JPH109948A - 回転機械の異音検査方法およびその装置 - Google Patents

回転機械の異音検査方法およびその装置

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JPH109948A
JPH109948A JP16194496A JP16194496A JPH109948A JP H109948 A JPH109948 A JP H109948A JP 16194496 A JP16194496 A JP 16194496A JP 16194496 A JP16194496 A JP 16194496A JP H109948 A JPH109948 A JP H109948A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突発的に発生し、判別に影響する程度の雑音
を運転音と区別して検出することにより、工場の暗騒音
程度は入らない程度の簡易防音室内で必要なデータ収録
を行い得るようにする。 【解決手段】 回転機械W(例えば、圧縮機)の回転周
期毎の運転音データを検出し、該運転音データの統計量
(例えば、2シグマ超過率)の変動が所定のシキイ値を
超えた場合を雑音混入と判定して、突発的に発生し、判
別に影響する程度の雑音を運転音と区別して検出するよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、回転機械の異音
検査方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転機械(例えば、空気調和機
用等として用いられる圧縮機)においては、加工精度の
バラツキ等に起因して運転中に異音が発生する不良品を
完成品検査時に判定する必要がある。
【0003】上記異音検査は、例えば圧縮機を運転しな
がら作業者が耳で聞いて判定するという方法が工場現場
でとられてきていたが、熟練作業者でないと上記判定を
行えないという問題があるため、異音検査の自動化が模
索されている。
【0004】異音検査を自動化する場合、圧縮機の運転
音データをマイク等を用いて収録した後、収録された運
転音データをコンピュータにより分析するという方法が
とられるが、このデータ収録は、運転音以外の雑音が入
らない状態で行わなければならない。
【0005】ところが、工場現場においては、突発的な
雑音(例えば、工場内放送等)が発生することが多く、
この雑音と運転音とを区別する必要がある。
【0006】上記雑音に対するアプローチとしては、 完全な防音室を設置して雑音が入らないようにする、 信号処理により収録データから雑音を除去する、とい
う方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方
法では、防音室設置に費用がかかり過ぎるとともに、完
全な防音室内でデータ収録を行う場合であっても、防音
室内において突発的な雑音(例えば、物が落ちたりする
音等)が発生した場合、これを拾ってしまうという問題
がある。
【0008】一方、上記の方法では、 イ)フィルターで雑音低減する方法を採用した場合、雑
音の周波数は一般に不明であることと、雑音と信号(即
ち、収録しようとするデータ信号)の周波数特性が重な
っていると、雑音だけを取り除くことが不可能である、 ロ)同期加算により雑音低減する方法を採用した場合、
運転音の位相を精度よく合わせる必要があるので、エン
コーダなどの回転位相情報を得るためのセンサーと、該
センサーからの出力を処理するための電子回路が必要と
なり、装置構成が複雑となるとともに、位相が合ってい
ないと信号を歪める、 ハ)2マイクロフォン方式で雑音低減する方法を採用し
た場合、二つのマイク間の伝達特性を補正してやらない
て精度よく雑音低減できない、という問題がある。
【0009】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、突発的に発生し、判別に影響する程度の雑音を運
転音と区別して検出することにより、工場の暗騒音程度
は入らない程度の簡易防音室内で必要なデータ収録を行
い得るようにすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明にかかる回転機
械の異音検査方法では、上記課題を解決するために、回
転機械W(例えば、圧縮機)の回転周期毎の運転音デー
タを検出し、該運転音データの統計量の変動が所定のシ
キイ値を超えた場合を雑音混入と判定して、突発的に発
生し、判別に影響する程度の雑音を運転音と区別して検
出するようにしている。
【0011】本願発明にかかる回転機械の異音検査方法
において、前記回転周期を、特定の回転周期における運
転音データの個数と、特定回転周期の次の回転周期にお
ける運転音データの切り出し位置を前後に移動させて得
られた運転音データの個数との相互相関における相関最
大位置とその前後の3点を2次関数で補間し、該2次関
