JPH1110660A - 防振ダンパーの製造方法 - Google Patents

防振ダンパーの製造方法

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JPH1110660A
JPH1110660A JP17131097A JP17131097A JPH1110660A JP H1110660 A JPH1110660 A JP H1110660A JP 17131097 A JP17131097 A JP 17131097A JP 17131097 A JP17131097 A JP 17131097A JP H1110660 A JPH1110660 A JP H1110660A
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JP
Japan
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case
cap
molding
soft resin
vibration damper
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JP17131097A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kaneko
良夫 金子
Masayuki Nishiyama
雅幸 西山
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振ダンパーの製造方法に関し、特に製造が
容易であり、しかも、ダンパー効果に優れた防振ダンパ
ーを提供できる。 【解決手段】 ケース30とキャップ40とを、熱可塑
性の軟質樹脂を用いてそれぞれ一次成形する一次成形工
程と、一次成形工程で成形されたケース30内に、粘性
流体を注入する注入工程と、ケース30の開放面を、一
次成形工程で成形されたキャップ40により塞いだ後、
ケース30とキャップ40との接合面の外周に、ケース
30及びキャップ40の軟質樹脂と溶着性の有る熱可塑
性樹脂を用いてシール体60を二次成形する二次成形工
程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、防振ダンパーの
製造方法に関し、特に製造が容易であり、しかも、ダン
パー効果に優れた防振ダンパーを提供することができる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】まず、防振ダンパーは、次の3つのパー
ツから構成されている。 1)ケース ケースは、一面が開放した中空構造を有する。 2)粘性流体 粘性流体としては、例えばシリコンオイル等を使用して
いる。
【0003】3)キャップ キャップは、ケースの開放面を密封するものである。つ
ぎに、上記した防振ダンパーの製造方法について説明す
る。従来の製造方法としては、次の2つの方法がある。
第1の方法としては、ケースとキャップとの接合面を接
着剤を用いて接合していた。
【0004】そして、ケースとキャップとは、例えばブ
チルゴムで成形していた。第2の方法としては、ケース
とキャップとの接合面を超音波溶着していた。そして、
超音波溶着を行うためには、ケースとキャップとの接合
面に剛性が必要なる。しかし、ケースには、弾性が必要
であるので、主要部を軟質樹脂で、蓋体との接合部分
を、例えばPP(ポリプロピレン)等の比較的剛性のあ
る樹脂で2色成形していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の2つの方法では、次のような問題点があった。まず、
接着剤を用いる第1の方法では、シール不良によるオイ
ル漏れのおそれがある。このため、従来の第1の方法で
は、検査、組立、成形工数が増加してしまうおそれがあ
る。
【0006】一方、超音波溶着する第2の方法では、ケ
ースを2色成形するのが、面倒で手数が掛かる。また、
PPは溶着性が悪いため、大型の溶着機を使用する必要
がある。そこで、請求項1〜5記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、次の点にある。 (請求項1)すなわち、請求項1記載の発明は、従来の
接着や超音波溶着に比較して、製造が容易で、しかもシ
ール性の高い防振ダンパーを製造することができるよう
にしたものである。
【0007】また、ケースとキャップとに、軟質樹脂を
用いることができるので、ダンパー効果の優れた製品を
製造することができるようにしたものである。 (請求項2)請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】すなわち、請求項2記載の発明は、同一金
型を用いて製造することができるようにすることで、製
造を一層、容易に行うことができるようにしたものであ
