JPH1099488A - 弾球遊技機用遊技盤の製造方法 - Google Patents

弾球遊技機用遊技盤の製造方法

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JPH1099488A
JPH1099488A JP25649896A JP25649896A JPH1099488A JP H1099488 A JPH1099488 A JP H1099488A JP 25649896 A JP25649896 A JP 25649896A JP 25649896 A JP25649896 A JP 25649896A JP H1099488 A JPH1099488 A JP H1099488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質に優れたパチンコ機用遊技基盤を、高生
産性、低コストで製造する方法を提供する。 【解決手段】 基板の成形と、この基板への絵柄付き化
粧シートの貼付と、を含む弾球遊技機用遊技盤の製造方
法において、絵柄付き化粧シートが紙質材と透明な樹脂
シート材のいずれかに絵柄を有する両材料からなり、成
形機の金型内に、化粧シートを紙質材面を樹脂を射出す
る側に配置し、これにメルトフローレートが0.3〜3
0のポリオレフィン系樹脂とメルトフローレートが0.
3〜30のポリスチレン系樹脂と相溶化材とを含むアロ
イ化合成樹脂からなる基板材料を射出し、接着剤を用い
ることなく化粧シートと基板材料とを熱融着ににより一
体成形し、基板の成形と基板への化粧シートの貼付を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ機、アレン
ジボール機などの弾球遊技機用の遊技盤の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機、アレンジボール機などの弾
球遊技機用の遊技盤は高品質維持、かつ高生産性、低コ
スト化が求められるに伴って、障害釘が打ち込み易く、
打ち込んだ障害釘の保持力(引抜強度)に優れた遊技基
盤を、多くの製造工程のうち、主要工程を省略及び/又
は低減した方法で製造することによって要求を満たすこ
とが強く要請されている。この遊技盤は、従来、その基
板として天然木材の1枚板、複数枚のベニヤ等を張り合
わせた合板等の木質系基板、或いは合成樹脂で成形した
合成樹脂系基板などを用いる基板の製造工程、この前面
に、裏面に絵柄を印刷した透明な樹脂シート材、或いは
絵柄付きの紙等が裏側に貼付された透明な樹脂シート材
からなる化粧シートを接着剤を使用して基板に貼付する
工程と共に、複数種類の遊技機に共通の取付け孔、さら
にアウト孔や各種部品の取付け孔を設ける孔開け加工工
程、また環状のガイドレールを設け、自動釘打機にて障
害釘を打ち込む障害釘の植設工程、更に各種の遊技部品
の組付け工程によって遊技盤を製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、木質系基板は
均質性に欠け、障害釘の打ち込みにバラツキが生じ易
く、かつまた吸湿により基板にソリが発生して、障害釘
の向きに微妙な影響を与え、リサイクルが困難であるな
どの問題が生じる。それ以上に天然資源は有限であり、
特に森林については空気の清浄化、治水の確保といった
地球環境保護の面から、徒らに乱伐使用することは避
け、地球規模にて森林を保護する必要がある。
【0004】基板に木質系基板を使用して遊技盤を製造
する場合、所定の寸法に切断された基板を予熱乾燥した
後、その表面に接着剤を薄く塗布し、この接着剤塗布面
に絵柄のついた化粧シートを貼り、加圧接着して、木質
系基板に化粧シートを貼付した後、その表面の所定位置
にアウト孔や各種部品の取付け孔等を切削加工し、さら
にいくつかの工程を要する。このように現在の遊技盤の
製造方法は、基板の成形工程とこの基板への化粧シート
