JPH1111285A - 液圧ブレーキ装置 - Google Patents

液圧ブレーキ装置

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JPH1111285A
JPH1111285A JP9164593A JP16459397A JPH1111285A JP H1111285 A JPH1111285 A JP H1111285A JP 9164593 A JP9164593 A JP 9164593A JP 16459397 A JP16459397 A JP 16459397A JP H1111285 A JPH1111285 A JP H1111285A
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JP
Japan
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brake
pump
reservoir
master cylinder
hydraulic
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JP9164593A
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English (en)
Inventor
Masakuni Suzuki
雅邦 鈴木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ABS制御を実行する機能を有す
る液圧ブレーキ装置に関し、ABS制御の終了後、車両
の停止時に、リザーバからマスタシリンダへブレーキフ
ルードを汲み上げるポンプの運転音により車両の静粛性
が損なわれるのを防止することを目的とする。 【解決手段】 ABS制御中、ホイルシリンダ52、5
4から補助リザーバ60へ流出したブレーキフルードは
ポンプ62によりマスタシリンダ16へ回収される。補
助リザーバ60に貯留されたブレーキフルードにはスプ
リング70により所定の液圧が発生する。ABS制御の
終了後、車両の停止直前にポンプ62が停止状態とされ
る。補助リザーバ60に残留したブレーキフルードは、
ブレーキペダル10の踏み込みが解除された状態で、電
磁三方弁24が所定期間オン状態とされることによりマ
スタシリンダ16へ回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧ブレーキ装置
に係り、特に、ABS制御やVSC制御など、ホイルシ
リンダからリザーバへブレーキフルードを流出させるこ
とによりホイルシリンダ圧を減圧させるブレーキ制御を
実行する機能を有する液圧ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アンチロックブレーキ制御
(以下、ABS制御と称す)を実行する機能を有する液
圧ブレーキ装置が広く用いられている。ABS制御によ
れば、車両のスリップ率に応じてホイルシリンダ圧の増
圧、減圧、及び保持が切り替えられることで、車輪のロ
ックが防止される。一般に、ABS制御におけるホイル
シリンダ圧の増圧は、マスタシリンダからホイルシリン
ダへブレーキフルードを供給することにより実現され
る。また、ABS制御におけるホイルシリンダ圧の減圧
は、ホイルシリンダ内のブレーキフルードをリザーバへ
流出させることにより実現される。従って、ABS制御
を実行する機能を有する液圧ブレーキ装置においては、
ABS制御の実行に伴ってマスタシリンダ内のブレーキ
フルードが減少するのを防止するために、ホイルシリン
ダからリザーバへ流出したブレーキフルードをマスタシ
リンダ側へ回収するポンプが設けられる。
【0003】ABS制御が終了した時点では、リザーバ
には、ホイルシリンダ圧の最後の減圧時に流入したフル
ードが残留している。このため、ABS制御の終了と同
時にポンプを停止させることとすると、ABS制御が実
行される毎に、リザーバに貯留されるフルード量が増加
する。この場合、リザーバが満杯となるまでABS制御
が繰り返されると、以後、ホイルシリンダ圧を減圧させ
ることができなくなってしまう。
【0004】かかる不都合を回避するため、例えば、特
開昭60−261757号に開示される液圧ブレーキ装
置においては、ABS制御が終了し、更に、車両が停止
した後、所定期間が経過して、ポンプによってリザーバ
内のブレーキフルードが完全に回収されたと判断される
まで、ポンプの運転状態を維持することとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポンプの運
転中には、大きな運転音が発生する。一方、停車中は、
走行音が存在しないため、車内は比較的静粛な状態にな
っている。このため、上記従来の液圧ブレーキ装置の如
く、車両の停止後もポンプの運転状態が維持されると、
ポンプの運転音により車両の静粛性が損なわれてしま
う。
【0006】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ABS制御などの、ホイルシリンダからリザー
バへブレーキフルードを流出させることによりホイルシ
リンダ圧の減圧を実現するブレーキ制御が終了した後、
