JPH11100800A - 強化湿式不織布およびその製造方法 - Google Patents

強化湿式不織布およびその製造方法

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JPH11100800A
JPH11100800A JP9279580A JP27958097A JPH11100800A JP H11100800 A JPH11100800 A JP H11100800A JP 9279580 A JP9279580 A JP 9279580A JP 27958097 A JP27958097 A JP 27958097A JP H11100800 A JPH11100800 A JP H11100800A
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JP
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wet nonwoven
thermoplastic resin
reinforced
layer
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JP9279580A
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English (en)
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Yukio Sugita
由喜雄 杉田
Naomichi Hirose
尚陸 廣瀬
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Hirose Seishi KK
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Hirose Seishi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄くて縦横の強度バランスのよい通気性に優
れた強化湿式不織布およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂からなるファイバーを含む
湿式不織布原料1、5から形成された湿式不織布層と網
状体4とが、上記ファイバーの加熱圧着による溶融また
は軟化および再固化によって固定されていることを特徴
とする強化湿式不織布9、およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式不織布を熱可
塑性樹脂からなる網状体で補強して得られる強化湿式不
織布およびその製造方法に関するものである。本発明の
強化湿式不織布は、薄くてしかも引張強度などの機械的
特性に優れているため、通気性が必要であり、かつ微細
な埃、塵なども捕集する必要がある電気掃除機の集塵袋
や空気清浄器等のフィルター材;蒸れ防止を必要とする
包帯、手術用ガウン、使い捨ておむつなどの衛生材料;
平滑性、強度および印刷適性を必要とする屋内および屋
外看板用印刷材料等の多様な分野で利用が可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、湿式不織布と紙の定義については
相違が明確でない。そこで、ここでは湿式不織布と紙と
を同様なものと考え、本出願人の出願に係る特公昭63
−19640号公報および特公昭51−37964号公
報にそれぞれ開示された「混抄強化紙の製造方法」およ
び「割繊維混抄強化紙の製造方法」を従来技術として引
用する。これらには網状体を紙料と混抄して強化紙を製
造する方法、および網状体にコロナ放電などの処理を施
し表面張力を42ダイン/cm以上にして混抄し、水分
含有率を15%以下まで脱水乾燥し、次いで巻き取る直
前に強化紙を網状体と紙層が熱融着する温度に加熱して
加圧する方法が開示されている。しかし、これらの紙料
は基本的には天然パルプからなるものであり、熱可塑性
樹脂のファイバーを含むものではなく、紙層と網状体と
の接着が前記熱可塑性樹脂のファイバーによってなされ
るものではなかった。したがって網状体と紙料とを単に
混抄して乾燥するだけであるため接着が不十分であり、
また網状体にコロナ放電処理など表面張力を高めるため
の処理が必要である等、設備的にもコスト的にも問題が
あった。
【0003】特開平6−218210号公報には、植物
繊維、合成繊維、合成バインダー繊維またはマイクロガ
ラス繊維などからなるシートに対して、エマルジョン型
バインダーを含浸加工することにより強度を向上させた
電気掃除機の集塵袋用のフィルター材が開示されている
が、縦横の強度バランスが悪く、特に横方向の引張強度
が不十分である。また、特開昭64−85626号公報
には、通気性を有し密度が比較的高い外袋と、通気性を
有し比較的密度が低い素材を複数枚重ね合せて形成した
内袋とからなる集塵袋が開示されているが、このような
外袋と内袋とで構成される集塵袋は、製造工程が複雑で
あることに加え、製袋性が悪く、また製品を梱包する際
