JPH1098868A - 電磁ブレーキの磁極配列方式 - Google Patents
電磁ブレーキの磁極配列方式Info
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- JPH1098868A JPH1098868A JP25202596A JP25202596A JPH1098868A JP H1098868 A JPH1098868 A JP H1098868A JP 25202596 A JP25202596 A JP 25202596A JP 25202596 A JP25202596 A JP 25202596A JP H1098868 A JPH1098868 A JP H1098868A
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- Braking Arrangements (AREA)
- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】永久磁石使用量の増加を抑止しつつブレーキの
制動力の向上を実現できる電磁ブレーキの磁極配列方式
を提供する。 【解決手段】永久磁石からなる永久磁極41、44と、
軟磁性体突起からなる軟磁性磁極11、31とを移動導
体1を挟んで対向配置する構成を採用し、各永久磁極4
1、44の移動導体対向側の磁極面45、46をそれぞ
れ同一極性とし、更に同一ヨークに固定されて移動方向
に隣接する永久磁極及び軟磁性磁極の間に例えばギャッ
プからなる非磁性領域dを設けたので優れたブレーキ力
の向上を実現できた。
制動力の向上を実現できる電磁ブレーキの磁極配列方式
を提供する。 【解決手段】永久磁石からなる永久磁極41、44と、
軟磁性体突起からなる軟磁性磁極11、31とを移動導
体1を挟んで対向配置する構成を採用し、各永久磁極4
1、44の移動導体対向側の磁極面45、46をそれぞ
れ同一極性とし、更に同一ヨークに固定されて移動方向
に隣接する永久磁極及び軟磁性磁極の間に例えばギャッ
プからなる非磁性領域dを設けたので優れたブレーキ力
の向上を実現できた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニア型又はロー
タ型の電磁ブレーキの磁極配列方式に関する。
タ型の電磁ブレーキの磁極配列方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリニア型電磁ブレーキの磁極配列
方式の一例を図4に示す。所定方向に移動する薄肉の銅
板あるいはアルミ板からなる移動導体1を挟んでその両
側に小ギャップを隔てて軟鉄板からなる一対のヨーク
2、3が配設されている。ヨーク2の移動導体1側の平
坦表面には移動方向へ一定間隔を隔てて4個の永久磁極
41〜44が固定されており、移動導体1に面する永久
磁極41、43の磁極面45はN極に磁化され、移動導
体1に面する永久磁極42、44の磁極面46はS極に
磁化されている。ヨーク3の移動導体側の平坦表面には
永久磁極は設けられていない。4個の永久磁極41〜4
4から出た磁束は、図4に示すように移動導体1を貫通
し、両ヨーク2、3を経由して磁気回路を構成する。こ
れにより、移動導体1に電流(いわゆる渦電流)が流
れ、渦電流損失に相当する移動エネルギの消耗がブレー
キ力として移動導体1に作用する。
方式の一例を図4に示す。所定方向に移動する薄肉の銅
板あるいはアルミ板からなる移動導体1を挟んでその両
側に小ギャップを隔てて軟鉄板からなる一対のヨーク
2、3が配設されている。ヨーク2の移動導体1側の平
坦表面には移動方向へ一定間隔を隔てて4個の永久磁極
41〜44が固定されており、移動導体1に面する永久
磁極41、43の磁極面45はN極に磁化され、移動導
体1に面する永久磁極42、44の磁極面46はS極に
磁化されている。ヨーク3の移動導体側の平坦表面には
永久磁極は設けられていない。4個の永久磁極41〜4
4から出た磁束は、図4に示すように移動導体1を貫通
し、両ヨーク2、3を経由して磁気回路を構成する。こ