車両の停止時に、リザーバからマスタシリンダへブレー
キフルードを汲み上げるポンプの運転音に起因して車両
の静粛性が損なわれるのを防止することが可能な液圧ブ
レーキ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、貯留するブレーキフルードに所定の液
圧を発生させるリザーバと、マスタシリンダと前記リザ
ーバとの間の連通と遮断とを切り替える切替手段と、所
定条件成立時に、ホイルシリンダ内のブレーキフルード
が前記リザーバへ流出する減圧モードを適宜実現するブ
レーキ制御を実行するブレーキ制御手段と、前記ブレー
キ制御の実行中に前記リザーバへ流出したブレーキフル
ードをマスタシリンダ側へ汲み上げるポンプとを備える
液圧ブレーキ装置において、前記ブレーキ制御の終了
後、車両の停止直前に、前記ポンプの運転を停止させる
ポンプ停止手段と、前記ポンプ停止手段が前記ポンプを
停止させた後、ブレーキペダルの踏み込みが解除された
状態で、所定期間、前記切替手段により前記リザーバと
マスタシリンダとを連通させるフルード回収手段とを備
えた液圧ブレーキ装置により達成される。
【0008】本発明において、フレーキ制御中にリザー
バへ流出したブレーキフルードはポンプによりマスタシ
リンダ側へ汲み上げられる。ポンプ停止手段は、ブレー
キ制御の終了後、車両の停止直前に、ポンプの運転を停
止させる。このため、ポンプの運転が停止された時点
で、リザーバにブレーキフルードが残留している可能性
がある。フルード回収手段は、ポンプの停止後、ブレー
キペダルの踏み込みが解除された状態で、所定期間、リ
ザーバとマスタシリンダとを連通させる。ブレーキペダ
ルの踏み込みが解除された状態では、マスタシリンダ圧
は大気圧に等しい液圧となっている。一方、リザーバに
貯留されたブレーキフルードには所定の液圧が発生して
いる。従って、ブレーキペダルの踏み込みが解除された
状態で、所定期間、リザーバとマスタシリンダとが連通
されると、リザーバに残留したブレーキフルードはマス
タシリンダへ流出する。このように、本発明によれば、
ブレーキ制御の終了後、車両の停止前にポンプの運転が
停止されても、リザーバに残留したブレーキフルードは
全てマスタシリンダに回収される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例であ
る液圧ブレーキ装置のシステム構成図を示す。本実施例
の液圧ブレーキ装置は、図示しない電子制御ユニット
(以下、ECUと称す)により制御される。なお、図1
には、左前輪FL及び右後輪RRのブレーキ機構を実現
する構成要素が示されている。
【0010】図1に示すブレーキ装置は、ブレーキペダ
ル10を備えている。ブレーキペダル10は、ブレーキ
ブースタ12の作動軸14に連結されている。ブレーキ
ブースタ12にはマスタシリンダ16が固定されてい
る。マスタシリンダ16は、その内部に液圧室を備えて
いる。マスタシリンダ16の液圧室には、ブレーキペダ
ル10に付与されたブレーキ踏力に対して所定の倍力比
を有するマスタシリンダ圧PM/C が発生する。
【0011】マスタシリンダ16の上部にはリザーバタ
ンク18が配設されている。リザーバタンク18の内部
には、所定量のブレーキフルードが貯留されている。ブ
レーキペダルの踏み込みが解除されている場合、マスタ
シリンダ16の液圧室とリザーバタンク18とは連通し
た状態となる。マスタシリンダ16の液圧室には、液圧
通路20が接続されている。液圧通路20には、油圧セ
ンサ22が連通している。油圧センサ22の出力信号は
ECUに供給されている。ECUは油圧センサ22の出
力信号に基づいてマスタシリンダ圧PM/C を検出する。
【0012】液圧通路20には、また、電磁三方弁24
が連通している。電磁三方弁24は、第1ポート26、
第2ポート28、及び第3ポート30を備える2位置3
方の電磁弁である。第1ポート26は液圧通路20に連
通している。第2ポート28は液圧通路40及び41に
連通している。また、第3ポート30は液圧通路42に
連通している。電磁三方弁24は、ECUから駆動信号
が供給されない状態、すなわち、オフ状態では、第1ポ
ート26と第2ポート28とを導通させ、かつ、第3ポ
ート30を閉塞した状態を実現し、一方、ECUから駆
動信号が供給された状態、すなわち、オン状態では、第
1ポート26と第3ポート30とを導通させ、かつ、第
2ポート28を閉塞した状態を実現する。
【0013】液圧通路20と液圧通路40との間には、
電磁三方弁24と並列に、逆止弁32、及びリリーフ弁
34が配設されている。逆止弁32は、液圧通路20側
から液圧通路40側へ向かう流体の流れのみを許容する
一方向弁である。また、リリーフ弁34は、液圧通路4
0側の液圧が液圧通路20側の液圧に比して所定値以上
高圧となった場合にのみ開弁する弁機構である。
【0014】液圧通路40には、保持ソレノイド44、
46、及び逆止弁48、50が連通している。保持ソレ
ノイド44、46はECUから駆動信号が供給されるこ
とにより閉弁状態となる2位置の電磁弁である。保持ソ
レノイド44及び逆止弁48は右後輪RRのホイルシリ
ンダ52に連通している。逆止弁48は、ホイルシリン
ダ52側から液圧通路40側へ向かう流体の流れのみを
許容する一方向弁である。また、保持ソレノイド46及
