JPH11114897A - 高圧水切削装置 - Google Patents

高圧水切削装置

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JPH11114897A
JPH11114897A JP28205697A JP28205697A JPH11114897A JP H11114897 A JPH11114897 A JP H11114897A JP 28205697 A JP28205697 A JP 28205697A JP 28205697 A JP28205697 A JP 28205697A JP H11114897 A JPH11114897 A JP H11114897A
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利夫 小栗
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毅 田口
Takeshi Miyashita
剛士 宮下
Noriaki Nishiura
範昭 西浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射ノズルの任意方向の移動を可能とし、作
業の省スペースを図ると共に、被切削物の切削面形状に
関わらず、作業者の防護、騒音の軽減および適切な切削
を図る。 【解決手段】 高圧水を噴射する噴射ノズルを備え、前
記噴射ノズルから噴射した高圧水により被切削物を切削
する高圧水切削装置において、前記噴射ノズルに固定さ
れると共に、前記被切削物の表面に当接させて前記噴射
ノズルと被切削物の表面を密閉するノズルカバーを備
え、さらに、前記被削物の表面形状に応じて前記被切削
物の表面と前記ノズルカバーとを密閉させる密閉機構を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧水を噴射ノズ
ルで噴射して鉄板、コンクリート等の被切削物を切削す
る高圧水切削装置に関わり、特に、切削時の騒音を低減
し、被切削物で反射された切削水から防護するタイプの
高圧水切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄板、コンクリート構造物を切削
する手段として、水を高圧状態して被切削物に対して噴
射する高圧水切削装置が知られている。上記高圧水切削
装置は、切削と同時に切削水および切削によって削り取
られ発生した切削屑を激しく飛散させることから、切削
作業は、被切削物の切削箇所にカバーを取り付けた後に
行う。図17は、従来技術に係わる高圧水切削装置の模
式図を示す。この高圧水切削装置は、一方を開口させ、
この開口部に対向する面に直線状の切溝41aを設けた
箱状カバー41と、箱状カバー41の切溝41aに差し
込んだ噴射ノズル10と、このカバー41の底面にはカ
バー41内に溜る飛散物を吸引排除するバキューム口4
2が設けられている。そして、上記カバー41の切溝4
1aに噴射ノズル10を挿入し、この噴射ノズル10よ
り高圧水を噴射し、切溝41aに沿って移動させて被切
削物Mを切削すると共に、カバー41により反射した切
削水からの防護、防音を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記カ
バー41を使用する方式は、噴射ノズル10の移動方向
が制約される。つまり、カバー41は平面上に固定され
る為、噴射ノズル10は、所定の切溝41aの方向しか
移動することができない。また、カバー41自体が大型
であるため、かなりの作業スペースが必要とされる。被
切削物Mの切削面に曲面、凹凸を有するとき、カバー4
1と切削面の間に間隙が生じ、反射した切削水が間隙か
らカバー41の外へ飛散して作業者の安全を害すと共
に、騒音も大きくなるため、切削面の形状に応じたカバ
ーの製作が必要となる。また、噴射ノズル10は、被切
削物の表面に対して噴射角度を必要とする場合でも、一
定の噴射角しか設定できないため適切な切削が行えな
い。
【0004】そこで、本発明は、以上の技術的課題を解
決するためなされたものであって、その目的は、噴射ノ
ズルの任意平面の移動を可能とし、作業の省スペースを
図ると共に、被切削物の切削面形状に関わらず、作業者
の防護、騒音の軽減および適切な切削を図る高圧水切削
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、以上の課題を解決
する手段は、請求項1に記載するように、高圧水を噴射
