JPH11114095A - トリミング装置 - Google Patents

トリミング装置

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JPH11114095A
JPH11114095A JP29633497A JP29633497A JPH11114095A JP H11114095 A JPH11114095 A JP H11114095A JP 29633497 A JP29633497 A JP 29633497A JP 29633497 A JP29633497 A JP 29633497A JP H11114095 A JPH11114095 A JP H11114095A
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誠一郎 遠藤
Keiji Moriyama
圭治 森山
Takeshi Asakura
健 朝倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリミング装置に於て、ゴルフボールを形成
するための球体の射出ゲート部やバリを確実に除去でき
るようにする。 【解決手段】 球体挿通孔1を有する下型2と、下型2
の球体挿通孔1に射出成型にて形成された表面が樹脂層
の球体5を押込む上型3と、を備える。球体5のパーテ
ィングラインP上の射出ゲート部G及びバリBを切り落
とす断面三角山型の円環状刃部4を、下型2の球体挿通
孔1の内周面に、形成する。下型2の球体挿通孔1の円
環状刃部4の内径寸法をD1 とし、球体5の直径をdと
し、円環状刃部4の刃先角度をθとしたときに、− 1.0
mm≦(D1 −d)≦ 0.2mmに設定し、かつ、30°≦θ≦
120°とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トリミング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボール(のような球体)を射出成
型にて製造する場合、射出成型した後にランナーからボ
ール(球体)を分離して取り出すが、このとき射出ゲー
ト部やバリがボール(球体)のパーティングライン上に
残る。従来、そのような射出ゲート部やバリを除去する
ための装置としては、例えば、ボール(球体)のパーテ
ィングラインをバフ加工(研磨)するように構成された
装置が公知であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多層カバー
のボールのように2層以上の樹脂層を射出成型して被覆
したゴルフボールでは、内核(コア)の上に内側の樹脂
カバー層を射出成型した後に、その外面に射出成型にて
外側の樹脂カバー層を形成する。そのようなゴルフボー
ルの製造の際に、上述のようなバフ加工を施す装置を用
いると、内側のカバー層で被覆された成型品のパーティ
ングライン上のバリを除去できるが、バフ加工時に発生
する粉が、外側のカバー層を射出成型にて被覆形成する
際、表面に浮き出てくる場合があり、製品の品質・外観
を損ねる虞があった。さらに、バフ加工では、射出ゲー
ト部を十分に除去できない場合があり、外側のカバー層
を射出成型にて被覆形成すると、(内側のカバー層と外
側のカバー層とが相違する色であれば、)ゴルフボール
の外観を著しく損ねるという問題があり、さらに、ゲー
ト部が残ると、外側のカバー層の射出成型の際に、内側
のカバー層で被覆された成型品を中心にホールドでき
ず、外側のカバー層が偏肉することがあった。
【0004】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、外側のカバー層の表面に粉等の異物が浮き出ること
を防止して、かつ、球体の射出ゲート部を確実に除去す
ることができるトリミング装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明に係るトリミング装置は、球体挿通孔を有す
る下型と、該下型の上記球体挿通孔に射出成型にて形成
された表面が樹脂層の球体を押込む上型と、を備え、該
球体のパーティングライン上の射出ゲート部及びバリを
切り落とす断面三角山型の円環状刃部を、上記下型の上
記球体挿通孔の内周面に、形成したものである。
【0006】また、下型の球体挿通孔の円環状刃部の内
径寸法をD1 とし、球体の直径をdとし、上記円環状刃
部の刃先角度をθとしたときに、− 1.0mm≦(D1 −
