JPH11113954A - 吸収性物品の表面素材または濾過材及びその製造方法 - Google Patents

吸収性物品の表面素材または濾過材及びその製造方法

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JPH11113954A
JPH11113954A JP9284749A JP28474997A JPH11113954A JP H11113954 A JPH11113954 A JP H11113954A JP 9284749 A JP9284749 A JP 9284749A JP 28474997 A JP28474997 A JP 28474997A JP H11113954 A JPH11113954 A JP H11113954A
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water
impermeable film
small holes
fiber
nonwoven fabric
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JP9284749A
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Masaru Masuda
優 増田
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収性物品の表面素材または濾過材を、薄手
であってもヨレを生じないような適度な剛性を持たせて
形成する。そして、これらを簡易な方法で廉価に形成す
る。その結果、吸収性物品の肌触り、通気性、装着感、
体液吸収性を向上させるとともに、濾過製品の通気性、
使用操作性、耐久性を向上させる。 【解決手段】 表面に複数の小孔2を設けた非透水性フ
ィルム1の片面または両面に、不織布の繊維素材3を吹
き付けて、非透水性フィルム1に一体に絡み付かせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理用ナプキン、尿失
禁用パッド、おりもの用シート、紙おむつ、その他の吸
収性物品の表面素材、またはマスク、布巾、タオル、そ
の他の濾過材及びその製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生理用ナプキン、尿失禁用パッ
ド、おりもの用シート、紙おむつ、その他の吸収性物品
の表面素材として、不織布や非透水性の樹脂フィルムに
小孔を設けたものが存在する。
【0003】そして、非透水性フィルムを表面素材に使
用したものには、特開平1−249052号公報記載の
如き発明が存在する。これは、非透水性フィルムに小孔
を適宜間隔で複数個設け、この非透水性フィルムを肌当
接面側に配置して吸収性物品を形成している。そして、
非透水性フィルムの小孔を介して、吸収性物品の内部に
体液を吸収して閉じ込めるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、体液の大部分
は、複数の小孔を介して吸収性物品の内部に吸収される
が、非透水性フィルムの表面に付着した体液や湿気は、
非透水性フィルムに染み込む事がないので、使用者の肌
に不快なウエット感を与えるものであった。そのため、
非透水性フィルムが肌に張り付いたり、通気性を悪くし
て肌がムレる原因となり、使用者に不快感を与える事が
あった。
【0005】また、特開昭51−116080号公報記
載の発明に於いても、複数の小孔を設けた非透水性フィ
ルムを表面素材として吸収性物品を形成しているため、
上記の如き欠点を生じる可能性がある。しかし、上記文
献には、小孔を設けた非透水性フィルムの表面に、不織
布を配置して表面素材を形成した実施例も記載されてい
る。そして、この表面素材の小孔は、表面素材に針を突
き刺して形成している。
【0006】この表面素材を使用した吸収性物品では、
