JPH1111069A - 有価証券 - Google Patents

有価証券

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JPH1111069A
JPH1111069A JP36153497A JP36153497A JPH1111069A JP H1111069 A JPH1111069 A JP H1111069A JP 36153497 A JP36153497 A JP 36153497A JP 36153497 A JP36153497 A JP 36153497A JP H1111069 A JPH1111069 A JP H1111069A
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Fumito Kobayashi
文人 小林
Kiyoshi Kitahara
清志 北原
Hiroshi Koyama
拓 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真の有価証券であるか否かを適切に判断する
ことが可能な有価証券を提供する。 【解決手段】 乗車券1において、裏面に鱗片状顔料を
含むインクによりパターン2をグラビア印刷若しくはシ
ルクスクリーン印刷により形成する。鱗片状顔料の分布
の偏りにより、見る角度によってパターン2の太さが変
化して見える。また、パターン2の色も変化して見え
る。基材表面のJIS Z8729で規定される明度
(L* )は、0〜80、望ましくは0〜45の範囲内で
ある。また、鱗片型顔料のインクに対する重量%が、1
〜50重量%、望ましくは5〜30重量%であれば、パ
ターンの消失効果を顕著なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有価証券に関し、特
に偽造の困難な有価証券に関する。
【0002】
【従来の技術】株券、商品券、乗車券、定期券等種々の
有価証券が流通され、使用されている。これらの有価証
券はいうまでもなく高い経済価値を有するため、その偽
造防止が強く要求される。
【0003】有価証券においては、偽造防止の観点か
ら、たとえば精密な地紋等を設けているが、近年の印刷
技術の発達により偽造も巧妙になっているため、より適
切な偽造防止処理を施した有価証券が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、従来の有価証券
の肉眼による真贋の判断においては、有価証券に印刷さ
れた複雑な模様等により、判断をする者の経験に頼って
判断する場合が少なくない。
【0005】その結果、従来の有価証券においては、正
当な有価証券であるか否かの判断が、一般公衆には困難
であるという問題点も有している。
【0006】本発明は、同一のものを製造することが困
難で、かつ適切に正当な有価証券であることを判別で
き、有効に偽造を防止できる有価証券を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくともJIS Z8729で規定される明度
(L* )が0〜80、望ましくは、0〜45の基材に、
樹脂:溶剤:鱗片状顔料が、2〜1:16〜8:3〜
0.5(重量部)の比率で混在されたインクによりパタ
ーンが形成されていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記鱗片状顔料の粒径が、1〜150μm
の範囲で、望ましくは、5〜60μmの範囲に分布して
いることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の発明において、前記インクが、印刷により前記基
材上に直接印刷により形成されていることを特徴とす
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の発明において、前記印刷は、少なくと
も、0.01〜50mm、望ましくは、0.1〜10m
mの線状に形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の発明において、前記線状に形成された
印刷には、少なくとも、文字、図形、記号等の識別要
素、若しくはこれらの組合わせの識別要素を含むことを