d)≦0.2mmに設定し、かつ、30°≦θ≦ 120°とする
のが好ましい。さらに、断面三角山型の円環状刃部の高
さ寸法をHとしたときに、 0.5mm≦H≦ 4.0mmとするの
が望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態に基き本
発明を詳説する。
【0008】先ず、2層以上の熱可塑性樹脂から成るカ
バー層を備えたゴルフボールの製造の際、外側にさらに
樹脂カバーを被覆せねばならない中間製品としての球体
について説明すると、図3に示すように、射出成型した
後にランナーから球体5を分離して取り出すが、このと
き球体5のパーティングラインP上に射出ゲート部Gが
残る。また、そのパーティングラインP上にバリBが残
る場合もある。
【0009】しかして、図1に示すように、本発明に係
るトリミング装置は、上述のような球体5のパーティン
グラインP上に残った射出ゲート部GやバリBを切除
(切削)するための装置であり、球体挿通孔1を有する
下型2と、その下型2の球体挿通孔1に射出成型にて表
面に樹脂カバーが形成された球体5を押込む上型3と、
を備える。
【0010】下型2は、金属にて筒状に形成され、その
筒内が球体挿通孔1とされる。また、下型2の上部にテ
ーパ部10が形成され、上下方向中間部よりもやや下方に
大径部11が形成され、その大径部11の下方の外周面に周
方向溝部12が形成される。
【0011】しかして、図1と図2に示すように、球体
のパーティングライン上の射出ゲート部及びバリを切り
落とす断面三角山型の円環状刃部4…を、下型2の球体
挿通孔1の内周面に、形成する。具体的には、球体挿通
孔1の上方開口部近傍に、断面三角山型の円環状刃部4
…を3個並設する。
【0012】また、円環状刃部4の刃先角度をθとした
ときに、30°≦θ≦ 120°とする。これは、θ<30°で
あると、円環状刃部4の刃先の摩耗や刃こぼれが生じや
すくなり、耐久性が悪いからである。また、 120°<θ
であると、円環状刃部4の切れ味が悪くなり射出ゲート
部GやバリBが残るからである。
【0013】さらに、断面三角山型の円環状刃部4の高
さ寸法をHとしたときに、 0.5mm≦H≦ 4.0mmとする。
これを言い換えれば、下型2の球体挿通孔1の円環状刃
部4の内径寸法をD1 とし、円環状刃部4の根本径寸法
をD2 としたときに、 1.0mm≦(D2 −D1 )≦ 8.0mm
とする。
【0014】なお、 0.5mm≦H≦ 4.0mmとする理由は、
H< 0.5mmであると、球体5から切除した射出ゲート部
やバリが隣り合う円環状刃部4,4の間に詰まるからで
ある。また、 4.0mm<Hであると、円環状刃部4の高さ
寸法Hが大きくなり過ぎて刃部4の剛性及び強度が落ち
て、刃部4の耐久性が悪くなるからである。
【0015】さらに、図4に示すように、下型2の球体
挿通孔1の円環状刃部4の内径寸法をD1 とし、球体5
の直径をdとしたときに、− 1.0mm≦(D1 −d)≦
0.2mmに設定する。かつ、球体挿通孔1の内周面の内、
円環状刃部4…を除く部位───図例では円環状刃部4
…よりも下側───の内径をD3 としたときに、d<D
3 とする。
【0016】ここで、内径寸法D1 とは、円環状刃部4
の周方向に連続する頂部6が成す円の直径のことをいう
と定義する。また、根本径寸法D2 とは、円環状刃部4
の根本部9が成す円の直径のことをいうと定義する。
【0017】なお、− 1.0mm≦(D1 −d)≦ 0.2mmと
する理由は、(D1 −d)<− 1.0mmであると、円環状
刃部4の内径寸法D1 に比して球体5の直径dが大き過
ぎて、球体5が円環状刃部4の内側に詰まって通過でき
ないからであり、 0.2mm<(D1 −d)であると、円環
状刃部4の内径寸法D1 に比して球体5の直径dが小さ
過ぎて、球体5に射出ゲート部やバリが残るからであ
る。また、D1 がdよりも僅かに小さいのが好ましい。
その理由は、通過時の摩擦力が適当な大きさとなり、ゲ
ート部,バリが除去しやすくなるからである。例えば、
直径d= 39.66mmの場合、内径寸法D1 = 38.66mmとす
る。
【0018】次に、図1と図4に示すように、上型3
は、大径部13と、その大径部13よりも下方の小径部14
と、大径部13よりも上方の中径部15とから成る。中径部
15の上端面には雌ねじ部7が開設され、小径部14の下端
面には球体5を押さえるための球面の一部を成す凹部8
が形成される。
【0019】また、上型3の小径部14の外径寸法をD4
