JPH11108176A - ロックアップクラッチの締結力制御装置 - Google Patents
ロックアップクラッチの締結力制御装置Info
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- JPH11108176A JPH11108176A JP28473997A JP28473997A JPH11108176A JP H11108176 A JPH11108176 A JP H11108176A JP 28473997 A JP28473997 A JP 28473997A JP 28473997 A JP28473997 A JP 28473997A JP H11108176 A JPH11108176 A JP H11108176A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロックアップ状態での所定のアップシフト変
速時にロックアップクラッチをスリップ状態に制御する
自動変速機において、ロックアップクラッチの制御圧の
応答遅れに起因する変速終了時のエンジン回転数の吹き
上がりを防止することを課題とする。 【解決手段】 ロックアップ状態での所定アップシフト
変速時に、その変速動作の前期はロックアップクラッチ
の制御圧を調整するデューティソレノイドバルブに出力
するデューティ率Dを小さくして(D=D1)、上記制
御圧を速やかに上昇させることによりロックアップクラ
ッチの滑りを促進すると共に、変速動作の後期は、上記
デューティ率Dを前期のデューティ率D1より大きくす
ることにより(D=D2)、変速終了までロックアップ
クラッチのスリップ量を適切に制御する。
速時にロックアップクラッチをスリップ状態に制御する
自動変速機において、ロックアップクラッチの制御圧の
応答遅れに起因する変速終了時のエンジン回転数の吹き
上がりを防止することを課題とする。 【解決手段】 ロックアップ状態での所定アップシフト
変速時に、その変速動作の前期はロックアップクラッチ
の制御圧を調整するデューティソレノイドバルブに出力
するデューティ率Dを小さくして(D=D1)、上記制
御圧を速やかに上昇させることによりロックアップクラ
ッチの滑りを促進すると共に、変速動作の後期は、上記
デューティ率Dを前期のデューティ率D1より大きくす
ることにより(D=D2)、変速終了までロックアップ
クラッチのスリップ量を適切に制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のトル
クコンバータに備えられるロックアップクラッチの締結
力制御装置に関し、車両用自動変速機の技術分野に属す
る。
クコンバータに備えられるロックアップクラッチの締結
力制御装置に関し、車両用自動変速機の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、
この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所
定の変速段に自動的に変速するように構成したものであ
るが、上記トルクコンバータに、そのエンジン側からの
入力部材と、変速歯車機構側への出力部材とを直結する
ロックアップクラッチが設けられることがある。
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、
この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦要素の選択的作動により切り換えて、所
定の変速段に自動的に変速するように構成したものであ
るが、上記トルクコンバータに、そのエンジン側からの
入力部材と、変速歯車機構側への出力部材とを直結する
ロックアップクラッチが設けられることがある。
【0003】このロックアップクラッチは、例えば当該
車両の車速とエンジンのスロットル開度等をパラメータ
として予め設定されたマップに従ってそのときの運転状
態に応じて制御され、例えばトルク増大作用が要求され
る高負荷低速領域では上記入、出力部材を完全に解放し
た状態(コンバータ状態)に、燃費性能が重視される低
負荷高速領域では上記両部材を完全に締結した状態(ロ
ックアップ状態)とされ、また、例えば低負荷低速領域
等の所定の運転領域では、良好な燃費性能を確保しなが
ら振動を吸収する等のために、上記両部材が所定の相対
回転数でスリップする状態で締結された状態(スリップ
状態)に制御されるようになっている。
車両の車速とエンジンのスロットル開度等をパラメータ
として予め設定されたマップに従ってそのときの運転状
態に応じて制御され、例えばトルク増大作用が要求され
る高負荷低速領域では上記入、出力部材を完全に解放し
た状態(コンバータ状態)に、燃費性能が重視される低
負荷高速領域では上記両部材を完全に締結した状態(ロ
ックアップ状態)とされ、また、例えば低負荷低速領域
等の所定の運転領域では、良好な燃費性能を確保しなが
ら振動を吸収する等のために、上記両部材が所定の相対
回転数でスリップする状態で締結された状態(スリップ
状態)に制御されるようになっている。
【0004】このスリップ状態の制御は、例えば特開昭
61−99763号公報に開示されているように、ロッ
クアップクラッチ作動用の油圧をデューティソレノイド
バルブ等によって調整して、該クラッチの締結力を制御
することにより、トルクコンバータの入、出力部材間の
相対回転数、即ちスリップ量を予め設定された目標スリ
ップ量に一致させるように行われるのが通例である。
61−99763号公報に開示されているように、ロッ
クアップクラッチ作動用の油圧をデューティソレノイド
バルブ等によって調整して、該クラッチの締結力を制御
することにより、トルクコンバータの入、出力部材間の
相対回転数、即ちスリップ量を予め設定された目標スリ
ップ量に一致させるように行われるのが通例である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のロッ
クアップクラッチを完全に締結する運転領域(ロックア
ップ領域)においても、変速時には該クラッチをスリッ
プ状態とすることがある。つまり、ロックアップ状態の
まま変速動作を行うと、その変速動作の終了時に、ロッ
クアップクラッチに設けられたトーショナルダンパを含
む駆動系で揺り戻しと称される捩り振動が発生すること
があり、変速の種類によっては、これがその変速時のシ
フトフィーリングを悪化させる原因となるのである。
クアップクラッチを完全に締結する運転領域(ロックア
ップ領域)においても、変速時には該クラッチをスリッ
プ状態とすることがある。つまり、ロックアップ状態の
まま変速動作を行うと、その変速動作の終了時に、ロッ
クアップクラッチに設けられたトーショナルダンパを含
む駆動系で揺り戻しと称される捩り振動が発生すること
があり、変速の種類によっては、これがその変速時のシ
フトフィーリングを悪化させる原因となるのである。
【0006】そこで、ロックアップ領域内で行われる例
えば加速中の3−4アップシフト変速等の所定の変速時
に、その変速動作中だけロックアップクラッチをスリッ
プ状態に制御するのであり、これによれば、上記の捩り
振動がロックアップクラッチの滑りにより吸収され、上
記のようなシフトフィーリングの悪化が回避されること
になるのである。
えば加速中の3−4アップシフト変速等の所定の変速時
に、その変速動作中だけロックアップクラッチをスリッ
プ状態に制御するのであり、これによれば、上記の捩り
振動がロックアップクラッチの滑りにより吸収され、上
記のようなシフトフィーリングの悪化が回避されること
になるのである。
【0007】その場合に、この制御は当該変速の開始時
にロックアップクラッチをロックアップ状態からスリッ
プ状態に移行させることにより行われ、変速開始時にデ
ューティソレノイドバルブ等によってロックアップクラ
ッチの解放用作動圧の供給制御を開始し、或は締結用作
動圧の低下制御を開始することになるが、このとき、制
御信号の出力に対する作動圧の変化の応答遅れのため
に、次のような不具合が発生するのである。
にロックアップクラッチをロックアップ状態からスリッ
プ状態に移行させることにより行われ、変速開始時にデ
ューティソレノイドバルブ等によってロックアップクラ
ッチの解放用作動圧の供給制御を開始し、或は締結用作
動圧の低下制御を開始することになるが、このとき、制
御信号の出力に対する作動圧の変化の応答遅れのため
に、次のような不具合が発生するのである。
【0008】つまり、図9に示すように、加速中のアッ
プシフト変速の動作が開始され、その動作がトルクフェ
ーズからイナーシャフェーズに移行してエンジン回転数
及びトルクコンバータの出力回転数であるタービン回転
数が低下し始めたとき(符号ア参照)に、デューティソ
レノイドバルブに出力する制御信号のデューティ率(1
ON−OFF周期におけるON時間の比率)を100%
から所定の値αまで低下させることにより、ロックアッ
プクラッチの解放圧を立ち上げ、これにより該クラッチ
の締結力を低下させてロックアップ状態からスリップ状
態に移行させるのでるが、このとき、上記デューティソ
レノイドバルブに出力する制御信号のデューティ率を速
やかに低下させても、上記解放圧は直ちには立ち上がら
ず、その上昇が遅れることになるのである(符号イ参
照)。
プシフト変速の動作が開始され、その動作がトルクフェ
ーズからイナーシャフェーズに移行してエンジン回転数
及びトルクコンバータの出力回転数であるタービン回転
