JPH11100610A - 予熱槽における鉄源の予熱方法 - Google Patents

予熱槽における鉄源の予熱方法

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JPH11100610A
JPH11100610A JP26424297A JP26424297A JPH11100610A JP H11100610 A JPH11100610 A JP H11100610A JP 26424297 A JP26424297 A JP 26424297A JP 26424297 A JP26424297 A JP 26424297A JP H11100610 A JPH11100610 A JP H11100610A
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JP
Japan
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preheating
preheating tank
gas
iron source
exhaust gas
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JP26424297A
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Yasuhiro Sato
靖浩 佐藤
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00—Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20—Recycling

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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予熱槽内の鉄源を電気炉から排出される排ガ
スにて予熱する際に、排ガス中の未燃焼ガスの燃焼熱に
よる設備トラブルを防止すると同時に、鉄源の予熱効率
を高める。 【解決手段】 予熱槽7内の排ガスの流れ方向に複数個
のノズル14、15、16、17、18を配置し、これ
らノズルから酸素含有ガスを予熱槽内に吹き込み、排ガ
ス中の未燃焼ガスを燃焼させながら鉄源10を予熱す
る。その際に、酸素含有ガスの吹き込み量、及びノズル
の吹き込み角度を各ノズルで個別に制御することで、未
燃焼ガスの燃焼が精度良く制御され、着熱効率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気炉から排出さ
れる高温の排ガスを用いて鉄スクラップや直接還元鉄等
の鉄源を予熱する予熱槽において、鉄源を効率良く予熱
する予熱方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気炉では電極から発生するアーク熱に
より、鉄スクラップや直接還元鉄等の鉄源を加熱・溶解
し、精錬して溶鋼を製造するが、多くの電力を消費する
ため、電気炉から発生する高温の排ガスを用いた予熱槽
を設けて鉄源を予熱し、電力使用量の削減が図られてき
た。
【0003】又、近年更なる電力使用量の削減対策とし
て、電気炉内の溶鋼又は溶融スラグ中にコークス等の炭
材と酸素とを吹き込み、炭材と酸素との反応による発熱
を利用する方法も実施されるに至り、その結果、排ガス
は高温になると共に多量の未燃焼のCOガスを含み、こ
の排ガスが予熱槽に導入されるようになった。そのた
め、予熱槽を通り排出される排ガスは多量のCOガスを
含むので、COガス等の未燃焼ガスを燃焼した後、大気
に放散していた。
【0004】この燃焼のためには専用の燃焼装置が必要
であることと、排ガス中のCOガスが有功に活用されて
いないことから、排ガス中のCOガス等の未燃焼ガスを
有効に活用しようとする方法が幾つか提案されている。
【0005】例えば、特開平8−136163号公報
(以下、「先行技術1」と記す)には、予熱槽の排ガス
流路に排ガス中のCOガス濃度を検出するセンサーを設
け、排ガス中のCOガス濃度を一定値以下に保つよう
に、電気炉内の上部空間即ち炉壁と炉蓋とで囲まれた自
由空間に導入する空気又は酸素の量を制御してCOガス
を燃焼させ、この排ガスで予熱する方法が開示されてい
る。
【0006】又、特開平9−4987号公報(以下、
「先行技術2」と記す)には、少なくとも2本の空気ノ
ズルから、電気炉上方に配置された予熱槽への排ガス供
給ダクト中心位置下方の電気炉内自由空間に向かって空
気を送風し、COガスを前記自由空間で燃焼(この燃焼
