
た場合を計算した。構造はInPバッファ層102上
に、ノンドープInGaAsチャネル層103が厚さ2
0nm、ノンドープInAlAsスペーサ層104が厚
さ3nm、n+ 型InAlAs電子供給層105が厚さ
2nm,不純物濃度2×1019cm-3、n+ 型InP電
子供給層106が厚さ1nm,不純物濃度4×1019c
m-3、ノンドープInAlAsショットキーコンタクト
層107が厚さ20nmである。
定にしたまま、InP電子供給層106の厚さを薄くし
た場合を計算した。構造はInPバッファ層102上
に、ノンドープInGaAsチャネル層103が厚さ2
0nm、ノンドープInAlAsスペーサ層104が厚
さ3nm、n+ 型InAlAs電子供給層105が厚さ
2nm,不純物濃度2×1019cm-3、n+ 型InP電
子供給層106が厚さ1nm,不純物濃度4×1019c
m-3、ノンドープInAlAsショットキーコンタクト
層107が厚さ20nmである。
【0027】この構造では、ゲートバイアスが0Vであ
っても、InGaAsチャネル層103の電子濃度が
3.4×1012cm-2であるのに対して、InP電子供
給層106の電子濃度は1.5×1010cm-2であり、
パラレル伝導が殆ど無視できることを示している。
っても、InGaAsチャネル層103の電子濃度が
3.4×1012cm-2であるのに対して、InP電子供
給層106の電子濃度は1.5×1010cm-2であり、
パラレル伝導が殆ど無視できることを示している。
【0028】以上、2つの構造について計算結果を示し
たが、InP電子供給層106,InAlAs電子供給
層105の厚さとドーピング濃度を変えることで、パラ
レル伝導の量、即ち電子供給層105,106に蓄積し
ている電子濃度、チャネル層103の電子濃度を制御で
きる。
たが、InP電子供給層106,InAlAs電子供給
層105の厚さとドーピング濃度を変えることで、パラ
レル伝導の量、即ち電子供給層105,106に蓄積し
ている電子濃度、チャネル層103の電子濃度を制御で
きる。
【0029】このように電子供給層を2つの層から構成
する利点を説明する。まず第1は、チャネル層の電子濃
度を高めることができることである。本実施形態では、
InPとInAlAsを電子供給層に用いた。これまで
に報告されているn型ドーピング濃度の上限は先にも説
明したように、InAlAsが2×1019cm-3である
のに対して、InPは8×1019cm-3である。従っ
て、InPを使うことで同じ厚さの電子供給層に対して
より高くドーピングが可能である。
する利点を説明する。まず第1は、チャネル層の電子濃
度を高めることができることである。本実施形態では、
InPとInAlAsを電子供給層に用いた。これまで
に報告されているn型ドーピング濃度の上限は先にも説
明したように、InAlAsが2×1019cm-3である
のに対して、InPは8×1019cm-3である。従っ
て、InPを使うことで同じ厚さの電子供給層に対して
より高くドーピングが可能である。
【0030】電子供給層を2つ以上の層から構成する第
2の利点は、ゲート直下領域以外のオーミック電極から
ゲートにいたる領域で、表面側のオーミックコンタクト
層が残っている部分で電子供給層の平均的移動度を高く
できることである。図1の実施形態に示した構造では、
電子供給層はInAlAsとInPからなる。電子移動
度を1×1018台のドーピング濃度で比較すると、In
Pの方がInAlAsより約3倍高い。従って、HFE
Tのソース抵抗やドレイン抵抗を低くすることに有効で
ある。また、特にInPの場合には衝突電離を引き起こ
すしきい電界値が高いために、2層構造を使うことで耐
圧低下を引き起こすようなことはない。
2の利点は、ゲート直下領域以外のオーミック電極から
ゲートにいたる領域で、表面側のオーミックコンタクト
層が残っている部分で電子供給層の平均的移動度を高く
できることである。図1の実施形態に示した構造では、
電子供給層はInAlAsとInPからなる。電子移動
度を1×1018台のドーピング濃度で比較すると、In
Pの方がInAlAsより約3倍高い。従って、HFE
Tのソース抵抗やドレイン抵抗を低くすることに有効で
ある。また、特にInPの場合には衝突電離を引き起こ
すしきい電界値が高いために、2層構造を使うことで耐