数の最大位置と前記特定回転周期の開始位置との時間と
して推定した場合、回転機械の回転周期を簡易な手法に
よりより正確な値とすることができる点で好ましい。
【0012】また、前記運転音データの統計量の変動
を、特定回転周期における運転音データの標準偏差と各
回転周期における運転音データとの比較により求まる前
記標準偏差の2倍を超える運転音データの個数を各回転
周期における運転音データの個数で除した値の変動によ
り表現した場合、統計量の変動を簡単な演算値で表現で
きる点で好ましい。
【0013】本願発明にかかる回転機械の異音検査装置
では、上記課題を解決するために、回転機械W(例え
ば、圧縮機)の回転周期毎の運転音データを検出する運
転音検出手段1と、前記回転周期を推定する回転周期推
定手段14と、該運転音データの統計量の変動を演算す
る演算手段15と、該統計量の変動が所定のシキイ値を
超えた場合を雑音混入と判定する判別手段16とを備え
て構成して、突発的に発生し、判別に影響する程度の雑
音を運転音と区別して検出するようにしている。
【0014】本願発明にかかる回転機械の異音検査装置
において、前記回転周期推定手段14を、特定の回転周
期における運転音データの個数と、特定回転周期の次の
回転周期における運転音データの切り出し位置を前後に
移動させて得られた運転音データの個数との相互相関に
おける相関最大位置とその前後の3点を2次関数で補間
し、該2次関数の最大位置と前記特定回転周期の開始位
置との時間を回転周期として推定するようにした場合、
回転機械の回転周期を簡易な手法によりより正確な値と
することができる点で好ましい。
【0015】また、前記演算手段15を、特定回転周期
における運転音データの標準偏差と各回転周期における
運転音データとの比較により求まる前記標準偏差の2倍
を超える運転音データの個数を各回転周期における運転
音データの個数で除した値の変動を前記統計量の変動と
して演算するものとした場合、統計量の変動を簡単な演
算値で表現できる点で好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。以下にお
いては、圧縮機を回転機械の一例としている。
【0017】図1には、本願発明の実施の形態にかかる
回転機械(即ち、圧縮機)の異音検査装置のハード構成
が示されており、この異音検査装置は、被検査対象物品
である圧縮機Wの運転音データを検出するセンサーとし
て作用するマイク1とエリアシング用のフィルタ(即
ち、アナログフィルタ)2とA/Dコンバータ3とパソ
コン4とプログラマブルコントローラ5とを備えて構成
されている。ここで、マイク1、アナログフィルタ2お
よびA/Dコンバータ3はデータ収録手段Aを構成して
いる。
【0018】前記パソコン4は、図2に示すように、雑
音検出手段6、周波数分析手段7、聴感補正手段8、オ
クターブ演算手段9、スペクトル距離演算手段10、標
準偏差演算手段11および判定手段12という各種機能
手段を備えている。符号13は、この異音検査装置によ
り判定が行えない領域の製品に対して人間が良否判定を
行うための判定装置であり、OKボタン13aおよびN
Gボタン13bを有している。
【0019】前記雑音検出手段6は、A/Dコンバータ
3から入力されたサンプルデータから運転音以外の雑音
を検出するものであり、雑音検出があった場合当該デー
タはサンプルから除外される。なお、この雑音検出手段
6は、図3に示すように、圧縮機Wの回転周期を推定す
る回転周期推定手段14と、圧縮機Wの運転音データの
統計量の変動を演算する演算手段15と、該統計量の変
動が所定のシキイ値Qを超えた場合を雑音混入と判別す
る判別手段16とを備えて構成されている。
【0020】前記回転周期推定手段14における回転周
期の推定は次のような手順で行われる。
【0021】圧縮機Wにおける回転の周波数は、交流の
周波数(関西地方では約60Hz)と同じであり、その
周期は、周波数を60Hzとした場合約16.66ms
ecであることが分かっているので、図4に示すよう
に、サンプリングタイムより1周期に相当するデータ個
数Nを求める。そして、データの1周期目(換言すれ
ば、特定回転周期)に相当するデータD
〔0〕〜D〔N
−1〕をX〔k〕に設定する。
【0022】一方、データD〔N〕〜D〔2N−1〕
は、実際の回転周波数が60Hzとは限らないため、2
周期目(換言すれば、特定回転周期の次の回転周期)に
相当するかは分からない。そこで、2周期目のデータの
切り出し位置をN±5程度で動かしながらN個のデータ
を切り出し、それをY〔k〕に設定し(図5イ参照)、
X〔k〕とY〔k〕との相互相関係数Sを式(1)によ
り計算する(図5ロ参照)。
【0023】
【数1】
【0024】ところで、回転周期がサンプリングタイム
の整数倍になる保証はないので、相関最大値Nが実際の
回転周期Tには一般にならない。そこで、図6に示すよ
うに、相関最大値Nとその前後の値N−1,N+1の3