の貼付工程、各種孔類の孔開け加工工程、更には障害釘
の植設工程、遊技部品(役物類)の組付工程のような多
くの製造工程から成り立っており、作業能率が著しく悪
いという欠点がある。
【0005】これらの問題点を改善するため、合成樹脂
系基板を用いる方法が、特開平5−168746号や実
開平7−43596号等において提出されている。
【0006】しかし、特開平5−168746号では基
板として硬質の低発泡合成樹脂の片面又は両面に木材単
板を積層使用しているがその低発泡合成樹脂は、発泡倍
率が1.5〜2.5倍のポリスチレンであるので、この
樹脂単体では釘の保持力(引抜強度)が弱く、釘の保持
力を高めるためには木材単板に頼らざるを得ない所か
ら、必然的により厚肉の木材単板が必要となる。従っ
て、この方法によっても、木質系基板の問題点を本質的
に解決することはむづかしい。
【0007】また、実開平7−43596号のポリエチ
レン製基板は比重が0.80±0.1g/cm3 程度に
なるようスキン層と発泡層を組み合わせたものであり、
確かに非発泡の合成樹脂単体の場合に比較して障害釘の
打込みが容易になるが、元来、例えばパチンコ機の遊技
盤に要求される釘の保持力(引抜強度)のレベルは非常
に高く、ポリエチレン単体でさえこの釘引抜強度を保持
することが精一杯であるのに対し、比重が0.8g/c
3 前後の板材ということは発泡層の発泡倍率は1.6
〜1.8倍程度と想定され、到底この要求強度を満足す
ることはできない。
【0008】さらに、特開平7−116307号では基
板用材料として木材粉のような成形材料を用い、金型内
で基板の成形と同時に化粧シートを基板に貼着し、基板
の製造工程と、基板と化粧シートの貼付工程を一体化す
るという提案を行っている。しかし、この貼付工程では
成形材料に接着剤を混合するか又は化粧シートの裏面に
予め接着剤を塗布しておくなどいずれも接着剤使用が前
提になっており、基板材料として合成樹脂を採用した場
合は新たな問題が発生する。即ち、木質系基板の場合に
は水性系の酢酸ビニールなどの接着剤で容易に接着でき
るのに対し、合成樹脂は、表面エネルギーが低く、水で
ぬれ難く接着が難しくて、使用できる接着剤の種類が限
定されたり、合成樹脂基板に何らかの表面処理を行う必
要があるなど、接着をする上での制約が多く、かつまた
高い接着強度が得られにくい。一方、粘着剤を使用すれ
ば合成樹脂の場合でも接着強度が向上するが、粘着剤の
場合は固化時間が長く、基板に化粧シートを貼着した
後、例えば常温で1日以上というような長時間放置した
後でなければ、次工程の孔開け加工時に加工治具に粘着
剤が付着して加工できず、生産性が著しく低下するなど
新たな問題が生じてくる。
【0009】本発明は、上記の事実に鑑みてなされたも
のであり、本発明の目的は障害釘が打ち込み易く、打ち
込んだ障害釘の保持力に優れた遊技基盤を、高生産性、
低コストで製造する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、基板材料、弾球遊技機用遊技盤の製造
工程の省略又は低減化に着目して、鋭意検討の結果、特
定のアロイ化合成樹脂を基板材料に使用し、基板の成形
工程、基板への化粧シートの貼付工程及び複数種類の遊
技機に共通の取付け孔を設ける孔開け加工工程を一工程
に低減することによって、初めて課題が解決できるとい
う新知見が得られ、すなわち、下記の手段によって、本
発明の目的が達成できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0011】すなわち、(1)本発明の弾球遊技機用遊
技盤の製造方法は、基板の成形と、この基板への絵柄付
き化粧シートの貼付と、を含む弾球遊技機用遊技盤の製
造方法において、絵柄付き化粧シートが紙質材と透明な
樹脂シート材のいずれかに絵柄を有する両材料からな
り、成形機の金型内に、化粧シートを紙質材面を樹脂を
射出する側に配置し、これにメルトフローレートが0.
