JPH1098832A - リチウムイオン電池保護回路 - Google Patents

リチウムイオン電池保護回路

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JPH1098832A
JPH1098832A JP8251493A JP25149396A JPH1098832A JP H1098832 A JPH1098832 A JP H1098832A JP 8251493 A JP8251493 A JP 8251493A JP 25149396 A JP25149396 A JP 25149396A JP H1098832 A JPH1098832 A JP H1098832A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過充電の検出に対して設定する遅延時間を決
定する要素の1つである容量素子が短絡しても、過充電
検出の際には、リチウムイオン電池の充電を禁止し、リ
チウムイオン電池を過充電から保護することができるリ
チウムイオン電池保護回路を提供する。 【解決手段】 リチウムイオン電池101、102の過
充電を検出すると、容量素子109を用いて所定の遅延
時間を設けた後、リチウムイオン電池101、102の
充電を禁止するリチウムイオン電池保護回路110にお
いて、過充電を検出しているときに前記容量素子109
の短絡を検出する手段2を有し、前記容量素子109の
短絡を検出すると、リチウムイオン電池101、102
の充電を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン電
池を過充電から保護する機能をもったリチウムイオン電
池保護回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電源としてリチウムイオン電池を用いた
リチウムイオン電源装置(リチウムイオン電池パックと
もいう)には、通常、リチウムイオン電池を過電流、過
放電、あるいは、過充電から保護するリチウムイオン電
池保護回路が内蔵される。
【0003】以下、このリチウムイオン電池保護回路に
ついて、直列接続された2つのリチウムイオン電池を有
するリチウムイオン電源装置に内蔵されるものを例にと
って従来技術を説明する。
【0004】図3は直列接続された2つのリチウムイオ
ン電池を有するリチウムイオン電源装置のブロック図で
あって、101、102はリチウムイオン電池、103
はリチウムイオン電池101、102の充電を可能な状
態と、不可能な状態とに切り換えるための充電制御FE
T、104は充電制御FET103のON、OFFを制
御する充電制御FET制御回路、105、106はそれ
ぞれリチウムイオン電源装置の+端子、−端子、10
7、108は抵抗、109は容量素子として設けられた
チップコンデンサ、110’は2つのリチウムイオン電
池101、102のそれぞれを過充電から保護するリチ
ウムイオン電池保護回路、T1、T2、T3、T4、T
5はそれぞれリチウムイオン電池保護回路110’の端
子である。
【0005】そして、直列接続された2つのリチウムイ
オン電池の高電位側は+端子105に接続されるととも
に、抵抗107を介して端子T1に接続されており、ま
た、直列接続点は抵抗108を介して端子T2に接続さ
れており、また、低電位側は充電制御FET103を介
して−端子106に接続されるとともに、端子T3に接
続されている。尚、端子T3はリチウムイオン電池保護
回路110’内で接地されており、2つの直列接続され
たリチウムイオン電池の低電位側はグランドレベルとな
る。充電制御FET制御回路104は入力が端子T4
に、出力が充電制御FET103のゲートに、それぞれ
接続されている。チップコンデンサ109の一端は端子
T5に接続されており、他端は接地されている。
【0006】以下、リチウムイオン電池保護回路11
0’について説明する。リチウムイオン電池保護回路1
10’は、過充電検出回路1と、遅延時間設定回路7と
からなっており、まず、過充電検出回路1は2つの比較
器11、12と、出力電圧がそれぞれVref1、Vref2
2つの定電圧源13、14と、OR回路15とで構成さ
れており、比較器11の非反転入力端子(+)は端子T
1に接続されており、一方、反転入力端子(−)はその
