JPH11104764A - 缶の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
缶の製造方法及びその製造装置Info
- Publication number
- JPH11104764A JPH11104764A JP26701897A JP26701897A JPH11104764A JP H11104764 A JPH11104764 A JP H11104764A JP 26701897 A JP26701897 A JP 26701897A JP 26701897 A JP26701897 A JP 26701897A JP H11104764 A JPH11104764 A JP H11104764A
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- JP
- Japan
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- dome
- tip
- forming
- punch sleeve
- groove
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インナーウォールに破断を生じさせずに補強
部を成形することのできる缶の製造方法及びその製造装
置を得る。 【解決手段】 パンチスリーブ13を缶胴1の内部に挿
入し、缶底3をパンチスリーブ13とドーム成形部21
との間で挟み、缶底3に、ドーム部と、このドーム部の
周縁に内周壁を介して連なる環状凸部とを成形する缶の
製造方法において、先端に溝端を開口する内溝13dを
先端内周13cに形成したパンチスリーブ13と、この
内溝13dに対向する外溝21cを先端外周に形成した
ドーム成形部21とを用い、パンチスリーブ13の先端
内周13cをドーム成形部21の先端に挿入することで
缶底3にドーム部と環状凸部7とを成形した後、ドーム
成形部21の外周から突出する摺動爪23bを外溝21
cに沿ってドーム成形部21の先端側へ摺動させること
で、環状凸部7の内周壁に内溝13d側へ凹む凹部を成
形する。
部を成形することのできる缶の製造方法及びその製造装
置を得る。 【解決手段】 パンチスリーブ13を缶胴1の内部に挿
入し、缶底3をパンチスリーブ13とドーム成形部21
との間で挟み、缶底3に、ドーム部と、このドーム部の
周縁に内周壁を介して連なる環状凸部とを成形する缶の
製造方法において、先端に溝端を開口する内溝13dを
先端内周13cに形成したパンチスリーブ13と、この
内溝13dに対向する外溝21cを先端外周に形成した
ドーム成形部21とを用い、パンチスリーブ13の先端
内周13cをドーム成形部21の先端に挿入することで
缶底3にドーム部と環状凸部7とを成形した後、ドーム
成形部21の外周から突出する摺動爪23bを外溝21
cに沿ってドーム成形部21の先端側へ摺動させること
で、環状凸部7の内周壁に内溝13d側へ凹む凹部を成
形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶胴の内部側へ凹
むドーム部を缶底に形成するとともに、このドーム部の
周縁に缶軸方向外方へ突出する環状凸部を形成する缶の
製造方法及びその製造装置に関するものである。
むドーム部を缶底に形成するとともに、このドーム部の
周縁に缶軸方向外方へ突出する環状凸部を形成する缶の
製造方法及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料用に用いる缶としては、有底
円筒状に形成した缶胴の開口部に、缶蓋を固定して構成
するアルミ合金製の2ピース缶が知られている。この2
ピース缶の缶胴を製造するには、先ず、絞り装置を用い
てアルミ合金製の素板を打ち抜き・絞り加工してカップ
状部材を成形する。次いで、このカップを保持しつつ内
部にパンチスリーブを挿入して再絞り・しごき加工を施
すとともに、パンチスリーブと同軸上に対向配置した先
端が半球面状のドーム成形部との間にカップの底部を挟
みつつ底部の周縁部を絞って、図8に示す底部形状の缶
胴1を得る。
円筒状に形成した缶胴の開口部に、缶蓋を固定して構成
するアルミ合金製の2ピース缶が知られている。この2
ピース缶の缶胴を製造するには、先ず、絞り装置を用い
てアルミ合金製の素板を打ち抜き・絞り加工してカップ
状部材を成形する。次いで、このカップを保持しつつ内
部にパンチスリーブを挿入して再絞り・しごき加工を施
すとともに、パンチスリーブと同軸上に対向配置した先
端が半球面状のドーム成形部との間にカップの底部を挟
みつつ底部の周縁部を絞って、図8に示す底部形状の缶
胴1を得る。
【0003】従って、缶胴1の缶底3には、缶胴1の内
部側へ球面状に凹んだドーム部5と、このドーム部5の
周縁に連なり缶胴1の外部側へ缶軸方向に突出した環状
凸部(リム)7とが形成される。この環状凸部7は、缶
胴1を直立させた際に接地する脚となり、缶胴1の直立
安定性及び支持強度を向上させる。
部側へ球面状に凹んだドーム部5と、このドーム部5の
周縁に連なり缶胴1の外部側へ缶軸方向に突出した環状
凸部(リム)7とが形成される。この環状凸部7は、缶
胴1を直立させた際に接地する脚となり、缶胴1の直立
安定性及び支持強度を向上させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、省資
源化や低コスト化の観点から缶の薄肉化が図られてお
り、缶強度が低下することに起因して種々の不都合が生
じている。その一つに、内容物封入後の内圧の作用によ
って缶底3の環状凸部7が、図9の鎖線で示すように下
方へ突出しつつ半径方向外方へ変形する、所謂ボトムグ
ロースがある。このボトムグロースを生じさせる要因の
一つに、環状凸部7の内周壁であるインナーウォール7
aの剛性不足がある。インナーウォール7aは、一方の
周縁が、凹曲面部であるカウンターシンクR部9を介し