特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載の発明において、前記識別要素は、少な
くとも前記鱗片状顔料の分布状態及び配向のいずれか一
方により形成されることを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、少なくともJIS
Z8729で規定される明度(L* )が0〜80、望
ましくは、0〜45の基材に、鱗片状顔料が、1〜50
重量%、望ましくは、5〜30重量%の比率で混合され
たインクによりパターンが印刷されていることを特徴と
する。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記鱗片状顔料の粒径が、1〜150μm
の範囲で、望ましくは、5〜60μmの範囲に分布して
いることを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項7又は8に
記載の発明において、前記インクが、印刷により前記基
材上に直接印刷されていることを特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項7から9
のいずれかに記載の発明において、前記印刷は、少なく
とも、0.01〜50mm、望ましくは、0.1〜10
mmの線状に印刷されていることを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項7から1
0のいずれかに記載の発明において、前記線状に形成さ
れた印刷には、少なくとも、文字、図形、記号等の識別
要素を含むことを特徴とする。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項7から9
のいずれかに記載の発明において、前記1〜50重量
%、望ましくは、5〜30重量%の比率で鱗片状顔料が
混合されたインクにより印刷されたパターンが、少なく
とも、文字、図形、記号等の識別要素であることを特徴
とする。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項11又は
12に記載の発明において、前記識別要素は、少なくと
も前記鱗片状顔料の分布状態及び配向のいずれか一方に
より形成されることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る有価証券の実施形態について説明する。図1に、本発
明に係る有価証券を乗車券に適用した場合の第1の実施
形態を示す。
【0021】図1の(a)は乗車券1の表面、(b)は
乗車券1の裏面を示す。図1の(b)に示されるよう
に、乗車券1の裏面には、直線状のパターン2が印刷に
より形成されている。パターン2の印刷面の明度は、低
く、また光沢感がない方が望ましく、例えば、磁気記録
層上に直接印刷形成することが望ましい。
【0022】例えば、磁気記録層上に直接印刷形成する
と、インクがしみ込まず鱗片型顔料の不均一な分布が発
生し、さらに光が乱反射し易くなるので印刷の色の変化
等の効果が顕著となる。
【0023】パターン2を形成するインクは鱗片状(扁
平型)顔料を含む。鱗片状顔料としては、例えばパール
顔料を使用する。鱗片状顔料の鱗片の大きさは、1〜1
50μmのものを用い、5〜60μmがより好ましい。
鱗片状顔料の平均の大きさは、15μm程度が好まし
い。
【0024】パターン2を形成するインクに含まれる樹
脂としては例えば、塩酢ビ樹脂とポリエステル樹脂と
を、塩酢ビ樹脂:ポリエステル樹脂=1:1の比率によ
り混合したものを用いる。
【0025】また、樹脂の透明性は本発明に必須ではな
いが、光の反射及び吸収によって、文字や図形、記号部
を具現化するため、色が付いていない透明度の高い樹脂
をバインダとして用いることが好ましい。
【0026】パターン2を形成するインクに含まれる溶
剤としては、MEKとトルエンとを、MEK:トルエン
=1:1の比率により混合したものを用いる。
【0027】樹脂、溶剤、鱗片状顔料の混合比は、例え
ば樹脂:溶剤:顔料=3:17:2の比率(重量%)と
する。
【0028】次に、パターン2をグラビア印刷により形
成する場合の具体的なインクの組成および印刷条件を示
