JPH11105190A - 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器 - Google Patents
透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器Info
- Publication number
- JPH11105190A JPH11105190A JP9289289A JP28928997A JPH11105190A JP H11105190 A JPH11105190 A JP H11105190A JP 9289289 A JP9289289 A JP 9289289A JP 28928997 A JP28928997 A JP 28928997A JP H11105190 A JPH11105190 A JP H11105190A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- transparent barrier
- transparent
- barrier layer
- inorganic oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
ムを使用するも、黄変、あるいは、褐変、更には、化学
的に劣化することもなく、更に、その密着強度にも優
れ、酸素ガスあるいは水蒸気等に対するハイバリア性を
有し、かつ、優れた透明性を有し、飲食品、医薬品、化
粧品、化学品、電子部品、雑貨品、その他等の種々の物
品の包装用材料として有用な透明ガスバリア性フィル
ム、それを使用した積層体および包装用容器を提供する
ことである。 【解決手段】 シ−ラント基材の一方の面に、プラズマ
化学気相成長法による無機酸化物の薄膜からなるバリア
層を有することを特徴とする透明バリア性フィルム、お
よびそれを使用した積層体および包装用容器に関するも
のである。
Description
ルム、それを使用した積層体および包装用容器に関し、
更に詳しくは、優れた透明性を有し、更に、酸素ガスあ
るいは水蒸気等に対するハイバリア性を有し、飲食品、
医薬品、化粧品、化学品、電子製品、雑貨品、その他等
の種々の物品の充填包装に適する透明バリア性フィル
ム、それを使用した積層体および包装用容器に関するも
のである。
等の種々の物品を充填包装するために、種々の包装用素
材が開発され、提案されている。それらの中で、近年、
酸素ガスあるいは水蒸気等に対するバリア性素材とし
て、プラスチック基材の表面に、例えば、真空蒸着法、
スパッタリング法、イオンプレ−ティング法等の物理気
相成長法(PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成
長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気
相成長法(CVD法)等を利用して、酸化ケイ素、酸化
アルミニウム、酸化マグネシウム、その他等の無機酸化
物の蒸着膜を形成してなる透明ガスバリア性フィルムが
注目されている。而して、上記の透明ガスバリア性フィ
ルムにおいて、プラスチック基材としては、例えば、2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、ナイロン
フィルム、2軸延伸ポリプロピレンフィルム、エチレン
−酢酸ビニル共重合体のケン化物フィルム等の樹脂のフ
ィルムを使用することが提案されている。
透明ガスバリア性フィルムにおいて、プラスチック基材
として、2軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用する場
合、該2軸延伸ポリプロピレンフィルムには、例えば、
ブロッキング防止等のために、添加剤・充填剤等を含有
していることから、その表面は、微細な凹凸形状をなし
ており、そのために、表面平滑性が、他の基材(2軸延
伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、2軸延伸ナイ
ロンフィルム等)と比べて劣り、結果的に、その片面
に、無機酸化物の蒸着膜を形成しにくく、連続状にその
表面を完全に覆う蒸着膜を形成することは極めて困難で
あり、十分に満足し得る透明ガスバリア性フィルムを製
造することは困難であるという問題点がある。また、2
軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用し、その片面に、
プラズマ化学気相成長法で酸化ケイ素の蒸着膜等の無機
酸化物の蒸着膜を形成する場合には、該2軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムが、プラズマ処理により、黄変、ある
いは、褐変し、更には、化学的に劣化し、無色透明なバ
リア性2軸延伸ポリプロピレンフィルムを製造すること
は極めて困難であるという問題点もある。更に、2軸延
伸ポリプロピレンフィルムを使用し、その片面に、プラ
ズマ化学気相成長法で酸化ケイ素の蒸着膜等の無機酸化
物の蒸着膜を形成する場合には、該2軸延伸ポリプロピ
レンフィルムの表面に、プラズマ処理により、いわゆ
る、接着性が弱くなる層(Weak Boundary
Laywr WBL)が生成し、これにより、該2軸
延伸ポリプロピレンフィルムと無機酸化物の蒸着膜との
密着強度が不足し、バリア性が向上しないという問題点
もある。また、2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、耐
熱性に劣ることから、例えば、物理気相成長法により、
無機酸化物の蒸着膜を形成する際には、熱によりフィル
ム自身が劣化し、もはや、透明ガスバリア性フィルムを
製造することができないという現象が、しばしば、生じ
るものである。更に、上記の透明ガスバリア性フィルム
においては、一般的に、基材フィルムである無機酸化物
の蒸着膜面に印刷を行うが、その際に、基材フィルムを
印刷機の巻き取り側まで通すことやインキ調整で多量の
使えない(やれ)フィルムが発生し、また、ラミネ−ト
工程においても、基材フィルムをコ−タ−に巻き取り側
まで通すため、同様に使えない(やれ)フィルムが発生
し、結果的にコスト高の原因となるものである。そこで
本発明は、基材として、2軸延伸ポリプロピレンフィル
ムを使用するも、黄変、あるいは、褐変、更には、化学
的に劣化することもなく、更に、その密着強度にも優
れ、酸素ガスあるいは水蒸気等に対するハイバリア性を
有し、かつ、優れた透明性を有し、飲食品、医薬品、化
粧品、化学品、電子部品、雑貨品、その他等の種々の物
品の包装用材料として有用な透明ガスバリア性フィル
ム、それを使用した積層体および包装用容器を提供する
ことである。
な問題点を解決すべく種々研究の結果、無機酸化物の蒸
着膜を形成する際に、プラスチック基材として、2軸延
伸ポリプロピレンフィルムを使用する代わりに、表面平
滑性に優れているシ−ラント基材を使用することに着目
し、而して、該シ−ラント基材の一方の面に、プラズマ
化学気相成長法等を利用して、無機酸化物の蒸着膜を形
成し、これにより、無機酸化物の蒸着膜を、シ−ラント
基材の表面に、連続状に、均一に、かつ、その表面を完
全に覆う状態で形成することができ、更に、該無機酸化
物の蒸着膜を有するシ−ラント基材の無機酸化物の蒸着