てドーム部5に連なるとともに、他方の周縁が、環状凸
部7の先端であるノーズ部7bに連なっている。缶底3
に内圧が作用すると、薄肉のインナーウォール7aには
円周方向の応力と、缶軸方向の応力との平面応力が生じ
る。この時インナーウォール7aの剛性が不足している
と、インナーウォール7aの円周方向、及び缶軸方向に
ひずみが生じ、特に缶軸方向のひずみ(伸び)が大きく
なると、環状凸部7を下方、及び半径方向外方へ変形さ
せることになる。そして、ボトムグロースが生じれば、
缶の全高が高くなり、製品出荷前では、搬送コンベア上
で引っ掛かったり、梱包を困難としたりするなどの問題
を発生させた。このような問題を解消する手段の一つ
に、缶軸方向の剛性を高める補強部位をインナーウォー
ル7aに成形する方策が考えられる。しかしながら、従
来の缶の製造方法では、パンチスリーブと同軸上に対向
配置したドーム成形部との間に底部を挟みつつ底部の周
縁部を絞って環状凸部7を形成するため、例えばドーム
成形部の外周と、パンチスリーブの内周とに補強部成形
用の凹凸部を設け、ドーム部5や環状凸部7の成形と同
時に、インナーウォール7aに凹凸形状の補強部を成形
することとすれば、材料の伸びが大きくなって破断の生
じる問題があった。本発明は上記状況に鑑みてなされた
もので、インナーウォールに破断を生じさせずに補強部
を成形することのできる缶の製造方法及びその製造装置
の提供を目的とするものである。
源化や低コスト化の観点から缶の薄肉化が図られてお
り、缶強度が低下することに起因して種々の不都合が生
じている。その一つに、内容物封入後の内圧の作用によ
って缶底3の環状凸部7が、図9の鎖線で示すように下
方へ突出しつつ半径方向外方へ変形する、所謂ボトムグ
ロースがある。このボトムグロースを生じさせる要因の
一つに、環状凸部7の内周壁であるインナーウォール7
aの剛性不足がある。インナーウォール7aは、一方の
周縁が、凹曲面部であるカウンターシンクR部9を介し
てドーム部5に連なるとともに、他方の周縁が、環状凸
部7の先端であるノーズ部7bに連なっている。缶底3
に内圧が作用すると、薄肉のインナーウォール7aには
円周方向の応力と、缶軸方向の応力との平面応力が生じ
る。この時インナーウォール7aの剛性が不足している
と、インナーウォール7aの円周方向、及び缶軸方向に
ひずみが生じ、特に缶軸方向のひずみ(伸び)が大きく
なると、環状凸部7を下方、及び半径方向外方へ変形さ
せることになる。そして、ボトムグロースが生じれば、
缶の全高が高くなり、製品出荷前では、搬送コンベア上
で引っ掛かったり、梱包を困難としたりするなどの問題
を発生させた。このような問題を解消する手段の一つ
に、缶軸方向の剛性を高める補強部位をインナーウォー
ル7aに成形する方策が考えられる。しかしながら、従
来の缶の製造方法では、パンチスリーブと同軸上に対向
配置したドーム成形部との間に底部を挟みつつ底部の周
縁部を絞って環状凸部7を形成するため、例えばドーム
成形部の外周と、パンチスリーブの内周とに補強部成形
用の凹凸部を設け、ドーム部5や環状凸部7の成形と同
時に、インナーウォール7aに凹凸形状の補強部を成形
することとすれば、材料の伸びが大きくなって破断の生
じる問題があった。本発明は上記状況に鑑みてなされた
もので、インナーウォールに破断を生じさせずに補強部
を成形することのできる缶の製造方法及びその製造装置
の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る缶の製造方法は、先端円筒形状のパンチ
スリーブを缶胴の内部に挿入し、該缶胴の缶底を前記パ
ンチスリーブと先端球面状のドーム成形部との間で挟
み、前記缶底に、前記缶胴の内部側へ凹むドーム部と、
該ドーム部の周縁に内周壁を介して連なり缶軸方向外方
に突出する環状凸部とを成形する缶の製造方法におい
て、先端に溝端を開口する軸線方向の内溝を先端内周に
形成した前記パンチスリーブと、該内溝に対向する外溝
を先端外周に形成した前記ドーム成形部とを用い、前記
パンチスリーブの先端内周を前記ドーム成形部の先端に
挿入することで前記缶底を挟んで該缶底に前記ドーム部
と前記環状凸部とを成形した後、前記ドーム成形部の外
周から突出する摺動爪を前記外溝に沿って該ドーム成形
部の先端側へ摺動させることで該ドーム成形部の外周に
接触した前記環状凸部の内周壁に前記パンチスリーブの
内溝側へ凹む凹部を成形することを特徴とする。
の本発明に係る缶の製造方法は、先端円筒形状のパンチ
スリーブを缶胴の内部に挿入し、該缶胴の缶底を前記パ
ンチスリーブと先端球面状のドーム成形部との間で挟
み、前記缶底に、前記缶胴の内部側へ凹むドーム部と、
該ドーム部の周縁に内周壁を介して連なり缶軸方向外方
に突出する環状凸部とを成形する缶の製造方法におい
て、先端に溝端を開口する軸線方向の内溝を先端内周に
形成した前記パンチスリーブと、該内溝に対向する外溝
を先端外周に形成した前記ドーム成形部とを用い、前記
パンチスリーブの先端内周を前記ドーム成形部の先端に
挿入することで前記缶底を挟んで該缶底に前記ドーム部
と前記環状凸部とを成形した後、前記ドーム成形部の外
周から突出する摺動爪を前記外溝に沿って該ドーム成形
部の先端側へ摺動させることで該ドーム成形部の外周に
接触した前記環状凸部の内周壁に前記パンチスリーブの
内溝側へ凹む凹部を成形することを特徴とする。
【0006】この缶の製造方法では、缶底成形加工の第
一段階で、パンチスリーブとドーム成形部とがドーム
部、環状凸部をまず成形し、第二段階で、摺動爪を前進
させて環状凸部の内周壁に凹状の補強部を成形するの
で、ドーム部や環状凸部の成形と、補強部の成形とが段
階的に成形でき、これらを一体固定の金型で同時成形し
た場合に生じる材料の伸びによる破断を防止することが
できる。
一段階で、パンチスリーブとドーム成形部とがドーム
部、環状凸部をまず成形し、第二段階で、摺動爪を前進
させて環状凸部の内周壁に凹状の補強部を成形するの
で、ドーム部や環状凸部の成形と、補強部の成形とが段
