JPH11109092A - 逆浸透膜を用いた放射性物質含有廃液の処理方法 - Google Patents
逆浸透膜を用いた放射性物質含有廃液の処理方法Info
- Publication number
- JPH11109092A JPH11109092A JP26877997A JP26877997A JPH11109092A JP H11109092 A JPH11109092 A JP H11109092A JP 26877997 A JP26877997 A JP 26877997A JP 26877997 A JP26877997 A JP 26877997A JP H11109092 A JPH11109092 A JP H11109092A
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- Japan
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- membrane
- waste liquid
- measured
- radioactive material
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放射性物質含有廃液の処理設備におけるRO
膜の性能劣化状態を正確に評価することができ、前記処
理設備の管理が容易な、放射性物質含有廃液の処理方法
を提供すること。 【解決手段】 逆浸透膜を用いて放射性物質含有廃液を
処理する方法において、逆浸透膜を通過する前後の廃液
中のNa濃度を測定し、その測定値から算出されるNa
透過率により逆浸透膜の劣化状況を評価することを特徴
とする放射性物質含有廃液の処理方法。
膜の性能劣化状態を正確に評価することができ、前記処
理設備の管理が容易な、放射性物質含有廃液の処理方法
を提供すること。 【解決手段】 逆浸透膜を用いて放射性物質含有廃液を
処理する方法において、逆浸透膜を通過する前後の廃液
中のNa濃度を測定し、その測定値から算出されるNa
透過率により逆浸透膜の劣化状況を評価することを特徴
とする放射性物質含有廃液の処理方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子力施設における
洗浄排水などの放射性物質含有廃液を逆浸透膜を用いて
処理する方法に関し、さらに詳しくは使用中の逆浸透膜
の劣化状況の評価方法が改良された放射性物質含有廃液
の処理方法に関する。
洗浄排水などの放射性物質含有廃液を逆浸透膜を用いて
処理する方法に関し、さらに詳しくは使用中の逆浸透膜
の劣化状況の評価方法が改良された放射性物質含有廃液
の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力施設(原子力発電プラント)にお
ける洗浄排水など放射性物質を含有する廃液の処理方法
の一つとして逆浸透膜( Reverse Osmosis:以下、RO
膜と略称する)を用いた処理が行われている。これらの
処理系統においては、運転中(使用期間中)の当該膜の
健全性(劣化状況)の評価は透過水(処理水)の電導度
により行われていた。すなわち、透過水の電導度を測定
し、その値がある基準値を上回った場合には膜損傷、経
年劣化等により原液がリークしているものと判断し、膜
交換を行っていた。
ける洗浄排水など放射性物質を含有する廃液の処理方法
の一つとして逆浸透膜( Reverse Osmosis:以下、RO
膜と略称する)を用いた処理が行われている。これらの
処理系統においては、運転中(使用期間中)の当該膜の
健全性(劣化状況)の評価は透過水(処理水)の電導度
により行われていた。すなわち、透過水の電導度を測定
し、その値がある基準値を上回った場合には膜損傷、経
年劣化等により原液がリークしているものと判断し、膜
交換を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】原子力発電プラントで
使用されているRO膜を用いた放射性物質含有廃液処理
設備の概略系統図の1例を図2に示す。図2の設備にお
いて、放射性物質を含有している廃液(洗浄排水)は洗
浄排水タンク1にいったん受け入れられ、廃液移送用高
圧ポンプ2によりRO膜3へ供給される。RO膜3を透
過した処理水は電導度計4にて連続自動測定され、電導
度が基準値以下であれば透過水タンク5へ排出される。
さらに、透過水タンク5へ排出された処理水は放射線モ
ニタ6にて放射能のチェックを受け、放出基準値以下で
あれば最終的に放流される。ここで放流可否を測定判断
するのは上述のとおり最終的には放射線モニタ6にて放
射能が基準値以上検出されるか否かであり、仮に電導度
計4にて基準値を下回った場合であっても放流できな
い、つまり放射能が検出される場合もあり得る。すなわ
ち、電導度管理によりRO膜が健全(使用継続可能)で
あると判断しても実際には電導度に対する寄与があまり
ない程度の放射性物質が透過し、最終的に放射線モニタ
6にて検出され放流不可となる場合がある。この場合、
当該RO膜の継続使用はできず、新膜への取り替えを行
う必要が生じる。
使用されているRO膜を用いた放射性物質含有廃液処理
設備の概略系統図の1例を図2に示す。図2の設備にお
いて、放射性物質を含有している廃液(洗浄排水)は洗
浄排水タンク1にいったん受け入れられ、廃液移送用高
圧ポンプ2によりRO膜3へ供給される。RO膜3を透
過した処理水は電導度計4にて連続自動測定され、電導
度が基準値以下であれば透過水タンク5へ排出される。
さらに、透過水タンク5へ排出された処理水は放射線モ
ニタ6にて放射能のチェックを受け、放出基準値以下で
あれば最終的に放流される。ここで放流可否を測定判断
するのは上述のとおり最終的には放射線モニタ6にて放
射能が基準値以上検出されるか否かであり、仮に電導度
計4にて基準値を下回った場合であっても放流できな
い、つまり放射能が検出される場合もあり得る。すなわ
ち、電導度管理によりRO膜が健全(使用継続可能)で
あると判断しても実際には電導度に対する寄与があまり
ない程度の放射性物質が透過し、最終的に放射線モニタ
6にて検出され放流不可となる場合がある。この場合、
当該RO膜の継続使用はできず、新膜への取り替えを行
う必要が生じる。
【0004】このように、放射性廃液を取り扱う処理系
統においてRO膜を使用する場合、一般産業界等にて用
いられている電導度による膜健全性確認方法では実際の
膜状態(劣化、損傷等)を正確に把握できない場合があ
る。本発明はこのような従来技術の実状に鑑み、放射性
物質含有廃液の処理設備におけるRO膜の性能劣化状態
を正確に評価することができ、前記処理設備の管理が容
易な、放射性物質含有廃液の処理方法を提供することを
目的とする。
統においてRO膜を使用する場合、一般産業界等にて用
いられている電導度による膜健全性確認方法では実際の
膜状態(劣化、損傷等)を正確に把握できない場合があ
る。本発明はこのような従来技術の実状に鑑み、放射性
物質含有廃液の処理設備におけるRO膜の性能劣化状態
を正確に評価することができ、前記処理設備の管理が容
易な、放射性物質含有廃液の処理方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため、放射性物質を含有する廃液のRO膜によ
る処理プロセスについて種々検討の結果、廃液中に含ま
れるNaの透過率を測定することにより膜劣化状態(経
時変化)を正確に把握できることを見出した。すなわ
ち、本発明は逆浸透膜を用いて放射性物質含有廃液を処
理する方法において、逆浸透膜を通過する前後の廃液中
のNa濃度を測定し、その測定値から算出されるNa透
過率により逆浸透膜の劣化状況を評価することを特徴と
する放射性物質含有廃液の処理方法である。
解決するため、放射性物質を含有する廃液のRO膜によ
る処理プロセスについて種々検討の結果、廃液中に含ま
れるNaの透過率を測定することにより膜劣化状態(経
時変化)を正確に把握できることを見出した。すなわ
ち、本発明は逆浸透膜を用いて放射性物質含有廃液を処
理する方法において、逆浸透膜を通過する前後の廃液中
のNa濃度を測定し、その測定値から算出されるNa透
過率により逆浸透膜の劣化状況を評価することを特徴と
する放射性物質含有廃液の処理方法である。
【0006】本発明の方法においては、放射性物質含有
廃液中に含まれる放射性元素である 60Co、 137Cs等
の金属イオンはNaイオンと類似した膜透過性を示すこ
とに着目し、放射性物質含有廃液中に共存するNaの透
過率を測定することによって逆浸透膜の劣化状況を評価
するようにしている。具体的にはRO膜の前後におい
て、液中のNa濃度を測定し、Naの透過率を算出す
る。この透過率の変化の状況からRO膜の損傷又は劣化
の状況を評価することができる。
廃液中に含まれる放射性元素である 60Co、 137Cs等
の金属イオンはNaイオンと類似した膜透過性を示すこ
とに着目し、放射性物質含有廃液中に共存するNaの透
過率を測定することによって逆浸透膜の劣化状況を評価
するようにしている。具体的にはRO膜の前後におい
て、液中のNa濃度を測定し、Naの透過率を算出す
る。この透過率の変化の状況からRO膜の損傷又は劣化
の状況を評価することができる。
【0007】通常、原子力発電プラントにおいてRO膜
で処理される被処理液は洗浄排水(洗濯排水)が主体で
あり、人の汗成分であるNaClが含まれているので、
このNa濃度を測定すればよい。なお、被処理液中にN
aが含まれていない場合には適宜NaCl等を添加し、
原水中と処理水中のNa濃度を測定し、対比すればよ
い。