体液が排出されると、不織布の繊維素材の毛管現象によ
り、体液が小孔方向に拡散し、この小孔を通過して吸収
性物品内に吸収されるものである。そして、不織布を肌
当接側に配置しているため、非透水性フィルムを肌当接
側に配置した場合に比較して、肌触りが柔軟で、肌への
張り付きやムレを防止して、使用者にドライ感を与える
ものであった。
【0007】しかし、上記の如き方法では、非透水性フ
ィルムと不織布とを、熱融着や接着剤等で接着する手間
や材料を必要とし、作業効率やコストを低下させるもの
となっていた。また、非透水性フィルムと不織布との接
着が不良であると、これらの間隔に隙間が発生するた
め、通液性を悪くして、体液の良好な吸収効果が得られ
なくなる可能性がある。更に、表面素材が厚手に形成さ
れるため、吸収性物品が嵩張るものとなり、装着感を悪
くしていた。
【0008】また、不織布を表面素材としたものには、
特開昭61−176346号記載の発明が存在する。こ
の従来例でも、上述の発明と同様に、不織布の繊維素材
の毛管現象により、体液の吸収性を向上させるととも
に、良好な肌触りを得ようとするものである。そして、
高速水流により不織布の繊維素材を、突起を有する型材
上で相互に絡ませて不織布を形成しながら、突起に対応
する小孔を設ける事により、表面素材を形成している。
その後、小孔内に存在するケバを、火炎等で焼き切っ
て、小孔を整形するものである。また、小孔を設けずに
不織布を形成した後、熱針でこの不織布を突き刺して繊
維素材を溶融する事により、小孔を設ける方法も記載さ
れている。
【0009】しかし、不織布のみで表面素材を形成した
場合は、非透水性フィルムが肌に接触する場合に比べて
肌触りが良い反面、ヨレ易くて、装着感や吸収性物品の
機能を低下させる事があった。そのため、不織布の繊維
密度や厚みを増加したり、先の特開昭51−11608
0号の如く、非透水性フィルム等の剛性を有する他の部
材を積層したりすると、嵩張った吸収性物品が形成さ
れ、装着感を悪くするものとなる。更に、小孔のケバを
火炎等で焼き切ったり、高熱の熱針で不織布を溶融して
開口しているため、小孔の開口縁が固化して、肌に突き
当たり、使用感を悪くする事があった。
【0010】また、マスク、布巾、タオル、その他の濾
過材に、不織布を使用したものも、従来品として存在す
る。この不織布製のマスクは、通気性に優れるととも
に、ガーゼマスクに比べてケバ立ちが少なく肌触りが良
好である。また、低コストで形成する事ができるので、
使い捨てマスクとして製品化するのに適している。
【0011】しかしながら、マスクに適度な張りを与え
て装着感を良好としたり、外気やほこり等のフィルター
機能を高めるためには、濾過材を厚手に形成するのが望
ましいが、マスクが嵩張ったり、呼吸を妨げて、使用者
に不快感を与えるとともに、コスト高となってしまう。
また、布巾、タオル等の他の濾過製品の場合も、薄手に
形成すると、コストは抑えられるが、ヨレや破損が生じ
易くなって使用操作性が悪くなるし、厚手に形成する
と、使用操作性は向上するが、コスト高となる。
【0012】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、不織布の繊維素材と非透水性フィルム
により形成し、小孔を設けた吸収性物品の表面素材また
は濾過材を、薄手であってもヨレを生じないような適度
な剛性を持ち、形状保持性や耐久性に優れたものとする
事を可能とするものである。
【0013】そして、不織布の繊維素材と非透水性フィ
ルムとの一体感を高める事により、表面素材を使用した
吸収性物品に於いては、表面素材の通液性を良好なもの
として、体液の吸収性を向上させるとともに、使用者に
柔軟でサラッとした肌触りと良好な装着感を与えようと
するものである。
【0014】また、濾過材を使用したマスクの装着感や
フィルター機能性を良好なものとするとともに、布巾や
タオル等の他の濾過製品の使用操作性や耐久性を向上さ
せようとするものである。また、このような表面素材ま
