JPH11108929A - 微粒子増強光分散凝集測定法 - Google Patents

微粒子増強光分散凝集測定法

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JPH11108929A
JPH11108929A JP10225991A JP22599198A JPH11108929A JP H11108929 A JPH11108929 A JP H11108929A JP 10225991 A JP10225991 A JP 10225991A JP 22599198 A JP22599198 A JP 22599198A JP H11108929 A JPH11108929 A JP H11108929A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、広いダイナミックレンジを有す
る、アナライトの量を測定するための新しい微粒子増強
光分散凝集測定法、およびその測定法を実施するための
微粒子試薬を提供する。 【解決手段】 アナライトに対して高反応性の少なくと
も1つの結合パートナーを有する強い光分散性の粒子
と、アナライトに対して低反応性の少なくとも1つの結
合パートナーを有する弱い光分散性の粒子の混合物を使
用することからなる、アナライトの量を測定するための
微粒子増強光分散凝集測定法は、予想外に広いダイナミ
ックレンジ(DR)を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アナライトの量を測定するため
の新しい微粒子増強光分散凝集測定法(microparticle e
nhanced light scattering agglutination assay)、お
よびその測定法を実施するための微粒子試薬に関する。
【0002】微粒子凝集試験は、広範囲のサイズを有す
る均一なラテックス粒子を生産するための信頼できる生
産法が出現してから、ジェイ・シンガーとシー・プロッ
ツ(Singer J. and Plotz C.)、1956、Am.J.
Med.21、888−892により、リウマチ因子の
検出のために、最初に記載された。次に濁度法とネフェ
ロメトリー法による凝集反応の検出により、ジー・デゼ
リック(Dezelic G.)ら、1971、Eur.J.Bi
ochem.20、553−560とジェイ・グランゲ
(Grange J.)ら、1977、J.Immunol.Me
thods、18、365−75により記載されたよう
な、真に定量的な微粒子増強光分散凝集試験の開発が可
能になった。
【0003】微粒子増強光分散凝集測定試験は、準均一
的であり、分離および洗浄工程を全く必要としない。す
なわちこれは、通常使用される臨床化学分析機または専
用のネフェロメトリー装置を用いる自動化のための要件
を満たしている。このような試験法は、微粒子を使用し
ない直接凝集試験と比較して、2〜3オーダーの高感度
(10-11mol/lのアナライトまで)を有し、さらにマト
リックスの妨害が少なく、柔軟性が高い。
【0004】前記のような好ましい特徴のために、微粒
子増強光分散凝集測定試験は、現在腫瘍マーカーのよう
なタンパク質(例えば、エス・エダ(Eda S.)ら、19
93、Japanese J.Clin.Chem.2
2、99−103、または1992、「臨床生化学の進
歩(Progress in Clinical Biochemistry)」、ケー・ミ
ヤイ(K. Miyai)ら、265−267頁、エルセビア・
パブリッシャーズ(Elsevier Publishers)、アムステル
ダム、オランダ、を参照)、特異的タンパク質(例え
ば、ジェイ・ダブリュー・ウィンケス(Winkes J.W.)
ら、1989、Clin.Chem.35/2、303
−307、またはエル・チロ(Chirot L.)ら、199
2、Ann.Biol.Chim.50、143−14
7を参照)、乱用薬物(drugs of abuse)(例えば、デ
ィー・アムブルスター(Ambruster D.)ら、1992、
J.Anal.Toxicol.16、172−175
を参照)および治療用薬剤(例えば、「RDS法マニュ
アルコバス(登録商標)インテグラ(登録商標)199
6;ジゴキシン」、エフ・ホフマン−ラ・ロッシュ・エ
ー・ジー(F. Hoffmann-La Roche A.G.)、バーゼル、ス
イス、を参照)の定量に日常的に使用されている。
【0005】しかし、微粒子増強光分散凝集測定法の欠
点は、そのダイナミックレンジが狭いことである。検出
限界に対する上の測定上限の比として定義されるダイナ
ミックレンジは、これらの測定法については通常わずか
に2オーダーの大きさである。このダイナミックレンジ
が狭いことのため、最初の試験は失敗になることがしば
しばあり、試料の希釈の程度を変更して再検査すること
になる。従ってこのダイナミックレンジの狭さは、余分
な費用と時間を必要とし、いずれもこれらの測定を実施
している検査室にとっては決定的に重要である。
【0006】従って本発明が取り組むべき問題は、微粒
子増強光分散凝集測定法を提供し、これまで知られてい
る微粒子増強光分散凝集試験より広いダイナミックレン
ジを提供するこの測定法を実施するための微粒子試薬を
提供することである。
【0007】米国特許第4,595,661号は、不均
一サンドイッチ免疫測定法について記載し、その中で、
フック作用(すなわち、高い抗原濃度でシグナルが低下
することとして定義される)は、不溶性の捕捉抗体以外
に、抗原に対して異なる親和性と異なる特異性を有する
2つの可溶性トレーサー抗体を使用することにより、避
けられることを記載している(親和性の弱い抗体は、抗
原濃度の高いところでのみ大きく寄与し、従ってフック
作用が避けられる)。この特許は、その発明の例示され
た2つの測定法は、先行技術の測定法と同じダイナミッ
クレンジを有すると述べている(カラム6の42〜43
行、およびカラム8の14〜15行を参照)。
【0008】PCT特許公報89/11101号は、フ
ローサイトメトリーによる測定法に関し、これは、同じ
アナライトに対して特異性は同じであるが親和性が異な
る免疫学的結合パートナーの固相担体として、2つの区
別可能な粒子(例えば、異なるサイズの粒子)を使用し
ている。異なるサイズの担体粒子は、光分散性が異なる
ため、2つの標準曲線を作成することが可能であり、フ
ローサイトメトリーアナライザーのキャピラリー中で、
分離後区別される。この公報およびその発明者の以後の
文献、ティー・リンドモ(T. Lindmo)、1990、J.
Immunol.Methods 126、183−1
89は、同じエピトープに対してそれぞれ高親和性抗体
かまたは低親和性抗体、および別のエピトープに対する
結合体として可溶性の標識された第3の抗体でコーティ
ングされた、直径7μmまたは10μmの粒子を使用す
る癌胎児性抗原(CEA)の測定法を具体的に記載して
いる。フローサイトメーターは、両方の型の粒子に結合
した結合体の蛍光強度を記録し、2つの別々の標準曲線
をプロットする。この系は、2つの免疫測定法(1つ
は、高親和性抗体でコーティングされた直径7μmの粒
子を用いて、好ましくは最初に抗原に結合し、その標準
曲線は低濃度のアナライトで作用するもの、他の1つ
は、低親和性抗体でコーティングされた直径10μmの
粒子を用いて、その標準曲線は、最初の標準曲線が平坦
になってから作用するもの)が平行して独立に実施され
たように、データを解析することを可能にする、高性能
の装置および注意深く設計された強力な分析ソフトウェ
アを使用して、広いダイナミックレンジを達成する。
【0009】フローサイトメトリーと微粒子増強光分散
凝集測定法による測定法は、全く異なる原理に依存す
る。フローサイトメトリーによる測定法では、微粒子の
凝集はなく、可溶性標識抗体の量は、粒子が分離される
ため各粒子について個々に測定され、例えば異なるサイ
ズのために区別できるような特徴があるなら、フローサ
イトメーターにより区別される。区別できる特徴がある
ため、多くの較正曲線が作成される。微粒子増強光分散
凝集測定法では、濁度法又はネフェロメトリー法のよう
に、各粒子の個々の寄与を測定することなく、または区
別できる特徴を有する粒子の間を区別することなく、微
粒子およびアナライトに結合した結合パートナーの凝集
が全体として測定され、その結果1つの較正曲線のみが
作成される。
【0010】上記問題は、添付の特許請求の範囲のセッ
トで定義される本発明により解決される。
【0011】本発明は、アナライトに対して高反応性の
少なくとも1つの結合パートナーを有する強い光分散性
の粒子と、アナライトに対して低反応性の少なくとも1
つの結合パートナーを有する弱い光分散性の粒子の混合
物を使用することからなる、アナライトの量を測定する
ための微粒子増強光分散凝集測定法を提供する。本発明
の測定法は、予想外に広いダイナミックレンジ(DR)
を示す。
【0012】「強い光分散性の粒子」および「弱い光分
散性の粒子」という表現は、任意のサイズおよび任意の
材料の微粒子を意味し、粒子あたりの光の分散は、後者
の粒子より前者の粒子にとって実質的により重要であ
る。微粒子は通常、狭いサイズの分布を有してほぼ球形
であり、そのサイズを代表するものはその平均直径であ
る。光分散の法則(ディー・ジェイ・ニューマン(D.J.