膜面に、2軸延伸ポリプロピレンフィルムを積層するこ
とにより、例えば、プラズマ化学気相成長法による無機
酸化物の蒸着膜を形成する際に、2軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムの表面の黄変、あるいは、褐変、更には、化
学的ないし熱的な劣化等を防止し、かつ、上記のように
2軸延伸ポリプロピレンフィルムを積層することによ
り、間接的に、その表面を完全に覆う無機酸化物の蒸着
膜を形成することができ、更に、その積層に際し、積層
接着剤等を介して積層することにより、無機酸化物の蒸
着膜の密着強度を向上させ、終極的には、透明性を有
し、酸素ガスあるいは水蒸気等に対するバリア性に充分
に満足し得る透明バリア性フィルム、それを使用した積
層体および包装用容器を製造することができることを見
出して本発明を完成したものである。
方の面に、プラズマ化学気相成長法による無機酸化物の
薄膜からなるバリア層を有することを特徴とする透明バ
リア性フィルム、およびそれを使用した積層体および包
装用容器に関するものである。
詳しく説明する。まず、本発明にかかる透明バリア性フ
ィルム、それを使用した積層体および包装用容器の構成
についてその二三を例示して図面を用いて説明すると、
図1および図2は、本発明にかかる透明バリア性フィル
ムについてその一二例の層構成を示す断面図であり、図
3および図4は、上記の本発明にかかる透明バリア性フ
ィルムを使用して製造した積層体についてその一二例の
層構成を示す断面図であり、図5、図6、図7、図8お
よび図9は、上記の本発明にかかる透明バリア性フィル
ムを使用した積層体を使用して製袋ないし製函してなる
包装用容器の構成を示す平面図ないし斜視図である。
は、図1に示すように、基本的な構成としては、シ−ラ
ント基材2の一方の面に、プラズマ化学気相成長法によ
る無機酸化物の薄膜3からなるバリア層4を設けた構成
からなるものである。而して、本発明にかかる透明バリ
ア性フィルムについて、別の形態からなるものを例示す
ると、図2に示すように、上記の図1に示す透明バリア
性フィルム1において、シ−ラント基材2が、ヒ−トシ
−ル性を有するポリオレフィン系樹脂を使用し、その2
ないしそれ以上からなる共押し出し積層体フィルム2a
からなり、該共押し出し積層体フィルム2aの一方の面
に、プラズマ化学気相成長法による無機酸化物の薄膜3
からなるバリア層4を設けた構成からなる透明明バリア
性フィルム1aでもよい。本発明において、上記の例示
は、本発明にかかる透明バリア性フィルムの一二例を例
示したものであり、これに限定されるものではなく、例
えば、図示しないが、バリア層等は、シ−ラント基材の
一方の面のみならずその両方の面に設けたものでもよい
ものである。
フィルムを使用して製造する積層体についてその一二を
例示して説明すると、本発明にかかる積層体としては、
例えば、図3に示すように、上記の図1に示す透明バリ
ア性フィルム1のプラズマ化学気相成長法による無機酸
化物の薄膜3からなるバリア層4の面に、基材フィルム
5を積層してなる積層体Aを挙げることができる。更に
は、本発明にかかる積層体としては、図4に示すよう
に、上記の図2に示す積層体Aの基材フィルム5の面
に、更に、少なくとも、ヒ−トシ−ル性を有するポリオ
レフィン系樹脂層6を積層した積層体Bを挙げることが
できる。而して、上記に挙げた例は、本発明にかかる積
層体を構成する一二例の例示であり、これによって限定
されるものではなく、例えば、本発明においては、図示
しないが、基材フィルム、ヒ−トシ−ル性を有するポリ
オレフィン系樹脂層等の他に、更に、その使用目的、充
填包装する内容物、流通経路、販売形態、用途等によっ
て、他の基材を任意に積層して、種々の形態の積層体を
設計して製造することができるものである。また、本発
明において、基材フィルム層、ヒ−トシ−ル性を有する
ポリオレフィン系樹脂層、その他の層の積層位置として
は、その使用目的、用途等によって、任意に積層するこ
とができ、種々の形態の積層体を設計して製造すること
ができるものである。
体を使用して製袋ないし製函してなる本発明にかかる包
装用容器の構成について説明すると、かかる包装用容器
としては、例えば、上記の図3に示す積層材Aを使用し
て製袋ないし製函した包装用容器を例示して説明する
と、図5の斜視図に示すように、上記の積層体A、Aを
2枚用意し、その最内層に位置するシ−ラント基材2、
2の面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その外周周
辺の端部の三方をヒ−トシ−ルしてシ−ル部7、7、7
を形成して、本発明にかかる三方シ−ル型の軟包装用容
器Cを製造することができる。
ては、図6の平面図に示すように、例えば、上記の図4
に示す積層材Bを使用し、まず、それから所定の折罫l
(点線で示している)、貼着部8等を有する紙容器形成
用のブランク板9を打ち抜き加工して製造し、次に、図
7の斜視図に示すように、該ブランク板9の貼着部8を
他方の側端部10(図6に示す)と重ね合わせ、その重
合部分をヒ−トシ−ルして側端シ−ル部11を形成して
胴部12を製造し、更に、該胴部12の下方部分を常法
に従って折り込んでヒ−トシ−ルして底部13を形成
し、更にまた、その上方部分を常法に従ってヒ−トシ−
ルして屋根型シ−ル部14を形成して、本発明にかかる
屋根型の紙製包装用容器Dを製造することができる。
ては、図8の平面図に示すように、例えば、上記の図4
に示す積層材Bを使用し、まず、それから貼着部8a等
を有し、筒状胴部を形成し得る長方形の紙容器形成用の
ブランク板9aを打ち抜き加工して製造し、次に、図9
の斜視図に示すように、該ブランク板9aの貼着部8a
を他方の側端部10a(図8に示す)と重ね合わせ、そ
の重合部分をヒ−トシ−ルして側端シ−ル部11aを形
成して筒状胴部12aを製造し、更に、該筒状胴部12
aの下方部分に、例えば、円筒状の底板15をヒ−トシ
−ルして底シ−ル部16を形成して底部15aを構成
し、更にまた、筒状容器12aの上方部分に、例えば、
引き剥がし片17で密閉されている飲み口18を有する
円筒状の蓋板19をヒ−トシ−ルして上部シ−ル部20
を形成して蓋部19aを構成して、本発明にかかる円筒
状の紙缶状包装用容器Eを製造することができる。な
お、本発明においては、上記に図示した例示の包装用容
器に限定されるものでないことは言うまでもないことで
あり、その目的、用途等により、種々の形態の包装用容
器を製造することができることは言うまでもないことで
ある。
明にかかる透明バリア性フィルム、積層体および包装用
容器等を構成する材料、その製造法等について説明する
と、かかる材料、方法等としては、種々のものを採用す
ることができる。まず、本発明において、本発明にかか
る透明バリア性フィルムを構成する材料について説明す
ると、まず、シ−ラント基材としては、プラズマ化学気
相成長法による無機酸化物の薄膜からなるバリア層を形
成することができ、更に、熱によって溶融し相互に融着
し得る樹脂のフィルムないしシ−トを使用することがで
き、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エ
チレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル
酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メ
チルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−、ポリエチ
レンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマ−ル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変
性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系
樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを
使用することができる。
ト基材としての上記のような樹脂のフィルムないしシ−
トの厚さとしては、製造時の安定性等から適宜に設定す
ることが可能であるが、約10μmないし100μm位
が好ましくは、更には、20μmないし50μm位が望
ましい。本発明において、上記のシ−ラント基材として
は、表面粗さが10点平均粗さで1.4μm以下の範囲
内の表面平滑性を有することが好ましい。それは、蒸着
膜が基材の表面を完全に覆うことが可能であり、また、
必要とするバリア性が十分に得られるためである。ま
た、本発明において、上記のシ−ラント基材としては、
内容物を見えることができること等の観点から透明性を
有することが好ましい。更に、本発明において、上記の
ようなシ−ラント基材の中でも、特に、未延伸ポリプロ
ピレンフィルムを使用することが好ましく、それは、シ
−ラント基材の中でも耐熱性があり、更に、シ−ル性、
耐油性、および、透明性等にも優れているからである。
また、本発明において、上記のシ−ラント基材として、
上記に例示したヒ−トシ−ル性を有するポリオレフィン
系樹脂を使用し、その2ないしそれ以上からなる樹脂を
組み合わせて、これらを、例えば、Tダイ共押し出し成
形法、あるいは、共押し出しインフレ−ション成形法等
を利用して共押し出してなる共押し出し積層体フィルム
を使用することができる。この場合には、バリア性、お
よび、透明性等に優れ、十分なヒ−トシ−ル性を有する
という利点があることが好ましいものである。
プラズマ化学気相成長法による無機酸化物の薄膜につい
て説明すると、かかるプラズマ化学気相成長法による無
機酸化物の薄膜としては、具体的には、プラズマ化学気
相成長法による酸化ケイ素の蒸着膜(薄膜)を使用する
ことができる。而して、上記のプラズマ化学気相成長法
による酸化ケイ素の蒸着膜としては、式SiOX (X
は、0〜2の数を表す)で表される酸化ケイ素を主体と
する連続状の蒸着膜であり、更に、透明性、バリア性等
の点から、式SiOX (Xは、1.7〜2.0の数を表
す。)で表される酸化ケイ素の蒸着膜を主体とする薄膜
であることが好ましいものである。上記の酸化ケイ素の
蒸着膜は、少なくとも、ケイ素と酸素とを構成元素とし
て有し、更に、炭素、水素および酸素の1種以上からな
る微量構成元素を含む酸化ケイ素の蒸着膜からなるもの
である。更に、上記の酸化ケイ素の蒸着膜は、炭素を含
有し、更に、その炭素量が蒸着膜の深さ方向に減少して
いる酸化ケイ素の蒸着膜であることが望ましいものであ
る。また、本発明において、酸化ケイ素の蒸着膜の膜厚
としては、膜厚400Å以下であることが望ましく、具
体的には、その膜厚としては、50〜400Å位、より
好ましくは、100〜300Å位が望ましく、而して、
上記において、400Å、更には、300Åより厚くな
ると、その膜にクラック等が発生し易くなるので好まし
くなく、また、100Å、更には、50Å未満である
と、バリア性の効果を奏することが困難になることから
好ましくないものである。
の蒸着膜としては、具体的には、有機珪素化合物を原料
とし、低温プラズマ発生装置等を利用するプラズマ化学
気相成長法を用いて形成した酸化ケイ素の蒸着膜を使用
することができる。上記のプラズマ化学気相成長法につ
いて、その一例を挙げて更に具体的に説明すると、図1
0の概略的構成図に示すように、プラズマ化学蒸着装置
111の真空チャンバ−112内に配置された巻き出し
ロ−ル113から繰り出すシ−ラント基材114は、補
助ロ−ル115を介して一定の速度で搬送されると共
に、冷却・電極ドラム116周面上において、原料揮発
供給装置117、118、119から供給される有機珪
素化合物、酸素ガス、不活性ガス等からなる混合ガスを
原料供給ノズル120を通して導入し、グロ−放電プラ
ズマ121によって、酸化ケイ素の蒸着膜を、上記のシ
−ラント基材114の上に形成し製膜化し、而して、冷
却・電極ドラム116は、チャンバ−外に配置されてい
る電源122から所定の電圧が印加されており、また、
冷却・電極ドラム116の近傍には、マグネット123
を配置してプラズマの発生を促進し、次に、上記で酸化
ケイ素の蒸着膜を形成したシ−ラント基材114は、補
助ロ−ル115を介して巻き取りロ−ル124に巻き取
って、本発明にかかる透明バリア性フィルムを製造する
ことができる。なお、図中、125は、真空ポンプを表
す。
例えば、1.1.3.3−テトラメチルジシロキサン、
ヘキサメチルジシロキサン、ビニルトリメチルシラン、
メチルトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、メチ
ルシラン、ジメチルシラン、トリメチルシラン、ジエチ
ルシラン、プロピルシラン、フェニルシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、その他等を使用すること
ができる。本発明において、上記のような有機珪素化合
物の中でも、1.1.3.3−テトラメチルジシロキサ
ン、または、ヘキサメチルジシロキサンを原料として使
用することが、その取り扱い性、形成された蒸着膜の特
性等から、特に、好ましい原料である。また、上記にお
いて、低温プラズマ発生装置としては、例えば、高周波
プラズマ、パルス波プラズマ、マイクロ波プラズマ等の
発生装置を使用することがてき、而して、本発明におい
ては、高活性の安定したプラズマを得るためには、高周
波プラズマ方式による発生装置を使用することが望まし
い。
上記のように、シ−ラント基材の一方の面に、バリア層
としてのプラズマ化学気相成長法による無機酸化物の蒸
着膜を設けて、ハイバリア性を有する透明バリア性フィ
ルムを製造可能とするものである。本発明においては、
平滑性に優れているシ−ラント基材、特に、未延伸ポリ
プロピレンフィルムを使用し、その一方の面に、バリア
層としてのプラズマ化学気相成長法による無機酸化物の
蒸着膜を形成することで、平滑性に劣る2軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムと比べて、無機酸化物の蒸着膜を形成
し易いという利点があり、更に、基材表面を完全に覆う
ことができ、バリア性が極めて向上するという利点を有
するものである。更に、本発明においては、シ−ラント
基材、例えば、未延伸ポリプロピレンフィルムは、2軸
延伸ポリプロピレンフィルムと同様に、耐熱性に劣るた
め、低温で蒸着が可能であるプラズマ化学気相成長法に
より無機酸化物の蒸着膜を形成するものであり、これに
より、例えば、物理気相成長法等を利用して無機酸化物
