JPH11109073A - 沸騰水型原子炉用燃料集合体 - Google Patents

沸騰水型原子炉用燃料集合体

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JPH11109073A
JPH11109073A JP9271171A JP27117197A JPH11109073A JP H11109073 A JPH11109073 A JP H11109073A JP 9271171 A JP9271171 A JP 9271171A JP 27117197 A JP27117197 A JP 27117197A JP H11109073 A JPH11109073 A JP H11109073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平均濃縮度を3.9重量%以上として高濃縮度
化を図った燃料集合体において、H/U比を最適化して
燃料経済性の向上を図れる構成を提供する。 【解決手段】9行9列の正方格子状に配列された燃料棒
101と、燃料棒101が9本配列可能な領域に配置さ
れた1本の角型ウォータチャンネル102と、チャンネ
ルファスナー109を固定するために制御棒108側に
設けられるガイドポスト104aとを備え、かつ燃料棒
101が、第1の燃料棒101aと、第1の燃料棒10
1aより燃料有効長が短い第2の燃料棒101bとを含
んでいる沸騰水型原子炉用燃料集合体100において、
燃料集合体内部を制御棒側領域111と反制御棒側領域
112とに2分したとき、反制御棒側領域112に配置
される第2の燃料棒101bの本数を、制御棒側領域1
11に配置される本数よりも多くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉に
用いる燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な沸騰水型原子炉炉心の部分構造
を表す概念的横断面図を図12に示す。この図12にお
いて、炉心1は、多数の燃料集合体2を配置して構成さ
れており、これら燃料集合体2は、4体を1組としてそ
の間に横断面十字形の制御棒3が挿入されるようになっ
ている。
【0003】各燃料集合体2においては、多数の燃料棒
4と1本以上(図では2本)の水ロッド5を正方格子状
に配列して燃料バンドルを形成し、この燃料バンドルを
単位セル(破線で示す)6の中央に据えるとともに燃料
バンドルを囲むように横断面矩形のチャンネルボックス
8を配置している。この燃料バンドルの上下端は、チャ
ンネルボックスに挿入される上部タイプレート(図示せ
ず)及び下部タイプレート(同)によってそれぞれ支持
されている。なお、水ロッドではなく、角型のウォータ
チャンネルを用いる場合もある。
【0004】この燃料集合体2では、運転時、わずかに
未飽和状態の冷却水が下部タイプレートの孔から燃料棒
4間に流入し、燃料棒4間を下部から上部に流れるにつ
れ燃料棒4により加熱されて沸騰し、二相流となって上
部タイプレートの孔から流出していく。その結果、冷却
材のボイド率は燃料集合体2下部では0%だが、上部で
は70%程度にも達し、燃料集合体2の核的な特性を決
める要因である減速材対燃料比、即ち、水素対ウラン比
(H/U比)が軸方向位置で大きく異なることになる。
この軸方向のH/U比の分布は、炉停止余裕を減少させ
るという影響を与える。
【0005】一方、図12において、燃料集合体2のチ
ャンネルボックス8の外側には、制御棒3や中性子検出
器計装管(図示せず)を配置するための間隙が設けられ
ている。この間隙は飽和水で満たされており、冷却材の
軽水が沸騰せずに流れる流路となるギャップ水領域9,
10を形成している。これらギャップ水領域9,10に
は制御棒3が挿入されるギャップ水領域9と、制御棒3
の出し入れがないギャップ水領域10の2種類がある。
このようなギャップ水領域9,10の存在のため、燃料
集合体2の周辺部(間隙に近い領域)にある燃料棒4と
燃料集合体2中心部の燃料棒4とでは、飽和水による影
響が異なる。すなわち、ギャップ水領域9,10に近い
燃料集合体2の周辺部は、中心部に比べH/U比が大き
な領域となる。このように、核的な特性を決める要因で
あるH/U比が、燃料集合体2内の径方向位置で異なる
ことになる。この径方向のH/U比は、局所出力ピーキ
ングを増大させるという影響を与える。また特に、図1
2の炉心1は、ギャップ水領域9の面積がギャップ水領
域10の面積よりも広いD格子炉心となっており、ギャ
ップ水領域9及びギャップ水領域10の面積が等しいC
格子炉心とは異なるタイプとなっている。そのため、制
御棒3に面する側と反対側とではH/U比が大きく異な
ることになる。
【0006】このH/U比は、中性子の平均エネルギー
を決定するパラメータである。このH/U比の特性を図
13により説明する。図13は、一般的な沸騰水型原子
炉の燃料集合体について、その平均濃縮度を所定の値と
し、横軸にH/Uをとったときの無限増倍率の挙動を示
したものである。図示のように、はじめH/U比が増加
すると、中性子平均エネルギーが低く(中性子スペクト
ルがソフトに)なって核燃料物質との核分裂反応が促進
され、無限増倍率も増加する。しかしこのとき一方、中
性子スペクトルがソフトになるほど、減速材(軽水)に
よる中性子吸収反応も増大することから、あるH/U比
で無限増倍率はピークを迎え、これ以降はH/U比が増
大するほど無限増倍率が低下するようになる。すなわ
ち、このピークが、できるだけ少ない燃料で高いエネル
ギーを得る(=燃料経済性)観点からのH/U比の最適
値となる。但しこのとき実際は、反応度係数を適度に負
の値にしておく観点から、このピーク位置よりも若干小
さい値x1を現実の最適値(以下単に、最適値という)
としている。
【0007】以上説明したように、H/U比の軸方向・
径方向分布を改善し最適化することは燃料経済性の観点
から非常に重要であるため、従来、種々の方法でその改
善が行われている。以下、それらについて順次説明す