に嵩張る等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の欠点を解消しようとするものであり、薄く
て縦横の強度バランスのよい通気性に優れた強化湿式不
織布およびその製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、湿式不織布
を網状体で補強した強化湿式不織布において、前記湿式
不織布の原料として、加熱圧着の際に加熱温度で溶融ま
たは軟化する熱可塑性樹脂からなるファイバーおよび/
または一部が溶融または軟化する熱可塑性樹脂からなる
ファイバーを加えることにより、溶融または軟化した熱
可塑性樹脂が湿式不織布層と網状体とを強固に固定する
役割を果たし、強化湿式不織布が容易に得られることを
見出した。さらに前記熱可塑性樹脂のファイバーに第1
の熱可塑性樹脂と第1の熱可塑性樹脂より低い融点(ま
たは軟化点)を有する第2の熱可塑性樹脂とを含む少な
くとも2種類の熱可塑性樹脂からなる複合構造のファイ
バーを添加することにより、加熱圧着の際に第2の熱可
塑性樹脂が溶融または軟化して湿式不織布層と網状体と
を固定する役割を果たした後に、第1の熱可塑性樹脂か
らなる部分が残るので、原料中のファイバーの配合量や
ファイバーを構成する樹脂等を変えることにより、得ら
れる強化湿式不織布の密度および/または通気性を調整
することが可能になる。また、網状体の両側に湿式不織
布層を有する積層体、すなわち湿式不織布の中間に網状
体が挟み込まれた形態の強化湿式不織布を製造する場合
には、網状体の一面と他面に供給する湿式不織布原料の
原料構成を変えることにより、表面層と裏面層とが異な
る物性を有する強化湿式不織布を得ることができること
を見出した。このように表面層と裏面層において密度お
よび/または通気性等の異なる強化湿式不織布を、例え
ば電気掃除機の集塵袋やフィルター材として用いる場合
には、従来のように密度および/または通気性の異なる
2枚の袋を重ねることなく、機械的強度に優れかつ集塵
性能にも優れた製品を容易に製造することが可能であ
る。
【0006】すなわち、本発明の第1は、熱可塑性樹脂
のファイバーを含む湿式不織布原料から形成された湿式
不織布層と網状体とが、ファイバーの加熱圧着による溶
融または軟化および再固化によって固定されていること
を特徴とする強化湿式不織布に関するものである。ま
た、本発明の第2は、前記ファイバーに、第1の熱可塑
性樹脂と第1の熱可塑性樹脂より低い融点(または軟化
点)を有する第2の熱可塑性樹脂とを含む少なくとも2
種類の熱可塑性樹脂からなる複合構造のファイバーを添
加したことを特徴とする強化湿式不織布に関する。本発
明の第3は、前記網状体が、熱可塑性樹脂(A)の層と
熱可塑性樹脂(A)より低い融点(または軟化点)を有
する熱可塑性樹脂(B)の層を含む少なくとも2層から
なる多層構造体であることを特徴とする強化湿式不織布
に関する。また、本発明の第4は、網状体の両側に湿式
不織布層を有する前記強化湿式不織布において、表面層
と裏面層の原料構成、密度および通気性のうち少なくと
も一つが異なることを特徴とする強化湿式不織布に関す
る。本発明の第5は、熱可塑性樹脂のファイバーを含む
湿式不織布原料から形成された層と熱可塑性樹脂からな
る網状体を積層し、加熱圧着することを特徴とする強化
湿式不織布の製造方法に関するものである。本発明の第
6は、前記ファイバーに、第1の熱可塑性樹脂とそれよ
り低い融点(または軟化点)を有する第2の熱可塑性樹
脂とを含む少なくとも2種類の熱可塑性樹脂からなる複
合構造のファイバーを添加し、前記第2の熱可塑性樹脂
の融点(または軟化点)から前記第1の熱可塑性樹脂の
融点(または軟化点)までの温度範囲で加熱圧着するこ
とを特徴とする強化湿式不織布の製造方法に関する。さ
らに、本発明の第7は、網状体の両側に湿式不織布層を
有する前記強化湿式不織布の製造方法において、網状体
の両側に供給する各湿式不織布原料の原料構成を変える
ことを特徴とする強化湿式不織布の製造方法に関する。
【0007】本発明の強化湿式不織布は、熱可塑性樹脂
のファイバーおよび天然パルプを組み合わせた湿式不織
布原料からなる層と、熱可塑性樹脂からなる網状体とを
加熱圧着することによって得られる。必要に応じて前記
湿式不織布原料中にPVAファイバー等を配合してもよ
い。ここで用いるPVAファイバーは、60〜80℃の
温度で溶融するものであり、抄紙工程ですべて融解され
天然パルプのバインダーとして作用する。したがって、
加熱圧着時にはPVAファイバーとしては存在せず、本
発明の加熱圧着によって溶融または軟化する熱可塑性樹
脂のファイバーとは異なり、湿式不織布層と網状体との
固定にはほとんど寄与しない。これに対し、前記熱可塑
性樹脂のファイバーは抄紙工程では溶融せず、加熱圧着
時に溶融または軟化して、湿式不織布層と網状体とを固
定する役割、天然パルプのバインダーとしての役割、さ
らに強化湿式不織布の通気性や密度を調節する役割など
を果たす。熱可塑性樹脂のファイバーが湿式不織布層と
網状体とを固定する役割を果たす場合には、加熱圧着の
際、加熱されて溶融または軟化したファイバーの一部ま