の蒸着膜を形成する際に生じる基材の劣化または熱収
縮、更に、これによるバリア性の低下等を防止するもの
である。また、本発明においては、シ−ラント基材に無
機酸化物の蒸着膜を形成することにより、その無機酸化
物の蒸着膜面に、基材フィルム等を積層して包装用材料
としての積層体を製造するものであることから、印刷工
程やラミネ−ト工程で多量の使えない(やれ)フィルム
が発生する基材フィルムと違い、蒸着膜をのせたシ−ラ
ント基材を無駄なく使用することができ、コスト的にも
優れているものである。而して、本発明において、本発
明にかかる透明バリア性フィルムは、酸素透過度が、1
0cc/m2 /day(23℃/90%RH)以下であ
ることが好ましいものである。
する基材フィルムとしては、例えば、包装用容器を構成
する場合、基本素材となることから、機械的、物理的、
化学的、その他等において優れた性質を有し、特に、強
度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有する樹脂のフィ
ルムないしシ−トを使用することができ、具体的には、
例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
アラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカ−ボネ
−ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹
脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムな
いしシ−ト、その他等を使用することができる。而し
て、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延
伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸し
た延伸フィルム等のいずれのものでも使用することがで
きる。そのフィルムの厚さとしては、5μmないし10
0μm位、好ましくは、10μmないし50μm位が望
ましい。なお、本発明においては、上記のような基材フ
ィルムには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等
の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは
裏刷り印刷等が施されていてもよい。
ィルムとしては、例えば、紙層を構成する各種の紙基材
を使用することができ、具体的には、本発明において、
紙基材としては、賦型性、耐屈曲性、剛性等を持たせる
ものであり、例えば、強サイズ性の晒または未晒の紙基
材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト紙、板紙、加工紙
等の紙基材、その他等を使用することができる。上記に
おいて、紙層を構成する紙基材としては、坪量約80〜
600g/m2位のもの、好ましくは、坪量約100〜
450g/m2 位のものを使用することが望ましい。勿
論、本発明においては、紙層を構成する紙基材と、上記
に挙げた基材フィルムとしての各種の樹脂のフィルムな
いしシ−ト等を併用して使用することができる。
ムの中でも、特に、2軸延伸ポリプロピレンフィルムを
使用することが好ましく、而して、かかる2軸延伸ポリ
プロピレンフィルムとしては、例えば、プロピレンの単
独重合体、または、他のモノマ−との共重合体からなる
ポリプロピレン系樹脂のフィルムないしシ−トであっ
て、2軸方向に延伸されているものを使用することがで
きる。この樹脂のフィルムないしシ−トは、単層、ある
いは、2層以上の共押し出し法で製膜したフィルムでも
使用することができ、更に、その厚さとしては、透明バ
リア性フィルムの製造時の安定性等から、約10〜10
0μm位、好ましくは、20〜50μm位が望ましい。
ヒ−トシ−ル性を有するポリオレフィン系樹脂層を構成
するポリオレフィン系樹脂としては、前述の熱によって
溶融し相互に融着し得る樹脂のフィルムないしシ−トを
使用することができ、具体的には、例えば、低密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、
直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エ
チレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピ
レン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポ
リマ−、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオ
レフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸等の不飽
和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、
ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、
ポリ塩化ビニル系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィル
ムないしシ−トを使用することができる。而して、上記
のフィルムないしシ−トは、その樹脂を含む組成物によ
るコ−ティング膜の状態で使用することができる。その
膜もしくはフィルムないしシ−トの厚さとしては、5μ
mないし300μm位が好ましくは、更には、10μm
ないし100μm位が望ましい。
層体を構成する材料として、例えば、水蒸気、水等のバ
リア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等
の樹脂のフィルムないしシ−ト、あるいは、酸素、水蒸
気等に対するバリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、
ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料
等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練して
フィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフ
ィルムないしシ−ト等を使用することができる。これら
の材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用する
ことができる。上記のフィルムないしシ−トの厚さとし
ては、任意であるが、通常、5μmないし300μm
位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれること
から、包装用容器を構成する包装材料には、厳しい包装
適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピン
ホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生
性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本
発明においては、上記のような諸条件を充足する材料を