たは濾過材を、多くの手間や材料をかけずに、廉価に形
成しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、表面に複数の小孔を設けた熱可塑性樹
脂製の非透水性フィルムの片面または両面に、不織布の
繊維素材を吹き付けて一体に絡み付かせせて成るもので
ある。
【0016】また、上記の如き表面素材または濾過材を
形成するための第1の製造方法は、熱可塑性樹脂製の非
透水性フィルムの表面に、穴開け加工により複数の小孔
を開口する第1工程と、この非透水性フィルムの片面ま
たは両面に、不織布の繊維材料を加熱溶融させ、ノズル
から繊維状の繊維素材を吹き付けて絡み付かせる事によ
り非透水性フィルムに結合する第2工程から成るもので
ある。
【0017】また、第2の製造方法は、熱可塑性樹脂製
の非透水性フィルムの表面に、穴開け加工により複数の
小孔を開口する第1工程と、この非透水性フィルムの片
面または両面に、不織布の繊維素材を混入させた高速水
流を噴射し、不織布の繊維素材を非透水性フィルムに絡
み付かせて結合する第2工程とから成るものである。
【0018】
【作用】本発明は上述の如く構成したものであるから、
この表面素材または濾過材を形成するための第1の製造
方法は、まず第1工程に於いて、熱可塑性樹脂等で形成
した非透水性フィルムに、小孔を設ける。この小孔の開
口は、非透水性フィルムに、高速水流を噴射する事によ
り行っても良いし、パンチカッターで打ち抜く事により
行っても良く、適宜の従来方法で行う事ができる。
【0019】また、第2工程では、第1工程で形成した
小孔を有する非透水性フィルムの表面に、不織布の繊維
素材の元となる熱融着性の繊維材料を加熱溶融させ、ノ
ズルから繊維状の繊維素材を吹き付ける。すると、加熱
により柔らかくなった不織布の繊維素材が、互いに絡み
合いながら非透水性フィルムの表面に付着する。そし
て、非透水性フィルムの表面に、不織布の繊維素材が熱
融着する事により、熱が冷めると、非透水性フィルムと
不織布繊維とが一体化した表面素材または濾過材を得る
事ができる。
【0020】また、表面素材または濾過材は、非透水性
フィルムの片面のみに不織布の繊維素材を絡ませる事に
より、2層構造としても良いし、非透水性フィルムの両
面に絡ませる事により、3層構造としても良い。また、
この不織布の繊維素材は、従来公知のポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、エチルビ
ニルアセテート等を材料に用いる事ができる。そして、
製品の使用目的に応じて、不織布の繊維素材の長さや太
さ、繊維密度、吹き付け量を適宜に変化させたり、小孔
の径、数、形状を適宜に変化させる事により、様々な表
面素材また濾過材を形成する事が可能となる。
【0021】また、表面素材、濾過材の第2の製造方法
は、上記第1の製造方法の第1工程と同様に、非透水性
フィルムの表面に、適宜の穴開け加工により複数の小孔
を開口する。そして、第2工程では、この非透水性フィ
ルムの片面または両面に、不織布の繊維素材を混入させ
た高速水流を噴射し、この繊維素材を非透水性フィルム
の表面に絡ませて不織布繊維の層を形成するとともに、
この繊維素材を小孔に絡み付かせ、非透水性フィルムと
不織布の繊維素材とを一体化する。そして、水分を蒸発
させて、繊維素材を乾燥させると、不織布の繊維素材と
非透水性フィルムとが一体に結合した表面素材または濾
過材を得る事ができる。
【0022】そして、上述の表面素材を用いて形成した
吸収性物品を下着に装着すると、表面素材の不織布の繊
維素材が使用者の肌に接触するので、肌触りが柔らかで
ある。また、この繊維素材による空気の層が形成される
ため、通気性も良好なものとなる。そして、体液が排出
されて、表面素材に接触すると、繊維素材の毛管現象に
より、体液は不織布の繊維層に染み込みながら迅速に拡
散し、非透水性フィルムに設けた複数の小孔を通過し
て、吸収性物品の内部に流動する。そして、体液は、こ