たは全部が網状体と融着して、湿式不織布層と網状体と
を接着する。また網状体が湿式不織布中に挟み込まれた
形態の強化湿式不織布においては、前述のように網状体
と融着するほかに、網状体の両側の湿式不織布原料中の
熱可塑性樹脂のファイバーが網状体の隙間部分で互いに
接触して網目を通して溶融一体化することにより、網状
体を固定していてもよい。また、加熱圧着時に溶融また
は軟化しない熱可塑性樹脂からなるファイバーおよび溶
融または軟化しないで湿式不織布原料中に残った一部の
ファイバーは、得られる強化湿式不織布の通気性および
密度を調節する。
【0008】前記熱可塑性樹脂のファイバーは、1種類
の熱可塑性樹脂からなるものでもよいが、好ましくは2
種類以上の熱可塑性樹脂からなる複合構造のファイバー
が用いられる。また、その両方、すなわち1種類の熱可
塑性樹脂からなるファイバーと複合構造のファイバーと
が混在していてもよい。いずれの場合も、強化湿式不織
布の製造における加熱圧着時の温度で溶融または軟化
し、その後再び固化することによって湿式不織布原料に
網状体を固定することのできる熱可塑性樹脂からなるフ
ァイバー、またはそのような部分を一部に有する熱可塑
性樹脂のファイバーを原料中に含んでいることが重要で
ある。複合構造のファイバーとしては、最近の向上した
ファイバー技術により開発された、第1の熱可塑性樹脂
からなる芯部分と第1の熱可塑性樹脂より低い融点(ま
たは軟化点)を有する第2の熱可塑性樹脂からなる鞘部
分とで構成された芯鞘構造のファイバーを用いることが
特に好ましい。ファイバーを構成する第1の熱可塑性樹
脂は、加熱圧着時の温度で溶融または軟化しない樹脂で
あり、加熱圧着後も第1の熱可塑性樹脂からなる部分は
強化湿式不織布中に残っている。第2の熱可塑性樹脂
は、加熱圧着時の加熱温度において溶融または軟化して
湿式不織布原料に網状体を固定する役割を果たす。少な
くともこれら2種類の熱可塑性樹脂を含んでいれば、さ
らに他の種類の熱可塑性樹脂を含んでいてもよい。ま
た、湿式不織布の中間に網状体が位置しており、表面層
と裏面層とで原料構成が異なる強化湿式不織布において
は、各面の湿式不織布原料に含まれるファイバーを構成
する熱可塑性樹脂は、同じであっても異なっていてもよ
く、2種類以上の熱可塑性樹脂からなる場合には種類ま
たは組合わせが異なるものでもよい。
【0009】前記2種類以上の熱可塑性樹脂からなるフ
ァイバー、およびそれ以外の熱可塑性樹脂からなるファ
イバー、天然パルプ等の湿式不織布の原料構成、配合お
よび坪量等を変えることにより、得られる強化湿式不織
布の密度および通気性の制御を行ったり、耐水性の向上
などの特徴を付与することができる。
【0010】前記熱可塑性樹脂からなる網状体は、強化
支持層として使用可能な通気性の配向体であれば特に限
定されるものではない。前記網状体は、湿式不織布原料
中に含まれる熱可塑性樹脂のファイバーにより湿式不織
布原料に固定され、補強材として作用するものであれば
単層構造でもよいが、熱可塑性樹脂(A)の層とそれよ
り融点(または軟化点)の低い熱可塑性樹脂(B)の層
を含む少なくとも2層からなる多層構造体であることが
好ましい。単層構造の場合には、加熱圧着の際に、網状
体が溶融して通気性を失ったり、網状体の補強効果が失
われたりすることがない温度を用いることが必要であ
る。
【0011】前記網状体としては、熱可塑性樹脂を原料
とする一軸または二軸配向された穴明きフィルム、パン
チングフィルム等も用いることができるが、望ましく
は、スプリットウェブ、スリットウェブおよび一軸配向
多層テープから選ばれる少なくとも1種の一軸配向体
を、配向軸が交差するように経緯積層しまたは織成して
なる不織布または織布、およびそれらをさらに複合した
ものが用いられる。上記スプリットウエブは、多層イン
フレーション法、多層Tダイ法等の押出成形により製造
した少なくとも2層からなる多層フィルムを、縦方向
(長さ方向)または横方向(幅方向)に延伸し、延伸方
向に断続的に多数の裂け目を入れてなる一軸配向された
網状のフィルムであり、スリットウエブは、上記多層フ
ィルムに縦または横に多数のスリット(切れ目)を入れ
た後に、スリット方向に延伸してなる一軸配向された網
状のフィルムである。また、一軸配向多層テープは、上
記多層フィルムを裁断前および/または後に、縦または
横方向に一軸延伸したものである。
【0012】上記一軸配向体からなる不織布および織布
として、より具体的には、例えばスプリットウエブを経
緯積層し熱圧着した不織布、スリットウエブを経緯積層
し熱圧着した不織布、スプリットウエブとスリットウエ
ブを経緯積層し熱圧着した不織布、スプリットウエブま
たはスリットウエブと一軸配向多層テープとを配向軸が
交差するように経緯積層した不織布等が挙げられ、織布
としては一軸配向多層テープを織成したもの等が挙げら
れる。一軸配向体からなる不織布としては、上記のよう
にスプリットウエブ、スリットウエブおよび一軸配向多
層テープから選ばれる少なくとも1種の一軸配向体を配
向軸が交差するように経緯積層したものが好ましいが、
