JPH11100071A - ポリ4−メチル−1−ペンテン系樹脂製鮮度保持容器および生鮮品の保存方法 - Google Patents

ポリ4−メチル−1−ペンテン系樹脂製鮮度保持容器および生鮮品の保存方法

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JPH11100071A
JPH11100071A JP25971197A JP25971197A JPH11100071A JP H11100071 A JPH11100071 A JP H11100071A JP 25971197 A JP25971197 A JP 25971197A JP 25971197 A JP25971197 A JP 25971197A JP H11100071 A JPH11100071 A JP H11100071A
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JP
Japan
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methyl
resin
pentene
poly
container
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JP25971197A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Tanizaki
崎 達 也 谷
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】生鮮品の鮮度を長期間保持すると共に、汚損や
破損から生鮮品を保護することができるような鮮度保持
容器および生鮮品の保存方法を提供する。 【解決手段】鮮度保持容器は、ポリ4-メチル-1-ペンテ
ン系樹脂からなり、酸素ガス透過度が1000〜500
00cc/m2・day・atmであるフランジ付容器
本体1と、ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂からなり、
酸素ガス透過度が1000〜50000cc/m2・d
ay・atmである蓋体5とからなる。生鮮品の保存方
法は、フランジ付容器本体に生鮮品を入れ、容器本体の
フランジ部と蓋体とをヒートシールした後保存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鮮度保持容器およ
び生鮮品の保存方法に関し、さらに詳しくは、ポリ4-メ
チル-1-ペンテン系樹脂からなる鮮度保持容器および該
容器を用いた生鮮品の保存方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】従来から野菜、果実、花卉などの
生鮮品の腐敗や劣化などを防ぎ鮮度を保持するために、
生鮮品を包装材で被包することが知られており、呼吸量
の多い生鮮品の鮮度を保持するためには、一般にガス透
過性の高い包装材を使用することが望ましいといわれて
いる。包装材のガス透過度を高める方法としては、包装
材の厚みを薄くする方法が考えられるが、包装材として
の適度な強度を維持できるかという問題や、製造技術上
の問題から薄膜化には限界がある。また樹脂にフィラー
を練りこんで包装材のガス透過度を高める方法も考えら
れるが、ピンホールが生じるなどの問題が発生する。さ
らに包装材に微細な孔を開けてガス透過性を高める方法
があるが、孔から細菌が進入する可能性があり、衛生上
好ましくない。
【0003】また近年カット野菜、サラダなどを蓋付の
カップ状容器に入れて輸送、陳列、販売することが行な
われており、このような容器には、透明性、ガス透過
性、ヒートシール性などが求められる。容器の素材とし
ては通常ポリスチレン、ポリプロピレンなどが用いられ
ているが、これらの樹脂はガス透過性があまり高くない
ため、容器を密封せず蓋の一部のみを容器と接着するこ
とにより容器のガス透過性を高めている。しかしながら
容器を密封しないと、容器と蓋との隙間から異物などが
混入することがあり衛生上好ましくない。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであって、透明性、ガス透過性およびヒ
ートシール性に優れ、生鮮品の鮮度を長期間保持すると
ともに、汚損や破損から生鮮品を保護することができる
ような鮮度保持容器およびこの容器を用いた生鮮品の保
存方法を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の概要】本発明に係るポリ4-メチル-1-ペンテン
系樹脂製鮮度保持容器は、ポリ4-メチル-1-ペンテン系
樹脂からなり、酸素ガス透過度が1000〜50000
cc/m2・day・atmであるフランジ付容器本体
と、ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂からなり、酸素ガ
ス透過度が1000〜50000cc/m2・day・
atmである蓋体とからなることを特徴としている。
【0006】本発明では、前記ポリ4-メチル-1-ペンテ