る。
【0008】(1)軸方向のH/U比の改善 燃料集合体の軸方向のH/U比の改善のための方策とし
ては、例えば特開昭52−50498号公報に記載のよ
うに、従来、燃料有効長が通常燃料棒よりも短い短尺燃
料棒を設ける構成が提唱されている。この短尺燃料棒を
設けることにより、相変化を生じない飽和水領域を増加
させるとともに軸方向の燃料装荷量を調整し、軸方向の
H/U比を改善することができる。このような構造の一
例を図14に示す。図12と共通の部分は同一の符号を
付す。図14に示す燃料集合体は、D格子炉心に配置さ
れるものであり、9行9列の正方格子状配列に72本の
燃料棒4を配置し、中央部の燃料棒4の9本分のスペー
スに角型ウォータチャンネル11を設け、短尺燃料棒1
2を燃料集合体内に均等に配置したものである。
【0009】(2)径方向のH/U比の改善 一方、燃料集合体の径方向のH/U比の改善のための方
策としては、従来、水ロッド本数を増加させるか又は水
ロッドを大型化する構成がある。これにより、中性子減
速効果の十分でない燃料集合体の中央領域において水ロ
ッド領域を増大し、これにより径方向のH/U比を改善
することができる。特に、D格子炉心に装荷される燃料
集合体では、図12で前述したように、制御棒3が位置
する側のギャップ水領域9とその反対側のギャップ水領
域10の面積が等しくないことにより、径方向のH/U
比が不均一となり、局所出力ピーキングが増大する傾向
にある。これに対しては、従来より燃料棒4のウラン2
35の濃縮度を調整する方法が用いられている。すなわ
ち、熱中性子束の小さな狭いギャップ水領域10に面す
る側の燃料棒4を比較的高い濃縮度とし、熱中性子束の
大きな広いギャップ水領域に面する側の燃料棒を比較的
低い濃縮度とすることにより、両者の出力差を低減し、
径方向の局所出力ピーキングを抑制するものである。
【0010】(3)高燃焼度化におけるH/U比の改善 ところで、近年、沸騰水型原子炉において、プラント利
用率の向上と共にウラン資源を有効に活用する方法とし
て、燃料の高燃焼度化及び長期運転サイクル化が提唱さ
れている。このとき、燃料集合体の取出燃焼度を高める
ためには濃縮度を高める必要があるため、H/U比が影
響を受けることになる。また、長期運転サイクル化によ
る炉内滞在期間の延長は、H/U比が軸方向・径方向で
異なるという影響を燃料が炉心内で長期間受けることを
意味しており、このH/U比の影響がさらに拡大するこ
とになる。
【0011】このような高燃焼度化を図った燃料集合体
におけるH/U比の改善に関する公知技術として、例え
ば特開平3−296689号公報がある。この従来技術
においては、D格子炉心に配置される燃料集合体内にお
ける、H/U比の差を小さくする方法として、 水ロッド領域を狭いギャップ水領域に近づける。
【0012】短尺燃料棒を狭いギャップ水領域に近づ
ける。
【0013】核分裂性物質を広いギャップ領域に近づ
ける。
【0014】という3つの方法が開示されている。これ
らはいずれも、狭いギャップ水領域付近ではH/U比を
大きくし、広いギャップ水領域付近ではH/U比を小さ
くするものである。上記を実施した燃料集合体の構造
の例を図15及び図16に示す。図12及び図14と共
通の部分は同一の符号を付す。図15に示す燃料集合体
は、9行9列正方格子状配列において、水ロッドの機能
を果たす角型ウォータチャンネル11を、燃料集合体中
央部から狭いギャップ水領域10側に一列だけ偏心させ
たものである。また図16は、同様の構造を10行10
列正方格子状配列で実現した場合であり、この場合、角
型ウォータチャンネル11を燃料棒4の9本分のスペー
スに配置すると、燃料集合体中央部に配置するのは不可
能であるため、狭いギャップ水領域10側に偏心させて
配置したものである。また、上記従来技術においては、
を実施している場合には、をさらに実施することは
あまり効果がないことも示されている。
【0015】なお、上記従来技術においては、短尺燃料
棒は上部にボイドが集中しやすい性質があることから、
この短尺燃料棒を発熱体でない水ロッドやギャップ水領
域には隣接させずに燃料棒に隣接させることとし、これ
によって、燃料棒まわりのボイドをなるべく水ロッドに
集中させてドライアウト(燃料棒の表面に気泡が付着し
冷却効果が低減すること)を抑制し、熱的余裕の確保を
図っている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下の課題が存在する。前述したよ
うに、H/U比は図13の曲線に示すような挙動をとる
が、この曲線は、燃料集合体の濃縮度によって影響を受
ける。すなわち、燃料集合体の濃縮度が高くなると熱中
性子の吸収が増加するため中性子束が小さくなり、同じ
無限増倍率を得るために必要な減速材量が大きくなる。
そのため、曲線が破線で示すように図中右方向へスライ
ドすることとなり、H/Uの最適値もx1からより高い
値に変わることとなる。ここで、上記従来技術では、上
記(=水ロッド領域を狭いギャップ水領域に近づけ
る)を実施すれば、狭いギャップ水領域付近の減速材量
としてはほぼ十分であり、そのためさらに上記(=短
尺燃料棒を狭いギャップ水領域に近づける)を実施して
もあまり意味がないとしている。つまり例えば、ある濃
縮度でH/U比の特性が実線で表される場合において
は、上記実施時にH/U比x1で無限増倍率kAとする
と、ととを併せて実施すると例えばH/U比がx1
より大きなx2になり、無限増倍率はkBとなってかえっ
て下がってしまうことになる。しかしながら、上述した
ようにH/U比の最適値は燃料集合体の濃縮度によって
変動するため、一概にこのようなことは言えない。すな
わち、濃縮度の大きさによっては、のみでは狭いギャ
ップ水領域付近の減速材量が足りなくなって広いギャッ
プ水領域とのH/U比の差が大きくなり、を併せて行
うことによって狭いギャップ水領域付近の減速材量が十
分となって広いギャップ水領域とのH/U比の差が最小
となり、最適値となる場合もあるはずである。つまり上
記の例に合わせて説明すると、実線のときよりも濃縮度