れにより、移動導体1に電流(いわゆる渦電流)が流
れ、渦電流損失に相当する移動エネルギの消耗がブレー
キ力として移動導体1に作用する。
【0003】他のリニア型電磁ブレーキの磁極配列方式
の一例を図6に示す。この電磁ブレーキは、図1の電磁
ブレーキにおいて永久磁極42、44の配置位置を変更
したものであって、永久磁極42はヨーク3の移動導体
1側の平坦表面に永久磁極41と移動方向同一位置すな
わち移動導体1を挟んで永久磁極41と対向して固定さ
れている。同様に、永久磁極44はヨーク3の移動導体
1側の平坦表面に永久磁極42と移動方向同一位置すな
わち移動導体1を挟んで永久磁極43と対向して固定さ
れている。ただし、この磁極配列方式では、相互に磁界
を強め合うために、永久磁極41、44の移動導体対向
側の磁極面45はN極に磁化されており、永久磁極4
2、43の移動導体対向側の磁極面46はS極に磁化さ
れている。この磁極配列方式においても、4個の永久磁
極41〜44から出た磁束は、図6に示すように移動導
体1を貫通し、両ヨーク2、3を経由して磁気回路を構
成する。これにより、移動導体1に電流(いわゆる渦電
流)が流れ、渦電流損失に相当する移動エネルギの消耗
がブレーキ力として移動導体1に作用する。
の一例を図6に示す。この電磁ブレーキは、図1の電磁
ブレーキにおいて永久磁極42、44の配置位置を変更
したものであって、永久磁極42はヨーク3の移動導体
1側の平坦表面に永久磁極41と移動方向同一位置すな
わち移動導体1を挟んで永久磁極41と対向して固定さ
れている。同様に、永久磁極44はヨーク3の移動導体
1側の平坦表面に永久磁極42と移動方向同一位置すな
わち移動導体1を挟んで永久磁極43と対向して固定さ
れている。ただし、この磁極配列方式では、相互に磁界
を強め合うために、永久磁極41、44の移動導体対向
側の磁極面45はN極に磁化されており、永久磁極4
2、43の移動導体対向側の磁極面46はS極に磁化さ
れている。この磁極配列方式においても、4個の永久磁
極41〜44から出た磁束は、図6に示すように移動導
体1を貫通し、両ヨーク2、3を経由して磁気回路を構
成する。これにより、移動導体1に電流(いわゆる渦電
流)が流れ、渦電流損失に相当する移動エネルギの消耗
がブレーキ力として移動導体1に作用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す電磁ブレー
キのブレーキ力を強化するには図6に示すようにヨーク
2、3の両方に永久磁極41〜44を設け、しかも移動
方向へもできるだけ永久磁極を設けて移動導体1を貫通
する磁束量を増大すればよい。しかしながら、ヨーク
2、3は軟鉄製品でありその価格は極めて安価である
が、永久磁極41〜44を構成する永久磁石には小型で
残留磁束密度および保磁力に優れる希土類磁石などを用
いるのが通常であるので、この電磁ブレーキの製造費用
の主要部分は永久磁石が占めることになる。このため、
永久磁石の使用量を増大することなく制動力を増大する
ことが望まれていた。
キのブレーキ力を強化するには図6に示すようにヨーク
2、3の両方に永久磁極41〜44を設け、しかも移動
方向へもできるだけ永久磁極を設けて移動導体1を貫通
する磁束量を増大すればよい。しかしながら、ヨーク
2、3は軟鉄製品でありその価格は極めて安価である
が、永久磁極41〜44を構成する永久磁石には小型で
残留磁束密度および保磁力に優れる希土類磁石などを用
いるのが通常であるので、この電磁ブレーキの製造費用
の主要部分は永久磁石が占めることになる。このため、
永久磁石の使用量を増大することなく制動力を増大する
ことが望まれていた。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、永久磁石使用量の増加を抑止しつつブレーキの制
動力の向上を実現できる電磁ブレーキの磁極配列方式を
提供することを、その目的としている。
あり、永久磁石使用量の増加を抑止しつつブレーキの制
動力の向上を実現できる電磁ブレーキの磁極配列方式を