ン系樹脂が、4-メチル-1-ペンテン系重合体と他の樹脂
との組成物であってもよい。この場合、他の樹脂として
はポリオレフィンが挙げられ、ポリブテンが特に好まし
い。
【0007】また、本発明では、前記ポリ4-メチル-1-
ペンテン系樹脂が、4-メチル-1-ペンテン系重合体と他
の樹脂との積層体であってもよい。この場合、他の樹脂
としてはポリオレフィンが好ましい。
【0008】本発明に係る生鮮品の保存方法は、ポリ4-
メチル-1-ペンテン系樹脂からなり、酸素ガス透過度が
1000〜50000cc/m2・day・atmであ
るフランジ付容器本体に生鮮品を入れ、該容器本体のフ
ランジ部とポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂からなり、
酸素ガス透過度が1000〜50000cc/m2・d
ay・atmである蓋体とをヒートシールして保存する
ことを特徴としている。前記生鮮品としては、野菜、果
実、花卉などがある。
【0009】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る鮮度保持容器
および生鮮品の保存方法について具体的に説明する。
【0010】本発明に係る鮮度保持容器は、ポリ4-メチ
ル-1-ペンテン系樹脂からなるフランジ付容器本体と、
ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂からなる蓋体とから構
成されている。
【0011】ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂として
は、4-メチル-1-ペンテン系重合体、4-メチル-1-ペンテ
ン系重合体と他の樹脂との組成物、4-メチル-1-ペンテ
ン系重合体と他の樹脂などとの積層体などがある。
【0012】4-メチル-1-ペンテン系重合体としては、4
-メチル-1-ペンテンの単独重合体および4-メチル-1-ペ
ンテンと炭素原子数が2〜24の4-メチル-1-ペンテン
以外のα−オレフィンとの共重合体が挙げられる。
【0013】炭素原子数が2〜24の4-メチル-1-ペン
テン以外のα−オレフィン(以下単に「α−オレフィ
ン」という。)としては、たとえばエチレン、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
テトラデセン、1-オクタデセン、1-ヘキサデセン、1-ド
デセン、1-テトラドデセンなどが挙げられる。これらの
α−オレフィンは、1種単独でまたは2種以上組合わせ
て用いることができる。これらのなかでは、共重合性の
点で1-ヘキセンが好ましい。
【0014】4-メチル-1-ペンテン系重合体では、4-メ
チル-1-ペンテンから誘導される単位は100〜80モ
ル%、好ましくは98〜85モル%の割合で存在し、α
−オレフィンから誘導される単位は0〜20モル%、好
ましくは2〜15モル%の割合で存在することが望まし
い。4-メチル-1-ペンテンから誘導される単位とα−オ
レフィンから誘導される単位の含有割合が上記範囲にあ
ると、4-メチル-1-ペンテン系重合体は、ガス透過性お
よび機械的強度に優れる。
【0015】4-メチル-1-ペンテン系重合体の製造方法
は特に限定されず、従来公知の方法、たとえばチーグラ
ー・ナッタ触媒を用いる方法、カチオン重合による方法
などで製造することができる。
【0016】上記のような4-メチル-1-ペンテン系重合
体は、変性単量体でグラフト変性されていてもよい。4-
メチル-1-ペンテン系重合体を変性すると、ヒートシー
ル強度を高めることができる。
【0017】変性単量体として具体的には、(メタ)ア
クリル酸、マレイン酸、フマル酸、テトラヒドロフマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロ
トン酸、エンド-シス-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-5-エン
-2,3-ジカルボン酸(ナジック酸TM)などの不飽和カル
ボン酸、またはこれらの酸ハライド、酸アミド、酸イミ
ド、酸無水物、エステルなどの誘導体などが挙げられ
る。この誘導体の具体的な化合物の例としては、塩化マ
レニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラコン
酸、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエート、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチルなど
の(メタ)アクリル酸アルキルエステルなどが挙げられ
る。これらの変性単量体は、1種単独でまたは2種以上
組合わせて用いることができる。これらのなかでは、不
飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好ましく、特に
マレイン酸、ナジック酸TMまたはこれらの酸無水物が好
ましい。
【0018】変性された4-メチル-1-ペンテン系重合体
中の、変性単量体の含有量(グラフト量)は、通常0.