用途によっては配向軸をランダムまたは同一方向にして
積層してもよい。さらにこれらの織布または不織布を複
合積層して用いることもできる。
【0013】上記一軸配向体は、結晶性の熱可塑性樹脂
(A)の層の少なくとも片面に、(A)の熱可塑性樹脂
より低い融点(または軟化点)を有する熱可塑性樹脂
(B)の層を付与して形成した多層延伸体であることが
望ましい。熱可塑性樹脂(B)は、前記熱可塑性樹脂か
らなるファイバーあるいは複合構造のファイバーにおけ
る第2の熱可塑性樹脂と同等の融点(または軟化点)を
有することが望ましく、加熱圧着時に上記ファイバーの
網状体への融着性を向上させるだけでなく、前記各種の
一軸配向体を経緯積層または織成する際の一軸配向体相
互の接着層としても作用する。
【0014】上記熱可塑性樹脂(A)としては、結晶性
を有し、延伸などにより分子配向を示す樹脂が好まし
く、高密度および中密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、
ポリヘキセン−1等のα−オレフィンの単独重合体、プ
ロピレン−エチレン共重合体等のα−オレフィン相互の
共重合体等のポリオレフィン類、ナイロン等のポリアミ
ド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンテレフタレートなどの単独重合
体、共重合体もしくはそれらの混合物またはそれらを主
体とした他の樹脂との混合物が用いられる。
【0015】一方、熱可塑性樹脂(B)としては、前記
熱可塑性樹脂(A)より低い融点(または軟化点)を有
し、かつその融点または軟化点以上で熱可塑性樹脂
(A)の特性を熱によって損なわない温度範囲において
前記熱可塑性樹脂からなるファイバーと加熱圧着により
接着可能なものが用いられる。このような性質を有する
樹脂は、熱可塑性樹脂(A)との組合わせを考慮して種
々選択することができるが、高密度、中密度および低密
度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、超低密度ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体およびエチレン−メタクリル酸共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等のエチ
レン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタク
リル酸エチル共重合体等のエチレン−メタクリル酸エス
テル共重合体、エチレン−(マレイン酸またはそのエス
テル)共重合体、ポリプロピレン、プロピレン−エチレ
ン共重合体等のプロピレン系重合体、不飽和カルボン酸
で変性したポリオレフィン等が挙げられる。さらに、こ
れらの樹脂と他のポリオレフィン系樹脂の混合物であっ
てもよく、例えばプロピレンとエチレン、1−ブテン等
とのランダム共重合体に高密度ポリエチレンまたはエチ
レン−α−オレフィン共重合体等のポリエチレン系樹脂
を混合したもの等が用いられる。製造上の理由および一
軸配向体の延伸または圧延により増大した強度の低下を
防ぐ理由から、熱可塑性樹脂(B)と上記熱可塑性樹脂
(A)との融点の差は5℃以上であることが好ましく、
さらに好ましくは10〜50℃の範囲である。
【0016】熱可塑性樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)
との一般的な組合わせの例としては、高密度ポリエチレ
ンと低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンとエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイソタクチックポリプロピ
レンと非晶性エチレン−プロピレン共重合体、アイソタ
クチックポリプロピレンと低密度ポリエチレンを主成分
とするポリプロピレンとの混合物などが挙げられる。
【0017】本発明の強化湿式不織布の製造において
は、湿式不織布原料からなる層と網状体とを積層一体化
した後、加熱下に加圧処理するが、この際の加熱温度範
囲は熱可塑性樹脂のファイバーおよび網状体の原料によ
って異なる。すなわち、上記ファイバー中に含まれる、
加熱温度で溶融または軟化する熱可塑性樹脂の融点(ま
たは軟化点)以上であって、かつ網状体自体が溶融して
通気性を失ったり、熱劣化を受けることのない温度範囲
が選ばれる。複合構造のファイバーを用いる場合には、
第2の熱可塑性樹脂の融点(または軟化点)以上で第1
の熱可塑性樹脂の融点(または軟化点)より低い温度範
囲で加熱圧着する。また、網状体が多層構造からなる場
合には、熱可塑性樹脂(B)の融点(または軟化点)以
上で熱可塑性樹脂(A)の融点(または軟化点)より低
い温度において、湿式不織布原料と網状体とを融着さ
せ、しかも熱可塑性樹脂(A)の特性(例えば、延伸効
果など)が失われないような温度範囲で加熱圧着するこ
とが好ましい。このような温度範囲で加熱圧着すること
により、熱可塑性樹脂からなるファイバーが溶融または
軟化して網状体と融着する際、熱可塑性樹脂(B)も溶