の吸収性物品の内部に配置する吸収体に吸収されるが、
吸収体と肌との間には、非透水性フィルムを配置してい
るので、濡れた吸収体と肌とが接触したり、体液が逆流
する事はないものとなる。
【0023】また、本発明の表面素材は、非透水性フィ
ルムに不織布の繊維素材を直に絡み付かせて一体化して
いるので、非透水性フィルムと繊維素材との間には、通
液性を阻害するような隙間が形成されにくいものとな
る。更に、小孔に絡み付いた繊維素材の毛管現象も相俟
って、小孔の通液性が良好となり、吸収性物品の体液吸
収性を向上させるものとなる。
【0024】更に、肌接触面は、良好な通気性により、
体液や汗の乾燥が促進されて、使用者の肌に良好なドラ
イ感を与えるものとなる。また、不織布のみを表面素材
に使用した従来品は、ヨレを防止するために、厚手の不
織布を使用していた。しかし、本発明の表面素材は、非
透水性フィルムを使用しているため、不織布の繊維素材
から成る繊維層を薄く形成しても、ヨレを生じる事のな
い適度な剛性を持つものとなる。そのため、吸収性物品
の嵩張りと、装着中のヨレを良好に防止するものとな
り、吸収性物品の装着感と体液吸収の機能性を向上させ
る事ができる。
【0025】また、先述の如く形成した濾過材を、マス
クや布巾、タオル等に使用した場合も、非透水性フィル
ムの存在により、薄手でヨレを生じない適度な剛性を持
つとともに、耐久性に優れた製品を形成する事が可能と
なる。そして、マスクの場合は、軽くて装着感が良好な
ものとなるとともに、小孔により、通気性に優れたもの
となる。また、小孔に絡んだ不織布の繊維素材により、
ゴミ等を内部に通さず、良好なフィルター機能を持たせ
る事ができる。また、布巾やタオルの場合は、床や人体
との摩擦等によっても、非透水性フィルムの存在によ
り、ヨレたり破れたりせず、使用操作性や耐久性に優れ
たものとなる。
【0026】
【実施例】以下本発明の表面素材に於ける、製造工程の
一実施例を説明すれば、(1)は非透水性フィルムで、ポ
リエチレン等の熱可塑性で非透水性の樹脂で形成してい
る。そして、第1工程に於いて、非透水性フィルム(1)
の表面に、高速水流を噴射する事により、図3に示す如
く、水流方向に突出する円錐状の小孔(2)を開口する。
【0027】そして、第2工程では、ポリエチレン製の
不織布の繊維素材(3)を混入した高速水流を、非透水性
フィルム(1)に開口を生じない程度の強さで、この非透
水性フィルム(1)の表面に噴射する。すると、この高速
水流により、不織布の繊維素材(3)は、互いに絡み合い
ながら非透水性フィルム(1)に付着するとともに、小孔
(2)内にも、繊維素材(3)が入り込み、この小孔(2)内
に絡み付いて付着する。
【0028】そして、水分が蒸発して繊維素材(3)が乾
燥すると、図4に示す如く、非透水性フィルム(1)の片
面に、繊維素材(3)の絡み合いにより、不織布の繊維層
(4)が形成され、図1に示す如く、非透水性フィルム
(1)と繊維素材(3)が一体に結合した表面素材(5)が形
成される。また、小孔(2)の内面にも繊維素材(3)が絡
み付くが、この小孔(2)を高速水流が通過するので、繊
維素材(3)により、完全に塞がれる事はない。そして、
この小孔(2)の内面に絡み付いた繊維素材(3)により、
非透水性フィルム(1)と不織布の繊維層(4)とが、互い
に分離しにくいものとなるとともに、繊維の毛管現象に
より、小孔(2)の通液性を向上させる事ができる。
【0029】上述の如く、非透水性フィルム(1)を使用
する事により、不織布の繊維層(4)を薄く形成しても、
表面素材(5)は、ヨレの生じにくい適度な剛性と優れた
耐久性を持つとともに、複数の小孔(2)を設けているの
で、吸液性を持つものとなる。また、繊維層(4)は、肌
触りが良好であるとともに、ポリエチレン製の繊維素材
(3)の互いの絡み合いによる空気の層が形成されるの
で、この繊維層(4)の通気性と液切れも良好なものとな
る。
【0030】そして、上述の如く形成した表面素材(5)