低電位側が端子T2に接続された定電圧源13の高電位
側に接続されている。また、比較器12の非反転入力端
子(+)は端子T2に接続されており、一方、反転入力
端子(−)は低電位側が接地された定電圧源14の高電
位側に接続されている。そして、OR回路15は比較器
11、12のそれぞれの出力を入力しており、OR回路
15の出力が過充電検出回路1の出力となっている。
【0007】以上の接続関係により、リチウムイオン電
池101、102のどちらか一方でも、その電圧が所定
電圧(リチウムイオン電池101はVref1、リチウムイ
オン電池102はVref2)よりも大きくなる、すなわ
ち、過充電になると、過充電検出回路1の出力はハイレ
ベルになる(以下、このハイレベル出力を過充電検出信
号と表現する)。
【0008】次に、遅延時間設定回路7は比較器71
と、定電流源72、76と、NPN型トランジスタ73
と、反転回路74と、出力電圧V0の定電圧源75とで
構成されており、定電流源72は、端子T5及びトラン
ジスタ73のコレクタに接続されているとともに、過充
電検出信号を受けてONするようになっている。また、
反転回路74の入力は過充電検出回路1の出力に、出力
はトランジスタ73のベースに、それぞれ接続されてい
る。また、トランジスタ73のエミッタは接地されてい
る。また、比較器71の非反転入力端子(+)は、定電
流源72と端子T5とトランジスタ73のコレクタとの
接続点に接続されており、一方、反転入力端子(−)
は、その低電位側が接地された定電圧源75の高電位側
に接続されている。そして、定電流源76は端子T4に
接続されているとともに、比較器71のハイレベル出力
によってONするようになっている。
【0009】以上の接続関係により、過充電検出信号を
受けると、NPN型トランジスタ73がOFFとなり、
定電流源72から端子T5に電流が供給され、端子T5
に接続されたチップコンデンサ109が充電され、その
電圧は時間の経過とともに上昇し、電圧V0よりも高く
なると、比較器71の出力はハイレベルになり、定電流
源76から端子T4へ所定電流が出力される(以下、こ
の所定電流を充電禁止信号と表現する)。つまり、遅延
時間設定回路7は過充電検出信号に対して、定電流源7
2の出力電流I0とチップコンデンサ109の容量Cと
定電圧源75の出力電圧V0とによって決定する所定の
遅延時間t(t=CV0/I0)を設けた後、充電禁止信
号を出力する。
【0010】そして、端子T4には充電制御FET制御
回路104の入力が接続されており、充電制御FET制
御回路104は充電禁止信号を受けて充電制御FET1
03をOFFさせる構成になっているので、リチウムイ
オン電池101、102が+端子105と−端子106
との間に接続される充電装置とは遮断され、リチウムイ
オン電池101、102の充電は不可能な状態になり、
過充電の促進が防止される。
【0011】尚、以上のように、過充電を検出してから
リチウムイオン電池の充電を不可能な状態にするまでに
遅延時間を設けているが、これは外部ノイズによる過充
電検出回路1の誤動作をキャンセルするためである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記リチウ
ムイオン電源装置は、図4に示すように、チップコンデ
ンサ109、リチウムイオン電池保護回路110’など
の図3に示した各構成要素を1つの基板上に組み込んだ
ハイブリッドICであり、チップコンデンサ109のク
ラック、基板の配線パターンの不良、あるいは、その他
の何らかの原因により、チップコンデンサ109が短絡
してしまう場合がある。
【0013】しかしながら、上記従来のリチウムイオン
電池保護回路110’では、チップコンデンサ109が
短絡してしまうと、過充電検出回路1が過充電検出信号
を出力しても、遅延時間設定回路7内の比較器71の非
反転入力端子(+)の電圧はグランドレベルに固定さ
れ、比較器71の出力はハイレベルになり得ないので、
遅延設定回路7から充電禁止信号が出力されず、リチウ
ムイオン電池101、102の充電が続行され、発煙、
発火などの危険な状態に陥ってしまう。
【0014】そこで、本発明は、過充電の検出に対して
設定する遅延時間を決定する要素の1つである容量素子
が短絡しても、過充電検出の際には、リチウムイオン電
池の充電を禁止し、リチウムイオン電池を過充電から保
