JPH11104591A - 焼却灰からの有価物回収方法 - Google Patents
焼却灰からの有価物回収方法Info
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- JPH11104591A JPH11104591A JP9268894A JP26889497A JPH11104591A JP H11104591 A JPH11104591 A JP H11104591A JP 9268894 A JP9268894 A JP 9268894A JP 26889497 A JP26889497 A JP 26889497A JP H11104591 A JPH11104591 A JP H11104591A
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- JP
- Japan
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- ash
- water
- incinerated ash
- incineration
- incinerated
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/10—Process efficiency
- Y02P20/129—Energy recovery, e.g. by cogeneration, H2recovery or pressure recovery turbines
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 都市ごみなどの焼却灰の有効利用を図るべ
く、特性が安定した有価物を焼却灰から回収し得る方法
を提供する。 【解決手段】 都市ごみの焼却灰を800℃〜1100
℃で加熱処理し(工程P1)、次いで、水への溶出処理
を行い(工程P2)、その後、ろ過処理(工程P3)を
行って得られたろ液中に生じる固形物を分離乾燥する
(工程P4〜P6)。上記の加熱処理で、焼却灰中では
CaSiO3 が形成され、この結果、CaやSiから分
離したAl成分を多く含む焼却灰となる。これを溶出処
理しろ過して得られるろ液中には、Alを含む水溶性物質
が溶解しており、これが酸化してアルミナとなって析出
する。これを分離乾燥することで、例えば窯業分野など
に原料粉末として供し得る高純度のアルミナが得られ
る。
く、特性が安定した有価物を焼却灰から回収し得る方法
を提供する。 【解決手段】 都市ごみの焼却灰を800℃〜1100
℃で加熱処理し(工程P1)、次いで、水への溶出処理
を行い(工程P2)、その後、ろ過処理(工程P3)を
行って得られたろ液中に生じる固形物を分離乾燥する
(工程P4〜P6)。上記の加熱処理で、焼却灰中では
CaSiO3 が形成され、この結果、CaやSiから分
離したAl成分を多く含む焼却灰となる。これを溶出処
理しろ過して得られるろ液中には、Alを含む水溶性物質
が溶解しており、これが酸化してアルミナとなって析出
する。これを分離乾燥することで、例えば窯業分野など
に原料粉末として供し得る高純度のアルミナが得られ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみやその他
の廃棄物の焼却灰から有価物を回収する方法に関するも
のである。
の廃棄物の焼却灰から有価物を回収する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみや下水汚泥などの廃棄物は、ま
ず、減容化のために 800℃程度で焼却され、これによっ
て生じた焼却灰が埋立処理されている。また近年は、焼
却灰を1250〜1500℃に加熱して溶融し、これを水中に流
し込んで固化させることにより、さらに減容化された溶
融スラグとし、これを埋立処理するようにもなってきて
いる。また、溶融スラグは、これを細かく粉砕し、イン
ターロッキングブロックなどに混入させることによっ
て、焼却灰の有効利用を図る開発も推し進められてい
る。
ず、減容化のために 800℃程度で焼却され、これによっ
て生じた焼却灰が埋立処理されている。また近年は、焼
却灰を1250〜1500℃に加熱して溶融し、これを水中に流
し込んで固化させることにより、さらに減容化された溶
融スラグとし、これを埋立処理するようにもなってきて
いる。また、溶融スラグは、これを細かく粉砕し、イン