が高くH/U比の特性が破線で表される場合には、上記
のみを実施するとH/U比x1であるから無限増倍率
kCと非常に小さくなってしまうが、ととを実施し
てH/U比x2とすれば無限増倍率をkAとすることがで
きる。また、以上はととを併せて行う場合を例にと
って説明したが、のみを単独で行う場合であっても、
その狭いギャップ水領域に近づける短尺燃料棒の本数に
よっては、同様の作用を得ることができる可能性もあ
る。上記従来技術では、このような点について配慮され
ておらず、の短尺燃料棒を狭いギャップ水領域に近づ
けることによるH/U比の改善効果について正しく認識
されていない。すなわち、H/U比を効果的に改善する
ための手段としての上記は、上記従来技術には開示さ
れていないことになる。また、上記従来技術では、高燃
焼度化に伴う高濃縮度化への配慮が示唆されているもの
の、その濃縮度の値については具体的に開示していな
い。そのため、例えば高燃焼度化対応の燃料集合体の一
例として、例えば取出平均燃焼度が45GWd/tを超
えるようにすることを目標に燃料集合体の平均濃縮度を
3.9重量%以上とする場合に、最適なH/U比を与え
ることができるかどうかについては不明である。
【0017】また、上記従来技術では、熱的余裕の確保
の観点から、短尺燃料棒を発熱体でない水ロッドに隣接
する位置に配置しないこととしており、同様の観点に立
つとギャップ水領域に隣接する位置(すなわち格子状配
列最外周位置)にも配置しないことが示唆されていると
考えられる。ここで例えば9行9列正方格子状配列中に
3行3列格子分の角型ウォータチャンネルを置く場合を
考えると、上記を実施するために中央から1列だけ狭
いギャップ水領域側に近づけた場合には、ウォータチャ
ンネルとチャンネルボックスとの間には2列分の格子位
置しかなく、いずれも発熱体でない水ロッドか若しくは
ギャップ水領域に隣接するため、短尺燃料棒をこの領域
に配置することができなくなる。すなわち、上記と
とを併せて実施することが困難となる。しかしながら、
D格子炉心に配置される燃料集合体では、狭いギャップ
水領域側の出力は広いギャップ水領域側の出力よりも相
対的に低いため、もともと狭いギャップ水領域側の燃料
棒はドライアウトしにくい性質がある。したがって、例
えばウォータチャンネルの狭いギャップ水領域側に隣接
して短尺燃料棒を配置しても、周りの燃料棒の熱的余裕
はまだ十分な値が確保されている。むしろ、これによっ
て上記ととを併せて実施することができ、最適なH
/U比が得られるのであれば、そのほうがはるかに有益
であると思われる。上記従来技術では、このような点に
ついても配慮されていない。
【0018】本発明の第1の目的は、平均濃縮度を3.
9重量%以上として高濃縮度化を図った燃料集合体にお
いて、H/U比を最適化して燃料経済性の向上を図れる
構成を提供することにある。
【0019】本発明の第2の目的は、平均濃縮度を3.
9重量%以上として高濃縮度化を図った燃料集合体にお
いて、熱的余裕を確保しつつH/U比を最適化できる構
成を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1の目的を達成するために、本発明は、9
行9列以上の正方格子状に配列された複数本の燃料棒
と、該燃料棒が1本以上配列可能な領域に配置された少
なくとも1本の角型ウォータチャンネルと、チャンネル
ファスナーを固定するために制御棒側に設けられるガイ
ドポストとを備え、かつ前記複数本の燃料棒が、複数本
の第1の燃料棒と、該第1の燃料棒より燃料有効長が短
い複数本の第2の燃料棒とを含んでいる沸騰水型原子炉
用燃料集合体において、燃料集合体内部を制御棒側領域
と反制御棒側領域とに2分したとき、前記反制御棒側領
域に配置される前記第2の燃料棒の本数を、前記制御棒
側領域に配置される前記第2の燃料棒の本数よりも多く
する。沸騰水型原子炉用燃料集合体をD格子炉心に装荷
した場合には、制御棒側は燃料集合体間の間隔が広くな
っているため減速材である水の量が相対的に多くなる一
方、反制御棒側は燃料集合体間の間隔が狭く水の量が相
対的に少なくなる。そこで、本発明においては、有効長
の短い第2の燃料棒の本数を反制御棒側領域で多くする
ことにより、第2の燃料棒を反制御棒側に偏って配置す
る。これにより、第2の燃料棒が短長である分燃料の量
を減らすとともに、第2の燃料棒上部に生じる飽和水領
域によって反制御棒側領域における水の量を増加させて
H/U比を増大させるとともに、制御棒側領域における
燃料の量の減少及び水の量の増加を抑えてH/U比を抑
制することができる。これにより、水及び燃料の配置を
より均等にして反制御棒側と制御棒側とのH/U比の差
を低減し、燃料集合体内におけるH/U比分布を改善
し、より均一にすることができる。ここで、燃料経済性
の面からみたH/U比の最適値は、燃料集合体の濃縮度
によって変動し、例えば高濃縮度になるほど最適値の値
も大きくなる。本発明においては、反制御棒側領域に偏
らせる第2の燃料棒の本数を適宜調整することで、この
変動に対応して常にH/U比を最適化することができ
る。したがって、例えば平均濃縮度3.9重量%以上に
高濃縮度化された燃料集合体においても、H/U比を最
適化することができる。
【0021】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記反制御棒側領域に配置される前記第2の燃料棒の本
数と、前記制御棒側領域に配置される前記第2の燃料棒
の本数との差を、2本以上とする。これにより、H/U
比をより確実に最適化することができる。
【0022】(3)上記(1)において、好ましくは、
前記角型ウォータチャンネルは、燃料集合体内部を制御
棒側領域と反制御棒側領域とに2分する境界面から反制
御棒側に偏心して配置されている。これにより、反制御
棒側領域のH/U比の増大及び制御棒側領域のH/U比
の抑制を促進できるので、H/U比を容易に最適化する
ことができる。
【0023】(4)上記(3)において、好ましくは、
上記第1及び第2の目的を達成するために、前記反制御
