JPH11110738A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH11110738A
JPH11110738A JP27159697A JP27159697A JPH11110738A JP H11110738 A JPH11110738 A JP H11110738A JP 27159697 A JP27159697 A JP 27159697A JP 27159697 A JP27159697 A JP 27159697A JP H11110738 A JPH11110738 A JP H11110738A
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潤 山田
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博俊 木津本
Tsuyoshi Hachitsuka
剛志 八塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度に微細化され、抗磁力の高い磁性粒
子の磁性層での分散性が高く、磁気特性及び耐摩耗性に
優れた磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 強磁性粒子を結合剤中に分散させた磁性
材料を非磁性支持体上に塗布した磁気記録媒体におい
て、スルホン酸金属塩基含有芳香族二塩基酸と側鎖含有
グリコールから得られる数平均分子量が1000以下の
ポリエステルジオールを原料の一成分とするポリウレタ
ン樹脂を磁性層の結合剤成分として含有する磁気記録媒
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関
し、更に詳しくは磁性粒子の分散性能、充填性に優れた
磁性層を有し、かつ耐久性、耐摩耗性に優れた磁気テー
プ、磁気ディスクなどの磁気記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】汎用的磁気記録媒体である磁気テープ、
フロッピィディスクは長軸1μm以下の針状磁性粒子を
分散剤、潤滑剤、帯電防止剤などの添加剤とともに結合
剤溶液に分散させて磁気塗料を作り、これをポリエチレ
ンテレフタレートフィルム等に塗布して作られている。
【0003】磁性層の結合剤に要求される特性として
は、磁性粒子の分散性能、分散安定性、充填性、配向
性、かつ磁性層の耐久性、耐摩耗性、耐熱性、非磁性支
持体との接着性等が挙げられ、結合剤は非常に重要な役
割を果たしている。
【0004】従来用いられている結合剤としては、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル
・ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリ
デン共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、ニトロセルロ
ース、セルロースアセテート・ブチレート、エポキシ樹
脂あるいはアクリル樹脂等が使用されている。
【0005】これらの樹脂のうちポリウレタン樹脂はウ
レタン結合による分子間水素結合により他の樹脂と比べ
て強靭性、耐摩耗性の特性が優れているが、従来のポリ
ウレタン樹脂は磁性粒子の分散性能が低く、これを改良
するために種々の研究がなされている。例えば、磁性粒
子の分散性能の改良に関しては特公昭58−41565
号でポリウレタン中にスルホン酸金属塩基を導入するこ
とが有効であることが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ビデオテープでは画質
向上のために、またオーディオテープでは音質向上の
為、用いられる磁性粒子は高度に微細化かつ均一化さ
れ、更に抗磁力が大幅に向上される傾向にある。この様
な要求に対しては従来主流であった酸化鉄系の磁性粒子
に代わり、現在では金属微粒子系の開発が主流となって
いる。磁性粒子が微細化すればするほど、また抗磁力が
高くなるほど従来の結合剤では分散が困難になり、結合
剤に対してますます磁性粒子の分散性能が高いことが求
められている。特公昭58−41565号では結合剤の
分散性能の改良は認められるものの、必ずしも満足でき
るものではない。
【0007】また、磁気記録媒体ではS/N比(シグナ
ル/ノイズ比)の向上、高記録密度化のためにより微細
化した磁性粒子を磁性層中に高充填し高配向させるこ