Newman)ら、1992,Ann.Clin.Bioch
em.29,22−42)に従うと、強い光分散性は、
大きい粒子サイズおよび/または粒子と媒体との屈折率
の高い比率に由来し、弱い光分散性は、小さい粒子サイ
ズおよび/または粒子と媒体との屈折率の低い比率に由
来する。例えばレイリー(Rayleigh)の光分散の法則
(ディー・ジェイ・ニューマン(D.J.Newman)ら、上記
引用文献)は、確かに以下の式で表される:
【0013】
【数1】I=I0 16π4 4 ((n2 −1)/(n2
+2))2 /r2 λ4
【0014】式中、Iは、検出器で測定した光強度であ
り、I0 は、媒体中の光強度であり、λは、媒体中の波
長であり、Rは、微粒子の半径であり、rは、検出器と
分散機の間の距離であり、nは、n1 /n0 であり、n
1 は、粒子の屈折率であり、n0 は、媒体の屈折率であ
る。
【0015】微粒子のサイズおよび/または屈折率比
は、これらは凝集した微粒子の検出に使用される波長で
光の分散を引き起こすようなものである。このサイズ
は、一般に波長より実質的に小さいかまたはわずかに小
さくなるように選択される。検出波長は、通常300nm
〜1200nmである。微粒子の平均経は、30〜600
nmが適切であり、好ましくは50〜500nmである。
【0016】強い光分散性の粒子は、弱い光分散性の粒
子より好ましくは大きいサイズおよび/または大きい屈
折率を有する。
【0017】本発明の1つの好適な実施態様によれば、
「強い光分散性の粒子」と「弱い光分散性の粒子」は、
同じサイズの粒子であるが異なる材料でできており、前
者の粒子の材料は、後者の粒子の材料より実質的に大き
な屈折率を有する。強い光分散性の粒子の屈折率と弱い
光分散性の粒子の屈折率の比率は、適切には少なくとも
1.2であり、好ましくは少なくとも1.5である。
【0018】本発明の好適な実施態様によれば、「強い
光分散性の粒子」と「弱い光分散性の粒子」は、同じ材
料の粒子であるが異なるサイズの微粒子であり、前者の
粒子(以後、「大きい粒子」と呼ぶ)のサイズは、後者
の粒子(以後、「小さい粒子」と呼ぶ)のサイズより実
質的に大きい。
【0019】大きい粒子の平均経は、適切には160〜
600nmであり、好ましくは190〜500nmである。
大きい粒子の平均経と小さい粒子の平均経の比率は、適
切には1.5〜4.0であり、好ましくは1.7〜3.
2である。
【0020】混合物中の微粒子の総濃度は、微粒子由来
の吸光度値が正確な測定に影響を与えないが、微粒子の
濃度がシグナルの発生を得るのに充分に高くなるよう
に、微粒子増強光分散免疫測定法の分野で公知の方法に
従って、選択されるであろう。大きい粒子の濃度と小さ
い粒子の濃度の比率(w/w)は、適切には0.01〜5で
あり、好ましくは0.05〜2である。
【0021】微粒子の材料は、微粒子増強光分散測定法
に適した任意の無機、有機、またはポリマー材料であ
る。そのような材料は、例えばセレン、炭素、金;炭
素、珪素、またはゲルマニウムの窒化物、例えばSi3
4 ;鉄、チタンまたは珪素の酸化物、例えばTiO2
またはSiO2 ;およびポリマー材料、例えばポリスチ
レン、ポリ(塩化ビニル)、エポキシ樹脂、ポリ(塩化
ビニリデン)、ポリ(アルファナフチルメタクリレー
ト)、ポリ(ビニルナフタレン)、またはこれらの共重
合体、特にスチレンの共重合体、および共重合可能なエ
チレン性不飽和化合物、例えばスチレン−(メタ)アク
リレート共重合体がある。ポリマー性材料、ならびにス
チレンから重合された内部のコアとスチレンと共重合可
能な不飽和化合物との共重合により形成された外部のシ
ェルからなるコアーシェル粒子から作成された微粒子
(米国特許第4,210,723号)が特に適してい
る。
【0022】本発明の測定法は、任意のタイプの微粒子
増強光分散凝集試験、特に濁度試験またはネフェロメト
リー試験である。
【0023】本発明の測定法は、微粒子増強光分散測定
法により測定可能な任意のアナライト、すなわち、アナ
ライトを特異的に認識する微粒子に結合可能な結合パー
トナーが存在する任意のアナライトの量の測定に使用で
きる。本発明の測定法により測定できるアナライトは、
抗原性アナライト、従って結合パートナーは適切には免
疫学的結合パートナー、および核酸、従って結合パート
ナーは適切にはハイブリダイゼーションが起きるのに充
分な配列相補性を示すオリゴヌクレオチド捕捉プロー
ブ、を含む。
【0024】抗原性アナライトは、モノマーでもポリマ
ーでもよく、繰り返しエピトープがあってもなくてもよ
い。適切な抗原性アナライトには、以下のものがある。
【0025】(a)特異的タンパク質、例えば、アルフ
ァ−1−酸性糖タンパク質(AAGP)、アルファ−1
−アンチトリプシン(AAT)、血清中アルブミン(A
LBS)、ミクロアルブミン(ALBU)、アポリポプ
ロテインA−1(APOA)、アポリポプロテインB
(APOB)、アンチストレプトリジンO(ASO)、
アンチトロンビンIII (ATIII )、補体C3c(C3
C)、補体C4(C4)、C反応性タンパク質(CR
P)、フィブリノゲン(FIBG)、フィブロネクチン
(FIBR)、ハプトグロブリン(HAPT)、免疫グ
ロブリンA、G、M(IgA、IgG、IgM)、リポ
プロテインa(LPA),リウマチ因子(RF)、トラ
ンスフェリン(TRSF)、血清アミロイドA(SA
A);
【0026】(b)腫瘍マーカー、例えば、アルファフ
ェトプロテイン(AFP)、絨毛性性腺刺激ホルモンベ
ータサブユニット(β−サブユニット)、ベータ−2−
ミクログロブリン、炭水化物抗原(例えば、CA12
5、CA15−3、CA19−9、CA72−4)、癌
胎児性抗原(CEA)、フェリチン、ムチン様癌関連抗
原(MCA)、ニューロン特異的エノラーゼ(NS
E)、前立腺特異的抗原(PSA);
【0027】−(c)心血管または血栓溶解マーカー、
例えば脂肪酸結合タンパク質(FABP)、フィブリン
およびフィブリノゲン分解生成物(FDP)、FDP
D−ダイマー、トロポニン、ミオグロビン、グリコヘモ
グロビンA1c(HbA1c);
【0028】(d)ウイルスマーカー、例えばインフル
エンザウイルス、単純ヘルペスウイルス(HSV);
【0029】(e)免疫グロブリンE(IgE)、イン
スリン、シスタチンC。
【0030】適切な核酸アナライトには、DNA、RN
Aおよびこれらの誘導体があり、その量の測定は診断分
野または薬学分野において重要である。本発明の測定法
を使用して測定されるそのような核酸の例には、HIV
1−RNA、HIV2−RNA、HCV−RNA、エン
テロウイルスRNA、HTLV−DNA、CMV−DN
A、およびマイコバクテリウム・ツベルキュローシス
(Mycobacterium tuberculosis)DNAがある。
【0031】核酸アナライトは、多くの場合に体液中に
微量に存在する。従って、核酸増幅反応、例えばポリメ
ラーゼチェイン反応(PCR)、リガーゼチェイン反応
(LCR)、転写増幅または自立性配列複製は、一般に
本発明の測定法によりアナライトの量を測定する前に行
われる。好ましくはこの増幅は、以下の工程を含むPC
R(「PCRプロトコール:方法と応用へのガイド(PC
R Protocols: A Guideto Medhods and Application
s)」、エム・エー・イニス(M.A. Innis)ら、199
0、アカデミックプレス(Academic Press)、ニューヨ
ーク、アメリカ合衆国)により行われる:(1)増幅さ
れる配列の末端を決定するオリゴヌクレオチドプライマ
ーを、試料中の1本鎖核酸にアニーリングさせ、(2)
核酸ポリメラーゼはアニーリングしたプライマーの3’
末端を伸長して、プライマーがアニーリングされる核酸
に配列が相補的な核酸鎖を作成する、(3)得られる2
本鎖核酸を変性させて、2つの2本鎖核酸を作成し、そ
して(4)プライマーアニーリング、プライマー伸長お
よび生成物変性を充分な回数だけ繰り返して、プライマ
ーにより規定される容易に同定され測定される量の配列
を作成する。
【0032】変性後の2本鎖の増幅された核酸は、本発
明の測定法により定量される。
【0033】「アナライトに対して高反応性の結合パー
トナー」および「アナライトに対して低反応性の結合パ
ートナー」という表現は、結合複合体を形成するように
アナライトと反応することができる結合パートナーを意
味し、測定法の条件下での反応性は、後者の結合パート
ナーより前者の結合パートナーについて高い。
【0034】微粒子増強光分散測定法の条件下での結合
パートナーの反応性を反映する便利なパラメータは、そ
の結合パートナーでコーティングされる粒子を用いる測
定法の検出限界(DL)である。DLとは、一定の確率
で標準物質0または陰性対照から区別可能なアナライト
の最小濃度と定義される。このパラメータは、多くの用
量応答曲線の繰り返しに基づき、例えばディー・エー・
アームスブルスター(D.A. Armsbruster)ら、199
4、Clin.Chem.40、1233−1238が
記載した2SDまたは3SD法を使用して、統計的に計
算される。
【0035】高反応性の結合パートナーと低反応性の結
合パートナーで独立にコーティングされた、同じサイズ
かつ同じ材料の微粒子を用いて行われる測定法の検出限
界の比率は、適切には0.01〜0.5であり、好まし
くは0.03〜0.4である。
【0036】結合パートナーの反応性を決定する他の方
法はまた、アナライトと結合パートナーの性質に依存し
て使用される。
【0037】核酸アナライトと結合パートナーとしての
オリゴヌクレオチド捕捉プローブについて、後者の反応
性は、一般にプローブの長さおよび標的核酸との相補性
の程度の選択により、これらの公知の可能な変種を考慮
して、確実に調節される。高反応性のオリゴヌクレオチ
ド捕捉プローブおよび低反応性のオリゴヌクレオチド捕
捉プローブは、それぞれ強い光分散性の粒子と弱い光分
散性の粒子に、直接にまたはスペーサーを介して共有結
合する。
【0038】抗原性アナライトおよび免疫学的結合パー
トナーについて、後者の機能的親和性はまた、一般に微
粒子増強光分散測定法の条件下でその反応性の良好な近
似値を与える便利なパラメータでもある。抗原性アナラ
イトに対する結合パートナーの機能的親和性は、当該分
野で公知の通常使用される方法、特にアイ・エム・ロイ
トとエム・イー・デベイ(I.M. Roit and M.E. Deve
y)、「エンサイクロペジア・オブ・イムノロジー(Enc
yclopedia of Immunology)」、1992、33−3
5、アイ・エム・ロイトとピー・ジェイ・デルベス(I.