圧低下を引き起こすようなことはない。
【0031】電子供給層を2つの層から構成する第3の
利点は、高濃度にドーピングされたn型半導体の熱処理
時のドナーの活性化率の変化を低減できることであり、
特にInP基板上でInAlAsを電子供給層に使うH
FETにおいて効果が大きい。既に説明したように、図
6に示した従来例では熱処理中にFがSiと結合するこ
とによってドレイン電流の減少が引き起こされる。この
特性劣化は、電子供給層がn+ 型InAlAsのみから
なっている構造を使う場合には避けることが困難であ
る。
利点は、高濃度にドーピングされたn型半導体の熱処理
時のドナーの活性化率の変化を低減できることであり、
特にInP基板上でInAlAsを電子供給層に使うH
FETにおいて効果が大きい。既に説明したように、図
6に示した従来例では熱処理中にFがSiと結合するこ
とによってドレイン電流の減少が引き起こされる。この
特性劣化は、電子供給層がn+ 型InAlAsのみから
なっている構造を使う場合には避けることが困難であ
る。
【0032】これに対し本実施形態では、チャネル層に
蓄積する電子はInP電子供給層とInAlAs電子供
給層の両方から供給されることに特徴がある。n+ 型I
nP電子供給層106はFの影響を受けないため、熱処
理中にドナーであるSnの不活性化が起こることはな
い。また、InAlAs層の上にInP層があると、F
の拡散をある程度防止する働きを持つことが報告されて
おり、InAlAs電子供給層105のSiの不活性化
もInP層がない場合に比較して抑制できる。従って、
熱処理時のドレイン電流の低下を抑制することができ
る。
蓄積する電子はInP電子供給層とInAlAs電子供
給層の両方から供給されることに特徴がある。n+ 型I
nP電子供給層106はFの影響を受けないため、熱処
理中にドナーであるSnの不活性化が起こることはな
い。また、InAlAs層の上にInP層があると、F
の拡散をある程度防止する働きを持つことが報告されて
おり、InAlAs電子供給層105のSiの不活性化
もInP層がない場合に比較して抑制できる。従って、
熱処理時のドレイン電流の低下を抑制することができ
る。
【0033】以上の2つの効果から本実施形態の構造は
n+ 型InAlAs層を使ってはいるが、熱処理に対し
て極めて強いことが示される。体積ドーピング濃度とド
ーピング層の厚さの積、即ち面濃度を考える。InP電
子供給層の面濃度とInAlAsの面濃度を変えても同
じチャネル電子濃度を得ることができる。従って、In
P層の面濃度をInAlAs面濃度よりなるべく高くし
た方がFの影響を低減できる。
n+ 型InAlAs層を使ってはいるが、熱処理に対し
て極めて強いことが示される。体積ドーピング濃度とド
ーピング層の厚さの積、即ち面濃度を考える。InP電
子供給層の面濃度とInAlAsの面濃度を変えても同
じチャネル電子濃度を得ることができる。従って、In
P層の面濃度をInAlAs面濃度よりなるべく高くし
た方がFの影響を低減できる。
【0034】なお、電子親和力が大きい半導体を電子供
給層に使う場合、ゲートリーク電流が増えることが懸念
される。しかしながら、本実施形態においては電子親和
力が大きい半導体層(InP)の厚さを薄くすることで
量子井戸が形成され、電子の基底準位は伝導体の下端よ
り高くなっている。InAlAsに挟まれたInP量子
井戸を例にとると、電子の基底準位と伝導体の下端との
エネルギー差ΔEはInPの厚さが2nmの場合、0.
18eV、1nmの場合は0.27Vである。このΔE
は十分に大きく、ゲートリーク電流の増加は殆どない。 (第2の実施形態)図4は、本発明の第2の実施形態に
係わるHFETの素子構造を示す断面図である。この実
施形態はGaAs基板上のHFETであり、AlGaA
s電子供給層の一部にInP層を第2の電子供給層とし
て使った構造を示す。
給層に使う場合、ゲートリーク電流が増えることが懸念
される。しかしながら、本実施形態においては電子親和
力が大きい半導体層(InP)の厚さを薄くすることで
量子井戸が形成され、電子の基底準位は伝導体の下端よ
り高くなっている。InAlAsに挟まれたInP量子
井戸を例にとると、電子の基底準位と伝導体の下端との
エネルギー差ΔEはInPの厚さが2nmの場合、0.