と、磁性層の表面を平滑にすることがなされている。ま
た磁気テープをロール状で保存する場合にバックコート
層の凹凸が磁性層に転移しても磁気テープの出力を低下
させることがないようにバックコート層も平滑にされて
いる。
【0008】磁性層とバックコート層の表面が平滑にな
ればなるほど磁気テープの走行性、走行耐久性は悪くな
り、耐久性、耐摩耗性、耐熱性、非磁性支持体との接着
性の良好な結合剤が求められている。磁性層の従来の結
合剤ではこれらの要求、すなわち優れた分散性能と耐久
性を兼ね備えるといった要求に対して不充分である。そ
こで本発明は、磁性粒子の分散性能、充填性の向上を図
り、かつ耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らはポリウレタ
ン樹脂を鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわ
ち本発明は、強磁性粒子を結合剤中に分散させた磁性材
料を非磁性支持体上に塗布した磁気記録媒体において、
スルホン酸金属塩基含有芳香族二塩基酸と、側鎖含有グ
リコールから得られる数平均分子量が1000以下のポ
リエステルジオールを原料の一成分とするポリウレタン
樹脂を磁性層の結合剤成分として含有することを特徴と
する磁気記録媒体である。
【0010】
【発明の実施の形態】スルホン酸金属塩基含有芳香族二
塩基酸のみを酸成分とするスルホン酸金属塩基含有ポリ
エステルジオールは、スルホン酸金属含有芳香族二塩基
酸を酸成分の一部とするスルホン酸金属塩基含有ポリエ
ステルジオールと比較して、トルエン、MEK、シクロ
ヘキサノン等の汎用溶剤への溶解性が低く、他成分との
相溶性も低いという欠点を生じるものの、磁性粒子に対
しては強い吸着が得られる。本発明で使用するスルホン
酸金属塩基含有ポリエステルジオールの酸成分としては
スルホン酸金属塩基含有芳香族二塩基酸成分のみをもち
いる。スルホン酸金属塩基含有芳香族二塩基酸としては
5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスル
ホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸が挙げ
られ、特に5−ナトリウムスルホイソフタル酸が最も好
ましい。
【0011】本発明で使用するスルホン酸金属塩基含有
ポリエステルジオールのグリコール成分としては側鎖を
含有するグリコールである。好ましくは分子内にエステ
ル結合を有するグリコールである。側鎖不含有グリコー
ルではポリウレタン樹脂を重合する際他の成分との相溶
性が低くなるため、ポリウレタン樹脂にスルホン酸金属
塩基を均一に導入できない。このため、分子中にスルホ
ン酸金属塩基を有しない成分が多くなり十分な分散性能
が得られず、磁性層中の空隙率も増加する。このような
磁性層は走行耐久性、耐摩耗性に劣る。また、側鎖含有
グリコールで分子内にエステル結合を有するものは、ポ
リウレタン樹脂を構成する他の原料との相溶性が更に上
がり、各ウレタンの分子中にスルホン酸金属塩基が偏在
することなく導入され、その結果磁性粒子の分散性能が
上がることにより充填性の極めて高い磁性層が得られ
る。その結果耐久性、耐摩耗性が向上する。また、スル
ホン酸金属塩基含有ポリエステルジオールにグリコール
を残存させることでスルホン酸金属塩基含有ポリエステ
ルジオールの溶解度が向上し、MEK、トルエン等の溶
剤に溶解するようになる。
【0012】本発明における側鎖含有グリコール成分と
しては1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、2,3−ブチレングリコール、2,2−
ジメチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−
1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキ
サンジオール、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロ
ピル−2’,2’−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネ
ート、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパン
ジオール、3−エチル−1,5−ペンタンジオール、3
−プロピル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエ
チル−1,3−プロパンジオール、3−オクチル−1,
5−ペンタンジオール、3−フェニル−1,5−ペンタ
ンジオール等が挙げられ、これらの中で分子中にエステ
ル結合を有する2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロ
ピル−2’,2’−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネ
ートが最も好ましい。
【0013】本発明で使用するスルホン酸金属塩基含有
ポリエステルジオールは数平均分子量1000以下もの
である。分子量が1000以上になるとポリウレタン樹
脂中に均一にスルホン酸金属塩基を導入することが困難
となる。その結果ポリウレタン樹脂中にスルホン酸金属
塩基を有しない成分が増え、特に最近のメタルテープに
要求される極めて高い分散性能が得られない。また、磁
性粒子の分散性能の低下により磁性層中の空隙率が増加
し、空隙率の増加は磁性層の走行耐久性を悪化させる。
【0014】本発明で使用するポリウレタン樹脂の他の
原料としては高分子ポリオールやグリコールである。高
分子ポリオールとしては具体的に芳香族ポリエステル、
脂肪族ポリエステル、脂環族ポリエステル、ポリエーテ
ル、ポリカーボネート等が挙げられる。グリコールとし
てはエチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、1,
3−プロパンジオ−ル、1,4−ブタンジオ−ル、1,
5−ペンタンジオ−ル、1,6−ヘキサンジオ−ル、ネ
オペンチルグリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、ジプロ
ピレングリコ−ル、2,2,4−トリメチル−1,3−
ペンタンジオ−ル、シクロヘキサンジメタノ−ル、2,
2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2’,2’−
ジメチル−3−ヒドロキシプロパネート、ビスフェノ−
ルAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオキ
サイド付加物、水素化ビスフェノ−ルAのエチレンオキ
サイド付加物およびプロピレンオキサスド付加物等のジ
オール化合物等が挙げられ、特にネオペンチルグリコー
ル、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−
2’,2’−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネートが
好ましい。
【0015】また、イソシアネートと反応する官能基を
1分子中3個以上有する分岐状化は汎用硬化剤との反応
性の向上に有効である。具体的な化合物としては、トリ
メチロールプロパン、グリセリン、トリエタノールアミ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等
のポリオール、あるいはこれらポリオールのうちの一種
へのε−カプロラクトン付加物等が挙げられる。
【0016】本発明で使用するポリウレタン樹脂の有機
ジイソシアネート成分としては、2,4−トリレンジイ
ソシアネ−ト、2,6−トリレンジイソシアネ−ト、p
−フェニレンジイソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、m−フェニレンジイソシアネ−ト、ヘキ
サメチレンジイソシアネ−ト、テトラメチレンジイソシ
アネ−ト、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニ
レンジイソシアネ−ト、1,5−ナフタレンジィソシア
ネ−ト、2,6−ナフタレンジイソシアネート、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアネ−ト、4,
4’−ジイソシアネ−トジフェニルエ−テル、1,5−
キシリレンジイソシアネ−ト、1,3−ジイソシアネ−
トメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネ−トメ
チルシクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネ−トシク
ロヘキサン、4,4’−ジイソシアネ−トシクロヘキシ
ルメタン、イソホロンジイソシアネ−ト等が挙げられ
る。