を二次燃焼ともいう)させた後、予熱槽に導入して予熱
する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1及び先行技
術2では、予熱槽入り口側でCOガス等の未燃焼ガスを
二次燃焼させるので、予熱槽内の排ガス中COガス濃度
を所定値まで低減することはできるが、二次燃焼は、酸
素又は空気が供給される電気炉内の自由空間で一気に起
こる。そのため、極めて高温の排ガスが予熱槽若しくは
予熱槽に通ずるダクトに導入されるので、予熱槽や予熱
槽に通ずるダクトの熱負荷が非常に高くなり、設備トラ
ブルの原因となる。又、酸素又は空気の供給量が過剰の
場合には、電気炉内に装入直前の鉄源の酸化が発生する
ので、電気炉での溶解時は還元熱が必要となり、電力原
単位の悪化を来す。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、排ガス中の未燃焼ガスの燃焼
熱による設備トラブルを防止すると共に、鉄源の予熱効
率を高めることのできる予熱方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明による予熱槽
における鉄源の予熱方法は、予熱槽内に充填された鉄源
を電気炉から排出される排ガスを予熱槽に導入して予熱
する際に、予熱槽内の前記排ガスの流れ方向に複数個の
ノズルを配置し、これらノズルから酸素含有ガスを予熱
槽内に吹き込み、排ガス中の未燃焼ガスを燃焼させなが
ら鉄源を予熱することを特徴とするものである。
【0010】第2の発明による予熱槽における鉄源の予
熱方法は、第1の発明において、複数個のノズルから吹
き込む酸素含有ガスの吹き込み量を各ノズルで個別に制
御して吹き込むことを特徴とするものである。
【0011】第3の発明による予熱槽における鉄源の予
熱方法は、第1又は第2の発明において、複数個のノズ
ルの吹き込み角度を各ノズルで個別に制御して吹き込む
ことを特徴とするものである。
【0012】第4の発明による予熱槽における鉄源の予
熱方法は、第1の発明において、予熱槽内部で鉄源の棚
つりが発生した際は、棚つり発生位置付近の酸素含有ガ
スの吹き込み量を多くして棚つりを解消させることを特
徴とするものである。
【0013】本発明では、予熱槽の排ガスの流れ方向複
数箇所にノズルを配置し、酸素含有ガスを各ノズルから
予熱槽内に吹き込む。すると、排ガス中のCOガス、H
2ガス等の未燃焼ガスは、吹き込まれた酸素の化学等量
に等しい分が燃焼する。即ち、排ガス中の未燃焼ガスは
一気に燃焼せずに、各ノズルから吹き込まれる酸素含有
ガスの酸素等量に従い、予熱槽を通過しながら予熱槽内
で順次燃焼する。そして、予熱槽内で完全燃焼し、予熱
槽から排出される時には、排ガス中の未燃焼ガスは無く
なっている。そのため、この未燃焼ガスの燃焼による発
熱は予熱槽全体で起こり、且つ、発生する燃焼熱はその
都度鉄源の予熱に利用されるので、排ガス自体の温度が
極端に高くなることがなく、予熱槽や予熱槽に通ずるダ
クト等の設備トラブルを抑制することができる。更に、
鉄スクラップや直接還元鉄等の鉄源が充填された中で燃
焼するので、燃焼熱は効率良く鉄源に伝達する。
【0014】そして、酸素含有ガスの吹き込み量、及び
ノズルの吹き込み角度を各ノズルで個別に制御して吹き
込むので、予熱槽内の排ガス中未燃焼ガスの燃焼が一層
精度良く制御され、排ガス温度の上昇が抑制されると共
に鉄源への着熱効率が向上する。
【0015】更に、予熱中に予熱槽内で棚つりが発生し
た場合には、棚つり発生位置付近に酸素含有ガスを集中
的に吹き込むことで鉄源を軟化あるいは溶融化させ、棚
つりを解消させて予熱を継続することができる。尚、本
発明の酸素含有ガスとは、酸素、空気、及び酸素と空気
との混合ガスである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態の例を示す電気炉及び予熱
槽の断面概略図である。
【0017】図において、内部を耐火物で構築され、底
部に炉底電極5を備えた炉本体2の上部には円筒状の炉
壁3が配置されており、そして、この炉壁3の上部開口
部は開閉自在な炉蓋4で覆われ、この炉蓋4を貫通して
炉本体2内へ上下移動可能な黒鉛製の上部電極6が設け
られて直流電気炉1が構築されている。
【0018】直流電気炉1の上方には、鉄スクラップや
直接還元鉄等の鉄源10を収納する予熱槽7が配置され
ている。予熱槽7の上部側壁には集塵機(図示せず)と
連結した排気ダクト28が設けられ、又、予熱槽7の底
部には鉄源10の直流電気炉1への装入路となるダクト
8と、ダクト8の下部を移動するプッシャー9とが設け
られている。そして、ダクト8の他端は炉蓋4の開口部