に於いて、非透水性フィルム(1)の裏面側に、コット
ン、パルプ、吸収性高分子等の素材から成る体液吸収性
の吸収層(6)、ポリエチレン等の非透水性の素材から成
る防漏シート(7)を順次配置する事により、生理用ナプ
キン(8)を形成している。これらの表面素材(5)と防漏
シート(7)は、熱可塑性樹脂を材料に使用しているの
で、生理用ナプキン(8)の形成を、熱融着加工により、
容易に行う事ができる。そして、表面素材(5)は、薄手
に形成しているとともに、ヨレ防止効果に優れているの
で、生理用ナプキン(8)の形成の際に、剛性を保つため
の厚手の詰め物等を挿入する必要がない。従って、生理
用ナプキン(8)は、薄手で嵩張る事がなく、しかもヨレ
を生じにくいものとなる。
【0031】そして、この生理用ナプキン(8)を装着す
ると、表面素材(5)の繊維層(4)が使用者の肌に接触す
るので、肌への当たりが柔らかで、べったりとした張り
付きを生じる事がなく、肌触りが良好なものとなる。そ
して、繊維層(4)は、通気性と液切れに優れているの
で、使用者の汗や体温、体液によるムレを防止するもの
となる。また、生理用ナプキン(8)のヨレの発生を防止
するので、肌へのフィット性や装着感が向上し、体液の
漏れを良好に防止するものとなる。
【0032】そして、使用者から排出された体液は、表
面素材(5)の繊維層(4)に接触し、各々の繊維素材(3)
の毛管現象により、図5の矢印で示す如く、繊維層(4)
に迅速に染み込みながら、非透水性フィルム(1)に設け
た小孔(2)方向に拡散する。そして、体液は、この小孔
(2)の内面を通過して、吸収層(6)側に流動し、この吸
収層(6)に吸収される。この体液の流動に於いて、表面
素材(5)は、非透水性フィルム(1)と不織布の繊維層
(4)とを一体化して形成するので、繊維層(4)と非透水
性フィルム(1)との間に、小孔(2)の通液性を阻害する
ような隙間が形成されない。そのため、この通液性の良
好な小孔(2)を介して、吸収層(6)による体液の吸収が
効果的に行われるものとなる。
【0033】そして、体液は、吸収層(6)に確実に閉じ
込められるので、体液が肌側に逆流する事はない。ま
た、非透水性フィルム(1)で吸収層(6)を被覆している
ので、この吸収層(6)の汚れが、肌に付着する事もない
ものとなる。このように体液が確実に吸収されるととも
に、肌接触面に配置した繊維層(4)の良好な通気性と液
切れ効果により、使用者の肌は、常にサラッとした快適
な肌触りを得る事ができる。
【0034】また、小孔(2)は、表面素材(5)に多数開
口する事により、体液の表面張力に抗して小孔(2)の通
液性を向上させる事ができる。そして、小孔(2)の内面
には、不織布の繊維素材(3)が絡み付いているので、こ
の繊維素材(3)の毛管現象により、小孔(2)に於ける通
液性を、更に向上させるものとなる。
【0035】また、本発明の表面素材(5)は、生理用ナ
プキンの他にも、尿失禁用パッド、その他の体液吸収性
物品に利用する事が可能で、何れの物品に使用しても、
体液の吸収性や肌触りに優れた製品を得る事が可能であ
る。
【0036】また、本発明のフィルターとしての作用を
利用して、マスクを形成する第2実施例の製造工程を説
明すれば、第1工程では、第1実施例の図2と同様に、
非透水性フィルム(1)を用意する。そして、この非透水
性フィルム(1)を、パンチカッターで打ち抜く事によ
り、図6に示す如く、多数の小孔(2)を開口する。
【0037】そして、第2工程では、熱可塑性の繊維材
料であるポリエチレンテレフタレート樹脂を加熱溶融さ
せ、この溶融物をノズルから繊維状に噴出させる事によ
り、不織布の繊維素材(3)を非透水性フィルム(1)の表
面に吹き付ける。この吹き付けにより、熱で柔らかくな
った繊維素材(3)が互いに絡み合いながら、非透水性フ
ィルム(1)に付着する。その後、繊維素材(3)の熱が冷
めると、繊維素材(3)が互いに溶着するとともに、非透
水性フィルム(1)の表面にも溶着する。その結果、非透