び逆止弁50は左前輪FLのホイルシリンダ54に連通
している。逆止弁50は、ホイルシリンダ54側から液
圧通路40側へ向かう流体の流れのみを許容する一方向
弁である。
【0015】ホイルシリンダ52及び54には、それぞ
れ、減圧ソレノイド56及び58が連通している。減圧
ソレノイド56、58は、ECUから駆動信号が供給さ
れることにより開弁状態となる2位置の電磁弁である。
減圧ソレノイド56、58は、共に、補助リザーバ60
に連通している。補助リザーバ60には、ポンプ62の
吸入側が連通している。
【0016】ポンプ62は、ポンプ機構64と、ポンプ
機構64の吸入側及び吐出側にそれぞれ設けられた逆止
弁64及び65とを備えている。逆止弁65は、補助リ
ザーバ60側からポンプ機構64側へ向かう流体の流れ
のみを許容する一方向弁である。また、逆止弁66は、
ポンプ機構64側から液圧通路41側へ向かう流体の流
れのみを許容する一方向弁である。ポンプ機構64はポ
ンプモータ67に駆動信号が付与されることにより作動
し、補助リザーバ60側から液圧通路40側へブレーキ
フルードを汲み上げる。
【0017】補助リザーバ60の内部には、ピストン6
8及びスプリング70が配設されている。ピストン68
はスプリング70によって補助リザーバ60の容積が減
少する向きに付勢されている。このため、補助リザーバ
60に貯留されたブレーキフルードには所定の液圧が発
生する。補助リザーバ60には、液圧通路42に連通す
るリザーバポート72が設けられている。リザーバポー
ト72の内部には、ボール弁74と押圧軸76とが配設
されている。また、リザーバポート72には、ボール弁
74の弁座として機能するシート部78が設けられてい
る。押圧軸76の両端は、それぞれ、ピストン68及び
ボール弁74に当接している。
【0018】補助リザーバ60の内部にブレーキフルー
ドが流入していない場合は、ピストン68は図1中最上
端位置(以下、原位置と称す)に位置する。補助リザー
バ60の内部には、ピストン68が原位置に位置する場
合に、液圧通路42と減圧ソレノイド56、58及びポ
ンプ62の吸入側との導通状態を確保する液圧経路が確
保されている。
【0019】ピストン68が原位置に位置する場合は、
ボール弁74はシート部78から離座する。ボール弁7
4とシート部78との間に形成されるクリアランスは、
補助リザーバ60に貯留されるブレーキフルードの量が
増加するにつれて、すなわち、ピストン68の変位量が
増加するにつれて減少する。そして、補助リザーバ60
に貯留されるブレーキフルードの量が所定値を達した時
点で、ボール弁74はシート部78に着座する。ボール
弁74がシート部78に着座した状態では、液圧通路4
2から補助リザーバ60へのブレーキフルードの流入は
阻止される。
【0020】図1に示す液圧ブレーキ装置は、通常のブ
レーキ装置としての機能(以下、通常ブレーキ機能と称
す)、ブレーキ操作中に車輪に過大なスリップ率が発生
するのを防止するABS機能、及び、運転者によって緊
急ブレーキ操作が実行された際に、通常時に比して大き
な制動力を発生させるブレーキアシスト機能(以下、B
A機能と称す)を実現する。
【0021】通常ブレーキ機能は、図1に示す如く、電
磁三方弁24をオフ状態とし、保持ソレノイド44、4
6を開弁状態とし、減圧ソレノイド56、58を閉弁状
態とし、かつ、ポンプ62を停止状態とすることで実現
される。以下、この状態を通常ブレーキ状態と称す。通
常ブレーキ状態が実現されると、マスタシリンダ16と
ホイルシリンダ52、54とが導通状態となる。この場
合、ホイルシリンダ52、54のホイルシリンダ圧P
W/C はマスタシリンダ圧PM/C に等しい液圧に制御され
る。従って、通常ブレーキ状態が実現されている場合
は、車両に発生する制動力はブレーキ踏力に応じた大き
さに制御される。
【0022】ABS機能は、ブレーキペダル10が踏み
込まれている状況下で、電磁三方弁24をオフ状態と
し、ポンプ62を運転状態とし、かつ、保持ソレノイド
44、46、及び、減圧ソレノイド56、58を適宜開
閉させることにより実現される。以下、この状態をAB
S状態と称す。ブレーキペダル10が踏み込まれている
状況下で、電磁三方弁24がオフ状態とされると、液圧
通路40にはマスタシリンダ圧PM/C が導かれる。液圧
通路40にマスタシリンダ圧PM/C が導かれている場合
に、保持ソレノイド44が開弁状態とされると共に減圧
ソレノイド56が閉弁状態とされると(図1に示す状
態)、ホイルシリンダ52とマスタシリンダ16とは導
通状態となる。すなわち、ホイルシリンダ圧PW/C はマ
スタシリンダ圧PM/C に向けて増圧される。この状態
を、以下、増圧モードと称す。また、保持ソレノイド4
4及び減圧ソレノイド56が共に閉弁状態とされると、
ホイルシリンダ圧PM/C は保持される。この状態を、以
下、保持モードと称す。更に、保持ソレノイド44が閉
弁状態とされると共に減圧ソレノイド52が開弁状態と
されると、ホイルシリンダ52と補助リザーバ60とが
導通状態となる。この場合、ホイルシリンダ52内のブ
レーキフルードが補助リザーバ60へ向けて流出するこ
とで、ホイルシリンダ圧は減圧される。この状態を、以
下、減圧モードと称す。
【0023】同様に、ホイルシリンダ54についても、
