JPH11107049A - ポリエステル系熱接着性複合繊維 - Google Patents

ポリエステル系熱接着性複合繊維

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JPH11107049A
JPH11107049A JP26953497A JP26953497A JPH11107049A JP H11107049 A JPH11107049 A JP H11107049A JP 26953497 A JP26953497 A JP 26953497A JP 26953497 A JP26953497 A JP 26953497A JP H11107049 A JPH11107049 A JP H11107049A
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JP
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polyester
aliphatic
block copolymer
mol
polyester segment
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Application number
JP26953497A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Tanaka
和彦 田中
Tatsuya Oshita
竜也 尾下
Masao Kawamoto
正夫 河本
Yoshinuki Maeda
佳貫 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な弾性性能を呈し、瞬間反発弾性、耐久
性に優れ、永久圧縮歪が抑制された不織布やクッション
を構成する熱接着性複合繊維を提供する。 【解決手段】 融点が220℃以上の熱可塑性ポリエス
テル成分と、融点が160〜200℃のポリエステルエ
ステルブロック共重合体成分とからなる複合繊維であっ
て、溶融紡糸温度下、剪断速度103 sec-1における
熱可塑性ポリエステル成分の溶融粘度(MV1)とポリ
エステルエステルブロック共重合体成分の溶融粘度(M
V2)の比MV2/MV1≧0.8であり、MV1≧1
500(ポイズ)を満足し、かつ、該ポリエステルエス
テルブロック共重合体成分が繊維表面の50%以上を占
めることを特徴とするポリエステル系熱接着性複合繊
維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル系熱接
着性複合繊維に関するものである。詳細には、熱接着性
複合繊維を使用して得られた不織布やクッションは、良
好な弾性性能を呈し、瞬間反発弾性、耐久性に優れ、永
久圧縮歪が抑制される。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維詰綿は繊維や構造が固
定されていないため、使用中に形が崩れたり、繊維が移
動したり捲縮がへたったりして嵩や反発性が大きく低下
する問題があった。また、ポリエステル繊維を樹脂や低
い融点ポリマ−で接着した樹脂綿や固綿等では接着力が
弱い、接着部の耐久性が低く使用中に接着が破壊され形
態や反発性が大きく低下する、接着剤が固く成形される
ためクッション性の乏しいものしか得られない等の問題
点がある。また、このような問題を解決するために、低
融点のポリエ−テルエステルエラストマ−を表面に有す
るポリエステル系熱接着性複合繊維が提案されている
が、かかるエラストマ−は他の成分である熱可塑性ポリ
エステルとの溶融紡糸温度における溶融粘度差が大き
く、すなわち、該エラストマ−の溶融紡糸温度における
溶融粘度低下が大きく、熱可塑性ポリマ−との複合紡糸
が困難であり、両ポリマ−の界面で剥離が生じる問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題に鑑み、優れたクッション性を有し、その耐久
性、安定性に優れ、しかも通気性が高いクッション材を
簡単な工程で斑なく製造するに適したポリエステル系熱
接着性複合繊維を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、溶融紡糸温度
で特定の溶融粘度を有するポリエステルエステルエラス
トマ−を熱接着性成分とする熱接着性複合繊維をクッシ
ョン材に適用することにより、前記特性に優れたクッシ
ョン材が得られることを見出だした。
【0005】すなわち、本発明は、融点が220℃以上
の熱可塑性ポリエステル成分と、融点が160〜200
℃のポリエステルエステルブロック共重合体成分とから
なる複合繊維であって、該ポリエステルエステルブロッ
ク共重合体成分の重量分率が30〜95重量%であり、
溶融紡糸温度下、剪断速度103 sec-1における熱可
塑性ポリエステル成分の溶融粘度(MV1)とポリエス
テルエステルブロック共重合体成分の溶融粘度(MV
2)の比がMV2/MV1≧0.8であり、MV1≧1
500(ポイズ)を満足し、かつ該ポリエステルエステ
ルブロック共重合体成分が繊維表面の50%以上を占め