【0017】本発明で使用するポリウレタン樹脂中のス
ルホン酸金属塩基量は、5〜500当量/106 gの範
囲が好ましい。5当量/106 gより少ないと磁性粒子
の分散性能が不十分であり、500当量/106 gを越
えるとポリウレタン樹脂溶液や磁気塗料の粘度が高くな
り取扱上または磁気記録媒体の生産上の障害が多くな
る。特に好ましい範囲は50〜200当量/106 gで
ある。
【0018】本発明におけるウレタン樹脂中のウレタン
基濃度は500〜4000当量/106 gの範囲で含有
する。ウレタン基濃度が500当量/106 g以下では
ウレタン基特有の強靱性が得られない。また4000当
量/106 g以上ではポリウレタン樹脂の力学物性を更
に向上することは可能であるものの、汎用溶剤に対する
溶解性が低下し、磁気テープ用結合剤としての高い磁性
粒子分散性能が得られない。
【0019】本発明で用いるポリウレタン樹脂の分子量
は5000から80000、望ましくは10000から
50000のものを用いる。分子量が5000未満では
機械的強度が不足で,走行耐久性が劣る。分子量が80
000を超えると溶液粘度が大きくなり、作業性、磁性
粒子・研磨剤・カーボンブラック等の分散性能が悪化す
る。
【0020】本発明においては、本発明で用いるポリウ
レタン樹脂以外に、可撓性の調節、耐寒性・耐熱性向上
等の目的のために他の樹脂を添加するか、および/また
は架橋剤を混合することが望ましい。他の樹脂としては
塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラ
ール、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、本発明
以外のポリウレタン樹脂等が挙げられる。一方、架橋剤
としてはポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、尿素樹脂、酸無水物等があり、特にこれら
の中でポリイソシアネート化合物が好ましい。
【0021】本発明の磁気記録媒体の磁性層に使用され
る強磁性磁性粒子としては、γ−Fe23 、γ−Fe
2 3 とFe3 4 の混晶、コバルトを被着したγ−F
23 またはFe2 4 、バリウムフェライト等の強
磁性酸化物、Fe−Co,Fe−Co−Ni等の強磁性
合金粉末等を挙げることができる。
【0022】本発明の磁気記録媒体にはその他必要に応
じてジブチルフタレート、トリフェニルホスフェートの
ような可塑剤、ジオクチルナトリウムスルホサクシネー
ト、t−ブチルフェノールポリエチレンエーテル、エチ
ルナフタレンスルホン酸ソーダ、ジラウリルサクシネー
ト、ステアリン酸亜鉛、大豆油レシチン、シリコーンオ
イルのような潤滑剤や種々の帯電防止剤を添加すること
もできる。
【0023】
【作用】本発明のポリウレタン樹脂は、スルホン酸金属
塩基含有芳香族二塩基酸と、側鎖含有グリコールから得
られる数平均分子量が1000以下のポリエステルジオ
ールを原料の一成分として使用することにより、磁気テ
ープ用結合剤として高い磁性粒子分散性能を有し、その
結果本発明の磁気記録媒体は電磁変換特性が優れたもの
になる。
【0024】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に例示す
る。実施例中に単に部とあるのは重量部を示す。尚、以
下のポリエステルジオール及びポリウレタン樹脂の合成
例、比較合成例で得られたポリエステルジオール及びポ
リウレタン樹脂の組成、その他特性を表1及び2に示し
た。
【0025】表中の略号は以下の通りである。 TPA:テレフタル酸 IPA:イソフタル酸 OPA:オルソフタル酸 DSN:5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエ
ステル BSI:5−ナトリウムスルホイソフタル酸ビス(2−
ヒドロキシエチル)エステル EG:エチレングリコール NPG:ネオペンチルグリコール HPN:2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−
2’,2’−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネート DMH:2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オール MDI:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート IPDI:イソホロンジイソシアネート P−205:プラクセル205(ポリカプロラクトン)
(ダイセル化学工業(株)製) 数平均分子量500 ODX−688:ポリライトODX−688(脂肪族ポ
リエステルポリオール)(大日本インキ化学工業(株)
製) 数平均分子量2000 PPG−1000:サンニックPPG−1000(ポリ
プロピレングリコール)(三洋化成工業(株)製)
数平均分子量1000
【0026】スルホン酸金属塩基含有ポリエステルジオ
ール、ポリエステルジオール、ポリウレタン樹脂の数平
均分子量はゲル浸透クロマトグラフィーにより、標準ポ
リスチレン換算の値を測定した。また、磁気テープの磁
性層の光沢は45度光沢を測定した。磁性層角形比は振
動試料型磁力計を使用し、垂直方向の角形比を測定し
た。
【0027】磁性層充填性はあらかじめ精秤した磁気テ
ープ(重量 W1)をシリコーンオイル中に30分間浸
透した。磁気テープの表面に付着したシリコーンオイル
を拭き取った後、重量(W2)を精秤した。磁性層を溶
剤で拭き取った後、フイルムを精秤(W3)して、磁性
層の重さを求めた。磁性層の重量に対するシリコーンオ
イル浸漬による重量増加量、つまり(W2−W1)/
(W1−W3)を求めた。シリコーンオイルは磁性層の
空隙に侵入するため、シリコーンオイル浸漬による重量
増加率(百分率で表示)が小さいほど、磁性層の充填率
は高い。
【0028】磁性層耐摩耗性試験は市販のS−VHSビ
デオデッキにかけ、走行時の温度40℃で100回走行
後の磁性層の傷つきを観察し、その程度を以下の6段階
で評価した。 6:傷つきほとんどなし 5:傷つきわずかにあり 4:傷つきややめ目立つ 3:傷つき顕著に目立つ、PETフイルムまで達してい
ない 2:傷つき顕著に目立つ、PETフイルム面がわずかに
見える 1:傷つき顕著に目立つ、PETフイルム面が多く見え
【0029】ポリエステルジオールの合成例1 5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエステルと
2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル−2’,
2’−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネートを1:3
のモル比で仕込み、未反応のグリコール成分を残存させ
た。温度計、攪拌機、リービッヒ冷却器を具備した反応
容器に5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチルエス
テル888部、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロ
ピル−2’,2’−ジメチル−3−ヒドロキシプロパネ
ート1836部及びテトラブトキシチタン0.2部を仕
込み240℃で5時間エステル交換した。温度を100
℃まで下げトルエン633部で希釈しポリエステルジオ
ール(a)溶液(固形分濃度:80wt%)を得た。得
られたポリエステルジオール(a)の数平均分子量は6
20であった。
【0030】ポリエステルジオールの合成例2 合成例1と同様の方法でポリエステルジオール(b)を
合成した。得られたポリエステルジオール(b)の数平
均分子量は430であった。
【0031】ポリエステルジオールの合成例3 温度計、攪拌機、ヴィグリュー管、リービッヒ冷却器を
具備した反応容器にジメチルテレフタレート485部、
ジメチルイソフタレート485部、エチレングリコール
372部、ネオペンチルグリコール416部およびテト
ラブトキシチタン0.2部を仕込み200〜230℃で
4時間エステル交換反応を行なった。次いで10分かけ
て240℃まで昇温すると同時に徐々に減圧にし30分
間反応させ重合を終了した。得られたポリエステルジオ
ール(c)の数平均分子量は2000であった。
【0032】ポリエステルジオールの合成例4 合成例3と同様の反応容器にジメチルイソフタレート4
85部、エチレングリコール372部、ネオペンチルグ
リコール416部およびテトラブトキシチタン0.2部
を仕込み180〜220℃で4時間エステル交換反応し
た後、無水フタル酸370部、を加えエステル化を行な
った。次いで10分かけて240℃まで昇温すると同時
に徐々に減圧にし30分間反応させ重合を終了した。得
られたポリエステルジオール(d)の数平均分子量は1
900であった。
【0033】ポリエステルジオールの比較合成例1 合成例1と同様の方法でポリエステルジオール(e)を
合成した。得られたポリエステルジオール(e)の数平
均分子量は1500であった。
【0034】ポリエステルジオールの比較合成例2 合成例3と同様の反応容器にジメチルテレフタレート4
85部、ジメチルイソフタレート461部、5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸ジメチルエステル37部、エチ
レングリコール372部、ネオペンチルグリコール41
6部およびテトラブトキシチタン0.2部を仕込み20
0〜230℃で4時間エステル交換反応を行なった。次
いで20分かけて250℃まで昇温すると同時に徐々に
減圧にし30分間反応させ重合を終了した。得られたポ
リエステルジオール(f)の数平均分子量は2000で
あった。
【0035】ポリエステルジオールの比較合成例3 比較合成例2と同様の方法でポリエステルジオール
(g)を合成した。得られたポリエステルジオール
(g)の数平均分子量は600であった。
【0036】ポリウレタン樹脂の合成例1 ポリエステルジオール(a)溶液15部をMEK12部
およびトルエン10部に溶解しMDI37部を加え60
℃で1時間反応させた。次いで、MEK62部及びトル
エン62部で溶液を希釈し、ポリエステルジオール
(c)90部を加えた。80℃で2時間反応後、ネオペ
ンチルグリコール8部を加え同温度で2時間反応させ
た。MEK98部、トルエン98部で希釈し、触媒とし
てジブチルチンジラウレート0.2部添加し同温度で反
応させポリウレタン樹脂(イ) を得た。ポリウレタン樹脂
(イ) の分子量、スルホン酸金属塩基濃度、ウレタン基濃
度を表2に示した。
【0037】ポリウレタン樹脂の合成例2〜7 合成例1と同様の方法でポリウレタン樹脂 (ロ)〜(ト) を
合成した。ポリウレタン樹脂の分子量、スルホン酸金属
塩基濃度、ウレタン基濃度を表2に示した。
【0038】ポリウレタン樹脂の比較合成例1 温度計、攪拌機、還流式冷却器及びリービッヒ冷却管を
具備した反応容器にポリエステルジオール(f)100
部、トルエン100部を仕込み溶解後、トルエン20部
を蒸留させトルエン・水の共沸により反応系を脱水し
た。60℃まで冷却後MDI12部を加え同温度で2時
間反応させた後、MEK130部、トルエン50部を加
え触媒としてジブチルチンジラウレート0.1部添加し
80℃で5時間反応させポリウレタン樹脂(チ) を得た。
ポリウレタン樹脂(チ) の分子量、スルホン酸金属塩基濃
度、ウレタン基濃度を表2に示した。この例ではスルホ
ン酸金属塩基含有ポリエステルジオールの酸成分と分子
量が本特許請求の範囲外となる。
【0039】ポリウレタン樹脂の比較合成例2 合成例1と同様の方法でポリウレタン樹脂(リ) を合成し
た。ポリウレタン樹脂(リ) の分子量、スルホン酸金属塩
基濃度、ウレタン基濃度を表2に示した。この例ではス
ルホン酸金属塩基含有ポリエステルジオールを全く含ま
ないため本特許請求の範囲外となる。
【0040】ポリウレタン樹脂の比較合成例3 温度計、攪拌機、還流式冷却器を具備した反応容器にプ
ラクセル205(ダイセル化学工業(株)製)50部、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸ビス(2−ヒドロキ
シエチル)エステル7.5部、ネオペンチルグリコール
15部、ジメチルアセトアミド320部を仕込んだ。固
形物を溶解した後MDI65部を加え80℃で5時間反
応させポリウレタン樹脂(ヌ) を得た。ポリウレタン樹脂
(ヌ) の分子量、スルホン酸金属塩基濃度、ウレタン基濃
度を表2に示した。この例ではスルホン酸金属塩基含有
ポリエステルジオールのグリコール組成が本特許請求の
範囲外となる。
【0041】ポリウレタン樹脂の比較合成例4 比較合成例3と同様の方法でポリウレタン樹脂(ル) を合
成した。ポリウレタン樹脂(ル) の分子量、スルホン酸金
属塩基濃度、ウレタン基濃度を表2に示した。この例で
はスルホン酸金属塩基含有ポリエステルジオールのグリ
コール組成が本特許請求の範囲外となる。
【0042】ポリウレタン樹脂の比較合成例5 合成例1と同様の方法でポリウレタン樹脂(オ) を合成し
た。ポリウレタン樹脂(オ) の分子量、スルホン酸金属塩
基濃度、ウレタン基濃度を表2に示した。この例ではス
ルホン酸金属塩基含有ポリエステルジオールの分子量が
本特許請求の範囲外となる。このスルホン酸金属塩基含
有ポリエステルジオールは溶解度が低いため合成例1と
同じ溶剤では完全に溶解せず、ポリウレタン樹脂溶液は