M. Roit and P.J. Delves)編、アカデミックプレス(A
cademic Press)、ロンドン、英国、またはエム・ダブ
リュー・スチュワード(M.W. Steward)ら、1986、
「ハンドブック・オブ・エクスペリメンタル・イムノロ
ジー(Handbook of Experimental Immunology)、第1
巻、25章、1−30頁、ディー・エム・ウェイア(D.
M. Weir)編、オックスフォード:ブラックウェル・サ
イエンティフィック・パブリケーションズ(Blackwell S
cientific Publications)、オックスフォード、英国、
に記載のような、ビアコア(BIAcore)(登録商
標)装置(ファルマシア(Pharmacia)、スエーデン)、
平衡透析、ELISA系における相対的親和性力価測定
により、その見かけの解離定数を決定することにより測
定できる。「見かけの」という用語は、アナライトの可
能な繰り返しエピトープを考慮することなく、単純化さ
れたA+B=AB平衡モデルを意味する(エル・ジー・
フェーゲルスタム(L.G. Faegerstam)ら、1992,J
ournal of Chromatography、
597、397−410)。
【0039】高反応性の免疫学的結合パートナーと低反
応性の免疫学的結合パートナーの見かけの解離定数の比
率は、適切には0.01〜0.5であり、好ましくは
0.05〜0.2である。
【0040】本発明の測定法で使用できる免疫学的結合
パートナーは、任意の種のポリクローナル抗体、任意の
種のモノクローナル抗体(キメラ抗体、および/または
組換え抗体を含む)またはこれらの断片、例えば、Fa
b、Fab’、F(ab’) 2 断片を含む。無制限な量
で同一のものが産生できるため、モノクローナル抗体ま
たはその断片が一般に好適である。
【0041】繰り返しエピトープを持たない抗原性アナ
ライトについて、免疫学的結合パートナーとしてモノク
ローナル抗体またはその断片を使用する時、少なくとも
2つの高反応性の結合パートナーおよび2つの低反応性
の結合パートナーを使用することが必要であり、ここ
で、2つの高反応性の結合パートナーは、互いに異なる
エピトープに向かっており、かつ2つの低反応性の結合
パートナーは、互いに異なるエピトープに向かってお
り、そのため、両方の高反応性の結合パートナー間、お
よび両方の低反応性の結合パートナー間で、サンドイッ
チ複合体免疫凝集物が形成される。強い光分散性の粒子
は、2つの高反応性の結合パートナーで同時コーティン
グされるか、または粒子の一部がこれらの結合パートナ
ーのうちの1つでコーティングされ、粒子の残りの部分
は他の1つで別々にコーティングされる。弱い光分散性
の粒子は、2つの低反応性の結合パートナーで同時コー
ティングされるか、または粒子の一部がこれらの結合パ
ートナーのうちの1つでコーティングされ、粒子の残り
の部分は他の1つで別々にコーティングされる。
【0042】繰り返しエピトープを有する抗原性アナラ
イトについて、免疫学的結合パートナーとしてモノクロ
ーナル抗体またはその断片を使用する時、強い分散性を
有する粒子上にコーティングされた1つの高反応性の結
合パートナー、および弱い分散性を有する粒子上にコー
ティングされた低反応性の結合パートナーを使用するこ
とが一般に充分である。いずれの場合もアナライトの繰
り返しエピトープのためにサンドイッチ複合体免疫凝集
物が形成され易いため、高反応性の結合パートナーと低
反応性の結合パートナーは、同じかまたは異なるエピト
ープに向かうことができる。
【0043】免疫学的結合パートナーの調製 ポリクローナル抗体は、当該分野で公知の方法、例え
ば、エム・ダブリュー・チェース(Chase, M.W.)、19
67、「免疫学および免疫化学の方法(Methods of Immu
nology and Immunochemistry)」中、エー・ウィリアム
ズ(Williams, A.)編、197−209頁、アカデミッ
クプレス(Academic Press)、ニューヨーク、に記載の
ような方法により調製できる。簡単に説明すると、ある
腫の動物(ウサギ、ヤギまたはヒツジ)を、適切アジュ
バント(例えば、フロイントのアジュバント)中の精製
抗原で繰り返し免疫する。免疫後、動物を出血させ、ポ
リクローナル抗体を、例えば硫酸アンモニウム沈殿法、
陰イオン交換クロマトグラフィー、免疫親和性クロマト
グラフィー、および/または親和性クロマトグラフィー
のような方法により精製する。
【0044】モノクローナル抗体は、当該分野で公知の
方法、特にジー・ケーラー(G. Koehler)ら、197
5、Nature 256、495、ジー・ガルフレ
(G. Galfre)ら、1981、Meth.Enzymo
l.73、3−46、またはアール・ケネット(R. Kenn
et)、1980、「ハイビリドーマ:生物学的分析にお
ける新次元(Hybridomas:a new dimension in biologica
l analysis)」中、アール・ケネット(R. Kennet)ら、
プレヌム・プレス(Plenum press)、ニューヨーク・ア
ンド・ロンドン、に記載したような方法により調製する
ことができる。簡単に説明すると、例えば、ポリエチレ
ン融合法を使用して、免疫マウスまたはラットからの脾
臓細胞または末梢血細胞を、ミエローマ細胞株と融合す
る。融合後、細胞を培養プレートで増殖させ、ヒポキサ
ンチン/アミノプテリン/チミジン(HAT)選択を使
用して、正しく融合した細胞を選択する。抗体産生細胞
株は、EIA、RIA、または凝集測定法のような方法
により同定される。抗体産生細胞株の同定後、細胞を限
界希釈法により繰り返し継代して、1つの細胞から新し
い増殖する細胞株が得られることを確保する。
【0045】キメラ抗体は、当該分野で公知の方法、例
えばジー・エル・ブリアン(G.L. Boulianne)ら、19
84、Nature 312、643−645に記載の
方法により得られる。この方法は簡単に説明すると以下
の通りである。1つの種のモノクローナル抗体からの抗
原結合部位のDNAまたはその一部を、異なる種の別の
抗体の抗体フレームワークのDNAにトランスフェクシ
ョンする。この新しい作製体を発現ベクターにクローン
化し、これを対応する発現系に移して、抗体を産生す
る。
【0046】組換え抗体は、動物ビヒクルを使用せず
に、当該分野で公知の方法、例えばジー・ウィンター
(G. Winter)ら、1991、Nature 349、2
93、またはジェイ・エスハストン(J.S. Huston)ら、
1988、Proc.Natl.Acad.Sci.U
SA、85、5879に記載の方法により得ることがで
きる。これらの方法は、以下の工程を含む:抗体または
その断片をコードするDNA(cDNAまたは合成DN
A)を宿主細胞、例えば大腸菌(E. coli)、真菌、酵
母、植物または真核生物細胞に導入、所望の特異性と親
和性を有する抗体の選択、および対応する発現系での抗
体またはその断片の発現。
【0047】任意の種のポリクローナル抗体のFab
−、Fab’−、およびF(ab’) 2 −断片、任意の
種のモノクローナル抗体(キメラ抗体および/または組
換え抗体を含む)は、当該分野で公知の方法、例えばエ
ー・ニッソノフ(A. Nissonoff)ら、1960、Arc
h Biochem Biophys、89、230、
またはアール・ピー・ポーター(R. P. Porter)ら、1
959、BiochemJ、73、119、またはイー
・ハーロー(E.Harlow)ら、1988、「抗体:実験室
マニュアル(Antibodies−A Laboratory Manual)」、
626−631、コールド・スプリング・ハーバー・プ
レス(Cold Spring Harbor Press)、ニューヨーク、ア
メリカ合衆国、に記載のような方法により調製すること
ができる。
【0048】アナライトに対して異なる反応性の免疫学
的結合パートナーの選択 結合パートナーとしてモノクローナル抗体またはその断
片を使用する時、高反応性および低反応性の免疫学的結
合パートナーの選択は、各免疫学的結合パートナーを同
じ材料およびサイズの微粒子上に別々にコーティング
し、次に、凝集を引き起こすのに2つの高反応性の免疫
学的結合パートナーと2つの低反応性の免疫学的結合パ
ートナーが必要になるかも知れないため、交互にある一
定の比率、例えば1/1 v/vで微粒子試薬を混合するこ
とにより行われる。同じ条件下で微粒子試薬の較正曲線
を作成した後、低濃度のアナライトについて得られる較
正曲線の勾配が、免疫学的結合パートナーの反応性の最
初の指標を与える。
【0049】結合パートナーとしてポリクローナル抗体
を使用する時、高反応性および低反応性ポリクローナル
抗体の調製は、当該分野で公知の方法により、ゲルマト
リックスに共有結合した抗原性アナライトを有する、親
和性クロマトグラフィーカラムにポリクローナル抗体を
導入することにより行われる。溶出緩衝液の濃度勾配を
用いると、低反応性のポリクローナル抗体画分は最初に
カラムから溶出し、次に徐々に高反応性の画分が続く
(エス・ヤマモト(S. Yamamoto)ら、1993、「獣医
免疫学および免疫病理学(Veterinary Immunology and I
mmunopathology)」、36、257−264、エルセビ
ア・サイエンス・パブリッシャーズ・ビー・ブイ(Else
vier Science Publishers B.V.)、アムステルダム、を
参照)。次に画分の反応性を、ビアコア(BIAcor
e)(登録商標)装置によるか、またはこれらを同じサ
イズかつ同じ材料の微粒子の上に独立にコーティング
し、対応する較正曲線を作成することにより、チェック
することができる。
【0050】抗体の選択は、上記方法によりこれらを微
粒子にコーティングし、次に上記の検出限界解析または
上記の機能的親和性の測定により、行われる。高反応性
の結合パートナーと低反応性の結合パートナーで独立に
コーティングされた、同じサイズかつ同じ材料の微粒子
を用いて行なった測定法の検出限界の比率は、適切には
0.01〜0.5であり、好ましくは0.03〜0.4
である。高反応性の免疫学的結合パートナーと低反応性
の免疫学的結合パートナーの見かけの解離定数の比率
は、適切には0.01〜0.5であり、好ましくは0.