提供することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電磁ブレ
ーキの磁極配列方式によれば、永久磁石からなる永久磁
極と軟磁性体突起からなる軟磁性磁極とを移動導体を挟
んで対向配置する構成を採用し、各永久磁極の移動導体
対向側の磁極面をそれぞれ同一極性とし、更に同一ヨー
クに固定されて移動方向に隣接する永久磁極及び軟磁性
磁極の間に例えばギャップからなる非磁性領域を設けた
ので、実験及び理論解析によれば上記した従来の電磁ブ
レーキに対して高価な永久磁石を増加することなくそれ
らの30%以上という優れたブレーキ力の向上を実現で
きた。
ーキの磁極配列方式によれば、永久磁石からなる永久磁
極と軟磁性体突起からなる軟磁性磁極とを移動導体を挟
んで対向配置する構成を採用し、各永久磁極の移動導体
対向側の磁極面をそれぞれ同一極性とし、更に同一ヨー
クに固定されて移動方向に隣接する永久磁極及び軟磁性
磁極の間に例えばギャップからなる非磁性領域を設けた
ので、実験及び理論解析によれば上記した従来の電磁ブ
レーキに対して高価な永久磁石を増加することなくそれ
らの30%以上という優れたブレーキ力の向上を実現で
きた。
【0007】また、本構成の電磁ブレーキの磁極配列方
式によれば、任意の一方の着磁部材の各磁極面を同一極
性に着磁することができ、従来の電磁ブレーキの磁極配
列方式に比較して着磁を簡単化することができるという
利点もある。
式によれば、任意の一方の着磁部材の各磁極面を同一極
性に着磁することができ、従来の電磁ブレーキの磁極配
列方式に比較して着磁を簡単化することができるという
利点もある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施態様を以下の
実施例に基づいて説明する。図1に示すこの電磁ブレー
キは、リニア型電磁ブレーキであって、その長手方向へ
移動する薄肉の銅板からなる移動導体1と、移動導体1
を挟んでその両側に小ギャップgを隔てて配設される軟
鉄板からなる一対のヨーク2、3と、ヨーク2、3の移
動導体側の主面に移動導体1の移動方向へ互いに定間隔
のギャップ(非磁性領域)dを隔てて固定された永久磁
極41、44及び軟磁性磁極11、31とを備えてい
る。
実施例に基づいて説明する。図1に示すこの電磁ブレー
キは、リニア型電磁ブレーキであって、その長手方向へ
移動する薄肉の銅板からなる移動導体1と、移動導体1
を挟んでその両側に小ギャップgを隔てて配設される軟
鉄板からなる一対のヨーク2、3と、ヨーク2、3の移
動導体側の主面に移動導体1の移動方向へ互いに定間隔
のギャップ(非磁性領域)dを隔てて固定された永久磁
極41、44及び軟磁性磁極11、31とを備えてい
る。
【0009】永久磁極41は、移動導体1に面する磁極
面45がN極に磁化され、ヨーク2側の磁極面がS極に
磁化された永久磁石からなり、ヨーク2に固定されてい
る。永久磁極44も、移動導体1に面する磁極面46が
N極に磁化され、ヨーク3側の磁極面がS極に磁化され
た永久磁石からなり、ヨーク3に固定されている。永久
磁極41、44は移動導体1の移動方向へギャップ(非
磁性領域)dを隔てて位置している。
面45がN極に磁化され、ヨーク2側の磁極面がS極に
磁化された永久磁石からなり、ヨーク2に固定されてい
る。永久磁極44も、移動導体1に面する磁極面46が
N極に磁化され、ヨーク3側の磁極面がS極に磁化され
た永久磁石からなり、ヨーク3に固定されている。永久
磁極41、44は移動導体1の移動方向へギャップ(非
磁性領域)dを隔てて位置している。
【0010】軟磁性磁極11は、軟鉄からなるヨーク2
と一体に形成されており、移動導体1の移動方向におい
て永久磁極44と同一位置にて、すなわち、移動導体1
を挟んで永久磁極44に対向する位置にて、移動導体1
へ向けて突設されている。軟磁性磁極31も、軟鉄から
なるヨーク3と一体に形成されており、移動導体1の移
動方向において永久磁極41と同一位置にて、すなわ
ち、移動導体1を挟んで永久磁極41に対向する位置に
