JPH1111188A - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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JPH1111188A
JPH1111188A JP9179186A JP17918697A JPH1111188A JP H1111188 A JPH1111188 A JP H1111188A JP 9179186 A JP9179186 A JP 9179186A JP 17918697 A JP17918697 A JP 17918697A JP H1111188 A JPH1111188 A JP H1111188A
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JP
Japan
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runner
guide rail
gear
slide device
seat
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JP9179186A
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English (en)
Inventor
Akira Nemoto
晃 根本
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床面の溝幅の拡大化を招くことなくパワー化
を可能とする。 【構成】 入力歯車に入力したモータからの回転力を出
力歯車となる第1直交歯車38の回転に伝達、変換する駆
動機構40が、ギヤボックス42に収納されるとともに、こ
の第1直交歯車の噛合可能な対応する第2直交歯車46
が、ガイドレール18に固定されたリードスクリュー56の
回りで、ナット28と一体的に回転可能に設けられてい
る。そして、この第1直交歯車38を第2直交歯車46の垂
直上部に噛合可能に、ギヤボックス42が、ガイドレール
18の上方位置でランナ14に配置、固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガイドレールに
対するランナのスライドにより、シートを床面に対して
前後方向にスライド可能に支持するシートスライド装
置、特に、ガイドレールを長くすることで長いスライド
範囲を確保可能とした、いわゆるロングレールタイプの
シートスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動車のフロントシート等に
おいて一般的に知られているシートスライド装置を、フ
ロントシートの後方に配設されたセカンドシート、サー
ドシート等のリヤシートに装着する構成が、ミニバンや
1BOX 車等のRV車に代表されるような多目的自動車にお
いて広く採用されている。このように、セカンドシー
ト、サードシートにシートスライド装置を装着すること
により、様々なシートアレンジや荷物スペース(ラゲー
ジスペース)の拡大化等が容易に可能となる。
【0003】この種のシートスライド装置として、たと
えば、車床等の床面の溝に埋設されたガイドレール(ロ
アレールとも称する)に、シートの載置、固定されるラ
ンナ(アッパーレールとも称する)を、スチールボール
や棒状ローラ(ころ)等からなる転動子を介してスライ
ド自在に組み付けた構成で、ガイドレールを、いわゆる
ロングレールとすることで長いスライド範囲を確保した
ロングレールタイプのものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、公知のロン
グレールタイプのシートスライド装置は、一般に、手動
でロック、ロック解除を行う、いわゆるマニュアル式と
なっている。しかし、リヤシートとしてなるセカンドシ
ート、サードシートは、通常、二人掛け、三人掛けのベ
ンチシートであるため、シート自体が重く、女性や高齢
者あるいは子供等のような非力な着座者にとっては、操
作の困難性を招く虞れがある。
【0005】ここで、モータの駆動のもとでランナをス
ライド可能とする、いわゆるパワー式に、シートスライ
ド装置を構成することが考えられる。パワー式のシート
スライド装置として、たとえば、実開昭63−004843号公
報および実開昭63−030227号公報等に開示の構成が知ら
れている。
【0006】この公知のパワー式のシートスライド装置
においては、たとえば、モータの回転に連動可能に所定
の駆動機構を介して連結された可動歯車がランナに、当
該可動歯車の噛合可能な固定歯車がガイドレールに、そ
れぞれ設けられ、モータの駆動のもとでの回転に伴う、
固定歯車に対する可動歯車の移動により、ランナがガイ
ドレールに対してスライド可能となっている。
【0007】しかし、上記公報に開示する公知のパワー
式シートスライド装置においては、モータの回転力を可
動歯車の回転に伝達、変換する駆動機構が、ランナと一
体的にスライド可能に、ガイドレールの側方に突出して
設けられるため、床面にガイドレールを埋設するシート
スライド装置に、この公知の構成を適用しようとする
と、床面における溝の幅の拡大化が避けられない。
【0008】ガイドレールを埋設するための溝の幅が拡
大化されると、自動車室内の外観品質の低下、および、
溝内への小物等の落下、はまり込み等に起因するシート
スライド装置、あるいは自動車室内での安全性の低下等
を招く虞れがある。従って、ロングレールタイプのシー
トスライド装置におけるパワー化が容易に実施できない
のが現状である。
【0009】この発明は、床面の溝幅の拡大化を招くこ
となくパワー化を可能としたシートスライド装置の提供
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、モータの駆動に連動して回転す
るナットを回転自在に備えたランナが、床面の溝内に埋
設されたガイドレールに対し、その内部に固定されたリ
ードスクリューへのナットの螺合を伴って、スライド自
在に組み付けられている。
【0011】そして、入力歯車に入力したモータからの
回転力を第1直交歯車としてなる出力歯車の回転に伝
達、変換する駆動機構が、所定のギヤボックスに収納さ
れるとともに、この第1直交歯車の噛合可能な対応する
第2直交歯車が、リードスクリューの回りでナットと一
体的に回転可能に設けられ、この第1直交歯車を第2直
交歯車の垂直上部に噛合可能に、ギヤボックスが、ガイ
ドレールの上方位置でランナに配置、固定されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】図1ないし図3に示すように、この発明に
係るシートスライド装置10においては、シート12の載
置、固定されるランナ14が、車床等の床面16に固定され
たガイドレール18に対してスライド自在に組み付けられ
ている。そして、図3を見るとわかるように、このシー
トスライド装置10は、シート12の左右位置にそれぞれ配
設されている。
【0014】この種のランナ14は、通常、ガイドレール
18に対し、転動子を介してスライド自在に組み付けられ
るが、図1、図2および図4に示すように、この発明の
実施の形態においては、枢軸19を回転中心とする車輪状
のローラ20が、転動子として使用されている。
【0015】たとえば、ランナ14が、拡開した一対の縦
壁14a を下端に一体に有して形成されている。そして、
車輪状のローラ20が、ランナ14の前後(図1中の左右)
に離反した前後位置、および、縦壁14a での左右の対称
位置における、枢軸19での各縦壁への枢着により、ラン
ナの前後、左右の4ヶ所でそれぞれ回転自在に取り付け
られている。
【0016】なお、図1に示すように、ローラ20は、た
とえば、ランナ14の中央位置(S.P)からほぼ同一距離L1
だけ離反した位置、つまり、中央位置からの前後の対称
位置に、それぞれ配置される。
【0017】この構成によれば、シート12からランナ14
に作用する上方からの荷重をこの回転自在なローラ20が
受けるため、ガイドレール18に対するランナの円滑なス
ライドが容易に確保できる。そして、ローラ20は、ラン
ナ14の前後、左右に離反した4ヶ所、特にランナの中央
位置(S.P) からの前後の対称位置で左右対称の4ヶ所に
配置されているため、シート12からの荷重が4ヶ所のロ
ーラに均等に作用し、ランナの支持の安定化が容易には
かられる。
【0018】なお、ここでは、車輪状のローラ20として
転動子を例示しているが、ガイドレール18に対するラン
ナ14のスライドを促す構成であれば足りるため、この車
輪状のローラに限定されず、たとえば、公知のシートス
ライド装置において一般的に使用される棒状ローラ(こ
ろ)、スチールボール等を、転動子として利用してもよ
い。
【0019】しかし、ガイドレールに対するランナのス
ライドの際に、その位置をランナに対して相対的に移動
させる公知の棒状ローラ(ころ)、スチールボール等に
対し、車輪状のローラ20は、ランナ14に対し、枢軸19を
介して回転自在に枢着されているため、ガイドレール18
に対する、ランナとの一体的な移動が確保できる。つま
り、車輪状のローラ20を転動子とした構成によれば、ロ
ーラ20の転動領域をランナ14に確保する必要がないた
め、ガイドレール18に対するランナのスライド範囲(ス
ライド距離)が長くなっても、ランナの小型化が可能と
なる。
【0020】そして、この構成においては、ローラ20を
枢軸19によってランナ14に予め取り付ければ足りるた
め、ランナにおけるユニット化が可能となる。従って、
ガイドレール18に対するランナ14の組み付け作業が簡単
化でき、作業性が向上する。
【0021】なお、図1、図2に示すように、この発明
のシートスライド装置10においては、たとえば、ランナ
14の前後端(図1中の左右端)の保護部材として機能す
るランナエンド22が、ランナの各端末にそれぞれ固着さ
れている。ランナエンド22は、通常、合成樹脂材料や硬
質の合成ゴム材料等から成形され、その内面に形成され
た対応する凹部23への各端末の嵌入によって、ランナ14
に固着可能となっている。
【0022】そして、図1、図2に加えて図5を見ると
わかるように、この発明においては、モータ26の駆動に
連動して回転するナット28が、たとえば、ランナ14の中
央位置(S.P) 、つまりは前後位置のローラ20間のほぼ中
央位置で、ランナに回転自在に配設、保持されている
(図3参照)。
【0023】ナット28は、ランナの一対の縦壁14a 間に
配設され、たとえば、縦壁間に架設、固定される前後一
対の支持片30による、スラストベアリング32を介した狭
持により、ランナ12に回転自在に保持されている。
【0024】ここで、図2、図5に示すように、このシ
ートスライド装置10においては、たとえば、入力歯車と
なるウォーム34と、ウォームに噛合するウォームホイー
ル35と、ウォームホイールに対し一対の平歯車36、37 を
介して連動(回転)可能に連結された出力歯車となる第
1直交歯車38との組み合わせを備えた駆動機構40が、ラ
ンナ14に配設されている。
【0025】そして、この発明においては、この駆動機
構40が、ギヤボックス42に収納されて予めユニット化さ
れるとともに、駆動機構の第1直交歯車38の噛合可能な
対応する第2直交歯車46が、ナット28に一体的に回転可
能に設けられ、この第1直交歯車を第2直交歯車の垂直
上部に噛合可能に、ギヤボックスが、ガイドレール18の
上方位置で、切欠き44を介してランナ14に配置、固定さ
れている(図1参照)。
【0026】なお、ギヤボックス42は、たとえば、前後
の対称位置に配置された止めねじ45等によって、ランナ
14に固定される。
【0027】また、この実施の形態においては、略円筒
体の内周面にナット28が設けられるとともに、この円筒
体の外周面に、第2直交歯車46が形成されている。
【0028】図2に示すように、駆動機構のウォーム34
は、非円形の回り止め形状、たとえば略四角形状の凹部
50を持つ連結端34a をその一端に一体的に有して形成さ
れ、この凹部への連動ワイヤ48の回転軸48a の嵌入によ
り、ウォームがモータ26に連動可能に連結されている
(図3参照)。
【0029】このような構成では、モータ26の回転力
が、連動ワイヤ48を介して駆動機構のウォーム34に伝達
され、ウォームに連動して、ウォームホイール35が対応
方向に回転する。すると、平歯車36、37 を介した回転力
の伝達により、第1直交歯車38が、対応方向に回転し、
これに連動して、第2直交歯車46とナット28とが、ラン
ナ14に対する一定位置で、対応方向に一体的に回転す
る。
【0030】また、図2ないし図4に示すように、ガイ
ドレール18は、スリット状の開口52を上面に有する断面
略矩形状に成形されて、床面(車床等)16に設けられた
溝54の内部に配設、固定、つまりは溝を介して床面に埋
設されている。そして、図2に加えて図5を見るとわか
るように、この発明においては、ナット28の螺合可能な
リードスクリュー56が、ガイドレール18の内部で、ガイ
ドレール上面の開口52に沿って配置、固定され、このリ
ードスクリューに対する一対の縦壁14a の跨設、およ
び、ナットの螺合を伴って、ランナ14がガイドレール18
に組み付けられている。
【0031】なお、図5に示すように、ランナ14に設け
られた第2直交歯車46は、ガイドレール18へのランナの
組み付けのもとでガイドレールの内部に配置されるた
め、駆動機構の第1直交歯車38は、ガイドレールの開口
52を介して第2直交歯車に噛合される。
【0032】そして、図6、図7に示すように、この構
成においては、前後一対のエンドキャップ58が、ガイド
レール18の各端末にそれぞれ嵌着され、このエンドキャ
ップ間に、リードスクリュー56が架設、固定されてい