任意に選択して使用することができ、具体的には、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタク
リル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリア
クリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロ
ニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹
脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ
−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、
ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィ
ルムないしシ−トから任意に選択して使用することがで
きる。その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙
等も使用することができる。本発明において、上記のフ
ィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に
延伸されたもの等のいずれのものでも使用することがで
きる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから3
00μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとして
は、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティン
グ膜等のいずれの性状の膜でもよい。
な材料を使用して積層体を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−
トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、インフレ−ション
法、共押し出しインフレ−ション法、その他等で行うこ
とができる。而して、本発明においては、上記の積層を
行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処
理、フレ−ム処理、その他等の前処理をフィルムに施す
ことができ、また、例えば、ポリエステル系、イソシア
ネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリ
ブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ティング
剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエ
ステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス
系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−
コ−ト剤、接着剤等を使用することができる。
体を使用して製袋ないし製函する方法について説明する
と、例えば、包装用容器がプラスチックフィルム等から
なる軟包装袋の場合、上記のような方法で製造した積層
体を使用し、その内層のヒ−トシ−ル性樹脂層の面を対
向させて、それを折り重ねるか、或いはその二枚を重ね
合わせ、更にその周辺端部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部
を設けて袋体を構成することができる。而して、その製
袋方法としては、上記の積層体を、その内層の面を対向
させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、
更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二
方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ
−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付
シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ
−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかか
る種々の形態の包装用容器を製造することができる。そ
の他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)
等も製造することが可能であり、更に、本発明において
は、上記の積層材を使用してチュ−ブ容器等も製造する
ことができる。上記において、ヒ−トシ−ルの方法とし
ては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルト
シ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−
ル等の公知の方法で行うことができる。なお、本発明に
おいては、上記のような包装用容器には、例えば、ワン
ピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出
口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付けること
ができる。
む液体充填用紙容器の場合、例えば、積層材として、紙
基材を積層した積層材を製造し、これから所望の紙容器
を製造するブランク板を製造し、しかる後該ブランク板
を使用して胴部、底部、頭部等を製函して、例えば、ブ
リックタイプ、フラットタイプあるいはゲ−ベルトップ
タイプの液体用紙容器等を製造することができる。ま
た、その形状は、角形容器、丸形等の円筒状の紙缶等の
いずれのものでも製造することができる。
た包装用容器は、透明性、酸素、水蒸気等に対するバリ
ア性、耐衝撃性等に優れ、更に、ラミネ−ト加工、印刷
加工、製袋ないし製函加工等の後加工適性を有し、ま
た、バリア性膜としての蒸着薄膜の剥離を防止し、か
つ、その熱的クラックの発生を阻止し、その劣化を防止
して、バリア−性膜として優れた耐性を発揮し、例え
ば、飲食品、医薬品、洗剤、シャンプ−、オイル、歯磨
き、接着剤、粘着剤等の化学品ないし化粧品、電子部
品、雑貨品、その他等の種々の物品の充填包装適性、保
存適性等に優れているものである。
を使用し、これをプラズマ化学気相成長装置の送り出し
ロ−ルに装着し、下記の条件で厚さ120Åの酸化ケイ
素の蒸着膜を形成して、本発明にかかる透明バリア性フ
ィルムを製造した。 反応ガス混合比:ヘキサメチルジシロキサン:酸素ガ
ス:ヘリウム=1:10:10 真空チャンバ−内の真空度:5.0×10-6mbar 蒸着チャンバ−内の真空度:6.0×10-2mbar 冷却・電極ドラム供給電力:20kW フィルムの搬送速度:130m/分 蒸着面:コロナ処理面 蒸着膜の厚さ:120Å(蛍光X線分析法) (2).上記で製造した透明バリア性フィルムの酸化ケ
イ素の蒸着膜面に、下記の条件でコロナ処理を行った。
その結果、酸化ケイ素の蒸着膜表面の表面張力は、41
