JPH1111135A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH1111135A
JPH1111135A JP16308997A JP16308997A JPH1111135A JP H1111135 A JPH1111135 A JP H1111135A JP 16308997 A JP16308997 A JP 16308997A JP 16308997 A JP16308997 A JP 16308997A JP H1111135 A JPH1111135 A JP H1111135A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センター置きタイプの空調装置において、最
大冷房時における冷風流路の圧損の低減を図る。 【解決手段】 フェイスモードの最大冷房時には、エア
ミックスドア16と、フェイスドア25とが略一直線上
に配列するように、この両ドアを配置する。これによる
と、略一直線上に配列するエアミックスドア16とフェ
イスドア25に沿って、冷風バイパス通路15から冷風
をフェイス開口部22に矢印Aのごとく直線的に流すこ
とができる。そのため、冷風バイパス通路15からフェ
イス開口部22に向かう冷風の流れに曲げがなくなり、
冷風流路の圧損を大幅に低減でき、最大冷房時の冷房能
力の向上、送風騒音の低減を効果的に達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内計器盤下方
部の車両左右方向の中央部に配設された1つの共通の空
調ケース内に、冷房用熱交換器を車両前方側に、暖房用
熱交換器を車両後方側に直列に配列する車両用空調装置
において、フェイスモードの最大冷房時における風量増
加を図るための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、車両
搭載スペースの低減を図るために、車室内計器盤下方部
のうち、車両左右方向の中央部に配設された1つの共通
の空調ケース内に蒸発器(冷房用熱交換器)とヒータコ
ア(暖房用熱交換器)とを車両前後方向に配設するもの
が実用化されている。この配置レイアウトのものは、一
般にセンター置きユニットと称されている。
【0003】そして、このセンター置きユニットにおい
て、空調空気の温度制御は、通常、ヒータコアを通る温
風と、ヒータコアと並列に設けられた冷風バイパス通路
を通る冷風との風量割合をエアミックスドアにより調整
して行うエアミックス方式を採用している。温度制御さ
れた空調空気の吹出方向を吹出モードドアにて切替える
ことにより、フェイスモード、バイレベルモード、フッ
トモード、デフロスタモード等の吹出モードを得てい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乗員の頭部
側に冷風を吹き出すフェイスモードにおいて、エアミッ
クスドアが冷風バイパス通路を全開してヒータコア側の
空気通路を全閉する最大冷房時には冷風の風量増加を図
って、冷房能力を向上させることが望まれる。しかる
に、従来のセンター置きタイプの空調装置では、車両前
後方向の搭載スペースが車両計器盤による制約を受けて
どうしても小さくなり、蒸発器、ヒータコア等の機器を
車両前後方向の小さなスペース内に収容しなければなら
ない。
【0005】その結果、本発明者の実験検討によると、
冷風バイパス通路からフェイス開口部に向かう空気流れ
に曲げが発生して、圧損を増加させるので、冷風の風量
減少、送風騒音の増加等の不具合が生じることが分かっ
た。そこで、本発明は上記点に鑑みて、センター置きタ
イプの空調装置において、最大冷房時における冷風流路
の圧損の低減を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、温度制御用
のエアミックスドア(16)と、フェイスモードにフェ
イス開口部(22)を開口するフェイスドア(25)の
配置形態に着目して、この両ドアの配置形態を工夫する
ことにより上記目的を達成しようとするものである。
【0007】すなわち、請求項1〜3記載の発明では、
フェイスモードの最大冷房時には、冷風バイパス通路
(15)を全開するエアミックスドア(16)と、フェ
イス開口部(22)を開口するフェイスドア(25)と
が略一直線上に配列するように、この両ドアを配置する
ことを特徴としている。これによると、略一直線上に配
列されたエアミックスドア(16)とフェイスドア(2
5)に沿って、冷風バイパス通路(15)から冷風をフ
ェイス開口部(22)に向かって直線的に流すことがで
きる。そのため、冷風バイパス通路(15)からフェイ
ス開口部(22)に向かう冷風の流れに曲げがなくな
り、冷風流路の圧損を従来装置に比して大幅に低減で
き、最大冷房時の冷房能力の向上、送風騒音の低減を効