する噴射ノズルを備え、前記噴射ノズルから噴射した高
圧水により被切削物を切削する高圧水切削装置におい
て、前記噴射ノズルに固定されると共に、前記被切削物
の表面に当接させて前記噴射ノズルと被切削物の表面を
密閉するノズルカバーを備えたことを特徴とする。
【0006】これによれば、噴射ノズルは、高圧水を噴
射して被切削物を切削しつつ移動し、ノズルカバーは噴
射ノズルに一体となって移動すると共に、被切削時に生
じる騒音を遮断し、被切削物で飛散する高圧水、切削屑
を遮蔽する。したがって、噴射ノズルはノズルカバーに
より切削方向を規制されず、被切削面上の任意位置へ移
動して切削を行うと共に作業スペースが省略される。ま
た、切削時の騒音を低減し、被切削物で反射される高圧
水から作業者を防護する。
【0007】以上の手段にあって、ノズルカバーの形状
は、切削時の騒音を低減し、被切削物で反射される高圧
水から作業者を防護するものであれば、円錐状、円柱
状、多角錘状、多角柱状、何れの形状も含まれる。ま
た、切削屑、高圧水を回収する観点から、回収口を設け
た方が好ましい。
【0008】請求項2記載の手段は、請求項1記載の高
圧水切削装置において、前記被削物の表面形状に応じて
前記被切削物の表面と前記ノズルカバーを密閉させる密
閉機構を備えたことを特徴とする。
【0009】これによれば、密閉機構は、被切削物の表
面形状に凹凸があるときでも、被切削物の表面とノズル
カバーを密閉し、ノズルカバーは、被切削時に生じる騒
音を遮断し、被切削物から飛散する高圧水、切削屑を遮
蔽する。したがって、被切削物の表面形状に関わらず、
切削時の騒音を低減し、被切削物で反射される高圧水か
ら作業者を防護する。
【0010】請求項3記載の手段は、請求項2記載の高
圧水切削装置において、前記密閉機構は前記噴射ノズル
と前記ノズルカバーを可動自在に連結する自在継手機構
であることを特徴とする。
【0011】これによれば、自在継手機構は、被切削物
の表面に対するノズルカバーの姿勢を調整し、被切削物
の表面形状に応じて、被切削物の表面とノズルカバーを
密閉する。また、噴射ノズルの噴射方向を自在に調整
し、噴射ノズルを被切削物の表面に対して所定の噴射角
を設定する。従って、ノズルカバーの曲面追従性能が向
上されるとともに、適切な切削が行われる。ここで、自
在継手機構の例としては、ボールジョイント機構が含ま
れる。
【0012】請求項4記載の手段は、請求項2記載の高
圧水切削装置において、前記密閉機構は前記ノズルカバ
ーの被切削物との対向面に設けられ、前記ノズルカバー
に加わる圧接力により弾性変形する弾性変形部材である
ことを特徴とする。
【0013】これによれば、弾性変形部材は、弾性変形
して被切削物の表面形状に応じて被切削物の表面とノズ
ルカバーとの間に生じる間隙を埋め、被切削物の表面と
ノズルカバーを密閉する。従って、ノズルカバーの曲面
追従性能が向上される。
【0014】請求項5記載の手段は、請求項1〜請求項
4記載の高圧水切削装置において、前記噴射ノズルと前
記ノズルカバーとの間に設けられ、前記被切削物の表面
形状に応じて弾性変形して前記被切削物の表面に前記ノ
ズルカバーを付勢させる弾性部材を備えたことを特徴と
する。
【0015】これによれば、弾性部材は、弾性変形して
被切削物の表面に対してノズルカバーを付勢し、被切削
物の表面とノズルカバーとの密閉性を向上させる。した
がって、被切削物の表面形状に関わらず、切削時の騒音
はさらに低減され、被切削物で反射される高圧水から作
業者の安全性がさらに向上される。
【0016】また、請求項5記載の具体的手段は、請求
項6に記載するように、前記弾性部材はコイルスプリン
グからなり、また、請求項7記載に記載するように、前
記弾性部材はゴムからなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図16を参照して本
発明に係る実施の形態を詳細に説明する。 {実施の形態1}図1は、本発明を高圧水切削装置に適
用した実施の形態1を示す。本高圧水切削装置は、高圧
状態の水(以下、高圧水という。)をジェット状に噴射
する噴射ノズル10と、噴射ノズル10と弾性部材とし
てのゴムシート31、フランジ32を介して止具33に
より連結したノズルカバー20から構成されている。
【0018】噴射ノズル10は、ノズル本体11と、ノ
ズル本体11の上部に固定したノズル保持体12から構
成されている。
【0019】図2は、本高圧水切削装置に係わる噴射ノ
ズルの側面構造を示す。ここで、ノズル本体11は、略
