JPH11114430A - カチオン交換樹脂 - Google Patents
カチオン交換樹脂Info
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- JPH11114430A JPH11114430A JP9281914A JP28191497A JPH11114430A JP H11114430 A JPH11114430 A JP H11114430A JP 9281914 A JP9281914 A JP 9281914A JP 28191497 A JP28191497 A JP 28191497A JP H11114430 A JPH11114430 A JP H11114430A
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Abstract
の少ないカチオン交換樹脂を提供する。 【解決手段】酸化防止機能を有する基が、一般式[1]
で示されるスルホンアミド結合を介して共有結合してい
ることを特徴とするカチオン交換樹脂。ただし、式中、
Rは水素又はメチル基である。 −SO2NR− …[1]
Description
に関する。さらに詳しくは、本発明は、耐酸化分解性に
優れ、樹脂成分の溶出の少ないカチオン交換樹脂に関す
る。
ベンゼン共重合体に代表される三次元網目構造を有する
高分子母体に、スルホン酸基やトリメチルアンモニウム
基などのイオン交換基が結合した構造を有する不溶性の
固体酸又は固体塩基であり、半導体製造や医薬品製造に
用いられる超純水の製造、原子力発電所の復水処理など
に幅広く利用されている。イオン交換樹脂の問題点の一
つに、酸化分解によって引き起こされる樹脂成分の溶出
や劣化がある。例えば、スチレン−ジビニルベンゼン架
橋共重合体粒子にスルホン酸基を導入した強酸性カチオ
ン交換樹脂からは、スルホ安息香酸、フェノールスルホ
ン酸、スチレンスルホン酸の重合体などの酸化分解生成
物が溶出する。これらの溶出物は、処理水の水質を悪化
させる。また、復水の熱交換時に分解して、腐食性の硫
酸イオンを生成する。さらに、同時に使用される場合が
多いアニオン交換樹脂を汚染する。イオン交換樹脂の酸
化分解が進むと、イオン交換樹脂自体が劣化する。これ
らの問題を回避するために、イオン交換樹脂の使用方
法、化学構造、安定化を目的とした助剤の配合の三つの
観点で検討がなされてきた。例えば、特開昭62−13
2585号公報、特開平1−171645号公報には、
イオン交換樹脂を使用に先立って十分に洗浄し、溶出物
を少なくする方法が開示されている。また、特開平1−
119345号公報、特開平2−99146号公報に
は、イオン交換樹脂を溶存酸素濃度の低い水又は酸素の
ない雰囲気で保存し、処理対象液の溶存酸素濃度を低く
して通液することにより、酸素との接触を避ける方法が
開示されている。しかし、イオン交換樹脂は、わずかの
酸素で徐々に分解するために、これらの方法では初期の
溶出物量を低減することはできても、長期間にわたり酸
化分解を抑制することは困難である。また、酸素との接
触を避けるためには、大量の水を脱気するための専用の
装置が必要である。一方、特公昭40−24398号公
報、特開昭59−122520号公報、特開昭61−1
85507号公報、特開昭58−153541号公報、
特開昭58−163445号公報には、ポリフェニレン
エーテル、含ふっ素系高分子、ポリイミド、ポリアミド
イミドなどの酸化を受けにくい化学構造を有する特殊な
素材から、イオン交換体を調製する方法が開示されてい
る。しかし、これらの素材は、従来のイオン交換体に比
べてコストが高いばかりでなく、製品の形状や多孔性を
コントロールすることが困難であるという問題がある。
安定化を目的とした助剤の配合に関しては、特許第25
17411号公報に、カチオン交換樹脂を酸化防止剤と
接触させて、酸化防止剤をとり込むことによる酸化抑制
法が開示されている。しかし、この方法では、安定化の
ために使用される酸化防止剤は、物理的にとり込まれて
吸着されているだけであるため、酸化防止剤が処理水中
に溶出するという問題がある。本発明者らは、先に、酸
化防止性に優れ、使用時に酸化劣化による性能の低下及
び酸化分解物による水質の汚染を惹起するおそれの少な
いイオン交換樹脂として、酸化防止機能を有する化合物
が共有結合されたイオン交換樹脂、例えば、2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジニルメタクリレートが
共重合されたカチオン交換樹脂を開発した。このイオン
交換樹脂は、良好な酸化防止性を有していたが、さらに
容易に製造することができ、しかも耐酸化分解性に優
れ、樹脂成分の溶出の少ないカチオン交換樹脂が求めら
れるようになった。
性に優れ、使用時の樹脂成分の溶出の少ないカチオン交
換樹脂を提供することを目的としてなされたものであ
る。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、カチオン交換樹
脂に、酸化防止機能を有する基をスルホンアミド結合を
介して導入することにより、耐酸化分解性に優れたカチ
オン交換樹脂が容易に得られることを見いだし、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、(1)酸化防止機能を有する基が、一般式
[1]で示されるスルホンアミド結合を介して共有結合
していることを特徴とするカチオン交換樹脂、 −SO2NR− …[1] (ただし、式中、Rは水素又はメチル基である。)、及
び、(2)酸化防止機能を有する基が、ヒンダードアミ