1〜20重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。
4-メチル-1-ペンテン系重合体を変性する方法として
は、たとえば重合開始剤の存在下に溶媒中で、4-メチル
-1-ペンテン系重合体と変性単量体とを100〜300
℃、好ましくは125〜250℃の温度に加熱する方
法、押出機を用い重合開始剤の存在下で溶媒を使用せず
に、メチル-1-ペンテン系重合体と変性単量体とを23
5〜250℃の温度で混練する方法などがある。
【0019】4-メチル-1-ペンテン系重合体の変性に用
いられる重合開始剤としては、たとえばジ-t-ブチルパ
ーオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-t-ブチルパーオキシ
-ヘキシン-3、ジイソプロピルパーオキシドなどのアル
キルパーオキシド類;ジクミルパーオキシドなどのアリ
ールパーオキシド類;ラウロイルパーオキシドなどのア
シルパーオキシド類;ジベンゾイルパーオキシドなどの
アロイルパーオキシド類;メチルエチルケトンヒドロパ
ーオキシド、シクロヘキサノンパーオキシドなどのケト
ンパーオキシド類;t-ブチルパーオキシド、クメンヒド
ロパーオキシドなどのヒドロパーオキシド類;パーオキ
シカーボン類;パーオキシカルボキシレート類などの有
機過酸化物が挙げられる。これらは1種単独でまたは2
種以上組合わせて用いることができる。重合開始剤の使
用量は、4-メチル-1-ペンテン系重合体100重量部に
対し、通常0.01〜1重量部程度である。
【0020】4-メチル-1-ペンテン系重合体の変性に用
いられる溶媒としては、たとえばヘキサン、ヘプタン、
オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカンなどの脂肪
族炭化水素;メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、
メチルシクロヘキサン、シクロオクタン、シクロデカン
などの脂環式炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン、クメン、エチルトルエン、トリメ
チルベンゼン、シメン、ジイソプロピルベンゼンなどの
芳香族炭化水素;クロロベンゼン、ブロモベンゼン、o-
ジクロロベンゼン、四塩化炭素、トリクロロエタン、ト
リクロロエチレン、テトラクロロエタン、テトラクロロ
エチレンなどのハロゲン化炭化水素;脂肪族炭化水素の
混合物である灯油などが挙げられる。これらは1種単独
でまたは2種以上組合わせて用いることができる。溶媒
の使用量は、4-メチル-1-ペンテン系重合体100重量
部に対し、通常100〜5000重量部程度である。
【0021】ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂は、4-メ
チル-1-ペンテン系重合体と他の樹脂との組成物(以下
単に「樹脂組成物」ということがある)であってもよ
い。ここで他の樹脂としては、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体、ポ
リプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリ
プロピレン、ポリ-1-ブテン、1-ブテン系共重合体など
のポリオレフィンが挙げられ、これらのなかではポリ-1
-ブテン、1-ブテン系共重合体が好ましい。
【0022】樹脂組成物は、4-メチル-1-ペンテン系重
合体が1〜99重量部、好ましくは5〜95重量部、よ
り好ましくは10〜90重量部、他の樹脂が99〜1重
量部、好ましくは95〜5重量部、より好ましくは90
〜10重量部(但し、合計は100重量部)の量で含ま
れていることが望ましい。
【0023】樹脂組成物は、4-メチル-1-ペンテン系重
合体と他の樹脂とを従来公知の方法により溶融混練する
ことにより製造することができる。たとえば、4-メチル
-1-ペンテン系重合体と他の樹脂とを単軸押出機、多軸
押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどで溶融混練
することによって得られる。
【0024】4-メチル-1-ペンテン系重合体は、ガス透
過度の極めて高い樹脂であるため、4-メチル-1-ペンテ
ン系重合体単独、または高い含有率で4-メチル-1-ペン
テン系重合体を含む樹脂組成物は、ガス透過度が高い。
一方、低い含有率で4-メチル-1-ペンテン系重合体を含
む樹脂組成物は、ガス透過度が低い。このように4-メチ
ル-1-ペンテン系重合体または種々の配合量で4-メチル-
1-ペンテン系重合体を含む樹脂組成物を使用すれば、生
鮮品の種類によってガス透過度を調節することが可能で
ある。
【0025】ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂は、4-メ
チル-1-ペンテン系重合体と、前記樹脂組成物および/
または他の樹脂との積層体(以下単に「積層体」という