棒側領域に配置される前記第2の燃料棒のうち少なくと
も1本は、前記角型ウォータチャンネルに隣接して配置
されているか又は前記正方格子状配列の最外周に配置さ
れている。これにより、容易に角型ウォータチャンネル
を反制御棒側に偏心させることができるようになる。す
なわち例えば9行9列正方格子状配列中に3行3列格子
分の角型ウォータチャンネルを偏心させて配置する場
合、ウォータチャンネルの反制御棒側コーナー部近傍に
は2列分の格子位置しかなく、もし第2の燃料棒をウォ
ータチャンネル隣接位置か正方格子状配列最外周位置に
配置できなければ第2の燃料棒を反制御棒側領域に偏ら
せて配置するのが困難となるため、結果としてウォータ
チャンネルを偏心させること自体が難かしくなる。そこ
で本発明では、第2の燃料棒をウォータチャンネル隣接
位置又は正方格子状配列最外周位置に配置可とすること
によって、第2の燃料棒を反制御棒側に容易に配置でき
るようにし、容易にウォータチャンネルを偏心させるこ
とができる。このとき、D格子炉心に配置される場合
は、反制御棒側領域出力が制御棒側領域の出力よりも相
対的に低く燃料棒がドライアウトしにくい傾向となるた
め、ウォータチャンネル隣接位置や正方格子状配列最外
周位置(すなわちギャップ水領域隣接位置)に第2の燃
料棒を配置しても、まわりの燃料棒の熱的余裕はまだ十
分な値を確保できる。すなわち、熱的余裕を確保しつ
つ、H/U比を最適化することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。本発明の第1の実施形態を図1〜
図3により説明する。本実施形態による沸騰水型原子炉
用燃料集合体の構造を表す縦断面図を図2に示し、図2
中I−I断面でみた横断面図を図1に示す。これら図1
及び図2において、本実施形態による燃料集合体100
は、図12に示した炉心と同様、沸騰水型原子炉D格子
炉心の単位セル107に装荷されるものであり、9行9
列の正方格子状に配列され内部に燃料物質としてのウラ
ン−235が充填された72本の燃料棒101と、正方
格子状配列の中央部領域の水の量を増やすのを目的とし
て燃料棒101が9本配列可能な領域に配置された1本
の角型ウォータチャンネル102と、これら燃料棒10
1及び角型ウォータチャンネル102により形成される
燃料バンドルの周囲を囲むチャンネルボックス103と
を備えている。燃料バンドルの上部及び下部はそれぞれ
上部タイプレート104及び下部タイプレート105に
より支持されており、また燃料バンドルの軸方向複数箇
所には、燃料棒101及びウォータチャンネル102の
間隔を保持するためのスペーサ106が設けられてい
る。また、上部タイプレート104の制御棒108側
(以下適宜、単に制御棒側という)及びその反対側(以
下適宜、反制御棒側という)のコーナー部には、ガイド
ポスト104a,104bがそれぞれ一体に形成されて
おり、そのうち、制御棒側のガイドポスト104aに
は、チャンネルボックス103に接続されたチャンネル
ファスナー109が固定されている。このチャンネルフ
ァスナー109は、1つの制御棒108まわりの4つの
燃料集合体100を相互に連結するとともに、これら燃
料集合体100間に制御棒108の挿入・引き抜きスペ
ースを確保する機能を果たすものであり、各燃料集合体
100の制御棒側のガイドポスト104aに固定されて
いる。なお、反制御棒側のガイドポスト104bは、制
御棒側のガイドポスト104aとの重量バランスをとる
ためのダミーとなっている。
【0025】燃料棒101は、燃料有効長が通常の長さ
である65本の第1の燃料棒101aと、燃料有効長が
第1の燃料棒101aよりも短いいわゆる短尺燃料棒で
ある7本の第2の燃料棒101bとから構成されてい
る。この第2の燃料棒101bの燃料有効長は、例えば
第1の燃料棒の有効長の15/24となっている。また
これら燃料棒は、特に図示や詳細な説明を行わないが、
この種の燃料集合体として公知であるものと同様、濃縮
度分布が異なる複数種類の燃料棒から構成されている。
そして各種類ごとに適宜軸方向の濃縮度分布を設けるこ
とにより軸方向出力ピーキングの平坦化を図ったり、各
種燃料棒の配置を適宜工夫することにより径方向出力ピ
ーキングの平坦化が図られている。なお、このとき、こ
のような燃料棒101の配置において、燃料集合体10
0における平均濃縮度は3.9重量%以上となってい
る。
【0026】以上のような燃料集合体100における本
実施形態の要部は、第2の燃料棒101bの配置方法に
ある。すなわち、燃料集合体内部を鉛直方向の境界面1
10によって制御棒側領域111と反制御棒側領域11
2とに2分したとき、反制御棒側領域112に配置され
る第2の燃料棒101bの本数を、制御棒側領域111
に配置される第2の燃料棒101bの本数よりも多くし
たことである。特にこの実施形態では、この本数の差を
2本以上としている。具体的には、反制御棒側領域11
2には6本の第2の燃料棒101bが配置されているの
に対し、制御棒側領域111には1本の第2の燃料棒1
01bしか配置されていない(但し境界面100上に配
列され両方の領域にまたがっているものは1/2本ずつ
としてカウント)ため、これらの差が5本となってい
る。
【0027】このような第2の燃料棒101bの配置に
より、本実施形態においては、以下の作用を奏する。
【0028】(1)第2の燃料棒の偏在によるH/U比
の改善 すなわち、D格子炉心に装荷される場合、制御棒側にお
いてチャンネルボックス103の外側に形成されるギャ
ップ水領域113の面積が広くなっているため水の量が
相対的に多くなる一方、反制御棒側でチャンネルボック
ス103の外側に形成されるギャップ水領域114の面
積が狭くなっているため水の量が相対的に少なくなる。
しかしながら本実施形態においては、有効長の短い第2
の燃料棒101bの本数を反制御棒側領域112で多く
し反制御棒側に偏って配置する。これにより、第2の燃
料棒101bが短長である分燃料の量を減らすととも
に、第2の燃料棒101b上部に生じる飽和水領域によ