ターロッキングブロックなどに混入させることによっ
て、焼却灰の有効利用を図る開発も推し進められてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
焼却灰の有効利用は、上記のようなインターロッキング
ブロックなどの原料として副次的に混入させる使用状態
に限定され、その有効利用範囲が制限されたものとなっ
ている。つまり、都市ごみなどの廃棄物の焼却灰は組成
の変動幅が大きく、溶融スラグ化しても機械的あるいは
化学的特性のばらつきが大きいために、その特性が影響
を及ぼさない程度に混入量を制限して製造し得る製品へ
の使用に限定されている。
焼却灰の有効利用は、上記のようなインターロッキング
ブロックなどの原料として副次的に混入させる使用状態
に限定され、その有効利用範囲が制限されたものとなっ
ている。つまり、都市ごみなどの廃棄物の焼却灰は組成
の変動幅が大きく、溶融スラグ化しても機械的あるいは
化学的特性のばらつきが大きいために、その特性が影響
を及ぼさない程度に混入量を制限して製造し得る製品へ
の使用に限定されている。
【0004】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、例えば窯業分野などにおいて主原料として供し
得るような品質の安定した有価物を焼却灰から回収し、
これによって、焼却灰をさらに有効に利用し得る焼却灰
からの有価物回収方法を提供することを目的としてい
る。
もので、例えば窯業分野などにおいて主原料として供し
得るような品質の安定した有価物を焼却灰から回収し、
これによって、焼却灰をさらに有効に利用し得る焼却灰
からの有価物回収方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の焼却灰からの有価物回収方法は、都市ごみ
などの廃棄物の焼却灰を800℃〜1100℃に加熱し
た後、焼却灰中の水溶性物質を水に溶出させ、次いで、
水をろ過した後にろ液中に生じる固形物を分離乾燥する
ことを特徴としている(請求項1)。
めの本発明の焼却灰からの有価物回収方法は、都市ごみ
などの廃棄物の焼却灰を800℃〜1100℃に加熱し
た後、焼却灰中の水溶性物質を水に溶出させ、次いで、
水をろ過した後にろ液中に生じる固形物を分離乾燥する
ことを特徴としている(請求項1)。
【0006】すなわち上記方法によれば、まず、焼却灰
を800 ℃〜1100℃に加熱処理する。焼却灰の主要構成元
素はSi,Ca,Alであるが、これら元素の結合形態は加熱処
理温度に応じて種々変化し、800 ℃〜1100℃の温度範囲
では、CaとSiとが結合したCaSiO3が形成され易い。この
結果、上記の加熱処理によって、Si,Ca から分離したAl
成分が多くなる。
を800 ℃〜1100℃に加熱処理する。焼却灰の主要構成元
素はSi,Ca,Alであるが、これら元素の結合形態は加熱処
理温度に応じて種々変化し、800 ℃〜1100℃の温度範囲
では、CaとSiとが結合したCaSiO3が形成され易い。この
結果、上記の加熱処理によって、Si,Ca から分離したAl
成分が多くなる。
【0007】そして、このような加熱処理を行った焼却
灰に対し、水を用いて溶出処理を行うと、上記のCaSiO3
は難溶性で溶出せず、Alを含む水溶性物質が溶出する。
この水をろ過して得られるろ液には、例えばこれを放置
しておくだけで、Al成分が次第に酸化して析出し、これ
を分離乾燥することによって、純度の高いアルミナ(Al2
O3)を得ることができる。
灰に対し、水を用いて溶出処理を行うと、上記のCaSiO3
は難溶性で溶出せず、Alを含む水溶性物質が溶出する。
この水をろ過して得られるろ液には、例えばこれを放置
しておくだけで、Al成分が次第に酸化して析出し、これ
を分離乾燥することによって、純度の高いアルミナ(Al2
O3)を得ることができる。
【0008】このように、上記方法によれば、焼却灰の
主要成分元素であるAlを、Si,Ca から分離して純度の高
いアルミナとして回収することができる。これは、特性
が安定した原料粉末として例えば窯業分野などに供する
ことができる。なお、既設の都市ごみ焼却場などでの焼
却処理は800 ℃程度で行われており、これによって生じ
る焼却灰中には、800 ℃よりも高温で燃焼した後の灰も
含まれ、これには、上記したSi,Ca からのAl成分の分離
がこの段階で生じているものと考えられるが、同時に、
800 ℃よりも低い温度で燃焼した後の焼却灰も多く含ま