融または軟化して、ファイバーと網状体とがより強固に
接着されることになる。
【0018】本発明の強化湿式不織布の製造における湿
式不織布原料からなる層と網状体との積層方法として
は、網状体を抄紙機内に通過させず、熱可塑性樹脂のフ
ァイバーを含む湿式不織布原料を抄いた湿式不織布原料
の層に網状体を別途供給して、網状体の片面または両面
に湿式不織布原料の層を重ね合わせる方法と、湿式不織
布原料を抄紙すると同時に網状体を供給し、一つの抄紙
機の中で湿式不織布原料と網状体とを抄き合わせて積層
一体化する方法とがある。湿式不織布原料と網状体とを
抄き合わせて得られた積層体に、さらに湿式不織布原料
からなる層を積層してもよい。網状体の両側に湿式不織
布原料の層を積層する場合には、湿式不織布原料の層を
網状体の両側から同時に供給してもよいし、網状体の両
側に片面ずつ順次に供給してもよい。また網状体の両側
に供給する各湿式不織布原料の層の原料構成を変えるこ
とにより、網状体の両側すなわち表面層と裏面層におい
て密度および/または通気性等の物性の異なる強化湿式
不織布を得ることが可能である。また、湿式不織布原料
と網状体とを抄き合わせて積層一体化し強化湿式不織布
とする場合には、湿式不織布原料を移動する網状体の両
側から同時にまたは順次連続的に供給することにより、
湿式不織布中に網状体が挟み込まれた強化湿式不織布が
得られる。例えば、丸網式抄紙機を用いて湿式不織布原
料を両側から同時に供給する場合には、網状体の両側が
同じ原料からなる強化湿式不織布となるが、長網式抄紙
機を用いて順次連続的に供給する場合には、網状体の両
側に供給する各湿式不織布原料の原料構成を変えること
が可能である。また、湿式不織布原料と網状体とを抄き
合わせて網状体の一方の面に湿式不織布原料の層を形成
した後、別の抄紙機で形成された湿式不織布の原料の層
を網状体の他方の面に積層することにより、網状体の両
側の原料構成を変えることもできる。このように、網状
体の両側に供給される各湿式不織布原料の原料構成を変
えることにより、網状体の両側すなわち表面層と裏面層
において密度および/または通気性等の物性の異なる強
化湿式不織布を得ることが可能である。このようにして
得られた表面層と裏面層の物性の異なる強化湿式不織布
は種々の分野において有用である。例えば、本発明の強
化湿式不織布を電気掃除機の集塵袋に使用する場合に
は、強化湿式不織布の密度の高い方の面を外側とし、密
度の低い方の面を内側とすることにより集塵効率を向上
させることができる。
【0019】上記本発明の強化湿式不織布の通気度は、
その用途に合わせて湿式不織布の原料構成を変えること
により調整可能であるが、例えば電気掃除機の集塵袋と
して使用する場合には、フラジール通気度(JIS L
1096)は10cc/cm2/s 以上であり、好ましくは1
5〜20cc/cm2/s である。フラジール通気度が高いほ
ど空気抵抗が小さく、圧力損失が低く、電気掃除機の風
量を大きくすることができるので、吸引仕事率を向上さ
せることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいてさ
らに詳細に説明する。図1(a)は、丸網式抄紙機を用
いて本発明の強化湿式不織布を製造する工程の1例の模
式側面図である。第1の熱可塑性樹脂からなる芯部分と
第2の熱可塑性樹脂からなる鞘部分を有する芯鞘構造の
ファイバーを含む湿式不織布原料1は、第1の丸網式抄
紙機2において、第1のシリンダー2aによってフェル
ト3(ウェットフェルト)の上に供給され、湿式不織布
原料1からなる層を形成する。次に網状体4が供給源よ
り送出されてフェルト3の移動速度とほぼ同じ速度で供
給される。続いて第2の丸網式抄紙機6において、湿式
不織布原料5が、第2のシリンダー6aによって、湿式
不織布原料1からなる層および網状体4が既に積層され
ているフェルト3の上の網状体4の面に供給され、湿式
不織布原料5からなる層を形成する。湿式不織布原料5
は、湿式不織布原料1と異なる組成のものであってもよ
い。このようにして形成される湿式不織布原料1の層と
湿式不織布原料5の層の間に網状体4が挟み込まれた積
層体は、フェルト3の上で含水率50%程度まで脱水乾
燥された後、別のフェルト7(ドライフェルト)の上に
移行し、さらに脱水乾燥されて一体化される。続いて上
記積層体は熱ロール8に移行し、所定の温度、例えば1
10℃に加熱され、圧着されることにより、湿式不織布
原料中の芯鞘構造のファイバーにおける第2の熱可塑性
樹脂からなる鞘部分が溶融して網状体4に融着し、湿式
不織布原料1および5からなる湿式不織布層の間に網状
体4が接着されると共に、網状体の両側の前記芯鞘構造
のファイバーが網目を通して溶融一体化して、より強固
に網状体が固定された強化湿式不織布9が完成する。図
1(b)は、図1(a)のb部の拡大断面図である。図
中1aおよび5aは、湿式不織布原料1および5にそれ
ぞれ含まれる芯鞘構造のファイバーである。本発明は上
記実施形態に限定されるものではなく、例えば上記丸網
式抄紙機の代わりに長網式抄紙機または短網式抄紙機を