数が低下し始めたとき(符号ア参照)に、デューティソ
レノイドバルブに出力する制御信号のデューティ率(1
ON−OFF周期におけるON時間の比率)を100%
から所定の値αまで低下させることにより、ロックアッ
プクラッチの解放圧を立ち上げ、これにより該クラッチ
の締結力を低下させてロックアップ状態からスリップ状
態に移行させるのでるが、このとき、上記デューティソ
レノイドバルブに出力する制御信号のデューティ率を速
やかに低下させても、上記解放圧は直ちには立ち上がら
ず、その上昇が遅れることになるのである(符号イ参
照)。
【0009】そのため、ロックアップクラッチは、変速
動作の前期においては、ほぼ完全に締結された状態が維
持される(符号ウ参照)と共に、変速動作の後期になっ
て急に滑り始め、アクセルペダルが踏み込まれている加
速中ということで、変速動作が終了してタービン回転数
が変速終了後の回転数まで低下した頃に、エンジン回転
数の所謂吹き上がりが発生するのである(符号エ参
照)。そして、この現象が乗員に違和感を与え、当該変
速時のシフトフィーリングを著しく悪化させることにな
るのである。
動作の前期においては、ほぼ完全に締結された状態が維
持される(符号ウ参照)と共に、変速動作の後期になっ
て急に滑り始め、アクセルペダルが踏み込まれている加
速中ということで、変速動作が終了してタービン回転数
が変速終了後の回転数まで低下した頃に、エンジン回転
数の所謂吹き上がりが発生するのである(符号エ参
照)。そして、この現象が乗員に違和感を与え、当該変
速時のシフトフィーリングを著しく悪化させることにな
るのである。
【0010】本発明は、ロックアップ領域における所定
の変速時にロックアップクラッチをスリップ状態に制御
する場合における上記のような不具合に対処するもの
で、当該変速時のシフトフィーリングを改善することを
課題とする。
の変速時にロックアップクラッチをスリップ状態に制御
する場合における上記のような不具合に対処するもの
で、当該変速時のシフトフィーリングを改善することを
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では次のような手段を用いる。
め、本発明では次のような手段を用いる。
【0012】まず、本願の請求項1に記載の発明(以
下、第1発明という)は、トルクコンバータの入力部材
と出力部材とを完全に締結するロックアップ状態と完全
に解放するコンバータ状態と両部材を相対回転可能に締
結するスリップ状態のいずれかに選択的に制御されるロ
ックアップクラッチと、該クラッチの締結力を調整する
締結力調整手段と、上記両部材間のスリップ量に関する
値を含む当該車両の走行状態を検出する走行状態検出手
段と、該走行状態検出手段で検出された走行状態に応じ
て上記ロックアップクラッチの状態を制御すると共に、
ロックアップ状態で行われる所定のアップシフト変速時
に該クラッチをスリップ状態とするように上記締結力調
整手段を制御するロックアップ制御手段とが備えられた
自動変速機におけるロックアップクラッチの締結力制御
装置において、上記ロックアップ制御手段は、上記所定
アップシフト変速時においてロックアップクラッチをロ
ックアップ状態からスリップ状態に制御するときに、該
クラッチの締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大
きくなるように、上記締結力調整手段を制御することを
特徴とする。
下、第1発明という)は、トルクコンバータの入力部材
と出力部材とを完全に締結するロックアップ状態と完全
に解放するコンバータ状態と両部材を相対回転可能に締
結するスリップ状態のいずれかに選択的に制御されるロ
ックアップクラッチと、該クラッチの締結力を調整する
締結力調整手段と、上記両部材間のスリップ量に関する
値を含む当該車両の走行状態を検出する走行状態検出手
段と、該走行状態検出手段で検出された走行状態に応じ
て上記ロックアップクラッチの状態を制御すると共に、
ロックアップ状態で行われる所定のアップシフト変速時
に該クラッチをスリップ状態とするように上記締結力調
整手段を制御するロックアップ制御手段とが備えられた
自動変速機におけるロックアップクラッチの締結力制御
装置において、上記ロックアップ制御手段は、上記所定
アップシフト変速時においてロックアップクラッチをロ
ックアップ状態からスリップ状態に制御するときに、該
クラッチの締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大
きくなるように、上記締結力調整手段を制御することを
特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明と同様の自動変速機にお
けるロックアップクラッチの締結力制御装置において、
締結力調整手段は、ロックアップ制御手段からの制御信
号の値に基づいてロックアップクラッチの締結力を調整
すると共に、ロックアップ制御手段は、上記所定アップ
シフト変速時においてロックアップクラッチをロックア
ップ状態からスリップ状態に制御するときに、該クラッ
チの締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくな
るように、上記締結力調整手段に出力する制御信号の値
を制御することを特徴とする。
発明という)は、上記第1発明と同様の自動変速機にお
けるロックアップクラッチの締結力制御装置において、
締結力調整手段は、ロックアップ制御手段からの制御信
号の値に基づいてロックアップクラッチの締結力を調整
すると共に、ロックアップ制御手段は、上記所定アップ
シフト変速時においてロックアップクラッチをロックア
ップ状態からスリップ状態に制御するときに、該クラッ
チの締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくな
るように、上記締結力調整手段に出力する制御信号の値
を制御することを特徴とする。
【0014】さらに、請求項3に記載の発明(以下、第
3発明という)は、車速に関する値を検出する車速検出
手段と、エンジン負荷に関する値を検出するエンジン負
荷検出手段と、車速及びエンジン負荷に関する値に応じ
て予め設定された変速特性と上記両検出手段で検出され
た車速及びエンジン負荷に関する値とに基づいて変速段
を制御する変速制御手段と、トルクコンバータの入力部
材と出力部材とを完全に締結するロックアップ状態と完
全に解放するコンバータ状態と両部材を相対回転可能に
締結するスリップ状態のいずれかに選択的に制御される
ロックアップクラッチと、該クラッチの締結力を調整す
る締結力調整手段と、車速及びエンジン負荷に関する値
に応じて予め設定されたロックアップ特性と上記両検出
手段で検出された車速及びエンジン負荷に関する値とに
基づいて上記ロックアップクラッチの状態を制御すると
共に、ロックアップ状態で上記変速制御手段により所定
のアップシフト変速が行われるときにロックアップクラ
ッチをスリップ状態とするように上記締結力調整手段を
制御するロックアップ制御手段とが備えられた自動変速
機におけるロックアップクラッチの締結力制御装置にお
いて、上記ロックアップ制御手段は、上記所定アップシ
フト変速時においてロックアップクラッチをロックアッ
プ状態からスリップ状態に制御するときに、該クラッチ
の締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくなる
ように、上記締結力調整手段を制御することを特徴とす
る。
3発明という)は、車速に関する値を検出する車速検出
手段と、エンジン負荷に関する値を検出するエンジン負
荷検出手段と、車速及びエンジン負荷に関する値に応じ
て予め設定された変速特性と上記両検出手段で検出され
た車速及びエンジン負荷に関する値とに基づいて変速段
を制御する変速制御手段と、トルクコンバータの入力部
材と出力部材とを完全に締結するロックアップ状態と完
全に解放するコンバータ状態と両部材を相対回転可能に
締結するスリップ状態のいずれかに選択的に制御される
ロックアップクラッチと、該クラッチの締結力を調整す
る締結力調整手段と、車速及びエンジン負荷に関する値
に応じて予め設定されたロックアップ特性と上記両検出
手段で検出された車速及びエンジン負荷に関する値とに
基づいて上記ロックアップクラッチの状態を制御すると
共に、ロックアップ状態で上記変速制御手段により所定
のアップシフト変速が行われるときにロックアップクラ
ッチをスリップ状態とするように上記締結力調整手段を
制御するロックアップ制御手段とが備えられた自動変速
機におけるロックアップクラッチの締結力制御装置にお
いて、上記ロックアップ制御手段は、上記所定アップシ
フト変速時においてロックアップクラッチをロックアッ
プ状態からスリップ状態に制御するときに、該クラッチ
の締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくなる
ように、上記締結力調整手段を制御することを特徴とす
る。
【0015】また、請求項4に記載の発明(以下、第4
発明という)は、上記第1発明〜第3発明のいずれかに
おいて、ロックアップ制御手段は、所定アップシフト変
速時にロックアップクラッチをロックアップ状態からス
リップ状態に制御する場合において、該クラッチの締結
力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくなるように
制御するときに、変速動作の後期の締結力を前期の締結