れている。したがって、このような焼却灰を用いる場合
に、上記のように、さらに800 ℃〜1100℃で加熱処理を
行うことによって、アルミナをより高い回収率で得るこ
とが可能になる。
主要成分元素であるAlを、Si,Ca から分離して純度の高
いアルミナとして回収することができる。これは、特性
が安定した原料粉末として例えば窯業分野などに供する
ことができる。なお、既設の都市ごみ焼却場などでの焼
却処理は800 ℃程度で行われており、これによって生じ
る焼却灰中には、800 ℃よりも高温で燃焼した後の灰も
含まれ、これには、上記したSi,Ca からのAl成分の分離
がこの段階で生じているものと考えられるが、同時に、
800 ℃よりも低い温度で燃焼した後の焼却灰も多く含ま
れている。したがって、このような焼却灰を用いる場合
に、上記のように、さらに800 ℃〜1100℃で加熱処理を
行うことによって、アルミナをより高い回収率で得るこ
とが可能になる。
【0009】一方、廃棄物の焼却を上記の加熱処理条
件、すなわち、800 ℃〜1100℃の温度範囲で行うように
制御し、これによって得られる焼却灰に対して、上記同
様に溶出処理を施してアルミナを回収することも可能で
ある(請求項2)。この場合の焼却灰には、その後に加
熱処理を行う必要がないので、全体的な処理コストがよ
り安価なものとなる。
件、すなわち、800 ℃〜1100℃の温度範囲で行うように
制御し、これによって得られる焼却灰に対して、上記同
様に溶出処理を施してアルミナを回収することも可能で
ある(請求項2)。この場合の焼却灰には、その後に加
熱処理を行う必要がないので、全体的な処理コストがよ
り安価なものとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、既設の都市ごみ焼却場で形
成された焼却灰を用いたときの本発明の一実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。都市ごみ焼却場では、
例えば流動床焼却炉で都市ごみが800 ℃程度の温度で焼
却され、これにより生じた焼却灰は、ストレージタンク
に貯蔵された後、搬出時に水で加湿される。表1には、
このような都市ごみ焼却湿灰に対し、蛍光X線分析によ
って成分分析した結果の一例を、各検出元素について酸
化物換算して示している。
成された焼却灰を用いたときの本発明の一実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。都市ごみ焼却場では、
例えば流動床焼却炉で都市ごみが800 ℃程度の温度で焼
却され、これにより生じた焼却灰は、ストレージタンク
に貯蔵された後、搬出時に水で加湿される。表1には、
このような都市ごみ焼却湿灰に対し、蛍光X線分析によ
って成分分析した結果の一例を、各検出元素について酸
化物換算して示している。
【0011】
【表1】
【0012】一方、上記の焼却湿灰について、組成分析
のために別途測定したX線回折パターンでは、SiO2、ゲ
ーレナイト(=Ca2SiAl2O7) 、アノーサイト(=CaSi2Al
2O8) 、CaCO3 等のピークが検出されている。すなわ
ち、焼却灰の主要成分元素は、表1に示されているよう
にSi,Ca,Alであるが、特にAlについては、上記の焼却湿
灰中では主にSiやCaと結合した組成物中に取り込まれた
状態で存在している。
のために別途測定したX線回折パターンでは、SiO2、ゲ
ーレナイト(=Ca2SiAl2O7) 、アノーサイト(=CaSi2Al
2O8) 、CaCO3 等のピークが検出されている。すなわ
ち、焼却灰の主要成分元素は、表1に示されているよう
にSi,Ca,Alであるが、特にAlについては、上記の焼却湿
灰中では主にSiやCaと結合した組成物中に取り込まれた
状態で存在している。
【0013】このような焼却湿灰に対し、図1に示す第
1〜6工程(P1〜P6)の処理を順次施すことによって、
最終的に高純度のアルミナ(Al2O3) が得られており、こ
のときの各工程での具体的な処理内容と作用について、
以下に説明する。まず、第1工程P1として、上記の焼却
湿灰に対し、電気炉を用いて 800℃〜1100℃に加熱する
処理を大気雰囲気中で行った。なお、加熱設定温度まで
は 300℃/Hrで昇温し、設定温度にて30分保持した後、
炉冷した。
1〜6工程(P1〜P6)の処理を順次施すことによって、
最終的に高純度のアルミナ(Al2O3) が得られており、こ
のときの各工程での具体的な処理内容と作用について、
以下に説明する。まず、第1工程P1として、上記の焼却
湿灰に対し、電気炉を用いて 800℃〜1100℃に加熱する
処理を大気雰囲気中で行った。なお、加熱設定温度まで
は 300℃/Hrで昇温し、設定温度にて30分保持した後、
炉冷した。
【0014】このような加熱処理を施すことにより、焼
却灰中には、Si,Ca からAl成分が分離するような反応が
生じる。つまり、焼却灰は、前記したように、1250℃を
超える温度に加熱すると溶融するが、この溶融温度未満
での加熱処理においても、焼却灰中のSi,Ca,Alの結合形
態が加熱温度に応じて種々変化する。例えば1100℃を超
える温度では、ゲーレナイト(Ca2SiAl2O7)の形成割合が
高くなる。一方 800℃〜1100℃の温度範囲では、CaとSi
とが結合したCaSiO3が形成され易く、この結果、Si,Ca
から分離したAl成分が多くなる。
却灰中には、Si,Ca からAl成分が分離するような反応が
生じる。つまり、焼却灰は、前記したように、1250℃を
超える温度に加熱すると溶融するが、この溶融温度未満
での加熱処理においても、焼却灰中のSi,Ca,Alの結合形
態が加熱温度に応じて種々変化する。例えば1100℃を超
える温度では、ゲーレナイト(Ca2SiAl2O7)の形成割合が
高くなる。一方 800℃〜1100℃の温度範囲では、CaとSi
とが結合したCaSiO3が形成され易く、この結果、Si,Ca
から分離したAl成分が多くなる。
【0015】次いで、第2工程P2に示すように、上記し
た加熱処理後の焼却灰を水中に投入して溶出処理を行っ
た。具体的には、垂直円筒型の混合槽を有する浸透機を
用い、10倍容の水に焼却灰を投入した後、機械的な攪拌
を6Hr継続した。この溶出処理において、前記のCaSiO3
は難溶性で溶出せず、Al成分を含む水溶性物質が水に溶
出する。
た加熱処理後の焼却灰を水中に投入して溶出処理を行っ
た。具体的には、垂直円筒型の混合槽を有する浸透機を
用い、10倍容の水に焼却灰を投入した後、機械的な攪拌
を6Hr継続した。この溶出処理において、前記のCaSiO3
は難溶性で溶出せず、Al成分を含む水溶性物質が水に溶
出する。
【0016】その後、第3工程P3に示すように、上記し
た溶出処理後の水を、例えば1μmガラスフィルターを
備えたろ過装置を用いて吸引ろ過した。これによって得
られるろ液は無色透明であった。次いで、第4工程P4に
示すように、上記のろ液を常温で例えば24時間放置し
た。放置後のろ液中には白色の固形物が析出し、ゾル状
の液に変化していた。
た溶出処理後の水を、例えば1μmガラスフィルターを
備えたろ過装置を用いて吸引ろ過した。これによって得
られるろ液は無色透明であった。次いで、第4工程P4に
示すように、上記のろ液を常温で例えば24時間放置し
た。放置後のろ液中には白色の固形物が析出し、ゾル状
の液に変化していた。
【0017】この液を、第5工程P5に示すように、再
度、1μmガラスフィルターを備えたろ過装置を用いて
吸引ろ過し、そして、その残渣を、第6工程P6に示すよ
うに、例えば 100℃−1Hr加熱して乾燥した。図2に
は、第1工程P1における加熱処理温度を1000℃としたと
きの焼却灰から最終的に得られた固形物について、EDXS
(エネルギー分散X線分光法)によって分析した結果を
一例として示している。同図から、わずかにCaを不純物
として含有するものの、AlとCaとのカウント値の差から
明らかなように、極めて高純度のアルミナであることが
認められる。図3は、この固形物のSEM(走査型電子顕微
鏡)写真である。
度、1μmガラスフィルターを備えたろ過装置を用いて
吸引ろ過し、そして、その残渣を、第6工程P6に示すよ
うに、例えば 100℃−1Hr加熱して乾燥した。図2に
は、第1工程P1における加熱処理温度を1000℃としたと
きの焼却灰から最終的に得られた固形物について、EDXS
(エネルギー分散X線分光法)によって分析した結果を
一例として示している。同図から、わずかにCaを不純物
として含有するものの、AlとCaとのカウント値の差から
明らかなように、極めて高純度のアルミナであることが
認められる。図3は、この固形物のSEM(走査型電子顕微
鏡)写真である。
【0018】なお、第1工程P1で 750℃以下、或いは11
50℃以上にして加熱処理を行った焼却灰に対し、上記同
様の処理を行ってもアルミナは殆ど得られなかった。ま
た、加熱処理温度が 800℃〜1100℃の範囲においては、
1000℃のときにアルミナの回収率が最大となっており、
このとき、10kgの焼却灰から約10gのアルミナが得られ
ている(回収率:0.1%)。
50℃以上にして加熱処理を行った焼却灰に対し、上記同
様の処理を行ってもアルミナは殆ど得られなかった。ま
た、加熱処理温度が 800℃〜1100℃の範囲においては、
1000℃のときにアルミナの回収率が最大となっており、
このとき、10kgの焼却灰から約10gのアルミナが得られ
ている(回収率:0.1%)。
【0019】以上の説明のように、本実施形態において
は、焼却灰を1250℃以上の温度に加熱して溶融スラグを
形成する前に、溶融温度よりも低い 800℃〜1100℃の温
度で焼却灰を加熱処理し、その後、この焼却灰中の水溶
性物質を水に溶出させる処理を行うことで、焼却灰の主
要成分元素であるAlを、Si,Ca から分離して高純度のア
ルミナとして回収し得るものとなっている。したがっ
て、この高純度のアルミナを例えば窯業分野などに特性
が安定した原料粉末として供し得るので、焼却灰の有効
利用範囲をさらに拡大することができる。
は、焼却灰を1250℃以上の温度に加熱して溶融スラグを
形成する前に、溶融温度よりも低い 800℃〜1100℃の温
度で焼却灰を加熱処理し、その後、この焼却灰中の水溶
性物質を水に溶出させる処理を行うことで、焼却灰の主
要成分元素であるAlを、Si,Ca から分離して高純度のア
ルミナとして回収し得るものとなっている。したがっ
て、この高純度のアルミナを例えば窯業分野などに特性
が安定した原料粉末として供し得るので、焼却灰の有効
利用範囲をさらに拡大することができる。
【0020】なお、上記実施形態では、800 ℃程度で焼
却された都市ごみの焼却灰に加湿処理を施した後の "湿
灰" を出発原料としたときの例を示したが、加湿処理を
行う前の乾灰を用いることによって、アルミナをさらに
高い回収率で得ることができる。つまり、上記の焼却灰
中には、燃焼温度が800 ℃より低い温度での焼却灰と共
に、800 ℃を超える温度で焼却されてSi,Ca からのAl成
分の分離反応を生じた状態の焼却灰も含まれている。こ
のときのAl成分を含む水溶性物質は、上記の加湿処理時
の水中にも既にある程度溶出したものと考えられ、これ
が、上記実施形態で回収されたアルミナ中には含まれて
いない。
却された都市ごみの焼却灰に加湿処理を施した後の "湿
灰" を出発原料としたときの例を示したが、加湿処理を
行う前の乾灰を用いることによって、アルミナをさらに
高い回収率で得ることができる。つまり、上記の焼却灰
中には、燃焼温度が800 ℃より低い温度での焼却灰と共
に、800 ℃を超える温度で焼却されてSi,Ca からのAl成
分の分離反応を生じた状態の焼却灰も含まれている。こ
のときのAl成分を含む水溶性物質は、上記の加湿処理時
の水中にも既にある程度溶出したものと考えられ、これ
が、上記実施形態で回収されたアルミナ中には含まれて
いない。
【0021】したがって、加湿処理を行う前の乾灰を使
用し、これに対して 800℃〜1100℃に加熱する処理を行
うことにより、焼却時の温度が 800℃を超える温度で形
成された焼却灰中のAl成分はそのまま保持され、しか
も、800 ℃未満の温度で形成された焼却灰は、これが上
記の温度範囲に加熱されることでSi,Ca からのAl成分の
分離反応が生じるので、アルミナの回収率が向上する。
用し、これに対して 800℃〜1100℃に加熱する処理を行
うことにより、焼却時の温度が 800℃を超える温度で形
成された焼却灰中のAl成分はそのまま保持され、しか
も、800 ℃未満の温度で形成された焼却灰は、これが上
記の温度範囲に加熱されることでSi,Ca からのAl成分の
分離反応が生じるので、アルミナの回収率が向上する。
【0022】さらに、都市ごみの焼却を上記の加熱処理
条件、すなわち、800 ℃〜1100℃の温度範囲で行い、こ
れによって得られる焼却灰に対して前記した溶出処理を
行うようにすることも可能である。この場合には、焼却
処理とは別に加熱処理を行う必要がないので、全体的な
処理コストがより安価なものとなる。本発明は上記の実
施形態で例示した都市ごみの焼却灰に限定されるもので
はなく、例えば下水汚泥などのその他の廃棄物の焼却灰
にも適用することが可能である。
条件、すなわち、800 ℃〜1100℃の温度範囲で行い、こ