円筒状であり、高圧水の噴射口となる先端部は、径を絞
っている。その中途には、研磨材を注入する円形の研磨
材注入口13が設けられ、ノズル本体11の上流側は高
圧水を送水する耐圧フレキシブルホース(図示省略)に
連結されている。これにより、高圧水と研磨材は適宜混
ぜられてノズルホルダー13の先端からジェット状の切
削水として噴射される。
【0020】ノズル保持体12は、略断面L字状であ
り、その下部でノズル本体11を保持すると共に、その
上部にはマニュピュレータ(図示省略)の駆動アームの
先端に取り付けられ、可動自在となっている。
【0021】一方、ノズルカバー20は、図1に示すよ
うに、ノズルカバー本体21と、ノズルカバー本体21
の下部に固定されたブラシフランジ22から構成されて
いる。
【0022】図3は、ノズルカバー本体の拡大した構造
を示し、(a)は平面構造を、(b)は側面構造を示
す。ノズルカバー本体21は、内部を中空とした略円柱
状であり、側面を断面凸状に外側へ膨らませている。そ
の上部には噴射ノズル10を挿入する円形の上部開口2
1aを形成し、下部には切削作業用としてノズルカバー
本体21より径の小さい円形の下部開口21bを形成し
ている。また、上部開口21aの周りには、飛散物、切
削水を回収する小円形のバキューム口21cを形成して
いる。このように、ノズルカバー本体21の径を下部開
口21bより大きくすることで、被切削物Mから生じる
飛散物を溜めることができ、噴射ノズル10の目詰まり
を防止する。
【0023】ブラシフランジ22は、図1に示すよう
に、円環状の金属製の本体部と、本体部の下部に短い鋼
線をブラシ状に埋め込んだブラシ部からなり、被切削物
Mに圧接されてノズルカバー本体21内を密閉する。
【0024】ゴムシート31は、図1に示すように、略
ドーナッツ状であり、ノズルカバー20に加えられる圧
接力に応じて弾性変形して、ノズルカバー20に対して
付勢力を加える。
【0025】次に、図1、図4に基づいて、本高圧水切
削装置の使用方法について説明する。図4は、高圧水切
削装置を用いて被切削物Mを切削する模式図を示す。図
中、ノズルカバー20下部の点線域は下部開口21bを
示す。先ず、図4に示すように、マニュピュレータの駆
動アーム(図示省略)を操作し、ノズルカバー20の下
部開口21bを被切削物Mに対向させて、ノズルカバー
20を被切削物Mの表面に圧接させる。このとき、ノズ
ルカバー20は切削作業域を密閉し、ゴムシート31は
ノズルカバー本体21とフランジ32の間で弾性圧縮す
ると共に、ノズルカバー20を被切削部Mに付勢し、ノ
ズルカバー20と被切削物Mの表面を密閉性を向上させ
る。
【0026】次に、耐水圧ホース(図示省略)から高圧
水を圧送し、研磨材注入口13から研磨材を適宜混入し
つつ噴射ノズル10からジェット状の切削水を被切削物
Mの表面に噴射し、被切削物Mを切削する。このとき、
ノズルカバー20は噴射ノズル10と一体になっている
ので、作業スペースが省略されると共に、切削作業域を
ノズルカバー20により密閉しているので、切削に伴う
騒音は低減される。被切削物Mから飛散した切削屑およ
び切削水はノズルカバー20の内壁に衝突し、ノズルカ
バー20内に溜り、ノズルカバー20の外側へ飛散する
こともない。そして、ノズルカバー20内に滞留する切
削屑等は、バキューム口21cから吸い出されて外部へ
排出される。
【0027】次に、マニュピュレータの駆動アーム(図
示省略)を操作し、高圧水切削装置の切削箇所を移動さ
せる。このとき、ノズルカバー20は噴射ノズル10と
一体に移動するようにしたので、噴射ノズル10はノズ
ルカバー20を伴って被切削物Mの平面上の任意位置へ
移動される。以下、被切削物Mは所定の形状に削り出さ
れる。
【0028】以上より、本実施の形態によれば、ノズル
カバー20は噴射ノズル10と一体に移動するようにし
たので、噴射ノズル10はノズルカバー20を伴って被
切削物Mの平面上の任意位置へ移動して切削を行うと共
に作業スペースが省略される。また、ノズルカバー20
により騒音を遮断し、飛散物を遮蔽するようにしたの
で、切削時の騒音を低減し、被切削物Mで反射される切
削水、切削屑から作業者を防護する。
【0029】{実施の形態2}図5は、本発明を高圧水
切削装置に適用した実施の形態2の側面構造を示す。本
高圧水切削装置は、実施の形態1と略同様の構成である
が、噴射ノズル10とノズルカバー20の間を自在に変
位させる自在継手機構としてのボールジョイント機構1
4を備えた点に特徴を有する。なお、実施の形態1と共
通する部分については説明を省略する。