る。 (請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的と
する。
【0009】すなわち、請求項3記載の発明は、シール
体の剛性を高くすることで、ダンパー効果を損なうこと
なく、シール体を使用した取付時の剛性を向上すること
ができるようにしたものである。 (請求項4)請求項4記載の発明は、次の点を目的とす
る。
【0010】すなわち、請求項4記載の発明は、従来の
接着や超音波溶着に比較して、請求項1記載の発明と同
様に、製造が容易で、しかもシール性の高い防振ダンパ
ーを製造することができるようにしたものである。ま
た、ケースとキャップとに、軟質樹脂を用いることがで
きるので、ダンパー効果の優れた製品を製造することが
できるようにしたものである。 (請求項5)請求項5記載の発明は、上記した請求項1
〜4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点
を目的とする。
【0011】すなわち、請求項5記載の発明は、ダンパ
ー効果を損なうことなく、キャップを使用した取付時の
剛性を向上することがことができるようにしたものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上
記した各目的を達成するためになされたものであり、各
発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用い
て、以下に説明する。
【0013】なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形
態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限
定するものではない。また、図面番号も、発明の実施の
形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を
限定するものでない。 (請求項1)請求項1記載の発明は、次の点を特徴とす
る。
【0014】すなわち、本製造方法は、次の3の工程を
含む。 (1)一次成形工程 (2)注入工程 (3)二次成形工程 上記一次成形工程は、例えば図4に示すように、ケース
(30)とキャップ(40)とを、それぞれ一次成形する工程で
ある。
【0015】そして、上記ケース(30)とキャップ(40)と
は、熱可塑性の軟質樹脂を用いてそれぞれ一次成形され
る。なお、ケース(30)の軟質樹脂と、キャップ(40)の軟
質樹脂とは、同一の軟質樹脂を用いても良いし、或いは
異なる軟質樹脂を用いても良い。前記注入工程は、例え
ば図5に示すように、一次成形工程で成形されたケース
(30)内に、粘性流体(50)を注入する工程である。
【0016】前記二次成形工程は、例えば図6に示すよ
うに、ケース(30)の開放面を、一次成形工程で成形され
たキャップ(40)により塞いだ後、ケース(30)とキャップ
(40)との接合面の外周に、ケース(30)及びキャップ(40)
の軟質樹脂と溶着性の有る熱可塑性樹脂を用いてシール
体(60)を二次成形する工程である。そして、シール体(6
0)は、ケース(30)及びキャップ(40)の軟質樹脂と溶着性
の有る熱可塑性樹脂を用いて二次成形される。
【0017】なお、シール体(60)を成形する熱可塑性樹
脂は、ケース(30)及びキャップ(40)の両軟質樹脂と同一
の樹脂を用いても良いし、或いは溶着性の相性の良い異
なる樹脂を用いても良い。 (請求項2)請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0018】すなわち、一次成形工程で成形するケース
(30)及びキャップ(40)、並びに二次成形工程で成形する
シール体(60)を、例えば図4〜6に示すように、同一の
金型(A,B)内で成形している。 (請求項3)請求項3記載の発明は、上記した請求項1
又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴
とする。
【0019】すなわち、二次成形工程で成形するシール
体(60)は、一次成形工程で成形するケース(30)及びキャ
ップ(40)の軟質樹脂より硬度の高い熱可塑性樹脂で成形
されている。 (請求項4)請求項4記載の発明は、次の点を特徴とす
る。
【0020】すなわち、本製造方法は、次の3の工程を
含む。 (1)成形工程 (2)注入工程 (3)溶着工程 上記成形工程は、ケース(30)とキャップ(40)とを、それ
ぞれ成形する工程である。
【0021】そして、ケース(30)とキャップ(40)とは、
互いに溶着性を有する熱可塑性の軟質樹脂を用いてそれ
ぞれ成形される。なお、ケース(30)の軟質樹脂と、キャ
ップ(40)の軟質樹脂とは、同一の軟質樹脂を用いても良
いし、或いは異なる軟質樹脂を用いても良い。前記注入