点を2次関数で補間し、その2次関数が最大値を示す位
置を実際の回転周期Tと推定する。なお、ここでは、1
周期目を特定回転周期としているが、他の周期を特定回
転周期としても差し支えない。
【0025】また、前記演算手段15における統計量の
変動の演算は次のような手順で行われる。
【0026】圧縮機Wの回転が定常状態であるときは、
回転毎のデータ振幅の分布状態はあまり変化しないとこ
ろから、同一の母集団からのサンプリングデータと仮定
しても問題とならない。そこで、前記回転周期推定手段
14により求められた回転周期Tによりデータを各回転
毎に切り出し、回転毎のデータの分布状態の変化を追跡
すれば、雑音混入を検出することができる。
【0027】このとき、1周期目(換言すれば、特定回
転周期)のデータの標準偏差σを求め、各周期のデータ
に対し、この1周期目の標準偏差σの2倍を超えるデー
タの個数Cを求め、これを各周期のデータの個数Mで除
した値を2シグマ超過率Rと定義して、この値を式
(2)により順次求めていく(図7参照)。
【0028】 R=C/M (2) そして、図8に示すように、前記2シグマ超過率Rが予
め設定されたシキイ値R0を超えた場合には、当該回転
周期T(ここでは、3周期)におけるデータには雑音が
混入されていると判別手段16により判別される。
【0029】前記周波数分析手段7は、サンプルデータ
に対して周波数分析を施してパワースペクトルとして表
現するものであり、該パワースペクトルは、例えば、図
9に示すような波形となる。
【0030】前記聴感補正手段8は、パワースペクトル
を人の聴感にできるだけ合致させるための補正を行うフ
ィルタであり、聴感補正されたパワースペクトルは、図
10に示すような波形となる。
【0031】前記オクターブ演算手段9は、聴感補正さ
れたパワースペクトルに対してオクターブ分析を行うも
のであり、本実施の形態においては、オクターブ分析に
より1/3オクターブバンドスペクトルが求められる
(図11参照)。
【0032】前記スペクトル距離演算手段10は、所定
個数の良品サンプルデータのみに基づく良品1/3オク
ターブバンドスペクトルの平均値である平均スペクトル
(後に詳述)と各サンプルデータに基づく1/3オクタ
ーブバンドスペクトルとの誤差の二乗和をスペクトル距
離(後に詳述)として演算するものである。
【0033】前記標準偏差演算手段11は、良品サンプ
ルデータに基づく良品スペクトル距離の平均値(後に詳
述)に基づいて各良品スペクトル距離の標準偏差を演算
するものである。
【0034】前記判定手段12は、検査対象サンプルデ
ータに基づく検査対象スペクトル距離の前記標準偏差に
おける位置により良否判定を行うものである。なお、標
準偏差によらないで、各良品サンプルデータに基づく良
品スペクトル距離の平均値と検査対象サンプルデータに
基づく検査対象スペクトル距離とを直接比較して良否判
定を行う場合もある。
【0035】上記異音検査装置を用いた圧縮機の異音検
査方法の手順を以下に詳述する。
【0036】この場合、予め所定個数(即ち、n個)の
良品圧縮機の運転音データを良品サンプルデータとし
て、図15に示すフローチャートに示す処理を行う。
【0037】ステップS1において良品圧縮機の個数k
を1に設定した後、ステップS2において圧縮機起動信
号を出力して良品圧縮機を運転開始し、ステップS3
おいて当該運転音を良品サンプルデータとしてデータ収
録手段Aにより収録し、ステップS4において圧縮機停
止信号を出力して良品圧縮機の運転を停止する。
【0038】上記のようにして収録されたデータには、
運転音以外の雑音(例えば、検査室ないで生じる雑音)
が混入する場合があるため、ステップS5において雑音
検出手段7により雑音混入検出処理が実行され(後に詳
述)、ステップS6において雑音検出の有無が判定され
る。ここで、肯定判定された(即ち、雑音「有り」と判
定された)場合には、当該データは検査対象から除外さ
れ、ステップS2に戻り、再度データ収録を行う。
【0039】ステップS6において否定判定された(即
ち、雑音「無し」と判定された)場合には、当該データ
を良品サンプルデータとして採用し、ステップS7にお
いて周波数分析手段7による周波数分析を実行し、良品
サンプルデータをパワースペクトルとして表現する(図
9参照)。ついで、ステップS8において聴感補正手段
8による聴感補正を実行し、聴感補正されたパワースペ
クトル(図10参照)を求め、ステップS9において聴
感補正されたパワースペクトルに基づいてオクターブ演
算手段9によるオクターブ分析を実行し、1/3オクタ
ーブバンドスペクトルP1(f)(図11イ参照)を求
める。
【0040】そして、ステップS10において個数k→k
+1と設定し直した後、ステップS11においてk=nか
否かの判定を行い、k≠nと判定された場合には、ステ
ップS12において良品圧縮機の交換を行った後ステップ