階的に成形でき、これらを一体固定の金型で同時成形し
た場合に生じる材料の伸びによる破断を防止することが
できる。
【0007】本発明に係る缶の製造装置は、先端を缶胴
に挿入する先端円筒形状のパンチスリーブと、該パンチ
スリーブと同軸上に対向配置され球面状の先端を該パン
チスリーブの先端内周に進入させて前記缶胴の缶底にド
ーム部を成形するとともに該ドーム部の周縁に連なる内
周壁を成形するドーム成形部とを備えた缶の製造装置に
おいて、前記パンチスリーブの先端に溝端を開口する軸
線方向の内溝が該パンチスリーブの先端内周に円周方向
で複数形成され、前記ドーム成形部の先端に溝端を開口
する軸線方向の外溝が前記内溝に対向させて該ドーム成
形部の先端外周に形成され、前記外溝の内部で軸線方向
に摺動自在な摺動爪が前記ドーム成形部の外周から突出
可能に設けられていることを特徴とする。
に挿入する先端円筒形状のパンチスリーブと、該パンチ
スリーブと同軸上に対向配置され球面状の先端を該パン
チスリーブの先端内周に進入させて前記缶胴の缶底にド
ーム部を成形するとともに該ドーム部の周縁に連なる内
周壁を成形するドーム成形部とを備えた缶の製造装置に
おいて、前記パンチスリーブの先端に溝端を開口する軸
線方向の内溝が該パンチスリーブの先端内周に円周方向
で複数形成され、前記ドーム成形部の先端に溝端を開口
する軸線方向の外溝が前記内溝に対向させて該ドーム成
形部の先端外周に形成され、前記外溝の内部で軸線方向
に摺動自在な摺動爪が前記ドーム成形部の外周から突出
可能に設けられていることを特徴とする。
【0008】この缶の製造装置では、パンチスリーブの
先端内周に内溝を設け、ドーム成形部の外周に、この内
溝に対向する外溝を設け、この外溝に摺動爪を前後移動
可能に設けたので、成形の第一段階では、摺動爪を後退
させておくことで、ドーム部、環状凸部のみの成形が可
能となり、次段階で摺動爪を前進させることで、凹状の
補強部のみの成形が可能となる。
先端内周に内溝を設け、ドーム成形部の外周に、この内
溝に対向する外溝を設け、この外溝に摺動爪を前後移動
可能に設けたので、成形の第一段階では、摺動爪を後退
させておくことで、ドーム部、環状凸部のみの成形が可
能となり、次段階で摺動爪を前進させることで、凹状の
補強部のみの成形が可能となる。
【0009】また、前記外溝は、前記ドーム成形部の先
端方向に向けて該ドーム成形部の半径方向外方へ傾斜す
る傾斜面を有し、前記摺動爪は、該傾斜面に平行な摺接
面を有するとともに、前記缶底の内周壁に平行な成形外
面を有するものであることが好ましい。
端方向に向けて該ドーム成形部の半径方向外方へ傾斜す
る傾斜面を有し、前記摺動爪は、該傾斜面に平行な摺接
面を有するとともに、前記缶底の内周壁に平行な成形外
面を有するものであることが好ましい。
【0010】そして、この缶の製造装置では、外溝の傾
斜面に、摺動爪の摺接面を摺動させることで、摺動爪の
先端方向への移動に伴って、摺動爪をドーム成形部の半
径方向外方へ移動することができ、摺動爪の外側に設け
た成形外面をドーム成形部の外周から突出させることが
できる。
斜面に、摺動爪の摺接面を摺動させることで、摺動爪の
先端方向への移動に伴って、摺動爪をドーム成形部の半
径方向外方へ移動することができ、摺動爪の外側に設け
た成形外面をドーム成形部の外周から突出させることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る缶の製造方法
及びその製造装置の好適な実施の形態を図面を参照して
説明する。図1は本発明に係る製造方法に用いる製造装
置の一部を省略した断面図、図2は図1のパンチスリー
ブを先端側から視た平面図、図3は図1のドーム成形部
を先端側から視た平面図である。製造装置11は、先端
円筒形状のパンチスリーブ13と、このパンチスリーブ
13と同軸上に対向配置したボトム成形部15とから概
略構成してある。
及びその製造装置の好適な実施の形態を図面を参照して
説明する。図1は本発明に係る製造方法に用いる製造装
置の一部を省略した断面図、図2は図1のパンチスリー
ブを先端側から視た平面図、図3は図1のドーム成形部
を先端側から視た平面図である。製造装置11は、先端
円筒形状のパンチスリーブ13と、このパンチスリーブ
13と同軸上に対向配置したボトム成形部15とから概
略構成してある。
【0012】パンチスリーブ13は、軸線前後方向に移
動可能で、同軸上に配設した不図示の複数の再絞りダイ
スとしごきダイスの貫通孔を通過することで、缶胴1を
外挿した状態で成形する。パンチスリーブ13の先端外
周には、先端に向けて外径が徐々に縮径される凹曲面状
に湾曲した環状の成形面13aを形成してある。また、
パンチスリーブ13の先端面には、嵌入部13bを形成
してある。この嵌入部13bには、ボトム成形部15の
後述するドーム成形部の先端が缶の略板厚分のクリアラ
ンスを有して嵌入するようになっている。
動可能で、同軸上に配設した不図示の複数の再絞りダイ
スとしごきダイスの貫通孔を通過することで、缶胴1を
外挿した状態で成形する。パンチスリーブ13の先端外
周には、先端に向けて外径が徐々に縮径される凹曲面状
に湾曲した環状の成形面13aを形成してある。また、
パンチスリーブ13の先端面には、嵌入部13bを形成
してある。この嵌入部13bには、ボトム成形部15の
後述するドーム成形部の先端が缶の略板厚分のクリアラ
ンスを有して嵌入するようになっている。
【0013】嵌入部13bの先端内周13cには、パン
チスリーブ13の先端に一方の溝端を開口する軸線方向
の内溝13dを円周方向で複数形成してある。この実施
形態では、図2に示すように、円周方向に等間隔で12
本の内溝13dを設けてある。嵌入部13bの先端内周
13cは、缶底に形成した環状凸部7(図9参照)のイ
ンナーウォール7aに缶胴内側から接触する。従って、
インナーウォール7aは、この内溝13dに一致する部
分が先端内周13cから拘束を受けず、内溝13d側へ