dynから62dynに向上した。 出力:10Kw 処理速度:100m/min (3).次に、厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレン
フィルムを使用し、これをドライラミネ−トコ−タ−機
の一方の送り出しロ−ルに装着し、他方、上記でコロナ
処理した透明バリア性フィルムを上記のドライラミネ−
トコ−タ−機の他方の送り出しロ−ルに装着し、次い
で、上記のコロナ処理した透明バリア性フィルムのコロ
ナ処理面に、上記の2軸延伸ポリプロピレンフィルムを
対向させて、その両者を下記の条件でドライラミネ−ト
して、本発明にかかる積層体を製造した。 接着剤:ウレタン系接着剤を使用 (主剤)タケネ−トA−515(武田薬品工業株式会社
製、商品名) (硬化剤)タケネ−トA−50(武田薬品工業株式会社
製、商品名) (溶剤)酢酸エチル (混合比)主剤:硬化剤:溶剤=10:1:100(重
量%) (コ−ト量)4.0g/m2 (ドライ)
ムを使用し、これをプラズマ化学気相成長装置の送り出
しロ−ルに装着し、下記の条件で厚さ140Åの酸化ケ
イ素の蒸着膜を形成して、透明バリア性フィルムを製造
した。 反応ガス混合比:ヘキサメチルジシロキサン:酸素ガ
ス:ヘリウム=1:10:10 真空チャンバ−内の真空度:5.0×10-6mbar 蒸着チャンバ−内の真空度:6.0×10-2mbar 冷却・電極ドラム供給電力:22kW フィルムの搬送速度:100m/分 蒸着面:コロナ処理面 蒸着膜の厚さ:140Å(蛍光X線分析法) (2).上記で製造した透明バリア性フィルムの酸化ケ
イ素の蒸着膜面に、下記の条件でコロナ処理を行った。
その結果、酸化ケイ素の蒸着膜表面の表面張力は、39
dynから60dynに向上した。 出力:10Kw 処理速度:100m/min (3).次に、厚さ25μmの未延伸ポリプロピレンフ
ィルムを使用し、これをドライラミネ−トコ−タ−機の
一方の送り出しロ−ルに装着し、他方、上記でコロナ処
理した透明バリア性フィルムを上記のドライラミネ−ト
コ−タ−機の他方の送り出しロ−ルに装着し、次いで、
上記のコロナ処理した透明バリア性フィルムのコロナ処
理面に、上記の未延伸ポリプロピレンフィルムを対向さ
せて、その両者を下記の条件でドライラミネ−トして、
積層体を製造した。 接着剤:ウレタン系接着剤を使用 (主剤)タケネ−トA−515(武田薬品工業株式会社
製、商品名) (硬化剤)タケネ−トA−50(武田薬品工業株式会社
製、商品名) (溶剤)酢酸エチル (混合比)主剤:硬化剤:溶剤=10:1:100(重
量%) (コ−ト量)4.0g/m2 (ドライ)
リア性フィルムおよび各積層体について、下記のデ−タ
を測定した。 (1).酸素透過度の測定 これは、温度23℃、湿度90%RHの条件で、米国、
モコン(MOCON)社製の測定機〔機種名、オクスト
ラン(OXTRAN)〕にて測定した。 (2).水蒸気透過度の測定 これは、温度40℃、湿度100%RHの条件で、米
国、モコン(MOCON)社製の測定機〔機種名、パ−
マトラン(PERMATRAN)〕にて測定した。 (3).表面平滑性の測定 これは、シ−ラント基材としての厚さ25μmの未延伸
ポリプロピレンフィルムと、厚さ20μmの2軸延伸ポ
リプロピレンフィルムについて測定した。 その測定法は、3次元表面粗さ測定器(東京精密株式会
社製、機種名、サ−フコム 590A−3DF)を用い
て測定を行った。表面粗さは、10点平均値(Rs)で
評価した。上記の(1)と(2)の測定結果について
は、下記の表1(透明バリア製フィルムについて)と表
2(積層体について)に示し、また、上記の(3)の測
定結果については、下記の表3に示す。
y・23℃・90%RHの単位であり、また、水蒸気透
過度は、g/m2 /day・40℃・100%RHの単
位である。
y・23℃・90%RHの単位であり、また、水蒸気透
過度は、g/m2 /day・40℃・100%RHの単
位である。
うに、実施例1のものは、透明バリア性フィルムおよび
積層体について、いずれも、酸素透過度および水蒸気透
過度において良好であったが、これに対し、比較例1の
ものは、そのいずれも、劣っていた。特に、酸素透過度
においては、実施例1のものと、比較例1のものとで
は、有意な差が観察された。以上のことから、シ−ラン
トフィルムに無機酸化物の蒸着膜を形成させる方が、酸
素透過度および水蒸気透過度において優れていることが
判明した。次に、上記の表3に示す結果より明らかなよ
うに、未延伸ポリプロピレンフィルの平滑性は、2軸延
伸ポリプロピレンフィルムのそれよりも高いことが確認
された。
は、無機酸化物の蒸着膜を形成する際に、プラスチック
基材として、2軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用す
る代わりに、表面平滑性に優れているシ−ラント基材を
使用することに着目し、而して、該シ−ラント基材の一
方の面に、プラズマ化学気相成長法等を利用して、無機
酸化物の蒸着膜を形成し、これにより、無機酸化物の蒸
着膜を、シ−ラント基材の表面に、連続状に、均一に、
かつ、その表面を完全に覆う状態で形成することがで
き、更に、該無機酸化物の蒸着膜を有するシ−ラント基
材の無機酸化物の蒸着膜面に、2軸延伸ポリプロピレン
フィルムを積層することにより、例えば、プラズマ化学
気相成長法による無機酸化物の蒸着膜を形成する際に、
2軸延伸ポリプロピレンフィルムの表面の黄変、あるい
は、褐変、更には、化学的ないし熱的な劣化等を防止
し、かつ、上記のように2軸延伸ポリプロピレンフィル
ムを積層することにより、間接的に、その表面を完全に
覆う無機酸化物の蒸着膜を形成することができ、更に、
その積層に際し、積層接着剤等を介して積層することに
より、無機酸化物の蒸着膜の密着強度を向上させ、終極
的には、透明性を有し、酸素ガスあるいは水蒸気等に対
するバリア性に充分に満足し得る透明バリア性フィル
ム、それを使用した積層体および包装用容器を製造する
ことができるというものである。本発明においては、特
に、表面平滑性に劣る2軸延伸ポリプロピレンフィルム
の表面にプラズマ化学気相成長法による無機酸化物の蒸
着膜を形成しても、酸素ガスあるいは水蒸気等に対する
充分なバリア性を得られないが、表面平滑性に優れてい
る未延伸ポリプロピレンフィルムの表面にプラズマ化学
気相成長法による無機酸化物の蒸着膜を形成することに
より、酸素ガスあるいは水蒸気等に対するバリア性に優
れた、特に、酸素ガスに対するバリア性において格段に
優れている透明バリア性フィルムを製造することができ
るという利点を有するものである。また、本発明におい
ては、有機珪素化合物等の安価な蒸着原料を使用し、更
に、低真空度で、プラズマ化学気相成長法により、無機
酸化物の蒸着膜を形成可能とするものであり、その製造
コストの低減化になるものである。更に、本発明におい
ては、未延伸ポリプロピレンフィルム等のシ−ラントフ
ィルムの表面に無機酸化物の蒸着膜を形成することか
ら、例えば、2軸延伸ポリプロピレンフィルム等の表面
に無機酸化物の蒸着膜を形成することと比べて、バリア
性、あるいは、コスト的にも優れているものである。
その一例の層構成を示す断面図である。
その一例の層構成を示す断面図である。
て製造した積層体についてその一例の層構成を示す断面
図である。
て製造した積層体についてその一例の層構成を示す断面
図である。