05〜0.2である。
【0051】免疫学的結合パートナーによる微粒子のコ
ーティング 微粒子への免疫学的結合パートナーのコーティングは、
使用される材料の性質を満足する当該分野で公知の方法
に従って、吸着または共有結合により行われる。
【0052】本発明は、また上記で定義した測定法を行
うのに適した微粒子試薬に関する。この試薬は、アナラ
イトに対して高反応性の少なくとも1つの結合パートナ
ーを有する強い光分散性の粒子と、アナライトに対して
低反応性の少なくとも1つの結合パートナーを有する弱
い光分散性の粒子を含む、直径30〜600nmの微粒子
の混合物を含む。この混合物は、通常、界面活性剤(例
えば、ツイーン(登録商標)20またはトリトン(登録
商標)100)、および、例えばアジ化ナトリウムまた
はアジ化カリウムのような抗菌剤を含む緩衝液中の懸濁
物で維持される。
【0053】本発明はまた、強い光分散性を有し、アナ
ライトに対して高反応性の少なくとも1つの結合パート
ナーを有する、直径30〜600nmの微粒子と、弱い光
分散性を有し、アナライトに対して低反応性の少なくと
も1つの結合パートナーを有する、直径30〜600nm
の微粒子とを、混合することを特徴とする、上記微粒子
試薬の調製方法に関する。
【0054】本発明を、以下の例によりさらに説明す
る。以下の説明は、以下の図1A、1B、1C、1D、
2,3A、3Bおよび4を参照することによりさらに理
解できるであろう。
【0055】図1Aは、以下の微粒子試薬[低反応性モ
ノクローナル抗体63C5または16B1でコーティン
グした直径124nmの粒子の1/1混合物(「低反応性
試薬PSA−124nm−63C5/16B1」)、およ
び高反応性抗体36G12または47F10でコーティ
ングした直径124nmの粒子の1/1混合物(「高反応
性試薬PSA−124nm−36G12/47F1
0」)]の混合物のダイナミックレンジ(DR)の変動
を、後者の微粒子試薬の%(v/v)の関数として示す。
【0056】図1Bは、以下の微粒子試薬[低反応性モ
ノクローナル抗体63C5または16B1でコーティン
グした直径124nmの粒子の1/1混合物(「低反応性
試薬PSA−124nm−63C5/16B1」)、およ
び高反応性抗体36G12または47F10でコーティ
ングした直径221nmの粒子の1/1混合物(「高反応
性試薬PSA−221nm−36G12/47F1
0」)]の混合物のDRの変動を、後者の微粒子試薬の
%(v/v)の関数として示す。
【0057】図1Cは、微粒子試薬[低反応性モノクロ
ーナル抗体63C5または16B1でコーティングした
直径89nmの粒子の1/1混合物(「低反応性試薬PS
A−89nm−63C5/16B1」)、および高反応性
抗体36G12または47F10でコーティングした直
径221nmの粒子の1/1混合物(「高反応性試薬PS
A−221nm−36G12/47F10」)]の混合物
のDRの変動を、後者の微粒子試薬の%(v/v)の関数と
して示す。
【0058】図1Dは、低反応性モノクローナル抗体6
3C5および16B1で同時コーティングした直径89
nmの粒子の微粒子試薬(「低反応性試薬PSA−89nm
−63C5−co−16B1」)、および高反応性抗体
36G12および47F10で同時コーティングした直
径221nmの粒子の微粒子試薬(「高反応性試薬PSA
−221nm−36G12−co−47F10」)の混合
物のDRの変動を、後者の微粒子試薬の%(v/v)の関数
として示す。
【0059】図2は、「高反応性試薬PSA−221nm
−36G12/47F10」、「低反応性試薬PSA−
89nm−63C5/16B1」、およびこれらの75/
25(v/v)混合物の較正曲線を示す。
【0060】図3Aは、異なる反応性のCRPに対する
抗体でコーティングした直径124nmの粒子の混合物
の、高反応性モノクローナル抗体36F12でコーティ
ングした粒子の微粒子試薬(「高反応性試薬CRP−1
24nm−36F12」)の%(v/v)の関数としての、D
Rの変動を示す。
【0061】図3Bは、CRPに対する低反応性抗体で
コーティングした直径89nmの粒子(「低反応性試薬C
RP−89nm−8A12」)と、CRPに対する高反応
性抗体でコーティングした直径221nmの粒子(「高反
応性試薬CRP−221nm−36F12」)の微粒子試
薬の混合物の、後者の微粒子試薬の%(v/v)の関数とし
ての、DRの変動を示す。
【0062】図4は、「低反応性試薬CRP−89nm−
8A12」、「高反応性試薬CRP−221nm−36F
12」、およびこれらの75/25(v/v)混合物の較正
曲線を示す。
【0063】例1 前立腺特異的抗原(PSA)の微粒子増強光分散免疫凝
集測定法のダイナミックレンジの上昇
【0064】1)方法と試薬 a)異なる親和性を有するPSAの異なるエピトープに
対するモノクローナル抗体の調製 前立腺特異的抗原(PSA)は、前立腺癌を追跡するた
めに臨床的に広く使用されている血清成分である。PS
Aは、血清中で遊離でまたはアンチキモトリプシンと複
合体を形成して現れる1本のポリペプチド鎖からなる3
4kDa の糖タンパク質である。
【0065】PSAに対するモノクローナル抗体は、当
該分野で公知の方法、例えばハーロー(E.Harlow)ら、
1988、「抗体:実験室マニュアル (Antibodies−A
Laboratory Manual)」のセクション6、コールド・スプ
リング・ハーバー・プレス(Cold Spring Harbor Pres
s)、ニューヨーク、アメリカ合衆国、に記載のような
方法により調製した。ヒトPSAは、センサバウ(Sens
abaugh)ら、1990、J.Urology 144,
1523に記載のように、ヒト精漿から単離した。マウ
スを規則的な間隔で、RAS(リビ・アジュバント・シ
ステム(RIBI adjuvant system)中の50μg のヒトP
SAを4回注射した。最初の注射の4ヶ月後、免疫マウ
スの脾臓から単離したリンパ球を、ジー・ガルフレ(G.
Galfre)ら、1981、Methods in Enz
ymology.73、3−46に記載のポリエチレン
グリコール法を使用して、ミエローマ細胞株SP2/0
−Ag14と融合させた。
【0066】PSAに対する抗体を分泌するハイブリド
ーマを、以下のスクリーニングELISAで同定した:
マイクロタイタープレートを、ウサギ抗ヒトPSA免疫
グロブリンでコーティングした;この固層に結合したP
SAを、ハイブリドーマ培養物の上清とともにインキュ
ベートした。PSAに結合したモノクローナル抗体を、
抗マウス免疫グロブリンペルオキシダーゼ結合体を使用
して検出した。
【0067】ヒトPSAの少なくとも7つの異なるエピ
トープに対する抗体を分泌する130個のハイブリドー
マが単離できた。約25の異なるモノクローナル抗体を
精製し、さらに詳細に性状解析した。
【0068】ビアコア(BIAcore)(登録商標)
バイオセンサー技術(ファルマシア(Pharmacia)、スエ
ーデン)を使用して、エピトープ結合を行い、見かけの
解離定数について、抗体の相対的反応性を測定した。後
者は、表面プラスモン共鳴技術(ジェイ・エル・ダイス
(J.L. Daiss)ら、1994、「方法:酵素学の方法の
友(Methods: A Companion to Methods in Enzymolog
y)」、6、143−156、アカデミックプレス社(Ac
ademic Press Inc.)、ニューヨーク、アメリカ合衆
国、を参照)に基づき、生体分子反応の動力学と化学量
論を追跡することを可能にする。細胞培養物の上清から
出発して、モノクローナル抗体をポリクローナルウサギ
抗マウスFc抗体を介して、バイオセンサー表面に結合
させた。抗原PSAのモノクローナル抗体への会合と解
離を追跡した。データは、単純なA+B=AB平衡モデ
ル(エル・ジー・フェーゲルスタム(L.G. Faegerstam)
ら、1992,Journal of Chromat
ography、597、397−410)に基づく、
固有のBIA評価ソフトウェアを使用して解析した。
【0069】それぞれ見かけの解離定数が0.6nMと
0.5nMを有する高親和性モノクローナル抗体の対36
G12と47F10と、見かけの解離定数が3.7nMと
5.6nMを有する低親和性モノクローナル抗体の対63
C5と16B1の対を、微粒子へのコーティングのため
に選択した。モノクローナル抗体36G12と63C5
は、モノクローナル抗体47F10と16B1が認識す
るエピトープとは異なるエピトープを認識する(これら
のエピトープはすべて、遊離型およびPSAの複合体型
の両方で存在する)。モノクローナル抗体36G12、
47F10、63C5、および16B1を産生するハイ
ブリドーマは、ブダペスト条約に従って、1997年6
月2日にDSMZに、それぞれACC2314、ACC
2315、ACC2316、およびACC2313で寄
託した。
【0070】b)微粒子試薬の調製 使用したコーティング法は、セラダイン社(Seradyn In
c.)、インディアナポリス、アメリカ合衆国、の刊行物
「微粒子試薬最適化:微粒子の専門家からの実験室参照
マニュアル(Microparticle Reagent Optimization: a
Laboratory Reference Manual from the Authority on
Microparticles)、1994、66−73、に記載の方
法を修飾したものである。
【0071】直径がそれぞれ89、124、または22
1nmを有するカルボキシ修飾ポリスチレン球形粒子(セ
ラダイン社(Seradyn Inc.)、インディアナポリス、ア
メリカ合衆国、から、参照番号C9553/20、22
80および532Gで入手できる)を、20mMの2−
(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)(pH
6.1)で2% w/v懸濁液に希釈し、この緩衝液で遠心
分離して2回洗浄した。
【0072】各粒子サイズについて、750μlの洗浄
溶液を、チップソニケーターで30秒間超音波処理(氷
浴、10秒間隔)し、1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)−カルボジイミド(EDC)/スルホ
−N−ヒドロキシスクシンイミド(s−NHS)を用い
て、30mMのEDCと30mMのs−NHSの溶液30μ
lを添加して活性化した。反応混合物を、ローラーで2
0℃で1時間インキュベートした。微粒子懸濁液を、2
0mM MES(pH6.1)で遠心分離して2回洗浄し
た。各遠心分離工程後に、微粒子のペレットを、氷上で
30秒間チップ超音波処理で再懸濁した。
【0073】モノクローナル抗体を、20mM MES
(pH6.1)で3mg/ml に希釈した。コーティングの
ために、この溶液750μlを、上記で得られた活性化
微粒子懸濁液と混合し、激しくボルテックス混合し、ロ
ーラーで20℃で2時間インキュベートした。
【0074】30μlの2Mグリシン(pH11)を加
えて、コーティング反応を停止させ、15分間インキュ
ベートした。微粒子懸濁液を、0.03%トリトンX−
100と0.1%NaN3 を含有する50mMグリシン
(pH8)で遠心分離して2回洗浄した。各遠心分離工
程後に微粒子のペレットを、30秒間チップ超音波処理
して再懸濁した(10秒間隔、強度20ミクロン)。最
後の遠心分離工程後、微粒子のペレットを、チップ超音
波処理で前記したように再懸濁し、微粒子のサイズに従
って使用濃度に希釈した。すなわち、直径89nmについ
ては0.5%(w/v) (すなわち、0.5g/100m
l)、直径124nmについては0.2%(w/v)、そして直
径221nmについては0.1%(w/v) 。この使用濃度
は、サイクル5で光学密度(OD)ブランクが0.35
と0.45(下記c)を参照)の間になるように選択し
た。
【0075】c)較正曲線の決定と検出限界(DL)、
測定上限(UML)、およびダイナミックレンジ(D
R)の計算 免疫凝集反応のすべての測定は、コバス(登録商標)ミ
ラエス(COBAS MIRA S)臨床化学分析機(エフ・ホフマ
ン−ラ・ロッシュ・エー・ジー(F. Hoffmann-La Roche
A.G.)、バーゼル、スイス)で波長550nmで、以下の
組成の反応緩衝液(20mMトリス/塩酸(pH7.