て、移動導体1へ向けて突設されている。
と一体に形成されており、移動導体1の移動方向におい
て永久磁極44と同一位置にて、すなわち、移動導体1
を挟んで永久磁極44に対向する位置にて、移動導体1
へ向けて突設されている。軟磁性磁極31も、軟鉄から
なるヨーク3と一体に形成されており、移動導体1の移
動方向において永久磁極41と同一位置にて、すなわ
ち、移動導体1を挟んで永久磁極41に対向する位置に
て、移動導体1へ向けて突設されている。
【0011】2個の永久磁極41、44から出た磁束
は、図2に示すように移動導体1を貫通し、両ヨーク
2、3を経由して磁気回路を構成する。このような構成
において、移動導体1が所定速度で移動すると、移動導
体1に電流(いわゆる渦電流)が流れ、渦電流損失に相
当する移動エネルギの消耗がブレーキ力として移動導体
1に作用する。
は、図2に示すように移動導体1を貫通し、両ヨーク
2、3を経由して磁気回路を構成する。このような構成
において、移動導体1が所定速度で移動すると、移動導
体1に電流(いわゆる渦電流)が流れ、渦電流損失に相
当する移動エネルギの消耗がブレーキ力として移動導体
1に作用する。
【0012】図1に示す本実施例の電磁ブレーキの磁極
配列方式では、4個の永久磁極を用い、各種条件を同じ
とし、ただ磁極配列方式を代えるだけで30%以上制動
力の増大を実現できた。 (解析)次に、図1に示す本実施例品、図4に示す従来
例1品、図6に示す従来例2品との制動力の発生要因を
以下に比較、解析する。
配列方式では、4個の永久磁極を用い、各種条件を同じ
とし、ただ磁極配列方式を代えるだけで30%以上制動
力の増大を実現できた。 (解析)次に、図1に示す本実施例品、図4に示す従来
例1品、図6に示す従来例2品との制動力の発生要因を
以下に比較、解析する。
【0013】まず、図4に示す従来例1品では、隣接す
る2つの永久磁極(例えば41、42)及び両ヨーク
2、3を貫通する有効貫通磁束Φ1と、任意の一個の永
久磁極(例えば41)のN極からでて移動導体1を貫通
せずに再び自己のS極に戻る漏れ磁束Φ2と、同一ヨー
ク側にて隣接する2つの永久磁石間の漏れ磁束Φ4とが
主要な磁束であり、有効貫通磁束Φ1が主に制動力を発
生する。なお、その他の磁気経路を流れる有効磁束Φ3
もあるが、その磁路は大きな空隙長をもつ分だけ磁気抵
抗が大きいので、有効貫通磁束Φ1に比べて主要な制動
力成分とは成り得ないので、以下の解析では無視するも
のとする。
る2つの永久磁極(例えば41、42)及び両ヨーク
2、3を貫通する有効貫通磁束Φ1と、任意の一個の永
久磁極(例えば41)のN極からでて移動導体1を貫通
せずに再び自己のS極に戻る漏れ磁束Φ2と、同一ヨー
ク側にて隣接する2つの永久磁石間の漏れ磁束Φ4とが
主要な磁束であり、有効貫通磁束Φ1が主に制動力を発
生する。なお、その他の磁気経路を流れる有効磁束Φ3
もあるが、その磁路は大きな空隙長をもつ分だけ磁気抵
抗が大きいので、有効貫通磁束Φ1に比べて主要な制動
力成分とは成り得ないので、以下の解析では無視するも
のとする。
【0014】次に、図6に示す従来例2品では、隣接す
る2つの永久磁極(例えば41〜44)及び両ヨーク
2、3を貫通する有効貫通磁束Φ1と、任意の一個の永
久磁極(例えば41)のN極からでて移動導体1を貫通
せずに再び自己のS極に戻る漏れ磁束Φ2と、同一ヨー
ク側にて隣接する2つの永久磁石間の漏れ磁束Φ4とが
主要な磁束であり、有効貫通磁束Φ1が主に制動力を発
生する。この場合も、その他の磁気経路を流れる有効磁
束Φ3もあるが、その磁路は大きな空隙長をもつ分だけ
磁気抵抗が大きいので、有効貫通磁束Φ1に比べて主要
な制動力成分とは成りえないので、以下の解析では無視
するものとする。
る2つの永久磁極(例えば41〜44)及び両ヨーク
2、3を貫通する有効貫通磁束Φ1と、任意の一個の永
久磁極(例えば41)のN極からでて移動導体1を貫通
せずに再び自己のS極に戻る漏れ磁束Φ2と、同一ヨー
ク側にて隣接する2つの永久磁石間の漏れ磁束Φ4とが
主要な磁束であり、有効貫通磁束Φ1が主に制動力を発