保持ソレノイド46及び減圧ソレノイド58を適宜開閉
することで、増圧モード、保持モード、及び減圧モード
を実現することができる。本実施例の液圧ブレーキ装置
において、車輪のスリップ率が所定値を越えないよう
に、上記した増圧モード、保持モード、及び減圧モード
が適宜実現される。このため、ABS制御が開始される
と、車輪RR,FLのロック傾向が収束される。
【0024】上述の如く、ABS制御の実行時には、ポ
ンプ62が運転状態とされる。このため、減圧モードに
おいて補助リザーバ60に流入したブレーキフルード
は、ポンプ62により汲み上げられてマスタシリンダ1
6側へ回収される。従って、ABS状態において、マス
タシリンダ16内のブレーキフルードの量が減少するこ
とが防止される。
【0025】BA機能は、ブレーキペダル10が所定値
を越える操作速度で踏み込まれた場合に、電磁三方弁2
4をオン状態とし、保持ソレノイド44、46を開弁状
態とし、減圧ソレノイド56、58を閉弁状態とし、か
つ、ポンプ62を運転状態とすることで実現される。こ
の状態を、以下、BA状態と称す。また、BA状態を実
現するための制御を、以下、BA制御と称する。
【0026】ブレーキペダル10が踏み込まれている状
況下で電磁三方弁24がオン状態とされると、マスタシ
リンダ16と補助リザーバ60とが導通状態となる。マ
スタシリンダ16と補助リザーバ60とが導通状態とな
ると、その後、ボール弁74がシート部78に着座する
まで、ブレーキフルードがマスタシリンダ16から補助
リザーバ60へ流入する。そして、補助リザーバ60に
流入したブレーキフルードは、ポンプ62により汲み上
げられて液圧通路40へ供給される。このため、BA制
御が開始されると、液圧通路40には、ポンプ62を液
圧源として高圧のブレーキフルードが導かれる。
【0027】BA制御の実行中に液圧通路40に導かれ
た高圧のブレーキフルードは、保持ソレノイド44、4
6を介して、それぞれ、ホイルシリンダ52、54に導
かれる。このため、BA制御が開始されると、ホイルシ
リンダ圧は速やかにマスタシリンダ圧に比して高い液圧
へ上昇する。このように、BA制御によれば、緊急ブレ
ーキ操作が開始された後、制動力を速やかに立ち上げる
ことができる。
【0028】なお、BA制御の実行中においても、車輪
のスリップ率が所定値を越えると上記ABS制御が実行
される。この場合、増圧モードは、ポンプ62を液圧源
としてホイルシリンダ圧を増圧させることにより実現さ
れる。上述の如く、本実施例の液圧ブレーキ装置におい
て、ポンプ62は、ABS制御の実行中に減圧モードで
補助リザーバ60に流入したブレーキフルードをマスタ
シリンダ16へ回収する役割を有している。ABS制御
が終了した後、補助リザーバ60にブレーキフルードが
残留すると、ABS制御が実行される毎に補助リザーバ
60に貯留されるブレーキフルードの量が増加し、補助
リザーバ60はやがて満杯になる。補助リザーバ60が
満杯になると、ホイルシリンダ52、54から補助リザ
ーバ60へブレーキフルードが流出することができず、
ホイルシリンダ圧PW/C の減圧が行なわれなくなってし
まう。かかる不都合を回避するために、ABS制御の終
了後、補助リザーバ60に残留したブレーキフルードを
完全にマスタシリンダ16へ回収する必要がある。
【0029】この場合、ABS制御の終了後、補助リザ
ーバ60に貯留されるブレーキフルード量がゼロになる
までポンプ62の運転状態を維持することとすれば、補
助リザーバ60内のブレーキフルードを全てマスタシリ
ンダ16へ回収することができる。しかしながら、通
常、ABS制御が実行された後、車両は停止する。この
ため、補助リザーバ60内のブレーキフルードを全てポ
ンプ62を用いて回収することとすると、車両の停止後
もポンプ62が運転を続ける場合がある。車両の停止状
態においてポンプ62の運転状態が維持されると、その
運転音により車両の静粛性が損なわれてしまう。
【0030】これに対して、本実施例の液圧ブレーキ装
置は、車両の停止前にポンプ62の運転を停止させつ
つ、ABS制御の終了後に補助リザーバ60に残留した
ブレーキフルードを完全に回収し得ることで、車両の静
粛性を確保することができる点に特徴を有している。上
述の如く、本実施例において、補助リザーバ60のピス
トン68がスプリング70により付勢されていること
で、補助リザーバ60に収容されたブレーキフルードの
液圧は大気圧に比して高圧となっている。一方、ブレー
キペダル10が踏み込まれていない状態では、マスタシ
リンダ圧PM/C は大気圧に等しい液圧となっている。と
ころで、電磁三方弁24がオン状態とされると、マスタ
シリンダ16と補助リザーバ60とが連通する。従っ
て、ブレーキペダルが踏み込みが解除された状態で、電
磁三方弁24をオン状態とされると、ポンプ60が運転
状態とされることなく、補助リザーバ60内のブレーキ
フルードはマスタシリンダ16へ流出する。
【0031】そこで、本実施例においては、ABS制御
の終了後、車両が停止直前の状態となった時点でポンプ
62を停止させる。そして、車両停止後、ブレーキペダ
ル10の踏み込みが解除された時点で、電磁三方弁24
をオン状態とすることで、補助リザーバ60に残留した
ブレーキフルードをマスタシリンダ16に回収すること