に接して配置され、こうして、直流電気炉1と予熱槽7
とは連結されている。直流電気炉1で発生する排ガス
は、ダクト8、予熱槽7、排気ダクト28を順に通り集
塵機に吸引され、予熱槽7内に充填する鉄源10は排ガ
スで予熱される。
【0019】又、ダクト8と排気ダクト28にはガスセ
ンサー29、30が配置され、ガスセンサー29は予熱
槽7に流入する排ガスの温度及び流量と排ガス中のCO
ガス濃度とを検出し、又、ガスセンサー30は予熱槽7
から排出される排ガスの温度及び流量と排ガス中のCO
ガス濃度とを検出している。
【0020】予熱槽7の上部には鉄源供給口25が設け
られ、この鉄源供給口25は、一対の可動棚26、26
aと開閉蓋27とにより鉄源10の予熱槽7への供給時
にもシールされ、直流電気炉1の排ガスは常に集塵機に
吸引されるようになっている。
【0021】予熱槽7内の排ガスの流れ方向の上流側か
ら下流側、即ち予熱槽7の下部側から上部側への複数箇
所に、例えば図1では5個所に、酸素含有ガスを吹き込
むノズル14、15、16、17、18を配置する。図
1ではノズル14〜18が等間隔で配置されているが、
等間隔とする必要はない。但し、配置間隔を3m以下と
することが好ましい。3mを超える間隔の場合には、排
ガス中の未燃焼ガスの燃焼が不均一となり、設備トラブ
ルにつながる過剰な温度上昇を来す恐れがあるからであ
る。ノズル14〜18は個別に設けた流量制御弁(図示
せず)により独自にガス吹き込み量を制御でき、又、各
ノズル14〜18に取り付けたノズル駆動装置(図示せ
ず)により吹き込み角度を上下左右に変更できるように
なっている。
【0022】用いる酸素含有ガスは、酸素、空気、又は
酸素と空気との混合ガスから適宜選択する。空気を用い
る場合には、空気中の窒素による冷却効果があり排ガス
の温度上昇が抑制されるが、酸素の場合にはこの冷却効
果はない。従って、ガスセンサー29により検出される
排ガス温度及び排ガスのCOガス濃度に応じて酸素含有
ガスを選択する。即ち、排ガスの温度及びCOガス濃度
が共に低い場合には酸素を、逆に、共に高い場合には空
気を、又、共に中間の場合やどちらか一方が低い場合に
は酸素と空気との混合ガスを用いれば良い。
【0023】予熱槽7には光発信器19a、20a、2
1a、22aと光受信器19b、20b、21b、22
bからなる4つの棚つり検知センサー19、20、2
1、22が配置されている。鉄源10の棚つりは、例え
ば光発信器19aから発信した光を光受信器19bが感
知した場合、棚つり検知センサー19の上方で棚つりが
発生したと判定するものである。
【0024】直流電気炉1には、炉壁3を貫通し、炉本
体2内に挿入可能な酸素吹き込みランス23と炭材吹き
込みランス24とが設けられ、酸素吹き込みランス23
からは酸素が炉本体2内に吹き込まれ、そして、炭材吹
き込みランス24からは空気や窒素等を搬送用ガスとし
てコークス、チャー、石炭等の炭材が炉本体2内に吹き
込まれる。
【0025】この直流電気炉1における操業は、先ず、
前の操業時に予熱槽7内で予熱された鉄源10の所定量
をプッシャー9を介して炉本体2内に初装入する。尚、
冷炉で操業を開始する場合には、炉蓋4を開けてバケッ
ト等により初装入しても、又、予熱槽7からプッシャー
9を介して初装入してもどちらでも良い。炉本体2への
初装入完了後、鉄源供給口25から鉄源10を予熱槽7
内へ供給し、予熱槽7内で所定量の鉄源10を充填させ
る。
【0026】次いで、炉底電極5と上部電極6との間に
直流電流を給電しつつ、上部電極6を昇降させて上部電
極6と炉底電極5及び装入した鉄源10との間でアーク
13を発生させる。そして、発生するアーク熱により鉄
源10を溶解し、溶鋼11を生成させる。溶鋼11の生
成と共に炉本体2内の鉄源10のレベルが低下するの
で、プッシャー9を介して予熱槽7内の鉄源10を炉本
体2へ追加装入すると共に、鉄源供給口25から予熱槽
7へ鉄源10を供給して予熱槽7内の鉄源10を所定量
確保する。予熱槽7内の鉄源10は、発生する高温の排
ガスにより予熱される。
【0027】溶鋼11の生成と共に、生石灰、蛍石等の
フラックスを炉本体2内に装入して、溶融スラグ12を
溶鋼11上に形成させ、溶鋼11の酸化を防止すると共
に溶鋼11の保温を図る。
【0028】又、溶鋼11の生成する頃から、酸素吹き
込みランス23及び炭材吹き込みランス24から、酸素
と炭材とを溶鋼11面又は溶融スラグ12中に吹き込
む。溶鋼11中に溶解した炭材又は溶融スラグ12中に
懸濁した炭材と、吹き込まれる酸素とが反応して燃焼熱
が発生すると共に、反応生成物のCOガスが溶融スラグ
12をフォーミングさせて、アーク13が溶融スラグ1