れによって得られる焼却灰に対して前記した溶出処理を
行うようにすることも可能である。この場合には、焼却
処理とは別に加熱処理を行う必要がないので、全体的な
処理コストがより安価なものとなる。本発明は上記の実
施形態で例示した都市ごみの焼却灰に限定されるもので
はなく、例えば下水汚泥などのその他の廃棄物の焼却灰
にも適用することが可能である。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明の焼却灰からの有
価物回収方法によれば、焼却灰の主要成分元素の一つで
あるでAlをSi,Ca から分離して純度の高いアルミナとし
て回収することができる。したがって、これを窯業分野
などに特性が安定した原料粉末として供し得るので、焼
却灰の有効利用を促進することができる。
価物回収方法によれば、焼却灰の主要成分元素の一つで
あるでAlをSi,Ca から分離して純度の高いアルミナとし
て回収することができる。したがって、これを窯業分野
などに特性が安定した原料粉末として供し得るので、焼
却灰の有効利用を促進することができる。
【図1】本発明の一実施形態における焼却灰の処理手順
を示す工程図である。
を示す工程図である。
【図2】上記処理によって最終的に得られた固形物のED
XSによる分析結果の一例を示すグラフである。
XSによる分析結果の一例を示すグラフである。
【図3】上記固形物の走査型電子顕微鏡写真である(倍
率:20000倍)。
率:20000倍)。
Claims (2)
- 【請求項1】 都市ごみなどの廃棄物の焼却灰を800
℃〜1100℃に加熱した後、焼却灰中の水溶性物質を
水に溶出させ、次いで、水をろ過した後にろ液中に生じ
る固形物を分離乾燥することを特徴とする焼却灰からの
有価物回収方法。 - 【請求項2】 都市ごみなどの廃棄物を800℃〜11
00℃で加熱焼却し、その後、焼却灰中の水溶性物質を
水に溶出させ、次いで、水をろ過した後にろ液中に生じ
る固形物を分離乾燥することを特徴とする焼却灰からの
有価物回収方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9268894A JPH11104591A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 焼却灰からの有価物回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9268894A JPH11104591A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 焼却灰からの有価物回収方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11104591A true JPH11104591A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17464754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9268894A Pending JPH11104591A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 焼却灰からの有価物回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11104591A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009519829A (ja) * | 2007-04-03 | 2009-05-21 | ピンスー・インダストリアル・エルティーディー | 石炭灰からシリカ、次いでアルミナを回収する方法 |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP9268894A patent/JPH11104591A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009519829A (ja) * | 2007-04-03 | 2009-05-21 | ピンスー・インダストリアル・エルティーディー | 石炭灰からシリカ、次いでアルミナを回収する方法 |
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