濁り1日後相分離した。
【0043】ポリウレタン樹脂の比較合成例6 合成例1と同様の方法でポリウレタン樹脂(ワ) を合成し
た。ポリウレタン樹脂(ワ) の分子量、スルホン酸金属塩
基濃度、ウレタン基濃度を表2に示した。この例ではス
ルホン酸金属塩基含有ポリエステルジオールのグリコー
ル成分が本特許請求の範囲外となる。このスルホン酸金
属塩基含有ポリエステルジオールは溶解度が低いため合
成例1と同じ溶剤では完全に溶解せず、ポリウレタン樹
脂溶液は濁り1日後相分離した
【0044】ポリウレタン樹脂の比較合成例7 比較合成例1と同様の方法でポリウレタン樹脂(カ) を合
成した。ポリウレタン樹脂(カ) の分子量、スルホン酸金
属塩基濃度、ウレタン基濃度を表2に示した。この例で
はスルホン酸金属塩基含有ポリエステルジオールの酸成
分が本特許請求の範囲外となる。
【0045】実施例1 下記配合割合の組成物をボールミルに入れて48時間分
散してから、滑剤としてステアリン酸1部、ステアリン
酸ブチル1部、研磨剤としてアルミナ粉末(平均粒径
0.2μm)5部、硬化剤としてイソシアネート化合物
のコロネートL(日本ポリウレタン(株)製)6部を加
え、更に1時間分散を続けて磁性塗料を得た。これを厚
み12μmのポリエチレンテレフタレート上に、乾燥後
の厚みが4μmになるように2,000ガウスの磁場を
印可しつつ塗布した。50℃、48時間エージング後1
/2インチ幅にスリットし磁気テープを得た。得られた
磁気テープの特性を表3に示す。
【0046】 ポリウレタン樹脂(イ) の30%溶液 100部 メタル粉(BET58m2 /g;抗磁力(Hc)1600Oe) 120部 アルミナ粉末(平均粒径0.2μm) 5部 シクロヘキサノン 100部 MEK 50部 トルエン 50部
【0047】実施例2〜7 表2に示した結合剤を用いて実施例1と同様にして磁気
テープを得た。各磁気テープの特性を表3に示した。
【0048】比較例1〜2 表2に示した結合剤を用いて実施例1と同様にして磁気
テープを得た。各磁気テープの特性を表3に示した。
【0049】比較例3〜4 結合剤の溶剤組成が異なるため溶剤置換を行ない、ポリ
ウレタン(イ) と同一の結合剤の溶剤組成としてから実施
例1と同様にして磁気テープを得た。各磁気テープの特
性を表3に示した。
【0050】比較例5〜6 ポリウレタン樹脂の溶液が濁っているため上澄みだけを
用い、実施例1と同様にして磁気テープを得た。各磁気
テープの特性を表3に示した。
【0051】比較例7 表2に示した結合剤を用いて実施例1と同様にして磁気
テープを得た。各磁気テープの特性を表3に示した。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体の磁性粒子の結合
剤であるポリウレタン樹脂は高度に微細化した磁性粒子
の分散性能が著しく高く、磁性層の充填性、耐摩耗性等
が著しく良好な結合剤であるため、走行性、走行耐久
性、電磁変換特性等が従来になく優れた磁気記録媒体を
提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性粒子を結合剤中に分散させた磁性
    材料を非磁性支持体上に塗布した磁気記録媒体におい
    て、スルホン酸金属塩基含有芳香族二塩基酸と側鎖含有
    グリコールから得られる数平均分子量が1000以下の
    ポリエステルジオールを原料の一成分とするポリウレタ
    ン樹脂を磁性層の結合剤成分として含有することを特徴
    とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 側鎖含有グリコールが分子内にエステル
    結合を有する化合物であることを特徴とする請求項1の
    磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1096480A1 (en) 1999-10-29 2001-05-02 Sony Corporation Magnetic recording medium and manufacturing method thereof
JP2009256526A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Toyobo Co Ltd ポリウレタン樹脂、磁性塗料組成物および磁気記録媒体

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