2に包まれ、アークの着熱効率が上昇して、鉄源10の
溶解が促進される。同時に、排ガスの温度が上昇して排
ガスの発生量が増大すると共に、排ガスは大量の未燃焼
のCOガスを含むようになる。尚、炭材の吹き込み量
は、吹き込まれる酸素の化学等量に等しい程度の炭材を
添加する。炭材の吹き込み量が吹き込まれる酸素量に比
べて少ないと、溶鋼11が過剰に酸化するので好ましく
ない。
【0029】ガスセンサー29により検出される排ガス
流量及び排ガスのCOガス濃度に応じて、ノズル14〜
18の酸素含有ガスの吹き込み流量を決める。ノズル1
4〜18の総吹き込み流量は、COガスを完全燃焼させ
るために、総吹き込みガス中の酸素量が、排ガス中のC
Oガスの化学等量に等しいか、若しくはやや多い量とす
る。そして、総吹き込み流量からノズル14〜18の個
別の吹き込み流量を決める。
【0030】吹き込み流量をノズル14〜18で均等と
しても良いが、鉄源10の温度が低くなる位置、即ち予
熱槽7内ガス流れの中流付近での吹き込み流量を多くす
ることが好ましい。但し、排気ダクト28付近の下流側
での吹き込み流量を多くしても、予熱槽7から排出され
る排ガス温度が上昇するのみで、鉄源10への着熱は少
なくなるので好ましくない。又、吹き込み角度をノズル
14〜18で交互に左右にずらすことで、COガスを順
序良く燃焼させることができる。そして、ガスセンサー
30により、COガスが完全燃焼していることを確認す
る。
【0031】予熱中に棚つり検知センサー19〜22に
て棚つりが検知された時は、棚つりの検知された検知セ
ンサーの直下と直上に位置するノズル、例えば棚つり検
知センサー20で棚つりが検知された場合には、ノズル
15とノズル16の吹き込み流量を増加させて、棚つり
部を軟化若しくは溶融させて、棚つりを解消する。その
際に、ノズル15の吹き込み角度を上向きにすれば、棚
つりの解消は容易になる。棚つりが解消したならば、吹
き込み流量を元に戻して予熱を継続する。
【0032】このようにして、予熱槽7からの炉本体2
への鉄源10の追加装入と、予熱槽7への鉄源10の供
給を継続して行い、炉本体2内に1ヒート分の溶鋼11
量が確保された時点で、炉本体2への追加装入と予熱槽
7への供給を停止し、次いで、溶鋼11を出鋼するのに
都合の良い温度に調整する。その後、直流電気炉1を傾
動させ、出鋼口(図示せず)から溶鋼11を溶鋼収納搬
送容器(図示せず)に出鋼する。出鋼後、予熱された鉄
源10を予熱槽7から炉本体2に再び初装入して、再度
アーク加熱を行い直流電気炉1の操業を継続する。
【0033】このようにして鉄源10を予熱すること
で、COガスの燃焼熱は効率良く鉄源10に着熱して電
力原単位が削減する。又、鉄源10の充填した場所でC
Oガスを燃焼させるので、ガス温度の過度の上昇がな
く、設備トラブルを防止することができる。
【0034】図2は、本発明の実施の形態の他の例を示
す電気炉及び予熱槽の断面概略図である。図2におい
て、図1と同一の部分は同一符号により示し、その説明
は省略する。
【0035】本実施の形態では、炉本体2の上部に予熱
槽7と炉壁3とが配置され、直流電気炉1と予熱槽7と
が直結された型式であり、予熱槽7に供給されて予熱さ
れた鉄源10は、炉本体2内で溶解される鉄源10に見
合う量が予熱槽7内を自然落下して炉本体2に装入され
るものである。又、図1と異なり、3つの棚つり検知セ
ンサー19、20、21を配置した場合を示したもので
ある。
【0036】この直流電気炉1と予熱槽7における操業
は、予熱槽7内に1ヒート分の鉄源10を供給したら、
予熱槽7への鉄源10の供給を停止して予熱槽7内の鉄
源10を全て溶解し、予熱槽7内に未溶解の鉄源10が
残らない状態で溶鋼11を出鋼し、これを繰り返して行
うものであるが、その他の操業方法は、図1に示す直流
電気炉1の方法と同じであり、上記説明に従い本発明を
実施する。
【0037】尚、上記説明では、直流電気炉1の場合に
ついて説明したが、交流電気炉でも全く支障なく本発明
を適用でき、更に、上部電極6の数や炉底電極5等の構
造の違い、及び、ガスセンサー29、30の配置数等の
違いは本発明の支障とならないことは言うまでもない。
【0038】
【実施例】図1に示す直流電気炉における実施例を以下
に説明する。電気炉は、炉容量120トンであり、予熱
槽は幅3m、長さ5mで、予熱槽中心底部から排気ダク
トまでの高さが9mの直方体形状である。そして、予熱
槽中心底部から0.5mの高さ位置を起点として0.8
m間隔で10本のノズルを配置した。
【0039】予熱槽入口での排ガス温度は1600℃、
排ガス流量は280Nm3/min、そして、排ガス中
のCOガス濃度は80%であった。空気を吹き込み用ガ