膨出可能となる。
チスリーブ13の先端に一方の溝端を開口する軸線方向
の内溝13dを円周方向で複数形成してある。この実施
形態では、図2に示すように、円周方向に等間隔で12
本の内溝13dを設けてある。嵌入部13bの先端内周
13cは、缶底に形成した環状凸部7(図9参照)のイ
ンナーウォール7aに缶胴内側から接触する。従って、
インナーウォール7aは、この内溝13dに一致する部
分が先端内周13cから拘束を受けず、内溝13d側へ
膨出可能となる。
【0014】一方、ボトム成形部15は、パンチスリー
ブ13と同軸上のドーム成形部21と、このドーム成形
部21の外周に摺動自在に外挿してある摺動筒23と、
この摺動筒23の外周に摺動自在に外挿してあるストッ
パリング25と、このストッパリング25の外周に摺動
自在に外挿してあるアウターリング27とから概略構成
してある。
ブ13と同軸上のドーム成形部21と、このドーム成形
部21の外周に摺動自在に外挿してある摺動筒23と、
この摺動筒23の外周に摺動自在に外挿してあるストッ
パリング25と、このストッパリング25の外周に摺動
自在に外挿してあるアウターリング27とから概略構成
してある。
【0015】ドーム成形部21は、基軸21aと、この
先端にボルト29によって固定したベースフォームプラ
グ21bとにより構成してある。ベースフォームプラグ
21bの先端面は、球面状に形成してあり、缶底のドー
ム部の成形面となる。ベースフォームプラグ21bの先
端外周21dには、ベースフォームプラグ21bの先端
に一方の溝端を開口する軸線方向の外溝21cを円周方
向で複数形成してある(図3参照)。この外溝21c
は、上述のパンチスリーブ13に設けた内溝13dと同
数設けてあり、パンチスリーブ13の嵌入部13bをベ
ースフォームプラグ21bに嵌入した状態で、内溝13
dに対向するようになっている。
先端にボルト29によって固定したベースフォームプラ
グ21bとにより構成してある。ベースフォームプラグ
21bの先端面は、球面状に形成してあり、缶底のドー
ム部の成形面となる。ベースフォームプラグ21bの先
端外周21dには、ベースフォームプラグ21bの先端
に一方の溝端を開口する軸線方向の外溝21cを円周方
向で複数形成してある(図3参照)。この外溝21c
は、上述のパンチスリーブ13に設けた内溝13dと同
数設けてあり、パンチスリーブ13の嵌入部13bをベ
ースフォームプラグ21bに嵌入した状態で、内溝13
dに対向するようになっている。
【0016】即ち、嵌入したパンチスリーブ13の先端
内周13cと、ベースフォームプラグ21bの先端外周
21dとの間には、内溝13dと外溝21cとで挟まれ
る非拘束空間が形成されるようになっている。
内周13cと、ベースフォームプラグ21bの先端外周
21dとの間には、内溝13dと外溝21cとで挟まれ
る非拘束空間が形成されるようになっている。
【0017】この外溝21cの底面は、ベースフォーム
プラグ21bの先端方向に向けて、半径方向外方へ傾斜
する傾斜面21eとなっている。
プラグ21bの先端方向に向けて、半径方向外方へ傾斜
する傾斜面21eとなっている。
【0018】摺動筒23の後端には、鍔状のバネ座23
aを設けてある。このバネ座23aと装置フレームの支
持部31との間には、コイルバネ33を介装してある。
コイルバネ33は、支持部31に対して離れる方向にバ
ネ座23aを付勢することで、通常状態で、摺動筒23
を後方へ付勢している。
aを設けてある。このバネ座23aと装置フレームの支
持部31との間には、コイルバネ33を介装してある。
コイルバネ33は、支持部31に対して離れる方向にバ
ネ座23aを付勢することで、通常状態で、摺動筒23
を後方へ付勢している。
【0019】摺動筒23の先端には、ベースフォームプ
ラグ21bの先端に向かって突出する摺動爪23bを外
溝21c内に収容して設けてある。摺動爪23bには外
溝21cの傾斜面21eと平行な摺接面23cを形成し
てあり、摺動爪23bは摺接面23cを傾斜面21eに
摺動して外溝21c内を移動する。また、摺動爪23b
の外周には、パンチスリーブ13の先端内周13cに平
行な成形外面23dを設けてある。
ラグ21bの先端に向かって突出する摺動爪23bを外
溝21c内に収容して設けてある。摺動爪23bには外
溝21cの傾斜面21eと平行な摺接面23cを形成し
てあり、摺動爪23bは摺接面23cを傾斜面21eに
摺動して外溝21c内を移動する。また、摺動爪23b
の外周には、パンチスリーブ13の先端内周13cに平
行な成形外面23dを設けてある。
【0020】摺動爪23bは、先端が自由端となるとと
もに、基端が薄肉のヒンジ部23eを介して摺動筒23
に連設してある。このヒンジ部23eは、摺動筒23を
バネ鋼などで形成することにより、可撓性を有してい
る。従って、摺動爪23bの先端は、ヒンジ部23eを
境に半径方向に移動可能となっている。摺動爪23b
は、摺動筒23が摺動方向後端に位置する時、ベースフ
ォームプラグ21bの先端より後退した位置に在り、摺
動筒23が摺動方向前端に位置する時、ベースフォーム
プラグ21bの先端に略一致した位置となる。
もに、基端が薄肉のヒンジ部23eを介して摺動筒23
に連設してある。このヒンジ部23eは、摺動筒23を
バネ鋼などで形成することにより、可撓性を有してい
る。従って、摺動爪23bの先端は、ヒンジ部23eを
境に半径方向に移動可能となっている。摺動爪23b
は、摺動筒23が摺動方向後端に位置する時、ベースフ
ォームプラグ21bの先端より後退した位置に在り、摺
動筒23が摺動方向前端に位置する時、ベースフォーム
プラグ21bの先端に略一致した位置となる。
【0021】従って、摺動爪23bの成形外面23d
は、摺動筒23が後端位置の時、ベースフォームプラグ
21bの先端外周21dと略同一面となり、摺動筒23
が前端位置の時、摺接面23cが傾斜面21eを摺動す
ることで、ベースフォームプラグ21bの先端外周21
d(図3参照)から突出した状態に配置される。