す。 グラビア印刷用インクの組成 塩酢ビ樹脂(ユニオンカーバイドコーポレーション製:VAGH(商品名)) 10重量部 ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製:ポリエステル9500(商品名)) 10重量部 MEK(メチルエチルケトン) 60重量部 トルエン 60重量部 パール顔料(粒径:5〜30μm) 15重量部
【0029】 印刷条件 インク粘度 (ザンカップ:Zc#3) 16秒 印刷速度 30m/min 乾燥温度 90℃ ドクター刃圧(エアーシリンダーの内圧) 2.0kgf /cm2 印圧(エアーシリンダーの内圧) 2.0kgf /cm2
【0030】上述のように、インクとしては、このイン
クにより印刷を行った場合に印刷の変色や消失効果等を
発揮させるために、例えばNo3のザンカップにより1
2秒から30秒の範囲内の粘度のものが好ましく、望ま
しくは15秒から18秒のものが良い。ただし、上記効
果を保持できる粘度の範囲は、ザンカップにより計測し
た範囲以外にも、その他の同等の粘度範囲であれば、他
の方法により計測した範囲内であって良い。
【0031】図3には、図1に示されるパターン2を単
色でグラビア印刷する製造工程の例が示されている。
【0032】まず、送り出しロール22から送り出され
た基材はグラビアシリンダー23および圧胴24を通過
することによって、グラビアインキ26によりグラビア
印刷される。25はグラビアシリンダー23のインクを
掻き取るドクターブレードである。印刷された基材は乾
燥炉27において乾燥され、巻き取りロール28に巻き
取られる。ここで、グラビアシリンダー23のセルの深
さは、40〜90μm程度が好ましい。
【0033】上記の第1の実施形態においては、上記組
成によるインクの印刷を適切に行うためにグラビア印刷
を用いているが、シルクスクリーン印刷を用いてもよ
い。これらの印刷方法によれば、厚みの管理が行い易
い。
【0034】また、パターン2は、図1の(b)に示さ
れるように、直線状に印刷されているが、パターン2
の、見る角度による変化を効果的にするために、パター
ン2の線幅として、0.01〜50mmが好ましく、
0.1〜10mmがより好ましい。また、パターン2は
直線に限らずその他のパターンでもよい。
【0035】このように、鱗片状顔料を含むインクを乗
車券1の裏面に印刷してパターン2を形成することによ
り、鱗片状顔料の、パターン2の内部、特に直線の長手
方向の中心と端部との間において不均一な分布が生じ
る。すなわち、中心部においては鱗片状顔料が多く分布
し、端部においては鱗片状顔料の分布が少ない。したが
って、見る角度により端部の鱗片状顔料が見えなくなる
ため、パターン2の太さが変化して見える。また、見る
角度により鱗片状顔料の色が異なって見えるため、パタ
ーン2の色が変化して見える。このようなパターン2の
太さの変化および色の変化は偽造したものにおいて表現
することは極めて困難であるから、このような変化によ
って真の乗車券1であることを確認できる。
【0036】また、乗車券1の裏面の背景の明度は、J
IS Z8729で規定される明度(L* )を用いて、
0〜80の範囲内であることが上記のパターン2の変化
を視観するために必要であり、0〜45であることがよ
り好ましい。これは、背景があまり明るすぎると(明度
が大きすぎると)、パターン2の、見る角度による太さ
や色の変化が見づらくなるためである。
【0037】図2には、識別要素として図1の(a)に
示されるA部の拡大図を示す。図2に示されるように、
パターン2の一部は、方向3から見た場合にはBのよう
に太いパターンに見え、方向5から見た場合にはCのよ
うに細いパターンに見える。また、方向5から見た場合
には、方向3から見た場合には現れていなかった“K
R”という文字が現れて見える。“KR”の文字は、鱗
片状顔料の分布密度を“KR”の文字状に密になるよう
に、グラビアシリンダのセルの深さ(彫る深さ)を10
%程度周りより深く彫ることで、“KR”の文字が浮か
び上がるように印刷形成することができる。
【0038】ただし、図2に示されるような、方向3や
方向5は、一つの例示であって、本発明において、文字
等が見えたり、その太さや色が変化する方向は、これら
の方向に限定されるものではなく、これら以外であって
も、様々の方向をとることは十分に考えられる。
【0039】なお、本発明は、図2に示されるように識
別要素として文字を表示させるものに限定されるもので
はなく、任意の文字や図形等を表示させて良いし、上述
のようにパターン2の幅は、図1の(b)に示されるよ