果的に達成できる。
【0008】本発明におけるエアミックスドア(16)
とフェイスドア(25)との配列は、完全な一直線上の
配列だけに限定されないことはもちろんであり、本発明
者の実験検討によると、請求項3に記載のように、エア
ミックスドア(16)と、フェイスドア(25)との傾
き角θが15°以内であれば、冷風流路の圧損増加を僅
少に抑えることができ、最大冷房時の冷房能力の向上等
に実用上有効であることがわかっている。つまり、本発
明における両ドア(16、25)の略一直線上の配列と
は、傾き角θ≦15°以内の若干量の傾き配置をも包含
するものである。
【0009】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を示す
ものであり、本実施形態の車両用空調装置の通風系は、
大別して、空調ユニット10と図示しない送風機ユニッ
トとの2つの部分に分かれている。送風機ユニット部は
車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオ
フセットして配置されており、これに対し、空調ユニッ
ト10部は車室内の計器盤下方部のうち、左右方向の略
中央部に配置されている。
【0011】図示しない送風機ユニット部は周知のごと
くは内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切替
導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱から導入さ
れる空気を送風する送風機とから構成されている。この
送風機は周知の遠心多翼ファン(ラジアルファン)を電
動モータにて回転駆動するものである。空調ユニット1
0部は、1つの共通の空調ケース11内に蒸発器(冷房
用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換器)13
を両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。空調
ケース11はポリプロピレンのような、ある程度の弾性
を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、図1
の上下方向(車両上下方向)に分割面を有する左右2分
割のケースからなる。この左右2分割のケースに、上記
熱交換器12、13、後述のドア等の機器を収納した後
に、左右2分割のケースを金属バネクリップ、ネジ等の
締結手段により一体に結合して空調ユニット10を構成
する。
【0012】空調ユニット10部は、車室内の計器盤下
方部の略中央部に、車両の前後および上下方向に対し
て、図1に示す形態で配置され、そして、空調ケース1
1の、最も車両前方側の部位には空気流入口14が配設
されている。この空気流入口14には、前述の送風機ユ
ニットから送風される空調空気が流入する。この空気流
入口14は助手席前方の部位に配置される送風機ユニッ
トの空気出口部に接続するために、空調ケース11のう
ち、助手席側の側面に開口している。
【0013】空調ケース11内において、空気流入口1
4直後の部位に蒸発器12が空気通路の全域を横切るよ
うに配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷
凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、
空調空気を冷却するものである。ここで、蒸発器12は
図1に示すように、車両前後方向には薄型で、車両上下
方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置さ
れている。
【0014】また、蒸発器12は周知の積層型のもので
あって、アルミニュウム等の金属薄板を2枚張り合わせ
て構成した偏平チューブをコルゲートフィンを介在して
多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。そし
て、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所
定の間隔を開けてヒータコア13が隣接配置されてい
る。このヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風
を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エ
ンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加
熱するものである。このヒータコア13も蒸発器12と
同様に、車両前後方向には薄型で、車両上下方向に長手
方向が向く形態で空調ケース11内に設置されている。
【0015】但し、ヒータコア13は、空調ケース11
内で下方側の部位に配置されるとともに、垂直より若干