工程は、成形工程で成形されたケース(30)内に、粘性流
体(50)を注入する工程である。
【0022】前記溶着工程は、ケース(30)の開放面にキ
ャップ(40)を位置させ、ケース(30)とキャップ(40)との
接合面をスピン溶着する工程である。 (請求項5)請求項5記載の発明は、上記した請求項1
〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の
点を特徴とする。
【0023】すなわち、二次成形工程で成形するシール
体(60)は、一次成形工程で成形するケース(30)及びキャ
ップ(40)の軟質樹脂より硬度の高い熱可塑性樹脂で成形
されている。
【0024】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)図1〜6は、本発明の実施の形態の一例
を示すものである。図1は、本製造方法により製造した
防振ダンパーの断面図、図2は防振ダンパーの使用状態
を示す斜視図、図3は防振ダンパーの分解断面図、図4
は一次成形工程を説明するための金型の側面図、図5は
注入工程を説明するための金型の側面図、図6は二次成
形工程を説明するための金型の側面図をそれぞれ示すも
のである。 (防振ダンパー)図1中、10は、本製造方法により製造
した防振ダンパーを示すものであり、このダンパー10
は、図2に示すように、車載用のCDプレーヤ20の振動
絶縁用に使用される。
【0025】上記CDプレーヤ20は、図2に示すよう
に、フレーム21内にシャーシ22を収納し、フレーム21と
シャーシ22との間に、防振ダンパー10及びスプリング23
を掛け渡し、シャーシ22をフレーム21の内部にフローテ
ィングさせている。なお、防振ダンパー10の使用部位
は、車載用のCDプレーヤ20に限らず、音響機器、映像
機器等の精密機械のほか、工作機械や電気製品の振動絶
縁用に広く使用することができる。
【0026】上記防振ダンパー10は、図3に示すよう
に、大別すると、次の4つのパーツから構成されてい
る。 1)ケース30 2)キャップ40 3)粘性流体50 4)シール材60 (ケース30)上記ケース30は、図1,3に示すように、
薄肉の袋状を成し、粘性流体50を収容するための、上面
が開放した中空部31を有する。そして、ケース30の開放
上縁部には、環状に張り出した鍔部32を設けている。ま
た、ケース30の底には、上方に向かって隆起した円筒状
の隆起部33を設けている。
【0027】そして、ケース30は、熱可塑性の軟質樹
脂、例えばTPE(熱可塑性エラストマー)により一体
成形される。上記TPEとしては、例えばエラストマー
AR730(アロン化成社製)、硬度35が好適であ
る。なお、ケース30は、上記エラストマーAR730
(アロン化成社製)に限らず、広くTPEを使用するこ
とができる。また、ケース30は、TPEだけに限らず、
例えばPP(ポリプロピレン)等を使用しても良い。 (キャップ40)前記キャップ40は、図1,3に示すよう
に、ケース30の中空部31の開放上面を密封するためのも
のであり、円盤形を成し、その外径をケース30の鍔部31
の外径に等しく設定している。
【0028】そして、キャップ40は、ケース30と同様
に、熱可塑性の軟質樹脂、例えばTPE(熱可塑性エラ
ストマー)により一体成形される。上記TPEとして
は、例えばエラストマーAR770(アロン化成社
製)、硬度70が好適である。キャップ40の硬度は、ケ
ース30より高く設定されている。これは、ケース30は、
ダンパー効果に富むように弾性が要求されるが、これに
対し、キャップ40は取付時の剛性が要求されるためであ
る。
【0029】なお、キャップ40は、上記エラストマーA
R770(アロン化成社製)に限らず、ケース30と同様
のエラストマーAR770(アロン化成社製)を用いる
ことができるばかりでなく、広くTPEを使用すること
ができる。また、キャップ40は、TPEだけに限らず、
例えばPP等を使用しても良い。また、キャップ40の上
面には、図1,3に示すように、成形時に使用する成形
用窪み部41を設けている。成形用窪み部41は、キャップ
40の中心に円形に形成され、底に向かって徐々に拡径し
た断面が台形形に形成されている。成形用窪み部41は、
後述するが、図5に示すように、型開きした際に、成形
後のキャップ40が落下しないようにするためのものであ
る。 (粘性流体50)前記粘性流体50は、図1に示すように、
ケース30の中空部31内に注入され、例えばシリコンオイ
ルが使用されている。
【0030】なお、粘性流体50は、シリコンオイルに限
らず、他の粘性流体50を使用しても良い。 (シール材60)前記シール材60は、図1,3に示すよう
に、ケース30の鍔部32とキャップ40とを接合及びシール
するためのものであり、ドーナツ型を成している。
【0031】そして、シール材60は、ケース30とキャッ