うな幅に限定されず、0.01〜50mm、より好まし
くは、0.1〜10mmの幅の範囲内で任意に変更する
ことが可能である。
【0040】例えば、図1の(b)に示される直線状の
パターン2は、乗車券1の一部分を専有しているにすぎ
ないが、該パターン2が乗車券1の全面を覆うように形
成しても良い。
【0041】このように、乗車券1の全面を覆うように
鱗片型顔料を含むインクを塗布しパターン2を形成した
場合、この鱗片型顔料が含まれたインクにより形成され
たパターン2が保護層として機能し、さらに、上記図2
を用いて説明したように、乗車券1の全面に鱗片型顔料
が含まれたインクにより形成されたパターン2には、
“KR”の文字状に鱗片型顔料の分布密度を密としてい
るので、“KR”の文字が、見る角度により、浮かび上
がってくることとなり、乗車券1の偽造防止効果が顕著
に発揮されると共に、鱗片型顔料を含むインクにより形
成された保護層は耐摩性が高いことから、磁気記録層を
保護することができ、また、乗車券1も美麗な見ばえの
良いものとすることができる。
【0042】次に、図4を参照して本発明に係る有価証
券の第2の実施形態について説明する。図4に、本発明
に係る有価証券を乗車券に適用した場合の第2の実施形
態を示す。
【0043】図4の(a)に乗車券7の表面、(b)に
乗車券7の裏面を示す。上述の第1の実施形態と同様
に、図4の(b)に示されるように、乗車券7の裏面に
は、文字状のパターン9が印刷により形成されている。
パターン9の印刷面の明度は、低く、また光沢感がない
方が望ましく、例えば、磁気記録層上に直接印刷形成す
ることが望ましい。
【0044】パターン9を形成するインクは鱗片状(扁
平型)顔料を含む。鱗片状顔料としては、例えばパール
顔料を使用する。鱗片状顔料の鱗片の大きさは、1〜1
50μmのものを用い、5〜60μmがより好ましい。
鱗片状顔料の平均の大きさは、15μm程度が好まし
い。
【0045】パターン9を形成するグラビアインクに含
まれる樹脂としては例えば、塩酢ビ樹脂とポリエステル
樹脂とを、塩酢ビ樹脂:ポリエステル樹脂=1:1の比
率により混合したものを用いる。
【0046】また、樹脂の透明性は本発明に必須ではな
いが、光の反射及び吸収によって、文字や図形、記号部
を具現化するため、色が付いていない透明度の高い樹脂
をバインダとして用いることが好ましい。
【0047】パターン9を形成するインクに含まれる溶
剤としては、MEKとトルエンとを、MEK:トルエン
=1:1の比率により混合したものを用いる。
【0048】ここで、上述の第1の実施形態と異なるの
は、鱗片型顔料の混合比である。上述の第1の実施形態
の場合では、樹脂、溶剤、鱗片状顔料の混合比を、例え
ば、樹脂:溶剤:顔料=3:17:2の比率(重量%)
としていたが、この第2の実施形態においては、インク
における鱗片型顔料の重量%が、1〜50重量%、望ま
しくは5〜30重量%の範囲内とする。
【0049】次に、パターン9をグラビア印刷により形
成する場合の具体的なインクの組成および印刷条件を示
す。
【0050】 グラビア印刷用インクの組成 塩酢ビ樹脂(ユニオンカーバイドコーポレーション製:VAGH(商品名)) 10重量部 ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製:ポリエステル9500(商品名)) 10重量部 MEK(メチルエチルケトン) 65重量部 トルエン 65重量部 パール顔料(粒径:5〜30μm) 15重量部
【0051】 印刷条件 インク粘度 (ザンカップ:Zc#3) 15秒 印刷速度 200m/min 乾燥温度 120℃ ドクター刃圧(エアーシリンダーの内圧) 2.0kgf /cm2 印圧(エアーシリンダーの内圧) 3.0kgf /cm2
【0052】ここで、図4に示されるパターン9をグラ
ビア印刷する製造工程は、上述の第1の実施形態におけ
る製造工程と同様であるので、その説明を省略する。
【0053】この第2の実施形態において、上記組成に
よるインクの印刷を適切に行うためにグラビア印刷のみ
ならず、シルクスクリーン印刷を用いてもよい。これら
の印刷方法によれば、厚みの管理が行い易い。
【0054】このように、鱗片状顔料を含むインクを乗
車券7の裏面に印刷してパターン9を形成することによ
り、鱗片状顔料の、パターン9の内部において不均一な