は、摺動筒23が後端位置の時、ベースフォームプラグ
21bの先端外周21dと略同一面となり、摺動筒23
が前端位置の時、摺接面23cが傾斜面21eを摺動す
ることで、ベースフォームプラグ21bの先端外周21
d(図3参照)から突出した状態に配置される。
【0022】アウターリング27は、摺動筒23の外周
に同軸上で外挿した基部27aと、この基部27aに同
軸上で固定したリング部27bとからなる。基部27a
は、摺動筒23の軸線方向に摺動自在となっている。リ
ング部27bは、基部27aが摺動筒23の外周を摺動
することで、ベースフォームプラグ21bの外周側で軸
線前後方向に移動するようになっている。
に同軸上で外挿した基部27aと、この基部27aに同
軸上で固定したリング部27bとからなる。基部27a
は、摺動筒23の軸線方向に摺動自在となっている。リ
ング部27bは、基部27aが摺動筒23の外周を摺動
することで、ベースフォームプラグ21bの外周側で軸
線前後方向に移動するようになっている。
【0023】リング部27bの先端面には、先端に向け
て内径が徐々に拡径される凸面状に湾曲した環状の成形
面27cを形成してある。この成形面27cは、パンチ
スリーブ13の先端外周に形成した上述の成形面13a
と嵌合するようになっている。この成形面13a、27
cは、缶底から突出する環状凸部7(図9参照)のアウ
ターウォール7cを成形する。
て内径が徐々に拡径される凸面状に湾曲した環状の成形
面27cを形成してある。この成形面27cは、パンチ
スリーブ13の先端外周に形成した上述の成形面13a
と嵌合するようになっている。この成形面13a、27
cは、缶底から突出する環状凸部7(図9参照)のアウ
ターウォール7cを成形する。
【0024】リング部27bと摺動爪23bとの間には
環状の間隙を設けてあり、この間隙には軸線方向に摺動
自在なストッパリング25を挿入してある。ストッパリ
ング25の外周には、フランジ部25aを突設してあ
る。フランジ部25aはアウターリング27の内周に設
けた可動空間27dで前後方向に可動可能であるととも
に、段部27eに当接して前方への摺動が規制されるよ
うになっている。また、アウターリング27の基部27
aと、フランジ部25aとの間にはコイルバネ35を介
装してあり、コイルバネ35はフランジ部25aを前方
へ付勢している。従って、ストッパリング25は、通常
時、コイルバネ35に付勢されて先端をベースフォーム
プラグ21bから突出した状態としている。
環状の間隙を設けてあり、この間隙には軸線方向に摺動
自在なストッパリング25を挿入してある。ストッパリ
ング25の外周には、フランジ部25aを突設してあ
る。フランジ部25aはアウターリング27の内周に設
けた可動空間27dで前後方向に可動可能であるととも
に、段部27eに当接して前方への摺動が規制されるよ
うになっている。また、アウターリング27の基部27
aと、フランジ部25aとの間にはコイルバネ35を介
装してあり、コイルバネ35はフランジ部25aを前方
へ付勢している。従って、ストッパリング25は、通常
時、コイルバネ35に付勢されて先端をベースフォーム
プラグ21bから突出した状態としている。
【0025】次に、この製造装置11を用いて缶を製造
する際の作用を図4乃至図7に基づき説明する。図4は
本発明に係る製造装置の缶底成形時の状態を示す要部拡
大断面図、図5は本発明に係る製造装置の凹部成形時の
状態を示す要部拡大断面図、図6は凹部成形時のインナ
ーウォール一部分の変形過程を示す説明図、図7は環状
凸部のインナーウォールに形成した凹部を示す斜視図で
ある。不図示の再絞り・しごき加工部により成形された
缶胴1は、引き続き、ボトム成形部15において、缶底
3の成形を行う。
する際の作用を図4乃至図7に基づき説明する。図4は
本発明に係る製造装置の缶底成形時の状態を示す要部拡
大断面図、図5は本発明に係る製造装置の凹部成形時の
状態を示す要部拡大断面図、図6は凹部成形時のインナ
ーウォール一部分の変形過程を示す説明図、図7は環状
凸部のインナーウォールに形成した凹部を示す斜視図で
ある。不図示の再絞り・しごき加工部により成形された
缶胴1は、引き続き、ボトム成形部15において、缶底
3の成形を行う。
【0026】ボトム成形部15では、缶胴1の内部に挿
入したパンチスリーブ13を、ボトム成形部15へ向け
て前進移動させる。パンチスリーブ13が前進移動する
と、先ず、パンチスリーブ13の先端が缶底3を介して
ストッパリング25の先端面に当接する。更に、パンチ
スリーブ13を前進させることにより、ストッパリング
25はコイルバネ35に抗して、摺動筒23の後方へ摺
動して後退する。
入したパンチスリーブ13を、ボトム成形部15へ向け
て前進移動させる。パンチスリーブ13が前進移動する
と、先ず、パンチスリーブ13の先端が缶底3を介して
ストッパリング25の先端面に当接する。更に、パンチ
スリーブ13を前進させることにより、ストッパリング
25はコイルバネ35に抗して、摺動筒23の後方へ摺
動して後退する。
【0027】更に、パンチスリーブ13が前進すると、
パンチスリーブ13の先端外周の成形面13aが、缶底
3を介してアウターリング27の成形面27cに当接す
るとともに、ベースフォームプラグ21bの先端が缶底
3に当接する。この状態で、パンチスリーブ13の前進
に伴い、アウターリング27とストッパリング25とが
後退することで、ベースフォームプラグ21bがパンチ
スリーブ13の嵌入部13bに進入することとなる。
パンチスリーブ13の先端外周の成形面13aが、缶底
3を介してアウターリング27の成形面27cに当接す
るとともに、ベースフォームプラグ21bの先端が缶底
3に当接する。この状態で、パンチスリーブ13の前進
に伴い、アウターリング27とストッパリング25とが
後退することで、ベースフォームプラグ21bがパンチ
スリーブ13の嵌入部13bに進入することとなる。
【0028】アウターリング27は、所定距離後退して
基部27aが支持部31に衝接し、後退が阻止される。
ここで、缶底3には、図4に示すようにベースフォーム
プラグ21bの先端球面に沿ったドーム部5が形成され
るとともに、パンチスリーブ13の成形面13aと、ア
ウターリング27の成形面27cとの間で環状凸部7が
成形されることになる。
基部27aが支持部31に衝接し、後退が阻止される。
ここで、缶底3には、図4に示すようにベースフォーム
プラグ21bの先端球面に沿ったドーム部5が形成され
るとともに、パンチスリーブ13の成形面13aと、ア
ウターリング27の成形面27cとの間で環状凸部7が
成形されることになる。
【0029】この時、摺動爪23aは、先端がベースフ
ォームプラグ21bの先端より、後退した位置に在り、
ベースフォームプラグ21bの先端外周には、外溝21
cが存在している。従って、ベースフォームプラグ21
bの先端外周に成形される環状凸部7のインナーウォー
ル7aは、一部分が、図6の破線で示すように、外溝2
1c内へ入り込んだ状態で成形される。
ォームプラグ21bの先端より、後退した位置に在り、
ベースフォームプラグ21bの先端外周には、外溝21
cが存在している。従って、ベースフォームプラグ21
bの先端外周に成形される環状凸部7のインナーウォー
ル7aは、一部分が、図6の破線で示すように、外溝2
1c内へ入り込んだ状態で成形される。
【0030】このようにして、ドーム部5、環状凸部7
を缶底3に成形した後、摺動筒23をベースフォームプ
ラグ21bの先端側へ向けて前進させる。摺動筒23の
前進により、摺動爪23aは、外溝21c内を前方へ移
動し、傾斜面21eと摺接面23cを摺動して、ベース
フォームプラグ21bの外周から成形外面23dを突出
させる。
を缶底3に成形した後、摺動筒23をベースフォームプ
ラグ21bの先端側へ向けて前進させる。摺動筒23の
前進により、摺動爪23aは、外溝21c内を前方へ移
動し、傾斜面21eと摺接面23cを摺動して、ベース
フォームプラグ21bの外周から成形外面23dを突出
させる。
【0031】従って、外溝21cに入り込んだインナー
ウォール7aの一部は、今度は摺動爪23aによって外
溝21cから押し出されるように変形され、図6の実線
で示すように、パンチスリーブ13の先端内周13cに
設けた内溝13d内へ押し出されて成形される。これに
より、環状凸部7のインナーウォール7aには、図7に
示すように、インナーウォール7aの一部分を缶胴1内
に凹ませた補強部(凹部)41が成形されることにな
る。
ウォール7aの一部は、今度は摺動爪23aによって外
溝21cから押し出されるように変形され、図6の実線
で示すように、パンチスリーブ13の先端内周13cに
設けた内溝13d内へ押し出されて成形される。これに
より、環状凸部7のインナーウォール7aには、図7に
示すように、インナーウォール7aの一部分を缶胴1内
に凹ませた補強部(凹部)41が成形されることにな
る。
【0032】この缶の製造方法によれば、パンチスリー
ブ13とボトム成形部15とにより、第一段階で、ドー
ム部5、環状凸部7を缶底3に成形した後、第二段階
で、摺動爪23aを前進させて、環状凸部7のインナー
ウォール7aに凹部41を成形するので、環状凸部7と
凹部41とを一体固定の金型で同時成形した場合に生じ
る材料の伸びによる破断を防止することができ、凹部4
1を成形してもインナーウォール7aに亀裂の生じるこ
とがない。
ブ13とボトム成形部15とにより、第一段階で、ドー
ム部5、環状凸部7を缶底3に成形した後、第二段階
で、摺動爪23aを前進させて、環状凸部7のインナー
ウォール7aに凹部41を成形するので、環状凸部7と
凹部41とを一体固定の金型で同時成形した場合に生じ
る材料の伸びによる破断を防止することができ、凹部4
1を成形してもインナーウォール7aに亀裂の生じるこ
とがない。
【0033】そして、ドーム部5、環状凸部7を成形す
る第一段階では、摺動爪23aを後退させてあるため、
インナーウォール7aの一部分(図6の破線部分)を一
旦、外溝21c側へ凹ませ、摺動爪23aを前進させた
段階で、当該部分を内溝13d側へ変形させるので、当
該部分を加工硬化させることができ、高強度の凹部41
を成形することができる。
る第一段階では、摺動爪23aを後退させてあるため、
インナーウォール7aの一部分(図6の破線部分)を一
旦、外溝21c側へ凹ませ、摺動爪23aを前進させた
段階で、当該部分を内溝13d側へ変形させるので、当
該部分を加工硬化させることができ、高強度の凹部41
を成形することができる。
【0034】また、上述の製造装置11によれば、パン
チスリーブ13の先端内周13cに内溝13dを設け、
ベースフォームプラグ21bの外周に、この内溝13d
に対向する外溝21cを設け、この外溝21cに摺動爪
23aを前後移動可能に設けたので、成形の第一段階で
は、摺動爪23aを後退させて、ドーム部5、環状凸部
7を缶底3に成形することができ、その後、摺動爪23
aを前進させることで、次段階で凹部41をインナーウ
ォール7aに成形することができる。
チスリーブ13の先端内周13cに内溝13dを設け、
ベースフォームプラグ21bの外周に、この内溝13d
に対向する外溝21cを設け、この外溝21cに摺動爪
23aを前後移動可能に設けたので、成形の第一段階で
は、摺動爪23aを後退させて、ドーム部5、環状凸部
7を缶底3に成形することができ、その後、摺動爪23
aを前進させることで、次段階で凹部41をインナーウ
ォール7aに成形することができる。
【0035】更に、外溝21cの底面を傾斜面21eで
形成し、この傾斜面21eと平行な摺接面23cを摺動
爪23aに形成したので、傾斜面21eに摺接面23c
を摺動させることにより、摺動爪23aの先端方向の移
動に伴って摺動爪23aの成形外面23dを、ヒンジ部
23dを境に拡径させて、ベースフォームプラグ21b
の外周から突出させることができる。
形成し、この傾斜面21eと平行な摺接面23cを摺動
爪23aに形成したので、傾斜面21eに摺接面23c
を摺動させることにより、摺動爪23aの先端方向の移
動に伴って摺動爪23aの成形外面23dを、ヒンジ部
23dを境に拡径させて、ベースフォームプラグ21b
の外周から突出させることができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る缶の製造方法によれば、パンチスリーブとドーム成形
部とにより、第一段階で、ドーム部、環状凸部を缶底に
成形した後、第二段階で、摺動爪を前進させることによ
り、環状凸部の内周壁に凹状の補強部を成形するので、
環状凸部と補強部とを一体固定の金型で同時成形した場
合に生じる材料の伸びによる破断を防止することがで
き、内周壁に亀裂を生じさせずに補強部を成形すること
ができる。また、本発明に係る缶の製造装置によれば、
パンチスリーブの先端内周に内溝を設け、ドーム成形部
の外周に、この内溝に対向する外溝を設け、この外溝に
摺動爪を前後移動可能に設けたので、成形の第一段階で
は、摺動爪を後退させて、ドーム部、環状凸部のみを缶
底に成形でき、その後、摺動爪を前進させることで、次
段階で凹状の補強部を内周壁に成形することができ、缶
底成形加工の一連の工程で補強部を成形することができ
る。更に、外溝の底面を傾斜面で形成し、この傾斜面と
平行な摺接面を摺動爪に形成したので、傾斜面に摺接面
を摺動させることにより、摺動爪の先端方向の移動に伴
って摺動爪の成形外面をドーム成形部の外周から突出さ
せることができる。
る缶の製造方法によれば、パンチスリーブとドーム成形
部とにより、第一段階で、ドーム部、環状凸部を缶底に
成形した後、第二段階で、摺動爪を前進させることによ
り、環状凸部の内周壁に凹状の補強部を成形するので、
環状凸部と補強部とを一体固定の金型で同時成形した場
合に生じる材料の伸びによる破断を防止することがで
き、内周壁に亀裂を生じさせずに補強部を成形すること
ができる。また、本発明に係る缶の製造装置によれば、
パンチスリーブの先端内周に内溝を設け、ドーム成形部
の外周に、この内溝に対向する外溝を設け、この外溝に
摺動爪を前後移動可能に設けたので、成形の第一段階で
は、摺動爪を後退させて、ドーム部、環状凸部のみを缶
底に成形でき、その後、摺動爪を前進させることで、次
段階で凹状の補強部を内周壁に成形することができ、缶
底成形加工の一連の工程で補強部を成形することができ
る。更に、外溝の底面を傾斜面で形成し、この傾斜面と
平行な摺接面を摺動爪に形成したので、傾斜面に摺接面
を摺動させることにより、摺動爪の先端方向の移動に伴
って摺動爪の成形外面をドーム成形部の外周から突出さ
せることができる。
【図1】 本発明に係る製造方法に用いる製造装置の一
部を省略した断面図である。
部を省略した断面図である。
【図2】 図1のパンチスリーブを先端側から視た平面
図である。
図である。
【図3】 図1のドーム成形部を先端側から視た平面図
である。
である。
【図4】 本発明に係る製造装置の缶底成形時の状態を
示す要部拡大断面図である。
示す要部拡大断面図である。
【図5】 本発明に係る製造装置の凹部成形時の状態を
示す要部拡大断面図である。
示す要部拡大断面図である。
【図6】 凹部成形時のインナーウォール一部分の変形
過程を示す説明図である。
過程を示す説明図である。
【図7】 環状凸部のインナーウォールに形成した凹部
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図8】 従来の缶の缶底を断面で示した側面図であ
る。
る。
【図9】 従来の缶の缶底の要部拡大図である。
1 缶胴 5 ドーム部 7 環状凸部 7a インナーウォール(内周壁) 11 製造装置 13 パンチスリーブ 13c 先端内周 13d 内溝 21 ドーム成形部 21c 外溝 21d 先端外周 21e 傾斜面 23b 摺動爪 23c 摺接面 23d 成形外面 41 凹部
Claims (3)
- 【請求項1】 先端円筒形状のパンチスリーブを缶胴の
内部に挿入し、該缶胴の缶底を前記パンチスリーブと先
端球面状のドーム成形部との間で挟み、前記缶底に、前
記缶胴の内部側へ凹むドーム部と、該ドーム部の周縁に
内周壁を介して連なり缶軸方向外方に突出する環状凸部
とを成形する缶の製造方法において、 先端に溝端を開口する軸線方向の内溝を先端内周に形成
した前記パンチスリーブと、該内溝に対向する外溝を先
端外周に形成した前記ドーム成形部とを用い、 前記パンチスリーブの先端内周を前記ドーム成形部の先
端に挿入することで前記缶底を挟んで該缶底に前記ドー
ム部と前記環状凸部とを成形した後、 前記ドーム成形部の外周から突出する摺動爪を前記外溝
に沿って該ドーム成形部の先端側へ摺動させることで該
ドーム成形部の外周に接触した前記環状凸部の内周壁に
前記パンチスリーブの内溝側へ凹む凹部を成形すること
を特徴とする缶の製造方法。 - 【請求項2】 先端を缶胴に挿入する先端円筒形状のパ
ンチスリーブと、該パンチスリーブと同軸上に対向配置
され球面状の先端を該パンチスリーブの先端内周に進入
させて前記缶胴の缶底にドーム部を成形するとともに該
ドーム部の周縁に連なる内周壁を成形するドーム成形部
とを備えた缶の製造装置において、 前記パンチスリーブの先端に溝端を開口する軸線方向の
内溝が該パンチスリーブの先端内周に円周方向で複数形
成され、 前記ドーム成形部の先端に溝端を開口する軸線方向の外
溝が前記内溝に対向させて該ドーム成形部の先端外周に
形成され、 前記外溝の内部で軸線方向に摺動自在な摺動爪が前記ド
ーム成形部の外周から突出可能に設けられていることを
特徴とする缶の製造装置。 - 【請求項3】 前記外溝は、前記ドーム成形部の先端方
向に向けて該ドーム成形部の半径方向外方へ傾斜する傾
斜面を有し、 前記摺動爪は、該傾斜面に平行な摺接面を有するととも
に、前記缶底の内周壁に平行な成形外面を有しているこ