力とロックアップ状態での締結力との中間の大きさとす
るように、締結力調整手段もしくは締結力調整手段に出
力する制御信号の値を制御することを特徴とする。
発明という)は、上記第1発明〜第3発明のいずれかに
おいて、ロックアップ制御手段は、所定アップシフト変
速時にロックアップクラッチをロックアップ状態からス
リップ状態に制御する場合において、該クラッチの締結
力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくなるように
制御するときに、変速動作の後期の締結力を前期の締結
力とロックアップ状態での締結力との中間の大きさとす
るように、締結力調整手段もしくは締結力調整手段に出
力する制御信号の値を制御することを特徴とする。
【0016】また、請求項5に記載の発明(以下、第5
発明という)は、上記第1発明〜第4発明のいずれかに
おいて、ロックアップ制御手段は、所定アップシフト変
速時にロックアップクラッチをロックアップ状態からス
リップ状態に制御するときに、トルクコンバータの入、
出力部材間のスリップ量が所定値以上となった後は、そ
れ以前よりもロックアップクラッチの締結力が大きくな
るように、締結力調整手段もしくは締結力調整手段に出
力する制御信号の値を制御することを特徴とする。
発明という)は、上記第1発明〜第4発明のいずれかに
おいて、ロックアップ制御手段は、所定アップシフト変
速時にロックアップクラッチをロックアップ状態からス
リップ状態に制御するときに、トルクコンバータの入、
出力部材間のスリップ量が所定値以上となった後は、そ
れ以前よりもロックアップクラッチの締結力が大きくな
るように、締結力調整手段もしくは締結力調整手段に出
力する制御信号の値を制御することを特徴とする。
【0017】さらに、請求項6に記載の発明(以下、第
6発明という)は、同じく第1〜第4発明のいずれかに
おいて、ロックアップ制御手段は、所定アップシフト変
速時にロックアップクラッチをロックアップ状態からス
リップ状態に制御するときに、トルクコンバータの出力
部材の回転数が変速終了後の回転数より所定回転数高い
回転数まで低下した後は、それ以前よりもロックアップ
クラッチの締結力が大きくなるように、締結力調整手段
もしくは締結力調整手段に出力する制御信号の値を制御
することを特徴とする。
6発明という)は、同じく第1〜第4発明のいずれかに
おいて、ロックアップ制御手段は、所定アップシフト変
速時にロックアップクラッチをロックアップ状態からス
リップ状態に制御するときに、トルクコンバータの出力
部材の回転数が変速終了後の回転数より所定回転数高い
回転数まで低下した後は、それ以前よりもロックアップ
クラッチの締結力が大きくなるように、締結力調整手段
もしくは締結力調整手段に出力する制御信号の値を制御
することを特徴とする。
【0018】そして、請求項7に記載の発明(以下、第
7発明という)は、同じく第1〜第4発明のいずれかに
おいて、ロックアップ制御手段は、所定アップシフト変
速時にロックアップクラッチをロックアップ状態からス
リップ状態に制御するときに、トルクコンバータの入、
出力部材間のスリップ量が所定値以上となった時点と、
トルクコンバータの出力部材の回転数が変速終了後の回
転数より所定回転数高い回転数まで低下した時点のうち
の早い方の時点の後は、それ以前よりもロックアップク
ラッチの締結力が大きくなるように、締結力調整手段も
しくは締結力調整手段に出力する制御信号の値を制御す
ることを特徴とする。
7発明という)は、同じく第1〜第4発明のいずれかに
おいて、ロックアップ制御手段は、所定アップシフト変
速時にロックアップクラッチをロックアップ状態からス
リップ状態に制御するときに、トルクコンバータの入、
出力部材間のスリップ量が所定値以上となった時点と、
トルクコンバータの出力部材の回転数が変速終了後の回
転数より所定回転数高い回転数まで低下した時点のうち
の早い方の時点の後は、それ以前よりもロックアップク
ラッチの締結力が大きくなるように、締結力調整手段も
しくは締結力調整手段に出力する制御信号の値を制御す
ることを特徴とする。
【0019】上記のように構成することにより、本願各
発明によれば次の作用が得られる。
発明によれば次の作用が得られる。
【0020】まず、第1発明によれば、ロックアップ状
態で所定のアップシフト変速が行われる場合において、
ロックアップクラッチをスリップ状態に制御する場合
に、該クラッチの締結力が、変速動作の前期は比較的小
さく、後期は前期よりも大きくなるように制御されるの
で、変速動作の前期にロックアップクラッチの滑りが促
進されて、速やかに所定のスリップ状態に移行すること
になる。
態で所定のアップシフト変速が行われる場合において、
ロックアップクラッチをスリップ状態に制御する場合
に、該クラッチの締結力が、変速動作の前期は比較的小
さく、後期は前期よりも大きくなるように制御されるの
で、変速動作の前期にロックアップクラッチの滑りが促
進されて、速やかに所定のスリップ状態に移行すること
になる。
【0021】したがって、変速動作の前期はほぼ完全締
結状態に維持され、後期になって急激に滑り始める場合
のような変速動作の終了時におけるエンジン回転数の吹
き上がりが抑制されることになる。
結状態に維持され、後期になって急激に滑り始める場合
のような変速動作の終了時におけるエンジン回転数の吹
き上がりが抑制されることになる。
【0022】また、第2発明によれば、締結力調整手段
が、例えばデューティソレノイドバルブのように、ロッ
クアップ制御手段からの制御信号の値に基づいてロック
アップクラッチの締結力を調整するように構成された自
動変速機において上記第1発明の作用が得られ、また、
第3発明によれば、変速制御及びロックアップ制御が、
車速及びエンジン負荷に関する値に応じて予め設定され
た特性と各検出手段で検出された車速及びエンジン負荷
に関する値とに基づいて行われる自動変速機において、
上記第1発明の作用が得られることになる。
が、例えばデューティソレノイドバルブのように、ロッ
クアップ制御手段からの制御信号の値に基づいてロック
アップクラッチの締結力を調整するように構成された自
動変速機において上記第1発明の作用が得られ、また、
第3発明によれば、変速制御及びロックアップ制御が、
車速及びエンジン負荷に関する値に応じて予め設定され
た特性と各検出手段で検出された車速及びエンジン負荷
に関する値とに基づいて行われる自動変速機において、
上記第1発明の作用が得られることになる。
【0023】さらに、第4発明によれば、ロックアップ
状態における所定アップシフト変速時において、ロック
アップクラッチがロックアップ状態からスリップ状態に
制御される場合に、該クラッチの締結力が、まず変速動
作の前期に小さくなり、次いで変速動作の後期に、前期
よりは大きいが、ロックアップ状態よりは小さな値にな
るように制御されるので、上記第1発明〜第3発明と同
様に、変速動作の前期にロックアップクラッチの滑りが
促進されると共に、変速終了時における前述の揺り戻し
による捩り振動が効果的に抑制されることになる。
状態における所定アップシフト変速時において、ロック
アップクラッチがロックアップ状態からスリップ状態に
制御される場合に、該クラッチの締結力が、まず変速動
作の前期に小さくなり、次いで変速動作の後期に、前期
よりは大きいが、ロックアップ状態よりは小さな値にな
るように制御されるので、上記第1発明〜第3発明と同
様に、変速動作の前期にロックアップクラッチの滑りが
促進されると共に、変速終了時における前述の揺り戻し
による捩り振動が効果的に抑制されることになる。
【0024】また、第5発明によれば、ロックアップク
ラッチの締結力を変速動作前期の小さな状態から変速動
作後期の大きな状態に移行させる制御時点が、スリップ
量が所定値以上となった時点とされ、また、第6発明に
よれば、この時期がトルクコンバータの出力部材の回転
数が変速終了後の回転数より所定回転数高い回転数まで
低下した時点とされ、いずれも、締結力が適切なタイミ
ングで小さな状態から大きな状態に移行されることにな
る。
ラッチの締結力を変速動作前期の小さな状態から変速動
作後期の大きな状態に移行させる制御時点が、スリップ
量が所定値以上となった時点とされ、また、第6発明に
よれば、この時期がトルクコンバータの出力部材の回転
数が変速終了後の回転数より所定回転数高い回転数まで
低下した時点とされ、いずれも、締結力が適切なタイミ
ングで小さな状態から大きな状態に移行されることにな
る。
【0025】そして、第7発明によれば、ロックアップ
クラッチの締結力を変速動作前期の小さな状態から変速
動作後期の大きな状態に移行させる制御時点が、スリッ
プ量が所定値以上となった時点と、トルクコンバータの
出力部材の回転数が変速終了後の回転数より所定回転数
高い回転数まで低下した時点のうちの早い方の時点とさ
れ、したがって、締結力が適切なタイミングで遅滞なく
小さな状態から大きな状態に移行されることになる。
クラッチの締結力を変速動作前期の小さな状態から変速
動作後期の大きな状態に移行させる制御時点が、スリッ
プ量が所定値以上となった時点と、トルクコンバータの
出力部材の回転数が変速終了後の回転数より所定回転数
高い回転数まで低下した時点のうちの早い方の時点とさ
れ、したがって、締結力が適切なタイミングで遅滞なく
小さな状態から大きな状態に移行されることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0027】まず、図1の骨子図により本実施の形態に