ることを特徴とするポリエステル系熱接着性複合繊維で
ある。
【0006】
【発明の実施形態】本発明の複合繊維の一成分を構成す
る熱可塑性ポリエステルは、融点が220℃以上であっ
て繊維形成性を有するものであればとくに限定する必要
はないが、なかでもポリエチレンテレフタレ−ト、ポリ
ブチレンテレフタレ−ト、これらに少量の第3成分を共
重合した共重合ポリエステルが好ましい。
【0007】好ましく用いられる第3成分としては、た
とえばイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸等のジカルボン酸成分、プロピレン
グリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ネオペンチルグリ
コ−ル、ポリエチレングリコ−ル、1,4−シクロヘキ
サンジメタノ−ル、5−ナトリウムスルホレゾルシン等
のジオ−ル成分、トリメリット酸、ピロメリット酸等の
多官能ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−オキシ
エトキシ安息香酸等のオキシカルボン酸などを挙げるこ
とができる。
【0008】また、本発明の複合繊維の他方成分を構成
するポリエステルエステルブロック共重合体は、該複合
繊維の溶融紡糸温度で、剪断速度103 sec-1におけ
る溶融粘度(MV2)がMV2≧1200(ポイズ)、
好ましくはMV2≧1500(ポイズ)を満足するブロ
ック共重合体であればよい。具体的には、(i)芳香族
ポリエステルセグメント(A)および脂肪族ポリエステ
ルセグメント(B)からなっていて、(a)芳香族ポリ
エステルセグメント(A)がジカルボン酸単位およびジ
オ−ル単位から主としてなり、該ジカルボン酸単位の7
0モル%以上が芳香族ジカルボン酸単位であって、かつ
該ジオ−ル単位の70モル%以上が炭素数2〜4の脂肪
族α,ω−ジオ−ル単位および1,4−シクロヘキサン
ジメタノ−ル単位から選ばれる少なくとも1種のジオ−
ル単位であり、(b)脂肪族ポリエステルセグメント
(B)がジカルボン酸単位およびジオ−ル単位から主と
してなる脂肪族ポリエステルセグメント(B1)および
ヒドロキシカルボン酸単位から主としてなる脂肪族ポリ
エステルセグメント(B2)の少なくとも一方からな
り、該脂肪族ポリエステルセグメント(B1)における
ジカルボン酸単位の60モル%以上が炭素数6〜14の
飽和脂肪族ジカルボン酸単位であってかつジオ−ル単位
の70モル%以上が炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単
位であり、そして該脂肪族ポリエステルセグメント(B
2)におけるヒドロキシカルボン酸単位の60モル%以
上が炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸
単位であり、(ii)前記芳香族ポリエステルセグメント
(A)/脂肪族ポリエステルセグメント(B)が重量比
で95/5〜30/70であり、(iii)水酸基濃度が1
0μ当量/g以下であり、そして、(iv)カルボキシル
基濃度が20μ当量/g以下であるブロック共重合体で
ある。
【0009】以下、本発明に係わるポリエステルエステ
ルブロック共重合体について説明する。該共重合体を構
成する芳香族ポリエステルセグメント(A)において、
芳香族ジカルボン酸単位の割合が、芳香族ポリエステル
セグメント(A)を構成する全ジカルボン酸単位に基づ
いて70モル%未満であると、ポリエステルエステルブ
ロック共重合体の耐熱性が低下して物性の良好なポリエ
ステルエステルブロック共重合体を得ることができず、
ひいては該ポリエステルエステルブロック共重合体を一
成分とする複合繊維を満足に溶融紡糸することができに
くくなる。該ポリエステルエステルブロック共重合体の
耐熱性を良好なものとし、該共重合体を一成分とする複
合繊維を満足に溶融紡糸するためには、ジカルボン酸単
位の80モル%以上が芳香族ジカルボン酸単位であるこ
とが好ましく、90モル%以上が芳香族ジカルボン酸単
位であることがより好ましい。
【0010】かかる芳香族ジカルボン酸単位としては、
分子量が400以下の芳香族ジカルボン酸に由来する芳
香族ジカルボン酸単位であればいずれでもよく、とくに
制限されるものではない。具体的にはフタル酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフ
ェニルジカルボン酸、ジフェニルエ−テルジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケト
ンジカルボン酸、スルホイソフタル酸ナトリウム等の芳
香族ジカルボン酸に由来する単位を挙げることができ
る。これらの芳香族ジカルボン酸は1種または2種以上
を併用することもできる。上述の芳香族ポリエステルセ
グメント(A)は、必要に応じて、30モル%未満、好
ましくは20モル%以下、より好ましくは10モル%以
下の他のジカルボン酸単位、たとえば1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸単位等の脂環式ジカルボン酸単位、
琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸等の脂肪族ジカルボン酸よりなる脂肪族ジカルボ
ン酸単位の1種または2種以上を併用することもでき
る。
【0011】また、芳香族ポリエステルセグメント
(A)において、炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−
ル単位および1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル単位
から選択される少なくとも1種のジオ−ル単位の割合
が、芳香族ポリエステルセグメント(A)を構成する全
ジオ−ル単位に基づいて、70モル%未満であると、ポ
リエステルエステルブロック共重合体の耐熱性が低下す
るとともに、複合繊維の強度、伸縮性等が低下すること
になる。かかる点において、炭素数2〜4の脂肪族α,
ω−ジオ−ル単位および1,4−シクロヘキサンジメタ
ノ−ル単位から選択される少なくとも1種のジオ−ル単
位の割合が芳香族ポリエステルセグメント(A)を構成
する全ジオ−ル単位の80モル%以上であることが好ま
しく、とくに90モル%以上であることが好ましい。
【0012】炭素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−ル単
位としては、1,4−ブタンジオ−ル、1,3−プロパ
ンジオ−ル、1,2−エチレングリコ−ルからなる単位
を挙げることができる。芳香族ポリエステルセグメント
(A)はこれらのジオ−ル単位および1,4−シクロヘ
キサンジメタノ−ル単位のうちの1種のみを有していて
も、2種以上を有していてもよい。
【0013】さらに、芳香族ポリエステルセグメント
(A)は必要に応じて、30モル%未満、好ましくは2
0モル%以下、より好ましくは10モル%以下の他のジ
オ−ル単位、たとえば1,5−ペンタンジオ−ル、1,
6−ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、3−
メチル−1,5−ペンタンジオ−ル、2−メチル−1,
8オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、1,1
0−デカンジオ−ル等の脂肪族ジオ−ル;シクロヘキサ
ンジオ−ル等の脂環式ジオ−ル;1,4−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシレングリコ−ル
等の芳香族ジオ−ルなどからなるジオ−ル単位の1種ま
たは2種以上を併用してもよい。また芳香族ポリエステ
ルセグメント(A)は少量(好ましくは全ポリオ−ルの
1モル%以下)であれば、必要に応じて、トリメチロ−
ルエタン、トリメチロ−ルプロパン、グリセリン、1,
2−ヘキサントリオ−ル、ペンタエリスリト−ル等の多
価アルコ−ルからなる単位を含んでいてもよい。
【0014】本発明に係わるポリエステルエステルブロ
ック共重合体は、その芳香族ポリエステルセグメント
(A)がポリ(テトラメチレンテレフタレ−ト)セグメ
ント、ポリ(テトラメチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレ−ト)セグメントおよびポリ(1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレ−ト)セグメントのう
ちの1種または2種以上から構成されていることが、該
共重合体の紡糸性の点で好ましい。
【0015】そして、該共重合体では、その脂肪族ポリ
エステルセグメント(B)がジカルボン酸単位およびジ
オ−ル単位から主としてなる脂肪族ポリエステルセグメ
ント(B1)、およびヒドロキシカルボン酸単位から主
としてなる脂肪族ポリエステルセグメント(B2)の少
なくとも一方からなることにも特徴を有する。
【0016】該脂肪族ポリエステルセグメント(B1)
において、炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボン酸の
割合が、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)を構成
する全ジカルボン酸単位に基づいて60モル%未満であ
ると、ポリエステルエステルブロック共重合体の弾性回
復性が低下するとともに、該共重合体を一成分とする複
合繊維の熱接着性、弾性性能が不良となる。270℃以
上での高温下での溶融滞留時におけるブロック共重合構
造のランダム構造化の抑制効果の点、該共重合体の弾性
性能、熱接着性等の点で、炭素数6〜14の飽和脂肪族
ジカルボン酸単位の割合は70モル%以上であることが
好ましく、80モル%以上であることがより好ましい。
【0017】また、脂肪族ポリエステルセグメント(B
1)における炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボン酸
単位としては、たとえばアジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、モノデカン二酸、
ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸等の
飽和脂肪族ジカルボン酸からなる単位を挙げることがで
き、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)はこれらの
飽和脂肪族ジカルボン酸単位の1種または2種以上を併
用することができる。
【0018】また、脂肪族ポリエステルセグメント(B
1)は、必要に応じて40モル%未満、好ましくは30
モル%以下、より好ましくは20モル%以下の他のジカ
ルボン酸単位、たとえばシクロヘキサンジカルボン酸等
の飽和脂環式ジカルボン酸;フタル酸、テレフタル酸、
イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;マレイン酸、フ
ナ−ル酸、イタコン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸;
テトラブロモフタル酸等のハロゲン含有ジカルボン酸な
どからなるジカルボン酸単位の1種または2種以上を有
していることができる。該脂肪族ポリエステルセグメン
ト(B1)は、上記したジカルボン酸単位と共に少量
(好ましくは全酸単位の1モル%以下)であればトリメ
リット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリカルバ
リル酸等の多価カルボン酸からなる単位を含んでいても
よい。
【0019】さらに該脂肪族ポリエステルセグメント
(B1)において、炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単
位の割合が、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)を
構成する全ジオ−ル単位に基づいて70モル%未満であ
ると、270℃以上の高温下での溶融滞留時におけるブ
ロック共重合構造のランダム構造化の抑制効果が低下
し、しかもポリエステルブロック共重合体の弾性回復
性、強伸度等が低下するとともに、該共重合体を一成分
とする複合繊維の強伸度、伸長回復性が低下して、高温
時の溶融粘度低下が大きくなり、複合紡糸工程性が低下
することになる。かかる点より、炭素数5〜12の脂肪
族ジオ−ル単位の割合が80モル%以上であることが好
ましく、90モル%以上であることがより好ましい。
【0020】該炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位と
しては、たとえば1,5−ペンタンジオ−ル、1,6−
ヘキサンジオ−ル、1,7−ヘプタンジオ−ル、1,8
−オクタンジオ−ル、1,9−ノナンジオ−ル、1,1
0−デカンジ−ル、1,11−モノデカンジオ−ル、
1,12−ドデカンジオ−ルからなる直鎖状の脂肪族ジ
オ−ル単位;ネオペンチルグリコ−ル、2,2−ジエチ
ル−1,3−プロパンジオ−ル、2−ブチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオ−ル、3−メチル−1,5−
ペンタンジオ−ル、2−メチル−1,8−オクタンジオ
−ル等の分岐を有する脂肪族ジオ−ル単位を挙げること
ができ、脂肪族ポリエステルセグメント(B1)は前記
した脂肪族ジオ−ル単位の1種のみを有していても、ま
たは2種以上を有していてもよい。ポリエステルエステ
ルブロック共重合体の弾性回復性、耐寒性、伸度等の性
質を良好なものとし、該共重合体を一成分とする複合繊
維の熱接着性、伸長回復性、耐久性等をより良好なもの
とするために、該炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位
のうち、分岐を有する炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル
単位の割合が30モル%以上であることが好ましく、4
0モル%以上、とくに50モル%以上であることが好ま
しい。
【0021】また、脂肪族ポリエステルセグメント(B
1)は必要に応じて、30モル%未満、好ましくは20
モル%以下、とくに10モル%以下の他のジオ−ル単位
の1種または2種以上を有していてもよくい。他にジオ
−ル単位としてはシクロヘキサンジオ−ル、シクロヘキ
サンジメタノ−ル等の脂環式ジオ−ル;1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシレング
リコ−ル等の芳香族ジオ−ルなどからなるジオ−ル単位
を挙げることができる。
【0022】脂肪族ポリエステルセグメント(B2)に
おいては、炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキシカル
ボン酸単位の割合が、脂肪族ポリエステルセグメント
(B2)を構成する全ヒドロキシカルボン酸単位に基づ
いて60モル%未満であると、ポリエステルエステルブ
ロック共重合体の弾性回復性が低下するとともに、該共
重合体を一成分とする複合繊維の熱接着性、弾性性能、
伸長回復性等も低下する。270℃以上の高温下での溶