ことがある)であってもよい。この場合には、容器の外
面が4-メチル-1-ペンテン系重合体層であることが好ま
しい。
【0026】他の樹脂としてはエチレン・α−オレフィ
ン共重合体、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体、ポ
リプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリ
プロピレン、ポリ-1-ブテン、1-ブテン系共重合体など
のポリオレフィンが挙げられる。
【0027】積層体の具体的な例としては、 (1) 4-メチル-1-ペンテン系重合体層/他の樹脂層 (2) 樹脂組成物層/他の樹脂層 (3) 4-メチル-1-ペンテン系重合体層/樹脂組成物層 (4) 4-メチル-1-ペンテン系重合体層/樹脂組成物層/
他の樹脂層 (5) 4-メチル-1-ペンテン系重合体層/他の樹脂層/4-
メチル-1-ペンテン系重合体層 (6) 4-メチル-1-ペンテン系重合体層/他の樹脂層/4-
メチル-1-ペンテン系重合体層/他の樹脂層 などの層構造を有する積層体が挙げられる。
【0028】なお、上記積層体の層構造中、4-メチル-1
-ペンテン系重合体層を2以上含む場合は各層は、互い
に同一でも異なっていてもよく、たとえばα−オレフィ
ン単位の含有量が異なる4-メチル-1-ペンテン共重合体
であってもよい。また、他の樹脂層を2層以上含む場
合、各層は、互いに同一でも異なっていてもよく、たと
えばそれぞれ異なる種類の樹脂であってもよく、モノマ
ー単位の含有量が異なる樹脂であってもよい。
【0029】上記層構造において樹脂組成物層を中間層
とする場合には、該樹脂組成物は下記(I)または(I
I)の組成物であることが好ましい。 (I) (A)4-メチル-1-ペンテン系重合体;40〜97.5
重量部と、 (B)1-ブテン系重合体;2.5〜60重量部((A)
+(B)=100重量部)と、 (C)プロピレン系重合体;(A)と(B)との合計量
100重量部に対して1〜100重量部からなる樹脂組
成物。
【0030】この場合は、他の樹脂層がプロピレン系重
合体であることが好ましく、特にポリプロピレン、また
はプロピレンと30モル%以下のエチレンとの共重合
体、またはプロピレンと30モル%以下の炭素原子数が
4〜12のα−オレフィンとの共重合体であることが好
ましい。この共重合体は、ブロック共重合体でも、ラン
ダム共重合体でもよい。また、プロピレン系重合体はX
線回折法により測定した結晶化度が30%以上であるこ
とが好ましい。 (II) (A)4-メチル-1-ペンテン系重合体;20〜60重量
部と、 (B)エチレン・ブテン共重合体;30〜60重量部
と、 (C)1-ブテン系重合体;5〜40重量部と、 (D)プロピレン・ブテン共重合体;0〜30重量部か
らなる樹脂組成物((A)+(B)+(C)+(D)=
100重量部)。
【0031】この場合は、他の樹脂層がエチレン系重合
体であることが好ましく、特にポリエチレン、またはエ
チレンと30モル%以下の炭素原子数が3以上のα−オ
レフィンとの共重合体であることが好ましい。このエチ
レン系重合体には、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレンが含まれる。
また、エチレン系重合体はX線回折法により測定した結
晶化度が30%以上であることが好ましい。
【0032】中間層が上記のような組成の樹脂組成物か
らなると、表層を強固に接着することができる。積層体
を製造する方法としては、多層ダイスを用いた、T−ダ
イキャスト法、水冷インフレ法などの共押出加工法を採
用することができる。積層体を構成する各層の厚みは特
に限定されず、所望の酸素透過度、二酸化炭素透過度、
水蒸気透過度により適宜設定される。
【0033】積層体とすることにより、酸素透過度およ
び/または二酸化炭素透過度の調節、水蒸気透過度の調
節手段をさらに増やすことができる。たとえば積層体の
層構成、各層の厚みなどを調整することにより酸素透過
度などを調節することができる。
【0034】上記4-メチル-1-ペンテン系重合体、樹脂
組成物および積層体を形成する樹脂は無機充填材を含有
していてもよい。無機充填材として具体的には、微粉末
タルク、カオリナイト、焼成クレー、パイロフィライ
ト、セリサイト、ウォラスナイトなどの天然珪酸または
珪酸塩、沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウムなどの炭酸塩、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウムなどの水酸化物、酸化亜鉛、亜鉛
華、酸化マグネシウムなどの酸化物、含水珪酸カルシウ
ム、含水珪酸アルミニウム、含水珪酸、無水珪酸などの
合成珪酸または珪酸塩などの粉末状充填材;マイカなど
のフレーク状充填材;塩基性硫酸マグネシウムウィスカ
ー、チタン酸カルシウムウィスカー、ホウ酸アルミニウ
ムウィスカー、セピオライト、PMF(Processed Mine