係る自動変速機10の全体の機械的構成を説明する。
係る自動変速機10の全体の機械的構成を説明する。
【0028】この自動変速機10は、主たる構成要素と
して、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出
力により駆動される変速歯車機構として前後(以下、エ
ンジン側を前方、反エンジン側を後方とする)に隣接し
て配置された第1、第2遊星歯車機構30,40と、こ
れらの遊星歯車機構30,40でなる動力伝達経路を切
り換えるクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜
55及びワンウェイクラッチ56とを有し、これらによ
りDレンジにおける1〜4速、Sレンジにおける1〜3
速及びLレンジにおける1〜2速と、Rレンジにおける
後退速とが得られるようになっている。
して、トルクコンバータ20と、該コンバータ20の出
力により駆動される変速歯車機構として前後(以下、エ
ンジン側を前方、反エンジン側を後方とする)に隣接し
て配置された第1、第2遊星歯車機構30,40と、こ
れらの遊星歯車機構30,40でなる動力伝達経路を切
り換えるクラッチやブレーキ等の複数の摩擦要素51〜
55及びワンウェイクラッチ56とを有し、これらによ
りDレンジにおける1〜4速、Sレンジにおける1〜3
速及びLレンジにおける1〜2速と、Rレンジにおける
後退速とが得られるようになっている。
【0029】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速
機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て遊星歯車機構30,40側に出力されるようになって
いる。
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設され、かつ、変速
機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て遊星歯車機構30,40側に出力されるようになって
いる。
【0030】ここで、このトルクコンバータ20の後方
には、該トルクコンバータ20のケース21を介してエ
ンジン出力軸1に駆動されるオイルポンプ12が配置さ
れている。
には、該トルクコンバータ20のケース21を介してエ
ンジン出力軸1に駆動されるオイルポンプ12が配置さ
れている。
【0031】一方、上記第1、第2遊星歯車機構30,
40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギ
ヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,
42…42と、これらのピニオン32…32,42…4
2を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン
32…32,42…42に噛み合ったインターナルギヤ
34,44とで構成されている。
40は、いずれも、サンギヤ31,41と、このサンギ
ヤ31,41に噛み合った複数のピニオン32…32,
42…42と、これらのピニオン32…32,42…4
2を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン
32…32,42…42に噛み合ったインターナルギヤ
34,44とで構成されている。
【0032】そして、上記タービンシャフト27と第1
遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードク
ラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星
歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ
52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機
構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ
53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機
構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が
備えられている。
遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードク
ラッチ51が、同じくタービンシャフト27と第2遊星
歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ
52が、また、タービンシャフト27と第2遊星歯車機
構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ
53がそれぞれ介設されていると共に、第2遊星歯車機
構40のサンギヤ41を固定する2−4ブレーキ54が
備えられている。
【0033】さらに、第1遊星歯車機構30のインター
ナルギヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリ
ヤ43とが連結されて、これらと変速機ケース11との
間にローリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ5
6とが並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構
30のピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40の
インターナルギヤ44とが連結されて、これらに出力ギ
ヤ13が接続されている。
ナルギヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリ
ヤ43とが連結されて、これらと変速機ケース11との
間にローリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ5
6とが並列に配置されていると共に、第1遊星歯車機構
30のピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40の
インターナルギヤ44とが連結されて、これらに出力ギ
ヤ13が接続されている。
【0034】そして、この出力ギヤ13が、中間伝動機
構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギ
ヤ62に噛み合わされていると共に、該アイドルシャフ
ト61上の第2中間ギヤ63と差動装置70の入力ギヤ
71とが噛み合わされて、上記出力ギヤ13の回転が差
動装置70のデフケース72に入力され、該差動装置7
0を介して左右の車軸73,74が駆動されるようにな
っている。
構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギ
ヤ62に噛み合わされていると共に、該アイドルシャフ
ト61上の第2中間ギヤ63と差動装置70の入力ギヤ
71とが噛み合わされて、上記出力ギヤ13の回転が差
動装置70のデフケース72に入力され、該差動装置7
0を介して左右の車軸73,74が駆動されるようにな
っている。
【0035】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状
態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すよう
になる。
擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状
態と変速段との関係をまとめると、次の表1に示すよう
になる。
【0036】
【表1】 なお、図1の骨子図に示すトルクコンバータ20は、具
体的には図2に示すように構成されており、これを詳し
く説明すると、このトルクコンバータ20は、エンジン
出力軸1に取り付けられたケース21内の反エンジン側
の半部に該ケース21に一体的に設けられた多数の羽根
でなるポンプ22と、ケース21内のエンジン側の半部
に該ケース21に対して回転自在にかつ上記ポンプ22
に対向させて配置された同じく多数の羽根でなるタービ
ン23と、該ポンプ22とタービン23との間の内周部
に配置されて、変速機ケース11にワンウェイクラッチ
24を介して支持されて所定方向にのみ回転可能とされ
た同じく多数の羽根でなるステータ25とを有する。そ
して、上記タービン23のボス23aがタービンシャフ
ト27にスプライン結合され、該タービンシャフト27
を介してタービン23の回転が反エンジン側に取り出さ
れるようになっている。
体的には図2に示すように構成されており、これを詳し
く説明すると、このトルクコンバータ20は、エンジン
出力軸1に取り付けられたケース21内の反エンジン側
の半部に該ケース21に一体的に設けられた多数の羽根
でなるポンプ22と、ケース21内のエンジン側の半部
に該ケース21に対して回転自在にかつ上記ポンプ22
に対向させて配置された同じく多数の羽根でなるタービ
ン23と、該ポンプ22とタービン23との間の内周部
に配置されて、変速機ケース11にワンウェイクラッチ
24を介して支持されて所定方向にのみ回転可能とされ
た同じく多数の羽根でなるステータ25とを有する。そ
して、上記タービン23のボス23aがタービンシャフ