融滞留時におけるブロック共重合体構造のランダム構造
化の抑制効果の点、上述の該共重合体および複合繊維の
諸物性の改良の点において、炭素数6〜10の飽和脂肪
族ヒドロキシカルボン酸単位の割合が80モル%以上、
とくに90モル%以上であることが好ましい。
【0023】脂肪族ポリエステルセグメント(B2)に
おける炭素数6〜10の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン
酸単位としては、ε−ヒドロキシカプロン酸、6−ヒド
ロキシエナント酸、7−ヒドロキシカプリル酸等の飽和
脂肪族ヒドロキシカルボン酸から誘導される単位を挙げ
ることができ、脂肪族ポリエステルセグメント(B2)
はこれらの飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸単位の1種
または2種以上を有していることができる。
【0024】そして、上記脂肪族ポリエステルセグメン
ト(B)は、上述した脂肪族ポリエステルセグメント
(B1)のみであっても、脂肪族ポリエステルセグメン
ト(B2)のみであっても、または脂肪族ポリエステル
セグメント(B1)と脂肪族ポリエステルセグメント
(B2)の両方から構成されていてもよく、脂肪族ポリ
エステルセグメント(B1)を有していることが高温下
で熱分解しにくい点で好ましい。
【0025】また、脂肪族ポリエステルセグメント
(B)は少量(好ましくは全ポリオ−ルの1モル%以
下)であれば必要に応じて、トリメチロ−ルエタン、ト
リメチロ−ルプロパン、グリセリン、1,2−ヘキサン
トリオ−ル、ペンタエリスリト−ル等の多価アルコ−ル
からなる単位を含んでいてもよい。
【0026】そして、本発明に係わるポリエステルエス
テルブロック共重合体は、上述した芳香族ポリエステル
セグメント(A)/脂肪族ポリエステルセグメント
(B)の割合が重量比で、前者/後者=95/5〜30
/70であることが必要である。芳香族ポリエステルセ
グメント(A)の割合が95重量%を越えると、該共重
合体の弾性性能が劣る上に、該共重合体を一成分とする
複合繊維の弾性性能が劣ったものとなる。一方、芳香族
ポリエステルセグメント(A)の割合が30重量%未満
になると、該共重合体の耐熱性が劣ったものとなり、ひ
いては該共重合体を一成分とする複合繊維の溶融紡糸性
が劣ったものとなる。かかる点より芳香族ポリエステル
セグメント(A)/脂肪族ポリエステルセグメント
(B)の割合は、前者/後者=90/10〜40/60
(重量比)であることが好ましく、とくに80/20〜
40/60(重量比)であることが好ましい。
【0027】さらに、本発明の複合繊維の熱接着性、接
着処理製品の弾性特性等の品質を確保するためには、該
共重合体を構成する芳香族ポリエステルセグメント
(A)の数平均分子量が約500〜10000、脂肪族
ポリエステルセグメント(B)の数平均分子量が約50
0〜10000であることが好ましい。
【0028】また、該共重合体の固有粘度は、フェノ−
ル/テトラクロロエタン混合溶媒(等重量比)中、30
℃で測定したときに、1.0dl/g以上であることが
好ましく、1.2dl/g以上、とくに1.4dl/g
以上であることが好ましい。
【0029】上記のポリエステルエステルブロック共重
合体はその水酸基濃度が10μ当量/g以下であること
が極めて重要な特徴である。該共重合体の水酸基濃度が
10μ当量/gを越えると、270℃以上の高温で溶融
滞留させた際に、芳香族ポリエステルセグメント(A)
と脂肪族ポリエステルセグメント(B)との間のエステ
ル交換反応が生じて、そのブロック共重合構造が失われ
てランダム構造化し、ポリエステルエステルブロック共
重合体本来の特性が失われ、該共重合体を一成分とする
複合繊維の上記特性が失われる。高温で溶融状態に滞留
させた際のブロック共重合構造の消失を一層効果的に抑
制するためには該共重合体の水酸基濃度が5μ当量/g
以下であることが好ましく、とくに3μ当量/g以下で
あることが好ましい。なお、本発明でいう「水酸基濃
度」とは下記に示す実施例に記載した方法によって測定
した水酸基濃度をいう。
【0030】さらに、上述の共重合体はそのカルボキシ
ル基濃度が20μ当量/g以下であることも重要な特徴
である。該共重合体のカルボキシル基濃度が20μ当量
/gを越えると、高温で溶融状態に滞留させた際に、芳
香族ポリエステルセグメント(A)と脂肪族ポリエステ
ルセグメント(B)との間のエステル交換反応が助長さ
れる傾向にあり、該共重合体の本来の特性が失われ、該
共重合体を一成分とする複合繊維の上記特性が失われ
る。しかも、カルボキシル基濃度が20μ当量/gを越
えると、該共重合体の耐加水分解性等の耐久性も低下す
る。かかる点より該共重合体のカルボキシル基濃度は1
0μ当量/g以下、とくに5μ当量/g以下であること
が好ましい。なお、本発明でいう「カルボキシル基濃
度」とは下記に示す実施例に記載した方法によって測定
したカルボキシル基濃度をいう。
【0031】本発明に係わるポリエステルエステルブロ
ック共重合体は上述したように(i)〜(iv)の要件を
満足していることが重要であり、かかる要件を満足する