2に戻り、以下前記と同様な処理を実行する。上記処
理を繰り返すことにより、n個の良品圧縮機のサンプル
データに基づくn個の1/3オクターブバンドスペクト
ルPn(f)が得られる(図11イ〜ハ参照)。
【0041】
【数2】
【0042】次に、検査対象圧縮機の異音検査の手順
を、図16に示すフローチャートを参照して説明する。
【0043】ステップS1において検査開始指令が出力
されたと確認されると、ステップS2において検査ルー
プおよび検査回数が2回以下に設定された後、ステップ
3において圧縮機起動信号を出力して検査対象圧縮機
を運転開始し、ステップS4において当該運転音を検査
対象サンプルデータとしてデータ収録手段Aにより収録
し、ステップS5において圧縮機停止信号を出力して検
査対象圧縮機の運転を停止する。
【0044】上記のようにして収録されたデータには、
運転音以外の雑音(例えば、検査室内で生じる雑音)が
混入する場合があるため、ステップS6において雑音検
出手段7により雑音混入検出処理が実行され(後に詳
述)、ステップS7において雑音検出の有無が判定され
る。ここで、肯定判定された(即ち、雑音「有り」と判
定された)場合には、当該データは検査対象から除外さ
れ、ステップS3に戻り、再度データ収録を行う。
【0045】ステップS7において否定判定された(即
ち、雑音「無し」と判定された)場合には、当該データ
を検査対象サンプルデータとして採用し、ステップS8
において周波数分析手段7による周波数分析を実行し、
検査対象サンプルデータをパワースペクトルとして表現
する。ついで、ステップS9において聴感補正手段8に
よる聴感補正を実行し、聴感補正されたパワースペクト
ルを求め、ステップS10において聴感補正されたパワー
スペクトルに基づいてオクターブ演算手段9によるオク
ターブ分析を実行し、1/3オクターブバンドスペクト
ルPx(f)を求める。
【0046】
【数3】
【0047】そして、上記判定結果=OKか否かの判定
がステップS14においてなされ、肯定判定された場合に
はステップS15においてプログラマブルコントローラ
(PLC)5に判定結果=OKが出力され、その後ステ
ップS1にリターンする。
【0048】一方、ステップS14において否定判定され
た場合には、ステップS15において検査ループを設定し
た後、ステップS16において判定不能領域にある検査対
象圧縮機について人間による判定を行い、その後ステッ
プS1にリターンする。
【0049】
【数4】
【0050】しかも、1/3オクターブバンドスペクト
ルPn(f)を、パワースペクトルに対して聴感補正処
理を施されたものに基づいて求めるようにしているた
め、人間の聴感により近づいた判定が得られる。
【0051】次に、上記異音検査における途中で実行さ
れる雑音検出の手順について、図17に示すフローチャ
ートを参照して詳述する。
【0052】ステップS1において1周期目のデータX
〔k〕の切り出しを行い、ステップS2において2周期
目のデータY〔k〕k切り出しを行う。そして、ステッ
プS3においてデータX〔k〕,Y〔k〕の相関係数S
を前記式(1)により演算し、ステップS4において、
前述したように相関最大値Nとその前後の値N−1,N
+1の3点を2次関数で補間し、その2次関数が最大値
を示す位置を実際の回転周期Tとして求める。上記処理
は回転周期推定手段14により実行される。
【0053】ついで、ステップS5において回転周期T
内のデータ数Mを演算し、ステップS6において切り出
しできる回転周期の数kを演算する。ステップS7にお
いてi=1に設定し、ステップS8において雑音検出ル
ープをi≦kに設定し、ステップS9において1周期目
のデータX1〔k〕の切り出しを行い、ステップS10
おいて該データX1〔k〕の標準偏差σを演算する。
【0054】ついで、ステップS11においてi周期目の
データXi〔k〕の切り出しを行い、ステップS12にお
いて該データXi〔k〕の平均値Xaveの演算を行
い、ステップS13においてデータXi〔k〕から平均値
Xaveを差し引いたものが前記標準偏差σの2倍(即
ち、2σ)を超えている個数Cの演算を行う。ここで、
データXi〔k〕から平均値Xaveを差し引くのは、
各周期データの変動の大きさをみるためである。
【0055】しかる後、ステップS14において2シグマ
超過率R=C/Mの演算を行う。ここまでの演算は演算
手段15により実行される。
【0056】次に、ステップS15において該2シグマ超
過率Rと予め設定されたシキイ値R0との比較を行い、
R>R0と判定された場合には、ステップS16において
「雑音有り」信号を出力し、当該回転周期におけるデー
タは収録データから除かれ、再度データの収録を行う。
この判定は判別手段16により実行される。
【0057】一方、ステップS15においてR≦R0と判
定された場合には、ステップS17に進み、i=i+1と
し、ステップS18において雑音検出ループを設定し、ス