スとして用い、空気の総吹き込み流量を560Nm3/
minと決め、実施例1では各ノズルからの吹き込み流
量を56Nm3/minとして均等に吹き込み、実施例
2では図3に示すように予熱槽下側2本と最上位置のノ
ズルから34Nm3/minとし、下から6〜8番目で
78Nm3/minとし、これらの間は直線的に増減さ
せた。又、比較のために予熱槽への吹き込みを停止した
比較例も実施した。尚、上記の操業条件は、直流電気炉
を連続して操業し、予熱槽内の鉄スクラップの予熱温度
が定常状態となっている時の条件である。
【0040】そして、予熱槽から炉本体へ装入される鉄
スクラップをそれぞれの条件で20個ずつ回収して測温
し、20個の温度の平均値を予熱温度とした。予熱温度
は実施例1で890℃、実施例2で900℃となり、比
較例の320℃に比べて大幅に予熱温度を上げることが
できた。表1に実施例1、実施例2及び比較例の予熱条
件、予熱結果をまとめて示す。
【0041】
【表1】
【0042】又、実施例1及び実施例2で予熱槽の排ガ
ス温度を測定したが、実施例1では最下段のノズル付近
で1700℃の最高温度となったが、その後は徐々に低
下していた。実施例2では予熱槽入口で1600℃の最
高温度となり、その後は鉄スクラップに熱を奪われ、1
600℃を超えることはなかった。そのため、実施例1
及び実施例2共に、設備トラブルは全く発生しなかっ
た。又、実施例1及び実施例2では、比較例に比べ電力
原単位を大幅に低減することができた。
【0043】
【発明の効果】本発明では電気炉で発生する排ガスを鉄
源の充填された予熱槽内で徐々に燃焼させるので、排ガ
スの燃焼熱は効率良く鉄源に着熱して鉄源の予熱温度が
上昇し、電力原単位を低減することができる。更に、燃
焼熱による排ガス温度の過度の上昇を防止できるので、
過度の温度上昇に起因する設備トラブルを未然に防ぐこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す電気炉及び予熱
槽の断面概略図である。
【図2】本発明の実施の形態の他の例を示す電気炉及び
予熱槽の断面概略図である。
【図3】実施例2における空気の吹き込みパターンを示
す図である。
【符号の説明】
1 直流電気炉 2 炉本体 3 炉壁 4 炉蓋 5 炉底電極 6 上部電極 7 予熱槽 8 ダクト 9 プッシャー 10 鉄源 11 溶鋼 12 溶融スラグ 13 アーク 14 ノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予熱槽内に充填された鉄源を電気炉から
    排出される排ガスを予熱槽に導入して予熱する際に、予
    熱槽内の前記排ガスの流れ方向に複数個のノズルを配置
    し、これらノズルから酸素含有ガスを予熱槽内に吹き込
    み、排ガス中の未燃焼ガスを燃焼させながら鉄源を予熱
    することを特徴とする予熱槽における鉄源の予熱方法。
  2. 【請求項2】 前記複数個のノズルから吹き込む酸素含
    有ガスの吹き込み量を各ノズルで個別に制御して吹き込
    むことを特徴とする請求項1に記載の予熱槽における鉄
    源の予熱方法。
  3. 【請求項3】 前記複数個のノズルの吹き込み角度を各
    ノズルで個別に制御して吹き込むことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の予熱槽における鉄源の予熱方
    法。
  4. 【請求項4】 予熱槽内部で鉄源の棚つりが発生した際
    は、棚つり発生位置付近の酸素含有ガスの吹き込み量を
    多くして棚つりを解消させることを特徴とする請求項1
    に記載の予熱槽における鉄源の予熱方法。
JP26424297A 1997-09-29 1997-09-29 予熱槽における鉄源の予熱方法 Pending JPH11100610A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4403651A4 (en) * 2021-12-13 2025-03-19 JFE Steel Corporation Method for producing molten iron

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EP4403651A4 (en) * 2021-12-13 2025-03-19 JFE Steel Corporation Method for producing molten iron

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