の角度だけ車両後方側へ傾斜して配置されている。ま
た、ヒータコア13は周知のものであって、アルミニュ
ウム等の金属薄板を溶接等により断面偏平状に接合して
なる偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多数積
層配置し、一体ろう付けしたものである。
【0016】そして、空調ケース11内で、ヒータコア
13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスし
て空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路15が形成さ
れている。空調ケース11内で、ヒータコア13と蒸発
器12との間には、平板状のエアミックスドア16が配
置されている。このエアミックスドア16は、ヒータコ
ア13で加熱される温風と、ヒータコア13をバイパス
して、冷風バイパス通路15を流れる冷風との風量割合
を調整して、車室内への吹出空気温度を調整する。ここ
で、このエアミックスドア16は、水平方向に配置され
た回転軸16aと一体に結合されており、この回転軸1
6aとともに車両上下方向に回動可能になっている。
【0017】回転軸16aは、空調ケース11に回転自
在に支持され、かつ回転軸16aの一端部は空調ケース
11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合さ
れて、空調装置の温度制御機構(サーボモータのような
アクチュエータ等)により回動操作されるようになって
いる。そして、空調ケース11内において、ヒータコア
13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒータコ
ア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる仕切
り壁17が空調ケース11に一体成形されている。この
仕切り壁17によりヒータコア13の直後から上方に向
かう温風通路18が形成され、この温風通路18の下流
側(上方側)はヒータコア13の上方部において冷風バ
イパス通路15と合流し、冷風と温風の混合を行う冷温
風混合空間19を形成している。
【0018】空調ケース11の上面部において、車両前
方側の部位にはデフロスタ開口部20が開口している。
このデフロスタ開口部20は、冷温風混合空間19から
の空調空気を図示しないデフロスタダクトおよびデフロ
スタ吹出口を介して、車両窓ガラス内面に向けて風を吹
き出す。デフロスタ開口部20に至る通路に設けられた
入口穴20aはデフロスタドア21により開閉される。
このデフロスタドア21は回転軸21aにより回動自在
になっている。
【0019】空調ケース11の上面部において、デフロ
スタ開口部20よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に
はフェイス開口部22が開口している。このフェイス開
口部22には、冷温風混合空間19からの空調空気が空
気通路23を通して流入する。この空気通路23はデフ
ロスタドア21により開閉される。フェイス開口部22
には図示しない前席側のフェイスダクトを介して計器盤
上方部の前席側フェイス吹出口が接続され、この前席側
フェイス吹出口より前席の乗員頭部に向けて、空調空気
を吹き出す。
【0020】また、フェイス開口部22には後席側フェ
イス通路22aが接続され、この後席側フェイス通路2
2aの下流端の開口部22bには図示しない後席側フェ
イスダクトを介して後席側フェイス吹出口が接続され、
この後席側フェイス吹出口より後席の乗員頭部に向け
て、空調空気を吹き出す。一方、空調ケース11のう
ち、車両後方側の側面の上部側には、前席側のフット開
口部24が開口している。この前席側のフット開口部2
4には冷温風混合空間19からの空調空気が空気通路2
3、入口穴24aを通って流入する。この前席側フット
開口部24には図示しない前席側フットダクトを介して
前席側フット吹出口が接続され、このフット吹出口から
前席側の乗員足元に温風を吹き出す。ここで、前席側フ
ット開口部24よりも下方部位に、後席側フット開口部
24bが配置され、この後席用フット開口部24bには
図示しない後席側フットダクトを介して後席側フット吹
出口が接続され、このフット吹出口から後席側の乗員足
元に温風を吹き出す。
【0021】前席側フット開口部24の入口穴24a
と、フェイス開口部22との間に、フェイスドア25が
回転軸25aにより回動自在に設置され、このドア25
によりフット開口部24の入口穴24aとフェイス開口
部22が切替開閉される。従って、本例のフェイスドア
25はフェイスフット切替ドアの役割を果たす。デフロ
スタドア21と、フェイスドア25は、吹出モード切替
用のドア手段であって、図示しないリンク機構に連結さ