水性フィルム(1)の表面に、一体に結合した繊維層(4)
が形成される。
【0038】この繊維素材(3)の吹き付けによる繊維層
(4)の形成は、非透水性フィルム(1)の両面に行えば、
図7に示す如く、3層構造の濾過材(10)ができあが
る。このように、繊維素材(3)を加熱して非透水性フィ
ルム(1)に溶着する事により、非透水性フィルム(1)と
繊維層(4)との一体感を高めるので、通液性を阻害する
隙間の形成を効果的に防止して、小孔(2)の通液性を向
上させるものとなる。更に、濾過製品の使用時に、摩擦
等の外的刺激を受けても、非透水性フィルム(1)と繊維
層(4)とが容易に分離せず、使用操作性が良好なものと
なる。
【0039】また、非透水性フィルム(1)には、ノズル
から繊維素材(3)を吹き付ける際の空気圧により、小孔
(2)内を風が通過しているので、図7に示す如く、第1
実施例と同様に、不織布の繊維素材(3)が小孔(2)の内
面に絡み付くが、小孔(2)を塞ぐ事はないものである。
上記の如く形成した濾過材(10)は、両面が不織布の繊
維層(4)であるため、肌触りが良好なものとなる。ま
た、この濾過材(10)は、適度な剛性を有する非透水性
フィルム(1)の存在により、薄手に形成しても、ヨレや
破れを生じにくい、耐久性に優れたものとなる。
【0040】そして、この濾過材(10)で形成した風邪
用の使い捨てマスクを使用すると、使用者の肌に柔軟な
繊維層(4)が接触するとともに、この繊維層(4)は、ガ
ーゼマスクのような毛羽立ちが少ないので、肌触りが良
好なものとなる。また、薄手であるので軽く、しかもヨ
レやシワが生じにくい適度な剛性を持つので、マスクの
良好な装着が可能となる。また、濾過材(10)は、小孔
(2)を多数設けて通気性を高めているので、使用者が楽
に呼吸する事が可能となる。また、小孔(2)の内面に、
複数の繊維素材(3)が絡み付いているので、ほこりやウ
イルスの侵入を防ぐ等のフィルター効果を損なわないも
のとなる。また、廉価な材料で濾過材(10)を形成して
いるので、使い捨てマスクとしての経済性も向上する。
【0041】また、この濾過材(10)は、布巾、タオ
ル、その他の濾過製品に使用しても良い。すると、製品
を薄手に形成しても、非透水性フィルム(1)の存在によ
り、適度な剛性と耐久性を持つ製品が形成できるととも
に、製品のコンパクトな収納や販売が可能となる。そし
て、人体、床、家具等の接触物との接触による刺激を受
けても、ヨレや破損等を防ぎ、使用操作性と耐久性に優
れた濾過製品を得る事が可能となる。
【0042】また、非透水性フィルム(1)と一体化させ
ながら不織布の繊維層(4)を形成するので、従来例の如
く、不織布を形成した後に、非透水性フィルム(1)に接
着する手間や材料を省く事ができる。そのため、本発明
では低コストで簡易に表面素材(5)や濾過材(10)を形
成する事ができる。そして、吸収性物品、濾過製品のコ
ストの低減化を実現する事ができる。また、繊維素材
(3)は、上記第1、第2実施例で用いた繊維材料の他に
も、ポリプロピレン、エチルビニルアセテート、その他
を用いる事ができる。
【0043】また、表面素材(5)、濾過材(10)の何れ
の場合でも、小孔(2)の数や大きさ、形状等を任意に変
えたり、繊維素材(3)の太さや吹き付け密度等を任意に
変える事により、製品の使用目的に応じて、バリエーシ
ョンに富んだ表面素材(5)や濾過材(10)を形成する事
ができる。また、これらの表面素材(5)、濾過材(10)
は、上記の如きヨレ防止効果や通気性、通液性を必要と
するものであれば、不織布を使用する適宜の製品に応用
する事が可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、小孔を設けるとともに、薄手で剛性のある吸収性
物品の表面素材や濾過材を、簡易な方法で廉価に形成す
る事が可能となる。
【0045】また、この表面素材を使用した、生理用ナ
プキン、尿失禁用パッド、おりもの用シート、紙おむ