ト27にスプライン結合され、該タービンシャフト27
を介してタービン23の回転が反エンジン側に取り出さ
れるようになっている。
【0037】また、ケース21内には、上記タービン2
3と一体回転し、かつ、該タービン23に対して軸方向
にスライド可能とされたロックアップクラッチ26が内
蔵されている。このロックアップクラッチ26は、ケー
ス21内のエンジン側の平面部21aに対向するように
配置されており、該ロックアップクラッチ26が上記ケ
ース平面部21aに締結されたときに、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービンシャフト27とが結
合されるようになっている。
3と一体回転し、かつ、該タービン23に対して軸方向
にスライド可能とされたロックアップクラッチ26が内
蔵されている。このロックアップクラッチ26は、ケー
ス21内のエンジン側の平面部21aに対向するように
配置されており、該ロックアップクラッチ26が上記ケ
ース平面部21aに締結されたときに、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービンシャフト27とが結
合されるようになっている。
【0038】そして、このロックアップクラッチ26
は、ケース21内における該クラッチ26の背部の室、
即ちリヤ室26a内の作動油の圧力によりケース平面部
21aに対して締結方向に付勢されていると共に、該ロ
ックアップクラッチ26とケース平面部21aとの間に
設けられた室、即ちフロント室26bに供給される作動
圧により解放され、また、このフロント室26bに供給
される作動圧を調整することにより、スリップ状態に制
御されるようになっている。
は、ケース21内における該クラッチ26の背部の室、
即ちリヤ室26a内の作動油の圧力によりケース平面部
21aに対して締結方向に付勢されていると共に、該ロ
ックアップクラッチ26とケース平面部21aとの間に
設けられた室、即ちフロント室26bに供給される作動
圧により解放され、また、このフロント室26bに供給
される作動圧を調整することにより、スリップ状態に制
御されるようになっている。
【0039】ここで、当該自動変速機10に備えられた
油圧回路のうちの上記ロックアップクラッチ26の制御
用部分の構成を簡単に説明すると、図2に示すように、
この油圧回路80には、ロックアップクラッチ26のリ
ヤ室26a及びフロント室26bに対する作動圧の給排
を制御するロックアップコントロールバルブ81が備え
られ、該バルブ81に、油圧源から一定圧に調整された
コンバータ圧を供給するライン82と、パイロット圧を
供給するライン83と、デューティソレノイドバルブ8
4で生成された制御圧を供給するライン85とが接続さ
れている。
油圧回路のうちの上記ロックアップクラッチ26の制御
用部分の構成を簡単に説明すると、図2に示すように、
この油圧回路80には、ロックアップクラッチ26のリ
ヤ室26a及びフロント室26bに対する作動圧の給排
を制御するロックアップコントロールバルブ81が備え
られ、該バルブ81に、油圧源から一定圧に調整された
コンバータ圧を供給するライン82と、パイロット圧を
供給するライン83と、デューティソレノイドバルブ8
4で生成された制御圧を供給するライン85とが接続さ
れている。
【0040】そして、上記ライン83からパイロット圧
が供給されていないときには、図示のように、スプール
81aがスプリング81bの付勢力により図面上の右側
に位置して、上記ライン82からのコンバータ圧をライ
ン86を介してロックアップクラッチ26のフロント室
26bに供給することにより、該クラッチ26が解放さ
れるようになっており(コンバータ状態)、また、上記
パイロット圧が供給されると、スプール81aがスプリ
ング81bの付勢力に抗して図面上の左側に移動するこ
とにより、上記コンバータ圧がライン87を介してロッ
クアップクラッチ26のリヤ室26aに供給され、これ
により、該クラッチ26が締結されるようになっている
(ロックアップ状態)。
が供給されていないときには、図示のように、スプール
81aがスプリング81bの付勢力により図面上の右側
に位置して、上記ライン82からのコンバータ圧をライ
ン86を介してロックアップクラッチ26のフロント室
26bに供給することにより、該クラッチ26が解放さ
れるようになっており(コンバータ状態)、また、上記
パイロット圧が供給されると、スプール81aがスプリ
ング81bの付勢力に抗して図面上の左側に移動するこ
とにより、上記コンバータ圧がライン87を介してロッ
クアップクラッチ26のリヤ室26aに供給され、これ
により、該クラッチ26が締結されるようになっている
(ロックアップ状態)。
【0041】そして、この締結状態においては、デュー
ティソレノイドバルブ84で生成されてライン85を介
して供給された制御圧がロックアップコントロールバル
ブ81及びライン86を介してフロント室26bに供給
され、これにより、ロックアップクラッチ26のリヤ室
26aに一定のコンバータ圧が供給されている状態でフ
ロント室26bに制御圧が供給されることになって、該
クラッチ26の締結力ないしトルクコンバータ20のポ
ンプ22とタービン23との間のスリップ量が上記制御
圧の大きさに応じて制御されることになる(スリップ状
態)。
ティソレノイドバルブ84で生成されてライン85を介
して供給された制御圧がロックアップコントロールバル
ブ81及びライン86を介してフロント室26bに供給
され、これにより、ロックアップクラッチ26のリヤ室
26aに一定のコンバータ圧が供給されている状態でフ
ロント室26bに制御圧が供給されることになって、該
クラッチ26の締結力ないしトルクコンバータ20のポ
ンプ22とタービン23との間のスリップ量が上記制御
圧の大きさに応じて制御されることになる(スリップ状
態)。
【0042】一方、この自動変速機10には、図3に示
すように、変速制御と上記のようなロックアップクラッ
チ26の制御とを行うコントロールユニット100が備
えられ、このコントロールユニット100に、当該車両
の車速を検出する車速センサ101からの信号、エンジ
ンのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ1
02からの信号、運転者により選択されているシフト位
置(レンジ)を検出するシフト位置センサ103からの
信号、トルクコンバータ20の入力回転数であるエンジ
ン回転数を検出するエンジン回転数センサ104からの
信号、トルクコンバータ20の出力回転数であるタービ
ン回転数を検出するタービン回転数センサ105からの
信号等が入力されるようになっている。
すように、変速制御と上記のようなロックアップクラッ
チ26の制御とを行うコントロールユニット100が備
えられ、このコントロールユニット100に、当該車両
の車速を検出する車速センサ101からの信号、エンジ
ンのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ1
02からの信号、運転者により選択されているシフト位
置(レンジ)を検出するシフト位置センサ103からの
信号、トルクコンバータ20の入力回転数であるエンジ
ン回転数を検出するエンジン回転数センサ104からの
信号、トルクコンバータ20の出力回転数であるタービ
ン回転数を検出するタービン回転数センサ105からの
信号等が入力されるようになっている。
【0043】そして、このコントロールユニット100
は、上記各センサ101〜105からの信号が示す当該
車両の走行状態、特に車速及びスロットル開度と、同じ
く車速及びスロットル開度をパラメータとして予め設定
された変速マップとに基づいて変速段を設定し、その変
速段が得られるように油圧回路80に備えられた複数の
変速用ソレノイドバルブ106…106に制御信号を出
力するようになっている。
は、上記各センサ101〜105からの信号が示す当該
車両の走行状態、特に車速及びスロットル開度と、同じ
く車速及びスロットル開度をパラメータとして予め設定
された変速マップとに基づいて変速段を設定し、その変
速段が得られるように油圧回路80に備えられた複数の
変速用ソレノイドバルブ106…106に制御信号を出
力するようになっている。
【0044】また、このコントロールユニット100
は、同じく上記各センサ101〜105からの信号が示
す当該車両の走行状態、特に車速及びスロットル開度
と、車速及びスロットル開度をパラメータとして予め設
定された例えば図4に示すようなロックアップマップと
に基づいてロックアップクラッチ26の制御領域を判定
し、その領域に応じて該ロックアップクラッチ26をコ
ンバータ状態、ロックアップ状態またはスリップ状態の
いずれかに制御するように、上記油圧回路80のロック
アップ用デューティソレノイドバルブ84に制御信号を
出力するようになっている。
は、同じく上記各センサ101〜105からの信号が示
す当該車両の走行状態、特に車速及びスロットル開度
と、車速及びスロットル開度をパラメータとして予め設
定された例えば図4に示すようなロックアップマップと
に基づいてロックアップクラッチ26の制御領域を判定
し、その領域に応じて該ロックアップクラッチ26をコ
ンバータ状態、ロックアップ状態またはスリップ状態の
いずれかに制御するように、上記油圧回路80のロック
アップ用デューティソレノイドバルブ84に制御信号を
出力するようになっている。