としている。従って、本実施例の液圧ブレーキ装置によ
れば、車両が停止する前にポンプ62の運転が停止され
ることで、ポンプ62の運転音によって車両の静粛性が
損なわれることが防止される。
【0032】本実施例の液圧ブレーキ装置が有する上記
機能は、ECUが所定のルーチンを実行することにより
実現される。以下、本実施例においてECUが実行する
ルーチンの内容について説明する。図2は、本実施例に
おいてECUが実行するルーチンのフローチャートであ
る。図2に示すルーチンが起動されると、先ず、ステッ
プ100の処理が実行される。ステップ100では、A
BS制御開始許可条件が成立するか否かが判別される。
かかる判別は、例えば、車輪のスリップ率が所定値を越
えたか否か等に基づいて行なわれる。その結果、ABS
制御開始許可条件が不成立ならば、以後、何ら処理が実
行されることなく今回のルーチンは終了される。一方、
ステップ100においてABS制御開始許可条件が成立
するならば、次に、ステップ102の処理が実行され
る。
【0033】ステップ102では、ABS制御を実現す
るための処理が行なわれる。かかる処理は、上述の如
く、ポンプ62を運転状態とすると共に、車輪のスリッ
プ率に応じて、保持ソレノイド44、46及び減圧ソレ
ノイド56、58を適宜開閉することにより行なわれ
る。ステップ102の処理が終了すると、次に、ステッ
プ104の処理が実行される。
【0034】ステップ104では、ABS制御終了許可
条件が成立するか否かが判別される。かかる判別は、例
えば、ブレーキペダル10の踏み込みが解除されたか否
か、及び、車速Vが所定速度を下回ったか否か等に基づ
いて行なわれる。その結果、ABS制御終了許可条件が
不成立であるならば、再びステップ102の処理が実行
される。従って、ABS制御はABS制御終了許可条件
が成立するまで実行される。一方、ステップ104にお
いてABS制御終了許可条件が成立するならば、ステッ
プ106以降において、ABS制御を終了させるための
処理が実行される。
【0035】ステップ106では、保持ソレノイド4
4、46、減圧ソレノイド56、58、及び電磁三方弁
24を全てオフ状態とするための処理が実行される。ス
テップ106の処理が終了されると、続くステップ10
8において、時間カウンタtがゼロに初期化された後、
次に、ステップ110の処理が実行される。ステップ1
10では、推定車体速Vが所定速度V0 未満であるか否
かが判別される。ここで、推定車体速Vは、各車輪の回
転速度に基づいて推定された車体速度である。また、所
定速度V0 は、車両が停止直前の状態にあるか否かを判
別するためのしきい値である。
【0036】ステップ110においてV<V0 が成立す
るならば、車両は停止直前の状態にあり、従って、車両
の停止前にABS制御が再び実行されることはないと判
断される。この場合、次にステップ112において、ポ
ンプモータ67をオフ状態とするための処理、すなわ
ち、ポンプ62の運転を停止させるための処理が実行さ
れる。一方、ステップ110においてV<V0 が不成立
ならば、次にステップ114において、時間カウンタt
がインクリメントされた後、ステップ116において、
時間カウンタtを所定値αを上回ったか否かが判別され
る。
【0037】ステップ116においてt>αが不成立な
らば、再びステップ110の処理が実行される。従っ
て、ステップ112におけるポンプモータ67の運転が
停止させるための処理は、ABS制御が終了した後、所
定期間α以内に、推定車体速Vが所定速度V0 を下回っ
た場合に実行される。一方、ステップ116においてt
>αが成立するならば、ABS制御が終了した後、所定
期間αが経過しても推定車速Vが所定速度V0 を下回ら
ないことになる。この場合は、車両が停止する前に再び
ABS制御が開始される可能性があると判断されて、次
に、ステップ118の処理が実行される。
【0038】ステップ118では、時間カウンタtがゼ
ロに初期化される。ステップ118の処理が終了される
と、次にステップ120において、時間カウンタtがイ
ンクリメントされ、続くステップ122において、時間
カウンタtが所定値βを上回ったか否かが判別される。
その結果、t>βが不成立ならば、再びステップ120
の処理が実行される。一方、ステップ122においてt
>βが成立するならば、次にステップ124において、
ポンプモータ67をオフするための処理、すなわち、ポ
ンプ62の運転を停止するための処理が実行された後、
今回のルーチンは終了される。
【0039】ここで、所定値βは、ABS制御が終了し
た時点で補助リザーバ60に残留しているブレーキフル
ードを、ポンプ62によってマスタシリンダ16へ回収
するのに十分な時間が経過するように設定された値であ
る。従って、ステップ1189至124の処理が実行さ
れることで、補助リザーバ60内のブレーキフルードが
ポンプ62によってマスタシリンダ16へ完全に回収さ
れた後、ポンプ62の運転が停止される。
【0040】一方、上記ステップ110において肯定判
別され、続くステップ112においてポンプ62の運転
が停止された場合は、次に、ステップ126の処理が実
行される。ステップ126では、時間カウンタtがゼロ
に初期化される。ステップ126の処理が終了される
と、次にステップ128の処理が実行される。ステップ
128では、ストップランプスイッチがオフ状態である
か否かが判別される。ストップランプスイッチは、ブレ
ーキペダル10が踏み込まれた状態でオン状態となり、
ブレーキペダル10の踏み込まれていない状態でオン状
態となるスイッチである。従って、ステップ128にお
いて肯定判別されたならば、ブレーキペダル10の踏み
込みが解除されたと判断される。この場合、次にステッ
プ129の処理が実行される。
【0041】ステップ129では、推定車体速Vがゼロ
であるか否かが判別される。その結果、V=0が成立す
るならば、次にステップ130において、電磁三方弁2
4を所定期間T0 の間、オン状態とするための処理が実
行される。上述の如く、ブレーキペダルの踏み込みが解
除された状態で電磁三方弁24がオン状態とされると、
補助リザーバ60内のブレーキフルードはマスタシリン
ダ16へ流出する。また、所定期間T0 は、ABS制御
が終了した時点で補助リザーバ60に残留するブレーキ
フルードを、全て、電磁三方弁24を介してマスタシリ
ンダ16へ流出させるにの十分な期間となるように設定
される。従って、ステップ130の処理が実行されるこ
とで、ABS制御の終了時に補助リザーバ60に残留し
たブレーキフルードは全てマスタシリンダ16へ回収さ
れる。
【0042】一方、ステップ128又は129において
否定判別された場合は、次に、ステップ132において
時間カウンタtがインクリメントされ、続くステップ1
34において、時間カウンタtが所定値γを上回ったか
否かが判別される。その結果、t>γが不成立ならば、
再びステップ128の処理が実行される。従って、ステ
ップ130における、電磁三方弁24を所定期間オン状
態とするための処理は、ポンプ62の運転が停止された
後、所定期間γ内に、ブレーキペダル10の踏み込みが
解除され、かつ、車両が停止した場合に実行される。
【0043】一方、ステップ134においてt>γが成
立する場合、ポンプ62の運転が停止された後、所定期
間γが経過しても、ブレーキペダル10の踏み込みが解
除されず、又は、車両が停止しないことになる。ブレー
キペダル10の踏み込みが解除されない場合は、ブレー
キペダル10とアクセルペダルが両踏みされることによ
り車両が加速され、再びABS制御が開始される可能性
がある。従って、この場合、ブレーキペダル10の踏み
込みの解除を待つことなく今回のルーチンを終了して、
次のABS制御の開始に備える必要があると判断され
る。
【0044】また、ブレーキペダル10の踏み込みが解
除されても車両が停止しない場合は、再び、ブレーキペ
ダル10が踏み込まれる可能性がある。車両が停止する
前に、ステップ130において電磁三方弁24がオン状
態とされた状況下でブレーキペダル10が踏み込まれた
場合、マスタシリンダ16から補助リザーバ60へブレ
ーキフルードが流出するため、ホイルシリンダ圧PW/C
を速やかに増圧させることができない。従って、車両が
停止していない場合は、電磁三方弁24をオン状態とす
べきではないと判断される。
【0045】このため、ステップ134においてt>γ
が成立する場合には、次にステップ136において、ポ
ンプモータ67がオンされることにより、ポンプ62が
再び始動され、次に、ステップ118乃至124の処理
が実行されることで、補助リザーバ60に残留したブレ
ーキフルードがポンプ60により全てマスタシリンダ1
6へ回収された後、今回のルーチンは終了される。
【0046】なお、上記ステップ128においては、ス
トップランプスイッチのオン・オフ状態に基づいて、ブ
レーキペダル10が踏み込まれているか否かを判別する
ことしたが、マスタシリンダ圧PM/C に基づいて同様の
判別を行なってもよい。上述の如く、本実施例によれ
ば、車両の停止前にポンプ62の運転を停止しつつ、A
BS制御の終了時に補助リザーバ60に残留したブレー
キフルードを全てマスタシリンダ16へ回収することが
できる。従って、本実施例の液圧ブレーキ装置によれ
ば、車両の停止後に、ポンプ62の運転音によって静粛
性が損なわれるのを防止することができる。また、ポン
プ62の運転時間が短縮されることで、バッテリーの消
耗を抑制することができる。
【0047】次に、図3を参照して本発明の第2実施例
について説明する。図3は、本実施例の液圧ブレーキ装
置のシステム構成図である。本実施例の液圧ブレーキ装
置は、上記図1に示す液圧ブレーキ装置において、第2
補助リザーバ150を追加した構成を有している。図3
に示す如く、第2補助リザーバ150は、液圧通路20
に連通している。第2補助リザーバ150の内部には、
ピストン152とスプリング154とが配設されてい
る。ピストン152は、スプリング154によって、第
2補助リザーバ150の容積を増大させる向きに付勢さ
れている。第2補助リザーバ150の内部には、その容
積と等量のブレーキフルードが貯留されている。
【0048】なお、油圧センサ22、第2補助リザーバ
150、電磁三方弁24、及びその下流側の各構成部品
は、一体の油圧ユニット内に組み込まれている。そし
て、この油圧ユニットとマスリンダ16とが、液圧通路
20に相当するブレーキ配管によって接続されること
で、液圧ブレーキ装置が構成されている。すなわち、第