3〜30のポリオレフィン系樹脂とメルトフローレート
が0.3〜30のポリスチレン系樹脂と相溶化材とを含
むアロイ化合成樹脂からなる基板材料を射出し、接着剤
を用いることなく化粧シートと基板材料とを熱融着によ
り一体成形し、基板の成形と基板への化粧シートの貼付
を行うことを含むことを特徴とする。
【0012】(2)本発明の弾球遊技機用遊技盤の製造
方法は、前(1)項において、障害釘を打設する環状ガ
イドレール内側の部分の基板の板厚は障害釘の先端が貫
通しない肉厚とし、その他の部分の基板の板厚は環状ガ
イドレール内側部分の基板の板厚より薄肉とすることを
特徴とする。
【0013】(3)本発明の弾球遊技機用遊技盤の製造
方法は、前(1)項において、前記ポリオレフィン系樹
脂はポリエチレン及びポリプロピレンからなる群より選
ばれる少なくとも一種の樹脂であることを特徴とする。
【0014】(4)本発明の弾球遊技機用遊技盤の製造
方法は、前(1)項において、前記ポリスチレン系樹脂
はポリスチレン及びハイインパクトポリスチレンからな
る群より選ばれる少なくとも一種の樹脂であることを特
徴とする。
【0015】(5)本発明の弾球遊技機用遊技盤の製造
方法は、前(1)項において、前記相溶化材はスチレン
−ブタジエン共重合体及び水素添加スチレン−ブタジエ
ン共重合体からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹
脂であることを特徴とする。
【0016】(6)本発明の弾球遊技機用遊技盤の製造
方法は、前(1)項において、前記ポリオレフィン系樹
脂とポリスチレン系樹脂の配合量が重量比で30/70
〜70/30であることを特徴とする。
【0017】(7)本発明の弾球遊技機用遊技盤の製造
方法は、前(1)項において、前記相溶化材の配合量が
ポリオレフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂の合計量1
00重量部に対して、3〜10重量部であることを特徴
とする。
【0018】(8)本発明の弾球遊技機用遊技盤の製造
方法は、前(1)項において、前記基板の成形と基板へ
の化粧シートの貼付を行うと同時に前記金型内でこの化
粧シート付き基板に遊技機に共通の取付け孔を設ける孔
開け加工を行うことを含むことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の態様を図面に
基づいて説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例におけるパチンコ
機用遊技盤の基盤の斜視図である。基盤は基板樹脂材料
で成形された基板10と、各種遊技部品(又は役物類)
を装着するための取付け孔の内、複数種類のパチンコ機
に共通する取付け孔12(例えば、孔開け加工、釘打加
工、遊技部品の取付加工等における加工機の位置決めピ
ンに取り付けるための基準取付孔12A、アウト球を排
出するアウト孔12B、誘導レール18の外側に取付け
られる賞球表示部材や飾り部材の取付孔12C、誘導レ
ールの取付け孔(図示せず)等)と、共通取付け孔12
の範ちゅうに属さないその他の取付け孔14からなって
いる。絵柄のついた透明な化粧シート16は図2に示す
ように紙質材16aと絵柄を印刷した透明な樹脂シート
材16bとで構成されている。前記基板樹脂材料として
はメルトフローレートが0.3〜30のポリオレフィン
系樹脂とメルトフローレートが0.3〜30のポリスチ
レン系樹脂と相溶化材とを使用し、ポリオレフィン系樹
脂としては、例えばポリエチレン及び/又はポリプロピ
レンが好適に用いられ、ポリスチレン系樹脂としては、
例えば好ましくはポリスチレン及び/又はハイインパク
トポリスチレンが用いられ、相溶化材としては、例えば
スチレン−ブタジエン共重合体及び/又は水素添加スチ
レン−ブタジエン共重合体が好ましい。ポリオレフィン
系樹脂とポリスチレン系樹脂の配合量は重量比で30/
70〜70/30が好ましく、40/60〜60/40
がより好ましく用いられる。相溶化材の配合量はポリオ
レフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂の合計量100重
量部に対して、3〜10重量部、好ましくは6〜8重量
部である。これら三つの樹脂を配合するとアロイ化樹脂
が得られる。
【0021】また、前記紙質材としては、特に制限され
ないが例えば植物繊維、合成繊維等から得られる和紙、
上質紙、洋紙等を挙げることができ、透明な樹脂シート
材には、例えばニトロセルロースを含むシート材、セル