ことによって該共重合体を一成分とする複合繊維、とく
に融点が220℃以上の熱可塑性ポリエステルと高温下
で複合紡糸しても、ブロック共重合構造が保持されてラ
ンダム構造化せず、したがって該複合繊維は良好な熱接
着性、接着処理製品の弾性特性等の品質を確保すること
ができるのである。
【0032】本発明に係わるポリエステルエステルブロ
ック共重合体は芳香族ポリエステルおよび脂肪族ポリエ
ステルをエステル交換反応させることにより得られる
が、芳香族ポリエステルおよび脂肪族ポリエステルの少
なくとも一方にシュウ酸チタンカリウムを触媒として用
いて製造されたポリエステルを使用すると、耐加水分解
性等の耐久性や色調に優れたポリエステルエステルブロ
ック共重合体が得られる。ひいては耐久性の向上した、
該共重合体を一成分とする複合繊維を得ることができる
のである。とくに、芳香族ポリエステルとしてポリブチ
レンテレフタレ−トを用いる場合には、シュウ酸チタン
カリウムを触媒として用いて製造されたものを使用する
ことにより、より一層の効果に優れたポリエステルエス
テルブロック共重合体、該共重合体を一成分とする複合
繊維を得ることができるのである。
【0033】上記ポリエステルエステルブロック共重合
体の融点は160〜200℃であることが必要である。
融点が200℃を越える場合には、不織布やクッション
材等を製造する時の処理温度を200℃以上にしなけれ
ばならず、かかる熱処理時に該ブロック共重合体の熱分
解が生じ、得られる接着処理製品の力学的特性や弾性性
能が低下することがある。また融点が160℃未満の場
合には、一般的にブロック共重合体の耐酸化劣化性が溶
融状態でより劣るため、通常接着処理に採用される18
0℃の熱処理温度の場合でも酸化分解を起こして目的と
する弾性性能や力学的特性を有する最終製品を得ること
ができない。これを防ぐために熱処理温度を下げること
も考えられるが、本発明の複合繊維を他種の繊維と混合
して使用する場合、該複合繊維の接着性が低下して本発
明の目的が達成されない場合がある。
【0034】上記のポリエステルエステルブロック共重
合体は、従来公知の、通常の共重合ポリエステルの製造
方法により得ることができる。具体的には原料を反応器
に入れ、触媒の存在下又は不存在下でエステル交換反応
あるいはエステル化反応を行い、序で触媒の存在下高真
空で重縮合反応を行い、所望の重合度に上げる方法であ
る。この際、必要に応じて酸化防止剤を添加することが
できる。
【0035】なお、本発明においては、かかるポリエス
テルエステルブロック共重合体に、通常のポリエステル
と同じく、艶消剤、顔料、紫外線吸収剤、架橋剤等の添
加剤を含有させてもさしつかえない。
【0036】本発明のポリエステル系熱接着性複合繊維
は、上述の融点が220℃以上の熱可塑性ポリエステル
と、融点が160〜200℃のポリエステルエステルブ
ロック共重合体とを複合紡糸したもである。かかる場合
複合比率はとくに限定されないが、複合繊維表面の50
%以上を占めていることが必要であり、たとえばサイド
バイサイド型、芯鞘型、それを偏芯させた偏芯芯鞘型等
の複合繊維を挙げることができる。中でも偏芯芯鞘型複
合繊維は熱処理等により容易に捲縮を発現させることが
できるので、カ−ド工程通過性が向上し好ましい。
【0037】また、本発明のポリエステル系熱接着性複
合繊維は、たとえば紡糸速度が1000m/分の場合に
は3.0〜3.5倍に延伸された繊維であることが好ま
しい。延伸された繊維により構成されたクッション材
は、未延伸の繊維により構成されたクッション材に比較
して弾力性に優れ、ヘタリも少ない。この理由は定かで
はないが、延伸された繊維が弛緩状態で熱処理されるこ
とにより、ブロック共重合体の非晶部分の緩和が生じて
より弾性特性に優れたポリマ−構造になるものと推定さ
れる。
【0038】さらには、本発明の複合繊維は熱収縮率が
低いことが好ましい。収縮率が高いと熱接着加工時に収
縮が過度に生じ、繊維間の熱接着効率が低下して得られ
るクッション材の反発性が低下するだけでなく、風合の
硬いものとなる。
【0039】本発明の複合繊維は、単独で不織布、クッ
ション材等の繊維集合体にしてもよいが、該複合繊維を
30重量%以上含む他の繊維との集合体として使用して
もよい。なかでも混合繊維として、ポリエチレンテレフ
タレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト等のポリエステ
ル繊維を用いる場合には、本発明の複合繊維同士の接着
だけでなく、かかるポリエステル繊維との接着性も良好
となるので好ましい。
【0040】本発明の複合繊維を含有する繊維集合体を
加熱処理して一体化する温度は、上述のポリエステルエ
ステルブロック共重合体の融点より20〜40℃高い温
度であり、該複合繊維が他の繊維と混合されている場合
には、該他の繊維の融点より低い温度であることが好ま
しい。この加熱処理温度が低いと、交絡部がうまく結合
することができなくなり、繊維の交絡部を融着一体化す
る数が減って、たとえばクッション材等の繊維集合体の
反発性が低下する。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳述するが、本