4)、20mM CaCl2 、300mM NaCl、0.
05%ツイーン(登録商標)20、0.2%ウシ血清ア
ルブミン(BSA)、0.5%ポリエチレングリコール
(PEG)および0.1%NAN3 )と、以下のパラメ
ータの設定[(a)サイクル1で、120μlの反応緩
衝液および70μlの微粒子懸濁液を20μlの水とと
もにピペットでキュベットに入れた;(b)2.1分プ
レインキュベート後、サイクル6で15μlの標準溶液
(または試料)と35μlの水の添加で凝集反応が開始
する;そして(c)5分間の反応後、サイクル18で終
点を読む]を使用して行なった。結果は、サイクル18
で測定したシグナルとサイクル5の試薬ブランクの差と
して計算される。
【0076】用量応答曲線は、1回ずつの測定で作成
し、データはエクセル(登録商標)5.0ソフトウェア
で処理しプロットした。
【0077】検出限界(DL)と測定上限(UML)の
測定のためには、11重測定値の用量応答曲線の測定を
行なった。約2mODの標準偏差が存在した。
【0078】検出限界(DL)はここでは、確率95%
で標準物質0と区別できる最小のアナライト濃度として
定義される。このパラメータは、ディー・エー・アムブ
ルスター(D.A. Ambruster)ら、1994,Clin.
Chem.40、1233−1238に記載の2つのS
D法を使用して統計計算される。
【0079】用量応答曲線の測定上限(UML)はここ
では、その前の標準物質に対して20mODのシグナル
の差を越えるかまたは等しい最後の標準物質として定義
される。
【0080】ダイナミックレンジ(DR)は、UMLと
DLの比である。
【0081】以下に詳述する実験では、36G12、4
7F10、63C5、および16B1から選択される1
つのみのモノクローナル抗体を、特定の直径の粒子のコ
ーティングに使用した。
【0082】2)較正曲線への微粒子サイズの影響 PSAに対する同じ量の同じ抗体(すなわち、高反応性
モノクローナル抗体36G12と47F10のうちの1
つ、または低反応性モノクローナル抗体63C5と16
B1のうちの1つ)でコーティングした直径89、12
4または221nmの粒子の微粒子試薬について、較正曲
線をプロットし、DL、UMLおよびDRを決定した。
【0083】下表1aと1bは、2つのそのような微粒
子試薬[その1つは高反応性モノクローナル抗体36G
12または47F10(その50/50w/v 混合物)で
コーティングした直径89nmの粒子であり、他の1つは
高反応性モノクローナル抗体36G12と47F10で
コーティングした直径221nmの粒子である]、および
これらの90/10(v/v)混合物について、PSA濃度
の関数として測定した光学密度(OD)(すなわち、較
正曲線データ)、およびDL、UMLおよびDRをそれ
ぞれ示す。
【0084】直径89nmの粒子と直径221nmの粒子に
ついては表1bに示すように、レイリー(Rayleigh)の
分散理論から予測されるように、粒子サイズとともにD
LとUMLの両方が減少した。直径221nmの粒子は、
好ましい低検出限界の0.86ng/ml PSAを示した
が、測定中の微粒子の濃度が限定されているため、UM
LとDRは欠如している。濃度を増加させることは現実
的でなく、ブランク値が許容できないほど高くなるであ
ろう。
【0085】直径89nmと直径221nmの粒子を混合す
ると、89nm粒子と221nm粒子の90/10(v/v)混
合物比(以後、「高反応性試薬PSA−89nm/221
nm−36G12/47F10」と呼ぶ)で得られる最大
値1275のように、DRがわずかに上昇し、比較的高
い検出限界の14.62ng/ml を示す。
【0086】3)較正曲線への抗体反応性の影響 微粒子試薬(以後、「高反応性試薬−124nm−PSA
−36G12/47F10」および「低反応性試薬PS
A−124nm−63C5/16B1」と呼ぶ)は、それ
ぞれ、高反応性モノクローナル抗体36G12でコーテ
ィングした直径124nmの粒子の微粒子試薬と、高反応
性モノクローナル抗体47F10でコーティングした直
径124nmの粒子の微粒子試薬とを等量混合し、低反応
性モノクローナル抗体63C5でコーティングした直径
124nmの粒子の微粒子試薬と、低反応性モノクローナ
ル抗体16B1でコーティングした直径124nmの粒子
の微粒子試薬とを等量混合して、調製した。
【0087】「高反応性試薬PSA−124nm−36G
12/47F10」と「低反応性試薬PSA−124nm
−63C5/16B1」を、以下の比率(v/v):100
/0、90/10、75/25、50/50、25/7
5、0/100で混合して調製した微粒子試薬につい
て、較正曲線(表2aの生データを参照)をプロット
し、DL、UMLおよびDRを求めた。
【0088】「高反応性試薬PSA−124nm−36G
12/47F10」と「低反応性試薬PSA−124nm
−63C5/16B1」の間の較正曲線のDLの比率
は、0.07であった(表2bを参照)。
【0089】図1Aは、%(v/v)「高反応性試薬PSA
−124nm−36G12/47F10」の関数としての
DRの変動を示す。
【0090】以下の表2bは、「高反応性試薬PSA−
124nm−36G12/47F10」の%(v/v)、高反
応性モノクローナル抗体36G12または47F10で
コーティングした直径124nmの粒子の濃度、および低
反応性モノクローナル抗体63C5または16B1でコ
ーティングした直径124nmの粒子の濃度で表された上
記混合比についてのDL、UMLおよびDRを与える。
DRの最適の結果は、50/50(v/v)「高反応性試薬
PSA−124nm−36G12/47F10」を含有す
る微粒子試薬で得られ、ここで「低反応性試薬PSA−
124nm−63C5/16B1」と「高反応性試薬PS
A−124nm−36G12/47F10」に比較したD
Rの上昇の係数は、それぞれ約1130/360と約1
130/152、すなわち約3.1と7.1であった。
50/50(v/v)の「高反応性試薬PSA−124nm−
36G12/47F10」を含有する試薬については、
DLは約16.6ng/ml であった。
【0091】4)異なる反応性の抗体でコーティングさ
れた異なるサイズの粒子の本発明による混合
【0092】a)高反応性抗体でコーティングされた直
径221nmの粒子と低反応性抗体でコーティングされた
直径124nmの粒子の混合 微粒子試薬(以後、「高反応性試薬PSA−221nm−
36G12/47F10」と「低反応性試薬PSA−1
24nm−63C5/16B1」と呼ぶ)は、それぞれ、
高反応性モノクローナル抗体36G12でコーティング
した直径221nmの粒子の微粒子試薬と、高反応性モノ
クローナル抗体47F10でコーティングした直径22
1nmの粒子の微粒子試薬とを等量混合し、低反応性モノ
クローナル抗体63C5でコーティングした直径124
nmの粒子の微粒子試薬と、低反応性モノクローナル抗体
16B1でコーティングした直径124nmの粒子の微粒
子試薬とを等量混合して、調製した。
【0093】「高反応性試薬PSA−221nm−36G
12/47F10」と「低反応性試薬PSA−124nm
−63C5/16B1」を、以下の比率(v/v):100
/0、90/10、75/25、50/50、25/7
5、0/100で混合して調製した微粒子試薬につい
て、較正曲線をプロットし、DL、UMLおよびDRを
求めた。
【0094】以下の表3aは、「高反応性試薬PSA−
221nm−36G12/47F10」の%(v/v)、高反
応性モノクローナル抗体36G12または47F10で
コーティングした直径221nmの粒子の濃度、および低
反応性モノクローナル抗体63C5または16B1でコ
ーティングした直径124nmの粒子の濃度で表された上
記混合比についてのDL、UMLおよびDRを与える。
【0095】図1Bは、「高反応性試薬PSA−221
nm−36G12/47F10」の%(v/v)の関数として
のDRの変動を示す。
【0096】表3aと図1Bに含まれるデータは、異な
る反応性の抗体でコーティングした異なるサイズの粒子