た積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構
成を示す斜視図である。
た積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構
成を示す平面図である。
た積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構
成を示す斜視図である。
た積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構
成を示す平面図である。
た積層体を使用して製袋ないし製函した包装用容器の構
成を示す斜視図である。
成図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 シ−ラント基材の一方の面に、プラズマ
化学気相成長法による無機酸化物の薄膜からなるバリア
層を設けた構成からなることを特徴とする透明バリア性
フィルム。 - 【請求項2】 シ−ラント基材の表面粗さが、10点平
均粗さRsで1.4μm以下の範囲内の表面平滑性を有
することを特徴とする上記の請求項1に記載する透明バ
リア性フィルム。 - 【請求項3】 シ−ラント基材が、未延伸ポリプロピレ
ンフィルムであることを特徴とする上記の請求項1また
は2に記載する透明バリア性フィルム。 - 【請求項4】 シ−ラント基材が、ヒ−トシ−ル性を有
するポリオレフィン系樹脂の2ないしそれ以上からなる
共押し出し積層体フィルムから構成したことを特徴とす
る上記の請求項1、2または3に記載する透明バリア性
フィルム。 - 【請求項5】 無機酸化物の薄膜からなるバリア層が、
酸化ケイ素の薄膜からなるバリア層であり、更に、該酸
化ケイ素の薄膜中に、炭素、水素、ケイ素または酸素か
らなる元素の1種または2種以上からなる化合物を少な
くとも一種類含有していることを特徴とする上記の請求
項1、2、3または4に記載する透明バリア性フィル
ム。 - 【請求項6】 酸化ケイ素の薄膜からなるバリア層が、
プラズマ化学気相成長法による酸化ケイ素の蒸着膜から
なるバリア層であることを特徴とする上記の請求項5に
記載する透明バリア性フィルム。 - 【請求項7】 酸化ケイ素の蒸着膜からなるバリア層
が、ケイ素と酸素とを構成元素とし、更に、炭素、水
素、または、酸素の一種以上の元素を微量構成元素とし
て含有していることを特徴とする上記の請求項6に記載
する透明バリア性フィルム。 - 【請求項8】 無機酸化物の薄膜からなるバリア層が、
炭素を含有し、更に、その炭素量がバリア層の深さ方向
に減少していることを特徴とする上記の請求項1、2、
3、4、5、6または7に記載する透明バリア性フィル
ム。 - 【請求項9】 無機酸化物の薄膜からなるバリア層が、
膜厚400Å以下であることを特徴とする上記の請求項
1、2、3、4、5、6、7または8に記載する透明バ
リア性フィルム。 - 【請求項10】 酸素透過度が、10cc/m2 /da
y(23℃/90%RH)以下であることを特徴とする
上記の請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9
に記載する透明バリア性フィルム。 - 【請求項11】 シ−ラント基材の一方の面に、プラズ
マ化学気相成長法による無機酸化物の薄膜からなるバリ
ア層を有する透明バリア性フィルムのバリア層の面に、
基材フィルムを積層した構成からなることを特徴とする
積層体。 - 【請求項12】 基材フィルムが、2軸延伸ポリプロピ
レンフィルムであることを特徴とする上記の請求項11
に記載する積層体。 - 【請求項13】 基材フィルムの上に、更に、ヒ−トシ
−ル性を有するポリオレフィン系樹脂層を設けることを
特徴とする上記の請求項11または12に記載する積層
体。 - 【請求項14】 シ−ラント基材の一方の面に、プラズ
マ化学気相成長法による無機酸化物の薄膜からなるバリ
ア層を有する透明バリア性フィルムのバリア層の面に、
基材フィルムを積層した構成からなる積層体を使用し、
これを製袋または製函してなることを特徴とする包装用
容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28928997A JP3953597B2 (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28928997A JP3953597B2 (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11105190A true JPH11105190A (ja) | 1999-04-20 |
| JP3953597B2 JP3953597B2 (ja) | 2007-08-08 |
Family
ID=17741259
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28928997A Expired - Fee Related JP3953597B2 (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3953597B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001225409A (ja) * | 2000-02-16 | 2001-08-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 |
| JP2001353806A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-25 | Dainippon Printing Co Ltd | ハム・ソ−セ−ジ包装用積層体 |
| JP2003104386A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Toppan Printing Co Ltd | セラミックコーティングされたプラスチック容器 |
| JP2009166329A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Fujimori Kogyo Co Ltd | ガスバリア性フィルム、包装袋及びガスバリア性フィルムの製造方法 |
| JP2014223947A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-12-04 | 大日本印刷株式会社 | 薬液収納容器および薬液収納装置 |
| KR20190020763A (ko) | 2016-06-23 | 2019-03-04 | 도요보 가부시키가이샤 | 적층 폴리프로필렌 필름 |
| JP2020037187A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-12 | 大日本印刷株式会社 | 包装材料用積層体及び包装材料 |
| KR20200051851A (ko) | 2012-04-19 | 2020-05-13 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 적층 필름 |
-
1997