18eV、1nmの場合は0.27Vである。このΔE
は十分に大きく、ゲートリーク電流の増加は殆どない。 (第2の実施形態)図4は、本発明の第2の実施形態に
係わるHFETの素子構造を示す断面図である。この実
施形態はGaAs基板上のHFETであり、AlGaA
s電子供給層の一部にInP層を第2の電子供給層とし
て使った構造を示す。
【0035】図中の401はGaAs基板、402はG
aAsバッファ層、403はノンドープInGaAsチ
ャネル層、404はノンドープAlGaAsスペーサ
層、405はn+ 型AlGaAs電子供給層、406は
n+ 型InP電子供給層、407はn型AlGaAsシ
ョットキーコンタクト層、408はn+ 型オーミックコ
ンタクト層、409はゲート電極、411,412はオ
ーミック電極である。
aAsバッファ層、403はノンドープInGaAsチ
ャネル層、404はノンドープAlGaAsスペーサ
層、405はn+ 型AlGaAs電子供給層、406は
n+ 型InP電子供給層、407はn型AlGaAsシ
ョットキーコンタクト層、408はn+ 型オーミックコ
ンタクト層、409はゲート電極、411,412はオ
ーミック電極である。
【0036】電子供給層405として用いるn+ 型Al
x Ga1-x Asは高濃度にドーピングすることは難しく
x=0.25で4×1018cm-3程度がドーピングの上
限である。これに対し、電子供給層406としてInP
を使うことでドーピング濃度を8×1019cm-3と1桁
以上高くすることができる。なお、InPとGaAsで
は格子定数が3.5%違うため、InPの厚さは1nm
以下にしなくてはならない。
x Ga1-x Asは高濃度にドーピングすることは難しく
x=0.25で4×1018cm-3程度がドーピングの上
限である。これに対し、電子供給層406としてInP
を使うことでドーピング濃度を8×1019cm-3と1桁
以上高くすることができる。なお、InPとGaAsで
は格子定数が3.5%違うため、InPの厚さは1nm
以下にしなくてはならない。
【0037】このような構成であっても、先の第1の実
施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、
AlGaAsショットキーコンタクト層407がn型で
あることから、これを電子供給層の一部として用いるこ
ともできる。 (第3の実施形態)図5は、本発明の第3の実施形態に
係わるHFETの素子構造を示す断面図である。本実施
形態では、n+ 型InAlAs電子供給層505の上
に、基板側から0.5nmのn+ 型InP層と0.5n
mのn+ 型InAlAs層を3周期繰り返した多重構造
の電子供給層506を設けた構造となっている。なお、
図中の501〜505,507〜512は図1の101
〜105,107〜112に対応している。
施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、
AlGaAsショットキーコンタクト層407がn型で
あることから、これを電子供給層の一部として用いるこ
ともできる。 (第3の実施形態)図5は、本発明の第3の実施形態に
係わるHFETの素子構造を示す断面図である。本実施
形態では、n+ 型InAlAs電子供給層505の上
に、基板側から0.5nmのn+ 型InP層と0.5n
mのn+ 型InAlAs層を3周期繰り返した多重構造
の電子供給層506を設けた構造となっている。なお、
図中の501〜505,507〜512は図1の101
〜105,107〜112に対応している。
【0038】このような構成であっても、先の第1の実
施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態のよ
うな電子供給層の多重構造では、InPとInAlAs
の選択ウェットエッチングが容易であるので、この特質
を利用してリセスエッチングの深さを変え、異なる電子
供給層厚さのHFETを同じウェハから作り込むことが
できる。
施形態と同様の効果が得られる。また、本実施形態のよ
うな電子供給層の多重構造では、InPとInAlAs
の選択ウェットエッチングが容易であるので、この特質
を利用してリセスエッチングの深さを変え、異なる電子
供給層厚さのHFETを同じウェハから作り込むことが
できる。
【0039】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。各層の材料は実施形態で説明して
きた材料系以外の III−V族化合物半導体を用いること
ができる。例えば、チャネル層はInGaAsに限るも
のではなく、GaAsを用いてもよい。第1の電子供給
層はInAlAs,AlGaAsに限るものではなく、
InGaPを用いてもよい。第2の電子供給層はIn
P,InAlAs/InP多重構造に限るものではな
く、GaAs,InGaAsを用いてもよい。ショット
キーコンタクト層はInAlAs,AlGaAsに限る
ものではなく、InGaPを用いてもよい。さらに、 I
II−V族化合物半導体に限らず、II−VI族化合物半導体
を用いたHFETへの適用が可能である。
されるものではない。各層の材料は実施形態で説明して
きた材料系以外の III−V族化合物半導体を用いること
ができる。例えば、チャネル層はInGaAsに限るも
のではなく、GaAsを用いてもよい。第1の電子供給
層はInAlAs,AlGaAsに限るものではなく、
InGaPを用いてもよい。第2の電子供給層はIn
P,InAlAs/InP多重構造に限るものではな
く、GaAs,InGaAsを用いてもよい。ショット
キーコンタクト層はInAlAs,AlGaAsに限る
ものではなく、InGaPを用いてもよい。さらに、 I
II−V族化合物半導体に限らず、II−VI族化合物半導体
を用いたHFETへの適用が可能である。
【0040】また、実施形態ではHFETについて述べ
たが、n型半導体層を使うヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタや量子効果素子などにおいても高濃度ドーピング
を達成する手段、或いは熱処理による劣化を低減する手
段として適用することができる。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。
たが、n型半導体層を使うヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタや量子効果素子などにおいても高濃度ドーピング
を達成する手段、或いは熱処理による劣化を低減する手
段として適用することができる。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、H
FETの電子供給層を電子親和力の大きいn型半導体層
と電子親和力の小さいn型半導体層の2層構造にするこ
とにより、チャネル層における電子濃度を高めてHFE
Tの特性を向上させることができる。特に、n型InA
lAsを電子供給層として使うHFETについては、熱
処理時のドレイン電流の低下を抑制することができる。
FETの電子供給層を電子親和力の大きいn型半導体層
と電子親和力の小さいn型半導体層の2層構造にするこ
とにより、チャネル層における電子濃度を高めてHFE
Tの特性を向上させることができる。特に、n型InA
lAsを電子供給層として使うHFETについては、熱
処理時のドレイン電流の低下を抑制することができる。
【図1】第1の実施形態に係わるHFETの素子構造を
示す断面図。
示す断面図。
【図2】図1のHFETにおけるゲート直下の電子濃度
の分布を示す図。
の分布を示す図。
【図3】図1のHFETにおいてInP電子供給層の厚
さを薄くした場合のゲート直下の電子濃度の分布を示す
図。
さを薄くした場合のゲート直下の電子濃度の分布を示す
図。
【図4】第2の実施形態に係わるHFETの素子構造を
示す断面図。
示す断面図。
【図5】第3の実施形態に係わるHFETの素子構造を
示す断面図。
示す断面図。
【図6】従来のHFETの素子構造を示す断面図。
101,501…InP基板 102…InPバッファ層 103,403,503…i−InGaAsチャネル層 104,504…i−InAlAsスペーサ層 105,505…n+ −InAlAs電子供給層 106,406…n+ −InP電子供給層 107,507…i−InAlAsショットキーコンタ
クト層 108,508…n+ −InGaAsオーミックコンタ
クト層 109,409…ゲート電極 111,112,411,412…オーミック電極 401…GaAs基板 402…GaAsバッファ層 404…i−GaAlAsスペーサ層 405…n+ −GaAlAs電子供給層 407…n−GaAlAsショットキーコンタクト層 408…n+ −GaAsオーミックコンタクト層 502…InPバッファ層 506…n+ −InAlAs/n+ −InP多重構造電
子供給層
クト層 108,508…n+ −InGaAsオーミックコンタ
クト層 109,409…ゲート電極 111,112,411,412…オーミック電極 401…GaAs基板 402…GaAsバッファ層 404…i−GaAlAsスペーサ層 405…n+ −GaAlAs電子供給層 407…n−GaAlAsショットキーコンタクト層 408…n+ −GaAsオーミックコンタクト層 502…InPバッファ層 506…n+ −InAlAs/n+ −InP多重構造電
子供給層
Claims (3)
- 【請求項1】不純物を導入していないか或いは十分に低
い濃度で導入している第1の半導体層と、第1の半導体
層より電子親和力が小さくかつ少なくとも一部にn型不
純物を導入している第2の半導体層と、第2の半導体層
より電子親和力が大きくかつ少なくとも一部にn型不純
物を導入している第3の半導体層と、第3の半導体層よ
り電子親和力の小さい第4の半導体層とが、上記順に積
層された構造を備えていることを特徴とする電界効果ト
ランジスタ。 - 【請求項2】不純物を導入していないか或いは十分に低
い濃度で導入している半導体層からなるチャネル層と、
このチャネル層上に形成され、該チャネル層より電子親
和力が小さくかつ少なくとも一部にn型不純物を導入し
ている2種類以上の積層された半導体層からなり、前記
チャネル層への電子の供給を行う電子供給層とを具備し
てなることを特徴とする電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】不純物が導入されていないか或いは十分に
低い濃度で導入されたチャネル層と、このチャネル層上
に形成され、該チャネル層より電子親和力が小さくかつ
少なくとも一部にn型不純物が導入された第1の電子供
給層と、この第1の電子供給層上に形成され、第1の電
子供給層より電子親和力が大きくかつ少なくとも一部に
n型不純物が導入された第2の電子供給層と、この第2
の電子供給層上に形成され、第2の電子供給層より電子
親和力の小さいショットキーコンタクト層と、このショ
ットキーコンタクト層上に形成されたゲート電極と、こ
のゲート電極の両側に配置されたソース・ドレイン電極
とを具備してなることを特徴とする電界効果トランジス
タ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24835996A JPH1098181A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 電界効果トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24835996A JPH1098181A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 電界効果トランジスタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1098181A true JPH1098181A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17176934
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24835996A Pending JPH1098181A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 電界効果トランジスタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1098181A (ja) |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP24835996A patent/JPH1098181A/ja active Pending
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