2補助リザーバ150は液圧通路20の油圧ユニット側
の部位に配設されている。
【0049】本実施例の液圧ブレーキ装置は、上記第1
実施例の液圧ブレーキ装置と同様に、通常ブレーキ機
能、ABS機能、及びBA機能を有していると共に、第
2補助リザーバ150を備えることで、車両姿勢制御
(以下、VSCと称す)を実行する機能(以下、VSC
機能と称す)をも有している。VSC機能は、車両に所
定の挙動が現れた場合に、電磁三方弁24をオン状態と
し、ポンプ62を作動状態とし、かつ、ABS機能を実
現する場合と同様に、増圧モード、保持モード、及び減
圧モードを適宜実現して、各車輪に適当な制動力を発生
させることにより実現される。以下、この状態をVSC
状態と称する。ただし、VSC制御における増圧モード
は、ポンプ62を液圧源としてホイルシリンダ圧PW/C
を増圧させることにより実現される。
【0050】本実施例のシステムにおいて、VSC状態
が実現されると、ブレーキペダル10が踏み込まれてい
ると否とにかかわらず、各車輪に適当な制動力が発生す
る。各車輪に適当な制動力が発生すると、その後、車両
は減速される。車両が適当に減速されると、やがて全て
の車輪のグリップ状態が適正な状態に復元されて、車両
挙動が安定化する。このため、VSC状態が実現される
と、車両挙動に乱れが生じた場合に、すみやかにその乱
れを収束させることができる。
【0051】上述の如く、VSC状態は、ブレーキペダ
ル10が踏み込まれていなくとも実現される場合があ
る。ブレーキペダル10が踏み込まれていない場合、マ
スタシリンダ圧PM/C は大気圧に等しい液圧となってい
る。また、上述の如く、液圧通路20は、マスタシリン
ダ16と液圧ユニットとを接続するブレーキ配管により
構成されている。従って、本実施例において、上記図1
に示す液圧ブレーキ装置の如く、第2補助リザーバ15
0が設けられていないとすると、ブレーキペダル10が
踏み込まれていない状況下でVSC状態が実現された場
合、ポンプ62はマスタシリンダ16からブレーキ配管
を経由して大気圧のブレーキフルードを吸入することに
なる。この場合、ブレーキ配管は比較的長いため、ブレ
ーキフルードがブレーキ配管を通過する際に大きな流通
抵抗が発生する。かかる流通抵抗に起因してポンプ62
の吸入効率が低下することで、ポンプ62は所期の吐出
性能を発揮し得なくなる。
【0052】また、ブレーキペダル10が踏み込まれて
いない状況下では、リザーバ18とマスタシリンダ16
とは小さなオリフィスを介して互いに連通する。そし
て、マスタシリンダ16内のブレーキフルードがポンプ
62によって吸入されると、その吸入量に等しい量のブ
レーキフルードが、リザーバ18からオリフィスを介し
てマスタシリンダ16へ供給される。このため、ポンプ
62がマスタシリンダ16からブレーキフルードを吸入
する場合、ブレーキフルードが上記オリフィスを通過す
るのに伴う流通抵抗が発生する。かかる流通抵抗によっ
ても、ポンプ62の吐出性能が低下することになる。
【0053】これに対して、本実施例の液圧ブレーキ装
置においては、上述の如く、液圧通路20の油圧ユニッ
ト側の部位に第2補助リザーバ150が配設されてい
る。このため、VSC状態において、ポンプ62は、第
2補助リザーバ150に貯留されたブレーキフルード
を、液圧通路20を経由することなく吸入することにな
る。すなわち、本実施例の液圧ブレーキ装置によれば、
VSC状態において、ポンプ62が液圧通路20を介し
てブレーキフルードを吸入する事態が回避されること
で、ポンプ62の吐出性能が低下することが防止されて
いる。
【0054】本実施例の液圧ブレーキ装置においても、
上記第1実施例の液圧ブレーキ装置と同様に、ECUが
図2に示すルーチンを実行することにより、ABS制御
の終了後、車両の停止前にポンプ62の運転を停止させ
ることができる。更に、上述の如く、本実施例において
は、VSC制御の実行中、減圧モードによりホイルシリ
ンダ圧PW/C が減圧される。従って、VSC制御の終了
後、補助リザーバ60に残留したブレーキフルードをマ
スタシリンダ16へ回収することが必要である。そこ
で、本実施例においては、VSC制御の終了時にも、A
BS制御の終了時と同様の処理を行なうことにより、車
両の停止前にポンプ62の運転を停止させつつ、VSC
制御の終了後に補助リザーバ60に残留したブレーキフ
ルードを完全に回収させることとしている。
【0055】図4は、VSC制御の終了時における上記
機能を実現すべくECUが実行するルーチンのフローチ
ャートである。なお、図4に示すルーチンおいて、図2
に示すルーチンと同様の処理を行なうステップには同一
の符号を付してその説明を省略する。図4に示すルーチ
ンが起動されると、先ず、ステップ200の処理が実行
される。ステップ200では、VSC制御開始許可条件
が成立するか否かが判別される。かかる判別は、例え
ば、車両の挙動に不安定化傾向が生じたか否か等に基づ
いて行なわれる。その結果、VSC制御開始許可条件が
不成立ならば、以後、何ら処理が実行されることなく今
回のルーチンは終了される。一方、ステップ200にお
いてVSC制御開始許可条件が成立するならば、次に、
ステップ202の処理が実行される。
【0056】ステップ202では、VSC制御を実現す