護することができるリチウムイオン電池保護回路を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載のリチウムイオン電池保護回路で
は、リチウムイオン電池の過充電を検出すると、容量素
子を用いて所定の遅延時間を設けた後、リチウムイオン
電池の充電を禁止するリチウムイオン電池保護回路にお
いて、過充電を検出しているときに前記容量素子の短絡
を検出する手段を有し、前記容量素子の短絡を検出する
と、リチウムイオン電池の充電を禁止する。
【0016】以上の構成により、過充電を検出した際
に、容量素子の短絡を検出すると、過充電の検出に対し
て遅延時間を設けることなく、直ちにリチウムイオン電
池の充電を禁止することになる。
【0017】また、請求項2に記載のリチウムイオン電
池保護回路では、請求項1に記載のリチウムイオン電池
保護回路において、前記容量素子に所定電圧を印加する
手段と、前記容量素子の電圧を検出する手段と、過充電
を検出しているときに前記容量素子の電圧が前記所定電
圧よりも低くなるとリチウムイオン電池の充電を禁止す
る手段とを有している。
【0018】容量素子が短絡している場合には、その電
圧は常にゼロに固定されているので、以上の構成によ
り、過充電を検出すると遅延時間を設けることなく、直
ちにリチウムイオン電池の充電を禁止することになる。
【0019】また、請求項1に記載のリチウムイオン電
池保護回路の具体例である、請求項3に記載のリチウム
イオン電池保護回路では、過充電を検出していないとき
は前記容量素子に所定電圧V2を印加するオフセット設
定回路と、過充電を検出しているときは前記容量素子に
所定電流を供給する容量素子充電回路と、第1入力電圧
の方が第2入力電圧よりも高くなると出力がハイレベル
になる第1比較器、第2比較器と、該第1比較器、第2
比較器の出力のどちらか一方でもハイレベルになると出
力がハイレベルになるOR回路とを有し、過充電を検出
していないときは、第1比較器に、第1入力として所定
電圧V2を、第2入力として所定電圧V1を、それぞれ与
え、第2比較器に、第1入力として所定電圧V3を、第
2入力として所定電圧V2を、それぞれ与え、過充電を
検出しているときは、第1比較器に、第1入力として前
記容量素子の電圧を、第2入力として所定電圧V1を、
それぞれ与え、第2比較器に、第1入力として所定電圧
3を、第2入力として前記容量素子の電圧を、それぞ
れ与え、前記所定電圧V1、V2、V3の関係がV1>V2
>V3であり、前記OR回路のハイレベル出力によって
リチウムイオン電池の充電を禁止する。
【0020】また、請求項4に記載のリチウムイオン電
池保護回路では、請求項3に記載のリチウムイオン電池
保護回路において、前記オフセット設定回路が、定電流
源とダイオードの接続点に前記容量素子を接続した構成
である。
【0021】また、請求項5に記載のリチウムイオン電
池保護回路では、請求項3に記載のリチウムイオン電池
保護回路において、前記オフセット設定回路が、定電流
源と抵抗の接続点に前記容量素子を接続した構成であ
る。
【0022】以上の構成により、容量素子が短絡してお
らず正常な場合は、過充電の検出に対して、容量素子の
容量C、容量素子充電回路の供給電流I、及び、所定電
圧V1、V2によって決定する遅延時間t(t=C(V1
−V2)/I)を設定した後、リチウムイオン電池の充
電を禁止し、一方、容量素子が短絡している場合は、過
充電を検出すると直ちにリチウムイオン電池の充電を禁
止することになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態で
あるリチウムイオン電池保護回路110を内蔵した、直
列接続された2つのリチウムイオン電池を有するリチウ
ムイオン電源装置であって、2は容量素子短絡検出機能
付き遅延時間設定回路である。尚、従来技術と同一部分
には同一符号を付して説明を省略する。
【0024】容量素子短絡検出機能付き遅延時間設定回
路2は、第1比較器21と、第2比較器22と、定電流
源23、30と、スイッチ回路24、28、31と、出
力電圧がそれぞれV1、V2、V3(ただし、V1>V2
3)である定電圧源25、26、27と、OR回路2
9とで構成されており、まず、定電流源23はスイッチ
回路24を介して端子T5に接続されており、スイッチ