用いてもよく、また加熱、加圧処理として上記のほかに
加熱や加圧に慣用されている他の方法を用いることも可
能である。
【0021】上記の本発明の強化湿式不織布の製造方法
によれば、従来の製造方法と比較して、網状体にコロナ
放電処理等の表面処理を施すことなく湿式不織布層と網
状体が強固に固定されるので、従来の製造方法と比較し
て原料や装置の点で経済的に有利であるばかりでなく、
薄くてしかも品質のよい強化湿式不織布を容易に得るこ
とができる。また、湿式不織布原料1と湿式不織布原料
5の原料構成を変えることにより、得られる強化湿式不
織布9の表面層と裏面層の密度および/または通気度等
を変えることができるので、例えば電気掃除機の集塵袋
用に本発明の強化湿式不織布9を用いる場合には、外側
を密度の大きい面、内側を密度の小さい面とすることに
より、2枚の袋を重ねることなく、1枚のみで集塵効率
もよくかつ強度にも優れた集塵袋を容易に得ることが可
能となる。
【0022】図2は、本発明の強化湿式不織布を製造す
る工程の別の例を示す模式側面図である。本図は、丸網
式抄紙機を用いて、湿式不織布原料1と網状体4を抄き
合わせて積層した後に、積層体の網状体側にさらに湿式
不織布原料5からなる層を積層して強化湿式不織布を製
造する装置の工程を示す。まず、網状体4が湿式不織布
原料1の中を移動する際、シリンダー10によって網状
体4の片面に湿式不織布原料1が吸引され、湿式不織布
原料1の層が形成されてフエルト11に移動する。一
方、同様にしてシリンダー12とフェルト13によって
形成された湿式不織布原料5からなる層が、フェルト1
1上で網状体4の他の面に重ね合わされ、ある程度脱水
された後、熱ロール14で約100〜105℃の温度で
乾燥され、さらに熱ロール15で所定の温度、例えば1
20℃に加熱されて網状体4と湿式不織布原料1および
湿式不織布原料5からなる湿式不織布層とが圧着され、
目的の強化湿式不織布9が完成する。このようにして得
られる強化湿式不織布9は、湿式不織布原料1と湿式不
織布原料5の組成が異なる場合には、表面層と裏面層の
密度および/または通気性が異なる。
【0023】図3は、本発明の強化湿式不織布を製造す
る工程のさらに別の例の模式側面図であり、丸網式抄紙
機を用い網状体4の両側から湿式不織布原料を同時に供
給して抄き合わせる場合の製造工程を示すものである。
この場合、網状体4はロール16を介してシリンダー1
7とセックル18との中間の位置に挿入され、湿式不織
布原料供給口19からバット20内に送られた湿式不織
布原料中を移動し、網状体4の両面に同時に湿式不織布
原料の層が形成される。この積層体はコーチロール21
でピックアップされ、シリンダー17からフェルト22
上に移動し、次いで脱水乾燥後、所定の温度で加熱圧着
されて強化湿式不織布が得られる。このようにして得ら
れた強化湿式不織布の表面層と裏面層は同じ物性を有す
る。
【0024】図4は、本発明の強化湿式不織布を製造す
る工程の他の例の模式側面図であり、長網式抄紙機を用
い網状体4の両側から湿式不織布原料を順次連続的に供
給する場合の製造工程を示すものである。この場合、第
1の湿式不織布原料は、第1のフローボックス23から
抄紙スクリーン24の上に供給され、同時に網状体4が
供給源より送出されて抄紙スクリーン24の移動速度と
ほぼ同じ速度で湿式不織布原料の層の上に供給される。
その直後に第2の湿式不織布原料が第2のフローボック
ス25から網状体4上に供給され、次いでサクションボ
ックス26で脱水されて、網状体4の上側に湿式不織布
原料の層を形成する。この積層体はその後コーチロール
21でピックアップされ、さらに乾燥された後、所定の
温度で加熱圧着されて強化湿式不織布が得られる。この
ようにして得られる強化湿式不織布は、第1の湿式不織
布原料と第2の湿式不織布原料が異なる場合には、表面
層と裏面層とにおいて密度および/または通気性が異な
る。
【0025】図5(a)は、本発明に用いる網状体を形
成する一軸配向体の一例として、フィルムを縦に一軸延
伸し、縦方向に割繊したスプリットウエブを示す部分拡
大斜視図である。熱可塑性樹脂を原料とするスプリット
ウエブ27は、熱可塑性樹脂(A)と、熱可塑性樹脂
(A)より低い融点または軟化点を有する熱可塑性樹脂
(B)を用い、多層インフレーション法、多層Tダイ法
等の押出成形により製造した少なくとも2層からなる多
層フィルムを、縦方向(長さ方向)に伸長倍率1.1〜
15、好ましくは3〜10に延伸した後、同方向に千鳥
掛けにスプリッターを用いて割繊(スプリット処理)し
たものである。これにより、前記多層フィルムは、網状
のフィルムとなり、さらに網目は拡幅されて網状のスプ
リットウエブ27となる。スプリットウエブ27は、幅
方向全体にわたって縦方向に強度を有する一軸配向体で
ある。また、図中28は幹繊維、29は枝繊維である。
図5(b)は、図5(a)のb部の拡大斜視図であり、
スプリットウエブ27は、熱可塑性樹脂(A)層30の
両面に熱可塑性樹脂(B)層31が積層された3層構造
からなるものである。
【0026】図6(a)は、本発明に用いる網状体を形
成する一軸配向体の他の例として、フィルムに横に多数