れて、吹出モード切替機構(サーボモータのようなアク
チュエータ等)により連動操作されるようになってい
る。
【0022】なお、上述した各ドア16、21、25
は、基本的には平板状の同一構造であり、各回転軸16
a、21a、25aと一体に結合された樹脂または金属
製のドア基板を有し、この基板の表裏両面にウレタンフ
ォームのような弾性シール材を貼着した構造である。と
ころで、本発明は、センター置きタイプの空調ユニット
10において、エアミックスドア16とフェイスドア2
5との配置形態に特徴を有するものであって、フェイス
ドア25が前席側フット開口部24の入口穴24aを全
閉して、フェイス開口部22を全開する位置(図1の実
線位置)に操作されるフェイスモードにおいて、エアミ
ックスドア16が冷風バイパス通路15を全開し、ヒー
タコア13の空気流路を全閉する位置(図1の実線位
置)に操作される最大冷房時には、平板状のエアミック
スドア16と平板状のフェイスドア25とが略一直線上
に配列されるように、この両ドア16、25を配置して
いる。
【0023】ここで、ヒータコア13は前述したように
蒸発器12の車両後方側で、かつ、下方側の部位に配置
され、ヒータコア13の上方側に冷風バイパス通路15
が配置されているので、フェイスモードにおける最大冷
房時に、蒸発器12の直後の部位から車両後方側へ向か
って、冷風バイパス通路15、冷温風混合空間19およ
びフェイス開口部22が、エアミックスドア16とフェ
イスドア25に沿って斜め上方に直線的に配置されてい
る。
【0024】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明すると、車両用空調装置は、周知のように、空調
操作パネルに設けられた各種操作部材からの操作信号お
よび空調制御用の各種センサからのセンサ信号が入力さ
れる電子制御装置(図示せず)を備えており、この制御
装置の出力信号により各ドア16、21、25の位置が
制御される。
【0025】図1は夏期に用いられるフェイス(FAC
E)モードの状態を示しており、このフェイスモードで
は、デフロスタドア21はデフロスタ開口部20の入口
穴20aを閉塞し、空気通路23を開放している。ま
た、フェイスドア25は、フェイス開口部22を全開し
て、フット開口部24の入口穴24aを閉塞している。
従って、この状態では、図示しない送風機ユニットから
の送風空気が空気流入口14より空調ユニット10内に
流入し、蒸発器12にて冷却されて冷風となり、この冷
風はすべてフェイス開口部22を通って乗員頭部に向か
って吹き出される。
【0026】ところで、図1では、エアミックスドア1
6が冷風バイパス通路15を全開し、ヒータコア13へ
の空気流路を全閉する最大冷房位置に操作されている状
態を示している。この最大冷房状態では、平板状のエア
ミックスドア16と平板状のフェイスドア25とが略一
直線上に配列されるため、蒸発器12で冷却された冷風
は冷風バイパス通路15から冷温風混合空間19を通過
してフェイス開口部22に向かって矢印Aのごとく直線
的に流れる。
【0027】そのため、蒸発器12の直後から冷風バイ
パス通路15、冷温風混合空間19を通過してフェイス
開口部22に向かう冷風の流れに曲げがなくなり、冷風
流路の圧損を従来装置に比して大幅に低減できる。その
結果、最大冷房時の冷房能力の向上、送風騒音の低減を
効果的に達成できる。一方、フェイスモードにおいて吹
出空気の温度制御を行う場合には、エアミックスドア1
6を最大冷房状態(図1の実線位置)から最大暖房側
(図1の一点鎖線位置側)へ回動操作する。これによ
り、ヒータコア13への空気流路を一部開放して、冷風
の一部をヒータコア13に流入させる。ヒータコア13
で加熱された温風は温風通路18を経て冷温風混合空間
19に流入する。
【0028】そして、この冷温風混合空間19にて温風
通路18からの温風と冷風バイパス通路15からの冷風
とが混合して所望温度の冷風が得られる。従って、エア
ミックスドア16の回動位置の選択によりフェイスモー
ドにおける吹出空気温度を任意に調整できる。なお、フ
ェイスモードでは、フェイス開口部22に流入した冷風
の一部を矢印Bのごとく後席側フェイス通路22aに流
入させて後席側に吹き出すことができる。
【0029】図2は、春秋期のような中間シーズンにお
いて用いられるバイレベルモードが設定された状態を示
しており、このバイレベルモードでは、デフロスタドア
21はデフロスタ開口部20の入口穴20aを閉塞し、
空気通路23を開放している。また、フェイスドア25
は、フェイス開口部22とフット開口部24の入口穴2
4aとの中間位置に操作されて、フェイス開口部22お
よびフット開口部24の入口穴24aをいずれも開放し
ている。
【0030】さらに、エアミックスドア16は最大冷房
位置と最大暖房位置の中間位置に操作されている。この
状態では、図示しない送風機ユニットからの送風空気が
蒸発器12にて冷却されて冷風となった後に、この冷風
がエアミックスドア16により冷風バイパス通路15を
流れる部分とヒータコア13で再加熱される部分とに振
り分けられる。
【0031】そして、ヒータコア13で加熱された温風
は温風通路18を上昇した後に、冷温風混合空間19に
向かう。この冷温風混合空間19では、冷風バイパス通
路15からの冷風と温風通路18からの温風が混合され
て所定温度に調整され、しかるのち空間19からの空気
は空気通路23を通過してフェイス開口部22とフット
開口部24に流れる。
【0032】ここで、フェイスドア25の中間位置への
操作により、冷風バイパス通路15からの冷風はフェイ
ス開口部22側に流れやすく、また、温風通路18から
の温風はフット開口部24の入口穴24a側に流れやす
いので、フット開口部24側へ向かう空気の温度よりも
フェイス開口部22へ向かう空気の温度が低くなる。そ
の結果、フェイス開口部22を通って乗員の頭部に吹き
出される吹出空気温度がフット開口部24を通って乗員
の足元部に吹き出される吹出空気温度より低くなり、頭
寒足熱型の快適な温度分布が得られる。
【0033】次に、図3はデフロスタモードが設定され
た状態を示しており、デフロスタドア21により空気通
路23が閉塞されるので、デフロスタ開口部20のみが
開放される。従って、空調空気はすべてデフロスタ開口
部20を通って車両窓ガラスに向けて吹き出され、窓ガ
ラスの曇り止めを行う。図2のバイレベルモードおよび
図3のデフロスタモードでは、いずれもエアミックスド
ア16は最大暖房位置と最大冷房位置との中間位置に操
作された状態を示しているが、エアミックスドア16の
操作位置をこの中間位置から最大冷房側または最大暖房
側へ回動操作することにより、吹出空気温度を任意に調
整できる。
【0034】次に、図4はフットモードの状態を示して
おり、2枚のモードドア21、25によりフェイス開口
部22のみが閉塞され、デフロスタ開口部20およびフ
ット開口部24はいずれも開放される。但し、デフロス
タドア21は図4の実線位置に操作されて、デフロスタ
開口部20の入口穴20aの開度を絞り、空気通路23
の開度を大きくする位置に操作されている。
【0035】これにより、デフロスタ開口部20および
サイドフェイス開口部(図示せず)への吹出風量をそれ
ぞれ20%程度に設定し、フット開口部24への吹出風
量を60%程度に設定している。この結果、窓ガラスの
曇り止めを行いながら、乗員足元への温風吹出による暖
房作用を行うことができる。なお、図4では、エアミッ
クスドア16を最大暖房位置近傍に操作して、冷風バイ
パス通路15の開度を大きく絞っている状態を示してい
るが、エアミックスドア16の操作位置の調整によりフ
ットモードにおける吹出空気温度を任意に調整できる。
【0036】また、デフロスタドア21を図4の実線で
示すフットモードの位置から所定量だけ反時計方向に回
動操作して図4の一点鎖線位置に移行させると、図4の
実線状態よりもデフロスタ開口部20の入口穴20aの
開度が大きくなり、空気通路23の開度が小さくなるの
で、デフロスタ開口部20とフット開口部24への吹出
風量をともに40%程度(同等の風量)に設定し、サイ
ドフェイス開口部(図示せず)への吹出風量を20%程
度に設定するフットデフロスタモードが得られる。
【0037】(他の実施形態)なお、上記実施形態で
は、フェイスモードにおける最大冷房時に、平板状のエ
アミックスドア16と平板状のフェイスドア25とが略
一直線上に配列されるように、この両ドア16、25を
配置しているが、図5あるいは図6に示すように、平板
状のエアミックスドア16と平板状のフェイスドア25
とが若干量の傾き角θを持って配置しても、冷風流路の
圧損増加を僅少に抑えることができる。
【0038】本発明者の実験検討によると、エアミック
スドア16とフェイスドア25との傾き角θは15°以
内であれば、冷風流路の圧損増加を僅少に抑えることが
でき、最大冷房時の冷房能力の向上に有効であることが
わかった。なお、傾き角θは、より好ましくは、10°
以内とするのがよい。このように、本発明におけるエア
ミックスドア16とフェイスドア25との配列は、完全
な一直線上の配列だけに限定されないものであり、若干
量の傾き角θを持って配置してもよい。
【0039】また、上記実施形態では、フェイスドア2
5にフット開口部24の入口穴24aを開閉する役割を
兼務させて、フェイス、フット切替ドアとして構成して
いるが、フェイスドア25とは別にフットドアを設け
て、専用のフットドアによりフット開口部24を開閉す
るようにしてもよい。また、上記実施形態では、各ドア
16、21、25の操作をリンク機構を介してサーボモ
ータのようなアクチュエータにより行う場合について説
明したが、空調操作パネルに設けられた温度制御レバ