回路24は過充電検出信号でONするようになってい
る。
【0025】次に、第1比較器21の非反転入力端子
(+)は、スイッチ回路24を介した定電流源23と端
子T5との接続点に接続されているとともに、スイッチ
回路28を介して低電位側が接地された定電圧源26の
高電位側に接続されており、一方、反転入力端子(−)
は、低電位側が接地された定電圧源25の高電位側に接
続されている。
【0026】次に、第2比較器22の非反転入力端子
(+)は、低電位側が接地された定電圧源27の高電位
側に接続されており、一方、反転入力端子(−)は、ス
イッチ回路24を介した定電流源23と端子T5との接
続点に接続されているとともに、スイッチ回路28を介
して低電位側が接地された定電圧源26の高電位側に接
続されている。尚、スイッチ回路28は過充電検出信号
でOFFするようになっている。
【0027】そして、定電流源30はスイッチ回路31
を介して端子T4に接続されており、スイッチ回路31
は、第1比較器21の出力、及び、第2比較器22の出
力を入力するOR回路29の出力がハイレベルになると
ONするようになっている。
【0028】以上の接続関係により、まず、過充電検出
信号を受けていない場合は、スイッチ回路24がOF
F、スイッチ回路28がONであるから、第1比較器2
1の非反転入力端子(+)の電圧はV2、反転入力端子
(−)の電圧はV1であり、第2比較器22の非反転入
力端子(+)の電圧はV2、反転入力端子(−)の電圧
はV3であり、V1>V2>V3であるから、第1比較器2
1の出力、第2比較器22の出力はともにローレベルで
あり、したがって、OR回路29の出力がローレベルで
あるので、定電流源30から端子T4へ所定電流は供給
されない。つまり、容量素子短絡検出機能付き遅延時間
設定回路2は、過充電検出信号を受けていない場合、チ
ップコンデンサ109が短絡している、いないに拘ら
ず、充電禁止信号を出力することはない。
【0029】次に、過充電検出信号を受けると、スイッ
チ回路24がON、スイッチ回路28がOFFになり、
第1比較器21の非反転入力端子(+)の電圧、及び、
第2比較器22の反転入力端子(−)の電圧は、チップ
コンデンサ109の電圧になるが、まず、チップコンデ
ンサ109が短絡しておらず正常である場合は、チップ
コンデンサ109が定電流源23からの供給電流により
充電されて、その電圧は時間の経過とともに上昇し、電
圧V1より高くなった時点で、第1比較器21の出力が
ハイレベルになり、したがって、OR回路29の出力が
ハイレベルになって充電禁止信号が出力される。つま
り、容量素子短絡検出機能付き遅延時間設定回路2は、
過充電検出信号に対して、定電流源23の供給電流I
と、チップコンデンサの容量Cと、定電圧源25、26
の出力電圧V1、V2とで決まる所定の遅延時間t(t=
C(V1−V2)/I)を設けた後、充電禁止信号を出力
する。尚、この場合、チップコンデンサ109の電圧は
2に予め充電されているので、第2比較器22の出力
は常にローレベルである。
【0030】一方、チップコンデンサ109が短絡して
いる場合は、チップコンデンサ109の電圧はグランド
レベルに固定されているので、第2比較器22の出力が
ハイレベルになり、したがって、OR回路29の出力が
ハイレベルになって充電禁止信号が出力される。つま
り、容量素子短絡検出機能付き遅延時間設定回路2は、
過充電検出信号に対して遅延時間を設けることなく直ち
に充電禁止信号を出力する。尚、この場合、第1比較器
21の出力は常にローレベルである。
【0031】以下に、上記容量素子短絡検出機能付き遅
延時間設定回路2のより具体的な構成例を図2に示す。
同図において、41、42、46、47、60、62、
67はPNP型トランジスタ、43、44、48、4
9、58、63、64、68はNPN型トランジスタ、
45、50、51、53、55、59、61は定電流
源、52、56はスイッチ回路、54、57、65は抵
抗、66は定電圧源である。
【0032】まず、トランジスタ41、42は差動対を
形成しており、トランジスタ41のベースは、スイッチ
回路52を介した定電流源51と端子T5との接続点に
接続されているとともに、後出のトランジスタ58のコ
レクタに接続されており、トランジスタ42のベース
は、定電流源53と抵抗54との接続点に接続されてい