ン系の基又はヒンダードフェノール系の基である請求項
1記載のカチオン交換樹脂、を提供するものである。
化防止機能を有する基が一般式[1]で示されるスルホ
ンアミド結合を介して共有結合しているものである。 −SO2NR− …[1] ただし、式中、Rは水素又はメチル基である。本発明の
カチオン交換樹脂を製造する方法には特に制限はない
が、例えば、三次元網目構造を有する高分子からなる不
溶性担体に、クロルスルホン基とスルホン酸基を導入
し、さらにアミノ基と酸化防止機能を有する基を持った
化合物をクロルスルホン基に反応させることにより製造
することができる。三次元網目構造を有する高分子から
なる不溶性担体の構造、形状、製造方法には特に制限は
なく、例えば、スチレンとジビニルベンゼンの共重合
体、架橋ポリエチレン、架橋ポリプロピレンなどの、有
機高分子の球状、膜状、繊維状などの不溶性担体を用い
ることができる。スチレン−ジビニルベンゼン共重合体
からなる架橋粒子は、スチレンとジビニルベンゼンを、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、リン酸
カルシウムなどの分散剤を含む水に分散させ、過酸化ベ
ンゾイル、アゾビスイソブチロニトリルなどのラジカル
重合開始剤を加え、加熱撹拌して懸濁重合することによ
って得ることができる。スチレンとジビニルベンゼンの
比に特に制限はないが、通常はジビニルベンゼンが6〜
20重量%であることが好ましく、8〜12重量%であ
ることがより好ましい。
ホンアミド結合を介して酸化防止機能を有する基を導入
する方法には特に制限はなく、例えば、不溶性担体にク
ロルスルホン基を導入し、さらに一級又は二級アミノ基
と酸化防止機能を有する基を持った化合物を反応させる
ことにより容易に導入することができる。例えば、スチ
レン−ジビニルベンゼン架橋粒子にクロルスルホン酸、
塩化スルフリル、二酸化イオウと塩素の混合物などを反
応させることにより、スチレン−ジビニルベンゼン架橋
粒子へクロルスルホン基を容易に導入することができ
る。この際、テトラクロルエタン、ジクロルメタンなど
のスチレン−ジビニルベンゼン架橋粒子が膨潤する溶媒
を用いることにより、反応を促進することができる。ク
ロルスルホン化剤は、通常、導入しようとする量の当量
以上用いることが好ましく、スチレン−ジビニルベンゼ
ン架橋粒子の場合は、粒子中のベンゼン環の2〜3当量
倍を用いることが好ましい。クロルスルホン化反応の温
度と時間には特に制限はなく、例えば、氷水浴中に浸漬
し、あるいは室温で、数時間撹拌しつつ反応することが
できる。クロルスルホン化反応を終了したのち、反応混
合物をろ過して、クロロホルム、ジクロルメタン、アセ
トンなどのクロルスルホン基と反応しない溶媒で洗浄す
ることが好ましい。
ジビニルベンゼン架橋粒子をクロロホルム、ジクロルメ
タンなどの溶媒に分散し、一級又は二級アミノ基と酸化
防止機能を有する基を持った化合物と反応させることに
より、スルホンアミド結合を介して、酸化防止機能を有
する基を共有結合させることができる。一級又は二級ア
ミノ基と酸化防止機能を有する基を持った化合物として
は、例えば、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−アミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジンなどのヒンダードアミン系の化合物や、
2,6−ジ−t−ブチル−4−アミノメチルフェノー
ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルアミノメチル
フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−アミノフェ
ノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−アミノプロピル
フェノールなどのヒンダードフェノール系の化合物など
を挙げることができる。導入する酸化防止機能を有する
基の量には特に制限はないが、通常はカチオン交換樹脂
の0.01〜10重量%であることが好ましい。反応の
際、トリメチルアミン、ピリジンなどの塩基を共存させ
ると、反応によって生成する塩酸を中和して、反応を効
率よく進めることができる。反応温度と時間には特に制
限はないが、通常は室温で数時間撹拌することにより反
応を完了することができる。
分解によってスルホン基に変換することにより、本発明
のカチオン交換樹脂を得ることができる。加水分解の方
法に特に制限はなく、例えば、アミノ基と酸化防止機能
を有する基を持った化合物を反応して得られた生成物
を、水に分散して加水分解反応を行うことができる。加
水分解反応は、通常は40〜50℃に加熱して反応する
ことにより効率よく進行する。また、加水分解が進行す
るに従って、塩酸が生成して系のpHが低下するので、ス
ルホンアミド結合の分解を防ぐために、酢酸ナトリウム
などの緩衝作用を有する化合物を共存させたり、あるい
は、水酸化ナトリウムなどのアルカリを添加して、系が
強酸性となることを防ぐことが好ましい。本発明のカチ
オン交換樹脂は、酸化防止機能を有する基が共有結合に
より導入されているので、酸化防止剤をイオン的に吸着
させ、あるいは物理的に保持させる従来の方法に比べ
て、酸化防止剤の脱落が生じにくく、長期間にわたって
優れた酸化防止性を維持し、使用時における樹脂成分の
溶出を効果的に防止することができる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1(酸化防止機能を有する基を結合したカチオン