分布が生じる。
【0055】すなわち、中心部においては鱗片状顔料が
多く分布し、端部においては鱗片状顔料の分布が少な
い。したがって、見る角度により端部の鱗片状顔料が見
えなくなるため、パターン9の太さが変化して見える。
また、見る角度により鱗片状顔料の色が異なって見える
ため、パターン9の色が変化して見える。
【0056】ここで、視覚的効果が発生するか否かは、
鱗片型顔料の存在率(分布率)に著しく依存するため、
インク中における鱗片型顔料の重量%は任意のものであ
ってはならず、その重量%は、この第2の実施形態にお
いて示したように、1〜50重量%、望ましくは5〜3
0重量%の比率であれば、上記視覚的効果が特に効果的
に発揮される。
【0057】従って、図4に示されるパターン9の太さ
の変化および色の変化、さらに消失効果は、偽造したも
のにおいて表現することは極めて困難であるから、この
ような変化によって真の乗車券7であることを確認でき
る。
【0058】また、この第2の実施形態における、乗車
券7の裏面の背景の明度は、上述の第1の実施形態と同
様に、JIS Z8729で規定される明度(L* )を
用いて、0〜80の範囲内であることが上記のパターン
9の変化を視観するために必要であり、0〜45である
ことがより好ましい。これは、背景があまり明るすぎる
と(明度が大きすぎると)、パターン9の、見る角度に
よる太さや色の変化が見づらくなり、その消失効果も縮
減するからである。
【0059】図5には、識別要素として図4の(b)に
示されるP部の拡大図を示す。図5に示されるように、
パターン9の一部は、方向3から見た場合には、方向に
対応した色のパターンに見え(図5の(a))、方向5
から見た場合には肉眼で観察することが困難な程度にま
で、パターン9が消失している(図5の(b))。
【0060】方向3から見た場合に現れている“KR”
という文字は、インクに含まれる鱗片型顔料の重量%
が、1〜50重量%、望ましくは5〜30重量%の範囲
内にあり、さらに、その線幅を0.1〜10mmの範囲
内とすることにより、見る角度による、現出効果や消失
効果を顕著に発揮させることができる。
【0061】ただし、図5に示されるような、方向3や
方向5は、一つの例示であって、本発明において、文字
等が見えたり、その太さや色が変化する方向は、これら
の方向に限定されるものではなく、これら以外であって
も、様々の方向をとることは十分に考えられる。
【0062】なお、この第2の実施形態においても、図
5に示されるように識別要素として文字を表示させるも
のに限定されるものではなく、その他の任意の文字や図
形等、若しくはこれらの文字や図形等を組み合わせたも
のを表示させることができる。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、有価証券の表面には鱗片状顔料を含むインク
を用いてパターンが印刷されているため、パターン上の
鱗片状顔料の分布にばらつきが生じ、このため、見る角
度によって鱗片状顔料が少ない分布の部分が見えなくな
るので、パターンが変化して見え、これにより容易に真
の有価証券であるか否かを判断することが可能な有価証
券を提供することができる。
【0064】また、グラビア印刷により鱗片状顔料を含
むインクの印刷が行われるため、その印刷の厚さの管理
を適切に行うことができ、さらに、線幅が0.01〜5
0mmに印刷されることにより、見る角度によって、印
刷された線の太さの変化や色の変化をより効果的とする
ことが可能な有価証券を提供することができる。
【0065】また、インクに透明度の高い樹脂を含ませ
ることにより、見る角度による線の太さの変化や色の変
化をさらに大きくすることが可能な有価証券を提供する
ことができる。
【0066】さらに、インクに含まれる鱗片型顔料の重
量%が、1〜50重量%、望ましくは5〜30重量%で
あることから、線幅が0.01〜50mm、望ましくは
0.1〜10mmの文字や図形を含む印刷等が、見る角
度により消失する効果をさらに顕著なものとすることが
でき、偽造防止効果をさらに高めることが可能な有価証
券を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による有価証券を乗車券に適用した場合
の第1の実施形態を示す図であり、(a)に、その乗車
券の表面を示し、(b)に、その乗車券の裏面を示す。