ロースアセテートブチレートシート材等が含まれる。
【0022】アロイ化樹脂を得る方法は、例えばポリス
チレンとポリエチレンという非相溶性樹脂が均一に分散
され、目標とする優れた機械的特性を示すものが得られ
るならば、特に制限されないが前記のような相溶化材を
用いる方法はその一つである。
【0023】また、これらの樹脂には、低発泡させるた
めの発泡剤の外、帯電防止剤、酸化防止剤などの添加
剤、着色のための染顔料及び炭酸カルシウム、木粉など
の各種補強剤を添加することができる。
【0024】基盤(図1)を成形する成形法は10mm
以上の厚肉平板成形品、又は厚肉と薄肉が混在する成形
品を、ヒケやソリや捩れがなく、表面の平滑性や外観に
優れる成形品を得ることができる成形方法であれば制限
されないが、中でも射出成形法や圧縮成形法が好まし
い。
【0025】上述のような合成樹脂を材料として成形し
た基盤は、障害釘が打ち込み易くかつ打ち込んだ障害釘
の保持力や釘曲げ強度が強く、しかも切断や切削などの
木工加工が容易で、パチンコ機用遊技盤の基盤として、
非常に優れたものである。
【0026】一般にパチンコ機用遊技基盤の製造方法
は、基板の成形工程、この基板への化粧シートの貼付工
程に続いて、遊技機に共通の取付け孔の孔開け加工工程
と遊技機毎に異なる入賞口などの各種遊技部品を取付け
るための孔開け加工工程と、障害釘の植設工程と役物類
の組付工程から成り立っている。
【0027】本発明の弾球遊技機(例えばパチンコ機)
用遊技盤の製造方法は、紙質材と透明な樹脂シート材の
いずれかに絵柄を有する両材料からなる化粧シートを成
形機の金型内に、化粧シート16を紙質材16a面を例
えば樹脂を射出する側に配置し、これに前記のアロイ化
樹脂からなる基板材料を射出し、接着剤を用いることな
く、この化粧シートと基板材料とが熱融着により投錨結
合し、基板の成形と基板への化粧シートの貼付を行うと
同時にこの金型内で化粧シート付き基板に遊技機(例え
ばパチンコ機)に共通の取付け孔12を設ける孔開け加
工を行う。尚、化粧シートの孔開け切断は樹脂成形時の
金型の型締めを行うときのオス型、メス型の嵌合による
オス型のエッジにより行われる。すなわち、従来の基板
の成形工程、化粧シートの貼付工程(化粧シートを貼着
するために基板表面に接着剤を塗布する作業、基板と化
粧シートを圧着する作業)、共通の取付け孔の孔開け加
工工程等の多工程を一工程で行うことができ、図1
(a)の基盤が得られる。従って、高生産性、低コスト
で遊技盤が製造できる。
【0028】さらに、取付け孔の孔開け加工工程につい
て言及すれば、遊技盤には種々の形状の数多くの取付け
孔が開けられるが、これら各種の孔の中には複数種類の
遊技機に共通する孔が含まれており、先ずこれらの孔の
孔開け加工により図1(a)の基盤が得られ、次に他の
個別の取付け孔の孔開け加工により図1(b)の基盤が
成形されるが本発明では前記のように、前者の共通する
孔は、基板成形時に同時に開孔されることにより、孔開
け加工工程の作業を簡単にすると共に、発生する切削屑
による品質上のトラブルを少なくすることができ、かつ
基板用合成樹脂材料を削減できる。
【0029】更には、パチンコ機用遊技盤の場合、図3
のパチンコ機用遊技盤の基盤の前面斜視図に示されるよ
うに環状レールで囲まれた部分に障害釘が打設される。
このため基板には障害釘が下まで貫通しないように、
(障害釘長さ+余裕代)の板厚が必要とされ、一般には
18mm程度の板厚の基板が使用されている。しかし、
図4の従来のパチンコ機用遊技盤の基盤の裏面斜視図に
示されるように、障害釘を打設しない部分までは、必ず
しもこれと同等の板厚は必要としない。従って図5の基
盤の裏面斜視図のように機能的に必要な部分のみ厚肉と
し、その他の部分は板厚を薄肉とする基板形状とし、こ
の薄肉の部分は単なる平板形状のみでなく、デザイン上
許されれば、基板の裏側に補強リブを設けることにより
この部分の厚みを可能な限り薄くすることができる。こ
の結果、基板材料の合成樹脂の使用量を少なくできる
し、また成形サイクルを大幅に短縮することができる。
このような厚肉・薄肉が混在する成形品に対しては、ヒ
ケやソリを防止するために低発泡成形が有効であり、こ
の場合、本発明における基板は発泡倍率が1.05〜
1.3の低発泡成形法にて成形を行う。
【0030】上述するように、本発明によれば、現在色
々の工程に分かれていているため、作業能率が極めて悪
いパチンコ機用遊技盤の製造工程の一部を省略又は低減
することができ、大巾に作業が合理化されると共に、他
の合成樹脂基板の場合に比較して、より少ない材料でし