テップS19において「雑音無し」信号を出力する。当該
回転周期におけるデータは収録データとして以後の処理
に使用される。
【0058】上記したように、圧縮機Wの回転周期T
を、特定の回転周期(即ち、1周期目)における運転音
データの個数と、特定回転周期の次の回転周期(即ち、
2周期目)における運転音データの切り出し位置を前後
に移動させて得られた運転音データの個数との相互相関
における相関最大位置とその前後の3点を2次関数で補
間し、該2次関数の最大位置と前記特定回転周期の開始
位置との時間として推定するようにしているため、圧縮
機Wの回転周期Tを簡易な手法によりより正確な値とし
て推定できる。
【0059】また、前記運転音データの統計量の変動
を、特定回転周期(即ち、1周期目)における運転音デ
ータの標準偏差σと各回転周期における運転音データと
の比較により求まる前記標準偏差の2倍を超える運転音
データの個数Cを各回転周期における運転音データの個
数Mで除した値(即ち、2シグマ超過率R)の変動によ
り表現し、該2シグマ超過率Rの変動が所定のシキイ値
0を超えた場合を雑音混入と判定して、突発的に発生
し、判別に影響する程度の雑音を運転音と区別して検出
するようにしているため、工場の暗騒音程度は入らない
程度の簡易防音室内でも雑音のないデータを収録するこ
とができることとなり、確実な自動異音検査が可能とな
る。
【0060】なお、本願発明は、上記実施の形態で説明
した圧縮機以外の回転機械にも適用可能なことは勿論で
ある。
【0061】
【発明の効果】本願発明によれば、回転機械W(例え
ば、圧縮機)の回転周期毎の運転音データを検出し、該
運転音データの統計量の変動が所定のシキイ値を超えた
場合を雑音混入と判定して、突発的に発生し、判別に影
響する程度の雑音を運転音と区別して検出するようにし
ているので、工場の暗騒音程度は入らない程度の簡易防
音室内でも雑音のないデータを収録することができるこ
ととなり、確実な自動異音検査が可能となる。という優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異音
検査装置のハード構成を示す概略構成図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異音
検査装置におけるパソコンの内容を示すブロック図であ
る。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異音
検査装置における雑音検出手段の内容を示すブロック図
である。
【図4】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異音
検査装置における各回転周期の収録データを示す波形図
である。
【図5】(イ)は本願発明の実施の形態にかかる回転機
械の異音検査装置におけるデータの切り出し例を示す説
明図であり、(ロ)は1周期目と2周期目とのデータに
おける相互相関を示す説明図である。
【図6】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異音
検査装置において1周期目と2周期目とのデータにおけ
る相互相関を2次関数で補間した状態を示す説明図であ
る。
【図7】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異音
検査装置における各回転周期の2シグマ超過の状態を示
す説明図である。
【図8】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異音
検査装置における各回転周期の2シグマ超過率の状態を
示す説明図である。
【図9】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異音
検査装置による周波数分析後のパワースペクトル波形を
示す特性図である。
【図10】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異
音検査装置による聴感補正後のパワースペクトル波形を
示す特性図である。
【図11】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異
音検査装置による良品サンプルデータのオクターブ分析
後の1/3オクターブバンドスペクトル波形を示す特性
図である。
【図12】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異
音検査装置による良品サンプルデータに基づいた1/3
オクターブバンドスペクトルの平均スペクトル波形を示
す特性図である。
【図13】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異
音検査装置によるスペクトル距離演算の態様を示す説明
図である。
【図14】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異