生する。この場合も、その他の磁気経路を流れる有効磁
束Φ3もあるが、その磁路は大きな空隙長をもつ分だけ
磁気抵抗が大きいので、有効貫通磁束Φ1に比べて主要
な制動力成分とは成りえないので、以下の解析では無視
するものとする。
【0015】次に、本実施例品では、図2に示すよう
に、隣接する各2個の永久磁極41、44及び軟磁性磁
極11、31を貫通する有効貫通磁束Φ1と、任意の一
個の永久磁極(例えば41)のN極からでて移動導体1
を貫通せずに再び自己のS極に戻る漏れ磁束Φ2とが主
要な磁束であり、有効貫通磁束Φ1が主に制動力を発生
する。なお、ヨーク2、3及び軟磁性磁極11、31を
磁気的な短絡部材と考えれば、図4、図6で生じた漏れ
磁束Φ4は本実施例品では生じない(あるいは小さ
い)。また、有効貫通磁束Φ3は図4、図6の場合と同
じく有効貫通磁束Φ1に比べて相対的に小さいので、以
下の解析では無視するものとする。
に、隣接する各2個の永久磁極41、44及び軟磁性磁
極11、31を貫通する有効貫通磁束Φ1と、任意の一
個の永久磁極(例えば41)のN極からでて移動導体1
を貫通せずに再び自己のS極に戻る漏れ磁束Φ2とが主
要な磁束であり、有効貫通磁束Φ1が主に制動力を発生
する。なお、ヨーク2、3及び軟磁性磁極11、31を
磁気的な短絡部材と考えれば、図4、図6で生じた漏れ
磁束Φ4は本実施例品では生じない(あるいは小さ
い)。また、有効貫通磁束Φ3は図4、図6の場合と同
じく有効貫通磁束Φ1に比べて相対的に小さいので、以
下の解析では無視するものとする。
【0016】電磁的に生じる制動力Fは、磁束密度Bと
磁束密度Bの変化率dB/dtとの積に、すなわち磁束
Φとその変化率dΦ/dtとの積に比例する。ただし、
磁束密度Bの変化率dB/dtが正弦波変化をするな
ら、電磁的に生じる制動力Fは、磁束密度Bの二乗に比
例する。この観点から、図2、図4、図6に示す各品の
有効貫通磁束Φ1について、図3、図5、図7の等価磁
気回路図を参照して以下に分析する。なお、図3は図2
の磁極配列方式の等価磁気回路図を示し、図5は図4の
磁極配列方式の等価磁気回路図を示し、図7は図6の磁
極配列方式の等価磁気回路図を示す。これらの等価磁気
回路図において、r1は磁極と移動導体1間のギャップ
gの磁気抵抗であり、r2は漏れ磁束Φ2の空隙磁路の
磁気抵抗であり、r4は漏れ磁束Φ4の空隙磁路の磁気
抵抗であり、Hrは永久磁石の起磁力であり、Heは移
動導体1に流れる渦電流により形成される反磁界方向の
起磁力である。したがって、この渦電流反磁界による有
効貫通磁束Φ1の低減は、re=He/Φ1の磁気抵抗
が追加されたと、又は、反対極性の永久磁石が磁路に直
列接続されたと考えることができる。
磁束密度Bの変化率dB/dtとの積に、すなわち磁束
Φとその変化率dΦ/dtとの積に比例する。ただし、
磁束密度Bの変化率dB/dtが正弦波変化をするな
ら、電磁的に生じる制動力Fは、磁束密度Bの二乗に比
例する。この観点から、図2、図4、図6に示す各品の
有効貫通磁束Φ1について、図3、図5、図7の等価磁
気回路図を参照して以下に分析する。なお、図3は図2
の磁極配列方式の等価磁気回路図を示し、図5は図4の
磁極配列方式の等価磁気回路図を示し、図7は図6の磁
極配列方式の等価磁気回路図を示す。これらの等価磁気
回路図において、r1は磁極と移動導体1間のギャップ
gの磁気抵抗であり、r2は漏れ磁束Φ2の空隙磁路の
磁気抵抗であり、r4は漏れ磁束Φ4の空隙磁路の磁気
抵抗であり、Hrは永久磁石の起磁力であり、Heは移
動導体1に流れる渦電流により形成される反磁界方向の
起磁力である。したがって、この渦電流反磁界による有
効貫通磁束Φ1の低減は、re=He/Φ1の磁気抵抗
が追加されたと、又は、反対極性の永久磁石が磁路に直
列接続されたと考えることができる。
【0017】まず、図2、図3と図4、図5の磁極配列
方式を比較する。図2では隣接する永久磁極41、44
が移動導体1を挟んで両側に配設されるのに比べて、図
4では永久磁極41〜44が同一ヨーク2側に偏在して