る。また、トランジスタ41、42のエミッタは定電流
源45に接続されており、コレクタはトランジスタ4
3、44で構成されたカレントミラー回路の入力側、出
力側にそれぞれ接続されている。尚、定電流源45、5
3から供給される電流は、エミッタが接地された、ダイ
オード接続のトランジスタ68のコレクタに流れ込むよ
うになっている。また、スイッチ回路52は過充電検出
信号によりONするようになっている。
【0033】次に、トランジスタ46、47は差動対を
形成しており、トランジスタ46のベースはトランジス
タ60のエミッタに接続されており、トランジスタ47
のベースはトランジスタ62のエミッタに接続されてい
る。また、トランジスタ46、47のエミッタは定電流
源50に接続されており、コレクタはトランジスタ4
8、49で構成されたカレントミラー回路の入力側、出
力側にそれぞれ接続されている。尚、定電流源50から
供給される電流は、エミッタが接地された、ダイオード
接続のトランジスタ68のコレクタに流れ込むようにな
っている。また、トランジスタ46には電流増幅率がト
ランジスタ47のそれのN倍(N>1)であるものを採
用している。
【0034】次に、トランジスタ60のベースは、エミ
ッタが接地された、ダイオード接続のトランジスタ68
のコレクタに接続されており、トランジスタ62のベー
スは、スイッチ回路52を介した定電流源51と端子T
5との接続点に接続されているとともに、後出のトラン
ジスタ58のコレクタに接続されている。また、トラン
ジスタ60、62のエミッタはそれぞれ定電流源59、
61に接続されており、コレクタはそれぞれ、エミッタ
が接地された、ダイオード接続のトランジスタ68のコ
レクタに接続されている。
【0035】次に、トランジスタ58のベースはスイッ
チ回路56を介した定電流源55と抵抗57との接続点
に、コレクタは端子T5に、エミッタはエミッタが接地
された、ダイオード接続のトランジスタ68のコレクタ
に、それぞれ接続されている。尚、定電流源55から供
給される電流は、エミッタが接地された、ダイオード接
続のトランジスタ68のコレクタに流れ込むようになっ
ている。また、スイッチ回路56は過充電検出信号によ
りOFFするようになっている。
【0036】次に、トランジスタ63のベースは、トラ
ンジスタ42、44のコレクタ同士の接続点に、トラン
ジスタ64のベースは、トランジスタ47、49のコレ
クタ同士の接続点に、それぞれ接続されている。また、
トランジスタ63、64のコレクタはそれぞれ、抵抗6
5を負荷として定電圧源66に接続されている。また、
トランジスタ63、64のエミッタはそれぞれ、エミッ
タが接地された、ダイオード接続のトランジスタ68の
コレクタに接続されている。
【0037】そして、トランジスタ67のベースは、抵
抗65とトランジスタ63、64のコレクタとの接続点
に、コレクタは端子T4に、エミッタは定電圧源66
に、それぞれ接続されている。
【0038】以上の接続関係により、ダイオード接続さ
れたトランジスタ68の電圧をVD、抵抗54の電圧を
Rとすると、過充電信号を受けていない場合は、スイ
ッチ回路52がOFF、スイッチ回路56がONである
から、トランジスタ41のベース電圧は略VD、トラン
ジスタ42のベース電圧はVR+VDであり、トランジス
タ63はOFFになる。また、トランジスタ60、62
のベース電圧はともにVDであり、トランジスタ46、
47のベース電圧は同一であるが、トランジスタ46の
電流増幅率の方がトランジスタ47のそれよりも大きい
ので、トランジスタ64はOFFになる。このように、
トランジスタ63、64ともにOFFであるので、トラ
ンジスタ67はOFFになり、充電禁止信号は出力され
ない(端子T4へ電流は供給されない)。つまり、容量
素子短絡検出機能付き遅延時間設定回路2は、過充電検
出信号を受けていない場合、チップコンデンサ109が
短絡している、いないに拘らず、充電禁止信号を出力す
ることはない。
【0039】そして、過充電検出信号を受けると、スイ
ッチ回路52がON、スイッチ回路56がOFFである
から、トランジスタ58がOFFになり、トランジスタ
41のベース電圧、及び、トランジスタ62のベース電
圧はチップコンデンサ109の電圧になるが、まず、チ
ップコンデンサ109が短絡しておらず正常である場合