発明はこれら実施例により何等限定されることはない。
なお、実施例中の測定値は以下の方法により測定算出さ
れた値である。 (1)固有粘度 フェノ−ル/テトラクロロエタン等重量混合溶媒中に
て、30℃で測定した値である。 (2)水酸基濃度(μ当量/g) 該共重合体の水酸基濃度を、プロトンNMR[日本電子
社製、JEOLGX−500NMR]の測定により求め
た。 (3)カルボキシル基濃度(μ当量/g) 該共重合体のペレットを乾燥し、ベンジルアルコ−ルに
215℃の温度で3分間かけて溶解させ、溶解後にクロ
ロホルムを溶解液に投入した後、水酸化カリウムのメタ
ノ−ル溶液を用いてフェノ−ルレッドを指示薬として滴
定を行って中和点を求め、カルボキシル基濃度を算出し
た。
【0042】(4)融点(℃) 示差走査熱量計(メトラ−社製、DSC30型)を使用
し、昇温速度20℃/分で測定し、融解ピ−ク温度を求
めた。 (5)圧縮残留歪み(%) JIS K 6401に準拠して、70℃における圧縮
残留歪み、および常温での繰り返し圧縮残留歪みを測定
した。
【0043】参考例1 窒素気流下に、炭素数が10であるセバシン酸(Sb
A)20.2kgおよび炭素数が6である3−メチル−
1,5ペンタンジオ−ル(MPD)14.2kgを反応
器に仕込み、常圧下に200℃の温度で生成する水を系
外に留去しながらエステル化反応を行った。反応物の酸
価が10以下になった時点で、シュウ酸チタンカリウム
触媒11gを加えて250℃の温度で、200mmHg
から100mmHgまで徐々に減圧しながら反応を続け
た。反応物の酸価が1.0になった時点で真空ポンプで
徐々に真空度を上げて反応を完結させた(ポリエステル
と略称する)。固有粘度0.80のポリブチレンテレフ
タレ−ト3000gと上述のポリエステル7000g、
セバシン酸(SbA)20gおよびカルボジイミド化合
物 [住友バイエルウレタン株式会社製、「Stabaxol
I」]50gを用いて240℃の温度で0.3mmHg
の減圧下に150分間反応させた後、固相重合して表1
に示されるように、固有粘度1.9dl/g、水酸基濃
度3μ当量/g、カルボキシル基濃度5μ当量/gのポ
リエステルエステルブロック共重合体を得た。
【0044】参考例2〜4 表1に示す芳香族ポリエステルセグメントおよび脂肪族
ポリエステルセグメントを用いた以外は参考例1と同様
にしてポリエステルエステルブロック共重合体を得た。
得られた共重合体の固有粘度、水酸基濃度、カルボキシ
ル基濃度を表1に示す。ただし、参考例2においては芳
香族ポリエステルとしてポリエチレンテレフタレ−トを
使用しているので、共重合体を重合する温度を265℃
とし、反応時間を適宜変更して表1に示す物性のブロッ
ク共重合体を得た。
【0045】参考例5 ジメチルテレフタレ−ト、テトラメチレングリコ−ル、
数平均分子量2000のポリテトラメチレングリコ−ル
および触媒としてテトライソプロピルチタネ−トを反応
器に仕込みエステル化反応を行った後、減圧下で重縮合
反応を行い、固相重合して表1に示すポリエ−テルエス
テルエラストマ−を得た。
【0046】実施例1 参考例1で得られたポリエステルエステルブロック共重
合体(TPEE−1と略称する)と、固有粘度0.65
のポリエチレンタレフタレ−ト(PETと略称する)を
別々の押出機で溶融押出し、TPEE−1/PET=5
0/50(重量比)となるようにそれぞれギアポンプで
計量した後、紡糸パック内に供給し、口金温度290℃
で吐出し、1000m/分の速度で巻き取った。ついで
60℃の浴温で3.5倍に延伸し、仕上げ油剤を付与し
た後、クリンパ−にて機械捲縮を付与し、カッタ−に供
給して51mmの長さに切断し、4デニ−ルの熱接着性
複合短繊維を作成した。この繊維の断面は、サイドバイ
サイド型(最長/最短=1)断面構造とした。紡糸性、
延伸性は良好で問題はなかった。得られた複合繊維を乾
燥後51mmに切断した。この複合短繊維30重量%、
常法により得られた単繊維12デニ−ル、繊維長さ51
mmのポリエチレンテレフタレ−ト短繊維70重量%と
をカ−ドにより混綿しウエッブを得た。このウエッブを
重ね、密度0.035g/cm3 になるように平板型の
型に入れ、220℃で5分間熱処理を施し、平板型のク
ッション材を得た。得られたクッション材の特性を表2
に示す。
【0047】実施例2 ポリエステルエステルブロック共重合体として表1に示
されるTPEE−2を使用した以外は、実施例1と同様
にして紡糸、延伸、切断を施し、クッション剤を作製し
た。紡糸性、延伸性は問題はなかった。得られたクッシ
ョン材の特性を表2に示す。
【0048】実施例3 ポリエステルエステルブロック共重合体として表1に示
されるTPEE−3を使用した以外は、実施例1と同様
にして紡糸、延伸、切断を施し、クッション材を作製し
た。紡糸性、延伸性は問題はなかったが、連続紡糸性は
実施例1および2に比較すると多少劣ってはいたが、実
際的な問題はなかった。得られたクッション材の特性を
表2に示す。
【0049】実施例4 糸条の断面をサイドバイサイド型偏平(最長/最短=