とを特徴とする請求項2記載の缶の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26701897A JPH11104764A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 缶の製造方法及びその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26701897A JPH11104764A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 缶の製造方法及びその製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11104764A true JPH11104764A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17438921
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26701897A Withdrawn JPH11104764A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 缶の製造方法及びその製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11104764A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2359950A3 (de) * | 2010-01-27 | 2014-01-22 | Schuler Pressen GmbH & Co. KG | Bodenwerkzeug für die Dosenherstellung |
| FR3107199A1 (fr) * | 2020-02-18 | 2021-08-20 | Constellium Neuf-Brisach | Installation pour la fabrication de contenants en aluminium ou en alliage d’aluminium, de préférence adaptés pour contenir une boisson, dont l’unité de formage comprend des doigts rétractables |
| FR3124958A1 (fr) * | 2021-07-06 | 2023-01-13 | Constellium Neuf-Brisach | Matrice de formage et procédé de formage d’un contenant par une telle matrice. |
| JP2023009470A (ja) * | 2021-07-07 | 2023-01-20 | アルテミラ製缶株式会社 | 缶の製造方法 |
| WO2023195220A1 (ja) * | 2022-04-04 | 2023-10-12 | 東洋製罐株式会社 | 金属製有底筒体 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26701897A patent/JPH11104764A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2359950A3 (de) * | 2010-01-27 | 2014-01-22 | Schuler Pressen GmbH & Co. KG | Bodenwerkzeug für die Dosenherstellung |
| FR3107199A1 (fr) * | 2020-02-18 | 2021-08-20 | Constellium Neuf-Brisach | Installation pour la fabrication de contenants en aluminium ou en alliage d’aluminium, de préférence adaptés pour contenir une boisson, dont l’unité de formage comprend des doigts rétractables |
| WO2021165615A1 (fr) * | 2020-02-18 | 2021-08-26 | Constellium Neuf-Brisach | Installation pour la fabrication de contenants en aluminium ou en alliage d'aluminium, de preference adaptes pour contenir une boisson, dont l'unite de formage comprend des doigts retractables |
| FR3124958A1 (fr) * | 2021-07-06 | 2023-01-13 | Constellium Neuf-Brisach | Matrice de formage et procédé de formage d’un contenant par une telle matrice. |
| JP2023009470A (ja) * | 2021-07-07 | 2023-01-20 | アルテミラ製缶株式会社 | 缶の製造方法 |
| WO2023195220A1 (ja) * | 2022-04-04 | 2023-10-12 | 東洋製罐株式会社 | 金属製有底筒体 |
| JP2023152358A (ja) * | 2022-04-04 | 2023-10-17 | 東洋製罐株式会社 | 金属製有底筒体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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