おり、しかも隣接する2つの永久磁極が移動導体1に向
けて反対極性に磁化されている。このため図2と図4と
を比較すればわかるように、図4の構成では漏れ磁束Φ
4が大きくなり(略2倍になり)、この分だけ有効貫通
磁束Φ1が減少することがわかる。
方式を比較する。図2では隣接する永久磁極41、44
が移動導体1を挟んで両側に配設されるのに比べて、図
4では永久磁極41〜44が同一ヨーク2側に偏在して
おり、しかも隣接する2つの永久磁極が移動導体1に向
けて反対極性に磁化されている。このため図2と図4と
を比較すればわかるように、図4の構成では漏れ磁束Φ
4が大きくなり(略2倍になり)、この分だけ有効貫通
磁束Φ1が減少することがわかる。
【0018】特にこの問題は、移動導体1の移動速度v
が大きく又は有効貫通磁束Φ1の変化が速いために渦電
流ieが大きく、この渦電流ieにより形成されて有効
貫通磁束Φ1を減少させる反磁界が大きい場合に重要と
なる。すなわち、この反磁界は有効貫通磁束Φ1の磁気
経路の磁気抵抗を増大させるとみなすことができ、又は
この有効貫通磁束Φ1の磁気回路における起磁力が減少
したと考えることができ、有効貫通磁束Φ1が減少す
る。一方、永久磁石は残留磁束密度と保磁力に応じて一
定量の磁束を発生させようとするため、上記渦電流反磁
界による有効貫通磁束Φ1の減少に応じて漏れ磁束Φ4
が増大する。
が大きく又は有効貫通磁束Φ1の変化が速いために渦電
流ieが大きく、この渦電流ieにより形成されて有効
貫通磁束Φ1を減少させる反磁界が大きい場合に重要と
なる。すなわち、この反磁界は有効貫通磁束Φ1の磁気
経路の磁気抵抗を増大させるとみなすことができ、又は
この有効貫通磁束Φ1の磁気回路における起磁力が減少
したと考えることができ、有効貫通磁束Φ1が減少す
る。一方、永久磁石は残留磁束密度と保磁力に応じて一
定量の磁束を発生させようとするため、上記渦電流反磁
界による有効貫通磁束Φ1の減少に応じて漏れ磁束Φ4
が増大する。
【0019】もちろん、図2の磁気回路においても同様
の反磁界が形成されて漏れ磁束Φ4が増大するが、図2
の磁気回路では漏れ磁束Φ4は元々小さいので、その増
加量は図5の磁気回路より小さい。すなわち、渦電流反
磁界が大きくても、図3の磁気回路は磁束が漏れにくい
構造であるので、その分だけ、図5の磁気回路よりも有
効貫通磁束Φ1が大きくなる。更にこの問題を深く説明
すると、図5の磁気回路において、永久磁極の残留磁束
密度Bすなわち永久磁石が発生する磁束が一定と仮定す
れば、磁気抵抗r4は有効貫通磁束Φ1の磁路の全磁気
抵抗(2r1+2re)に対して磁気的に並列回路とし
て構成されているので、渦電流による反磁界が増大すれ
ば漏れ磁束Φ4が増加し、有効貫通磁束Φ1が減少す
る。
の反磁界が形成されて漏れ磁束Φ4が増大するが、図2
の磁気回路では漏れ磁束Φ4は元々小さいので、その増
加量は図5の磁気回路より小さい。すなわち、渦電流反
磁界が大きくても、図3の磁気回路は磁束が漏れにくい
構造であるので、その分だけ、図5の磁気回路よりも有
効貫通磁束Φ1が大きくなる。更にこの問題を深く説明
すると、図5の磁気回路において、永久磁極の残留磁束
密度Bすなわち永久磁石が発生する磁束が一定と仮定す
れば、磁気抵抗r4は有効貫通磁束Φ1の磁路の全磁気
抵抗(2r1+2re)に対して磁気的に並列回路とし
て構成されているので、渦電流による反磁界が増大すれ
ば漏れ磁束Φ4が増加し、有効貫通磁束Φ1が減少す
る。
【0020】更に、図4の回路では、任意の一個の永久
磁極から移動導体1を貫通してヨーク3に吸い込まれる
有効貫通磁束Φ1の分布は、ヨーク3の表面が平坦であ
るために移動方向へ拡散し、このため、移動速度vが同
じであっても図1に比べて磁束変化率が緩慢となり、こ
の分だけ渦電流損失Peが減少してしまう。このため、
図4の磁極配列方式は図1のそれに比べて更にこの渦電
流損失Peの減少に相当する分だけ制動力Fが劣ること
になる。
磁極から移動導体1を貫通してヨーク3に吸い込まれる
有効貫通磁束Φ1の分布は、ヨーク3の表面が平坦であ
るために移動方向へ拡散し、このため、移動速度vが同
じであっても図1に比べて磁束変化率が緩慢となり、こ
の分だけ渦電流損失Peが減少してしまう。このため、
図4の磁極配列方式は図1のそれに比べて更にこの渦電
流損失Peの減少に相当する分だけ制動力Fが劣ること
になる。
【0021】次に、図2、図3と図6、図7の磁極配列
方式を比較する。図2では隣接する永久磁極41、44
が移動導体1を挟んでそれぞれ軟磁性磁極31、11に
個別に対向しているのに比べて、図6では永久磁極41
が永久磁極42と、永久磁極43が永久磁極44と、移
動導体1を挟んでそれぞれ対向している。
方式を比較する。図2では隣接する永久磁極41、44
が移動導体1を挟んでそれぞれ軟磁性磁極31、11に
個別に対向しているのに比べて、図6では永久磁極41
が永久磁極42と、永久磁極43が永久磁極44と、移
動導体1を挟んでそれぞれ対向している。
【0022】この場合も、図2、図3では漏れ磁束Φ4
は存在しない(あるいは小さい)のに比べて、図6、図
7では図4、図5の場合と同様に、有効貫通磁束Φ1は
移動導体1を挟むことなく隣接する一対の永久磁極(例
えば41、43)間の漏れ磁束Φ4の分だけ減少し、こ
の問題は、上述したように移動導体1の移動速度の増大
が増大して、渦電流により生じる反磁界が増大する場合
に特に重要となる。
は存在しない(あるいは小さい)のに比べて、図6、図
7では図4、図5の場合と同様に、有効貫通磁束Φ1は
移動導体1を挟むことなく隣接する一対の永久磁極(例
えば41、43)間の漏れ磁束Φ4の分だけ減少し、こ
の問題は、上述したように移動導体1の移動速度の増大
が増大して、渦電流により生じる反磁界が増大する場合
に特に重要となる。
【0023】これらの解析からわかるように、図2又は
図3に示す本実施例の磁極配列方式によれば、図4又は
図6に示す従来の磁極配列方式に比べて制動力が増大す
る。 (試験)そこで、本発明者らは上記事実を実証すべく試
験を行った。試験条件を以下にしめす。
図3に示す本実施例の磁極配列方式によれば、図4又は
図6に示す従来の磁極配列方式に比べて制動力が増大す
る。 (試験)そこで、本発明者らは上記事実を実証すべく試
験を行った。試験条件を以下にしめす。
【0024】永久磁極について説明すると、個数は4
個、素材はNdFeB系プラスチック磁石、残留磁束密
度は0.8T、厚さは2mm、移動方向長は4mm、幅
は5mm、ギャップgは2mm、軟磁性磁極の形状は永
久磁極と同じとする。移動導体について説明すると、素
材はアルミニウム、厚さ1mm、幅7mmm、移動速度
は3m/secとした場合、図2の磁極配列方式は図6
のそれに対して30%以上の制動力の増大を実現でき
た。
個、素材はNdFeB系プラスチック磁石、残留磁束密
度は0.8T、厚さは2mm、移動方向長は4mm、幅
は5mm、ギャップgは2mm、軟磁性磁極の形状は永
久磁極と同じとする。移動導体について説明すると、素
材はアルミニウム、厚さ1mm、幅7mmm、移動速度
は3m/secとした場合、図2の磁極配列方式は図6
のそれに対して30%以上の制動力の増大を実現でき
た。
【0025】更に、図2、図3に示す本実施例の磁極配
列方式では、ヨーク2に固定する永久磁極41はその移
動導体1側の全ての極面をN極に磁化することができ、
ヨーク3に固定する永久磁極44はその移動導体1側の
全ての極面をS極に磁化することができ、永久磁極4
1、44の着磁が極めて簡単であるという利点がある。
すなわち、永久磁極41をヨーク2に接着しておき、永
久磁極44をヨーク3に接着しておき、それらを所定姿
勢で一様磁界発生装置中にセットするだけで着磁を簡単
に完了することができる。
列方式では、ヨーク2に固定する永久磁極41はその移
動導体1側の全ての極面をN極に磁化することができ、
ヨーク3に固定する永久磁極44はその移動導体1側の
全ての極面をS極に磁化することができ、永久磁極4
1、44の着磁が極めて簡単であるという利点がある。
すなわち、永久磁極41をヨーク2に接着しておき、永