【0045】その場合に、図4に示すように、高車速側
に設定されたロックアップ領域には、上記変速マップに
設定された3−4アップシフト変速ラインが含まれてい
るので、この変速がロックアップ状態で行われることに
なるが、このとき、コントロールユニット100は、ロ
ックアップクラッチ26をスリップ状態に移行させる制
御を行うようになっている。
に設定されたロックアップ領域には、上記変速マップに
設定された3−4アップシフト変速ラインが含まれてい
るので、この変速がロックアップ状態で行われることに
なるが、このとき、コントロールユニット100は、ロ
ックアップクラッチ26をスリップ状態に移行させる制
御を行うようになっている。
【0046】次に、このコントロールユニット100に
よるロックアップクラッチ26の制御、特にロックアッ
プ状態における3−4アップシフト変速時のスリップ制
御の動作を具体的に説明する。
よるロックアップクラッチ26の制御、特にロックアッ
プ状態における3−4アップシフト変速時のスリップ制
御の動作を具体的に説明する。
【0047】なお、スリップ状態においては、前述のよ
うに、ロックアップクラッチ26のリヤ室26aに一定
のコンバータ圧が供給されている状態で、フロント室2
6bに供給される制御圧がデューティソレノイドバルブ
84によって調整されることにより、該ロックアップク
ラッチ26の締結力ないしスリップ量が制御されるが、
その場合に、このデューティソレノイドバルブ84は、
入力される制御信号のデューティ率が小さいほど生成す
る制御圧が高くなり、これに伴ってロックアップクラッ
チ26の締結力が減少するようになっている。したがっ
て、ロックアップ状態からスリップ状態へ移行させる制
御においては、デューティ率を減少させることになる。
うに、ロックアップクラッチ26のリヤ室26aに一定
のコンバータ圧が供給されている状態で、フロント室2
6bに供給される制御圧がデューティソレノイドバルブ
84によって調整されることにより、該ロックアップク
ラッチ26の締結力ないしスリップ量が制御されるが、
その場合に、このデューティソレノイドバルブ84は、
入力される制御信号のデューティ率が小さいほど生成す
る制御圧が高くなり、これに伴ってロックアップクラッ
チ26の締結力が減少するようになっている。したがっ
て、ロックアップ状態からスリップ状態へ移行させる制
御においては、デューティ率を減少させることになる。
【0048】今、運転状態が図4に示すマップのロック
アップ領域にあり、この状態で運転状態が3−4アップ
シフト変速ラインを横切って、3−4アップシフト変速
の変速制御が開始されたものとする。
アップ領域にあり、この状態で運転状態が3−4アップ
シフト変速ラインを横切って、3−4アップシフト変速
の変速制御が開始されたものとする。
【0049】このとき、コントロールユニット100
は、上記の変速制御と並行して図5にフローチャートを
示すロックアップ制御を開始し、まず、ステップS1
で、当該変速動作がトルクフェーズからイナーシャフェ
ーズに移行したか否かを判定する。そして、図6に符号
カで示すように、イナーシャフェーズが開始されてエン
ジン回転数及びタービン回転数が低下し始めたときに、
ステップS2で、デューティソレノイドバルブ84に出
力する制御信号のデューティ率Dを、それ以前のロック
アップ状態における100%から所定の第1デューティ
率D1まで低下させる。
は、上記の変速制御と並行して図5にフローチャートを
示すロックアップ制御を開始し、まず、ステップS1
で、当該変速動作がトルクフェーズからイナーシャフェ
ーズに移行したか否かを判定する。そして、図6に符号
カで示すように、イナーシャフェーズが開始されてエン
ジン回転数及びタービン回転数が低下し始めたときに、
ステップS2で、デューティソレノイドバルブ84に出
力する制御信号のデューティ率Dを、それ以前のロック
アップ状態における100%から所定の第1デューティ
率D1まで低下させる。
【0050】これにより、ロックアップクラッチ26の
フロント室26bに上記第1デューティ率D1に応じた
制御圧が供給されて、該クラッチ26の締結力が、完全
締結状態から上記第1デューティ率D1に対応する値ま
で低下され、該クラッチ26がスリップ状態に移行する
ことになる。
フロント室26bに上記第1デューティ率D1に応じた
制御圧が供給されて、該クラッチ26の締結力が、完全
締結状態から上記第1デューティ率D1に対応する値ま
で低下され、該クラッチ26がスリップ状態に移行する
ことになる。
【0051】その後、コントロールユニット100は、
ステップS3で、スリップ量S(エンジン回転数−ター
ビン回転数)が所定値S1(図6参照)より大きくなっ
たか否か、またはタービン回転数Ntが変速終了後の回
転数Nt1より所定回転数nだけ高い回転数(図6参
照)より低くなったか否かを判定し、いずれか一方が成
立したときにステップS4を実行し、デューティ率Dを
上記第1デューティ率D1より大きく、かつ100%よ
りは小さな第2デューティ率D2に切り換え、このデュ
ーティ率D2の制御信号をデューティソレノイドバルブ
84に出力する。
ステップS3で、スリップ量S(エンジン回転数−ター
ビン回転数)が所定値S1(図6参照)より大きくなっ
たか否か、またはタービン回転数Ntが変速終了後の回
転数Nt1より所定回転数nだけ高い回転数(図6参
照)より低くなったか否かを判定し、いずれか一方が成
立したときにステップS4を実行し、デューティ率Dを
上記第1デューティ率D1より大きく、かつ100%よ
りは小さな第2デューティ率D2に切り換え、このデュ
ーティ率D2の制御信号をデューティソレノイドバルブ
84に出力する。
【0052】そして、その後、ステップS5,S6を実
行し、デューティ率Dを第2デューティ率D2に切り換
えてから所定時間Tが経過するまでの間、このデューテ
ィ率Dを一定の増加率d1で増加させると共に、上記所
定時間Tが経過すればステップS7,S8を実行し、デ
ューティ率Dを上記増加率d1よりも大きな増加率d2
で、100%に達するまで増加させる。
行し、デューティ率Dを第2デューティ率D2に切り換
えてから所定時間Tが経過するまでの間、このデューテ
ィ率Dを一定の増加率d1で増加させると共に、上記所
定時間Tが経過すればステップS7,S8を実行し、デ
ューティ率Dを上記増加率d1よりも大きな増加率d2
で、100%に達するまで増加させる。
【0053】これにより、図6に示すようにデューティ
率Dは、イナーシャフェーズの開始時に100%から第
1デューティ率D1に減少された後、変速動作の途中で
この第1デューティ率D1より大きな第2デューティ率
D2に切り換えられると共に、その後、所定時間が経過
するまでは増加率d1で、所定時間Tが経過すればさら
に大きな増加率d2で、次第に増大され、変速動作が完
全に終了した後に変速前と同じ100%に戻されること
になる。
率Dは、イナーシャフェーズの開始時に100%から第
1デューティ率D1に減少された後、変速動作の途中で
この第1デューティ率D1より大きな第2デューティ率
D2に切り換えられると共に、その後、所定時間が経過
するまでは増加率d1で、所定時間Tが経過すればさら
に大きな増加率d2で、次第に増大され、変速動作が完
全に終了した後に変速前と同じ100%に戻されること
になる。
【0054】なお、図7に示すように、イナーシャフェ
ーズの開始時に出力される第1デューティ率D1及び変
速動作の途中でこの第1デューティ率D1から切り換え
られる第2デューティ率D2は、いずれも、エンジント
ルクが大きい場合ほど大きな値とされ、これにより、ロ
ックアップクラッチ26が滑り易くなるエンジントルク
の大きい場合に締結力が大きくされて、該トルクの大き
さに拘らず、常にほぼ一定のスリップ状態が得られるよ
うに図られている。
ーズの開始時に出力される第1デューティ率D1及び変
速動作の途中でこの第1デューティ率D1から切り換え
られる第2デューティ率D2は、いずれも、エンジント
ルクが大きい場合ほど大きな値とされ、これにより、ロ
ックアップクラッチ26が滑り易くなるエンジントルク
の大きい場合に締結力が大きくされて、該トルクの大き
さに拘らず、常にほぼ一定のスリップ状態が得られるよ
うに図られている。
【0055】また、図8に示すように、変速動作の途中
でデューティ率を第1デューティ率D1から第2デュー
ティ率D2に切り換える際のタービン回転数Ntとし
て、変速終了後の回転数Nt1に加えられる所定回転数
nは、変速前のタービン回転数が高いほど大きな値に設
定され、これにより、高速時においても、上記デューテ
ィ率Dの切り換えが遅滞なく行われるように図られてい
る。
でデューティ率を第1デューティ率D1から第2デュー
ティ率D2に切り換える際のタービン回転数Ntとし
て、変速終了後の回転数Nt1に加えられる所定回転数
nは、変速前のタービン回転数が高いほど大きな値に設
定され、これにより、高速時においても、上記デューテ
ィ率Dの切り換えが遅滞なく行われるように図られてい
る。
【0056】以上のようにして、ロックアップ状態での
3−4アップシフト変速時におけるイナシャーフェーズ
の開始時に、ロックアップクラッチ26がスリップ状態
に移行するようにデューティソレノイドバルブ84に出
力される制御信号のデューティ率Dが制御されるのであ
るが、このデューティ率Dの制御に対し、実際にロック
アップクラッチ26のフロント室26bに供給されるス
リップ用の制御圧は直ちには変化せず、ロックアップク
ラッチ26が所定のスリップ状態にまで移行するのに応
答遅れが生じるのである。
3−4アップシフト変速時におけるイナシャーフェーズ
の開始時に、ロックアップクラッチ26がスリップ状態
に移行するようにデューティソレノイドバルブ84に出
力される制御信号のデューティ率Dが制御されるのであ
るが、このデューティ率Dの制御に対し、実際にロック
アップクラッチ26のフロント室26bに供給されるス
リップ用の制御圧は直ちには変化せず、ロックアップク
ラッチ26が所定のスリップ状態にまで移行するのに応
答遅れが生じるのである。
【0057】しかし、上記のように、コントロールユニ
ット100は、イナーシャフェーズ開始時から所定の時
点までの変速動作の前期では、スリップ量が大きくなる
ようにデューティ率Dを制御するので、図6に符号キで
示すように、制御圧は比較的速やかに立ち上がり、その
結果、ロックアップクラッチ26の滑りが促進されて、
速やかに所定のスリップ状態に移行することになる。
ット100は、イナーシャフェーズ開始時から所定の時
点までの変速動作の前期では、スリップ量が大きくなる
ようにデューティ率Dを制御するので、図6に符号キで
示すように、制御圧は比較的速やかに立ち上がり、その
結果、ロックアップクラッチ26の滑りが促進されて、
速やかに所定のスリップ状態に移行することになる。
【0058】そして、変速動作中の所定の時期にスリッ
プ量が小さくなるようにデューティ率Dを切り換えると
共に、変速動作の後期では、この状態から次第にロック
アップ状態に戻すようにデューティ率Dを制御するの
で、上記のように変速動作の前期に所定のスリップ状態
に移行された後、変速動作の後期には、適度なスリップ
状態を維持しながらエンジン回転数及びタービン回転数
が低下する。そして、符号クで示すように、タービン回
転数が変速終了後の回転数Nt1まで低下した後、即ち
変速動作の終了後に、エンジン回転数がこのタービン回
転数Nt1に滑らかに一致することになる。
プ量が小さくなるようにデューティ率Dを切り換えると
共に、変速動作の後期では、この状態から次第にロック
アップ状態に戻すようにデューティ率Dを制御するの
で、上記のように変速動作の前期に所定のスリップ状態
に移行された後、変速動作の後期には、適度なスリップ
状態を維持しながらエンジン回転数及びタービン回転数
が低下する。そして、符号クで示すように、タービン回
転数が変速終了後の回転数Nt1まで低下した後、即ち
変速動作の終了後に、エンジン回転数がこのタービン回
転数Nt1に滑らかに一致することになる。
【0059】このようにして、変速終了時における捩り
振動を吸収しながら、特に加速中のアップシフト変速の
場合に、変速終了時にスリップ量が急に増大してエンジ
ン回転数が吹き上がるといった事態が確実に防止される
ことになるのである。
振動を吸収しながら、特に加速中のアップシフト変速の
場合に、変速終了時にスリップ量が急に増大してエンジ
ン回転数が吹き上がるといった事態が確実に防止される
ことになるのである。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、自動変速
機に備えられたトルクコンバータの入、出力部材を直結
するロックアップクラッチが完全に締結されたロックア
ップ状態で所定のアップシフト変速が行われる場合にお
いて、該ロックアップクラッチをスリップ状態に制御す
る場合に、該クラッチの締結力が、変速動作の前期は比
較的小さく、後期は前期よりも大きくなるように制御す
るようにしたので、変速動作の前期にロックアップクラ
ッチの滑りが促進されて、速やかに所定のスリップ状態
に移行することになる。
機に備えられたトルクコンバータの入、出力部材を直結
するロックアップクラッチが完全に締結されたロックア
ップ状態で所定のアップシフト変速が行われる場合にお
いて、該ロックアップクラッチをスリップ状態に制御す
る場合に、該クラッチの締結力が、変速動作の前期は比
較的小さく、後期は前期よりも大きくなるように制御す
るようにしたので、変速動作の前期にロックアップクラ
ッチの滑りが促進されて、速やかに所定のスリップ状態
に移行することになる。
【0061】したがって、作動圧の応答遅れのために、
変速動作の前期にはほぼ完全締結状態とされて後期にな
って急激に滑り始める場合のような、変速動作の終了時
におけるエンジン回転数の吹き上がりが防止されること
になる。これにより、当該変速が良好に行われ、乗員に
与えるシフトフィーリングが改善されることになる。
変速動作の前期にはほぼ完全締結状態とされて後期にな
って急激に滑り始める場合のような、変速動作の終了時
におけるエンジン回転数の吹き上がりが防止されること
になる。これにより、当該変速が良好に行われ、乗員に
与えるシフトフィーリングが改善されることになる。
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動変速機の構成
を示す骨子図である。
を示す骨子図である。
【図2】 ロックアップクラッチ及びその制御用油圧回
路図である。
路図である。
【図3】 ロックアップクラッチの制御システム図であ
る。
る。
【図4】 ロックアップクラッチの制御領域を示すマッ
プである。
プである。
【図5】 アップシフト変速時のロックアップクラッチ
の制御動作を示すフローチャート図である。
の制御動作を示すフローチャート図である。
【図6】 図5の制御による各値の変化を示すタイムチ
ャート図である。
ャート図である。
【図7】 図5の制御で用いられる第1、第2デューテ
ィ率の特性図である。
ィ率の特性図である。
【図8】 同じく所定回転数の特性図である。
【図9】 従来の問題点を示すタイムチャート図であ
る。
る。
【符号の説明】 10 自動変速機 20 トルクコンバータ 22 入力部材(ポンプ) 23 出力部座(タービン) 26 ロックアップクラッチ 84 締結力調整手段(デューティソレノイドバル
ブ) 100 ロックアップ制御手段、変速制御手段(コン
トロールユニット)
ブ) 100 ロックアップ制御手段、変速制御手段(コン
トロールユニット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤 研司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 トルクコンバータの入力部材と出力部材
とを完全に締結するロックアップ状態と完全に解放する
コンバータ状態と両部材を相対回転可能に締結するスリ
ップ状態のいずれかに選択的に制御されるロックアップ
クラッチと、該クラッチの締結力を調整する締結力調整
手段と、上記両部材間のスリップ量に関する値を含む当
該車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走
行状態検出手段で検出された走行状態に応じて上記ロッ
クアップクラッチの状態を制御すると共に、ロックアッ
プ状態で行われる所定のアップシフト変速時に該クラッ
チをスリップ状態とするように上記締結力調整手段を制
御するロックアップ制御手段とが備えられた自動変速機
におけるロックアップクラッチの締結力制御装置であっ
て、上記ロックアップ制御手段は、上記所定アップシフ
ト変速時においてロックアップクラッチをロックアップ
状態からスリップ状態に制御するときに、該クラッチの
締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくなるよ
うに、上記締結力調整手段を制御することを特徴とする
ロックアップクラッチの締結力制御装置。 - 【請求項2】 トルクコンバータの入力部材と出力部材
とを完全に締結するロックアップ状態と完全に解放する
コンバータ状態と両部材を相対回転可能に締結するスリ
ップ状態のいずれかに選択的に制御されるロックアップ
クラッチと、該クラッチの締結力を調整する締結力調整
手段と、上記両部材間のスリップ量に関する値を含む当
該車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、該走
行状態検出手段で検出された走行状態に応じて上記ロッ
クアップクラッチの状態を制御すると共に、ロックアッ
プ状態で行われる所定のアップシフト変速時に該クラッ
チをスリップ状態とするように上記締結力調整手段を制
御するロックアップ制御手段とが備えられた自動変速機
におけるロックアップクラッチの締結力制御装置であっ
て、上記締結力調整手段は、ロックアップ制御手段から
の制御信号の値に基づいてロックアップクラッチの締結
力を調整すると共に、ロックアップ制御手段は、上記所
定アップシフト変速時においてロックアップクラッチを
ロックアップ状態からスリップ状態に制御するときに、
該クラッチの締結力が変速動作の前期よりも後期の方が
大きくなるように、上記締結力調整手段に出力する制御
信号の値を制御することを特徴とするロックアップクラ
ッチの締結力制御装置。 - 【請求項3】 車速に関する値を検出する車速検出手段
と、エンジン負荷に関する値を検出するエンジン負荷検
出手段と、車速及びエンジン負荷に関する値に応じて予
め設定された変速特性と上記両検出手段で検出された車
速及びエンジン負荷に関する値とに基づいて変速段を制
御する変速制御手段と、トルクコンバータの入力部材と
出力部材とを完全に締結するロックアップ状態と完全に
解放するコンバータ状態と両部材を相対回転可能に締結
するスリップ状態のいずれかに選択的に制御されるロッ
クアップクラッチと、該クラッチの締結力を調整する締