って反制御棒側領域112における水の量を増加させて
H/U比を増大させることができ、逆に制御棒側領域1
11においては燃料の量の減少及び水の量の増加を抑え
H/U比を抑制することができる。したがって、水及び
燃料の配置をより均等にして反制御棒側と制御棒側との
H/U比の差を低減し、燃料集合体内におけるH/U比
分布を改善し、より均一にすることができる。このと
き、図13を用いて説明したように、燃料経済性の面か
らみたH/U比の最適値は、燃料集合体の平均濃縮度に
よって変動し、高濃縮度になるほど最適値の値も大きく
なる。本実施形態の燃料集合体100においては、反制
御棒側領域112における第2の燃料棒101bの本数
と制御棒側領域111における第2の燃料棒101bの
本数との差をある程度大きくとることで、平均濃縮度
3.9重量%以上の高濃縮度であってもH/U比を最適
化する。このことを図3により説明する。
【0029】図3は、図1と同様の構造の燃料集合体
(平均濃縮度3.9重量%以上)において、反制御棒側
領域112及び制御棒側領域111にそれぞれ所定の配
置で第2の燃料棒101bを設け、かつそのときの反制
御棒側領域112における第2の燃料棒101bの本数
から制御棒側領域111における第2の燃料棒101b
の本数を引いた差を0〜5本まで変化させたときの、局
所出力因子の相対的な変化幅を解析した結果を示したも
のである。ここで局所出力因子とは、燃料集合体内のす
べての燃料棒の出力の平均値に対する、出力が最大の燃
料棒の出力の相対値を表している。なお、縦軸は本数差
が0本のとき(すなわち反制御棒側領域112と制御棒
側領域111とに均等に第2の燃料棒101bを配置し
たとき)を基準値0とし、変化幅がほぼ一定となったと
きの値を−1としたときの相対値で表しており、局所出
力因子が低くなるほど出力ピーキングが低減した、言い
換えればH/U比がより均一化されたことを示してい
る。図示のように、第2の燃料棒101bの本数が増加
するほど局所出力因子は大きく低下するが、第2の燃料
棒101bの本数差が1本では局所出力因子は0本のと
きとあまり変化せず、約−0.1にとどまる。しかし、
本数差が2本になると局所出力因子が急減して約−0.
5となり、さらに本数差が3本になると約−0.9とな
る。なおこれ以降は、本数差を増やしても局所出力因子
の低減の程度はあまり変わらない。この結果より、本願
発明者等は、反制御棒側領域112と制御棒側領域11
1との本数差を2本以上とすれば、より確実にH/U比
を最適化し、局所出力ピーキングをより低減できると判
断した。本実施形態においては、反制御棒側領域112
と制御棒側領域111との本数差は5本である。したが
って、例えば平均濃縮度を3.9重量%以上に高濃縮度
化されている場合であってもH/U比を確実に最適化で
き、燃料経済性の向上を図ることができる。すなわち、
より少ない燃料でより高い燃料集合体反応度を得、高い
燃焼度を達成することができる。
【0030】(2)炉停止余裕の向上 H/U比の均一化が不十分である従来構造では、出力ピ
ーキングを抑制するために、水の量が相対的に多い制御
棒側では燃料棒を低濃縮度とし、かつ水の量が相対的に
少ない反制御棒側では高濃縮度とせざるを得なかった。
この場合、非沸騰状態である冷温停止時においては、反
制御棒側の水の量が多くなり出力が増大する傾向となる
ため、炉停止余裕が低減していた。これに対し、本実施
形態においては、上述したようにH/U比を常に最適化
することができるので、制御棒側領域111と反制御棒
側領域112との濃縮度差を縮小し、反制御棒側領域1
12の濃縮度を従来よりも低下させることができる。し
たがって、冷温停止時における出力増大を抑制できるの
で、その分炉停止余裕を向上できる。
【0031】以上説明したように、本実施形態の燃料集
合体100によれば、平均濃縮度3.9重量%以上に高
濃縮度化された構造において、H/U比を最適化し燃料
経済性の向上を図ることができる。またこれに加え、炉
停止余裕を向上することができる。
【0032】本発明の第2の実施形態を図4〜図9によ
り説明する。本実施形態による沸騰水型原子炉用燃料集
合体の構造を表す横断面図を図4に示す。この図4は第
1の実施形態の図1にほぼ相当する図であり、共通の部
材には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0033】図4において、本実施形態による燃料集合
体200が図1に示した第1の燃料集合体100と異な
る点は、まず、角型ウォータチャンネル102を、正方
格子状配列の1列分だけ反制御棒側にずらしたことであ
る。この結果、図1では、角型ウォータチャンネル10
2が、燃料集合体内部を制御棒側領域と反制御棒側領域
とに2分する境界面110に関して対称に配置されてい
たのが、図4では角型ウォータチャンネル102がこの
境界面110から反制御棒側に偏心して配置されてい
る。また、短尺である第2の燃料棒101bの数が1個
減って全体で6本となるとともに、図示のように、反制
御棒側領域112に4本、制御棒側領域111にも2本
が配置され、本数差が2本と小さくなっている。そして
このとき、反制御棒側領域112においては、角型ウォ
ータチャンネル102の偏心の結果、2本の第2の燃料
棒101bが角型ウォータチャンネル102に隣接配置
されている。なお、本願明細書中では、「隣接する位置
にある」とは、n行n列の正方格子状配列において、同
行でかつとなりの列に位置するか、または同列でとなり
の行に位置する関係をいう。その他の構造は、第1の実
施形態の燃料集合体100とほぼ同様である。
【0034】本実施形態の作用は、以下のようである。 (1)短尺燃料棒の偏在及びウォータチャンネルの偏心
によるH/U比の改善 すなわち、本実施形態においても、第1の実施形態と同
様、第2の燃料棒101bの本数を反制御棒側に偏って
配置している。これにより、上記第1の実施形態におい
て説明したのと同様の原理によって、水及び燃料の配置
をより均等にして反制御棒側と制御棒側とのH/U比の
差を低減し、燃料集合体内におけるH/U比分布を改善
し、より均一にすることができる。但し、上記第1の実
施形態において図3を用いて説明したように、本実施形
態では反制御棒側と制御棒側とにおける第2の燃料棒の
本数差が2本であり、第1の実施形態の本数差5本より
も小さくなっているため、その分それだけではH/U比
改善効果が小さい。そこで本実施形態においては、それ
をウォータチャンネル102の反制御棒側への偏心によ
って補うことにより、第1の実施形態と同等の効果を得
ている。すなわち、内部を飽和水が流れるウォータチャ
ンネル102を反制御棒側に偏心させることにより、反
制御棒側領域のH/U比の増大及び制御棒側領域のH/
U比の抑制を促進する。これにより、上記第2の燃料棒
101bによるH/U比改善効果を補うことができるの
で、第1の実施形態と同様、平均濃縮度3.9重量%以
上に高濃縮度化された燃料集合体200において、H/
U比を最適化し燃料経済性の向上を図ることができる。
このことを図5によりさらに詳細に説明する。
【0035】図5は、本実施形態の燃料集合体200と
同様の構造の燃料集合体において、燃料集合体平均濃縮
度を種々変化させたときの無限増倍率の挙動を解析した
結果を示したものである。また図中には、比較のため
に、燃料集合体200において第2の燃料棒101bを
偏在させず制御棒側と反制御棒側とに均一に設けた構造
において、平均濃縮度を種々変化させたときの無限増倍
率の挙動を解析した結果も併せて示している。なお、図
中、前者(短尺棒偏在+ウォータチャンネル偏心)の挙
動を太実線アで示し、後者(ウォータチャンネル偏心の
み)の挙動を細実線イで示す。
【0036】図5において、太実線ア及び細実線イとも
に、平均濃縮度の増加と共に無限増倍率は右上がりに単
調増加となる。しかしながら、平均濃縮度が比較的低い
領域(約3.9重量%以下)では、ウォータチャンネル
102の偏心のみを行った細実線イの場合のほうが、短
尺棒偏在の偏在をも行った太実線アよりも無限増倍率が
高い。これは、「発明が解決しようとする課題」の項で
図13を用いて説明した原理によると考えられる。すな
わち、比較的低い濃縮度では、例えば図13の実線のよ
うにH/U比−無限増倍率の特性曲線が表されるため、
短尺棒偏在とウォータチャンネル偏心との両方を行うと
H/U比が(例えばx2となって)最適値x1より高くな
りすぎ、無限増倍率がかえって減少してしまう。これに
対し、平均濃縮度が比較的高い領域(約3.9重量%以
上)では、図5に示すようにウォータチャンネル102
の偏心と第2の燃料棒101bの偏在の両方を行った太
実線アの場合のほうが、細実線イよりも無限増倍率が高
くなる。これは、この場合には、上記と異なり例えば図
13の破線のようにH/U比−無限増倍率の特性曲線が
表されるため、短尺棒偏在とウォータチャンネル偏心と
の両方を行ってH/U比を例えばx2にしたほうが無限
増倍率がより増加するからである。
【0037】本実施形態の燃料集合体200は、平均濃
縮度が3.9重量%となっていることにより、ウォータ
チャンネル102の偏心に加えて短尺の第2の燃料棒1
01bの偏在を併せて実施することで、より大きな無限
増倍率を得られるような値ににH/U比を改善すること
ができる。
【0038】(2)熱的余裕の確保 図4のように9行9列正方格子状配列中に3行3列格子
分の角型ウォータチャンネル102を偏心させて配置す
ると、ウォータチャンネル102の反制御棒側コーナー
部近傍には2列分の格子位置しかない。そのため、もし
第2の燃料棒101bを従来構造のようにウォータチャ
ンネル102の隣接位置や格子状配列最外周に配置不可
とすると、反制御棒側領域における第2の燃料棒101
bを配置できる場所が極めて限定されることとなり、第
2の燃料棒101bを反制御棒側領域に偏らせて配置す
るのが困難となる。この結果、ウォータチャンネル10
2を偏心させること自体が難かしくなる。これに対して
本実施形態の燃料集合体200では、第2の燃料棒10
1bをウォータチャンネル102の隣接位置に配置する
ことによって、第2の燃料棒101bを反制御棒側に容
易に配置できるようにし、これによって容易にウォータ
チャンネル102の偏心構造を実現できる。なおこのと
き、一般に、燃料集合体がD格子炉心に配置される場合
は、ギャップ水領域の差に基づき、反制御棒側領域の出
力が制御棒側領域の出力よりもともと相対的に低くなる
性質があるため、反制御棒側領域の燃料棒はドライアウ
トしにくい。したがって、上記のようにウォータチャン
ネル102に隣接して第2の燃料棒101bを配置して
も、まわりの燃料棒101aの熱的余裕を十分に確保で
きる。
【0039】以上説明したように、本実施形態の燃料集
合体200によっても、第1の実施形態と同様、平均濃
縮度3.9重量%以上に高濃縮度化された構造において
H/U比を最適化し燃料経済性の向上を図ることができ
る。また、炉停止余裕を向上することができる。さらに
このとき、熱的余裕を充分に確保しつつH/U比を最適
化することができる。
【0040】なお、上記第2の実施形態においては、第
2の燃料棒101bの反制御棒側領域と制御棒側領域と
の本数差が2本であったが、これに限られず、1本とす
ることも考えられる。この第1の変形例の構造を図6に
示す。図6において、この第1の変形例の燃料集合体2
00Aは、第2の燃料棒101bが反制御棒側領域に4
本、制御棒側領域に3本が配置され、その本数差が1本
となっている。この第1の変形例によれば、第2の燃料
棒101bの本数差が2本から1本になった分H/U比
最適化の効果が若干低下する可能性はあるが、定性的に
は第2の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができ
る。
【0041】また、上記第1の変形例とは逆に、第2の
燃料棒101bの反制御棒側領域と制御棒側領域との本
数差を2本より大きくする変形例も考えられる。これら
第2及び第3の変形例の構造を図7及び図8に示す。こ
れらはどちらも本数差を5本とする場合の例であるが、
図7の第2の変形例による燃料集合体200Bにおいて
は、第2の燃料棒101bが反制御棒側領域に6本、制
御棒側領域に1本配置されているのに対し、図8の第3
の変形例による燃料集合体200Bにおいては、第2の
燃料棒101bが反制御棒側領域に7本、制御棒側領域
に2本となっている点で異なる。これら第2及び第3の
変形例によっても、第2の実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0042】また、上記第2の変形例に対し、第2の燃
料棒101bの本数配分はそのままで配置位置のみを変
える変形例も考えられる。この第4の変形例の構造を図
9に示す。図9において、この第4の変形例の燃料集合
体200Dは、図7の燃料集合体200Bと同様に第2
の燃料棒101bが反制御棒側領域に6本、制御棒側領
域に1本が配置されているが、反制御棒側領域における
第2の燃料棒101bの配置位置が異なり、4本の第2
の燃料棒101bが正方格子状配列の最外周に配置され
チャンネルボックス103に隣接している。この変形例
によっても、第2の変形例と同様に、第2の実施形態と
同様の効果を得る。なおこのとき、従来構造のように格
子状配列最外周に第2の燃料棒101bを配置不可とし
ないことにより、熱的余裕を確保しつつ容易にウォータ
チャンネル102の偏心構造を実現している。
【0043】本発明の第3の実施形態を図10及び図1
1により説明する。本実施形態は10行10列の正方格
子状に燃料棒を配列した燃料集合体に本発明を適用した
場合の実施形態である。本実施形態による沸騰水型原子
炉用燃料集合体の構造を表す横断面図を図10に示す。
この図10は第1の実施形態の図1に、第2の実施形態
の図4にほぼ相当する図である。
【0044】この図10において、本実施形態の燃料集
合体300は、配列される燃料棒の本数が増えただけで
基本的には第2の燃料集合体200と類似の構造であ
る。すなわち、燃料集合体300は、沸騰水型原子炉D
格子炉心の単位セル307に装荷されるものであり、1
0行10列の正方格子状に配列され内部に燃料物質とし
てのウラン−235が充填された91本の燃料棒301
と、正方格子状配列の中央部近傍の水の量を増やすのを
目的として燃料棒301が9本配列可能な領域に配置さ
れた1本の角型ウォータチャンネル302と、これら燃
料棒301及び角型ウォータチャンネル302により形
成される燃料バンドルの周囲を囲むチャンネルボックス
303とを備えている。
【0045】燃料棒301は、燃料有効長が通常長さで
ある83本の第1の燃料棒301aと、燃料有効長が第
1の燃料棒301aよりも短いいわゆる短尺燃料棒であ
る8本の第2の燃料棒301bとから構成されている。
またこれら燃料棒301は、濃縮度分布が異なる複数種
類の燃料棒から構成されており、各種類ごとに適宜軸方
向の濃縮度分布を設けたり各種燃料棒の配置を適宜工夫
することにより軸方向・径方向出力ピーキングの平坦化
が図られている。そしてこのとき、燃料集合体300に
おける平均濃縮度は3.9重量%以上となっている。ま
た、燃料集合体内部を鉛直方向の境界面310によって
制御棒308側にある制御棒領域とその反対側にある反
制御棒側領域とに2分したとき、反制御棒側領域には6
本の第2の燃料棒301bが配置されているのに対し、
制御棒側領域には2本の第2の燃料棒301bしか配置
されておらず、その本数の差が4本となっている。また
角型ウォータチャンネル302は境界面310よりも反
制御棒側に若干偏心している。
【0046】本実施形態によっても、第2の実施形態と
ほぼ同様の原理により、ギャップ水領域313,314
の面積差に基づくH/U比の不均一を、第2の燃料棒3
01bの偏在と角型ウォータチャンネル302の偏心と
によって改善し、H/U比を最適化できるので、燃料経
済性の向上を図ることができる。また、炉停止余裕を向
上することができる。
【0047】なお、上記第3の実施形態では、角型ウォ
ータチャンネル302は境界面310から偏心してはい
たが、それほど大きな偏心ではなく、角型ウォータチャ
ンネル302の一部は境界面310にまたがっていた。
しかしこれに限られず、角型ウォータチャンネル302
をもっと反制御棒側に偏心させてもよい。この変形例の
構造を図11に示す。図11において、この変形例の燃
料集合体300Aは、第3の実施形態の燃料集合体30
0において、第2の燃料棒301bの配置を全く変えず
に、角型ウォータチャンネル302のみを正方格子状配
列の1列分だけ反制御棒側にさらに偏心させたものであ
る。本変形例によっても、第3の実施形態の燃料集合体
300と同様の効果を得ることができる。またこのと
き、2本の第2の燃料棒301bが角型ウォータチャン
ネル302と隣接しているが、第2の実施形態の燃料集
合体200同様、このときのまわりの燃料棒301aの
熱的余裕は十分に確保することができる。
【0048】なお、上記第1〜第3の実施形態において
は、角型ウォータチャンネル102,202,302は
いずれも9本の第2の燃料棒101b,201b,30
1bが配列可能な領域に配置されていたが、これに限ら
れず、少なくとも1本の第2の燃料棒101b,201
b,301bが配列可能な領域に配置すれば足りる。こ
れらの場合も同様の効果を得る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、反制御棒側領域に偏ら
せる第2の燃料棒の本数を適宜調整することで、この変
動に対応して常にH/U比を最適化することができる。
したがって、例えば平均濃縮度3.9重量%以上に高濃
縮度化された燃料集合体においても、H/U比を最適化
することができ、燃料経済性の向上を図ることができ
る。また、H/U比を常に最適化することができるの
で、制御棒側と反制御棒側との濃縮度差を縮小し反制御
棒側の濃縮度を低下させることができる。したがって、
冷温停止時における出力増大を抑制でき、炉停止余裕を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による沸騰水型原子炉