プ40との両軟質樹脂と溶着性の有る熱可塑性樹脂、例え
ばPPにより一体成形される。なお、PPは、オレフィ
ン系で、スチレン系のTPEとの密着性の相性が良い。
また、シール材60を、ケース30及びキャップ40と同様の
TPEを使用しても良く、TPE同士は勿論、密着性の
相性が良い。ただし、TPEは、PPに比較して高価で
あるので、PPを使用した方が、安価な防振ダンパー10
を提供することができる。
【0032】上記PPとしては、例えばK7019(チ
ッソ社製)が好適である。なお、シール材60は、上記K
7019(チッソ社製)に限らず、広くPPを使用する
ことができる。また、シール材60は、PPだけに限ら
ず、先に説明したように、ケース30及びキャップ40と同
様のTPEを使用しても良い。 (製造方法)上記した構成を有する防振ダンパー10は、
図示しないが、射出成形機を用いて製造され、射出成形
機には、図4〜6に示す一対の金型A,Bが使用されて
いる。
【0033】防振ダンパー10の製造方法は、次の3つの
工程に大別できる。 1)一次成形工程 2)注入工程 3)二次成形工程 (一次成形工程)一次成形工程は、図4に示すように、
ケース30とキャップ40とをそれぞれ一次成形する工程で
ある。
【0034】図4の下方に位置する固定側の金型Aに
は、パーティングラインPLより下方に向かって窪んだ
ケース成形用キャビティ70が形成されている。図4の上
方に位置する可動側の金型Bには、パーティングライン
PLより上方に向かって窪んだキャップ成形用キャビテ
ィ80が形成されている。具体的には、上記ケース成形用
キャビティ70には、図5に示すように、シール材60を成
形するためのキャビティを含んでいる。すなわち、ケー
ス成形用キャビティ70内には、図5に示すように、成形
後のケース30の鍔部32の周囲にシール材60を成形するた
めのキャビティを含んでいる。
【0035】これに対し、上方に位置する可動側の金型
Bには、図5に示すように、パーティングラインPLよ
り下方に向かって突出し、一次成形時に固定側の金型A
のケース成形用キャビティ70内にはまり込む中空部成形
用プランジャ81を設けている。また、上記金型Bには、
図5に示すように、パーティングラインPLより下方に
向かって突出し、一次成形時に固定側の金型Aのケース
成形用キャビティ70内にはまり込み、ケース成形用キャ
ビティ70内を一部塞ぐシール材成形用プランジャ82を設
けている。
【0036】一方、キャップ成形用キャビティ80内に
は、図5に示すように、その底から下方に向かって突出
した窪み部成形用プランジャ83を設けている。窪み部成
形用プランジャ83は、図5に示すように、型開きした際
に、成形後のキャップ40が落下しないようにするための
ものである。これに対し、下方に位置する固定側の金型
Aには、図5に示すように、パーティングラインPLよ
り下方に向かって突出し、一次成形時に可動側の金型B
のキャップ成形用キャビティ80内にはまり込み、ケース
成形用キャビティ70内を一部塞ぐシール材成形用プラン
ジャ71を設けている。
【0037】つぎに、上記金型A,Bを使用した一次成
形工程を説明する。まず、型締め後、ケース成形用キャ
ビティ70及びキャップ成形用キャビティ80内に各成形材
料をそれぞれ注入し、冷却して固化させ、ケース30とキ
ャップ40とを一次成形する。成形材料としては、先に説
明したように、例えばエラストマーAR770(アロン
化成社製)が、下方の金型Aのケース成形用キャビティ
70内に注入される。
【0038】また、例えばエラストマーAR730(ア
ロン化成社製)が、上方の金型Bのキャップ成形用キャ
ビティ80内に注入される。 (注入工程)注入工程は、図5に示すように、一次成形
工程で成形されたケース30の中空部31内に、粘性流体50
を注入する工程である。
【0039】具体的には、型開き後、金型Aのケース成
形用キャビティ70内に成形されたケース30の中空部31内
に、粘性流体50としての、例えばシリコンオイルを注入
する。 (二次成形工程)二次成形工程は、図6に示すように、
ケース30の開放面を、一次成形工程で成形されたキャッ
プ40により塞いだ後、ケース30とキャップ40との接合面
の外周にシール体60を二次成形する工程である。
【0040】具体的には、図5に示すように、上方の可
動側の金型Bを回転させ、固定側の金型Aのケース成形
用キャビティ70と、可動側の金型Bのキャップ成形用キ
ャビティ80とを突き合わせて型締めを行う。このとき、
図6に示すように、可動側の金型Bのシール材成形用プ
ランジャ82が、ケース成形用キャビティ70内から待避す
る。
【0041】同時に、図6に示すように、可動側の金型
Bのシール材成形用プランジャ71が、キャップ成形用キ
ャビティ80内から待避する。このため、突き合うケース
成形用キャビティ70とキャップ成形用キャビティ80との