結力調整手段と、車速及びエンジン負荷に関する値に応
じて予め設定されたロックアップ特性と上記両検出手段
で検出された車速及びエンジン負荷に関する値とに基づ
いて上記ロックアップクラッチの状態を制御すると共
に、ロックアップ状態で上記変速制御手段により所定の
アップシフト変速が行われるときにロックアップクラッ
チをスリップ状態とするように上記締結力調整手段を制
御するロックアップ制御手段とが備えられた自動変速機
におけるロックアップクラッチの締結力制御装置であっ
て、上記ロックアップ制御手段は、上記所定アップシフ
ト変速時においてロックアップクラッチをロックアップ
状態からスリップ状態に制御するときに、該クラッチの
締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくなるよ
うに、上記締結力調整手段を制御することを特徴とする
ロックアップクラッチの締結力制御装置。 - 【請求項4】 ロックアップ制御手段は、所定アップシ
フト変速時にロックアップクラッチをロックアップ状態
からスリップ状態に制御する場合において、該クラッチ
の締結力が変速動作の前期よりも後期の方が大きくなる
ように制御するときに、変速動作の後期の締結力を前期
の締結力とロックアップ状態での締結力との中間の大き
さとするように、締結力調整手段もしくは締結力調整手
段に出力する制御信号の値を制御することを特徴とする
請求項1から請求項3のいずれかに記載のロックアップ
クラッチの締結力制御装置。 - 【請求項5】 ロックアップ制御手段は、所定アップシ
フト変速時にロックアップクラッチをロックアップ状態
からスリップ状態に制御するときに、トルクコンバータ
の入、出力部材間のスリップ量が所定値以上となった後
は、それ以前よりもロックアップクラッチの締結力が大
きくなるように、締結力調整手段もしくは締結力調整手
段に出力する制御信号の値を制御することを特徴とする
請求項1から請求項4のいずれかに記載のロックアップ
クラッチの締結力制御装置。 - 【請求項6】 ロックアップ制御手段は、所定アップシ
フト変速時にロックアップクラッチをロックアップ状態
からスリップ状態に制御するときに、トルクコンバータ
の出力部材の回転数が変速終了後の回転数より所定回転
数高い回転数まで低下した後は、それ以前よりもロック
アップクラッチの締結力が大きくなるように、締結力調
整手段もしくは締結力調整手段に出力する制御信号の値
を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のい
ずれかに記載のロックアップクラッチの締結力制御装
置。 - 【請求項7】 ロックアップ制御手段は、所定アップシ
フト変速時にロックアップクラッチをロックアップ状態
からスリップ状態に制御するときに、トルクコンバータ
の入、出力部材間のスリップ量が所定値以上となった時
点と、トルクコンバータの出力部材の回転数が変速終了
後の回転数より所定回転数高い回転数まで低下した時点
のうちの早い方の時点の後は、それ以前よりもロックア
ップクラッチの締結力が大きくなるように、締結力調整
手段もしくは締結力調整手段に出力する制御信号の値を
制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいず
れかに記載のロックアップクラッチの締結力制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28473997A JPH11108176A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ロックアップクラッチの締結力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28473997A JPH11108176A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ロックアップクラッチの締結力制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11108176A true JPH11108176A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17682372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28473997A Pending JPH11108176A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ロックアップクラッチの締結力制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11108176A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100450697B1 (ko) * | 2001-04-11 | 2004-10-01 | 쟈트코 가부시키가이샤 | 자동변속기 토크 컨버터의 록업 제어장치 |
| KR100460870B1 (ko) * | 2002-05-15 | 2004-12-09 | 현대자동차주식회사 | 자동 변속기의 댐퍼 클러치 제어장치 및 방법 |
| KR100645551B1 (ko) | 2004-06-30 | 2006-11-15 | 현대자동차주식회사 | 자동변속기의 댐퍼 클러치 제어방법 |
| JP2008180299A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Honda Motor Co Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
| JP2010159815A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Honda Motor Co Ltd | ロックアップクラッチの制御装置 |
| CN101922553A (zh) * | 2009-06-09 | 2010-12-22 | 本田技研工业株式会社 | 锁止离合器的控制装置 |
| JP2011064291A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Jatco Ltd | 自動変速機の制御装置及びその学習方法 |
| US8014925B2 (en) | 2007-01-23 | 2011-09-06 | Honda Motor Co., Ltd. | Control apparatus for automatic transmission for vehicle |
| CN103161940A (zh) * | 2011-12-16 | 2013-06-19 | Zf腓德烈斯哈芬股份公司 | 用于控制变矩离合装置的方法 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP28473997A patent/JPH11108176A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100450697B1 (ko) * | 2001-04-11 | 2004-10-01 | 쟈트코 가부시키가이샤 | 자동변속기 토크 컨버터의 록업 제어장치 |
| KR100460870B1 (ko) * | 2002-05-15 | 2004-12-09 | 현대자동차주식회사 | 자동 변속기의 댐퍼 클러치 제어장치 및 방법 |
| KR100645551B1 (ko) | 2004-06-30 | 2006-11-15 | 현대자동차주식회사 | 자동변속기의 댐퍼 클러치 제어방법 |
| US8014925B2 (en) | 2007-01-23 | 2011-09-06 | Honda Motor Co., Ltd. | Control apparatus for automatic transmission for vehicle |
| JP2008180299A (ja) * | 2007-01-25 | 2008-08-07 | Honda Motor Co Ltd | 車両用自動変速機の制御装置 |
| JP2010159815A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Honda Motor Co Ltd | ロックアップクラッチの制御装置 |
| CN101922553A (zh) * | 2009-06-09 | 2010-12-22 | 本田技研工业株式会社 | 锁止离合器的控制装置 |
| JP2011064291A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Jatco Ltd | 自動変速機の制御装置及びその学習方法 |
| US8457850B2 (en) | 2009-09-18 | 2013-06-04 | Jatco Ltd | Automatic transmission and learning method thereof |
| CN103161940A (zh) * | 2011-12-16 | 2013-06-19 | Zf腓德烈斯哈芬股份公司 | 用于控制变矩离合装置的方法 |
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