久磁極44をヨーク3に接着しておき、それらを所定姿
勢で一様磁界発生装置中にセットするだけで着磁を簡単
に完了することができる。
【図1】実施例1の電磁ブレーキの磁極配列方式を示す
模式平面図である。
模式平面図である。
【図2】図1の電磁ブレーキの磁束分布図である。
【図3】図1の電磁ブレーキの等価磁気回路図である。
【図4】従来例1の電磁ブレーキの磁極配列方式を示す
模式平面図である。
模式平面図である。
【図5】図4の電磁ブレーキの等価磁気回路図である。
【図6】従来例2の電磁ブレーキの磁極配列方式を示す
模式平面図である。
模式平面図である。
【図7】図5の電磁ブレーキの等価磁気回路図である。
1は移動導体、2、3はヨーク、41〜44は永久磁
極、11、31は軟磁性磁極。
極、11、31は軟磁性磁極。
Claims (1)
- 【請求項1】所定方向に移動する薄肉の移動導体を挟ん
でその両側に所定ギャップを隔てて配設される一対のヨ
ークと、前記移動方向へ相互に所定間隔を隔てつつ前記
両ヨークの一方から前記移動導体に向けてそれぞれ突設
される複数の第1磁極と、前記移動方向へ相互に所定間
隔を隔てつつ前記両ヨークの他方から前記移動導体に向
けてそれぞれ突設される複数の第2磁極とを備える電磁
ブレーキの磁極配列方式において、 前記第1磁極は、前記移動導体に面して第1極性の磁極
面を有する永久磁石からなる永久磁極と、前記永久磁極
から前記移動方向へ所定の非磁性領域を隔てて隣接する
軟磁性体からなる軟磁性磁極とを備え、 前記第2磁極は、前記第1磁極の永久磁極と移動方向略
同一位置に配設される軟磁性体からなる軟磁性磁極と、
前記第1磁極の軟磁性磁極と移動方向略同一位置にて前
記第2磁極の軟磁性磁極から前記移動方向へ所定の非磁
性領域を隔てて隣接するとともに前記移動導体に面して
第1極性の磁極面を有する永久磁極とを備えることを特
徴とする電磁ブレーキの磁極配列方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25202596A JPH1098868A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 電磁ブレーキの磁極配列方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25202596A JPH1098868A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 電磁ブレーキの磁極配列方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1098868A true JPH1098868A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17231549
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25202596A Pending JPH1098868A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 電磁ブレーキの磁極配列方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1098868A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008544168A (ja) * | 2005-06-10 | 2008-12-04 | ワーナー エレクトリック テクノロジー リミテッド ライアビリティ カンパニー | 回転電磁結合装置 |
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-
1996
- 1996-09-24 JP JP25202596A patent/JPH1098868A/ja active Pending
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