【0030】図6は、本高圧水噴射装置に係わる噴射ノ
ズルの拡大した側面構造を示す。ここで、ボールジョイ
ント機構14は、ジョイント球14aと、ジョイント球
14aに外接するジョイントリング14bから構成され
ている。ジョイント球14aは、球状体の上部と下部を
カットした形状であり、その内部はノズル本体11を貫
通させる貫通孔を形成している。ジョイントリング14
bは、ジョイント球14aの外面を当接させる円環状で
あり、ジョイント球14aと接する内面は、ジョイント
球14aの球面と摺動するよう凹状曲面に形成されてい
る。そして、噴射ノズル10とノズルカバー20との姿
勢は自在に変位する。
【0031】次に、図6、7に基づいて、本高圧水切削
装置の使用方法について説明する。図7は、実施の形態
2に係わる高圧水切削装置の使用状況の模式図を示す。
マニュピュレータの駆動アーム(図示省略)を操作し、
被切削物Mの表面に高圧水噴射装置を対向させて設置す
る。このとき、ジョイント球14aはジョイントリング
14b内を摺動しながら回動し、噴射ノズル10の噴射
方向は自在に変位するので、被切削物Mの表面に対して
任意の噴射角度が設定される。
【0032】以上より、本実施の形態によれば、噴射ノ
ズル10とノズルカバー20の姿勢を自在に変位するよ
うにしたので、被切削物Mの表面に対して所定の噴射角
度を設定し、適切な切削が行われる。
【0033】{実施の形態3}図8は本発明を高圧水切
削装置に適用した実施の形態3の側面構造を、図9は平
面構造を示す。本高圧水切削装置は、実施の形態1と略
同様の構成であるが、噴射ノズル10とノズルカバー2
0の間に一対のコイルスプリング34を備え、ノズル本
体11をボールジョイント機構14のジョイント球14
a内で遊嵌させ、ジョイント球14aと突出部11aの
間に第2スプリング15を設けた点に特徴を有する。そ
の他に、サポート部材14の背面に固定したガイドプレ
ート16と、バキューム口21cに連結するホースフラ
ンジ21dを備えた。なお、実施の形態1と共通する部
分については、説明を省略する。
【0034】ここで、一対のコイルスプリング34は、
螺旋形状であり、例えば鋼から成る。そして、均等な圧
接力が加わると、均等に圧縮して余分な圧接力を吸収す
ると共に、ノズルカバー20に付勢力を加える。一方、
不均等な圧接力が加わったとき、各々不均等に弾性変形
してノズルカバー20を被切削物Mの表面形状に合わ
せ、圧接力が除かれた後にノズルカバー20を原姿勢に
復帰させる。
【0035】第2スプリング15は、ノズル本体11の
外周程度の径を有する螺旋状であり、ジョイント球14
aとノズル本体11の突出部11aに当接している。そ
して、ノズルカバー20とノズル本体11の姿勢関係を
原姿勢関係に戻す作用を奏する。即ち、強制的に傾斜さ
れたノズルカバー20に対して傾斜させる力が減少する
と、この第2スプリング15は、弾性力でこの傾斜を元
の状態に戻す。
【0036】次に、図8、10に基づいて、本高圧水切
削装置の使用方法について説明する。図10(a)は、
実施の形態3に係わる高圧水切削装置の使用状況の模式
図を示す。先ず、マニュピュレータの駆動アーム(図示
省略)を操作し、ノズルカバー20の下部開口21bを
被切削物Mに対向させ、被切削物Mの曲面状の表面に圧
接させる。このとき、ボールジョイント機構14のジョ
イント球14aはジョイントリング14b内を回動して
ノズルカバー20を傾斜させ、ノズルカバー20は被切
削物Mの表面を完全に覆って密閉する。ここで、ゴムシ
ート31、およびコイルスプリング34は、ノズルカバ
ー本体21とノズル保持体12の間で不均衡に弾性変形
して、ノズルカバー20と被切削物Mの表面の密閉性を
向上させる。そして、強制的に傾斜されたノズルカバー
20は、傾斜させる力が減少すると、この第2スプリン
グ15は、弾性力でノズルカバー20とノズル本体11
との傾斜を元の状態に戻すとともに、被切削物Mとノズ
ルカバー8との接合、密閉性を保つ。
【0037】一方、図10(b)は、実施の形態1に係
わる高圧水切削装置を曲面形状の被切削物に適用した模
式図を示す。高圧水切削装置を曲面状の被切削物Mに対
向させると、ノズルカバー20と被切削物Mの間には間
隙を生じる。よって、噴射ノズル10からジェット状の
高圧水を被切削物Mに噴射すると、切削屑、切削水は、
前記間隙からノズルカバー20の外部へ飛散するため、
作業者は保護されず、騒音は低減されない。
【0038】以上より、本実施の形態によれば、被切削
物Mの表面形状に凹凸があるときでも、ノズルカバー2