間隔内に、図6に示すように、シール材成形用キャビテ
ィ90が形成される。その後、シール材成形用キャビティ
90内に成形材料を注入し、冷却して固化させ、シール体
60を二次成形する。
【0042】成形材料としては、先に説明したように、
例えばK7019(チッソ社製)が使用される。シール
体60は、図1に示すように、ケース30の鍔部32とキャッ
プ40との外周に成形され、両者の接合面を密着してシー
ルする。 (第2の実施の形態)図7〜9は、本発明の実施の形態
の第2の例を示すものである。
【0043】図7は、一次成形工程を説明するための金
型の側面図、図8は注入工程を説明するための金型の側
面図、図9は二次成形工程を説明するための金型の側面
図をそれぞれ示すものである。本実施の形態の特徴は、
先に説明した金型A,Bに代えて、金型A,B内にスラ
イドコア91を設けた点にある。
【0044】すなわち、一次成形時には、図7に示すよ
うに、ケース成形用キャビティ70及びキャップ成形用キ
ャビティ80内に、スライドコア91を突出させておく。一
次成形後、スライドコア91を、図9に示すように、ケー
ス成形用キャビティ70及びキャップ成形用キャビティ80
内から後退させることで、シール材成形用キャビティ90
を形成している。
【0045】つぎに、上記した金型A,Bを用いた製造
方法について説明する。まず、図7に示すように、型締
めした後、ケース成形用キャビティ70及びキャップ成形
用キャビティ80内に各成形材料をそれぞれ注入し、冷却
して固化させ、ケース30とキャップ40とを一次成形す
る。つぎに、型開き後、図8に示すように、金型Aのケ
ース成形用キャビティ70内に成形されたケース30の中空
部31内に、粘性流体50としての、例えばシリコンオイル
を注入する。
【0046】その後、上側の可動側の金型Aをスライド
させ、固定側の金型Aのケース成形用キャビティ70と、
可動側の金型Bのキャップ成形用キャビティ80とを突き
合わせて型締めを行う。このとき、スライドコア91を、
図9に示すように、ケース成形用キャビティ70及びキャ
ップ成形用キャビティ80内から後退させ、シール材成形
用キャビティ90を形成する。
【0047】その後、シール材成形用キャビティ90内に
成形材料を注入し、冷却して固化させ、シール体60を二
次成形する。 (第3の実施の形態)図10は、本発明の実施の形態の
第3の例を示すものである。図10は、本製造方法によ
り製造した防振ダンパーの断面図を示すものである。
【0048】本実施の形態の特徴は、先に説明した二次
成形工程に代えて、ケース30とキャップ40との接合面を
スピン溶着する溶着工程を採用した点にある。すなわ
ち、本製造方法は、次の3つの工程に大別できる。 1)成形工程 2)注入工程 3)溶着工程 上記成形工程は、先に図4を用いて説明した一次成形工
程と同様であり、又、成形材料も同様である。
【0049】前記注入工程も、先に図5を用いて説明し
た注入工程と同様であり、又、粘性流体50にも、同様に
例えばシリコンオイルが使用されている。前記溶着工程
は、上記成形工程により成形されたケース30の中空部31
の開放上面に、キャップ40を位置させ、ケース30の鍔部
32とキャップ40とを密着させながら、キャップ40を高速
回転させて、ケース30とキャップ40との接合面を溶着す
る。
【0050】本実施の形態によれば、金型A,Bのスラ
イドコア91を省くことができるので、金型の構造を簡便
にすることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1)請求項1記載の発明によれば、次のような
効果を奏する。
【0052】すなわち、請求項1記載の発明によれば、
従来の接着や超音波溶着に比較して、製造が容易で、し
かもシール性の高い防振ダンパーを製造することができ
る。また、ケースとキャップとに、軟質樹脂を用いるこ
とができるので、ダンパー効果の優れた製品を製造する
ことができる。 (請求項2)請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。
【0053】すなわち、請求項2記載の発明によれば、
同一金型を用いて製造することができるようにすること
で、製造を一層、容易に行うことができる。 (請求項3)請求項3記載の発明によれば、上記した請
求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のよう
な効果を奏する。
【0054】すなわち、請求項3記載の発明によれば、
シール体の剛性を高くすることで、ダンパー効果を損な
うことなく、シール体を使用した取付時の剛性を向上す
ることができる。 (請求項4)請求項4記載の発明によれば、次のような
効果を奏する。
【0055】すなわち、請求項4記載の発明によれば、
従来の接着や超音波溶着に比較して、請求項1記載の発