4)断面構造とした以外は実施例1と同様にして紡糸、
延伸、切断を施し、クッション材を作製した。紡糸性、
延伸性は問題はなかったが、連続紡糸性は実施例1およ
び2に比較すると多少劣ってはいたが、実際的な問題は
なかった。得られたクッション材の特性を表2に示す。
【0050】実施例5 糸条の断面を偏芯芯鞘型(繊維表面は100%ブロック
共重合体)断面構造とした以外は実施例1と同様にして
紡糸、延伸を施し、クッション材を作製した。紡糸性、
延伸性は問題はなかったが、連続紡糸性は実施例1およ
び2に比較すると多少劣ってはいたが、実際的な問題は
なかった。得られたクッション材の特性を表2に示す。
【0051】比較例1 ポリエステルエステルブロック共重合体として表1に示
されるTPEE−4を使用した以外は、実施例1と同様
にして紡糸を行ったところ、断糸が頻繁に生じ、満足な
糸条を得ることができなかった。また糸条が得られたと
しても繊維間の膠着が激しかった。複合繊維を構成する
TPEE−4について、NMRで構造解析を行ったとこ
ろ、ポリマ−のランダム化がかなり進行しており、ラン
ダムポリマ−に近い構造に変化しており、また熱分析に
よる結晶化ピ−クはほとんど存在しなかった。
【0052】比較例2 ポリエステルエステルブロック共重合体として表1に示
されるTPEE−5(通常使用されるポリエ−テルエス
テルエラストマー)を使用した以外は、実施例1と同様
にして紡糸、延伸を行い、クッション材を作製した。紡
糸性は短時間では問題はなかったが、長時間になると紡
糸性は悪いものであったが、延伸性は問題はなかった。
得られたクッション材は圧縮残留歪みに劣るものであっ
た。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明の複合繊維からなる繊維集合体
は、加熱によって繊維間が熱融着され、この融着点は特
定の性能を有するポリエステルエステルブロック共重合
体から形成されているため、接着処理工程での弾性性能
や力学的特性等の特性の低下がなく、繊維集合体の強度
および弾性等の特性が極めて優れている。また繊維間の
接着性も良好なため、変形時の接着部分の破壊が少な
く、変形しやすいが回復性も良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 佳貫 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融点が220℃以上の熱可塑性ポリエステ
    ル成分と、融点が160〜200℃のポリエステルエス
    テルブロック共重合体成分とからなる複合繊維であっ
    て、溶融紡糸温度下、剪断速度103 sec-1における
    熱可塑性ポリエステル成分の溶融粘度(MV1)とポリ
    エステルエステルブロック共重合体成分の溶融粘度(M
    V2)の比MV2/MV1≧0.8であり、MV1≧1
    500(ポイズ)を満足し、かつ、該ポリエステルエス
    テルブロック共重合体成分が繊維表面の50%以上を占
    めることを特徴とするポリエステル系熱接着性複合繊
    維。
  2. 【請求項2】ポリエステルエステルブロック共重合体
    が、(i)芳香族ポリエステルセグメント(A)および
    脂肪族ポリエステルセグメント(B)からなっていて、 (a)芳香族ポリエステルセグメント(A)がジカルボ
    ン酸単位およびジオ−ル単位から主としてなり、該ジカ
    ルボン酸単位の70モル%以上が芳香族ジカルボン酸単
    位であって、かつ該ジオ−ル単位の70モル%以上が炭
    素数2〜4の脂肪族α,ω−ジオ−ル単位および1,4
    −シクロヘキサンジメタノ−ル単位から選ばれる少なく
    とも1種のジオ−ル単位であり、 (b)脂肪族ポリエステルセグメント(B)がジカルボ
    ン酸単位およびジオ−ル単位から主としてなる脂肪族ポ
    リエステルセグメント(B1)およびヒドロキシカルボ
    ン酸単位から主としてなる脂肪族ポリエステルセグメン
    ト(B2)の少なくとも一方からなり、該脂肪族ポリエ
    ステルセグメント(B1)におけるジカルボン酸単位の
    60モル%以上が炭素数6〜14の飽和脂肪族ジカルボ
    ン酸単位であってかつジオ−ル単位の70モル%以上が
    炭素数5〜12の脂肪族ジオ−ル単位であり、そして該
    脂肪族ポリエステルセグメント(B2)におけるヒドロ
    キシカルボン酸単位の60モル%以上が炭素数6〜10
    の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸単位であり、(ii)
    前記芳香族ポリエステルセグメント(A)/脂肪族ポリ
    エステルセグメント(B)が重量比で95/5〜30/
    70であり、(iii)水酸基濃度が10μ当量/g以下で
    あり、そして、(iv)カルボキシル基濃度が20μ当量
    /g以下であることを特徴とする請求項1記載のポリエ
    ステル系熱接着性複合繊維。
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