を本発明に従って混合することにより、DRの驚くべき
高い上昇が得られることを示す。「高反応性試薬PSA
−221nm−36G12/47F10」の約75%(v/
v)の混合物については、「高反応性試薬PSA−22
1nm−36G12/47F10」と「低反応性試薬PS
A−124nm−36G12/47F10」に関してDR
の上昇係数は、それぞれ約8600/200と約860
0/152、すなわち約43と約57であることを示
す。従って、「高反応性試薬PSA−221nm−36G
12/47F10」と「低反応性試薬PSA−124nm
−63C5/16B1」の各試験と比較して、DRは有
意に延長しており、DLの上昇計数は、低親和性モノク
ローナル抗体36G12または47F10でコーティン
グした直径124nmの粒子と、高親和性モノクローナル
抗体63C5または16B1でコーティングした直径1
24nmの粒子を混合して得られるものより有意に高い
(上記のように約3.1と約7.1)。同時に、約75
%(v/v)の「高反応性試薬PSA−221nm−36G1
2/47F10」の混合物は、約1.07ng/lCRPの
DLを与え、すなわち、低親和性モノクローナル抗体3
6G12または47F10でコーティングした124nm
粒子と高親和性モノクローナル抗体63C5または16
B1でコーティングした直径124nmの粒子を混合した
時得られるもの(上記のように約16.6ng/l)より約
15倍低い。
【0097】b)高反応性抗体でコーティングした直径
221nmの粒子および低反応性抗体でコーティングした
直径89nmの粒子の混合 微粒子試薬(以後、「高反応性試薬PSA−221nm−
36G12/47F10」と「低反応性試薬PSA−8
9nm−63C5/16B1」と呼ぶ)は、それぞれ、高
反応性モノクローナル抗体36G12でコーティングし
た直径221nmの粒子の微粒子試薬と、高反応性モノク
ローナル抗体47F10でコーティングした直径221
nmの粒子の微粒子試薬とを等量混合し、低反応性モノク
ローナル抗体63C5でコーティングした直径89nmの
粒子の微粒子試薬と、低反応性モノクローナル抗体16
B1でコーティングした直径89nmの粒子の微粒子試薬
とを等量混合して、調製した。
【0098】「高反応性試薬PSA−221nm−36G
12/47F10」と「低反応性試薬PSA−89nm−
63C5/16B1」を、以下の比率(v/v):100/
0、90/10、75/25、50/50、25/7
5、0/100で混合して調製した微粒子試薬につい
て、較正曲線をプロットし、DL、UMLおよびDRを
求めた。
【0099】以下の表3bは、「高反応性試薬PSA−
221nm−36G12/47F10」%(v/v)、高反応
性モノクローナル抗体36G12または47F10でコ
ーティングした直径221nmの粒子の濃度、および低反
応性モノクローナル抗体63C5または16B1でコー
ティングした直径89nmの粒子の濃度、で表された上記
混合比についてのDL、UMLおよびDRを与える。
【0100】図1Cは、「高反応性試薬PSA−221
nm−36G12/47F10」の%(v/v)の関数として
のDRの変動を示す。
【0101】表3bと図1Cに含まれるデータは、異な
る反応性の抗体でコーティングした異なるサイズの粒子
を本発明に従って混合することにより、DRの驚くべき
高い上昇が得られることを示す。「高反応性試薬PSA
−221nm−36G12/47F10」の約75%(v/
v)の混合物については、「高反応性試薬PSA−22
1nm−36G12/47F10」と「低反応性試薬PS
A−89nm−36G12/47F10」に関してDRの
上昇係数は、それぞれ約17300/200と約173
00/650、すなわち約86.5と約27であること
を示す。従って、「高反応性試薬PSA−221nm−3
6G12/47F10」と「低反応性試薬PSA−12
4nm−63C5/16B1」の各試験と比較して、DR
は有意に延長しており、DLの上昇計数は、低親和性モ
ノクローナル抗体36G12または47F10でコーテ
ィングした直径124nmの粒子と、高親和性モノクロー
ナル抗体63C5または16B1でコーティングした直
径124nmの粒子を混合して得られるものより有意に高
い(上記のように約3.1と約7.1)。同時に、約7
5%(v/v)の「高反応性試薬PSA−221nm−36G
12/47F10」の混合物は、約1.07ng/lCRP
のDLを与え、すなわち、低親和性モノクローナル抗体
36G12または47F10でコーティングした124
nm粒子と高親和性モノクローナル抗体63C5または1
6B1でコーティングした直径124nmの粒子を混合し
た時得られるもの(上記のように約16.6ng/l)より
約15倍低い。
【0102】図2は、「高反応性試薬PSA−221nm
−36G12/47F10」、「低反応性試薬PSA−
89nm−63C5/16B1」、および75/25(v/
v)混合物の較正曲線を示す。この図は、これらの各微
粒子試薬の有利な性質(高反応性モノクローナル抗体で
コーティングした直径221nmの粒子の高DLに対応す
る低濃度のPSAの急勾配の曲線、および低反応性モノ
クローナル抗体でコーティングした直径89nmの粒子の
微粒子試薬についての高UMLに対応する高濃度のPS
Aの急勾配の曲線)がいかに驚くほど組合さっているか
を示す。
【0103】5)一対の高反応性抗体で同時コーティン
グした大きい粒子と、一対の低反応性抗体で同時コーテ
ィングした小さい粒子の本発明による混合 高反応性モノクローナル抗体36G12と47F10で
同時コーティングした直径221nmの粒子の微粒子試薬
(以後、「高反応性試薬PSA−124nm−36G12
−co−47F10」と呼ぶ)と低反応性モノクローナ
ル抗体63C5と16B1で同時コーティングした89
nm粒子の微粒子試薬(以後、「低反応性試薬PSA−1
24nm−63C5−co−16B1」と呼ぶ)を、上記
1)b)のように調製したが、コーティングにおいて単
一のモノクローナル抗体の代わりに、一対の高反応性モ
ノクローナル抗体または低反応性モノクローナル抗体の
等量混合物を使用した点が異なる。
【0104】「高反応性試薬PSA−221nm−36G
12−co−47F10」と「低反応性試薬PSA−8
9nm−63C5−co−16B1」を、以下の比率(v/
v):100/0、90/10、75/25、50/5
0、25/75、0/100で混合して調製した微粒子
試薬について、較正曲線をプロットし、DL、UMLお
よびDRを求めた。
【0105】以下の表3cは、「高反応性試薬PSA−
221nm−36G12−co−47F10」の%(v/
v)、高反応性モノクローナル抗体36G12または4
7F10でコーティングした直径221nmの粒子の濃
度、および低反応性モノクローナル抗体63C5または
16B1でコーティングした直径89nmの粒子の濃度、
で表された上記混合比についてのDL、UMLおよびD
Rを与える。
【0106】表3cに含まれるデータは、異なる反応性
の抗体でコーティングした異なるサイズの粒子を本発明
に従って混合することにより、DRの驚くべき高い上昇
が得られることを示す。「高反応性試薬PSA−221
nm−36G12−co−47F10」の約75%(v/v)
の混合物については、「高反応性試薬PSA−221nm
−36G12−co−47F10」と「低反応性試薬P
SA−89nm−36G12−co−47F10」に関し
てDRの上昇係数は、それぞれ約10200/154と
約10200/250、すなわち約66と約41である
ことを示す。従って、「高反応性試薬PSA−221nm
−36G12−co−47F10」と「低反応性試薬P
SA−124nm−63C5−co−16B1」の各試験
と比較して、DRは有意に延長しており、DLの上昇計
数は、低親和性モノクローナル抗体36G12または4
7F10でコーティングした直径124nmの粒子と、高
親和性モノクローナル抗体63C5または16B1でコ
ーティングした直径124nmの粒子を混合して得られる
ものより有意に高い(上記のように約3.1と約7.