のスリットを入れた後に横方向に一軸延伸したスリット
ウェブを示す部分拡大斜視図である。熱可塑性樹脂を原
料とするスリットウェブ32は、前記多層フィルムの両
耳部を除く部分に、横方向(幅方向)に、例えば熱刃な
どにより平行に千鳥掛け等の断続したスリットを形成し
た後、横方向に伸長倍率1.1〜15、好ましくは3〜
10に延伸して網状のフィルムとし、さらに網目を拡げ
た網状体であり、横方向に強度を有するものである。好
ましくは、多層フィルムを縦方向に1.1〜3倍程度に
圧延等で微配向した後、熱刃で横方向に千鳥掛けにスリ
ット処理を施し、横延伸を行う。図6(b)は、図6
(a)のb部の拡大斜視図であり、スリットウェブ32
は、熱可塑性樹脂(A)層30の両面に熱可塑性樹脂
(B)層31が積層された3層構造からなるものであ
る。
【0027】さらに、図7は網状体を形成する一軸配向
体の他の例として、一軸配向多層テープを示す部分拡大
斜視図である。熱可塑性樹脂を原料とする一軸配向多層
テープ33は、熱可塑性樹脂(A)と、熱可塑性樹脂
(A)より低い融点または軟化点を有する熱可塑性樹脂
(B)とを用い、多層インフレーション法、多層Tダイ
法等の押出成形により製造した少なくとも2層からなる
多層フィルムを裁断前および/または後に、縦および/
または横方向に伸長倍率1.1〜15、好ましくは3〜
10に一軸配向し、裁断して多層の延伸テープとしたも
のである。一軸配向多層テープ33も、前記と同様に熱
可塑性樹脂(A)層30の両面に熱可塑性樹脂(B)層
31が積層された3層構造からなるものである。
【0028】図8から図10は、本発明で用いる熱可塑
性樹脂からなる網状体の具体例である。図8は、スプリ
ットウェブ27とスリットウェブ32を経緯積層した不
織布34の部分平面図である。図9は、一軸配向多層テ
ープ33を2組積層した不織布35の部分平面図であ
り、図10は、一軸配向多層テープ33を織成した織布
36の部分斜視図である。通気性一軸配向体の一例であ
る不織布34の具体的な例としては、「日石ワリフ
(T)」(商品名、日石プラスト(株)製)を挙げること
ができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
性状の測定は以下の規格に準拠して行った。 坪量および厚さ: JIS L−1085 通気度および破裂強度: JIS L−1096 引張強度: JIS L−1068
【0030】<実施例1>フェルトのラインに沿って丸
網式抄紙機が2台設置され、連続して湿式不織布原料お
よび網状体をフェルトに乗せることができる図1に示す
構造の抄紙機を用いて強化湿式不織布を製造した。第1
の丸網式抄紙機2において、天然パルプ85%、芯鞘構
造ファイバー(商品名:NBF、大和紡績(株)製)10
%およびバインダー(PVA)5%からなる湿式不織布
原料1を撹拌し、フエルト3に網状体の片側の面となる
湿式不織布原料1を20g/m2の坪量でシリンダー2aに
より供給し、その後に網状体4(商品名:日石ワリフS
SS(T)、日石プラスト(株)製)を供給し、次いで第2
の丸網式抄紙機6において、網状体4の他の面にも同じ
組成の湿式不織布原料5を20g/m2の坪量でシリンダー
6aにより供給した後、水分量を約50%以下にし、さ
らに別のフエルト7に移行させ、その後ドラム式の熱ロ
ール8に移行させて、120℃で加熱圧着を行い、坪量
47.3g/m2の強化湿式不織布9を得た。このようにし
て得られた強化湿式不織布においては、網状体の表面層
を形成する低密度ポリエチレンが、芯鞘構造ファイバー
の鞘部分を構成する熱可塑性樹脂と熱融着することによ
り網状体が固定されると共に、網状体の両側に位置する
芯鞘構造のファイバーが網目を通して溶融一体化するこ
とにより、湿式不織布中に網状体が強固に固定されてい
る。得られた強化湿式不織布の性状を表1に示す。
【0031】<実施例2〜4>実施例1と同様の原料お
よび製造方法を用い、表1に示す坪量の強化湿式不織布
を得た。結果を表1に示す。
【0032】<実施例5>天然パルプ75%、上記と同
じ芯鞘構造ファイバー20%およびバインダー(PV
A)5%からなる湿式不織布原料を用いて、実施例1と
同様の方法で強化湿式不織布を得た。得られた強化湿式
不織布の性状を表1に示す。
【0033】<実施例6>天然パルプ75%、上記と同
じ芯鞘構造ファイバー15%および単一の熱可塑性樹脂
からなるファイバー10%を用いて、実施例1と同様の
方法で強化湿式不織布を得た。得られた強化湿式不織布
の性状を表1に示す。
【0034】<比較例1>天然(麻)パルプ16%、合
成パルプ26%、芯鞘構造ファイバー(商品名:メルテ
ィー、ユニチカ(株)製)39%、バインダー(PVA)
3%およびマイクロガラス繊維16%を含む原紙に、ア
クリル系エマルジョン型バインダー(Tg40℃;商品
名:CXG−104、住友化学工業(株)製)を含浸さ
せ、付着量を固形分で対原紙坪量13.6%として、特
開平6−218210号公報に記載の方法により、1層
構成のフィルター材を得た。結果を表1に示す。
【0035】<比較例2>バインダーの付着量が11.