つ、その他の吸収性物品は、肌触りや体液吸収能力に優
れるとともに、装着中のヨレを効果的に防止して、使用
者は快適な装着が可能となる。
【0046】また、この濾過材を使用した、マスク、布
巾、タオル、その他の濾過製品も、薄手でヨレ等を生じ
にくい適度な剛性を持ち、装着感や操作性が良好なもの
となるとともに、耐久性に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の吸収性物品の表面素材の
斜視図。
【図2】小孔を設ける前の非透水性フィルムの断面図。
【図3】第1工程に於いて、非透水性フィルムに小孔を
設けた状態の断面図。
【図4】第2工程に於いて、非透水性フィルムの表面に
不織布の繊維素材を絡ませた状態の断面図。
【図5】本発明の表面素材を使用した生理用ナプキンの
断面図。
【図6】本発明の第2実施例の第1工程に於いて、非透
水性フィルムに小孔を設けた状態の断面図。
【図7】第2実施例の第2工程に於いて、非透水性フィ
ルムに不織布の繊維素材を絡ませて形成した濾過材の断
面図。
【符号の説明】
1 非透水性シート 2 小孔 3 繊維素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 5/18 B32B 5/24 101 5/24 101 A41B 13/02 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数の小孔を設けた熱可塑性樹脂
    製の非透水性フィルムの片面または両面に、不織布の繊
    維素材を吹き付けて一体に絡み付かせた事を特徴とする
    吸収性物品の表面素材。
  2. 【請求項2】 表面に複数の小孔を設けた熱可塑性樹脂
    製の非透水性フィルムの片面または両面に、不織布の繊
    維素材を吹き付けて一体に絡み付かせた事を特徴とする
    濾過材。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂製の非透水性フィルムの表
    面に、穴開け加工により複数の小孔を開口する第1工程
    と、この非透水性フィルムの片面または両面に、不織布
    の繊維材料を加熱溶融させ、ノズルから繊維状の繊維素
    材を吹き付けて絡み付かせる事により非透水性フィルム
    に結合する第2工程とから成る事を特徴とする吸収性物
    品の表面素材の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂製の非透水性フィルムの表
    面に、穴開け加工により複数の小孔を開口する第1工程
    と、この非透水性フィルムの片面または両面に、不織布
    の繊維材料を加熱溶融させ、ノズルから繊維状の繊維素
    材を吹き付けて絡み付かせる事により非透水性フィルム
    に結合する第2工程とから成る事を特徴とする濾過材の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂製の非透水性フィルムの表
    面に、穴開け加工により複数の小孔を開口する第1工程
    と、この非透水性フィルムの片面または両面に、不織布
    の繊維素材を混入させた高速水流を噴射し、不織布の繊
    維素材を非透水性フィルムに絡み付かせて結合する第2
    工程とから成る事を特徴とする吸収性物品の表面素材の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂製の非透水性フィルムの表
    面に、穴開け加工により複数の小孔を開口する第1工程
    と、この非透水性フィルムの片面または両面に、不織布
    の繊維素材を混入させた高速水流を噴射し、不織布の繊
    維素材を非透水性フィルムに絡み付かせて結合する第2
    工程とから成る事を特徴とする濾過材の製造方法。
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