1)。
【0107】例2 C反応性タンパク質(CRP)の微粒子増強光分散免疫
凝集測定法のダイナミックレンジの上昇
【0108】1)方法と試薬 a)異なる親和性を有するCRPに対するモノクローナ
ル抗体の調製 C反応性タンパク質(CRP)は、局所性または全身性
炎症をスクリーニングし、治療の正確性を追跡するため
に臨床的に使用されている、急性相血清成分である。C
RPは、閉じた円形の5つの同一の23kDa サブユニッ
トからなる115kDa の非グリコシル化タンパク質であ
る。
【0109】CRPに対するモノクローナル抗体は、当
該分野で公知の方法、例えばハーロー(E. Harlow)ら、
1988、「抗体:実験室マニュアル(Antibodies−A
Laboratory Manual)」のセクション6、コールド・ス
プリング・ハーバー・プレス(Cold Spring Harbor Pre
ss)、ニューヨーク、アメリカ合衆国、に記載のような
方法により調製した。ディー・エム・ビグシ(D.M. Vig
ushi)ら、1993、J.Clin.Invest.9
1、1351−1357に記載のように、カルシウム依
存性親和性クロマトグラフィー、逆相親和性クロマトグ
ラフィーおよびゲル濾過クロマトグラフィーを含む方法
により得た50μg の精製ヒトCRPを、マウスに規則
的な間隔で4回注射した。最初の注射の3ヶ月後、免疫
マウスの脾臓から単離したリンパ球を、ジー・ガルフレ
(G. Galfre)ら、1981、Methods in E
nzymology.73、3−46に記載のポリエチ
レングリコール法を使用して、ミエローマ細胞株SP2
/0−Ag14(ATCCCRL1581)と融合させ
た。
【0110】CRPに対する抗体を分泌するハイブリド
ーマを、以下のスクリーニングELISAで同定した:
マイクロタイタープレートを、ウサギ抗ヒトCRP免疫
グロブリンでコーティングした。この固層に結合したC
RPを、ハイブリドーマ培養物の上清とともにインキュ
ベートした。CRPに結合したモノクローナル抗体を、
抗マウス免疫グロブリンペルオキシダーゼ結合体を使用
して検出した。
【0111】こうして、ヒトCRPの少なくとも3つの
異なるエピトープに対する抗体を分泌する5個のハイブ
リドーマが単離できた。これらのエピトープのうちの1
つは、カルシウムの存在下でのみ利用できた。モノクロ
ーナル抗体を精製し、さらに詳細に性状解析した。
【0112】ビアコア(BIAcore)(登録商標)
バイオセンサー技術(ファルマシア(Pharmacia)、スエ
ーデン)を使用して、エピトープ結合解析を行い、見か
けの解離定数について、抗体の相対的反応性を測定し
た。後者は、表面プラスモン共鳴技術(ジェイ・エル・
ダイス(J.L. Daiss)ら、1994、「方法:酵素学の
方法の友(Methods: A Companion to Methods in Enzymo
logy)」、6、143−156、アカデミックプレス社
(Academic Press Inc.)、ニューヨーク、アメリカ合衆
国、を参照)に基づき、生体分子反応の動力学と化学量
論を追跡することを可能にする。細胞培養物の上清から
出発して、モノクローナル抗体をポリクローナルウサギ
抗マウスFc抗体を介して、バイオセンサー表面に結合
させた。抗原CRPのモノクローナル抗体への会合と解
離を追跡した。データは、抗原CRPの5つの繰り返し
エピトープは考慮せずに、単純なA+B=AB平衡モデ
ル(エル・ジー・フェーゲルスタム(L.G. Faegerstam)
ら、1992,Journal of Chromat
ography、597、397−410)に基づく、
固有のBIA評価ソフトウェアを使用して解析した。
【0113】見かけの解離定数が0.13nMの高親和性
モノクローナル抗体36F12と、見かけの解離定数が
1.2nMの低親和性モノクローナル抗体8A12を、微
粒子へのコーティングのために選択した。これらのモノ
クローナル抗体は、CRPの非重複エピトープを認識す
る。モノクローナル抗体36F12と8A12を産生す
るハイブリドーマは、ブダペスト条約に従って、199
7年6月2日にDSMZに、それぞれACC2311と
ACC2312で寄託した。
【0114】b)微粒子試薬の調製 直径がそれぞれ89、124、または221nmを有する
上記モノクローナル抗体とカルボキシ修飾ポリスチレン
球形粒子について、例1の1)b)と同じコーティング
法を使用した(セラダイン社(Seradyn Inc.)、インデ
ィアナポリス、アメリカ合衆国、から、参照番号C95
53/20、2280および532Gで入手できる)
【0115】最後の遠心分離工程後に微粒子のペレット
を、チップ超音波処理で前述の緩衝液に再懸濁し、微粒
子のサイズに従って使用濃度に希釈した。すなわち、直
径89nmについては0.5%(w/v) 、直径124nmにつ
いては0.2%(w/v) 、そして直径221nmについては
0.1%(w/v) 。例1の1)b)のように、この使用濃
度は、サイクル5で光学密度(OD)ブランクが0.3
5と0.45の間になるように選択した。
【0116】c)較正曲線の決定とDL、UML、およ
びDRの計算 免疫凝集反応のすべての測定は、コバス(登録商標)ミ
ラエス(COBAS MIRA S)臨床化学分析機(エフ・ホフマ
ン−ラ・ロッシュ・エー・ジー(F. Hoffmann-La Roche
A.G.)、バーゼル、スイス)で、例1の1)b)と同じ
緩衝液とパラメータ設定を使用して行なった。
【0117】DL、UML、およびDRは、例1の1)
b)のように統計的に求めた。
【0118】2)較正曲線への微粒子サイズの影響 CRPに対する同じ量の同じ抗体(すなわち、高反応性
モノクローナル抗体36F12、または低反応性モノク
ローナル抗体8A12)でコーティングした直径89、
124または221nmの粒子の微粒子試薬について、較
正曲線をプロットし、DL、UMLおよびDRを決定し
た。
【0119】下表4aと4bは、それぞれ2つのそのよ
うな微粒子試薬[その1つは高反応性モノクローナル抗
体36F12でコーティングした直径89nmの粒子であ
り、他の1つはモノクローナル抗体36F12でコーテ
ィングした直径221nmの粒子]、およびこれらの25
/75(v/v)混合物について、CRP濃度の関数として
測定した光学密度(OD)(すなわち、較正曲線デー
タ)、およびDL、UMLおよびDRをそれぞれ示す。
【0120】直径89nmの粒子と直径221nmの粒子に
ついて表4bに示すように、レイリー(Rayleigh)の分
散理論から予測されるように、粒子サイズとともにDL
とUMLの両方が減少した。直径221nmの粒子は、好
ましい低検出限界の0.016mg/lCRPを示したが、
測定中の微粒子の濃度が限定されているため、UMLと
DRは不充分である(濃度を増加させると、ブランク値
が許容できないほど高くなるであろう)。
【0121】直径89nmと直径221nmの粒子を混合す
ると、89nm粒子と221nm粒子の25/75(v/v)混
合物(以後、「高反応性試薬CRP−89nm/221nm
−36F12」と呼ぶ)で得られる最大値約205のよ
うに、直径89nmの粒子で得られる値と比較してDRが
わずかに上昇し、比較的高い検出限界の約0.09mg/l
を示す。
【0122】3)較正曲線への抗体反応性の影響 微粒子試薬(以後、「高反応性試薬−124nm−CRP
−36F12」および「低反応性試薬CRP−124nm
−8A12」と呼ぶ)は、それぞれ、高反応性モノクロ
ーナル抗体36F12で直径124nmの粒子をコーティ
ングし、そして低反応性モノクローナル抗体8A12で
直径124nmの粒子コーティングして調製した。「高反
応性試薬−124nm−CRP−36F12」と「低反応
性試薬CRP−124nm−8A12」は、以下の比率(v
/v):100/0、90/10y、75/25、50/
50、25/75、0/100で混合した。
【0123】較正曲線(表5aの生データを参照)をプ
ロットし、DL、UMLおよびDRを求めた。
【0124】「高反応性試薬124nm−CRP−36F
12」と「低反応性試薬CRP−124nm−8A12」
の間の較正曲線のDLの比率は、0.29であった(表
5bを参照)。
【0125】図3Aは、「高反応性試薬124nm−CR
P−36F12」の%(v/v)の関数としてのDRの変動
を示す。
【0126】以下の表5bは、「高反応性試薬CRP−
124nm−36F12」の%(v/v)、高反応性モノクロ
ーナル抗体36F12でコーティングした直径124nm
の粒子の濃度、および低反応性モノクローナル抗体8A
12でコーティングした直径124nmの粒子の濃度、で
表された上記混合比についてのDL、UMLおよびDR
を示す。DRの最適の結果は、25/75(v/v)「高反
応性試薬CRP−124nm−36F12」を含有する微
粒子試薬(以後、「混合反応性試薬CRP−124nm−
36F12/8A12」と呼ぶ)で得られ、ここで「高
反応性試薬CRP−89/221nm−36F12」と
「低反応性試薬CRP−124nm−8A12」に比較し
たDRの上昇の係数は、それぞれ約444/186と4
44/164、すなわち約2.4と2.7であった。
「混合反応性試薬CRP−124nm−36F12/8A
12」は、約0.08mg/lCRPのDLを示した。
【0127】4)異なる反応性の抗体でコーティングし
た異なるサイズの粒子の本発明による混合
【0128】微粒子試薬(以後、「高反応性試薬221
nm−CRP−36F12」と「低反応性試薬CRP−8
9nm−8A12」と呼ぶ)は、それぞれ、直径221nm
の粒子をモノクローナル抗体36F12でコーティング
し、直径89nmの粒子を低反応性モノクローナル抗体8
A12でコーティングして調製した。「高反応性試薬2
21nm−CRP−36F12」と「低反応性試薬CRP
−89nm−8A12」を、以下の比率(v/v):100/
0、90/10、75/25、50/50、25/7
5、0/100で混合した。
【0129】低反応性モノクローナル抗体8A12でコ
ーティングした89nmの粒子の微粒子試薬(「低反応性
試薬CRP−89nm−8A12」)と、高反応性モノク
ローナル抗体36F12でコーティングした221nmの
粒子の微粒子試薬(「高反応4 試薬CRP−221nm−
36F12」)を、以下の比率(v/v):100/0、5
0/50、25/75、10/90、0/100で混合
して得られた微粒子試薬について、較正曲線をプロット
し、DL、UMLおよびDRを求めた。
【0130】以下の表6は、「高反応性試薬CRP−2
21nm−36F12」の%(v/v)、高反応性モノクロー
ナル抗体36F12でコーティングした直径221nmの
粒子の濃度、および低反応性モノクローナル抗体8A1
2でコーティングした直径89nmの粒子の濃度、で表さ
れた上記混合比についてのDL、UMLおよびDRを与
える。
【0131】図3Bは、「高反応性試薬CRP−221
nm−36F12」の%(v/v)の関数としてのDRの変動
を示す。
【0132】表6と図3Bに含まれるデータは、異なる
反応性の抗体でコーティングした異なるサイズの粒子を
本発明に従って混合することにより、DRの驚くべき高
い上昇が得られることを示す。「高反応性試薬CRP−