明と同様に、製造が容易で、しかもシール性の高い防振
ダンパーを製造することができる。また、ケースとキャ
ップとに、軟質樹脂を用いることができるので、ダンパ
ー効果の優れた製品を製造することができる。 (請求項5)請求項5記載の発明によれば、上記した請
求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、
次のような効果を奏する。
【0056】すなわち、請求項5記載の発明によれば、
ダンパー効果を損なうことなく、キャップを使用した取
付時の剛性を向上することがことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本製造方法により製造された防振ダンパーの断
面図である。
【図2】防振ダンパーの使用状態を示す斜視図である。
【図3】防振ダンパーの分解断面図である。
【図4】一次成形工程を説明するための金型の側面図で
ある。
【図5】注入工程を説明するための金型の側面図であ
る。
【図6】二次成形工程を説明するための金型の側面図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態の第2の例を示し、一次成
形工程を説明するための金型の側面図である。
【図8】図7の注入工程を説明するための金型の側面図
である。
【図9】図7の二次成形工程を説明するための金型の側
面図である。
【図10】本発明の実施の形態の第3の例を示し、本製
造方法により製造された防振ダンパーの断面図である。
【符号の説明】
10 防振ダンパー 20 CDプレーヤ 21 フレーム 22 シャーシ 23 スプリング 30 ケース 31 中空部 32 鍔部 33 隆起部 40 キャップ 41 成形用窪み部 50 粘性流体 60 シール材 70 ケース成形用キャ
ビティ 71 シール材成形用プランジャ 80 キャップ成形用キ
ャビティ 81 中空部成形用プランジャ 82 シール材成形用プ
ランジャ 83 窪み部成形用プランジャ 90 シール材成形用キ
ャビティ 91 スライドコア A,B 金型 PL パーティングライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が開放した中空のケースと、 前記ケースの中空内部に注入される粘性流体と、 前記ケースの開放面を密封するキャップとを有する防振
    ダンパーにおいて、 前記ケースと前記キャップとを、熱可塑性の軟質樹脂を
    用いてそれぞれ一次成形する一次成形工程と、 前記一次成形工程で成形された前記ケース内に、前記粘
    性流体を注入する注入工程と、 前記ケースの開放面を、前記一次成形工程で成形された
    前記キャップにより塞いだ後、前記ケースと前記キャッ
    プとの接合面の外周に、前記ケース及び前記キャップの
    前記軟質樹脂と溶着性の有る熱可塑性樹脂を用いてシー
    ル体を二次成形する二次成形工程とを含む防振ダンパー
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 一次成形工程で成形する前記ケース及び
    前記キャップ、並びに前記二次成形工程で成形する前記
    シール体を、同一の金型内で成形することを特徴とする
    請求項1記載の防振ダンパーの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記二次成形工程で成形する前記シール
    体は、前記一次成形工程で成形する前記ケース及び前記
    キャップの前記軟質樹脂より硬度の高い前記熱可塑性樹
    脂で成形されていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の防振ダンパーの製造方法。
  4. 【請求項4】 一面が開放した中空のケースと、 前記ケースの中空内部に注入される粘性流体と、 前記ケースの開放面を密封するキャップとを有する防振
    ダンパーの製造方法において、 前記ケースと前記キャップとを、互いに溶着性を有する
    熱可塑性の軟質樹脂を用いてそれぞれ成形する成形工程
    と、 前記成形工程で成形された前記ケース内に、前記粘性流
    体を注入する注入工程と、 前記ケースの開放面に前記キャップを位置させ、前記ケ
    ースと前記キャップとの接合面をスピン溶着する溶着工
    程とを含む防振ダンパーの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記キャップは、前記ケースの前記軟質
    樹脂より硬度の高い前記軟質樹脂で成形されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の防振
    ダンパーの製造方法。
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