は、チップコンデンサ109が定電流源51からの供給
電流により充電されて、その電圧は時間の経過とともに
上昇し、電圧VR+VDより高くなった時点で、トランジ
スタ63がONになり、これによって、トランジスタ6
7もONになって充電禁止信号が出力される。つまり、
容量素子短絡検出機能付き遅延時間設定回路2は、過充
電検出信号に対して所定の遅延時間t’(t’=CVR
/I’、I’は定電流源51の供給電流)を設けた後、
充電禁止信号を出力する。尚、この場合、チップコンデ
ンサ109の電圧はVDにオフセットされているので、
トランジスタ64は常にOFFである。
【0040】一方、チップコンデンサ109が短絡して
いる場合は、トランジスタ60のベース電圧がVDであ
るのに対して、トランジスタ62のベース電圧であるチ
ップコンデンサの電圧はグランドレベルに固定されてい
るので、トランジスタ64がONになり、これによっ
て、トランジスタ67もONになって充電禁止信号が出
力される。つまり、容量素子短絡検出機能付き遅延時間
設定回路2は、過充電検出信号に対して遅延時間を設け
ることなく直ちに充電禁止信号を出力する。尚、この場
合、トランジスタ63は常にOFFである。また、トラ
ンジスタ46の電流値をトランジスタ47のそれよりも
大きくしてはいるが、トランジスタ62のベース電圧が
グランドレベル付近になったときには、トランジスタ6
4がONするように設定してある。
【0041】尚、図2に示す容量素子短絡検出機能付き
遅延時間設定回路2において、ダイオード接続されたト
ランジスタ68は1個であるが、これを複数個にしても
良いし、ダイオード接続されたトランジスタ68の代わ
りにダイオード、あるいは、抵抗を設けた構成にしても
良い。また、リチウムイオン電池保護回路としては、過
充電の他に、過電流、過放電からリチウムイオン電池を
保護する回路を有する構成であっても良い。
【0042】また、充電制御FET制御回路104は、
NPN型トランジスタ81、抵抗82、83、84、定
電圧源85からなっており、トランジスタ81のベース
は直列接続された抵抗82、83の接続点に接続されて
おり、コレクタは抵抗84を介して定電圧源85に接続
された構成であって、抵抗82の一端が端子T4に、抵
抗83の一端及びトランジスタ81のエミッタが充電制
御FET103と−端子106との間に、トランジスタ
81のコレクタと抵抗84との接続点が充電制御FET
103のゲートに、それぞれ接続されている。そして、
容量素子短絡検出機能付き遅延時間設定回路2の出力に
定電流源30を使用しているのは、異常時に充電制御F
ET制御回路104内のトランジスタ81を介して−端
子106に大電流が流れ込むのを防止するためである。
したがって、充電制御FET制御回路104を排し、容
量素子短絡検出機能付き遅延時間設定回路2内のOR回
路29の出力を反転回路を介するなどして充電制御FE
T103のゲートに直接与えるようにしても良い。
【0043】以上のように、上記実施形態のリチウムイ
オン電池保護回路によれば、過充電検出信号に対して遅
延時間を設けるための構成要素であるチップコンデンサ
109が短絡しておらず正常である場合は勿論のこと、
チップコンデンサ109が何らかの原因で短絡しても、
過充電検出の際には、リチウムイオン電池の充電を禁止
し、リチウムイオン電池を過充電から保護することがで
きる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリチウム
イオン電池保護回路によれば、過充電の検出に対して遅
延時間を設けるための構成要素である容量素子が短絡し
ても、過充電を検出した際には、リチウムイオン電池の
充電を禁止し、リチウムイオン電池を過充電から保護す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態であるリチウムイオン電
池保護回路110を内蔵したリチウムイオン電源装置の
ブロック図。
【図2】 図1に示すリチウムイオン電池保護回路11
0内の容量素子短絡検出機能付き遅延時間設定回路2の
具体例を示す図。
【図3】 従来のリチウムイオン電池保護回路110’
を内蔵したリチウムイオン電源装置のブロック図。
【図4】 リチウムイオン電源装置のハイブリッドIC
構造を示す図。
【符号の説明】