221nm−36F12」の約75%(v/v)の混合物につ
いては、「高反応性試薬CRP−89nm/221nm−3
6F12」と「低反応性試薬CRP−124nm−36F
12」に関してDRの上昇係数は、それぞれ約1640
/200と約1640/444、すなわち約8.2と約
3.7であることを示す。従って、「高反応性試薬CR
P−89nm/221nm−36F12」と「高反応性試薬
CRP−124nm−36F12」の各試験と比較して、
DRは有意に延長しており、DLの上昇計数は、低親和
性モノクローナル抗体8Aでコーティングした直径12
4nmの粒子と、高親和性モノクローナル抗体36F12
でコーティングした直径124nmの粒子を混合して得ら
れるものより有意に高い(上記のように約2.4から約
2.7)。同時に、約75%(v/v)の「高反応性試薬C
RP−221nm−36F12」の混合物は、約0.02
2mg/lCRPのDLを与え、すなわち、低親和性モノク
ローナル抗体8A12でコーティングした直径124nm
の粒子と高親和性モノクローナル抗体36F12でコー
ティングした直径124nmの粒子を混合した時得られる
もの(上記のように約0.08mg/l)よりほとんど4倍
低い。
【0133】図4は、「高反応性試薬221nm−CRP
−36F12」、「低反応性試薬CRP−89nm−8A
12」、および本発明のこれらの75/25(v/v)混合
物の較正曲線を示す。この図は、これらの各試薬の有利
な性質(「高反応性試薬221nm−CRP−36F1
2」についての高DLに対応する低濃度のCRPの急勾
配の曲線、および「低反応性試薬CRP−89nm−8A
12」についての高UMLに対応する高濃度のCRPの
急勾配の曲線)がいかに予測できないほど組合さってい
るかを示す。
【0134】
【表1】
【0135】
【表2】
【0136】
【表3】
【0137】
【表4】
【0138】
【表5】
【0139】
【表6】
【0140】
【表7】
【0141】
【表8】
【0142】
【表9】
【0143】
【表10】
【0144】
【表11】
【0145】
【表12】
【0146】
【表13】
【0147】
【表14】
【0148】
【表15】
【0149】
【表16】
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の微粒子試薬のダイナミックレンジの
変動を示す。
【図1B】本発明の微粒子試薬のダイナミックレンジの
変動を示す。
【図1C】本発明の微粒子試薬のダイナミックレンジの
変動を示す。
【図1D】本発明の微粒子試薬のダイナミックレンジの
変動を示す。
【図2】本発明の試薬の較正曲線を示す。
【図3A】本発明の微粒子試薬のダイナミックレンジの
変動を示す。
【図3B】本発明の微粒子試薬のダイナミックレンジの
変動を示す。
【図4】本発明の試薬の較正曲線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨルグ ハインリッヒ カウフマン ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン,ツ イールガッセ 13 (72)発明者 シュテファン ポール ドイツ連邦共和国 グレンツアッハ − ヴィーレン,ザイデンヴェク 2

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナライトの量を測定するための微粒子
    増強光分散凝集測定法であって、アナライトに対して高
    反応性の少なくとも1つの結合パートナーを有する強い
    光分散性の粒子と、アナライトに対して低反応性の少な
    くとも1つの結合パートナーを有する弱い光分散性の粒
    子の混合物を使用することを特徴とする、上記方法。
  2. 【請求項2】 微粒子の平均経は、30〜600nm、好
    ましくは50〜500nmである、請求項1に記載の測定
    法。
  3. 【請求項3】 強い光分散性の粒子は、弱い光分散性の
    粒子より大きなサイズおよび/または大きな屈折率を有
    する、請求項1または2に記載の測定法。
  4. 【請求項4】 強い光分散性の粒子は大きい粒子であ
    り、弱い光分散性の粒子は小さい粒子である、請求項3
    に記載の測定法。
  5. 【請求項5】 大きい粒子の平均経と小さい粒子の平均
    経との比率は、1.5〜4.0、好ましくは1.7〜
    3.2である、請求項4に記載の測定法。
  6. 【請求項6】 混合物中の大きい粒子の濃度と小さい粒
    子の濃度との比率は、0.01〜5、好ましくは0.0
    5〜2である、請求項4または5に記載の測定法。
  7. 【請求項7】 高反応性の結合パートナーと低反応性の
    結合パートナーで独立にコーティングした、同じサイズ
    かつ同じ材料の微粒子を用いて行った測定法の検出限界
    の比率は、0.01〜0.5、好ましくは0.03〜
    0.4である、請求項1〜6までのいずれか1項に記載
    の測定法。
  8. 【請求項8】 アナライトは核酸であり、結合パートナ
    ーはオリゴヌクレオチド捕捉プローブである、請求項1
    〜7までのいずれか1項に記載の測定法。
  9. 【請求項9】 アナライトは抗原性であり、結合パート
    ナーは免疫学的結合パートナーである、請求項1〜7ま
    でのいずれか1項に記載の測定法。
  10. 【請求項10】 高反応性の免疫学的結合パートナーと
    低反応性の免疫学的結合パートナーの見かけの解離定数
    の比率は、0.01〜0.5、好ましくは0.05〜
    0.2である、請求項9に記載の測定法。
  11. 【請求項11】 結合パートナーはモノクローナル抗体
    またはその断片である、請求項9または10に記載の測
    定法。
  12. 【請求項12】 抗原性アナライトは繰り返し性エピト
    ープを持たず、高反応性の少なくとも2つの結合パート
    ナーと低反応性の少なくとも2つの結合パートナーを使
    用する、請求項11記載の測定法であって、強い光分散
    性の粒子は、2つの高反応性の結合パートナーで同時コ
    ーティングされているか、または粒子の一部がこれらの
    2つの高反応性の結合パートナーのうちの1つでコーテ
    ィングされ、粒子の残りの部分は他の1つで別々にコー
    ティングされており、弱い光分散性の粒子は、2つの低
    反応性の結合パートナーで同時コーティングされている
    か、または粒子の一部がこれらの2つの低反応性の結合
    パートナーのうちの1つでコーティングされ、粒子の残
    りの部分は他の1つで別々にコーティングされており、
    2つの高反応性の結合パートナーは、互いに異なるエピ
    トープに向かっており、2つの低反応性の結合パートナ
    ーは、互いに異なるエピトープに向かっていることを特
    徴とする、上記方法。
  13. 【請求項13】 測定法は、濁度法またはネフェロメト
    リー法である、請求項1〜12までのいずれか1項に記
    載の測定法。
  14. 【請求項14】 アナライトの量を測定するための微粒
    子増強光分散免疫測定法のための微粒子試薬であって、
    アナライトに対して高反応性の少なくとも1つの結合パ
    ートナーを有する強い光分散性の粒子と、アナライトに
    対して低反応性の少なくとも1つの結合パートナーを有
    する弱い光分散性の粒子を含む、直径30〜600nmの
    微粒子の混合物を含んでなる、上記試薬。
  15. 【請求項15】 強い光分散性の粒子は、弱い光分散性
    の粒子より大きなサイズおよび/または大きな屈折率を
    有する、請求項14に記載の試薬。
  16. 【請求項16】 強い光分散性の粒子は大きい粒子であ
    り、弱い光分散性の粒子は小さい粒子である、請求項1
    5に記載の試薬。
  17. 【請求項17】 大きい粒子の平均経と小さい粒子の直
    径との比率は、1.5〜4.0、好ましくは1.7〜
    3.2である、請求項16に記載の試薬。
  18. 【請求項18】 混合物中の大きい粒子の濃度と小さい
    粒子の濃度との比率は、0.01〜5、好ましくは0.
    05〜2である、請求項16または17に記載の試薬。
  19. 【請求項19】 高反応性の結合パートナーと低反応性
    の結合パートナーで独立にコーティングした、同じサイ
    ズかつ同じ材料の微粒子を用いて行った測定法の検出限
    界の比率は、0.01〜0.5、好ましくは0.03〜
    0.4である、請求項14〜18までのいずれか1項に
    記載の試薬。
  20. 【請求項20】 結合パートナーはオリゴヌクレオチド
    捕捉プローブである、請求項14〜19項までのいずれ
    か1項に記載の試薬。
  21. 【請求項21】 結合パートナーは免疫学的結合パート
    ナーである、請求項14〜19項までのいずれか1項に
    記載の試薬。
  22. 【請求項22】 高反応性の免疫学的結合パートナーと
    低反応性の免疫学的結合パートナーとの見かけの親和定
    数の比率は、0.01〜0.5、好ましくは0.05〜
    0.2である、請求項21に記載の試薬。
  23. 【請求項23】 免疫学的結合パートナーはモノクロー
    ナル抗体またはその断片である、請求項21または22
    に記載の試薬。
  24. 【請求項24】 少なくとも2つの高反応性の結合パー
    トナーと少なくとも2つの低反応性の結合パートナーを
    含む、請求項23に記載の試薬であって、強い光分散性
    の粒子は、2つの高反応性の結合パートナーで同時コー
    ティングされているか、または粒子の一部がこれらの2
    つの高反応性の結合パートナーのうちの1つでコーティ
    ングされ、粒子の残りの部分は他の1つで別々にコーテ
    ィングされており、弱い光分散性の粒子は、2つの低反
    応性の結合パートナーで同時コーティングされている
    か、または粒子の一部がこれらの2つの低反応性の結合
    パートナーのうちの1つでコーティングされ、粒子の残
    りの部分は他の1つで別々にコーティングされており、
    2つの高反応性の結合パートナーは、互いに異なるエピ
    トープに向かっており、2つの低反応性の結合パートナ
    ーは、互いに異なるエピトープに向かっていることを特
    徴とする、上記試薬。
  25. 【請求項25】 ネフェロメトリー法または濁度法にお
    ける、請求項14〜24までのいずれか1項に記載の試
    薬の使用。
  26. 【請求項26】 請求項14〜24までのいずれか1項
    に記載の試薬の調製法であって、強い光分散性を有しか
    つアナライトに対して高反応性の少なくとも1つの結合
    パートナーを有する、直径30〜600nmの微粒子と、
    弱い光分散性を有しかつアナライトに対して低反応性の
    少なくとも1つの結合パートナーを有する、直径30〜
    600nmの微粒子とを、混合することを特徴とする、上
    記方法。
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