音検査装置による良品スペクトル距離の標準偏差を示す
特性図である。
【図15】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異
音検査装置を用いた良品スペクトル距離および標準偏差
の演算処理の態様を示すフローチャートである。
【図16】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異
音検査装置を用いた異音検査手順を示すフローチャート
である。
【図17】本願発明の実施の形態にかかる回転機械の異
音検査装置における雑音検出手段による雑音検出手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1はセンサー(マイク)、4はパソコン、6は雑音検出
手段、7は周波数分析手段、8は聴感補正手段、9はオ
クターブ演算手段、10はスペクトル距離演算手段、1
1は標準偏差演算手段、12は判定手段、14は回転周
期推定手段、15は演算手段、16は判別手段、Wは回
転機械(圧縮機)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械(W)の回転周期毎の運転音デ
    ータを検出し、該運転音データの統計量の変動が所定の
    シキイ値を超えた場合を雑音混入と判定することを特徴
    とする回転機械の異音検査方法。
  2. 【請求項2】 前記回転周期を、特定の回転周期におけ
    る運転音データの個数と、特定回転周期の次の回転周期
    における運転音データの切り出し位置を前後に移動させ
    て得られた運転音データの個数との相互相関における相
    関最大位置とその前後の3点を2次関数で補間し、該2
    次関数の最大位置と前記特定回転周期の開始位置との時
    間として推定したことを特徴とする前記請求項1記載の
    回転機械の異音検査方法。
  3. 【請求項3】 前記運転音データの統計量の変動を、特
    定回転周期における運転音データの標準偏差と各回転周
    期における運転音データとの比較により求まる前記標準
    偏差の2倍を超える運転音データの個数を各回転周期に
    おける運転音データの個数で除した値の変動により表現
    したことを特徴とする前記請求項1および請求項2のい
    ずれか一項記載の回転機械の異音検査方法。
  4. 【請求項4】 前記回転機械(W)は圧縮機であること
    を特徴とする前記請求項1ないし請求項3のいずれか一
    項記載の回転機械の異音検査方法。
  5. 【請求項5】 回転機械(W)の回転周期毎の運転音デ
    ータを検出する運転音検出手段(1)と、前記回転周期
    を推定する回転周期推定手段(14)と、該運転音デー
    タの統計量の変動を演算する演算手段(15)と、該統
    計量の変動が所定のシキイ値を超えた場合を雑音混入と
    判定する判別手段(16)とを備えたことを特徴とする
    回転機械の異音検査装置。
  6. 【請求項6】 前記回転周期推定手段(14)は、特定
    の回転周期における運転音データの個数と、特定回転周
    期の次の回転周期における運転音データの切り出し位置
    を前後に移動させて得られた運転音データの個数との相
    互相関における相関最大位置とその前後の3点を2次関
    数で補間し、該2次関数の最大位置と前記特定回転周期
    の開始位置との時間を回転周期として推定するものとし
    たことを特徴とする前記請求項5記載の回転機械の異音
    検査装置。
  7. 【請求項7】 前記演算手段(15)は、特定回転周期
    における運転音データの標準偏差と各回転周期における
    運転音データとの比較により求まる前記標準偏差の2倍
    を超える運転音データの個数を各回転周期における運転
    音データの個数で除した値の変動を前記統計量の変動と
    して演算するものとしたことを特徴とする前記請求項5
    および請求項6のいずれか一項記載の回転機械の異音検
    査装置。
  8. 【請求項8】 前記回転機械(W)は圧縮機であること
    を特徴とする前記請求項5ないし請求項7のいずれか一
    項記載の回転機械の異音検査装置。
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KR100971965B1 (ko) 2003-07-18 2010-07-23 주식회사 포스코 회전기기 구동부 음향원격 점검장치
JP2017090428A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 株式会社アイティマジック サウンド信号で診断信号を抽出する方法および診断装置

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