ー、モードレバー等の手動操作部材に加えられる手動操
作力にて、操作ケーブル等を介して上記各ドアを操作す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における空調ユニット部の
断面図で、フェイスモードの最大冷房状態を示す。
【図2】図1の空調ユニット部のバイレベルモードの状
態を示す断面図である。
【図3】図1の空調ユニット部のデフロスタモードの状
態を示す断面図である。
【図4】図1の空調ユニット部のフットモードの状態を
示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す空調ユニット部の
要部断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す空調ユニット部の
要部断面図である。
【符号の説明】
10…空調ユニット、11…空調ケース、12…蒸発
器、13…ヒータコア、15…冷風バイパス通路、16
…エアミックスドア、19…冷温風混合空間、20…デ
フロスタ開口部、21…デフロスタドア、22…フェイ
ス開口部、23…空気通路、24…フット開口部、25
…フェイスドア。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内計器盤下方部の車両左右方向の中
    央部に配設された空調ケース(11)と、 この空調ケース(11)内の車両前方側の部位に配置さ
    れ、空調空気を冷却する冷房用熱交換器(12)と、 前記空調ケース(11)内において、前記冷房用熱交換
    器(12)の車両後方側の部位に配置され、前記冷房用
    熱交換器(12)を通過した空調空気を加熱する暖房用
    熱交換器(13)と、 前記空調ケース(11)内に形成され、前記暖房用熱交
    換器(13)をバイパスして空調空気を流す冷風バイパ
    ス通路(15)と、 前記空調ケース(11)内に配置され、前記暖房用熱交
    換器(13)を通過する温風と前記冷風バイパス通路
    (15)を通過する冷風との風量割合を調節するエアミ
    ックスドア(16)と、 前記空調ケース(11)内に形成され、前記暖房用熱交
    換器(13)を通過した温風と前記冷風バイパス通路
    (15)を通過した冷風とを混合させる冷温風混合空間
    (19)と、 この冷温風混合空間(19)からの空調空気を車室内乗
    員の頭部に向けて吹き出すフェイス開口部(22)と、 前記冷温風混合空間(19)からの空調空気を車室内乗
    員の足元に向けて吹き出すフット開口部(24)と、 前記フェイス開口部(22)を少なくとも開閉するフェ
    イスドア(25)とを備え、 前記フェイス開口部(22)を前記フェイスドア(2
    5)により開口して前記フェイス開口部(22)から空
    調空気を吹き出すフェイスモードにおいて、前記エアミ
    ックスドア(16)により前記冷風バイパス通路(1
    5)を全開し、前記暖房用熱交換器(13)の空気流路
    を全閉する最大冷房時には、前記エアミックスドア(1
    6)と、前記フェイスドア(25)とが略一直線上に配
    列するように、この両ドア(16、25)を配置し、 前記冷風バイパス通路(15)の冷風が前記冷温風混合
    空間(19)を通過して前記フェイス開口部(22)に
    向かって直線的に流れるようにしたことを特徴とする車
    両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記暖房用熱交換器(13)は前記冷房
    用熱交換器(12)の車両後方側で、かつ、下方側の部
    位に配置され、前記冷風バイパス通路(15)は前記暖
    房用熱交換器(13)の上方側に配置されており、 前記フェイスモードにおける前記最大冷房時に、前記冷
    房用熱交換器(12)の直後の部位から車両後方側へ向
    かって、前記冷風バイパス通路(15)、前記冷温風混
    合空間(19)および前記フェイス開口部(22)を、
    前記エアミックスドア(16)と前記フェイスドア(2
    5)に沿って斜め上方に直線的に配置したことを特徴と
    する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記フェイスモードにおける前記最大冷
    房時に、前記エアミックスドア(16)と、前記フェイ
    スドア(25)との傾き角(θ)が15°以内となるよ
    うに、前記両ドア(16、25)を配置したことを特徴
    とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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