1%である以外は比較例1と同様にして1層構成のフィ
ルター材を得た。結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】熱可塑性樹脂のファイバーを含む湿式不
織布原料からなる層と熱可塑性樹脂からなる網状体を加
熱圧着することにより、コロナ放電などの表面処理を施
すことなく、湿式不織布原料に網状体を強固に固定する
ことができ、またマイクロガラスを含有させたり、バイ
ンダーの含浸加工を施すことなく、薄くてしかも縦横の
強度バランスおよび通気性に優れた強化湿式不織布を容
易に得ることが可能になる。このようにして得られた強
化湿式不織布は、通気性が必要でありかつ微細な埃や塵
なども捕集する必要がある電気掃除機の集塵袋や空気清
浄器等のフィルター材;蒸れ防止を必要とする包帯、手
術用ガウン、使い捨ておむつなどの衛生材料;平滑性、
強度および印刷適性を必要とする屋内および屋外看板用
印刷材料等の多様な分野に広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は強化湿式不織布を製造する工程の
例の模式側面図であり、図1(b)は、図1(a)のb
部の拡大断面図である。
【図2】強化湿式不織布を製造する工程の別の模式側面
図である。
【図3】強化湿式不織布を製造する工程のさらに別の例
の模式側面図である。
【図4】強化湿式不織布を製造する工程の他の例の模式
側面図である。
【図5】図5(a)は、スプリットウエブの部分拡大斜
視図であり、図5(b)は、図5(a)のb部の拡大斜
視図である。
【図6】図6(a)は、スリットウェブの部分拡大斜視
図であり、図6(b)は、図6(a)のb部の拡大斜視
図である。
【図7】一軸配向多層テープの部分拡大斜視図である。
【図8】スプリットウェブとスリットウェブを経緯積層
した不織布の部分平面図である。
【図9】一軸配向多層テープを積層した不織布の部分平
面図である。
【図10】一軸配向多層テープを織成した織布の部分斜
視図である。
【符号の説明】
1、5 湿式不織布原料 1a、5a ファイバー 2、6 丸網式抄紙機 2a、6a、10、12、17 シリンダー 3、7、11、13、22 フエルト 4 網状体 8、14、15 熱ロール 9 強化湿式不織布 16 ロール 18 セックル 19 湿式不織布原料供給口 20 バット 21 コーチロール 23、25 フローボックス 24 抄紙スクリーン 26 サクションボックス 27 スプリットウエブ 28 幹繊維 29 枝繊維 30 熱可塑性樹脂(A)層 31 熱可塑性樹脂(B)層 32 スリットウェブ 33 一軸配向多層テープ 34、35 不織布 36 織布

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂のファイバーを含む湿式不
    織布原料から形成された湿式不織布層と網状体とが、該
    ファイバーの加熱圧着による溶融または軟化および再固
    化によって固定されていることを特徴とする強化湿式不
    織布。
  2. 【請求項2】 前記ファイバーに、第1の熱可塑性樹脂
    と該第1の熱可塑性樹脂より低い融点(または軟化点)
    を有する第2の熱可塑性樹脂とを含む少なくとも2種類
    の熱可塑性樹脂からなる複合構造のファイバーを添加し
    たことを特徴とする請求項1に記載の強化湿式不織布。
  3. 【請求項3】 前記網状体が、熱可塑性樹脂(A)の層
    と該熱可塑性樹脂(A)より低い融点(または軟化点)
    を有する熱可塑性樹脂(B)の層を含む少なくとも2層
    からなる多層構造体であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の強化湿式不織布。
  4. 【請求項4】 網状体の両側に湿式不織布層を有する前
    記強化湿式不織布において、表面層と裏面層の原料構
    成、密度および通気性のうち少なくとも一つが異なるこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の強化
    湿式不織布。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂のファイバーを含む湿式不
    織布原料から形成された層と熱可塑性樹脂からなる網状
    体を積層し、加熱圧着することを特徴とする強化湿式不
    織布の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ファイバーに、第1の熱可塑性樹脂
    と該第1の熱可塑性樹脂より低い融点(または軟化点)
    を有する第2の熱可塑性樹脂とを含む少なくとも2種類
    の熱可塑性樹脂からなる複合構造のファイバーを添加
    し、前記第2の熱可塑性樹脂の融点(または軟化点)か
    ら前記第1の熱可塑性樹脂の融点(または軟化点)まで
    の温度範囲で加熱圧着することを特徴とする請求項5に
    記載の強化湿式不織布の製造方法。
  7. 【請求項7】 網状体の両側に湿式不織布層を有する前
    記強化湿式不織布の製造方法において、網状体の両側に
    供給する各湿式不織布原料の原料構成を変えることを特
    徴とする請求項5または6に記載の強化湿式不織布の製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009240894A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tokushu Paper Mfg Co Ltd シート状物
JP2009240893A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Tokushu Paper Mfg Co Ltd シート状物
CN116121888A (zh) * 2023-03-07 2023-05-16 东华大学 一种微纳米纤维的二次牵伸及集束收集方法

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