交換樹脂の合成) スチレン−ジビニルベンゼン架橋粒子[Supelc
o.Inc.製、比表面積330m2/g、平均孔径90
Å]185mlを、水、メタノール、クロロホルム、テト
ラクロルエタンを用いてこの順に洗浄した。この架橋粒
子とテトラクロルエタン85mlを500mlセパラブルフ
ラスコに採り、撹拌用のテフロン羽根、窒素ガス導入
管、冷却管を備えたフタを取リ付け、60℃で30分間
加熱したのち、室温に戻した。窒素ガスを60ml/分で
液面付近に吹き込み、60rpmで撹拌しながら、クロル
スルホン酸[和光純薬工業(株)製]75mlを少しずつ加
え、氷水浴で冷却しつつ4時間反応させた。次いで、酢
酸10mlを加えて撹拌したのち、生成したクロルスルホ
ン化粒子をろ過して回収した。このクロルスルホン化粒
子をテトラクロルエタンで洗浄したのち、水に入れ、さ
らに、アセトン、クロロホルムで洗浄した。このクロル
スルホン化粒子、クロロホルム150ml及びトリエチル
アミン10mlを500mlセパラブルフラスコに採り、撹
拌用のテフロン羽根、窒素ガス導入管、冷却管を備えた
フタを取り付けた。窒素ガスを60ml/分で液面付近に
吹き込み、60rpmで撹拌しながら、4−アミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン4.58gをクロロ
ホルム30mlに溶解した溶液を滴下して、一夜反応させ
た。生成した粒子をろ過して回収し、クロロホルム、ア
セトン、水でこの順に洗浄した。得られた粒子、酢酸ナ
トリウム40g及び水200mlを500mlセパラブルフ
ラスコに採り、撹拌用のテフロン羽根、窒素ガス導入
管、冷却管を備えたフタを取り付けた。セパラブルフラ
スコを45℃に保った恒温水槽に浸漬し、窒素ガスを7
5ml/分で吹き込みながら、40rpmで6時間撹拌し
た。生成物をろ過して回収し、水で洗浄した。生成物の
赤外吸収スペクトルには、スルホン基に由来する1,2
00cm-1、1,130cm-1、1,040cm-1及び1,01
0cm-1の吸収帯が認められた。また、イオン交換容量を
測定したところ、1.2meq/mlであった。元素分析で
は、0.6重量%の窒素が認められ、4−アミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンが導入されたことが
分かった。樹脂重量に対する酸化防止機能を有する基の
量は、3.3重量%である。 実施例2(溶出試験) 実施例1で合成した酸化防止機能を有する基が結合した
カチオン交換樹脂(H型)50mlを洗気瓶に採り、超純
水を全容量が200mlになるまで加えた。酸素ガスを1
0ml/分で吹き込み、試験開始前、8日後、14日後及
び21日後に上澄み液を採取して、サイズ排除クロマト
グラフィー分析を行った。分析は、カラムにShode
x SB−802.5HQを用い、移動相をアセトニトリ
ル/20mM塩化リチウム(2/8)として、検出波長
200nmで行った。この条件では、スルホ安息香酸、
フェノールスルホン酸、スチレンスルホン酸の重合体な
どの有機スルホン酸を感度よく検出することができる。
スルホ安息香酸の濃度とピーク面積についてあらかじめ
作成した検量線から、上澄み液中に溶出している有機ス
ルホン酸の量を、樹脂1リットル当たりのスルホ安息香
酸量に換算して算出した。スルホ安息香酸の溶出量は、
試験開始前が0mg、8日後が10mg、14日後が35m
g、21日後が41mgであった。 比較例1(溶出試験) 市販のカチオン交換樹脂[ダウケミカル製、650−
C]を用いて、実施例2と同様にして溶出試験を行っ
た。スルホ安息香酸の溶出量は、試験開始前が0mg、8
日後が26mg、14日後が79mg、21日後が149mg
であった。実施例2及び比較例1の結果を、図1に示
す。この図から、市販のカチオン交換樹脂からの溶出物
が、酸化分解によって経時的に増加していくのに対し
て、酸化防止機能を有する基がスルホンアミド結合を介
して共有結合している本発明のカチオン交換樹脂では、
スルホ安息香酸などの溶出が抑制されていることが分か
る。
機能を有する基が共有結合しているために、耐酸化分解
性に優れ、樹脂成分の溶出が少ない。
経時変化を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】酸化防止機能を有する基が、一般式[1]
で示されるスルホンアミド結合を介して共有結合してい
ることを特徴とするカチオン交換樹脂。 −SO2NR− …[1] (ただし、式中、Rは水素又はメチル基である。) - 【請求項2】酸化防止機能を有する基が、ヒンダードア
ミン系の基又はヒンダードフェノール系の基である請求
項1記載のカチオン交換樹脂。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP28191497A JP3911794B2 (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | カチオン交換樹脂 |
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|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-10-15 JP JP28191497A patent/JP3911794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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