るための処理が行なわれる。かかる処理は、上述の如
く、ポンプ62を運転状態とし、電磁三方弁24をオン
状態とし、かつ、車輪のスリップ率に応じて、保持ソレ
ノイド44、46及び減圧ソレノイド56、58を適宜
開閉することにより行なわれる。ステップ202の処理
が終了すると、次に、ステップ204の処理が実行され
る。
【0057】ステップ204では、VSC制御終了許可
条件が成立するか否かが判別される。かかる判別は、例
えば、車両の挙動の不安定化傾向が収束したか否かに基
づいて行なわれる。その結果、VSC制御終了許可条件
が不成立であるならば、再びステップ202の処理が実
行される。従って、VSC制御はVSC制御終了許可条
件が成立するまで実行される。一方、ステップ204に
おいてVSC制御終了許可条件が成立するならば、ステ
ップ106以降において、上記図2に示すルーチンと同
様に、VSC制御を終了させるための処理が実行され
る。
【0058】図4に示すルーチンによれば、VSC制御
の終了後、車両の停止直前にポンプ62の運転が停止さ
れ、更に、ブレーキペダル10の踏み込みが解除され、
かつ、車両が停止した後、切替弁24が所定時間オン状
態とされることで、補助リザーバ60に残留したブレー
キフルードがマスタシリンダ16へ回収される。従っ
て、本実施例の液圧ブレーキ装置によれば、VSC制御
の終了時においても、ABS制御の終了時と同様に、車
両の停止後に、ポンプ62に運転音によって車両の静粛
性が損なわれるのを防止することができる。
【0059】なお、上記第1及び第2実施例において
は、補助リザーバ60が請求項1に記載したリザーバ
に、電磁三方弁24が請求項1に記載した切替手段に、
それぞれ相当している。また、ECUが図1及び図2に
示すルーチンのステップ100乃至104及びステップ
200乃至204の処理を実行することにより請求項1
に記載したブレーキ制御手段が、ステップ110及び1
12の処理を実行することにより請求項1に記載したポ
ンプ停止手段が、ステップ128及び130の処理を実
行することにより請求項1に記載したフルード回収手段
が、それぞれ実現されている。
【0060】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ブレーキ
制御の終了後、車両の停止前にポンプの運転を停止させ
つつ、リザーバに残留したブレーキフルードをマスタシ
リンダへ全て回収することができる。従って、本発明に
係る液圧ブレーキ装置によれば、ブレーキ制御の終了
後、車両の停止時に、ポンプの運転音によって車両の静
粛性が損なわれるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である液圧ブレーキ装置の
システム構成図である。
【図2】本実施例においてECUが実行するルーチンの
フローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例である液圧ブレーキ装置の
システム構成図である。
【図4】本実施例においてECUが図2に示すルーチン
と共に実行するルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
16 マスタシリンダ 52、54 ホイルシリンダ 60 補助リザーバ 62 ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留するブレーキフルードに所定の液圧
    を発生させるリザーバと、マスタシリンダと前記リザー
    バとの間の連通と遮断とを切り替える切替手段と、所定
    条件成立時に、ホイルシリンダ内のブレーキフルードが
    前記リザーバへ流出する減圧モードを適宜実現するブレ
    ーキ制御を実行するブレーキ制御手段と、前記ブレーキ
    制御の実行中に前記リザーバへ流出したブレーキフルー
    ドをマスタシリンダ側へ汲み上げるポンプとを備える液
    圧ブレーキ装置において、 前記ブレーキ制御の終了後、車両の停止直前に、前記ポ
    ンプの運転を停止させるポンプ停止手段と、 前記ポンプ停止手段が前記ポンプを停止させた後、ブレ
    ーキペダルの踏み込みが解除された状態で、所定期間、
    前記切替手段により前記リザーバとマスタシリンダとを
    連通させるフルード回収手段とを備えたことを特徴とす
    る液圧ブレーキ装置。
JP9164593A 1997-06-20 1997-06-20 液圧ブレーキ装置 Pending JPH1111285A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006182095A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Honda Motor Co Ltd ブレーキ液圧制御装置
KR101181087B1 (ko) 2006-12-07 2012-09-07 현대자동차주식회사 하이드롤릭 파워 브레이크를 이용한 주차브레이크 시스템
JP2020117088A (ja) * 2019-01-24 2020-08-06 株式会社アドヴィックス 制動制御装置

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