としたときに、D4 <D1 とする。即ち、上型3の小径
部14の外径寸法D4 を、下型2の球体挿通孔1の円環状
刃部4の内径寸法D1 よりも僅かに小さく設定する。
【0020】しかして、下型2を、図示省略の固定保持
部材に鉛直姿勢となるように取付ける。なお、その固定
保持部材は、下型2の球体挿通孔1の下端開口部に連通
する球体排出路を有する。その排出路の先には、球体5
を後工程へと送る搬送路が設けられる。また、上型3
を、その上型3の軸心が下型2の軸心(鉛直軸心)と一
致するように、図示省略の昇降可能な上型取付部を有す
る押下器に取付ける。
【0021】次に、このトリミング装置の使用方法と作
用を説明する。先ず、図4に示すように、下型2から上
型3を上方へ離間させた状態に於て、下型2の球体挿通
孔1の上方開口部に、射出成型された球体5を、パーテ
ィングラインPが球体挿通孔1の上方開口端縁と平行と
なるように、嵌め込む。
【0022】その後、図示省略の押下器を作動させて、
上型3を下降させる。そして、図5に示すように、上型
3の下端の凹部8にて球体5の上部を受けつつ、球体5
を下型2の球体挿通孔1の上端の円環状刃部4…内に押
し込む。このとき、円環状刃部4…にて、ゲート部G
(さらには図3にて説明したバリB)が切除される。
【0023】そして、球体5が円環状刃部4…を通過す
るまで上型3を押し込む。これにより、図6に示すよう
に、球体5が下型2の球体挿通孔1内を落下し、さら
に、図示省略の固定保持部材の球体排出路とその先の搬
送路を通って(外層被覆工程等の)後工程へと送られ
る。
【0024】しかして、このトリミング装置によれば、
球体5を、上型3にて下型2の球体挿通孔1に押込むの
みで、球体5の射出ゲート部GやバリBを迅速かつ確実
に除去することができる。従って、球体5の外面に外層
を被覆する際に、その球体5を中心に正確にホールドで
き、外層の偏肉を防止できる。かつ、ゲート部Gが外層
の表面に出ることは無いので、外観不良を防止できる。
さらに、(従来のバリ加工粉のような)粉が、その後の
外側の樹脂カバー層の射出成型の際に、出てくることも
ないので外観不良を防止できる。このため、ゴルフボー
ルの品質を向上することができる。かつ、生産性を向上
できる。また、上型3及び下型2の構造が簡単となり、
かつ、容易に製造できる。しかも、メンテナンスが簡単
となる。
【0025】なお、本発明のトリミング装置は、上述の
実施の形態に限定されず、例えば、下型2の円環状刃部
4の数は、3個以外にも、2個、又は、4個〜6個程度
とするも自由であり、あるいは、1個としてもよい場合
もある。
【0026】
【実施例】
【0027】次に、− 1.0mm≦(D1 −d)≦ 0.2mm、
30°≦θ≦ 120°、及び、 0.5mm≦H≦ 4.0mmの条件を
全て満たす実施例1,2のトリミング装置と、条件の一
部を満たしていない比較例1〜6のトリミング装置を実
際に作製して、各トリミング装置について球体のゲート
部の切除実験を10,000回ずつ行った。その結果を次の表
1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】上記表1に於て、比較例1では(D1 −
d)の値が 0.5mmであり、− 1.0mm≦(D1 −d)≦
0.2mmの条件を越えている。そして、切除実験結果は、
全回について球体にゲート部及びバリが残った。これ
は、円環状刃部の内径寸法D1 が球体の直径dよりも大
き過ぎることによると言える。また、比較例2では、
(D1−d)の値が− 1.2mmであり、− 1.0mm≦(D1
−d)≦ 0.2mmの条件よりも小さい。そして、切除実験
結果は、全回について下型の球体挿通孔に球体が詰ま
り、ゲート部及びバリの切除は不可能であった。これ
は、円環状刃部の内径寸法D1 が球体の直径dよりも小
さ過ぎることによると言える。
【0030】比較例3では、円環状刃部の刃先角度θが
25°であり、30°≦θ≦ 120°の条件よりも小さい。そ
して、切除実験結果は、 1,500回目以降で球体にゲート
部及びバリが残った。これは、刃先角度θが小さ過ぎて
円環状刃部の耐久性が悪くなったことによると推定でき
る。また、比較例4では、円環状刃部の刃先角度θが13
0°であり、30°≦θ≦ 120°の条件を越えている。そ
して、切除実験結果は、全数共に球体にゲート部及びバ
リが残った。これは、刃先角度θが大き過ぎて円環状刃
部の切れが悪くなったことによると推定できる。
【0031】比較例5では、円環状刃部の高さ寸法Hが