【図2】図1に示される乗車券の一部拡大図である。
【図3】図1及び図4に示す乗車券の印刷工程を示す概
略図である。
【図4】本発明による有価証券を乗車券に適用した場合
の第2の実施形態を示す図であり、(a)に、その乗車
券の表面を示し、(b)に、その乗車券の裏面を示す。
【図5】図4に示される乗車券の一部拡大図であり、
(a)に、方向3から見た場合の一部拡大図を示し、
(b)に、方向5から見た場合の一部拡大図を示す。
【符号の説明】
1 乗車券 2 印刷された直線 7 乗車券 9 印刷された文字 22 送り出しロール 23 グラビアシリンダー 24 圧銅 25 ドクターブレード 26 グラビアインキ 27 乾燥炉 28 巻き取りロール A 印刷部 B 直線の一部 C 直線の一部 P 印刷部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともJIS Z8729で規定さ
    れる明度(L* )が0〜80、望ましくは、0〜45の
    基材に、樹脂:溶剤:鱗片状顔料が、2〜1:16〜
    8:3〜0.5(重量部)の比率で混在されたインクに
    よりパターンが形成されていることを特徴とする有価証
    券。
  2. 【請求項2】 前記鱗片状顔料の粒径が、1〜150μ
    mの範囲で、望ましくは、5〜60μmの範囲に分布し
    ていることを特徴とする請求項1記載の有価証券。
  3. 【請求項3】 前記インクが、印刷により前記基材上に
    直接印刷により形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の有価証券。
  4. 【請求項4】 前記印刷は、少なくとも、0.01〜5
    0mm、望ましくは、0.1〜10mmの線状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の有価証券。
  5. 【請求項5】 前記線状に形成された印刷には、少なく
    とも、文字、図形、記号等の識別要素、若しくはこれら
    の組合わせの識別要素を含むことを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の有価証券。
  6. 【請求項6】 前記識別要素は、少なくとも前記鱗片状
    顔料の分布状態及び配向のいずれか一方により形成され
    ることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の
    有価証券。
  7. 【請求項7】 少なくともJIS Z8729で規定さ
    れる明度(L* )が0〜80、望ましくは、0〜45の
    基材に、鱗片状顔料が、1〜50重量%、望ましくは、
    5〜30重量%の比率で混合されたインクによりパター
    ンが印刷されていることを特徴とする有価証券。
  8. 【請求項8】 前記鱗片状顔料の粒径が、1〜150μ
    mの範囲で、望ましくは、5〜60μmの範囲に分布し
    ていることを特徴とする請求項7記載の有価証券。
  9. 【請求項9】 前記インクが、印刷により前記基材上に
    直接印刷されていることを特徴とする請求項7又は8に
    記載の有価証券。
  10. 【請求項10】 前記印刷は、少なくとも、0.01〜
    50mm、望ましくは、0.1〜10mmの線状に印刷
    されていることを特徴とする請求項7から9のいずれか
    に記載の有価証券。
  11. 【請求項11】 前記線状に形成された印刷には、少な
    くとも、文字、図形、記号等の識別要素を含むことを特
    徴とする請求項7から10のいずれかに記載の有価証
    券。
  12. 【請求項12】 前記1〜50重量%、望ましくは、5
    〜30重量%の比率で鱗片状顔料が混合されたインクに
    より印刷されたパターンが、少なくとも、文字、図形、
    記号等の識別要素であることを特徴とする請求項7から
    9のいずれかに記載の有価証券。
  13. 【請求項13】 前記識別要素は、少なくとも前記鱗片
    状顔料の分布状態及び配向のいずれか一方により形成さ
    れることを特徴とする請求項11又は12に記載の有価
    証券。
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