ral Fiber)、ゾノトライト、チタン酸カリ、エレスタ
ダイトなどの繊維状充填材;ガラスバルン、フライアッ
シュバルンなどのバルン状充填材などが挙げられる。
【0035】またこのような無機充填材とともに、ハイ
スチレン類、リグニン類、再ゴムなどの有機充填材を用
いてもよい。上記のような無機充填材としては、特に微
粉末タルクが好ましく、平均粒径が0.2〜3μm、特
に0.2〜2.5μmのものが好ましく用いられる。ま
た微粉末タルクは、粒径が5μm以上の粒子の含有割合
が、10重量%以下、好ましくは8重量%以下であるこ
とが望ましい。なお微粉末タルクの粒径は、液相沈降法
でよって測定することができる。このような微粉末タル
クのうちでも、アスペクト比(縦または横のいずれかの
長さと、厚みとの比を示す)の平均値が3以上、特に4
以上であるタルクが好ましく用いられる。
【0036】上記無機充填材、特に微粉末タルクは、無
処理であっても、予め表面処理がされていてもよい。こ
の表面処理の例として具体的には、シランカップリング
剤、高級脂肪酸、脂肪酸金属塩、不飽和有機酸、有機チ
タネート、樹脂酸、ポリエチレングリコールなどの処理
剤を用いる化学的または物理的処理が挙げられる。な
お、上記無機充填剤は、核剤としての効果を有すること
がある。
【0037】また上記ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂
は、本発明の目的を損なわない範囲で、フェノール系酸
化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤などの
酸化防止剤;塩酸吸収剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤、
滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、難燃剤、顔
料、染料、分散剤、銅害防止剤、中和剤、発泡剤、可塑
剤、気泡防止剤、架橋剤、過酸化物などの流れ性改良
剤、光安定剤、ウエルド強度改良剤などの添加剤、防曇
剤などの各種配合剤を含有していてもよい。これらの配
合剤は、ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂100重量部
に対して、0.0001〜10重量部の量で用いること
ができる。4-メチル-1-ペンテン系重合体、樹脂組成物
および他の樹脂は、上記のような添加剤などを含有する
と、物性バランス、耐久性、塗装性、印刷性、耐傷付き
性および成形加工性などが一層向上された成形体とな
る。
【0038】また上記ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂
は、本発明の目的を損なわない範囲で、芳香族カルボン
酸アルミニウム塩、芳香族リン酸エステル塩、ジベンジ
リデンソルビトール、芳香族カルボン酸の金属塩、脂肪
族カルボン酸の金属塩、無機化合物などの核剤を含有し
ていてもよい。これらの核剤は、ポリ4-メチル-1-ペン
テン系樹脂100重量部に対して、通常0.001〜1
0重量部、好ましくは0.01〜5重量部、特に好まし
くは0.1〜3重量部の量で用いられる。
【0039】上記のような各種配合剤は、上記各成分を
同時に、または逐次的にたとえばヘンシェルミキサー、
V型ブレンダー、タンブラーブレンダー、リボンブレン
ダーなどに装入して、混練した後、単軸押出機、多軸押
出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどで溶融混練す
ることによって、ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂に配
合することができる。
【0040】これらのうちでも、多軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサーなどの混練性能に優れた装置を
使用すると、各成分がより均一に分散することができる
ため好ましい。
【0041】本発明に係る鮮度保持容器は、たとえば図
1に示すように上記ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂か
らなりフランジ部3を有する容器本体1と、上記ポリ4-
メチル-1-ペンテン系樹脂からなる蓋体5とからなる。
図1中7はヒートシール部分であり、フランジ部3と蓋
体5との接触面に通常連続的に形成される。
【0042】容器本体1および蓋体5の厚さは、通常
0.03〜2mm、好ましくは0.05〜1mmの範囲
である。なお、ガス透過度を調節するために、容器本体
1および蓋体5の厚さを部分的に変えることもできる。
容器本体1および蓋体5の酸素ガス透過度は通常100
0〜50000cc/m2・24hr・atm、より好ま
しくは2000〜25000cc/m2・24hr・at
mである。
【0043】本発明に係る鮮度保持容器の形状は図1に
示すものに限定されず種々の形状を採用することができ
る。また、蓋体5は、図1ではフランジ部を有する蓋体
であるが、本発明では蓋体はシート状であってもよい。
【0044】本発明に係る鮮度保持容器の製造は、常法
にしたがって行うことができ特に限定されない。本発明
に係る鮮度保持容器は、ガス透過性に優れており容器を
完全に密封して生鮮品の鮮度を長期間保持することがで
きるので衛生的である。また本発明で用いられるポリ4-
メチル-1-ペンテン系樹脂は、ヒートシール強度があま
り高くないので、本発明に係る鮮度保持容器は開封が容
易である。さらに本発明に係る鮮度保持容器は透明性に
優れているので、生鮮品の保存のみならず、商品の陳列
用としても好適である。
【0045】本発明に係る鮮度保持容器は、生鮮品を容
器に入れて輸送、陳列、販売する用途、例えばカット野
菜、果物などを蓋付のカップ状容器に入れて輸送し、コ
ンビニエンスストアなどの小売店で陳列、販売する用途
に好適である。
【0046】本発明に係る生鮮品の保存方法では、前記
ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂からなるフランジ付容
器本体に生鮮品を入れ、該容器本体のフランジ部と前記
ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂からなる蓋体とをヒー
トシールし、容器を密封したて保存する。この保存方法
によると、鮮度を長期間保持できると共に、汚損や破損
から生鮮品を保護しながら生鮮品を輸送することができ
る。
【0047】前記生鮮品としては、野菜、果実などの青
果物、カーネーション、バラなどの花卉が挙げられる。
青果物としてより具体的には、下記のようなものがあ
る。アンズ、アボカド、いちじく、いちご、ブラックベ
リー、ブルーベリー、クランベリー、ディュベリー、グ
ウズベリー、ローガンブラックベリー、ラズベリー
(黒)、ラスベリー(赤)、オリーブ(生)、かき、く
り、グレープフルーツ、ココナッツ、さくらんぼ、すい
か、なし、パイナップル(緑色)、パイナップル(完
熟)、バナナ、パパイヤ、プラム、マルメロ、マンゴ
ー、メロン(カンタループ)、メロン(ハネデュー)、
桃、リンゴなどの果実類;アスパラガス、いんげん、ラ
イマビーン、おくら、かぶ、西洋かぼちゃ、カリフラワ
ー、キャベツ、芽キャベツ、きゅうり、グリンピース、
ケール、さつまいも、じゃがいも、スイートコーン、ポ
ップコーン、セロリ、大根、たまねぎ、とうがらし(シ
シ系)、とうがらし(タカノツメ系、乾燥)、トマト、
なす、にんにく、にんじん(葉付)、にんじん(根
部)、ほうれん草、みつば、白菜、ブロッコリー、マッ
シュルーム、ルバーブ、レタス、野菜種子などの野菜
類。
【0048】本発明の方法によればカット野菜の鮮度保
持も可能であり、カット野菜としては、にんじん(ダイ
ス、乱切り、いちょう切り、スティック、コインカッ
ト、つま)、じゃがいも(ダイス、乱切り、千切り、ス
ティック)、キャベツ(角切り、千切り)、大根(いち
ょう切り、スティック、つま)、たまねぎ(ダイス、乱
切り、輪切り、スライス)、きゅうり(スティック、ス
ライス)、セロリ(スティック)、ピーマン(ハーフ、
1/4カット、輪切り、千切り)、レタス(角切り、1
/4カット、スライス)、ほうれん草(ボイル、生)、
アスパラガス(ボイル、生)、そらまめ(むき)、グリ
ンピース(むき)、えだまめ(ボイル)、長ねぎ(スラ
イス薬味用、斜切り、千切り)、万能ねぎ(薬味用)、
サニーレタス(葉のみ)、パセリ(葉のみ)、なす(1
/2カット、1/4カット)、さつまいも(スライ
ス)、かぼちゃ(スライス、乱切り)、レッドニンジン
(輪切り)、レッドキャベツ(千切り)、ししとう、い
んげん、はす、ごぼう(輪切り、千切り)など、および
これらの2種以上を混合したものが挙げられる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る鮮度保持容器は、透明性、
ガス透過性およびヒートシール性に優れ、青果物、花卉
等の鮮度を長期間にわたって保持することができる。
【0050】本発明に係る生鮮品の保存方法は、生鮮品
の鮮度を長期間保持できると共に、汚損や破損から生鮮
品を保護することができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0052】なお、下記実施例において、物性の測定は
以下のようにして行った。酸素透過度 酸素透過度は、OX−TRAN(MOCON 社製)の測定器
を用いて、温度23℃、湿度0%の条件で測定した。
【0053】鮮度保持試験 青果物の鮮度については、1日毎に20℃の条件で外観
および色の変化を目視で観察し以下の基準により評価し
た。
【0054】 ○:鮮度良好 △:やや不良 ×:不良
【0055】
【実施例1】4-メチル-1-ペンテン系重合体(商品名:
TPX MX021、三井石油化学工業(株)製)を射
出成形し、図1に示すような容器を成形した。容器の厚
さは1mmとし、大きさは最大で縦10cm、横15c
m、高さ6cmとした。この容器について酸素透過度を
測定した結果を表1に示す。
【0056】この容器にみつば3gを入れて、容器と蓋
体とヒートシールし密封した。これを20℃に保たれて
いる恒温室で5日間放置した。表1に5日後の鮮度保持
結果を示す。
【0057】
【実施例2】実施例1で用いたものと同様の容器にカッ
トした白菜30gを入れた後に、容器と蓋体とヒートシ
ールし密封した。これを20℃に保たれている恒温室で
5日間放置した。表1に5日後の鮮度保持結果を示す。
【0058】
【比較例1】4-メチル-1-ペンテン系重合体に代えて、
低密度ポリエチレン(商品名:ウルトゼックス 201
00J、三井石油化学工業(株)製)を用いたこと以外
は実施例1と同様にして酸素透過度の測定および鮮度保
持試験を行った。結果を表1に示す。
【0059】
【比較例2】4-メチル-1-ペンテン系重合体に代えて、
低密度ポリエチレン(商品名:ウルトゼックス 201
00J、三井石油化学工業(株)製)を用いたこと以外
は実施例2と同様にして酸素透過度の測定および鮮度保
持試験を行った。結果を表1に示す。
【0060】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る鮮度保持容器の一例を示す断面
図である。
【符号の説明】 1 … 容器本体 3 … フランジ部 5 … 蓋体 7 … ヒートシール部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂からな
    り、酸素ガス透過度が1000〜50000cc/m2
    ・day・atmであるフランジ付容器本体と、ポリ4-
    メチル-1-ペンテン系樹脂からなり、酸素ガス透過度が
    1000〜50000cc/m2・day・atmであ
    る蓋体とから構成されることを特徴とするポリ4-メチル
    -1-ペンテン系樹脂製鮮度保持容器。
  2. 【請求項2】 前記ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂
    が、4-メチル-1-ペンテン系重合体と他の樹脂との組成
    物である請求項1に記載のポリ4-メチル-1-ペンテン系
    樹脂製鮮度保持容器。
  3. 【請求項3】 前記他の樹脂がポリオレフィンである請
    求項2に記載のポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂製鮮度
    保持容器。
  4. 【請求項4】 前記ポリオレフィンがポリブテンである
    請求項3に記載のポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂製鮮
    度保持容器。
  5. 【請求項5】 前記ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂
    が、4-メチル-1-ペンテン系重合体と他の樹脂との積層
    体である請求項1に記載のポリ4-メチル-1-ペンテン系
    樹脂製鮮度保持容器。
  6. 【請求項6】 前記他の樹脂がポリオレフィンである請
    求項5に記載のポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂製鮮度
    保持容器。
  7. 【請求項7】 ポリ4-メチル-1-ペンテン系樹脂からな
    り、酸素ガス透過度が1000〜50000cc/m2
    ・day・atmであるフランジ付容器本体に生鮮品を
    入れ、該容器本体のフランジ部とポリ4-メチル-1-ペン
    テン系樹脂からなり、酸素ガス透過度が1000〜50
    000cc/m2・day・atmである蓋体とをヒー
    トシールして保存することを特徴とする生鮮品の保存方
    法。
  8. 【請求項8】 前記生鮮品が野菜、果実または花卉であ
    る請求項7に記載の生鮮品の保存方法。
JP25971197A 1997-09-25 1997-09-25 ポリ4−メチル−1−ペンテン系樹脂製鮮度保持容器および生鮮品の保存方法 Pending JPH11100071A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002194324A (ja) * 2000-09-28 2002-07-10 Chisso Corp 防曇剤、防曇剤液、包装材料、生鮮品の鮮度保持方法、および生鮮品
JP2007168794A (ja) * 2005-11-22 2007-07-05 Sun A Kaken Co Ltd 密封容器

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JP2002194324A (ja) * 2000-09-28 2002-07-10 Chisso Corp 防曇剤、防曇剤液、包装材料、生鮮品の鮮度保持方法、および生鮮品
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