0.25mmであり、 0.5mm≦H≦ 4.0mmの条件よりも小さ
い。そして、切除実験結果は、全回についてゲートくず
が円環状刃部の間に詰まった。これは、円環状刃部の高
さ寸法Hが小さ過ぎて、刃部間の谷部の隙間が狭くなる
ことによると推定できる。また、比較例6では、円環状
刃部の高さ寸法Hが5.0mm であり、 0.5mm≦H≦ 4.0mm
の条件を越えている。そして、切除実験結果は、 5,000
回目以降で球体にゲート部及びバリが残った。これは、
高さ寸法Hが大き過ぎて円環状刃部の耐久性が悪くなっ
たことによると推定できる。
【0032】これに対し、実施例1は、(D1 −d)=
− 0.1mm, θ=90°, H= 1.0mmである。また、実施例
2は、(D1 −d)=− 0.2mm, θ=70°, H= 1.5mm
である。従って、実施例1,2は、− 1.0mm≦(D1 −
d)≦ 0.2mm、30°≦θ≦ 120°、及び、 0.5mm≦H≦
4.0mmの条件を全て満たしている。そして、切除実験結
果は、実施例1,2とも、全回についてゲート部及びバ
リを完全に除去できた。このことから、− 1.0mm≦(D
1 −d)≦ 0.2mm、30°≦θ≦ 120°、及び、0.5mm≦
H≦ 4.0mmの条件を全て満たせば、球体のゲート部及び
バリを確実に除去できると推定できる。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述の構成により、次のような
著大な効果を奏する。
【0034】請求項1記載のトリミング装置によれば、
(球体5を上型3にて下型2の球体挿通孔1に押込むの
みで)射出成型された(外表面が樹脂で被覆されてい
る)球体5の射出ゲート部GやバリBを簡単かつ迅速に
切除することができる。しかも、従来のバリ加工粉が、
その後の外側の樹脂カバーの射出成型の際に浮き出てく
るような問題を確実に解決できた。従って、ゴルフボー
ルの製造に於て、不良品の発生を防止できる。(特に、
外層の偏肉を防止できると共に、外観不良を防止でき
る。)かつ、生産性を向上できる。また、上型3及び下
型2の構造が簡単となる。
【0035】請求項2記載のトリミング装置によれば、
請求項1記載のものと同様の効果を奏すると共に、球体
5の射出ゲート部GやバリBをより確実に切除すること
ができる。かつ、下型2の円環状刃部4の耐久性が高く
なる。また、請求項3記載のトリミング装置によれば、
不良品の発生無く長期間にわたって一層確実に射出ゲー
ト部GやバリBを切除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す半截断面図であ
る。
【図2】下型の用具拡大断面図である。
【図3】球体の斜視図である。
【図4】下型に球体を嵌めた状態を示す作用説明図であ
る。
【図5】ゲート部切除直後の状態を示す作用説明図であ
る。
【図6】球体排出直前の状態を示す作用説明図である。
【符号の説明】
1 球体挿通孔 2 下型 3 上型 4 円環状刃部 5 球体 B バリ D1 内径寸法 d 直径 G 射出ゲート部 H 高さ寸法 P パーティングライン θ 刃先角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球体挿通孔1を有する下型2と、該下型
    2の上記球体挿通孔1に射出成型にて形成された表面が
    樹脂層の球体5を押込む上型3と、を備え、該球体5の
    パーティングラインP上の射出ゲート部G及びバリBを
    切り落とす断面三角山型の円環状刃部4を、上記下型2
    の上記球体挿通孔1の内周面に、形成したことを特徴と
    するトリミング装置。
  2. 【請求項2】 下型2の球体挿通孔1の円環状刃部4の
    内径寸法をD1 とし、球体5の直径をdとし、上記円環
    状刃部4の刃先角度をθとしたときに、− 1.0mm≦(D
    1 −d)≦ 0.2mmに設定し、かつ、30°≦θ≦ 120°と
    した請求項1記載のトリミング装置。
  3. 【請求項3】 断面三角山型の円環状刃部4の高さ寸法
    をHとしたときに、 0.5mm≦H≦ 4.0mmとした請求項2
    記載のトリミング装置。
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Cited By (5)

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