- 1997-10-07 JP JP28928997A patent/JP3953597B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001225409A (ja) * | 2000-02-16 | 2001-08-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 |
| JP2001353806A (ja) * | 2000-06-14 | 2001-12-25 | Dainippon Printing Co Ltd | ハム・ソ−セ−ジ包装用積層体 |
| JP2003104386A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Toppan Printing Co Ltd | セラミックコーティングされたプラスチック容器 |
| JP2009166329A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Fujimori Kogyo Co Ltd | ガスバリア性フィルム、包装袋及びガスバリア性フィルムの製造方法 |
| KR20200051851A (ko) | 2012-04-19 | 2020-05-13 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 적층 필름 |
| KR20210034108A (ko) | 2012-04-19 | 2021-03-29 | 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 | 적층 필름 |
| JP2014223947A (ja) * | 2013-04-23 | 2014-12-04 | 大日本印刷株式会社 | 薬液収納容器および薬液収納装置 |
| KR20190020763A (ko) | 2016-06-23 | 2019-03-04 | 도요보 가부시키가이샤 | 적층 폴리프로필렌 필름 |
| JPWO2017221781A1 (ja) * | 2016-06-23 | 2019-04-11 | 東洋紡株式会社 | 積層ポリプロピレンフィルム |
| KR20230019224A (ko) | 2016-06-23 | 2023-02-07 | 도요보 가부시키가이샤 | 적층 폴리프로필렌 필름 |
| JP2020037187A (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-12 | 大日本印刷株式会社 | 包装材料用積層体及び包装材料 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3953597B2 (ja) | 2007-08-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4879377B2 (ja) | 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器 | |
| JP4121619B2 (ja) | 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層体 | |
| JP4949542B2 (ja) | 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器 | |
| JP4569987B2 (ja) | 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
| JP3953597B2 (ja) | 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器 | |
| JP4090571B2 (ja) | 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層体 | |
| JP4028069B2 (ja) | 透明バリア性フィルム | |
| JP2001047546A (ja) | 積層材およびそれを使用した包装用容器 | |
| JPH10156998A (ja) | 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器 | |
| JP4028047B2 (ja) | 透明バリア性ナイロンフィルム、それを使用した積層体および包装用容器 | |
| JP3953598B2 (ja) | 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器 | |
| JP4028046B2 (ja) | 透明バリア性ポリプロピレンフィルム、それを使用した積層体および包装用容器 | |
| JP4390882B2 (ja) | 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器 | |
| JP2000355068A (ja) | ハム・ソ−セ−ジ包装用積層体 | |
| JP5073378B2 (ja) | 透明バリア性ポリプロピレンフィルムの製造法 | |
| JP2002179078A (ja) | 注出口付き袋 | |
| JPH11322981A (ja) | 透明バリア性フィルム | |
| JPH11322979A (ja) | 透明バリア性フィルムおよびその製造法 | |
| JP4156251B2 (ja) | ヒ−トシ−ル性素材、それを使用した積層体および包装用容器 | |
| JP2000233479A (ja) | 積層材およびそれを使用した包装用容器 | |
| JP2000153572A (ja) | バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材 | |
| JP2001225424A (ja) | 透明バリア性フィルムおよびそれを使用した積層体 | |
| JP2000233476A (ja) | 透明バリア性フィルム | |
| JPH11322982A (ja) | 透明バリア性フィルム | |
| JP2007303000A (ja) | 透明バリア性ナイロンフィルムの製造法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040922 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060531 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060607 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060803 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070404 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070425 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511 Year of fee payment: 7 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |