JPH11110461A - 二重財布を有する電子財布システム、その電子財布システムに適用されるicカード、二重財布を有するicカード取引装置、二重財布を有するicカード取引システムおよびそのicカード取引システムに適用されるicカード - Google Patents

二重財布を有する電子財布システム、その電子財布システムに適用されるicカード、二重財布を有するicカード取引装置、二重財布を有するicカード取引システムおよびそのicカード取引システムに適用されるicカード

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JPH11110461A
JPH11110461A JP26889197A JP26889197A JPH11110461A JP H11110461 A JPH11110461 A JP H11110461A JP 26889197 A JP26889197 A JP 26889197A JP 26889197 A JP26889197 A JP 26889197A JP H11110461 A JPH11110461 A JP H11110461A
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wallet
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transaction
area
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Nobuhiko Nishio
信彦 西尾
Izumi Aso
泉 麻生
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティの低い方の財布についてはより
プリペイドカードとしての使い勝手を向上させ、一方、
セキュリティの高い方の財布についてはさらにセキュリ
ティを向上させることを課題とする。 【解決手段】 転送装置を用いたセキュリティの高い取
引きの場合、暗証番号を用いた個人認証を通じてICカ
ードの第1財布(第1財布エリア106A)から第2財
布(第2財布エリア106B)への預金額の転送を行
い、利用装置を用いたセキュリティの低い取引きの場
合、個人認証を必要とせずに、ICカードの第2財布で
利用金額を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICカードを利
用して電子現金を取り扱う電子財布システムおよびその
ICカード、二重財布を有するICカード取引装置、な
らびに、二重財布を有するICカード取引システムおよ
びそのICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカードに書き換え可能な不揮
発性メモリとマイクロコンピュータ(マイコン)を内蔵
させたICカードが普及し、一方、金融機関の間でこの
ICカードに銀行口座の預金額をこのICカードを転送
させてICカード担体で銀行取引や商店での商品購入が
できるいわゆる電子財布システムが各種提唱されてい
る。
【0003】従来の電子財布システムでは、一般にIC
カードには、財布は一つ設けられ、その財布へ端末を通
じて希望の金額を引き下ろしたり、あるいは、その財布
から端末を通じて支払いをするという形態になってい
る。そして、ICカードの電子財布には、安全性を高め
るために高度のセキュリティ機能が一般的には付与さ
れ、このために実際の取引処理をする際に操作の遅延
や、処理の遅延があった。
【0004】特に、従来の電子財布システムの場合、I
Cカード内の1つのメモリ領域を外部の装置がアクセス
する場合、カード所有者の暗証番号をカード内で照合し
て認証し、また、装置の識別コードを入力して、そのメ
モリ領域に対してアクセスが許容されている装置である
かどうか照合してはじめて該当領域へのアクセスが許容
されるという所謂、照合処理を行うという仕組みになっ
ている。
【0005】また、セキュリティを上げるために、IC
カードと端末との間のデータ転送の際は、データを暗号
化して転送しているが、これらの暗号化手法として公開
キーや秘密キーをそれぞれの装置とICカードとが持
ち、場合によってはキーを取引処理の都度、両者の間で
交換した後、データを暗号化するという、所謂認証処理
が採用されている。この暗号化手法としては、RSA方
式、DES方式等、装置とICカードに共通の鍵データ
を持ったり、公開鍵、秘密鍵をそれぞれが持ち、共通の
アルゴリズムで送信データを暗号化し、復号化するとい
う手法があり、一般に採用されている。一方、ICカー
ドの利用は各所で考えられている。一般商店やスーパー
マーケット等におけるPOS(Point Of Sa
le)システム、病院等におけるカルテシステム、パチ
ンコ等の遊技場における遊技システム、競馬等の投票券
システム、公衆電話機や交通等の切符システム等、多岐
に亘っている。
【0006】この種の近似技術として、例えば特開平2
−205933号公報がある。この公報によれば、自動
販売機や店舗における商品購入時の支払いをキャッシュ
レスで行うためにICカードを用いたシステムが開示さ
れている。具体的には、システムに使用されるICカー
ドのメモリに、プリペイドエリアとオフライン口座エリ
アとが設けられている。一方のプリペイドエリアは、残
高を記憶しておき、PIN(Personal Ide
ntification Number)を用いてその
残高で現金取引を行うために使用されるエリアである。
他方のオフライン口座エリアは、オフライン口座として
の残高を記憶しておき、プリペイドエリアの残高を増額
するために個人認証番号を用いてその残高をプリペイド
エリアに移動させるために使用されるエリアである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報のように従来
例によるICカードシステムでは、電子財布システムに
連携させたシステムが各種提案されているが、いずれも
ICカードに設けられた一つの電子財布からPINなど
を用いての一定の認証処理や一定の照合処理を経由し
て、暗証照合が成立した場合にのみメモリへのアクセス
が可能となった。しかるに、これらのシステムでは、I
Cカードの不正な捨得の際の安全対策が上述した暗号化
技術によって強化されているため、電子財布システムと
他のシステムとを連携するには、以下に述べる問題があ
った。
【0008】まず、それぞれの利用装置にそれらの認証
処理や照合処理のための入力機能を設ける必要があり、
セキュリティ上、利用装置側の構成が複雑化していた。
【0009】また、各システムの利用装置を取り扱う人
等、利用装置の所有者或いは、そのソフトウェアの関係
者にくまなくシステム全体で使用している共通の暗号化
のためのアルゴリズムやキー等が判明してしていた。こ
れにより、各所有者による不正がシステム全体のアクセ
スを可能にすることから、セキュリティを保持すること
が不可能であった。それゆえ、システム全体では大きな
金額の不正の可能性があり、安全性の面で広い地域や1
枚のカードの多面的な利用、所謂マルチユースで利用す
ることが難しかった。
【0010】また、利用者側からみると、前述した公報
(特開平2−205993号公報)のように取引き時に
PINを入力する等、すべての利用に際して暗証番号の
入力が必要となるため、操作が煩雑であった。また、シ
ステム上、上述した照合処理が存在するため、実際に取
引きが終了するまでに処理はかなりの時間を要してい
た。このように、取引時間が必要以上にかかりすぎる
と、例えば、スーパーマーケットでの混雑時の利用、投
票券システムにおける出走直前での券購入時の利用、切
符システムにおける出発間際の切符購入等の利用等、緊
急時の取引処理での利用が阻害されることになった。
【0011】また、遊技場等における利用の際は、内心
は当日の使用金額をあらかじめ決めていたとしても、い
つの間にか財布に入っている全額を使い切ってしまうと
いう問題が指摘されているが、現状では、電子財布に入
っている金額はすべて使用できることから、電子財布の
利用金額を制限することは不可能であった。
【0012】この発明は、ICカードの二重財布として
の特性を生かし、セキュリティの低い方の財布について
はよりプリペイドカードとしての使い勝手を向上させ、
一方、セキュリティの高い方の財布についてはさらにセ
キュリティを向上させることが可能な二重財布を有する
電子財布システムを提供することを第1の目的とする。
【0013】この発明は、第1目的を提供する電子財布
システムに適用される二重財布すなわちICカードを提
供することを第2の目的とする。
【0014】この発明は、二重財布であるICカード上
でのセキュリティを一層向上させることが可能な二重財
布を有するICカード取引装置を提供することを第3の
目的とする。
【0015】この発明は、二重財布(ICカード)とし
ての特性を生かし、セキュリティの低い方の財布につい
てはよりプリペイドカードとしての使い勝手を向上さ
せ、一方、セキュリティの高い方の財布についてはさら
にセキュリティを向上させるカード取引を実現すること
が可能な二重財布を有するICカード取引システムを提
供することを第4の目的とする。
【0016】この発明は、第4の目的を提供するICカ
ード取引システムに適用される二重財布すなわちICカ
ードを提供することを第5の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
各目的を達成するため、まず、請求項1の発明に係る二
重財布を有する電子財布システムは、第1預金額が格納
される第1領域と第2預金額が格納される第2領域とを
備えた書き換え可能な第1不揮発性メモリと、当該メモ
リに接続された処理装置と、当該処理装置の動作プログ
ラムを格納した第2不揮発性メモリと、当該処理装置を
介して前記第1,第2不揮発性メモリにそれぞれ格納さ
れた情報にアクセスするための入力端子を備えた携帯型
のカード状担体であって、前記第1不揮発性メモリの第
1領域に対応して少なくともカード所有者の個人認証番
号が前記第1不揮発性メモリに格納され、前記第1不揮
発性メモリの第2領域に対応して当該第2領域へのアク
セスを許容できる装置の種類を示す識別情報が前記第1
不揮発性メモリに格納され、前記第1領域へのアクセス
に際して前記入出力端子から入力され暗号化された情報
を解読し、その解読された情報に含まれる暗証番号と前
記第1不揮発性メモリに格納された個人認証番号とが所
定の関係である場合にアクセスを許容し、前記第2領域
へのアクセスに際してアクセスする取引装置の種類を示
す識別番号が一致する場合、前記第2領域へのアクセス
を許容するカード状担体と、預金額が格納された口座フ
ァイルを有するセンタシステムと、前記カード状担体の
メモリの第1領域に、前記センタシステムの預金額の一
部または全部を移送するための前記センタシステムに直
接または間接的に連携された引出装置であって、装置の
識別情報と、カード所有者が入力した暗証番号の内、少
なくとも一方を暗号化して前記カード状担体に転送する
引出装置と、暗証番号および前記カード状担体における
前記第1領域から前記第2領域に転送すべき金額を入力
する入力手段と、前記カード状担体に対して前記入力手
段によって入力された暗証番号と転送金額と識別情報と
を供給する転送装置と、前記カード状担体の第2領域に
格納された預金額を使用するため、利用金額と装置情報
とを送出する利用装置と、を備え、前記カード状担体
は、前記転送装置によって転送を指示され、かつ前記個
人認証番号が許容された場合には、前記第1領域に格納
された預金額を指定された金額分減算して前記第1領域
の更新を行うとともに、前記第2領域に前記指定された
金額を書き込み、前記利用装置により利用金額を指示さ
れ、かつ前記識別情報が前記第2領域へのアクセスを許
容された場合には、前記利用金額を減算して前記利用装
置での前記利用金額の利用を許容することを特徴とす
る。
【0018】この請求項1の発明によれば、転送装置を
用いた取引きの場合、暗証番号を用いた個人認証を通じ
てカード状担体の第1領域(第1財布)から第2領域
(第2財布)への預金額の転送を行い、利用装置を用い
た取引きの場合、個人認証を必要とせずに、カード状担
体の第2領域で利用金額を利用するようにしたので、二
重財布(ICカード)としての特性が生かされ、セキュ
リティの低い方の財布についてはよりプリペイドカード
としての使い勝手を向上させ、一方、セキュリティの高
い方の財布についてはさらにセキュリティを向上させる
ことが可能である。
【0019】また、請求項1の発明は、請求項2のよう
に、カード状担体の第2不揮発性メモリに第2領域が引
出処理のみ許容するプログラムを格納するようにしても
よい。
【0020】また、請求項1の発明は、請求項3の発明
のように、カード状担体に設けた第3領域に当該第3領
域へのアクセスを許容する利用装置の識別情報および暗
証番号を登録しておき、利用装置から登録されている情
報に対応する識別情報および暗証情報が入力された場合
に第3領域の加算又は減算を許容するようにしてもよ
い。
【0021】また、請求項3の発明は、請求項4の発明
のように、カード状担体の第3領域に、加算処理した利
用装置を示す識別情報と加算処理した額とを履歴情報と
して格納するようにしてもよい。
【0022】また、請求項5の発明に係る二重財布を有
する電子財布システムは、請求項2の発明において、前
記カード状担体は、前記利用装置が前記第1不揮発性メ
モリの領域を指定せずに支払い処理を要求した際に、前
記利用装置からの転送情報の復号化処理をスキップし
て、前記第2預金額から指定された金額情報を差し引く
取引きを許容することを特徴とする。
【0023】この請求項5の発明によれば、利用装置が
領域指定せずに支払い処理を要求した場合には、第2領
域の預金額を用いて、セキュリティの低い、個人認証を
伴わない簡易な利用取引きを実現することが可能であ
る。
【0024】また、請求項6の発明に係る二重財布を有
する電子財布システムに適用されるICカードは、第1
金額が記憶された第1財布、第2金額が記憶された第2
財布、支払い処理プログラム、利用者の暗証番号プログ
ラムを格納したメモリと、前記メモリに格納された支払
い処理プログラムに従って支払い処理を実行する処理回
路と、外部装置と通信を遂行する通信手段と、を備えた
二重財布を有する電子財布システムに適用されるICカ
ードであって、前記支払いプログラムは、外部の支払い
要求装置から、財布を指定せずに支払いコマンドを受信
した場合、前記第2財布に格納された第2金額に基づき
支払い処理し、前記第1財布を指定した支払いコマンド
を受信した場合、暗証照合を行い、前記第1財布に格納
された金額に基づいて前記外部装置に対して支払い処理
を遂行することを特徴とする。
【0025】この請求項6の発明によれば、外部から財
布の指定がなかった場合には第2財布に格納された第2
金額に基づき支払いを行い、外部から第1財布が指定さ
れた場合には暗証照合を行ってから第1財布での支払い
を行うようにしたので、セキュリティの低い第2財布ま
で暗証照合を行うような手間が省けて使い勝手が向上す
るとともに、セキュリティの高い第1財布については個
人認証により不正防止を図ることが可能である。
【0026】また、請求項7の発明に係る二重財布を有
する電子財布システムに適用されるICカードは、第1
金額が記憶された第1財布、第2金額が記憶された第2
財布、支払い処理プログラムおよび暗号化/復号化プロ
グラムを格納したメモリと、前記メモリに格納された支
払い処理プログラムに従って支払い処理を実行する処理
回路と、外部装置と通信を遂行する通信手段と、外部の
取引装置とのインタフェースを司るインタフェース手段
と、を備えた二重財布を有する電子財布システムに適用
されるICカードであって、前記支払いプログラムは、
前記インタフェース手段を通じて外部装置から第1財布
を指定せずにコマンドを受信した場合、前記第2財布に
格納された第2金額に基づいて支払い処理を遂行し、前
記第1財布を指定した支払いコマンドを受信した場合、
前記暗号化および復号化プログラムを使用して、外部の
装置と通信し、前記第1財布に格納された金額に基づい
て前記外部装置に対して支払い処理を遂行することを特
徴とする。
【0027】この請求項7の発明によれば、外部から財
布の指定がなかった場合には第2財布に格納された第2
金額に基づき支払いを行い、外部から第1財布が指定さ
れた場合には暗号化および復号化を通じて第1財布での
支払いを行うようにしたので、セキュリティの低い第2
財布まで暗証照合を行うような手間が省けて使い勝手が
向上するとともに、セキュリティの高い第1財布につい
ては暗号利用により不正防止機能を一層向上させること
が可能である。
【0028】また、請求項8の発明に係るICカード取
引装置は、ICカードに格納される金額とセンタ口座に
格納される金額との内の一方を選択し、その選択された
金額に基づいて現金支払いを行うICカード取引装置で
あって、ICカードの装着を検出する検出手段と、前記
検出手段により前記ICカードの装着が検出された後に
任意のモード指定を受け付ける受付手段と、前記受付手
段において前記ICカードの挿入が検出されてから一定
時間が経過しても任意のモード指定を受け付けなかった
場合に前記センタ口座から現金支払いのための支払いモ
ードに移行するモード移行手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0029】この請求項8の発明によれば、取引装置と
ICカードとの取引きで、一定時間内に任意のモード指
定を受け付けた場合にセンタ口座の利用を許し、受け付
けられなかった場合には現金支払いに以降するようにし
たので、センタ口座の取引きについてはモードによるバ
リエーションを持たせ、現金での取引きについてはその
指定操作を省くことで、現金取引きの簡略化を実現する
ことが可能である。
【0030】また、請求項9の発明に係る取引装置は、
第1財布と第2財布とを有するICカードを使用して支
払い取引を行う取引装置であって、前記取引装置は、前
記第1財布を指定して支払い要求額を入力した際に、暗
号化および暗証による支払い承認処理後、前記第1財布
に格納された金額が取引要求金額に満たない場合、前記
第2財布に格納された金額を補填して取引を遂行するこ
とを特徴とする。
【0031】この請求項9の発明によれば、取引装置と
ICカードとの個人認証を要する取引きで、第1財布だ
けで金額上の取引きが成立しなくても第2財布の金額を
補填して再度取引きを遂行するようにしたので、利用者
が取引きのための金額を気にすることなく取引きを遂行
することができ、操作性の向上を図ることが可能であ
る。
【0032】この請求項10の発明に係るICカード取
引システムに適用されるICカードは、第1財布と第2
財布とを備え、前記第1財布と第2財布とによる二重財
布を用いて取引装置と取引きを行うICカード取引シス
テムに適用されるICカードであって、前記取引装置か
ら暗証番号とを受信した場合には、前記受信された暗証
番号により個人認証処理を行った後、前記取引装置に対
して前記第1財布と第2財布に格納される各金額を出力
し、一方、前記取引装置から暗証番号を受信しなかった
場合には、前記取引装置に対して前記第2財布の金額を
出力することを特徴とする。
【0033】この請求項10の発明によれば、取引装置
とICカードとの取引きで、個人認証を経た場合にのみ
第1財布および第2財布の金額を取引装置に出力し、そ
うでない場合には第2財布の金額のみ取引装置に出力す
るようにしたので、照会などで財布の中身を取引装置に
教える程度の取引きであっても、個人認証を通過できな
ければセキュリティの高い第1財布を開くことを防止す
ることが可能である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る二重財布を有する電子財布システム、その電
子財布システムに適用されるICカード、二重財布を有
するICカード取引装置、二重財布を有するICカード
取引システムおよびそのICカード取引システムに適用
されるICカードの好適な実施の形態を詳細に説明す
る。
【0035】まず、システム構成について説明する。図
1はこの発明の実施の形態による電子財布システム(I
Cカード取引システム含む)の一例を示す構成図であ
る。図1に示した電子財布システムは、ICカード1,
ICカード1との取引装置である引出装置2,ICカー
ド1との取引装置である利用装置4,センタシステム3
より構成される。
【0036】ICカード1は、取引の際に暗証番号(P
INの意味)および暗号化を必要とするセキュリティの
高い第1財布1Aと取引の際に暗証番号および暗号化を
必要としないセキュリティの低い第2財布1Bとからな
る二重財布機能を有している。引出装置2は、ICカー
ド1を着脱自在とした構成であり、銀行などのセンタシ
ステム3との通信を通じて引き出した預金をICカード
1の第1財布1Aに格納する。
【0037】センタシステム3は、銀行などのように利
用者の預金を管理しており、引出装置2などの機器との
通信を通じて預金の引き落としなどを行う。利用装置4
は、ICカード1を着脱自在とした構成であり、ICカ
ード1の第2財布1Bに格納された金額で各種のサービ
スを提供する。
【0038】つぎに、ICカード1について詳述する。
まず、原理について説明する。図2は図1に示したIC
カード1を機能的に示すブロック図である。図2に示し
たICカード1は、機能として、要求領域識別部11,
復号化セキュリティ処理部12,暗証番号処理部13,
照合処理部14,アクセス権確認処理部15および取引
処理部16を備えている。
【0039】要求領域識別部11は、端末に自ICカー
ド1が装着された際に、第1財布1Aや第2財布1Bの
領域を要求しているか、もしくはいずれの領域について
も要求していないかを識別する。この要求領域識別部1
1は、領域要求がない場合に照合処理部14に処理を移
す。復号化セキュリティ処理部12は、要求領域識別部
11で領域を要求している場合に端末から暗号化されて
受信される情報を、復号化キーを使用して復号化する。
【0040】復号化暗証番号処理部13は、暗証番号に
よる個人認証処理を行う。照合処理部14は、自ICカ
ード1を装着した端末がアクセスしてよい端末か否かを
照合する。アクセス権確認処理部15は、照合結果から
アクセス権の有無を確認する。取引処理部16は、アク
セス権有りの確認後に相手端末との間で取引きを行う。
【0041】続いて上述したICカード1の原理を実現
するハードウェア構成について説明する。図3は図1に
示したICカード1をハードウェア的に示すブロック図
である。図3に示したICカード1は、相手端末と接続
するための端子101,相手端末と自ICカード1内部
とのインタフェースを司るインタフェース(I/F)1
02,CPU103,ROM104,RAM105,E
EPROM106等により構成される。
【0042】CPU103は、ROM104に格納され
たプログラムに従って全体の処理を制御する。ROM1
04は、後述する図8〜図17のフローチャートに従う
プログラムを格納している。RAM105は、CPU1
03のワークエリアとして使用される。
【0043】EEPROM106は、不揮発性メモリで
あり、前述した第1財布1A,第2財布1Bそれぞれの
機能を実現するために使用される第1財布エリア106
A,第2財布エリア106Bと、相手端末との取引履歴
を記録するために使用される第3財布エリア106Cと
を有している。
【0044】つぎに、上述したICカード1の二重財布
構造について説明する。図4は図3に示したICカード
1のメモリ構成例を示す図である。ICカード1の二重
財布構造は、第1財布エリア106Aと第2財布エリア
106Bとで形成される。具体的には、ICカード1の
EEPROM106は、図4(a)に示したディレクト
リ領域と図4(b)に示したデータ領域とに区分され
る。
【0045】ディレクトリ領域は、図4(a)に示した
ように、第1財布エリア106Aの第1ディレクトリD
1、第2財布エリア106Bの第2ディレクトリD2、
第3財布エリア106Cの第3ディレクトリD3とによ
り構成される。
【0046】第1ディレクトリD1は、第1財布エリア
106Aのアドレス(第1財布アドレス)、要求時のセ
キュリティのためのPINである暗証番号、および相手
端末の機械IDとそのアクセス権との対により構成され
る。図4(a)の例では、第1財布アドレスは“F00
1〜F00F”、暗証番号は“1234”、機械IDお
よびアクセス権は相手端末#1,#2にそれぞれ対応し
て任意に設定される。アクセス権としては、書き込み、
読み出し、更新、消去などがある。
【0047】第2ディレクトリD2は、第2財布エリア
106Bのアドレス(第2財布アドレス)、その設定を
フリーとする暗証番号、および相手端末の機械IDとそ
のアクセス権との対により構成される。図4(a)の例
では、第2財布アドレスは“F011〜F01F”、暗
証番号はフリー、機械IDおよびアクセス権は相手端末
に対応して任意に設定される。
【0048】第3ディレクトリD3は、第3財布エリア
106Cのアドレス(第3財布アドレス)、要求時のセ
キュリティのためのPINである暗証番号、および相手
端末の機械IDとそのアクセス権との対により構成され
る。図4(a)の例では、第3財布アドレスは“F02
1〜F03F”、暗証番号は“1234”、機械IDお
よびアクセス権は相手端末#1,#2にそれぞれ対応し
て任意に設定される。
【0049】そして、図4(b)に示したデータ領域
は、第1財布エリア106A,第2財布エリア106
B,第3財布エリア106C,追加情報としてのセンタ
口座情報に区分される。
【0050】第1財布エリア106Aに関して、第1デ
ィレクトリD1の第1財布アドレスにより領域が特定さ
れ、第1財布としての残金が格納される。第2財布エリ
ア106Bに関して、第2ディレクトリD2の第2財布
アドレスにより領域が特定され、第2財布としての残金
が格納される。第3財布エリア106Cに関して、第3
ディレクトリD3の第3財布アドレスにより領域が特定
され、第3財布として第1財布と第2財布の合計額,取
引履歴(取引日,取引機械ID,取引金額等)等が格納
される。なお、センタ口座情報には、センタシステム3
における口座番号などの情報が含まれている。
【0051】つぎに、図1に示した引出装置2について
詳述する。図5は図1に示した引出装置2を機能的に示
すブロック図である。図5に示した引出装置2は、装置
識別IDレジスタ21,認証転送処理部22,暗号化処
理部23,入力部24により構成される。
【0052】機械IDレジスタ21は、ICカード1が
機械を識別できるように機械毎に割り当てられた機械I
Dを格納している。認証転送処理部22は、センタシス
テム3から預金を引き出す際に暗証番号および引出金額
から認証を行って引出金額を暗号化処理部23に転送す
る。暗号化処理部23は、機械IDレジスタ21に格納
された機械IDや入力部24で入力された暗証番号を暗
号化してICカード1に送信する。入力部24は、利用
者の手操作により暗証番号や引出金額を入力してこれら
入力情報を認証転送処理部22に送出する。
【0053】つぎに、図1に示したセンタシステム3に
ついて詳述する。図6は図1に示したセンタシステム3
を概略的に示す構成図である。図6に示したセンタシス
テム3は、引出装置2などに回線で接続されたホストコ
ンピュータ31,各預金者の口座情報を記録したデータ
ベース32などにより構成される。
【0054】ホストコンピュータ31は、データベース
32をアクセスして、引出装置2などから預金の引き落
とし等の処理を行う。データベース32は、ホストコン
ピュータ31からアクセスされ、ホストコンピュータ3
1の要求に応じて所要の口座から預金の一部もしくは全
部を引出すなどの処理を行う。
【0055】つぎに、図1に示した利用装置4について
詳述する。図7は図1に示した利用装置4を機能的に示
すブロック図である。図7に示した利用装置4は、機械
IDレジスタ41,転送処理部42,支払額発生部4
3,取引処理部44,受信部45,メモリ46により構
成される。
【0056】機械IDレジスタ41は、ICカード1が
機械を識別できるように機械毎に割り当てられた機械I
Dを格納している。転送処理部42は、特に引出装置2
のような認証を必要とせず、サービスを受けるのに必要
な支払い額を支払額発生部43から受け取ってICカー
ド1に転送する。また、転送に当たっては暗号化処理は
行わない。支払額発生部43は、サービスを提供するの
に必要な支払い額を発生して、その支払い額を転送処理
部42と取引処理部44とに送出する。
【0057】取引処理部44は、ICカード1からの要
求に応じてサービス提供のための支払い額に応じた取引
処理を実行する。受信部45は、ICカード1の装着に
よりサービスに必要な支払い額を受け取り、その通知を
取引処理部44に送出するとともに、サービスの履歴情
報をメモリ46に送出する。メモリ46は、受信部45
からICカード1の履歴情報を受け取って記憶する。
【0058】つぎに、上述した電子財布システムの動作
について説明する。まず、ICカード1の動作について
説明する。図8および図9は実施の形態によるICカー
ド1のメイン動作を説明するフローチャートである。な
お、すでにICカード1は、相手端末(引出装置2もし
くは利用装置4)に装着されているものとする。
【0059】具体的には、ICカード1は、まず、相手
端末との間で前処理を実行する(ステップS101)。
この前処理は、ICカード1を利用できる端末かどうか
を相手端末との交信により確認するものであり、その詳
細は後述(図16および図17)する。続いて、相手端
末よりコマンド受信が行われ(ステップS102)、そ
の受信されたコマンドに第1財布エリア106Aもしく
は第2財布エリア106Bを要求する領域IDが含まれ
ているか否か判断される(ステップS103)。なお、
この受信コマンドには、機械IDとアクセス権との対な
どが含まれているが、領域IDについては任意に設定さ
れる。
【0060】ステップS103において、もし領域ID
が含まれていると判断された場合には、処理はステップ
S104に移行し、一方、含まれていないと判断された
場合には、処理はステップS112(図9参照)に移行
する。
【0061】まず、処理がステップS104に移行した
場合には、受信コマンドに含まれている領域IDから第
1財布エリア106Aと第2財布エリア106Bとのい
ずれの領域が要求されているかを読み取る処理が実行さ
れる。さらに受信コマンドに含まれている機械IDとI
Cカード1のEEPROM106に格納されている機械
IDとの比較が行われ、両機械IDが一致していれば、
処理はステップS106に移行し、一方、一致していな
ければ、このICカード1は相手端末を利用できないも
のとして処理は無効とされる(ステップS105)。
【0062】ステップS106では、EEPROM10
6に機械IDと対で記憶されているアクセス権と受信コ
マンドに含まれるアクセス権(受信アクセス)との対応
が確認される。その結果、両アクセス権が対応している
と判断された場合には、処理はステップS107に移行
するが、対応していないと判断された場合には、このI
Cカード1は相手端末をアクセスできないものとして処
理は無効とされる。
【0063】ステップS107では、ステップS104
で読み取られた領域が第1財布エリア106Aであった
場合には、続くステップS108において相手端末から
の要求内容が判別され、一方、第2財布エリア106B
であった場合には、他モードとして処理が実行される。
【0064】ステップS108において、要求内容が転
送であれば、処理はステップS109に移行して転送処
理(図10、図11参照)を実行し、支払いであれば、
処理はステップS110に移行して支払い処理(図12
および図13参照)を実行し、カード預金であれば、処
理はステップS111に移行してカード預金処理(図1
5および図16参照)を実行する。以上の転送処理,支
払い処理,カード預金処理のいずれかが終了した後に、
本処理は終了する。
【0065】また、ステップS103で受信コマンドに
領域IDが含まれていなかった場合には、強制的に支払
いモードとしての処理が開始される。まず、ステップS
112(図9参照)において、強制的にEEPROM1
06の第2ディレクトリD2にある第2財布アドレスが
読み出される。そして、同第2ディレクトリD2に格納
される機械IDが受信コマンド中の機械IDと比較さ
れ、一致していれば、処理はステップS114に移行す
るが、一致していなければ、このICカード1は相手端
末を利用できないものとして処理は無効とされる。
【0066】ステップS114では、ステップS112
で読み出した第2財布アドレスから第2財布エリア10
6Bに格納されているデータすなわち残高が読み込まれ
る。続いてその読み込まれた第2財布エリア106Bの
残高は相手端末に出力される(ステップS115)。こ
の残高の出力により相手端末側では、第2財布に入って
いる金額を知ることが出来る。そして、ICカード1に
対して要求額(支払い額)を含んだ支払いコマンドが出
力される。
【0067】続いて、相手端末から一定時間内に支払い
コマンドが受信されると(ステップS116)、続くス
テップS117において第2財布エリア106Bに格納
されている残高から相手端末が支払いを要求する金額す
なわち要求額が差し引かれる。その結果得られた金額は
RAM105にあらかじめ設けられたワークエリアW1
に格納される。なお、ステップS116において支払い
コマンドの受信がなかった場合には、相手端末との支払
い取引きはなかったものとして処理は終了する。
【0068】そして、このワークエリアW1に格納され
た金額がゼロもしくはプラスであれば(ステップS11
8)、第2財布だけで相手端末が要求する支払いが可能
であることから、相手端末に対して、支払い可としてそ
の支払い可の情報と支払い額(要求額を意味する)とが
通知される(ステップS119)。なお、ステップS1
18においてワークエリアW1の金額がマイナスを示し
ていた場合には、相手端末との支払い取引きはなかった
ものとして処理は終了する。
【0069】ステップS119において通知が行われた
後、一定時間が経過しても相手端末からその通知に対す
る応答が行われなかった場合には(ステップS12
0)、ワークエリアW1に格納された金額はクリアさ
れ、相手端末との支払い取引きはなかったものとして処
理は終了する。一方、一定時間内に相手端末から応答受
信が入った場合には(ステップS120)、その応答受
信から受け取りコードが受信される(ステップS12
1)。
【0070】このように、相手端末から受け取りコード
が受信されると、その相手端末において支払いに応じた
処理が実行されたことになるため、第2財布エリア10
6Bの残高が更新される。すなわち、ワークエリアW1
の金額が第2財布エリア106Bに格納され(ステップ
S122)、併せてその支払い取引きの日付が第3財布
エリア106Cに履歴として格納される(ステップS1
23)。最後に、相手端末に対してICカード1内の処
理が完了したことを通知するため、取引完了署名コード
が相手端末に送信される(ステップS124)。
【0071】つぎに、上述したメイン動作の個々の動作
について説明する。まず、転送処理(図8のステップS
109)について説明する。図10および図11は図8
に示したメイン動作における転送処理を説明するフロー
チャートである。この転送処理は、ICカード1が引出
装置2に装着された場合を想定しており、引出装置2を
用いて残金が不足している第2財布に対して第1財布に
入っている残金の一部(転送要求額)を転送するもので
ある。この転送処理には、第1財布のセキュリティ上、
PINである暗証番号および暗号化/復号化の処理が必
要となる。
【0072】この転送処理では、まず、相手端末からの
転送要求額が受信され、その転送要求額が復号される
(ステップS1001)。続いて、第1財布エリア10
6Aに格納された残高から復号された転送要求額が差し
引かされ、その金額がRAM105にあらかじめ設けて
おいたワークエリアW2に格納される(ステップS10
02)。このワークエリアW2に格納された金額は、第
1財布から第2財布に転送要求額を転送したと仮定した
場合の第1財布の残高を示している。
【0073】ここでは、第1財布へのアクセスとなり、
転送取引きそのものが高度なセキュリティを伴うことか
ら、暗証番号による個人認証が必要となる。そのため、
相手端末に対して暗証番号が要求される(ステップS1
003)。この後、相手端末から暗証番号が送信される
まで一定時間受信待ちとなる(ステップS1004)。
なお、一定時間を経過しても暗証番号が受信されない場
合には、図示せぬがこの転送取引きは終了する。
【0074】そして、相手端末から暗証番号が受信され
(ステップS1004)、ステップS1002でワーク
エリアW2に格納された金額がゼロもしくはプラスであ
った場合には(ステップS1005)、ステップS10
04で受信された暗証番号が復号される(ステップS1
006)。一方、ワークエリアW2に格納された金額が
マイナスであった場合には(ステップS1005)、こ
の転送取引きはなかったものとして無効にされる。
【0075】ステップS1006で暗証番号が復号され
ると、続くステップS1007において、第1ディレク
トリD1に格納されている暗証番号が読み出され、その
暗証番号が復号される。そして、この復号されたICカ
ード1自身の暗証番号と相手端末から受け取って復号し
た暗証番号との照合が行われ(ステップS1008)、
両暗証番号が一致した場合には(ステップS100
9)、認証および照合をパスできたものとして処理はス
テップS1010に移行する。一方、認証および照合を
パスできなかった場合には、この転送取引きはなかった
ものとして無効にされる。
【0076】ステップS1010では、第2財布エリア
106Bに格納されている金額(残高)に転送額(前述
の転送要求額)が加算され、その合計がワークエリアW
1に格納される。このワークエリアW1に格納された金
額は、第1財布から第2財布に転送額を転送したと仮定
した場合の第2財布の残高を示している。
【0077】続いて、この転送取引きでは認証および照
合のパスに応じて転送可となることから、ワークエリア
W1,W2に格納された金額がそれぞれ暗号化される
(ステップS1011)。このようにして暗号化された
各金額は暗号化情報として相手端末に送信される(ステ
ップS1012)。
【0078】その後、相手端末から一定時間内に応答受
信がない場合には(ステップS1013)、処理はステ
ップS1014に移行して、この転送取引きはなかった
もににするため、ワークエリアW1,W2はいずれもク
リアされる。その後、処理はメイン処理(図8参照)に
戻る。一方、ステップS1013において応答受信が確
認された場合には、その応答受信によって受信されたデ
ータが了解コードか否か判断される(ステップS101
5)。この了解コードは、相手端末において利用者が要
求する転送の了解を意味するものである。
【0079】ステップS1015において受信データが
了解コードであった場合には、転送取引きが成立したも
のとして、まずワークエリアW2の暗号化された金額が
第1財布エリア106Aに格納され(ステップS101
7)、さらにワークエリアエリアW1の暗号化された金
額が第2財布エリア106Bに格納される(ステップS
1018)。このようにして、第1財布エリア106A
と第2財布エリア106Bとは、転送要求金額に従って
残高が更新される。なお、ステップS1015において
受信データが了解コードでなかった場合には、転送取引
きが成立しないものとして、続くステップS1016に
おいて相手端末にコメンド再送要求が行われ、処理はメ
インのステップS102(図8参照)に戻る。
【0080】さらに、第3財布エリア106Cには、上
述した転送取引きの日付などの情報が履歴として格納さ
れる(ステップS1019)。最後に、相手端末に対し
てICカード1内の処理が完了したことを通知するた
め、取引完了署名コードが相手端末に送信される(ステ
ップS1020)。
【0081】続いて、支払い動作(図8のステップS1
10)について説明する。図12および図13は図8に
示したメイン動作における支払い処理を説明するフロー
チャートであり、図14は図12に示した支払い処理に
おける追加取引を説明するフローチャートである。この
支払い処理は、ICカード1が引出装置2に装着された
場合を想定しており、引出装置2を用いて第1財布に入
っている残金の一部(転送要求額)を引出装置2に支払
うものである。この支払い処理には、第1財布のセキュ
リティ上、PINである暗証番号が必要となる。
【0082】この支払い処理では、まず、相手端末に対
して暗証番号および要求額が要請される(ステップS1
101)。その後、暗証番号および要求額が受信される
と(ステップS1102)、まず要求額が復号される
(ステップS1003)。続いて、第1財布エリア10
6Aに格納された残高から復号された要求額が差し引か
され、その金額がRAM105のワークエリアW2に格
納される(ステップS1004)。このワークエリアW
2に格納された金額は、第1財布から引出装置2に要求
額を支払ったと仮定した場合の第1財布の残高を示して
いる。
【0083】そして、ステップS1104でワークエリ
アW2に格納された金額がゼロもしくはプラスであった
場合には(ステップS1105)、今度はステップS1
102で受信された暗証番号が復号される(ステップS
1107)。一方、ワークエリアW2に格納された金額
がマイナスであった場合には(ステップS1105)、
処理はステップS1106に移行して追加取引(図14
参照)を実行する。
【0084】ステップS1107で暗証番号が復号され
ると、続くステップS1108において、第1ディレク
トリD1に格納されている暗証番号が読み出され、その
暗証番号が復号される。そして、この復号されたICカ
ード1自身の暗証番号と相手端末から受け取って復号し
た暗証番号との照合が行われ(ステップS1109)、
両暗証番号が一致した場合には(ステップS111
0)、認証をパスできたものとして処理はステップS1
111に移行する。一方、認証をパスできなかった場合
には、この支払い取引きはなかったものとして無効にさ
れる。
【0085】ステップS1111では、この支払い取引
きでは認証のパスに応じて支払い可となることから、ワ
ークエリアW2に格納された金額が暗号化される。この
ようにして暗号化された金額は暗号化情報として相手端
末に送信される(ステップS1112)。
【0086】その後、相手端末から一定時間内に応答受
信がない場合には(ステップS1113)、処理はステ
ップS1115に移行して、この支払い取引きはなかっ
たものにするため、ワークエリアW2はクリアされる。
その後、処理はメイン処理(図8参照)に戻る。一方、
ステップS1113において応答受信が確認された場合
には、その応答受信によって受信されたデータが受け取
りコードか否か判断される(ステップS1114)。こ
の受け取りコードは、相手端末において利用者が要求す
る支払いの受け取り完了を意味するものである。
【0087】ステップS1114において受信データが
受け取りコードであった場合には、支払い取引きが成立
したものとして、ワークエリアW2の暗号化された金額
が第1財布エリア106Aに格納される(ステップS1
116)。このようにして、第1財布エリア106A
は、支払い要求金額に従って残高が更新される。
【0088】さらに、第3財布エリア106Cには、上
述した転送取引きの日付などの情報が履歴として格納さ
れる(ステップS1117)。最後に、相手端末に対し
てICカード1内の処理が完了したことを通知するた
め、取引完了署名コードが相手端末に送信される(ステ
ップS1118)。
【0089】さて、上述したステップS1106による
追加取引(図14参照)はつぎのように処理される。す
なわち、まず、ステップS1501において第2財布エ
リア106Bの残高が読み出され、続くステップS15
02においてその読み出された残高がすでにステップS
1104でワークエリアW2に格納された金額に加算さ
れる。すなわち、この合計によりワークエリアW2の格
納額が更新される。
【0090】そして、ステップS11502で更新され
たワークエリアW2の格納額がゼロもしくはプラスであ
った場合には(ステップS1503)、処理はステップ
S1504に移行するが、ワークエリアW2の格納額が
マイナスであった場合には(ステップS1503)、第
1財布の残高に第2財布の残高を加算しても支払要求額
を満たせないことから、この支払い取引きはなかったも
のとして無効にされる。
【0091】処理がステップS1504に移行すると、
第1財布の残高に第2財布の残高を加算した額が支払要
求額を満たすことから、支払い可としての処理が続行さ
れる。そのために、処理は前述したステップS1107
に戻り、同様の処理を実行する。ただし、この追加取引
を含むことで第2財布エリア106Bの残高が使用され
たことから、ステップS1116では、この追加取引を
含む場合にのみ第2財布エリア106Bの格納額がゼロ
にクリアされる。
【0092】さらに続いてカード預金処理(図8のステ
ップS111)について説明する。図15および図16
は図8に示したメイン動作におけるカード預金処理を説
明するフローチャートである。このカード預金処理は、
引出装置2を利用してセンタシステム3から預金を要求
額分だけ引出し、その引き出した要求額をICカード1
に格納する処理である。このカード預金処理には、第1
財布のセキュリティ上、PINである暗証番号が必要と
なる。
【0093】まず、相手端末に対して預金要求額を要求
し、その相手端末から送られてくる預金要求額を復号す
る処理が実行される(ステップS1201)。この預金
要求額は相手端末において預金者が入力する情報であ
る。続いてEEPROM106のデータ領域からセンタ
口座情報が読み出され、そのセンタ口座情報に含まれる
口座番号が抽出される(ステップS1202)。
【0094】続いて、相手端末に対して暗証番号が要求
され(ステップS1203)、その後に、相手端末から
暗号化された暗証番号が受信されると、その暗号化され
た暗証番号は復号される(ステップS1204)。そし
て、第1財布の暗証番号が第1ディレクトリD1より読
み出され(ステップS1205)、その暗証番号が復号
される(ステップS1206)。
【0095】さらに、相手端末から送られてきた領域I
Dからセンタ転送用暗号化キーが読み出され(ステップ
S1207)、そのセンタ転送用暗号化キーを用いてス
テップS1201で復号された預金要求額とステップS
1202で読み出された口座番号とが暗号化される(ス
テップS1208)。このようにして暗号化された情報
は暗号化情報としてカード預金要求コマンドに付加され
てセンタ送信される(ステップS1209)。
【0096】その後、センタシステム3から要求額が送
られてくるまで処理は受信待ちとなる(ステップS12
10)。センタシステム3から要求額が送られてくると
(ステップS1211)、第1財布エリア106Aに格
納されている残高が読み取られる(ステップS121
2)。この第1財布の残高に受信された要求額が加算さ
れ、その合計がワークエリアW2に格納され(ステップ
S1213)、そのワークエリアW2の格納額が第1財
布エリア106Aに格納される。これにより、第1財布
エリア106Aへのカード預金が完了する。
【0097】そして、要求額,第1財布エリア106A
の残高がそれぞれ暗号化され(ステップS1215)、
その暗号化された情報(暗号化情報)が相手端末に出力
される(ステップS1216)。
【0098】つぎに、前述の電子財布システムにおいて
実施される復号,暗号化,前処理について説明する。ま
ず、復号処理について説明する。図17は実施の形態に
おける復号処理を説明するフローチャートである。
【0099】図17に示した復号処理は、電子財布シス
テムに適用される引出装置2,利用装置4,ICカード
1にすべて付加される機能である。その機能は、図示せ
ぬが、DSP(Digital Signal Pro
cessor)により実現してもよい。このDSPを適
用する場合には、そのDSP内に復号のための復号回路
部が設けられる。
【0100】動作としては、まず、領域IDから復号キ
ーが読み出され(ステップS1301)、DSPの復号
回路部へその復号キーが送信される(ステップS130
2)。相手端末からの受信データから復号部が抽出され
(ステップS1303)、その抽出された復号部が復号
回路部へ転送される(ステップS1304)。このよう
にして復号回路部には、復号キーと復号部とが揃うの
で、その段階で復号回路部において復号が行われる。そ
して、復号回路部からの復号データが受信されると、復
号処理は完了する(ステップS1305)。
【0101】続いて暗号化処理について説明する。図1
8は実施の形態における暗号化処理を説明するフローチ
ャートである。図18に示した暗号化処理は、電子財布
システムに適用される引出装置2,利用装置4,ICカ
ード1にすべて付加される機能である。その機能は、図
示せぬが、DSP(Digital SiginalP
rocessor)により実現してもよい。このDSP
を適用する場合には、そのDSP内に復号のための暗号
回路部が設けられる。
【0102】動作としては、まず、領域IDから暗号化
キーが読み出され(ステップS1401)、DSPの暗
号回路部へその暗号化キーが送信される(ステップS1
402)。相手端末からの受信データから暗号化すべき
データが抽出され(ステップS1403)、その抽出さ
れたデータが暗号回路部へ転送される(ステップS14
04)。このようにして暗号回路部には、暗号化キーと
暗号化すべきデータとが揃うので、その段階で暗号回路
部において暗号化が行われる。そして、暗号回路部から
の暗号化データが受信されると、暗号化処理は完了する
(ステップS1405)。
【0103】さらに続いて前処理について説明する。図
19および図20は実施の形態における前処理を説明す
るフローチャートである。以下に説明する図19および
図20では、端末側とICカード1間の通信処理が示さ
れている。
【0104】端末は、まず、ICカード1の挿入待ちと
なり(ステップT1)、一定時間毎に挿入状態が確認さ
れる(ステップT2)。ICカード1が端末の装着部に
挿入されると、端末はその挿入からICカード1のセッ
ト状態を確認する(ステップT2)。その後、端末は、
ICカード1に電源を供給し(ステップT3)、さらに
リセット信号を送信する(ステップT4)。
【0105】ICカード1は、端末から電源供給を受け
た後に自身の電源をONし(ステップC1)、続いて送
られてくるリセット信号に従ってCPU103をリセッ
トする(ステップC2)。その後、ICカード1は初期
化などを経て、まず自ICカード1で使用できる商用カ
ードの種類(例えばVISAカード,マスターカードな
ど)を読み出す(ステップC3)。その読み出されたカ
ード種類はATR(Answer To Reset)
信号に付加されて相手端末に返信される(ステップC
4)。
【0106】端末は、リセット信号を送信した後にカー
ド種類を受け取ると(ステップT4)、そのカード種類
から自端末で使用できるカードを識別する(ステップT
5)。なお、使用できるカードがない場合には、この取
引きは強制終了される。また、使用できるカードがあれ
ば、端末は、乱数を発生してその乱数をICカード1に
送信するとともに(ステップT6)、その乱数を自身の
暗号化キーを用いて暗号化する(ステップT7)。
【0107】ICカード1は、相手端末から送信されて
きた乱数を受信すると(ステップC5)、自身の暗号化
キーを読み出し(ステップC6)、その暗号化キーを用
いて受信された乱数を暗号化する(ステップC7)。I
Cカード1は、さらに、その暗号化された乱数を相手端
末に送信して(ステップC8)、相手端末からの応答を
待つ。
【0108】端末は、ICカード1から暗号化された乱
数を受信すると(ステップT8)、自身で暗号化した乱
数とICカード1で暗号化された乱数とを比較する(ス
テップT9)。そして、2つの暗号化された乱数が一致
した場合には(ステップT10)、端末側の認証でIC
カード1が適合するものであるという判断が下される。
したがって、端末はICカード1に対して適合応答する
(ステップT11)。一方、2つの暗号化された乱数が
不一致であった場合には(ステップT10)、端末側の
認証でICカード1が不適合するものであるから、この
取引きはないものとして処理が終了する。
【0109】端末からICカード1に適合応答が行われ
た場合には、ICカード1は、その適合応答を受け付け
て(ステップC9)、今度は自ICカード1側で乱数を
発生する。ICカード1は、この乱数を相手端末に送信
する(ステップC10)。ICカード1は、この乱数発
生とともに、自身の暗号化キーを用いて乱数を暗号化す
る(ステップC11)。
【0110】端末は、ICカード1から送信されてきた
乱数を受信すると(ステップT12)、自身の暗号化キ
ーを読み出し(ステップT13)、その暗号化キーを用
いて受信された乱数を暗号化してからICカード1に送
信する(ステップT14)。そして、端末は、ICカー
ド1からの応答を待つ。
【0111】ICカード1は、相手端末から暗号化され
た乱数を受信すると(ステップC12)、自身で暗号化
した乱数と相手端末で暗号化された乱数とを比較する
(ステップC13)。そして、2つの暗号化された乱数
が一致した場合には(ステップC14)、ICカード1
側の認証で相手端末が適合するものであるという判断が
下される。したがって、ICカード1は相手端末に対し
て適合応答する(ステップC15)。一方、2つの暗号
化された乱数が不一致であった場合には(ステップC1
4)、ICカード1側の認証で相手端末が不適合するも
のであるから、この取引きはないものとして処理が終了
する。
【0112】なお、端末は、ICカード1から適合応答
されると(ステップT15)、取引きを開始するが、不
適合であれば、ICカード1との取引きを中止する。
【0113】このように、前処理では、端末とICカー
ド1との両方が相手の適合性を認めない限り、取引きを
実施しないため、高いセキュリティを保持した上での電
子財布システムを実現することができる。
【0114】つぎに、利用装置4について具体例を用い
て説明する。図21は実施の形態において利用装置の一
例である一般取引機の構成例を示すブロック図である。
図21に示した一般取引機は、パチンコ店に設置され、
ICカード1を用いたパチンコ玉の排出制御や現金交換
等を実施する。
【0115】図21に示した一般取引機は、ICカード
リーダ/ライタ401,表示器402,テンキー40
3,バーコードリーダ等の機器404,レシートプリン
タ405,CPU406,メモリ407,店舗用カード
処理器408等により構成される。なお、パチンコ排出
や現金交換などの処理そのものは、一般取引機に接続さ
れる他の装置(不図示)によって行われるものとする。
【0116】ICカードリーダ/ライタ401は、IC
カード1を装着してICカード1に記憶されたデータを
読み出したり書き込む。表示器402は、取引時の情報
を可視表示する。テンキー403は、ICカード1によ
る支払い額などを入力するための数字キーである。バー
コードリーダ等の機器404は、バーコードが記録され
たシートからバーコードデータを読み取る機器である。
レシートプリンタ405は、パチンコ玉変換や現金変換
等のサービスの結果などを記録する。CPU406は、
この一般取引機全体の処理を制御する。メモリ407
は、CPU406が動作するためのプログラムを格納し
たROMおよびCPU406のワークエリアとして使用
されるRAMよりなる。店舗用カード処理器408は、
店舗独自のカードを処理する機器である。
【0117】さらに他の例について説明する。図22は
実施の形態において利用装置の一例である一般取引電話
機の構成例を示すブロック図である。
【0118】図22に示した一般取引電話機は、ICカ
ードリーダ/ライタ501,表示器502,電話機等サ
ービス/度数制御の機器503,レシートプリンタ50
4,CPU505,メモリ506,店舗用カード処理器
507等により構成される。
【0119】ICカードリーダ/ライタ501は、IC
カード1を装着してICカード1に記憶されたデータを
読み出したり書き込む。表示器502は、取引時の情報
を可視表示する。電話機等サービス/度数制御の機器5
03は、図示せぬ電話回線に接続され、電話機能を果た
す際に時間および通話距離等に応じて課金する度数を制
御する。レシートプリンタ504は、電話サービスの結
果などを記録する。CPU505は、この一般取引電話
機全体の処理を制御する。メモリ506は、CPU50
5が動作するためのプログラムを格納したROMおよび
CPU505のワークエリアとして使用されるRAMよ
りなる。店舗用カード処理器507は、店舗独自のカー
ドを処理する機器である。
【0120】つぎに、利用装置4の動作について説明す
る。まず、一般取引機の動作について説明する。図2
3、図24および図25は図21に示した一般取引機と
ICカード1間の取引動作を説明するフローチャートで
ある。この一般取引機は領域IDをもたず、機械IDに
従って処理を実行する。
【0121】図21に示した一般取引機は、まず、前処
理を実行する(ステップT101)。この前処理は前述
した端末の動作と同様に実施される(図19および図2
0参照)。一方、ICカード1においても、前処理が実
行され(ステップC101)、その処理内容は前述した
図19および図20に従うものである。
【0122】一般取引機が前処理を終了すると、続いて
自身の機械IDが読み出される(ステップT102)。
このとき、一般取引機の表示器402に支払い要求額の
入力を要請する表示画面が形成される。この段階では、
支払い要求額の入力が可能となり、以降でその支払い要
求額が入力された場合には、その支払い要求額は一時メ
モリ407に格納される。そして、機械IDが支払いコ
マンドとともにICカード1に送信された後(ステップ
T103)、一般取引機は、ICカード1から送られて
くる第2財布の金額の受信待ちとなる(ステップT10
4)。
【0123】ICカード1は、IDおよび支払いコマン
ドを受信すると(ステップC102)、その支払いコマ
ンドに領域IDが含まれているか否かを判断する(ステ
ップC103)。もし支払いコマンドに領域IDが含ま
れていた場合には(ステップC103)、第2ディレク
トリD2から第2財布アドレスが読み取られ(ステップ
C104)、一方、含まれていないかった場合には(ス
テップC103)、この取引きは終了する。
【0124】処理がステップC105に移行した場合に
は、受信された機械IDが第2ディレクトリD2の機械
IDと一致するか否か判断される。もし一致する場合に
は、続くステップC106において、第2財布アドレス
に従って第2財布エリア106Bから残高が読み出され
るとともに、その残高が一般取引機に出力される。
【0125】一般取引機は、ICカード1から第2財布
の残高を受信すると(ステップT105)、その受信額
を表示器402に表示する(ステップT106)。そし
て、この段階ですでにテンキー403の操作による支払
い要求額の入力がなされていれば(ステップT10
7)、処理はステップT111に移行する。ステップS
111では、メモリ407に格納された支払い要求額が
読み出され、ICカード1に送信される。その後、処理
はステップT112に移行する。
【0126】一方、支払い要求額が未入力であれば(ス
テップT107)、処理は一定時間の入力待ちとなり
(ステップT108)、その支払い要求額はテンキー4
03により入力された段階で(ステップT109)、そ
のままICカード1に送信される(ステップT11
0)。その後、処理はステップT112に移行する。
【0127】ICカード1は、一般取引機よりすでに支
払いコマンドを受信しており(ステップC107)、さ
らに支払い要求額を受信する(ステップC108)。こ
の場合、ICカード1は、第2財布の残高から受信され
た支払い要求額を差し引いてその結果得られた金額をワ
ークエリアW1に格納する(ステップC109)。
【0128】そして、ワークエリアW1の格納額がゼロ
もしくはプラスであれば(ステップC110)、支払い
可としてその支払い可の情報と支払い額とが一般取引機
に通知される(ステップC111)。この後、処理は受
け取りコードの待ち状態となる。一方、ワークエリアW
1の格納額がマイナスであれば(ステップC110)、
この取引きはなかったものとして処理は終了する。
【0129】一般取引機は、ICカード1より支払い可
としての支払い額を受信すると(ステップT112)、
その支払い額を表示器402に利用者が確認できるよう
に表示する(ステップT113)。そして、処理はテン
キー403に設けられた確認キーの操作による確認待ち
状態となる(ステップT114)。利用者が確認キーを
操作した場合には、その確認操作が受け付けられ(ステ
ップT114)、ICカード1に対して確認応答が送信
され(ステップT115)、さらに支払い額の受信完了
を示す受け付けコードが送信される(ステップT11
6)。
【0130】ICカード1は、確認応答の受信を一定時
間内に受け付けると(ステップC112)、さらに受け
取りコードを受信する(ステップC114)。なお、一
定時間内に確認応答が受け付けられなかった場合には、
この取引きはなかったものとしてワークエリアW1はク
リアされ(ステップC113)、処理が終了する。
【0131】ステップC114において受け取りコード
が受信された後、処理はステップC115に移行して、
ワークエリアW1の格納額を第2財布エリア106Bに
格納する。これによりサービスと交換に支払う金額分が
第2財布から取り出されることになる。そして、第3財
布エリア106Cには、この取引きの履歴(日付など)
が格納され(ステップC116)、最後に取引完了署名
コードが一般取引機に送信される(ステップC11
7)。
【0132】一般取引機は、ICカード1から取引完了
署名コードを受信すると、自己取引履歴の作成および残
高更新を行って(ステップT117)、サービス処理
(パチンコ玉排出制御,現金交換等)を実行する(ステ
ップT118)。最後に、ICカード1がICカードリ
ーダ/ライタ401から返却される(ステップT11
9)。
【0133】続いて、一般取引電話機の動作について説
明する。図26、図27および図28は図22に示した
一般取引電話機とICカード1間の取引動作を説明する
フローチャートである。
【0134】図22に示した一般取引電話機は、まず、
前処理を実行する(ステップT201)。この前処理は
前述した端末の動作と同様に実施される(図19および
図20参照)。一方、ICカード1においても、前処理
が実行され(ステップC201)、その処理内容は前述
した図19および図20に従うものである。
【0135】一般取引電話機が前処理を終了すると、続
いて自身の機械IDが読み出される(ステップT20
2)。このとき、一般取引電話機の表示器502に支払
い要求額の入力を要請する表示画面が形成される。この
段階では、支払い要求額の入力が可能となり、以降でそ
の支払い要求額が入力された場合には、その支払い要求
額は一時メモリ506に格納される。そして、機械ID
が支払いコマンドとともにICカード1に送信された後
(ステップT203)、一般取引電話機は、ICカード
1から送られてくる第2財布の金額の受信待ちとなる
(ステップT204)。
【0136】ICカード1は、IDおよび支払いコマン
ドを受信すると(ステップC202)、その支払いコマ
ンドに領域IDが含まれているか否かを判断する(ステ
ップC203)。もし支払いコマンドに領域IDが含ま
れていた場合には(ステップC203)、第2ディレク
トリD2から第2財布アドレスが読み取られ(ステップ
C204)、一方、含まれていないかった場合には(ス
テップC203)、この取引きは終了する。
【0137】処理がステップC205に移行した場合に
は、受信された機械IDが第2ディレクトリD2の機械
IDと一致するか否か判断される。もし一致する場合に
は、続くステップC206において、第2財布アドレス
に従って第2財布エリア106Bから残高が読み出され
るとともに、その残高が一般取引電話機に出力される。
【0138】一般取引電話機は、ICカード1から第2
財布の残高を受信すると(ステップT205)、その受
信額を表示器502に表示する(ステップT206)。
この後、一般取引電話機では、電話機能のサービスが開
始される。
【0139】一般取引電話機は、サービス開始後、通話
に応じて単位サービス額を検知するとともに度数制御に
従う金額カウンタを更新する(ステップT207)。そ
して、第2財布の残金すなわち表示器502に表示され
ている表示額(受信額)から刻々更新される金額カウン
タの値が差し引かれ、その結果得られる使用可能金額が
ゼロに達するまで(ステップT208)、もしくは、サ
ービスの終了が検知されるまでは(ステップT21
0)、ステップT207における金額カウンタの更新,
ステップT208における使用可能金額の算出およびス
テップT209における使用可能金額の表示(表示器5
02の表示ワークエリアへの表示)が実行される。
【0140】そして、使用可能金額がゼロとなった場合
(ステップT208)、もしくはサービスの終了が検知
された場合(ステップT210)、処理はステップT2
11に移行して、支払い額の請求が受信されるのを待つ
(ステップT211)。このようにして支払額の請求が
受信されると(ステップT211)、金額カウンタの値
が読み出され、その値が支払い要求額としてICカード
1に送信される(ステップT212)。
【0141】ICカード1は、一般取引電話機よりすで
に支払いコマンドを受信しており(ステップC20
7)、さらに支払い要求額を受信する(ステップC20
8)。この場合、ICカード1は、第2財布の残高から
受信された支払い要求額を差し引いてその結果得られた
金額をワークエリアW1に格納する(ステップC20
9)。
【0142】そして、ワークエリアW1の格納額がゼロ
もしくはプラスであれば(ステップC210)、支払い
可としてその支払い可の情報と支払い額とが一般取引電
話機に通知される(ステップC211)。この後、処理
は受け取りコードの待ち状態となる。一方、ワークエリ
アW1の格納額がマイナスであれば(ステップC21
0)、この取引きはなかったものとして処理は終了す
る。
【0143】一般取引電話機は、ICカード1より支払
い可としての支払い額を受信すると(ステップT21
3)、その支払い額を表示器502に利用者が確認でき
るように表示する(ステップT214)。そして、処理
は電話機等サービス/度数制御の機器503に設けられ
た確認キーの操作による確認待ち状態となる(ステップ
T215)。利用者が確認キーを操作した場合には、そ
の確認操作が受け付けられ(ステップT215)、IC
カード1に対して確認応答が送信され(ステップT21
6)、さらに支払い額の受信完了を示す受け付けコード
が送信される(ステップT217)。
【0144】ICカード1は、確認応答の受信を一定時
間内に受け付けると(ステップC212)、さらに受け
取りコードを受信する(ステップC214)。なお、一
定時間内に確認応答が受け付けられなかった場合には、
この取引きはなかったものとしてワークエリアW1はク
リアされ(ステップC213)、処理が終了する。
【0145】ステップC214において受け取りコード
が受信された後、処理はステップC215に移行して、
ワークエリアW1の格納額を第2財布エリア106Bに
格納する。これによりサービスと交換に支払う金額分が
第2財布から取り出されることになる。そして、第3財
布エリア106Cには、この取引きの履歴(日付など)
が格納され(ステップC216)、最後に取引完了署名
コードが一般取引機に送信される(ステップC21
7)。
【0146】一般取引電話機は、ICカード1から取引
完了署名コードを受信すると、自己取引履歴の作成,残
高更新およびレシート印刷を行い(ステップT21
8)、最後に、ICカード1をICカードリーダ/ライ
タ501から返却する(ステップT219)。
【0147】つぎに、引出装置2の動作について説明す
る。図29〜図32は実施の形態において引出装置とI
Cカード間の取引動作を説明するフローチャートであ
り、図33は実施の形態において引出装置による取引動
作時の表示画面の一例を示す図である。
【0148】図29〜図32に示したフローチャート
は、引出装置2が預金引出機の例を示している。引出装
置2は、まず、ICカード1との引出し取引きを行うた
め、表示画面に取引金額入力,暗証番号,カード挿入指
示を提示する(ステップT301)。この提示の後、引
出装置2は前処理に入る(ステップT302)。これに
伴ってICカード1も前処理を実行する(ステップC3
01)。
【0149】続いて、引出装置2は、金額入力および暗
証番号入力を経た後(ステップT303)、支払いコマ
ンドに機械IDおよび領域ID(第1財布の指定)を含
めて送信する(ステップT304)。
【0150】ICカード1は、引出装置2より支払いコ
マンドを受信すると(ステップC302)、その受信さ
れた支払いコマンドに領域IDが含まれることから(ス
テップC303)、領域IDの領域を読み取る(ステッ
プC304)。
【0151】ICカード1は、支払いコマンド中の機械
IDを読み出してその機械IDと第1ディレクトリD1
の機械IDと比較する。そのとき、両機械IDが一致す
れば(ステップC305)、さらにその機械IDのアク
セス権と受信アクセスとの対応を確認する(ステップC
306)。なお、機械IDの不一致が確認されると(ス
テップC305)、この引出し取引きはなかったものと
して無効にされる。
【0152】ステップC306において対応関係が確認
されると、処理はさらにステップC307に移行する。
ステップC307では、ステップC304で読み取られ
た領域が第1財布であれば、処理はステップC308に
移行し、そうでなければ、処理は他モードを実行する。
【0153】処理がステップC308に移行すると、引
出装置2の要求内容を判別する。この場合には、引出装
置2が支払いコマンドを送信していることから、要求は
支払いと判別される。したがって、ここでは、支払いに
ついてのみ図示(図29、図30および図31参照)お
よびその説明を詳述し、他の転送,カード預金などは、
前述したICカード1の動作に従うものとする。
【0154】さて、支払い要求の場合には、すでに説明
した図12および図13の支払い処理が開始される。こ
の支払い処理では、まず、引出装置2に対して暗証番号
および要求額が要請される(ステップC309)。
【0155】引出装置2は、ICカード1より暗証番号
と支払い額との要請を受け付けると、その両情報が入力
済みであるか判断する(ステップT305)。この場
合、ステップT303において両情報はすでに入力済み
であることから、処理はつぎのステップT306に移行
する。ステップT306において両情報すなわち暗証番
号と支払い額とが暗号化され、続くステップT307に
おいてこれら暗号化情報はICカード1に送信される。
【0156】ICカード1は、その後、暗証番号および
支払い要求額を受信すると(ステップC310)、まず
暗証番号を復号する(ステップC311)。このように
して暗証番号が復号されると、続くステップC312に
おいて、第1ディレクトリD1に格納されている暗証番
号が読み出され、その暗証番号が復号される。
【0157】さらに、この復号されたICカード1自身
の暗証番号と取引装置2から受け取って復号した暗証番
号との照合が行われ(ステップC313)、両暗証番号
が一致した場合には(ステップC314)、認証をパス
できたものとして処理はステップC315に移行する。
一方、認証をパスできなかった場合には、この支払い取
引きはなかったものとして無効にされる。
【0158】さらに、ICカード1では、第1財布エリ
ア106Aおよび第2財布エリア106Bの各残高が暗
号化して引出装置2に送信される(ステップC31
5)。これにより、引出装置2は、ICカード1から第
1財布,第2財布の各残高を受信すると(ステップT3
08)、残高表示を行って利用者に第1財布と第2財布
の残り金額を提示する(ステップT309)。その後、
引出装置2はICカード1からの支払い可の通知を待つ
(ステップT310)。
【0159】ICカード1では、受信された支払い要求
額が復号される(ステップC316)。その後、第1財
布エリア106Aに格納された残高から復号された支払
い要求額が差し引かされ、その金額がワークエリアW2
に格納される(ステップC317)。
【0160】そして、ワークエリアW2に格納された金
額がゼロもしくはプラスであった場合には(ステップC
318)、支払い可となることからその支払い可の情
報,第1財布の残高およびワークエリアW2に格納され
た金額がそれぞれ暗号化される(ステップC322)。
このようにして暗号化された各情報は暗号化情報として
引出装置2に送信される(ステップC323)。一方、
ワークエリアW2に格納された金額がマイナスであった
場合には(ステップC318)、処理はステップC31
9に移行して図14に示した追加取引を実行する。
【0161】すなわち、ICカード1はさらに第2財布
エリア106Bから残高を読み取り(ステップC31
9)、その金額をワークエリアW2の格納額に加算して
その合計をワークエリアW2の格納額とする(ステップ