かも短い成形サイクルで基板を製造することができる。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、本実施例
に限定されるものではない。
【0032】各種の測定は下記の方法によった。 ・釘の打ち込み性の測定 衝撃試験機を用い、1500gの重りを45cmの高さ
から落下させ、試験片上に垂直に立てた釘(直径1.8
5mm、長さ33mm)を試験片に15mm(試験片の
厚み未満)打ち込むことで行った。15mm打ち込むの
に要した重りの落下回数と共に、釘の曲り及び白化の有
無を調べた。重りの落下回数が少なく、釘の曲りがな
く、白化がない場合に、釘の打ち込み性は良好と評価す
る。
【0033】・釘の保持力の測定 上記のようにして打ち込んだ釘を引張試験機にかけ、引
張速度10mm/分で引っ張った時の引き抜き強度を測
定した。
【0034】・接着強度の測定 1インチ幅のサンプルをプッシュプルゲージにて、基盤
と化粧シートを180°剥離して行った。 〔実施例1〕上質紙と絵柄を印刷したセルロイドからな
る化粧シート(東洋化成製、セルロイド成分:ニトロセ
ルロース約75%、ショウノウ約25%)を成形機の金
型内に、上質紙を上にして配置し、これにアロイ化樹脂
(メルトフローレイト13のポリプロピレン(PP,J
900GP、出光石油化学(株)社製)37重量部と、
メルトフローレイト14のハイインパクトポリスチレン
(HIPS,470、旭化成工業(株)社製)56重量
部と、水素添加したスチレン・ブタジエンエラストマー
(SEBS、タフテックH1031、旭化成工業(株)
社製)7重量部から得られた樹脂)からなる基板材料を
230℃で射出成形するとパチンコ機用化粧シート付き
基盤が得られ、同時にパチンコ機に共通の取付け孔開け
加工も行われる。次に、この孔以外の個別の孔開け加
工、障害釘の植設、役物類の組付を行い、パチンコ機用
遊技盤が製造される。この基盤の化粧シートと基板の接
着強度、釘の打込み性、釘の保持力が測定され、その結
果を表1に示す。 〔実施例2〕上質紙/セルロイドの代りに上質紙/キャ
ブロイド(キャブロイド成分:セルロースアセテートブ
チレート)の化粧シート(東進社製)を用いた以外、実
施例1と同様にして、パチンコ機用遊技盤を製造し、基
盤の各種物性を測定し、結果を表1に示す。 〔比較例1〕和紙を用いないでセルロイドのみを用い
て、実施例1と同様にして、パチンコ機用化粧シート付
き基盤を得ようとしたが、表1に示すようにセルロイド
シートと基板とは接着しなかった。 〔比較例2〕和紙を用いないでキャブロイドのみを用い
て、実施例2と同様にして、パチンコ機用化粧シート付
き基盤を得ようとしたが表1に示すように、キャブロイ
ドと基板とは接着しなかった。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示されるように、本発明の弾球遊技
機用遊技盤の製造方法では、障害釘が打ち込み易く、打
ち込んだ障害釘の保持力に優れた遊技基盤を、従来の基
板の成形工程、化粧シートの貼付工程(化粧シートを貼
着するために基板表面に接着剤を塗布する作業、基板と
化粧シートを圧着する作業)、共通の取付け孔開け加工
工程を単純な一工程で製造することができる、すなわち
高生産性、低コストで遊技盤が製造できることがわか
る。
【0037】本発明の製造方法によれは、実施例と比較
例からもわかるように、基板と化粧シートが接着剤なし
で、容易に接着する。
【0038】
【発明の効果】本発明の弾球遊技機用遊技盤の製造方法
は、上記のような構成としたので、障害釘が打ち込み易
くかつ打ち込んだ障害釘の保持力に優れたパチンコ機用
遊技基盤を、基板の成形、化粧シートの貼付及び複数機
種に共通な取付孔の孔開け加工を全て一工程で、極めて
高い作業能率で製造できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の一実施例におけるパ
チンコ機用遊技盤の基盤の斜視図である。
【図2】化粧シートの概略断面図である。
【図3】パチンコ機用遊技盤(飾り部材等を除く)の前
面斜視図である。
【図4】従来のパチンコ機用遊技盤の基盤の裏面斜視図
である。
【図5】本発明の一実施例におけるパチンコ機用遊技盤
の基盤の裏面斜視図である。
【符号の説明】
10 基板 12 複数種類のパチンコ機に共通する取付け孔 14 共通の取付け孔以外の取付け孔 16 化粧シート 16a 紙質材 16b 絵柄を印刷した樹脂シート材 18 誘導レール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の成形と、この基板への絵柄付き化
    粧シートの貼付と、を含む弾球遊技機用遊技盤の製造方
    法において、 絵柄付き化粧シートが紙質材と透明な樹脂シート材のい
    ずれかに絵柄を有する両材料からなり、 成形機の金型内に、化粧シートを紙質材面を樹脂を射出
    する側に配置し、これにメルトフローレートが0.3〜
    30のポリオレフィン系樹脂とメルトフローレートが
    0.3〜30のポリスチレン系樹脂と相溶化材とを含む
    アロイ化合成樹脂からなる基板材料を射出し、接着剤を
    用いることなく化粧シートと基板材料とを熱融着により
    一体成形し、基板の成形と基板への化粧シートの貼付を
    行うことを含むことを特徴とする弾球遊技機用遊技盤の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 障害釘を打設する環状ガイドレール内側
    の部分の基板の板厚は障害釘の先端が貫通しない肉厚と
    し、その他の部分の基板の板厚は環状ガイドレール内側
    部分の基板の板厚より薄肉とすることを特徴とする請求
    項1記載の弾球遊技機用遊技盤の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ポリオレフィン系樹脂はポリエチレ
    ン及びポリプロピレンからなる群より選ばれる少なくと
    も一種の樹脂であることを特徴とする請求項1記載の弾
    球遊技機用遊技盤の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ポリスチレン系樹脂はポリスチレン
    及びハイインパクトポリスチレンからなる群より選ばれ
    る少なくとも一種の樹脂であることを特徴とする請求項
    1記載の弾球遊技機用遊技盤の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記相溶化材はスチレン−ブタジエン共
    重合体及び水素添加スチレン−ブタジエン共重合体から
    なる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂であることを
    特徴とする請求項1記載の弾球遊技機用遊技盤の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ポリオレフィン系樹脂とポリスチレ
    ン系樹脂の配合量が重量比で30/70〜70/30で
    あることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機用遊技
    盤の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記相溶化材の配合量がポリオレフィン
    系樹脂とポリスチレン系樹脂の合計量100重量部に対
    して、3〜10重量部であることを特徴とする請求項1
    記載の弾球遊技機用遊技盤の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基板の成形と基板への化粧シートの
    貼付を行うと同時に前記金型内でこの化粧シート付き基
    板に遊技機に共通の取付け孔を設ける孔開け加工を行う
    ことを含むことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機
    用遊技盤の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008119335A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Adachi Light Co Ltd 遊技機用遊技盤及びその製造方法
JP2012034927A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Adachi Light Co Ltd 樹脂製遊技盤
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JP2020162801A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社クラレ 不透明な弾球遊技用樹脂基盤とその製造方法、及び、印刷フィルム付き弾球遊技用樹脂基盤

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