1 過充電検出回路 2 容量素子短絡検出機能付き遅延時間設定回路 7 遅延時間設定回路 11、12 比較器 13、14 定電圧源 15 OR回路 21 第1比較器 22 第2比較器 23 定電流源 24 スイッチ回路 25、26、27 定電圧源 28 スイッチ回路 29 OR回路 30 定電流源 31 スイッチ回路 41、42 PNP型トランジスタ 43、44 NPN型トランジスタ 45 定電流源 46、47 PNP型トランジスタ 48、49 NPN型トランジスタ 50、51 定電流源 52 スイッチ回路 53 定電流源 54 抵抗 55 定電流源 56 スイッチ回路 57 抵抗 58 NPN型トランジスタ 59 定電流源 60 PNP型トランジスタ 61 定電流源 62 PNP型トランジスタ 63、64 NPN型トランジスタ 65 抵抗 66 定電圧源 67 PNP型トランジスタ 68 NPN型トランジスタ(ダイオード接続) 71 比較器 72 定電流源 73 NPN型トランジスタ 74 反転回路 75 定電圧源 76 定電流源 81 NPN型トランジスタ 82、83、84 抵抗 85 定電圧源 101、102 リチウムイオン電池 103 充電制御FET 104 充電制御FET制御回路 105 +端子 106 −端子 107、108 抵抗 109 チップコンデンサ 110 本発明の一実施形態であるリチウムイオン電
池保護回路 110’ 従来のリチウムイオン電池保護回路 T1、T2、T3、T4、T5 リチウムイオン電池
保護回路の端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムイオン電池の過充電を検出する
    と、容量素子を用いて所定の遅延時間を設けた後、リチ
    ウムイオン電池の充電を禁止するリチウムイオン電池保
    護回路において、 過充電を検出しているときに前記容量素子の短絡を検出
    する手段を有し、前記容量素子の短絡を検出すると、リ
    チウムイオン電池の充電を禁止することを特徴とするリ
    チウムイオン電池保護回路。
  2. 【請求項2】 前記容量素子に所定電圧を印加する手段
    と、前記容量素子の電圧を検出する手段と、過充電を検
    出しているときに前記容量素子の電圧が前記所定電圧よ
    りも低くなるとリチウムイオン電池の充電を禁止する手
    段とを有することを特徴とする請求項1に記載のリチウ
    ムイオン電池保護回路。
  3. 【請求項3】 過充電を検出していないときは前記容量
    素子に所定電圧V2を印加するオフセット設定回路と、
    過充電を検出しているときは前記容量素子に所定電流を
    供給する容量素子充電回路と、第1入力電圧の方が第2
    入力電圧よりも高くなると出力がハイレベルになる第1
    比較器、第2比較器と、該第1比較器、第2比較器の出
    力のどちらか一方でもハイレベルになると出力がハイレ
    ベルになるOR回路とを有し、過充電を検出していない
    ときは、第1比較器に、第1入力として所定電圧V
    2を、第2入力として所定電圧V1を、それぞれ与え、第
    2比較器に、第1入力として所定電圧V3を、第2入力
    として所定電圧V2を、それぞれ与え、過充電を検出し
    ているときは、第1比較器に、第1入力として前記容量
    素子の電圧を、第2入力として所定電圧V1を、それぞ
    れ与え、第2比較器に、第1入力として所定電圧V
    3を、第2入力として前記容量素子の電圧を、それぞれ
    与え、前記所定電圧V1、V2、V3の関係がV1>V2
    3であり、前記OR回路のハイレベル出力によってリ
    チウムイオン電池の充電を禁止することを特徴とする請
    求項1に記載のリチウムイオン電池保護回路。
  4. 【請求項4】 前記オフセット設定回路が、定電流源と
    ダイオードの接続点に前記容量素子を接続した構成であ
    ることを特徴とする請求項3に記載のリチウムイオン電
    池保護回路。
  5. 【請求項5】 前記オフセット設定回路が、定電流源と
    抵抗の接続点に前記容量素子を接続した構成であること
    を特徴とする請求項3に記載のリチウムイオン電池保護
    回路。
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