C320)。この後に、再度ワークエリアW2の格納額
がゼロもしくはプラスに転じていれば、ICカード1は
上述したステップC322およびステップC323にお
いて支払い可,第1財布の残高およびワークエリアW2
の格納額の暗号化および送信を実行する。
【0162】引出装置2は、ICカード1から暗号化情
報を受信して支払い可を確認すると(ステップT31
0)、図33に示したように、ワークエリアW2の金額
から支払い前後の残高確認表示を行う(ステップT31
1)。
【0163】この残高確認表示では、第1財布,第2財
布それぞれの支払い前と支払い後の金額(一例として円
表示)が表示され、さらに支払い額、確認操作のための
アイコン「確認」および取り消し操作のためのアイコン
「取消」が表示される。これらの操作は図示せぬキー操
作パネルによって行われる。図33の例では、第1財布
の支払い前後の金額はそれぞれa円,A円となり、第2
財布の支払い前後の金額はそれぞれb円,B円となる。
さらに、支払い額はC円となる。
【0164】そして、引出装置2は利用者による確認操
作を待ち(ステップT312)、その確認操作を受け付
けると同時にICカード1に対して確認応答の送信(ス
テップT313)および受け取りコードの送信を行う
(ステップT314)。ここで、受け取りコードとは、
確かにICカード1より支払いを受けたということを証
明するものである。
【0165】ICカード1において、ステップC323
の暗号化送信の後、引出装置2から一定時間内に応答受
信がない場合には(ステップC324)、処理はステッ
プC325に移行して、この支払い取引きはなかったも
のにするため、ワークエリアW2はクリアされる。一
方、ステップC324において応答受信が確認された場
合には、その応答受信によって受信されたデータが受け
取りコードか否か判断される(ステップC326)。
【0166】受信データが受け取りコードであった場合
には、支払い取引きが成立したものとして、ワークエリ
アW2の暗号化された金額が第1財布エリア106Aに
格納される(ステップC327)。このようにして、第
1財布エリア106Aは、支払い要求金額に従って残高
が更新される。
【0167】さらに、第3財布エリア106Cには、上
述した転送取引きの日付などの情報が履歴として格納さ
れる(ステップC328)。最後に、取引装置2に対し
てICカード1内の処理が完了したことを通知するた
め、取引完了署名コードが相手端末に送信される(ステ
ップC329)。
【0168】引出装置2は、ICカード1から取引完了
署名コードを受け取ると、自己取引履歴を作成して自己
のICカードに記録するとともに、残高更新およびレシ
ート印刷を行った後に処理を終了する(ステップT31
5)。
【0169】つぎに、引出装置2の応用例を用いて説明
する。図34は実施の形態において引出装置の一例であ
るATM(Automatic Teller Mac
hine)機の構成例を示すブロック図である。
【0170】図34に示したATM機は、CRT/タッ
チパネル601,表示制御部602,入力検知部60
3,ICカードリーダ/ライタ604,インタフェース
605,キャッシュカウンタ/預金機構606,機構制
御部607,回線制御部608,暗号化/復号化ボード
609,CPU610,メモリ611,外部メモリ61
2,銀行用ICカードリーダ613などにより構成され
る。
【0171】CRT/タッチパネル601は、表示画面
をタッチしてデータや各種の操作を入力する。表示制御
部602は、CRT/タッチパネル601のCRT表示
を制御し、入力検知部603は、CRT/タッチパネル
601のタッチ入力を検知する。ICカードリーダ/ラ
イタ604は、ICカード1を装着してデータの読み出
しや書き込みを行う。インタフェース605は、ICカ
ード1とATM機内部とのインタフェースを司る。
【0172】キャッシュカウンタ/預金機構606は、
金額をカウントして支払うキャッシュカウンタと金額を
カウントして口座に入金する制御機構である。機構制御
部607は、キャッシュカウンタ/預金機構606を制
御する。回線制御部608は、回線を介してセンタシス
テム3のホストコンピュータ31と通信を制御する。暗
号化/復号化ボード609は、取引き時におけるデータ
の暗号化および復号化を行う。
【0173】CPU610は、装置全体を制御する。メ
モリ611はCPU610が動作するためのプログラム
を格納したROMおよびCPU610のワークエリアと
して使用するRAMにより構成される。外部メモリ61
2は、ハードディスクなどの大容量メモリである。銀行
用ICカードリーダ613は、オンラインバンキングの
手続きを行うための通常の銀行カードを装着して認証情
報を読み出す。
【0174】つぎに、ATM機の動作について説明す
る。図35〜図37は図34に示したATM機とICカ
ード間の取引動作を説明するフローチャートであり、図
38および図39は実施の形態においてATM機による
取引動作時の表示画面の一例を示す図である。
【0175】ATM機は、まず、ICカード1との引出
し取引きを行うため、図38(a)に示したように、C
RT/タッチパネル601に、カード挿入指示,暗証番
号入力,モード入力を提示した初期画面を形成する(ス
テップT401)。この初期画面形成後、ATM機は前
処理に入る(ステップT402)。これに伴ってICカ
ード1も前処理を実行する(ステップC401)。
【0176】続いて、ATM機は、カード挿入指示を消
去するなどして第2画面を表示する(ステップT40
3)。その後、CRT/タッチパネル601へのタッチ
操作によりモード(支払い,預金(カード預金),振
込,残高照会)指定が行われると(ステップT40
4)、その指定モードがいずれであるのか判断される
(ステップT405)。ここでは、支払いモードについ
ての例を挙げる。したがって、支払いモード以外のモー
ドが指定された場合には、他のモード処理として図示お
よび説明を省略する。
【0177】なお、他のモードとして、預金モードが指
定された場合には、図38(c)に示した預金モード画
面のように、さらに細かいモードとして現金からICカ
ードへのモードと現金を口座へ移すモードとが用意され
る。また、振込モードが指定された場合には、図38
(d)に示した振込モード画面のように、さらに細かい
モードとしてICカードから振込先へのモードと口座か
ら振込先へのモードとが用意される。また、残高照会モ
ードが指定された場合には、図38(e)に示したよう
に、さらに細かい指定として口座預金残高,口座とIC
カードとの両残高,ICカード残高の3つが用意され
る。
【0178】さて、支払いモードが指定された場合には
(ステップT405)、図38(b)に示したように、
CRT/タッチパネル601に、支払いモード画面が形
成される(ステップT406)。そして、この支払いモ
ード画面についても、さらに細かくモード指定が行われ
る。
【0179】すなわち、支払いモード画面には、口座か
らICカードへ、口座から現金へ、ICカードからIC
カードへ、ICカードから現金へ、口座からICカード
および現金へ、ICカードからICカードおよび現金へ
の6種類のモードが用意される(図38(b)〜(e)
では、ICカードを省略してカードで示している)。利
用者はこれら6種類のモードから所要のモードをタッチ
操作により指定する。ここでは、口座からICカード1
へのモードが指定された場合を例に挙げ、その他のモー
ドについては他のモード処理として図示および説明を省
略する。
【0180】口座/カードモードが指定された場合に
は、CRT/タッチパネル601に図39(a)に示し
た金額指定画面が表示され、その金額指定画面に対する
操作および画面編集が行われる(ステップT409)。
図39(a)に示した金額指定画面は、A1(仮の一
方)からA2(仮の他方)へ引き落とす金額を入力する
旨の指示、金額を入力するための数字キー、金額の単位
(一例として“万円”,“千円”)を入力するためのキ
ー、金額入力後の確認キー、このモードを取り消すため
の取消キーが表示される。いずれの表示も、タッチ入力
が可能である。
【0181】ここで、指定されたモードが口座/カード
モードであることから、A1には“口座”が設定され、
A2には“カード”(ICカード1の意味)が設定され
る(ステップT410)。そして、図39(a)の金額
指定画面において処理は金額の指定待ちとなる(ステッ
プT411)。その後、金額指定があると(ステップT
411)、処理はさらに暗証番号の入力待ちとなる(ス
テップT412)。
【0182】ATM機は、このようにして金額指定およ
び暗証番号入力を経た後(ステップT411およびステ
ップT412)、更新コマンドに暗証番号,支払い要求
額(金額指定された額),機械ID,領域ID(ここで
は第1財布の指定)を含めた暗号化送信を行う(ステッ
プT413)。なお、更新コマンドとしたのは、A1か
らA2への金額の移動でA1とA2の残高が更新される
ためである。ただし、この更新コマンドは、ステップT
405で指定したモードを特定する内容となる。
【0183】ICカード1は、ATM機より支払いコマ
ンドを受信すると(ステップC402)、その受信され
た更新コマンドに領域IDが含まれることから(ステッ
プC403)、領域IDの領域を読み取る(ステップC
404)。
【0184】ICカード1は、更新コマンド中の機械I
Dを読み出してその機械IDと第1ディレクトリD1の
機械IDと比較する。そのとき、両機械IDが一致すれ
ば(ステップC405)、さらにその機械IDのアクセ
ス権と受信アクセスとの対応を確認する(ステップC4
06)。なお、機械IDの不一致が確認されると(ステ
ップC405)、この引出し取引きはなかったものとし
て無効にされる。
【0185】ステップC406において対応関係が確認
されると、処理はさらにステップC407に移行する。
ステップC407では、ステップC404で読み取られ
た領域が第1財布であれば、処理はステップC408に
移行し、そうでなければ、処理はステップC412に移
行してさらにモード指定が支払いモードか否かを確認す
る。
【0186】ICカード1において、処理がステップC
408に移行した場合には、領域IDが第3財布すなわ
ちセンタ口座情報を指定しているか否かを判断する。上
述の流れでは、第1財布のため、この場合にもこの取引
きはなかったものとして処理は終了する。なお、第3財
布の指定であった場合には、処理はさらにステップC4
09に移行してセンタ口座情報のアクセス権を確認す
る。そこで、ATM機が読み出しできる機械であった場
合には(ステップC409)、続くステップC410に
おいて口座番号が読み出され、その口座番号がATM機
に出力される(ステップC411)。その後、この取引
は終了する。
【0187】ステップC407において領域IDが第1
財布を指定していた場合には、処理はステップC412
に移行するので、そこで要求内容が判別される。上述の
流れでは、要求は支払いと判別される。したがって、こ
こでは、支払いについてのみ図示(図29、図30およ
び図31参照)およびその説明を詳述し、他の転送,カ
ード預金などは、前述したICカード1の動作に従うも
のとする。
【0188】さて、支払い要求の場合には、すでに説明
した図12および図13の支払い処理が開始される。I
Cカード1は、すでにステップC401において暗証番
号および支払い要求額を受信している。したがって、ま
ず、暗証番号が復号され(ステップC413)、続くス
テップC414において、第1ディレクトリD1に格納
されている暗証番号が読み出され、その暗証番号が復号
される。
【0189】さらに、この復号されたICカード1自身
の暗証番号とATM機から受け取って復号した暗証番号
との照合が行われ(ステップC415)、両暗証番号が
一致した場合には(ステップC416)、認証をパスで
きたものとして処理はステップC417に移行する。一
方、認証をパスできなかった場合には、この支払い取引
きはなかったものとして無効にされる。
【0190】さらに、ICカード1は、第1財布エリア
106Aおよび第2財布エリア106Bの各残高を暗号
化してからATM機に送信する(ステップC417)。
【0191】ATM機は、ステップT413による暗号
化送信の後、ICカード1からの第1財布,第2財布の
各残高(暗号化情報)の受信待ちとなる(ステップT4
14)。その待ち時間が一定時間を経過すると、処理は
強制的にカード返却に移行して終了する。
【0192】ATM機において、一定時間内にICカー
ド1から第1財布,第2財布の各残高(暗号化情報)が
受信されると(ステップT414)、まず、暗証番号,
口座情報,引き落とし額(支払い額)がセンタシステム
3に送信される(ステップT416)。なお、口座情報
については、上述したステップC408〜ステップC4
11をICカード1に実行させることで取得することが
できる。続いて、その受信された各残高は図39(b)
に示したように、CRT/タッチパネル601に表示さ
れる(ステップT417)。その後、ATM機はセンタ
システム3からの支払い可の通知を待つ(ステップT4
19)。
【0193】ICカード1は、ステップC417におい
て暗号化情報を送信した後、すでに受信された支払い要
求額を復号する(ステップC418)。その後、第1財
布エリア106Aに格納された残高にその復号された支
払い要求額が加算され、その金額がワークエリアW2に
格納される(ステップC419)。そして、処理はAT
M機からの確認コードの受信待ちとなる(ステップC4
20)。
【0194】ATM機は、センタシステム3より支払い
可の通知を受け取ると(ステップT418)、利用者に
よる確認操作に従って(ステップT419)、ICカー
ド1に対して確認コードを送信する(ステップT42
0)。この後に、ICカード1より取引完了署名コード
が受信されると、履歴などの処理を経てATM機側の処
理が終了する。
【0195】ICカード1において、ATM機から確認
コードが受信された場合には(ステップC420)、支
払い取引きが成立したものとして、ワークエリアW2の
暗号化された金額が第1財布エリア106Aに格納され
る(ステップC421)。このようにして、第1財布エ
リア106Aは、口座からICカードへの支払い要求金
額に従って残高が更新される。
【0196】さらに、第3財布エリア106Cには、上
述した転送取引きの日付などの情報が履歴として格納さ
れる(ステップC422)。最後に、ATM機に対して
ICカード1内の処理が完了したことを通知するため、
取引完了署名コードが相手端末に送信される(ステップ
C423)。
【0197】さて、上述した処理は、口座からICカー
ド1への支払いモードを例に挙げているが、その他に、
例えば、口座からICカードおよび現金へ、もしくは、
ICカードからICカードおよび現金への支払いであれ
ば、図39(c)の如く表示画面が形成される。この場
合には、支払先となる財布(例えば第2財布でも可)や
現金について、それぞれ引き落としたい金額を指定する
ことができる。
【0198】また、図39(b)には、財布の残高を表
示させるだけであったが、図39(d)のように、取引
完了後の口座残高についても表示するようにしてもよ
い。
【0199】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、二重財布(ICカード)としての特性が生かさ
れ、セキュリティの低い方の第2財布についてはよりプ
リペイドカードとしての使い勝手を向上させ、一方、セ
キュリティの高い方の第1財布についてはさらにセキュ
リティを向上させることが可能である。
【0200】また、利用装置が領域指定せずに支払い処
理を要求した場合には、第2財布の預金額を用いて、セ
キュリティの低い、個人認証を伴わない簡易な利用取引
きを実現することが可能である。
【0201】また、ICカード1により、セキュリティ
の低い第2財布まで暗証照合を行うような手間が省けて
使い勝手が向上するとともに、セキュリティの高い第1
財布については個人認証や暗号利用により不正防止を図
ることが可能である。
【0202】また、取引装置とICカードとの取引き
で、一定時間内に任意のモード指定を受け付けた場合に
センタ口座の利用を許し、受け付けられなかった場合に
は現金支払いに以降するようにしたので、センタ口座の
取引きについてはモードによるバリエーションを持た
せ、現金での取引きについてはその指定操作を省くこと
で、現金取引きの簡略化を実現することが可能である。
【0203】また、取引装置とICカードとの個人認証
を要する取引きで、第1財布だけで金額上の取引きが成
立しなくても第2財布の金額を補填して再度取引きを遂
行するようにしたので、利用者が取引きのための金額を
気にすることなく取引きを遂行することができ、操作性
の向上を図ることが可能である。
【0204】また、取引装置とICカードとの取引き
で、個人認証を経た場合にのみ第1財布および第2財布
の金額を取引装置に出力し、そうでない場合には第2財
布の金額のみ取引装置に出力するようにしたので、照会
などで財布の中身を取引装置に教える程度の取引きであ
っても、個人認証を通過できなければセキュリティの高
い第1財布を開くことを防止することが可能である。
【0205】以上、この発明を実施の形態により説明し
たが、この発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であ
り、これらをこの発明の範囲から排除するものではな
い。
【0206】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、二重財布(ICカード)としての特性が生かさ
れ、セキュリティの低い方の財布についてはよりプリペ
イドカードとしての使い勝手を向上させ、一方、セキュ
リティの高い方の財布についてはさらにセキュリティを
向上させることが可能な二重財布を有する電子財布シス
テムが得られるという効果を奏する。
【0207】また、請求項1の発明は、請求項2のよう
に、カード状担体の第2不揮発性メモリに第2領域が引
出処理のみ許容するプログラムを格納するようにしても
よい。
【0208】また、請求項1の発明は、請求項3の発明
のように、カード状担体に設けた第3領域に当該第3領
域へのアクセスを許容する利用装置の識別情報および暗
証番号を登録しておき、利用装置から登録されている情
報に対応する識別情報および暗証情報が入力された場合
に第3領域の加算又は減算を許容するようにしてもよ
い。
【0209】また、請求項3の発明は、請求項4の発明
のように、カード状担体の第3領域に、加算処理した利
用装置を示す識別情報と加算処理した額とを履歴情報と
して格納するようにしてもよい。
【0210】また、請求項5の発明によれば、利用装置
が領域指定せずに支払い処理を要求した場合には、第2
領域の預金額を用いて、セキュリティの低い、個人認証
を伴わない簡易な利用取引きを実現することが可能な二
重財布を有する電子財布システムが得られるという効果
を奏する。
【0211】また、請求項6の発明によれば、セキュリ
ティの低い第2財布まで暗証照合を行うような手間が省
けて使い勝手が向上するとともに、セキュリティの高い
第1財布については個人認証により不正防止を図ること
が可能な二重財布を有する電子財布システムに適用され
るICカードが得られるという効果を奏する。
【0212】また、請求項7の発明によれば、セキュリ
ティの低い第2財布まで暗証照合を行うような手間が省
けて使い勝手が向上するとともに、セキュリティの高い
第1財布については暗号利用により不正防止機能を一層
向上させることが可能な二重財布を有する電子財布シス
テムに適用されるICカードが得られるという効果を奏
する。
【0213】また、請求項8によれば、取引装置とIC
カードとの取引きで、一定時間内に任意のモード指定を
受け付けた場合にセンタ口座の利用を許し、受け付けら
れなかった場合には現金支払いに以降するようにしたの
で、センタ口座の取引きについてはモードによるバリエ
ーションを持たせ、現金での取引きについてはその指定
操作を省くことで、現金取引きの簡略化を実現すること
が可能なICカード取引装置が得られるという効果を奏
する。
【0214】また、請求項9の発明によれば、取引装置
とICカードとの個人認証を要する取引きで、第1財布
だけで金額上の取引きが成立しなくても第2財布の金額
を補填して再度取引きを遂行するようにしたので、利用
者が取引きのための金額を気にすることなく取引きを遂
行することができ、操作性の向上を図ることが可能なI
Cカード取引装置が得られるという効果を奏する。
【0215】また、請求項10の発明によれば、取引装
置とICカードとの取引きで、個人認証を経た場合にの
み第1財布および第2財布の金額を取引装置に出力し、
そうでない場合には第2財布の金額のみ取引装置に出力
するようにしたので、照会などで財布の中身を取引装置
に教える程度の取引きであっても、個人認証を通過でき
なければセキュリティの高い第1財布を開くことを防止
することが可能なICカード取引システムに適用される
ICカードが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施の形態による電子財布シス
テムの一例を示す構成図である。
【図2】図1に示したICカードを機能的に示すブロッ
ク図である。
【図3】図1に示したICカードをハードウェア的に示
すブロック図である。
【図4】図3に示したICカードのメモリ構成例を示す
図である。
【図5】図1に示した引出装置を機能的に示すブロック
図である。
【図6】図1に示したセンタシステムを概略的に示す構
成図である。
【図7】図1に示した利用装置を機能的に示すブロック
図である。
【図8】この発明に係る実施の形態によるICカードの
メイン動作を説明するフローチャートである。
【図9】この発明に係る実施の形態によるICカードの
メイン動作を説明するフローチャートである。
【図10】図8に示したメイン動作における転送処理を
説明するフローチャートである。
【図11】図8に示したメイン動作における転送処理を
説明するフローチャートである。
【図12】図8に示したメイン動作における支払い処理
を説明するフローチャートである。
【図13】図8に示したメイン動作における支払い処理
を説明するフローチャートである。
【図14】図11に示した支払い処理における追加取引
を説明するフローチャートである。
【図15】図8に示したメイン動作におけるカード預金
処理を説明するフローチャートである。
【図16】図8に示したメイン動作におけるカード預金
処理を説明するフローチャートである。
【図17】この発明に係る実施の形態における復号処理
を説明するフローチャートである。
【図18】この発明に係る実施の形態における暗号化処
理を説明するフローチャートである。
【図19】この発明に係る実施の形態における前処理を
説明するフローチャートである。
【図20】この発明に係る実施の形態における前処理を
説明するフローチャートである。
【図21】この発明に係る実施の形態において利用装置
の一例である一般取引機の構成例を示すブロック図であ
る。
【図22】この発明に係る実施の形態において利用装置
の一例である一般取引電話機の構成例を示すブロック図
である。
【図23】図18に示した一般取引機とICカード間の
取引動作を説明するフローチャートである。
【図24】図18に示した一般取引機とICカード間の
取引動作を説明するフローチャートである。
【図25】図18に示した一般取引機とICカード間の
取引動作を説明するフローチャートである。
【図26】図19に示した一般取引電話機とICカード
間の取引動作を説明するフローチャートである。
【図27】図19に示した一般取引電話機とICカード
間の取引動作を説明するフローチャートである。
【図28】図19に示した一般取引電話機とICカード
間の取引動作を説明するフローチャートである。
【図29】この発明に係る実施の形態において引出装置
とICカード間の取引動作を説明するフローチャートで
ある。
【図30】この発明に係る実施の形態において引出装置
とICカード間の取引動作を説明するフローチャートで
ある。
【図31】この発明に係る実施の形態において引出装置
とICカード間の取引動作を説明するフローチャートで
ある。
【図32】この発明に係る実施の形態において引出装置
とICカード間の取引動作を説明するフローチャートで
ある。
【図33】この発明に係る実施の形態において引出装置
による取引動作時の表示画面の一例を示す図である。
【図34】この発明に係る実施の形態において引出装置
の一例であるATM機の構成例を示すブロック図であ
る。
【図35】図28に示したATM機とICカード間の取
引動作を説明するフローチャートである。
【図36】図28に示したATM機とICカード間の取
引動作を説明するフローチャートである。
【図37】図28に示したATM機とICカード間の取
引動作を説明するフローチャートである。
【図38】この発明に係る実施の形態においてATM機
による取引動作時の表示画面の一例を示す図である。
【図39】この発明に係る実施の形態においてATM機
による取引動作時の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ICカード 2 引出装置 3 センタシステム 4 利用装置 11 要求領域識別部 12 復号化セキュリティ処理部 13 暗証番号処理部 14 照合処理部 15 アクセス権確認処理部 16 取引処理部 21 機械IDレジスタ 22 認証転送処理部 23 暗号化処理部 31 ホストコンピュータ 32 データベース 41 機械IDレジスタ 42 転送処理部 43 支払い額発生部 44 取引処理部 45 受信部 46 メモリ 103 CPU 104 ROM 105 RAM 106 EEPROM 106A 第1財布エリア 106B 第2財布エリア 106C 第3財布エリア 401,501,604 ICカードリーダ/ライタ 406,505,510 CPU 407,506,611 メモリ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
各目的を達成するため、まず、請求項1の発明に係る二
重財布を有する電子財布システムは、第1預金額が格納
される第1領域と第2預金額が格納される第2領域とを
備えた書き換え可能な第1不揮発性メモリと、当該メモ
リに接続された処理装置と、当該処理装置の動作プログ
ラムを格納した第2不揮発性メモリと、当該処理装置を
介して前記第1,第2不揮発性メモリにそれぞれ格納さ
れた情報にアクセスするための入出力端子を備えた携帯
型のカード状担体であって、前記第1不揮発性メモリの
第1領域に対応して少なくともカード所有者の個人認証
番号が前記第1不揮発性メモリに格納され、前記第1不
揮発性メモリの第2領域に対応して当該第2領域へのア
クセスを許容できる装置の種類を示す識別情報が前記第
1不揮発性メモリに格納され、前記第1領域へのアクセ
スに際して前記入出力端子から入力され暗号化された情
報を解読し、その解読された情報に含まれる暗証番号と
前記第1不揮発性メモリに格納された個人認証番号とが
所定の関係である場合にアクセスを許容し、前記第2領
域へのアクセスに際してアクセスする取引装置の種類を
示す識別番号が一致する場合、前記第2領域へのアクセ
スを許容するカード状担体と、預金額が格納された口座
ファイルを有するセンタシステムと、前記カード状担体
のメモリの第1領域に、前記センタシステムの預金額の
一部または全部を移送するための前記センタシステムに
直接または間接的に連携された引出装置であって、装置
の識別情報と、カード所有者が入力した暗証番号の内、
少なくとも一方を暗号化して前記カード状担体に転送す
る引出装置と、暗証番号および前記カード状担体におけ
る前記第1領域から前記第2領域に転送すべき金額を入
力する入力手段と、前記カード状担体に対して前記入力
手段によって入力された暗証番号と転送金額と識別情報
とを供給する転送装置と、前記カード状担体の第2領域
に格納された預金額を使用するため、利用金額と装置情
報とを送出する利用装置と、を備え、前記カード状担体
は、前記転送装置によって転送を指示され、かつ前記個
人認証番号が許容された場合には、前記第1領域に格納
された預金額を指定された金額分減算して前記第1領域
の更新を行うとともに、前記第2領域に前記指定された
金額を書き込み、前記利用装置により利用金額を指示さ
れ、かつ前記識別情報が前記第2領域へのアクセスを許
容された場合には、前記利用金額を減算して前記利用装
置での前記利用金額の利用を許容することを特徴とす
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】この請求項10の発明に係るICカード取
引システムに適用されるICカードは、第1財布と第2
財布とを備え、前記第1財布と第2財布とによる二重財
布を用いて取引装置と取引きを行うICカード取引シス
テムに適用されるICカードであって、前記取引装置か
ら暗証番号を受信した場合には、前記受信された暗証番
号により個人認証処理を行った後、前記取引装置に対し
て前記第1財布と第2財布に格納される各金額を出力
し、一方、前記取引装置から暗証番号を受信しなかった
場合には、前記取引装置に対して前記第2財布の金額を
出力することを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】証番号処理部13は、暗証番号による個
人認証処理を行う。照合処理部14は、自ICカード1
を装着した端末がアクセスしてよい端末か否かを照合す
る。アクセス権確認処理部15は、照合結果からアクセ
ス権の有無を確認する。取引処理部16は、アクセス権
有りの確認後に相手端末との間で取引きを行う。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】第3ディレクトリD3は、第3財布エリア
106Cのアドレス(第3財布アドレス)、要求時のセ
キュリティのためのPINである暗証番号、および相手
端末の機械IDとそのアクセス権との対により構成され
る。図4(a)の例では、第3財布アドレスは“F02
1〜F0F”、暗証番号は“1234”、機械IDお
よびアクセス権は相手端末#1,#2にそれぞれ対応し
て任意に設定される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】この支払い処理では、まず、相手端末に対
して暗証番号および要求額が要請される(ステップS1
101)。その後、暗証番号および要求額が受信される
と(ステップS1102)、まず要求額が復号される
(ステップS103)。続いて、第1財布エリア10
6Aに格納された残高から復号された要求額が差し引か
され、その金額がRAM105のワークエリアW2に格
納される(ステップS104)。このワークエリアW
2に格納された金額は、第1財布から引出装置2に要求
額を支払ったと仮定した場合の第1財布の残高を示して
いる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】そして、ステップS1502で更新された
ワークエリアW2の格納額がゼロもしくはプラスであっ
た場合には(ステップS1503)、処理はステップS
1504に移行するが、ワークエリアW2の格納額がマ
イナスであった場合には(ステップS1503)、第1
財布の残高に第2財布の残高を加算しても支払要求額を
満たせないことから、この支払い取引きはなかったもの
として無効にされる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正内容】
【0125】一般取引機は、ICカード1から第2財布
の残高を受信すると(ステップT105)、その受信額
を表示器402に表示する(ステップT106)。そし
て、この段階ですでにテンキー403の操作による支払
い要求額の入力がなされていれば(ステップT10
7)、処理はステップT111に移行する。ステップ
111では、メモリ407に格納された支払い要求額が
読み出され、ICカード1に送信される。その後、処理
はステップT112に移行する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0157
【補正方法】変更
【補正内容】
【0157】さらに、この復号されたICカード1自身
の暗証番号と引出装置2から受け取って復号した暗証番
号との照合が行われ(ステップC313)、両暗証番号
が一致した場合には(ステップC314)、認証をパス
できたものとして処理はステップC315に移行する。
一方、認証をパスできなかった場合には、この支払い取
引きはなかったものとして無効にされる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0167
【補正方法】変更
【補正内容】
【0167】さらに、第3財布エリア106Cには、上
述した転送取引きの日付などの情報が履歴として格納さ
れる(ステップC328)。最後に、引出装置2に対し
てICカード1内の処理が完了したことを通知するた
め、取引完了署名コードが相手端末に送信される(ステ
ップC329)。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】図1に示した支払い処理における追加取引
を説明するフローチャートである。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】図21に示した一般取引機とICカード間の
取引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】図21に示した一般取引機とICカード間の
取引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正内容】
【図25】図21に示した一般取引機とICカード間の
取引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】図22に示した一般取引電話機とICカード
間の取引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】図22に示した一般取引電話機とICカード
間の取引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図28
【補正方法】変更
【補正内容】
【図28】図22に示した一般取引電話機とICカード
間の取引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図35
【補正方法】変更
【補正内容】
【図35】図34に示したATM機とICカード間の取
引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】図34に示したATM機とICカード間の取
引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図37
【補正方法】変更
【補正内容】
【図37】図34に示したATM機とICカード間の取
引動作を説明するフローチャートである。
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 二重財布を有する電子財布システム、その電子財布システムに適用されるICカード、二重財布 を有するICカード取引装置、二重財布を有するICカード取引システムおよびそのICカード 取引システムに適用されるICカード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1預金額が格納される第1領域と第2
    預金額が格納される第2領域とを備えた書き換え可能な
    第1不揮発性メモリと、当該メモリに接続された処理装
    置と、当該処理装置の動作プログラムを格納した第2不
    揮発性メモリと、当該処理装置を介して前記第1,第2
    不揮発性メモリにそれぞれ格納された情報にアクセスす
    るための入力端子を備えた携帯型のカード状担体であっ
    て、 前記第1不揮発性メモリの第1領域に対応して少なくと
    もカード所有者の個人認証番号が前記第1不揮発性メモ
    リに格納され、 前記第1不揮発性メモリの第2領域に対応して当該第2
    領域へのアクセスを許容できる装置の種類を示す識別情
    報が前記第1不揮発性メモリに格納され、 前記第1領域へのアクセスに際して前記入出力端子から
    入力され暗号化された情報を解読し、その解読された情
    報に含まれる暗証番号と前記第1不揮発性メモリに格納
    された個人認証番号とが所定の関係である場合にアクセ
    スを許容し、 前記第2領域へのアクセスに際してアクセスする取引装
    置の種類を示す識別番号が一致する場合、前記第2領域
    へのアクセスを許容するカード状担体と、 預金額が格納された口座ファイルを有するセンタシステ
    ムと、 前記カード状担体のメモリの第1領域に、前記センタシ
    ステムの預金額の一部または全部を移送するための前記
    センタシステムに直接または間接的に連携された引出装
    置であって、 装置の識別情報と、カード所有者が入力した暗証番号の
    内、少なくとも一方を暗号化して前記カード状担体に転
    送する引出装置と、 暗証番号および前記カード状担体における前記第1領域
    から前記第2領域に転送すべき金額を入力する入力手段
    と、前記カード状担体に対して前記入力手段によって入
    力された暗証番号と転送金額と識別情報とを供給する転
    送装置と、 前記カード状担体の第2領域に格納された預金額を使用
    するため、利用金額と装置情報とを送出する利用装置
    と、 を備え、 前記カード状担体は、 前記転送装置によって転送を指示され、かつ前記個人認
    証番号が許容された場合には、前記第1領域に格納され
    た預金額を指定された金額分減算して前記第1領域の更
    新を行うとともに、前記第2領域に指定された金額を書
    き込み、 前記利用装置により利用金額を指示され、かつ前記識別
    情報が前記第2領域へのアクセスを許容された場合に
    は、前記利用金額を減算して前記利用装置での前記利用
    金額の利用を許容することを特徴とする二重財布を有す
    る電子財布システム。
  2. 【請求項2】 前記カード状担体は、前記第2不揮発性
    メモリに前記第2領域が引出処理のみ許容するプログラ
    ムを格納していることを特徴とする請求項1に記載の二
    重財布を有する電子財布システム。
  3. 【請求項3】 前記カード状担体は、前記第1不揮発性
    メモリに第3領域を有し、前記第3領域には、当該第3
    領域へのアクセスを許容する利用装置の識別情報および
    暗証番号が登録され、前記第2不揮発性メモリには、前
    記利用装置から登録されている情報に対応する識別情報
    および暗証情報が入力された場合に前記第3領域の加算
    又は減算を許容するプログラムが格納されていることを
    特徴とする請求項1に記載の電子財布システム。
  4. 【請求項4】 前記カード状担体は、前記第3領域に、
    加算処理した前記利用装置を示す識別情報と加算処理し
    た額とを履歴情報として格納することを特徴とする請求
    項3に記載の二重財布を有する電子財布システム。
  5. 【請求項5】 前記カード状担体は、前記利用装置が前
    記第1不揮発性メモリの領域を指定せずに支払い処理を
    要求した際に、前記利用装置からの転送情報の復号化処
    理をスキップして、前記第2預金額から指定された金額
    情報を差し引く取引きを許容することを特徴とする請求
    項2に記載の二重財布を有する電子財布システム。
  6. 【請求項6】 第1金額が記憶された第1財布、第2金
    額が記憶された第2財布、支払い処理プログラム、利用
    者の暗証番号プログラムを格納したメモリと、 前記メモリに格納された支払い処理プログラムに従って
    支払い処理を実行する処理回路と、 外部装置と通信を遂行する通信手段と、 を備えた二重財布を有する電子財布システムに適用され
    るICカードであって、 前記支払いプログラムは、 外部の支払い要求装置から、財布を指定せずに支払いコ
    マンドを受信した場合、前記第2財布に格納された第2
    金額に基づき支払い処理し、前記第1財布を指定した支
    払いコマンドを受信した場合、暗証照合を行い、前記第
    1財布に格納された金額に基づいて前記外部装置に対し
    て支払い処理を遂行することを特徴とする二重財布を有
    する電子財布システムに適用されるICカード。
  7. 【請求項7】 第1金額が記憶された第1財布、第2金
    額が記憶された第2財布、支払い処理プログラムおよび
    暗号化/復号化プログラムを格納したメモリと、 前記メモリに格納された支払い処理プログラムに従って
    支払い処理を実行する処理回路と、 外部装置と通信を遂行する通信手段と、 外部の取引装置とのインタフェースを司るインタフェー
    ス手段と、 を備えた二重財布を有する電子財布システムに適用され
    るICカードであって、 前記支払いプログラムは、 前記インタフェース手段を通じて外部装置から第1財布
    を指定せずにコマンドを受信した場合、前記第2財布に
    格納された第2金額に基づいて支払い処理を遂行し、前
    記第1財布を指定した支払いコマンドを受信した場合、
    前記暗号化および復号化プログラムを使用して、外部の
    装置と通信し、前記第1財布に格納された金額に基づい
    て前記外部装置に対して支払い処理を遂行することを特
    徴とする二重財布を有する電子財布システムに適用され
    るICカード。
  8. 【請求項8】 ICカードに格納される金額とセンタ口
    座に格納される金額との内の一方を選択し、その選択さ
    れた金額に基づいて現金支払いを行うICカード取引装
    置であって、 ICカードの装着を検出する検出手段と、 前記検出手段により前記ICカードの装着が検出された
    後に任意のモード指定を受け付ける受付手段と、 前記受付手段において前記ICカードの挿入が検出され
    てから一定時間が経過しても任意のモード指定を受け付
    けなかった場合に前記センタ口座から現金支払いのため
    の支払いモードに移行するモード移行手段と、 を備えたことを特徴とするICカード取引装置。
  9. 【請求項9】 第1財布と第2財布とを有するICカー
    ドを使用して支払い取引を行う取引装置であって、 前記取引装置は、 前記第1財布を指定して支払い要求額を入力した際に、
    暗号化および暗証による支払い承認処理後、前記第1財
    布に格納された金額が取引要求金額に満たない場合、前
    記第2財布に格納された金額を補填して取引を遂行する
    ことを特徴とする取引装置。
  10. 【請求項10】 第1財布と第2財布とを備え、前記第
    1財布と第2財布とによる二重財布を用いて取引装置と
    取引きを行うICカード取引システムに適用されるIC
    カードであって、 前記取引装置から暗証番号とを受信した場合には、前記
    受信された暗証番号により個人認証処理を行った後、前
    記取引装置に対して前記第1財布と第2財布に格納され
    る各金額を出力し、一方、前記取引装置から暗証番号を
    受信しなかった場合には、前記取引装置に対して前記第
    2財布の金額を出力することを特徴とする二重財布を有
    したICカード取引システムに適用されるICカード。
JP26889197A 1997-10-01 1997-10-01 二重財布を有する電子財布システム、その電子財布システムに適用されるicカード、二重財布を有するicカード取引装置、二重財布を有するicカード取引システムおよびそのicカード取引システムに適用されるicカード Withdrawn JPH11110461A (ja)

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