で処理される被処理液は洗浄排水(洗濯排水)が主体で
あり、人の汗成分であるNaClが含まれているので、
このNa濃度を測定すればよい。なお、被処理液中にN
aが含まれていない場合には適宜NaCl等を添加し、
原水中と処理水中のNa濃度を測定し、対比すればよ
い。
【0008】RO膜の性能は一般的に脱塩率(原水中の
塩濃度に対する透過水中塩濃度の割合)として表され、
膜製作後の初期性能の確認(検査)についても塩(=N
aCl)の透過率を測定することによって行われてい
る。したがって、実際に使用中のRO膜の性能評価もN
aの透過率を測定して行うことにより、膜製作時点〜膜
使用期間中の劣化状況を、同一手段により一貫して管
理、把握することが可能となる。また、単なる電導度管
理では検知できない膜劣化を確認することができる。
塩濃度に対する透過水中塩濃度の割合)として表され、
膜製作後の初期性能の確認(検査)についても塩(=N
aCl)の透過率を測定することによって行われてい
る。したがって、実際に使用中のRO膜の性能評価もN
aの透過率を測定して行うことにより、膜製作時点〜膜
使用期間中の劣化状況を、同一手段により一貫して管
理、把握することが可能となる。また、単なる電導度管
理では検知できない膜劣化を確認することができる。
【0009】なお、本発明の方法の実施に際しては、図
2に示す従来設備構成品のうち電導度計4の代わりにN
a計を設置するだけで、従来設備からの改造範囲を最小
限にして、RO膜の劣化状況を経時的に確認することが
できる。
2に示す従来設備構成品のうち電導度計4の代わりにN
a計を設置するだけで、従来設備からの改造範囲を最小
限にして、RO膜の劣化状況を経時的に確認することが
できる。
【0010】
【実施例】以下実施例により本発明の方法をさらに具体
的に説明する。 (実施例1)国内の原子力発電プラントの一つで洗浄排
水処理系に使用されているRO膜設備により廃液処理試
験を行った。その概略系統図を図1に示す。試験操作
は、放射性物質を含む原水をいったん洗浄排水タンク1
に受け入れ、廃液移送用高圧ポンプ2にてRO膜3へ供
給した。RO膜3の前流側の測定位置7で原水(被処理
液)の電導度及びNa濃度を測定し、RO膜3の後流側
の測定位置8で処理水の電導度及びNa濃度を測定する
とともに、放射線モニタ7にて放射能の測定を行い、被
処理液の積算処理量と電導度、Na透過率及び放射能の
関係を確認した。結果を表1に示す。
的に説明する。 (実施例1)国内の原子力発電プラントの一つで洗浄排
水処理系に使用されているRO膜設備により廃液処理試
験を行った。その概略系統図を図1に示す。試験操作
は、放射性物質を含む原水をいったん洗浄排水タンク1
に受け入れ、廃液移送用高圧ポンプ2にてRO膜3へ供
給した。RO膜3の前流側の測定位置7で原水(被処理
液)の電導度及びNa濃度を測定し、RO膜3の後流側
の測定位置8で処理水の電導度及びNa濃度を測定する
とともに、放射線モニタ7にて放射能の測定を行い、被
処理液の積算処理量と電導度、Na透過率及び放射能の
関係を確認した。結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1の結果からわかるとおり、原水の積算
処理量が600m3 の時点において透過水の電導度は4
6.3μS/cmであり、下流の透過水タンク5への放
出基準である450μS/cmを下回っているため、処
理自体は継続して行われることとなるが、最終的な放流
前の放射能チェックでは放射性物質が検出されて放流不
可となっている。一方、このときのNa透過率は60%
であり、明らかに初期性能(1%)に比べ低下してい
る。以上より、従来の電導度管理のみでは確認できない
ような膜劣化をNaの測定により可能となることが分か
る。
処理量が600m3 の時点において透過水の電導度は4
6.3μS/cmであり、下流の透過水タンク5への放
出基準である450μS/cmを下回っているため、処
理自体は継続して行われることとなるが、最終的な放流
前の放射能チェックでは放射性物質が検出されて放流不
可となっている。一方、このときのNa透過率は60%
であり、明らかに初期性能(1%)に比べ低下してい
る。以上より、従来の電導度管理のみでは確認できない
ような膜劣化をNaの測定により可能となることが分か
る。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来の電導度測
定による管理では把握できなかった、RO膜の放射性物
質の処理性能の劣化を容易に検出することができ、放射
性物質含有廃液の処理設備の管理を容易かつ円滑に行う
ことができる。本発明の方法は特に原子力発電プラント
における洗浄排水の処理に好適である。
定による管理では把握できなかった、RO膜の放射性物
質の処理性能の劣化を容易に検出することができ、放射
性物質含有廃液の処理設備の管理を容易かつ円滑に行う
ことができる。本発明の方法は特に原子力発電プラント
における洗浄排水の処理に好適である。
【図1】本発明の実施例に係る放射性物質含有廃液の処
理設備の概略系統図
理設備の概略系統図
【図2】従来の放射性物質含有廃液処理設備の概略系統
図
図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/44 ZAB C02F 1/44 ZABK
Claims (1)
- 【請求項1】 逆浸透膜を用いて放射性物質含有廃液を
処理する方法において、逆浸透膜を通過する前後の廃液
中のNa濃度を測定し、その測定値から算出されるNa
透過率により逆浸透膜の劣化状況を評価することを特徴
とする放射性物質含有廃液の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26877997A JPH11109092A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 逆浸透膜を用いた放射性物質含有廃液の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26877997A JPH11109092A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 逆浸透膜を用いた放射性物質含有廃液の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11109092A true JPH11109092A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17463179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26877997A Withdrawn JPH11109092A (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 逆浸透膜を用いた放射性物質含有廃液の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11109092A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004507340A (ja) * | 2000-06-02 | 2004-03-11 | ビバンデイ・ユニベルサル | ナノ濾過モジュールまたは逆浸透モジュール、あるいはそのようなモジュールのシステムの完全性をチェックする方法 |
| JP2006231289A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Toyobo Co Ltd | 中空糸膜モジュ−ルのリーク検出方法およびリ−ク検出装置 |
| JP2010194541A (ja) * | 2010-05-14 | 2010-09-09 | Chubu Electric Power Co Inc | 廃水処理システム |
| CN105738189A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-07-06 | 北京辰安科技股份有限公司 | 一种放射性分析检测的浓缩处理装置及方法 |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP26877997A patent/JPH11109092A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004507340A (ja) * | 2000-06-02 | 2004-03-11 | ビバンデイ・ユニベルサル | ナノ濾過モジュールまたは逆浸透モジュール、あるいはそのようなモジュールのシステムの完全性をチェックする方法 |
| JP2006231289A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Toyobo Co Ltd | 中空糸膜モジュ−ルのリーク検出方法およびリ−ク検出装置 |
| JP2010194541A (ja) * | 2010-05-14 | 2010-09-09 | Chubu Electric Power Co Inc | 廃水処理システム |
| CN105738189A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-07-06 | 北京辰安科技股份有限公司 | 一种放射性分析检测的浓缩处理装置及方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |