JPH11112470A - 符号分割多元接続方式を用いた移動無線端末装置 - Google Patents

符号分割多元接続方式を用いた移動無線端末装置

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JPH11112470A
JPH11112470A JP28794297A JP28794297A JPH11112470A JP H11112470 A JPH11112470 A JP H11112470A JP 28794297 A JP28794297 A JP 28794297A JP 28794297 A JP28794297 A JP 28794297A JP H11112470 A JPH11112470 A JP H11112470A
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動無線端末機の消費電力を低減するこ
と。 【解決手段】 レベル交差回数計算部115によって、
受信信号が平均受信信号レベルを交差する回数を計数し
てフェージングによるドップラー周波数を求め、基準信
号相関部306により得られた受信信号と基準信号の相
関データを積分する基準信号相関積分部311の動作
を、基準信号相関積分制御部116が、ドップラー周波
数に応じて許可及び禁止の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝送情報に拡散コー
ドを掛け合わせて送信し、受信側で同一の拡散コードを
受信信号に掛け合わせることにより、もとの伝送情報を
取り出す符号分割多元接続方式を用いた移動無線端末装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、符号分割多元接続方式{CDMA
(Code Division Multiple Access)方式}は、米国Q
ualcomm社が携帯電話向けにIS95として米国
で標準化したのを初めとして、将来の公衆陸上移動電話
システムにおける有力なアクセス方式として研究開発、
実用化開発が盛んに行われているものである。
【0003】また、CDMA方式は、雑音に強い伝送方
式であり、複数の直交した(相関の低い)拡散コードを
使用することにより、同一帯域での伝送が可能となるた
め、1つのコードを使用して伝送する場合よりも、コー
ド数倍のデータ伝送速度を得ることができるようになっ
ている。
【0004】図3に従来のCDMA方式を用いた移動無
線端末装置(以下、移動機という)のブロック図を示
し、その説明を行う。但し、図3はCDMA方式を用い
た移動無線システムにおけるIS95方式移動機の概略
構成例である。
【0005】移動機のアンテナ301で受信された信号
(受信信号)は、周波数変換部302に入力される。周
波数変換部302は、受信信号を周波数シンセサイザ部
304から出力される周波数(正弦波)と混合すること
により、無線周波数帯域から中間周波数帯域へ周波数変
換する。この周波数変換された受信信号は直交復調部3
03へ出力される。
【0006】また、図示せぬ基地局が送信する信号、又
は、伝送路でフェージングによる影響が無く、マルチパ
ス遅延波が無いときの受信信号は、基準信号をPNi
(t)、PNq(t)、基準信号の振幅をWp(t)、
基地局キャリア周波数をωc、情報シンボルをD
(t)、簡単に表現するためチャネル区別用符号を1チ
ャネル使用し、それをWd(t)としたときに、以下の
式(1)のように記述できる。
【0007】
【数1】
【0008】直交復調部303は、受信信号にそれぞれ
周波数シンセサイザ部304から出力されるcos(ω
ct+φ)、sin(ωct+φ)の信号を掛け合わ
せ、低域通過フィルタリング処理を行い、以下に式
(2)及び(3)で示すようなIチャネルベースバンド
信号I(t)及びQチャネルベースバンド信号Q(t)
を生成する。但し、φは基地局に対する移動機のキャリ
ア周波数の位相ずれを示す。
【0009】
【数2】
【0010】
【数3】
【0011】直交復調部303で生成されたアナログの
Iチャネルベースバンド信号I(t)はA/D(Analog/
Digital)変換部305aでディジタル信号に変換され、
またアナログのQチャネルベースバンド信号Q(t)は
A/D変換部305bでディジタル信号に変換され、何
れも、基準信号相関部306、周波数誤差検出部31
3、受信AGC制御部314へ出力される。
【0012】周波数誤差検出部313は、ディジタルの
各ベースバンド信号I(t)、Q(t)から、基地局と
移動機とのキャリア周波数の位相差φを検出し、その位
相差φをキャンセルする制御値を用いて周波数シンセサ
イザ部304の周波数を所定値に調整する。
【0013】受信AGC(Automatic Gain Control)制
御部314は、ディジタルの各ベースバンド信号I
(t)、Q(t)を時間平均して受信信号レベルを計算
し、これを一定に保つ制御値を用いて周波数変換部30
2の受信利得を制御する。これによって周波数変換部3
02の入力レベルが変動しても出力レベルが一定とな
り、上記受信信号レベルが一定に保持される。
【0014】基準信号相関部306は、受信信号と基準
信号との相関をとるものである。ここで、相関をとると
は、送信信号に基準信号を掛け合わせることを意味す
る。また、相関をとる理由は、基地局から送られる送信
データに基準信号が掛け合わされて送られてくるので、
基準信号を再度掛け合わせることにより基準信号を取り
除くためである。
【0015】また、上記した掛け合わせるとは、直交復
調部303内に示すEXOR回路(排他的論理和回路)
303a,303bにより受信信号とcos(ωct+
φ)、sin(ωct+φ)の信号との排他的論理和を
とるか、或いは、データ「1」、「0」を「+1」、
「−1」と変換してかけ算を行うことを意味する。これ
は以降の説明においても同様である。
【0016】更に、基準信号を掛け合わせて相関をとる
ことにより、受信信号に含まれる基準信号のタイミング
を検出することができ、タイミングを検出することによ
り移動機は基地局と信号の同期をとることが可能とな
る。
【0017】即ち、基準信号相関部306においては、
受信信号と基準信号生成部307で生成された基準信号
PNi(t)、PNq(t)とを掛け合わせて、以下の
式(4)で示す相関をとる。
【0018】
【数4】
【0019】この相関処理によって、各ディジタルのベ
ースバンド信号I(t)、Q(t)と基準信号PNi
(t)、PNq(t)との相関を示す信号(相関信号)
Ipn(t)、Qpn(t)が、チャネル区別用符号相
関部308及び基準信号相関積分部311へ出力され
る。相関信号Ipn(t)、Qpn(t)は以下の式
(5)、(6)のように表される。
【0020】
【数5】
【0021】
【数6】
【0022】チャネル区別用符号相関部308は、チャ
ネル区別用符号生成部309で生成されたチャネル区別
用符号Wd(t)と、相関信号Ipn(t)、Qpn
(t)とを掛け合わせる(ここではEXOR回路308
a,308bで排他的論理和をとる)ことにより、チャ
ネル区別用符号Wd(t)と受信信号との相関をとり、
この相関信号IW(t)、QW(t)を、チャネル区別
用符号相関積分部310へ出力する。相関信号IW
(t)、QW(t)は以下の式(7)、(8)のように
表される。
【0023】
【数7】
【0024】
【数8】
【0025】チャネル区別用符号相関積分部310は、
相関信号IW(t)、QW(t)を情報シンボル区間
で、チャネル区別用符号Wd(t)、基準信号の振幅W
p(t)の1周期Mに等しい区間の積分をとり、この積
分結果を示す積分信号IΣW(t)、QΣW(t)を積
和部312へ出力する。
【0026】ここで、積分をとる理由を説明する。相関
後の出力は情報データのn倍の高速で変化するので、情
報データレートに下げる必要があり、これを積分をとる
ことによって行う。具体的には、例えば送信データを
「1,0」とし、チャネル区別用符号を「010101
01…」で送信データの4倍高速で変化する信号とす
る。この場合、伝送順序毎のデータ変化は下記のように
なる。
【0027】 送信信号 10100101… チャネル区別用符号 01010101… 相関後出力(相関信号) 11110000… 情報データ(受信データ) 1 0 …
【0028】つまり、相関後出力は上記のように111
10000…となるが、それは情報データの4倍高速で
変化するので、情報データレートに下げる必要がある。
この方法として、例えば1/4に間引くという方法と、
平均(積分)をとるという方法がある。しかし、間引く
のは、よいデータを無視してしまう可能性があるので受
信性能が劣化するおそれがある。そこで、積分をとり、
情報データレートに下げるという方法を一般的に使用し
ている。
【0029】チャネル区別用符号相関積分部310から
出力される積分信号IΣW(t)、QΣW(t)は以下
の式(9)、(10)のように表される。
【0030】
【数9】
【0031】
【数10】
【0032】但し、Tはシンボル時間を示す。基準信号
相関積分部311は、相関信号Ipn(t)、Qpn
(t)をMだけ積分し、この積分結果を示す積分信号I
Σpn(t)、QΣpn(t)を積和部312へ出力す
る。ここで、積分をとるのは、情報レートに下げるため
である。これは、最終的に情報データを復元するのがデ
ータ復号機能の目的なので、基準信号相関積分部311
の出力信号も、チャネル区別用符号相関積分部310の
出力信号レートと同じレートにしなければならないから
である。
【0033】基準信号相関積分部311から出力される
積分信号IΣpn(t)、QΣpn(t)は以下の式
(11)、(12)のように表される。
【0034】
【数11】
【0035】
【数12】
【0036】最後に、積和部312は、各積分信号IΣ
W(t)、QΣW(t)、IΣpn(t)、QΣpn
(t)の積和をとり、以下の式(13)に示す復調デー
タ(情報データ)を生成する。
【0037】
【数13】
【0038】以上説明したように、従来の移動機では、
基地局から送られる送信データに基準信号が掛け合わさ
れて送られてくるので、基準信号を再度掛け合わせた
後、1情報データ時間分積分し、かつ、チャネル区別用
符号を掛け合わせた後、1情報データ時間分積分し、そ
れらの和をとることにより、符号を取り除き情報データ
のみを復元している。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的に、基
地局と移動機とのキャリア周波数の位相差φは変化する
が、この要因は、第1に温度変化により周波数シンセサ
イザ部304の周波数がずれることにあり、第2にフェ
ージングにより図4に示すように、受信信号の電力スペ
クトルがドップラー周波数fDの範囲内で広がることに
あると考えられる。
【0040】但し、電力スペクトルの広がり幅は、2f
D=2v/λであり、移動機の走行速度v及び送信波の
波長λに依存しており、走行速度vが速くなるか、波長
λが短くなる(ドップラー周波数fDが高くなる)につ
れて、大きくなる。
【0041】第1の要因は温度による影響なので短時間
で見ると殆ど位相変化への影響はないが、第2の要因は
ドップラー周波数fDなので、ドップラー周波数fDが
高いと位相変化に影響し、低いと殆ど影響しない。
【0042】このことから、第1及び第2の要因による
位相変化量が小さく、基準信号相関積分部311から出
力される積分信号IΣpn(t)、QΣpn(t)が殆
ど変化しない場合、言い換えれば、基準信号相関積分出
力が殆ど変化しない場合は、基準信号相関積分部311
における積分処理は行わなくてもよい。
【0043】しかし、図3に示した従来構成では、基準
信号相関積分出力が殆ど変化しない場合でも、基準信号
相関積分処理を行うため、その分、消費電力が増加して
いた。
【0044】本発明は、消費電力を低減することができ
る符号分割多元接続方式を用いた移動無線端末装置を提
供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の構成を採る。
【0046】請求項1記載の発明は、受信信号と基準信
号との相関を求めて相関データを得る基準信号相関手段
と、前記相関データを積分する基準信号相関積分手段
と、前記受信信号が平均受信信号レベルを交差する回数
を計数してフェージングによるドップラー周波数を求め
るレベル交差回数計算手段と、前記ドップラー周波数に
応じて前記基準信号相関積分手段の動作を制御する基準
信号相関積分制御手段と、を具備する構成を採る。ま
た、請求項5記載の発明は、受信信号が平均受信電力を
交差する回数を計算してドップラー周波数を求め、この
ドップラー周波数に応じて基準信号との相関データに対
する積分処理を制御する方法を採る。
【0047】この構成及び方法により、基準信号相関積
分制御手段がドップラー周波数に応じては基準信号相関
積分手段の動作を禁止するので、基準信号相関積分手段
の消費電力を従来常時動作していた時よりも低減させる
ことができる。
【0048】また、請求項2記載の発明は、受信信号と
基準信号との相関を求めて相関データを得る基準信号相
関手段と、前記相関データを積分する基準信号相関積分
手段と、キャリア周波数の位相差からキャリア周波数の
広がり幅を測定することによりドップラー周波数を求め
る周波数広がり幅測定手段と、前記ドップラー周波数に
応じて前記基準信号相関積分手段の動作を制御する基準
信号相関積分制御手段と、を具備する構成を採る。
【0049】この構成により、基準信号相関積分制御手
段がドップラー周波数に応じては基準信号相関積分手段
の動作を禁止し、基準信号相関積分手段の消費電力を低
減させることができる。
【0050】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の符号分割多元接続方式を用いた移動無
線端末装置において、基準信号相関積分手段は、基準信
号相関積分制御手段により動作が禁止された際に、禁止
前の動作時に得られた積分データを出力する構成を採
る。
【0051】この構成により、基準信号相関積分手段の
動作が禁止されても適正な積分データが出力されるの
で、基準信号相関積分手段よりも後段のデータ処理手段
で適正な処理を行うことができる。
【0052】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の符号分割多元接続方式を
用いた移動無線端末装置において、基準信号相関積分制
御手段は、ドップラー周波数が基地局送信信号と受信信
号とのキャリア周波数の位相差の変化に影響しない周波
数であるときに、基準信号相関積分手段の動作を禁止す
る構成を採る。
【0053】この構成により、ドップラー周波数がキャ
リア周波数の位相差の変化に影響しない場合にのみ基準
信号相関積分手段の動作を禁止するといった、適正な禁
止制御を行うことができ、基準信号相関積分手段の消費
電力を低減させることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の符号分割多元接続
方式を用いた移動無線端末装置の実施の形態を図面を用
いて具体的に説明する。
【0055】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1の符号分割多元接続方式を用いた移動無線端末装
置のブロック図を示す。但し、この図1において図3の
従来例の各部に対応する部分には同一符号を付し、その
説明を簡略化する。
【0056】本実施の形態1の特徴は、従来構成に加
え、レベル交差回数計算部115及び基準信号相関積分
制御部116を設けた点にある。
【0057】まず、アンテナ301での受信信号が、周
波数変換部302に入力される。周波数変換部302
は、受信信号と周波数シンセサイザ部304の出力周波
数(正弦波)とを混合することにより、無線周波数帯域
から中間周波数帯域へ周波数変換し、これを直交復調部
303へ出力する。
【0058】直交復調部303は、EXOR回路303
a,303bで、周波数変換された受信信号と、周波数
シンセサイザ部304から出力されるcos(ωct+
φ)、sin(ωct+φ)の信号と掛け合わせて低域
通過フィルタリング処理を行い、これによって得られた
アナログのIチャネルベースバンド信号I(t)及びQ
チャネルベースバンド信号Q(t)を、A/D変換部3
05a,305bへ出力する。
【0059】A/D変換部305a,305bは、アナ
ログの各ベースバンド信号I(t)、Q(t)をディジ
タル信号に変換し、これを基準信号相関部306、周波
数誤差検出部313及び受信AGC制御部314へ出力
する。
【0060】基準信号相関部306は、ディジタルの各
ベースバンド信号I(t)、Q(t)と相関基準信号生
成部307で生成された基準信号PNi(t)、PNq
(t)との相関をとる。つまり、基準信号PNi
(t)、PNq(t)と受信信号との相関をとり、この
結果得られた相関信号Ipn(t)、Qpn(t)を、
チャネル区別用符号相関部308及び基準信号相関積分
部311へ出力する。
【0061】チャネル区別用符号相関部308は、EX
OR回路308a,308bで、相関信号Ipn
(t)、Qpn(t)とチャネル区別用符号生成部30
9で生成されたチャネル区別用符号Wd(t)とを掛け
合わせることにより相関をとる。つまり、チャネル区別
用符号Wd(t)と受信信号との相関をとり、この結果
得られた相関信号IW(t)、QW(t)を、チャネル
区別用符号相関積分部310へ出力する。
【0062】チャネル区別用符号相関積分部310は、
相関信号IW(t)、QW(t)を情報シンボル区間
で、チャネル区別用符号Wd(t)、基準信号の振幅W
p(t)の1周期Mに等しい区間で積分し、この積分結
果を示す積分信号IΣW(t)、QΣW(t)を積和部
312へ出力する。
【0063】また、基準信号相関積分部311は、相関
信号Ipn(t)、Qpn(t)をMだけ積分し、この
積分結果を示す積分信号IΣpn(t)、QΣpn
(t)を積和部312へ出力する。
【0064】積和部312は、各積分信号IΣW
(t)、QΣW(t)、IΣpn(t)、QΣpn
(t)の積和をとることによって復調データを生成す
る。
【0065】また、周波数誤差検出部313は、ディジ
タルの各ベースバンド信号I(t)、Q(t)から、基
地局と移動機とのキャリア周波数の位相差を検出し、そ
の位相差をキャンセルする制御値を用いて周波数シンセ
サイザ部304の周波数を所定値に調整する。
【0066】受信AGC制御部314は、ディジタルの
各ベースバンド信号I(t)、Q(t)を時間平均して
受信信号レベル(平均受信信号レベル)を計算し、これ
を一定に保つための受信AGC制御値を周波数変換部3
02へ出力すると共に、平均受信信号レベルをレベル交
差回数計算部115へ出力する。
【0067】レベル交差回数計算部115は、平均受信
信号レベルをさらに長時間平均し、短時間の平均受信信
号レベルが長時間の平均受信信号レベルを上向きに交差
する回数(レベル交差回数)を一定時間カウントする。
このカウントによりドップラー周波数を示すカウント値
が得られ、基準信号相関積分制御部116へ出力され
る。
【0068】基準信号相関積分制御部116は、そのド
ップラー周波数を示すカウント値を元に、基準信号相関
積分部311の処理の制御を行う。
【0069】ここで、従来例で説明したように、ドップ
ラー周波数が低いと、キャリア周波数の位相差に殆ど影
響しないので、基準信号相関積分出力が殆ど変化せず、
基準信号相関積分部311における積分処理は行わなく
てもよいことが分かっている。
【0070】つまり、ドップラー周波数を示すカウント
値が、基地局と移動機とのキャリア周波数の位相差の変
化に影響しない値で有れば、基準信号相関積分制御部1
16は、基準信号相関積分部311の処理を禁止する制
御を行う。
【0071】禁止制御が行われた場合、基準信号相関積
分部311は、積和部312へ以前の基準信号相関積分
値(積分信号)IΣpn(t)、QΣpn(t)を出力
し、積和部312は、その値を用いて復調データを生成
する。
【0072】例えば、レベル交差回数計算部115がド
ップラー周波数を4Hzと判定し(キャリア周波数が9
00MHzであれば約5Km/hに相当)、情報シンボ
ルレートを19.2Kbpsとすると、この間に基地局
キャリアに対する移動機キャリアの位相は0.0013
rad変動する。
【0073】これは、上記した積分信号IΣw(t)、
QΣw(t)、IΣpn(t)、QΣpn(t)に含ま
れる位相差量(cosφ−sinφ)が0.01dB変
動することに対応する。基準信号相関積分制御部116
が、位相差量(cosφ−sinφ)を0.5dBまで
に抑えて、基準信号相関積分部311の処理の制御を行
うとすると、ドップラー周波数4Hzでは40シンボル
程度に一度基準信号相関積分処理を許可すればよいこと
になる。
【0074】このように、実施の形態1によれば、レベ
ル交差回数計算部115で、短時間の平均受信信号レベ
ルが長時間の平均受信信号レベルを交差する回数を計数
して、言い換えれば受信信号が平均受信信号レベルを交
差する回数を計数して、ドップラー周波数を求め、基準
信号相関積分制御部116が、そのドップラー周波数を
元に、基準信号相関積分部311の処理の制御を行うよ
うにしたので、基準信号相関積分部311の余計な処理
動作による消費電力を低減することができる。
【0075】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2の符号分割多元接続方式を用いた移動無線端末装
置のブロック図を示す。但し、この図2において図1の
実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。また、図2において図1に示
した信号の符号は省略してある。
【0076】本実施の形態2の特徴は、実施の形態1で
説明した基準信号相関積分制御部116と周波数誤差検
出部313との間に、周波数広がり幅測定部215を接
続した点にある。
【0077】周波数誤差検出部313は、基地局と移動
機とのキャリア周波数の位相差を検出するが、そのキャ
リア周波数の位相差は、移動機が停止している状態では
純粋に基地局と移動機のキャリア周波数の位相差を示
す。しかし、移動機が移動している状態ではフェージン
グの影響によりドップラー周波数だけ広がりをもって分
布することが知られている。
【0078】周波数広がり幅測定部215は、周波数誤
差検出部313で検出されたキャリア周波数の位相差の
絶対値を数段階に分けて測定し、キャリア周波数の広が
り幅を求め、この求められたキャリア周波数の広がり幅
の絶対値をドップラー周波数として基準信号相関積分制
御部116へ出力する。なお、キャリア周波数の位相差
を検出する機能を、周波数広がり幅測定部215に設け
てもよい。
【0079】ここで、キャリア周波数の広がり幅の絶対
値がドップラー周波数となる理由を説明する。ドップラ
ー周波数は、ドップラー効果により引き起こされる現象
である。周知のように、ドップラー効果は、よく例とし
て音で説明されるが、移動している物体から音を出し、
これを止まっている人が聞くときに、移動している物体
が近づいてくる場合は、本当の音より高音で聞こえ、遠
ざかるときは低音で聞こえる。
【0080】高音ということは周波数が高いほうにず
れ、低音とは周波数が低いほうにずれたことになる。ド
ップラー周波数も、移動したときに、移動速度/信号波
長から計算される周波数だけ、伝送信号に対して周波数
ずれを起こす。この現象が、基地局から移動機に届く信
号の全て(直接届く信号やある物体に反射して届く信
号)に独立にかかるので、受信信号の周波数は、最大ド
ップラー周波数まで広がった周波数スペクトラムになる
からである。
【0081】基準信号相関積分制御部116は、そのド
ップラー周波数を示す絶対値を元に、実施の形態1で説
明したと同様に基準信号相関積分部311の処理の制御
を行う。
【0082】このように、実施の形態2によれば、周波
数広がり幅測定部215が、周波数誤差検出部313で
検出されたキャリア周波数の位相差から、キャリア周波
数の広がり幅の絶対値を測定することによってドップラ
ー周波数を求め、基準信号相関積分制御部116が、そ
のドップラー周波数を元に、基準信号相関積分部311
の処理の制御を行うようにしたので、基準信号相関積分
部311の余計な処理動作による消費電力を低減するこ
とができる。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、レベル
交差回数計算手段で求められたドップラー周波数に応じ
て、基準信号相関積分制御手段が、基準信号相関積分手
段の処理の制御を行うので、基準信号相関積分手段の消
費電力を従来常時動作していた時よりも低減させること
ができる。従って、移動無線端末装置の消費電力を低減
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る符号分割多元接続
方式を用いた移動無線端末装置のブロック構成図
【図2】本発明の実施の形態2に係る符号分割多元接続
方式を用いた移動無線端末装置のブロック構成図
【図3】従来の符号分割多元接続方式を用いた移動無線
端末装置のブロック構成図
【図4】フェージングによる電力スペクトル分布図
【符号の説明】
115 レベル交差回数計算部 116 基準信号相関積分制御部 215 周波数広がり幅測定部 306 基準信号相関部 311 基準信号相関積分部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号と基準信号との相関を求めて相
    関データを得る基準信号相関手段と、前記相関データを
    積分する基準信号相関積分手段と、前記受信信号が平均
    受信信号レベルを交差する回数を計数してフェージング
    によるドップラー周波数を求めるレベル交差回数計算手
    段と、前記ドップラー周波数に応じて前記基準信号相関
    積分手段の動作を制御する基準信号相関積分制御手段
    と、を具備することを特徴とする符号分割多元接続方式
    を用いた移動無線端末装置。
  2. 【請求項2】 受信信号と基準信号との相関を求めて相
    関データを得る基準信号相関手段と、前記相関データを
    積分する基準信号相関積分手段と、キャリア周波数の位
    相差からキャリア周波数の広がり幅を測定することによ
    りドップラー周波数を求める周波数広がり幅測定手段
    と、前記ドップラー周波数に応じて前記基準信号相関積
    分手段の動作を制御する基準信号相関積分制御手段と、
    を具備することを特徴とする符号分割多元接続方式を用
    いた移動無線端末装置。
  3. 【請求項3】 基準信号相関積分手段は、基準信号相関
    積分制御手段により動作が禁止された際に、禁止前の動
    作時に得られた積分データを出力することを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の符号分割多元接続方式を用
    いた移動無線端末装置。
  4. 【請求項4】 基準信号相関積分制御手段は、ドップラ
    ー周波数が基地局送信信号と受信信号とのキャリア周波
    数の位相差の変化に影響しない周波数であるときに、基
    準信号相関積分手段の動作を禁止することを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の符号分割多元
    接続方式を用いた移動無線端末装置。
  5. 【請求項5】 受信信号が平均受信電力を交差する回数
    を計算してドップラー周波数を求め、このドップラー周
    波数に応じて基準信号との相関データに対する積分処理
    を制御することを特徴とする符号分割多元接続方式を用
    いた移動無線通信方法。
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