る。リードスクリュー56は、各端末に非円形の回り止め
部56a を有し、この回り止め部の形状に対応する回り止
め形状を部分的に持つエンドキャップの挿通孔60への回
り止め部の挿通、および、この延出端への止めナット62
の螺着によって、リードスクリューはガイドレール18に
対して回転不能、かつ軸線方向に移動不能に取り付けら
れる。
【0033】このエンドキャップ58は、ガイドレール18
に対するランナ14のスライドを規制する機能を有するた
め、ガイドレールの前後端に位置するエンドキャップ間
が、ランナのスライド範囲(スライド距離)として、通
常規定される。そして、図6、図7に示すように、合成
ゴム等からなる、いわゆるラバーダンパー64を、対応す
る一対の係止ピン66、係止孔68の嵌着のもとでエンドキ
ャップ58間の内方サイドにそれぞれ配置、固定すれば、
ランナ14のスライド限度位置における、エンドキャップ
へのランナの衝突の際の衝撃が吸収できるため、安全性
が向上する。
【0034】ここで、図2、図6および図8に示すよう
に、このシートスライド装置10においては、たとえば、
一対の電極帯70がガイドレール18の下面に配置、固定さ
れるとともに、対応する一対のブラシ72が、ランナ14と
一体的にスライド可能に設けられている。
【0035】図6ないし図8に示すように、電極帯70
は、絶縁体、たとえば絶縁性に優れた合成樹脂材料から
なる電極ホルダ74に平行に保持されて、ランナのスライ
ド範囲、つまりは前後のエンドキャップ58間にわたり、
ガイドレール18の下面に配置、固定されている。この一
対の電極帯70は、その一端にコネクタ76を有して形成さ
れ、このコネクタ、および、このコネクタに接続された
接続ケーブル(図示しない)を介して、所定の電源、た
とえば、自動車のバッテリーの各電極にそれぞれ接続さ
れている。
【0036】ところで、図2、図4に示すように、ラン
ナ14の前後端には合成樹脂材料、合成ゴム材料等からな
るランナエンド22が固着されている。そこで、図2およ
び図8を見るとわかるように、このシートスライド装置
10においては、前後のいずれかのランナエンド、たとえ
ば前方サイドのランナエンド22を利用して、ブラシ72
が、ランナ14と一体的にスライド可能に配置、保持され
ている。
【0037】ブラシ72は、電極帯70に接触可能に、ラン
ナエンド22の下面に突出した状態で部分的に埋設され、
たとえば、ランナエンドの上端に設けられたコネクタ78
に、ランナエンド内に埋設された電線80を介して接続さ
れている。
【0038】なお、このブラシ72は、コネクタ78に接続
された接続ワイヤ82からマニュアルスイッチ84を介し
て、モータ26に接続される(図3参照)。
【0039】マニュアルスイッチ84として、たとえば、
1つのOFF ポジションと2つのONポジションとを有する
自動復帰型のシーソー式切り換えスイッチが利用でき、
2つのONポジションの選択により、モータ26の正転、逆
転、つまりはランナ14のスライド方向(前進、後退)が
任意に切り換え可能となっている。
【0040】なお、マニュアルスイッチ84は、着座者の
操作可能な位置、たとえば、シートクッション86の側面
等に配置される(図3参照)。
【0041】この構成のシートスライド装置10において
は、ガイドレール18の内部に配設された電極帯70に、ラ
ンナ14と一体的にスライド可能なブラシ72を接触させる
ことで、バッテリー(電源)からの電流をモータ26に供
給可能としている。そして、電極帯70が、ガイドレール
18に対するランナ14のスライド範囲の全域にわたって延
びているため、ガイドレールに対するランナのスライド
範囲、つまりシート12のスライド範囲のいずれの位置に
おいても、電極帯からの電流の取り込みが、電極帯に対
するブラシ72の接触のもとで可能となる。
【0042】つまり、このシートスライド装置10は、電
源となる自動車のバッテリーとモータ26とを接続ケーブ
ルで直接的に接続する構成でないため、ランナ14のスラ
イド範囲が接続ケーブルによって制限を受けることがな
く、また、長い接続ケーブルの処理も要求されない。そ
して、リードスクリュー56および電極帯70をガイドレー
ル18の長さに対応させれば足りるため、ガイドレールの
長さの延長によりランナ14のスライド範囲を長く確保し
た、いわゆるロングレールタイプのシートスライド装置
10のパワー化が、容易かつ十分に可能となる。
【0043】更に、この発明のシートスライド装置10に
おいては、駆動機構40の収納されたギヤボックス42が、
ガイドレール18の上方位置に配置されている。つまり、
この構成によれば、側方へのシートスライド装置10の大
型化が防止され、ガイドレール18の埋設される床面の溝
54における、その側方への拡大化が不要となるため、シ
ートスライド装置のパワー化が、溝幅の拡大化を招くこ
となく可能となる。
【0044】このように、ロングレールタイプのシート
スライド装置10をパワー化すれば、ランナ14、つまりは
シート12のスライドが、マニュアルスイッチ84の操作の
もとで得られるため、たとえシートが重量の重いベンチ
シートであっても、その操作力はマニュアルスイッチに
対する操作力のみで足りる。従って、操作性が向上し、
非力な女性、高齢者、子供等でも、シートスライド装置
10によるシート12のスライド操作が容易に行える。
【0045】そして、床面の溝54の幅の拡大化が不要で
あるため、溝内への小物等の落下、はまり込み等が防止
できる。従って、シートスライド装置10自体、および、
自動車室内における着座者等の安全性が確実に改善され
る。
【0046】ところで、床面の溝内にガイドレールの埋
設される構成のシートスライド装置においては、ガイド
レールが、通常、床面の表面を覆うフロアカーペット等
の被覆材によって覆われるが、ガイドレールの側方に溝
幅の拡大化される公知の構成においては、その溝の拡大
部分における被覆材の凹凸が避けられない。しかし、図
4に示すように、この発明の構成においては、床面の溝
54の幅がガイドレール18の配設可能な幅であれば足りる
ため、床面16の表面を覆う被覆材88の凹凸が、確実に防
止できる。従って、被覆材88、ひいては自動車室内の外
観品質が確実に向上する。
【0047】また、図4、図5に示すように、この構成
においては、ランナ14および第1直交歯車38がガイドレ
ールの開口52に位置するため、大きくとも第1直交歯車
の移動を保障する幅のスリット90を、ガイドレールの開
口に整列させて被覆材88に形成すればよい。つまり、こ
の発明によれば、被覆材のスリット90の狭幅化が可能と
なるとともに、ランナ14のスライドの際においても、ラ
ンナの整列する部分におけるシワの発生が十分に抑制で
きるため、これらの点からも、自動車室内の外観品質が
向上する。
【0048】なお、図1、図2に示すように、このよう
な構成において、被覆材のスリット90の幅をガイドレー
ルの開口52より狭くする場合には、ランナ14の前後端に
スリットの拡開を促すガイド片92を設けることが好まし
い。この発明の実施の形態においては、ガイド片92が、
ランナ14の前後端に設けられたランナエンド22に一体に
設けられている。
【0049】ここで、この実施の形態のシートスライド
装置10は、固定のリードスクリュー56に対するナット28
の回転のもとで、ガイドレール18に対するランナ14のス
ライドを得る構成であるため、図3に示すように、1本
のリードスクリュー、つまりは左右の一サイドのガイド
レールに対して、2以上のランナを配設しても、これら
のランナは個別に作動できる。
【0050】たとえば、フロントシートの後方に配置さ
れた2列のリヤシートを図2に例示する。この場合にお
いては、前方のシートがセカンドシート12-2nd、後方の
シートがサードシート12-3rdと称される。そして、これ
らのためのセカンドシート用ランナ14-2nd、サードシー
ト用ランナ14-3rdが、左右のガイドレール18に対してそ
れぞれ組み付けられている。
【0051】このような構成によれば、1本のガイドレ
ール18がセカンドシート12-2nd、サードシート12-3rdに
共通して使用できるため、自動車1台当たりのガイドレ
ールの本数が削減できる。従って、自動車へのシートス
ライド装置10、ひいてはガイドレール18の組み付け時に
おける作業性が向上する。
【0052】そして、ガイドレール18の本数が減ること
に伴って、ガイドレールに取り付けられるリードスクリ
ュー56、電極帯70等も同様に削減されるため、部品点数
の削減により、全体的な構成の簡素化およびコストの低
減化がはかられる。
【0053】更に、この発明のシートスライド装置10に
おいては、ランナ14に対する枢着のもとで、ローラ20
が、ランナと共に予めユニット化されているため、この
ようなロングレールとしてなるガイドレール18に対して
も、ランナが、その大型化を伴うことなく適切に対応可
能となる。
【0054】なお、ここでは、1本のガイドレール18に
2つのランナ14(14-2nd、14-3rd) を組み付ける構成を例
示しているが、ランナの数は2以上であれば足りるた
め、2つに限定されず、たとえば、3つあるいは4つ等
のランナを、1本のガイドレールに組み付ける構成とし
てもよい。
【0055】ここで、この発明においては、駆動機構40
が、ウォーム34を入力歯車、第1直交歯車38を出力歯車
とする構成として具体化されているが、駆動機構はモー
タ26の回転力をナット28の回転に伝達、変換可能であれ
ば足りるため、これに限定されず、たとえば、他の構成
の駆動機構を介して、ナットをモータの駆動に連動させ
てもよい。
【0056】なお、この発明のシートスライド装置は、
多目的自動車のリヤシートに装着されるロングレールタ
イプに適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、
通常のシートスライド装置、および、電車、飛行機、船
舶等のシートに装着されるシートスライド装置に、この
発明を応用してもよい。
【0057】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0058】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートス
ライド装置によれば、駆動機構の収納されたギヤボック
スが、第1直交歯車を第2直交歯車の垂直上部に噛合可
能に、ガイドレールの上方位置でランナに配置、固定さ
れているため、ガイドレール側方でのシートスライド装
置の大型化が確実に防止できる。そのため、ガイドレー
ルの埋設される溝幅の拡大化を伴うことなく、シートス
ライド装置のパワー化が可能となり、パワー化の際にお
けるシートスライド装置、あるいは自動車室内における
安全性、および、自動車室内の外観品質が確実に向上す
る。
【0059】そして、床面表面を覆う被覆材に、ガイド
レールの開口に整列するスリットを設ければ足りるとと
もに、ガイドレールの側方における被覆材の凹凸等が確
実に防止できるため、この点からも、自動車室内の外観
品質が改善される。
【0060】更に、ナットと一体的に設けられた第2直
交歯車の上方位置に、駆動機構の出力歯車となる第1直
交歯車を噛合させれば足りるため、構成の複雑化を伴う
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシートスライド装置の、一部破
断の概略側面図である。
【図2】シートスライド装置の、一部破断の概略斜視図
である。
【図3】2つのランナの組み込まれたロングレールタイ
プのシートスライド装置の概略斜視図である。
【図4】図1の線A−Aに沿った断面図である。
【図5】図1の線B−Bに沿った断面図である。
【図6】シートスライド装置のガイドレールを主体とし
た、一部破断の概略分解斜視図である。
【図7】図6の線C−Cに沿った断面図である。
【図8】図1の線D−Dに沿った断面図である。
【符号の説明】
10 シートスライド装置 14 ランナ 16 床面 18 ガイドレール 20 ローラ 26 モータ 28 ナット 40 駆動機構 42 ギヤボックス 54 溝 52 ガイドレールの開口 56 リードスクリュー 88 被覆材 90 スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動に連動して回転するナット
    を回転自在に備えたランナが、床面の溝内に埋設された
    ガイドレールに対し、その内部に固定されたリードスク
    リューへのナットの螺合を伴って、スライド自在に組み
    付けられ、 入力歯車に入力した前記モータからの回転力を第1直交
    歯車としてなる出力歯車の回転に伝達、変換する駆動機
    構が、所定のギヤボックスに収納されるとともに、この
    第1直交歯車の噛合可能な対応する第2直交歯車が、前
    記リードスクリューの回りで前記ナットと一体的に回転
    可能に設けられ、 この第1直交歯車を第2直交歯車の垂直上部に噛合可能
    に、前記ギヤボックスが、前記ガイドレールの上方位置
    で前記ランナに配置、固定されたシートスライド装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021017118A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 テイ・エス テック株式会社 スライドレール装置及び車両用シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021017118A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 テイ・エス テック株式会社 スライドレール装置及び車両用シート

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