用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図2】図1中II−II断面による縦断面図である。
【図3】反制御棒側領域と制御棒側領域における第2の
燃料棒の本数差を変化させたときの、局所出力因子な変
化幅を解析した結果を示した図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による沸騰水型原子炉
用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図5】燃料集合体平均濃縮度を種々変化させたときの
無限増倍率の挙動を解析した結果を示した図である。
【図6】第2の実施形態の第1の変形例による沸騰水型
原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図7】第2の実施形態の第2の変形例による沸騰水型
原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図8】第2の実施形態の第3の変形例による沸騰水型
原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図9】第2の実施形態の第4の変形例による沸騰水型
原子炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態による沸騰水型原子
炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図11】第3の実施形態の変形例による沸騰水型原子
炉用燃料集合体の構造を表す横断面図である。
【図12】一般的な沸騰水型原子炉炉心の部分構造を表
す概念的横断面図である。
【図13】H/U比−無限増倍率の特性曲線を示す図で
ある。
【図14】短尺燃料棒を設ける従来構造を表す横断面図
である。
【図15】水ロッド領域を狭いギャップ水領域に近づけ
た従来構造を表す横断面図である。
【図16】図15と同様の構造を10行10列正方格子
状配列で実現した場合の横断面図である。
【符号の説明】
100 燃料集合体 101 燃料棒 101a 第1の燃料棒 101b 第2の燃料棒 102 角型ウォータチャンネル 104a ガイドポスト 108 制御棒 109 チャンネルファスナー 110 境界面 111 制御棒側領域 112 反制御棒側領域 200 燃料集合体 200A〜D 燃料集合体 300 燃料集合体 301 燃料棒 301a 第1の燃料棒 301b 第2の燃料棒 302 角型ウォータチャンネル 308 制御棒 310 境界面 300A〜D 燃料集合体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】9行9列以上の正方格子状に配列された複
    数本の燃料棒と、該燃料棒が1本以上配列可能な領域に
    配置された少なくとも1本の角型ウォータチャンネル
    と、チャンネルファスナーを固定するために制御棒側に
    設けられるガイドポストとを備え、かつ前記複数本の燃
    料棒が、複数本の第1の燃料棒と、該第1の燃料棒より
    燃料有効長が短い複数本の第2の燃料棒とを含んでいる
    沸騰水型原子炉用燃料集合体において、 燃料集合体内部を制御棒側領域と反制御棒側領域とに2
    分したとき、前記反制御棒側領域に配置される前記第2
    の燃料棒の本数を、前記制御棒側領域に配置される前記
    第2の燃料棒の本数よりも多くしたことを特徴とする沸
    騰水型原子炉用燃料集合体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の沸騰水型原子炉用燃料集合
    体において、前記反制御棒側領域に配置される前記第2
    の燃料棒の本数と、前記制御棒側領域に配置される前記
    第2の燃料棒の本数との差を、2本以上とすることを特
    徴とする沸騰水型原子炉用燃料集合体。
  3. 【請求項3】請求項1記載の沸騰水型原子炉用燃料集合
    体において、前記角型ウォータチャンネルは、燃料集合
    体内部を制御棒側領域と反制御棒側領域とに2分する境
    界面から反制御棒側に偏心して配置されていることを特
    徴とする沸騰水型原子炉用燃料集合体。
  4. 【請求項4】請求項3記載の沸騰水型原子炉用燃料集合
    体において、前記反制御棒側領域に配置される前記第2
    の燃料棒のうち少なくとも1本は、前記角型ウォータチ
    ャンネルに隣接して配置されているか又は前記正方格子
    状配列の最外周に配置されていることを特徴とする沸騰
    水型原子炉用燃料集合体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002533689A (ja) * 1998-12-18 2002-10-08 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 沸騰水形原子炉用の燃料集合体
JP2009145203A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Global Nuclear Fuel-Japan Co Ltd 燃料集合体およびそれを用いた沸騰水型原子炉の炉心
JP2009250894A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Global Nuclear Fuel-Japan Co Ltd 沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体およびそれを用いた炉心
JP2023058274A (ja) * 2021-10-13 2023-04-25 株式会社日立製作所 燃料集合体及び原子炉の炉心

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