0を傾斜させ被切削物Mの表面を密閉するようにしたの
で、被切削物Mの表面形状に関わらず、切削時の騒音を
低減し、被切削物Mから反射される切削屑、切削水から
作業者を防護する。また、被切削物Mの表面形状に応じ
て弾性変形してノズルカバー20の密閉性を向上するよ
うにしたので、ノズルカバー20の曲面追従性能が向上
する。
【0039】{変形の形態}図11は、本発明を高圧水
切削装置に適用した変形の形態の断面構造を示す。本変
形の形態に係わる高圧水切削装置は、実施の形態3と略
同様の構成であるが、ブラシフランジ22に代えてゴム
状の開口パッキン材23を用い、また、一対のコイルス
プリング34の中心には遊嵌する止具33を貫通させて
いる。
【0040】次に、図12〜15に基づいて、本形態の
使用方法について説明する。図12〜15は本高圧水切
削装置を用いて被切削物を切削する状況を示したもので
ある。先ず、図12に示すように、ノズルカバー20を
被切削物Mに所定の押圧力を加えて圧接して状態で、噴
射ノズルを被切削物Mの表面に対して直角に切削を開始
する。この状態で、噴射ノズル10を所定の方向に平行
移動すると、ノズルカバー20は被切削物Mに圧接され
たまま所定の形状の切削予定線上の切削を行う。
【0041】また、上記方法では切断面は被切削物Mの
表面に対して直交方向であるが、図13に示すように、
噴射ノズル10を被切削物Mの表面に対して傾けてθの
角度に設定すると、被切削物Mの切断面は、表面に対し
て所定の角度で切削される。なお、この場合でも、ゴム
シート31、コイルスプリング34は弾性変形して、ノ
ズルカバー20を被切削物Mの表面に対して付勢するの
で、ノズルカバー20と被切削物Mの表面は密閉され
る。
【0042】さらに、図14に示すように、被切削物M
の表面が曲面の場合は、この被切削物Mの曲面の中心点
を揺動中心手点Oとして、高圧水切削装置を図中P2方
向に揺動することで、噴射ノズル10は図中一点鎖線で
示す状態で揺動し、ノズルカバー20は被切削物Mの表
面に圧接した状態で、切削が行われる。
【0043】しかしながら、上記の場合、切断面は全て
被切削物Mの曲面の中心から放射面状に限定される。図
15は、トンネル履工のコンクリートの一部を切削して
サンプリングして取り出す状況を示す。このような場合
で、切断面の角度が限定されると、四方を切削されたサ
ンプリング部M1は、その切断面M2がトンネルの中心
軸上の中心点Oより放射面方向となるのでサンプリング
部M1は、トンネルの内側すなわち図中中心点O方向へ
引き抜くことができなくなる。そこで、このような場合
でも、噴射ノズル10の被切削物Mの曲面に対する角度
を放射方向以外にした状態で、ノズルカバー20を被切
削物Mに密閉するよう圧接する必要性がある。本実施の
形態では、噴射ノズル10とノズルカバー20の連結角
度を自由に設定できるので、本ケースにおいても、噴射
ノズル10の被切削物Mの表面に対する適切な角度調
整、および、ノズルカバー20の被切削物Mへの圧接を
実現する。
【0044】なお、噴射ノズル10を図14中実線図示
状態から破線図示状態へ変更するには、マニュピュレー
タの先端にノズル保持体12を連結角度調整可能に連結
する他、マニュピュレータの先端アームを折り曲げ、角
度変更可能なものを使用してもよい。また、マニュピュ
レータを図14中の矢印方向P2に回動アーム状に使用
する場合、噴射ノズル10の角度を変更してもマニュピ
ュレータの回動中心点Oを移動させないで元の位置を保
てる。
【0045】{実施の形態4}図16は、本発明を高圧
水切削装置に適用した実施の形態4の断面構造を示す。
本発明は、実施の形態1と略同様の構成であるが、ブラ
シフランジ22に代えて弾性変形部材としての弾性変形
カバー24を備えた点に特徴を有する。
【0046】ここで、弾性変形カバー24は、開口パッ
キン材24aと、開口パッキン材24aに固定されたス
プリング24bと、スプリング24bを固定し開口パッ
キン材24aを収納するパッキン収納部24cから成
る。
【0047】開口パッキン材24aは、リング状に形成
され、例えば、合成ゴムよりなるが、その他に天然ゴ
ム、合成樹脂を用いもよい。ところで、開口パッキン材
24a単独で下部開口の縁部に突出するように固定した
場合、ノズルカバー20と被切削物Mの表面との角度を
変更すると、開口パッキン材24aは大きく変形して、
その先端が被切削物Mの表面に圧接する状態を確保でき
るが、開口パッキン材24aは大きな径が必要とされ
る。しかし、大口径の開口パッキン材24aには、飛散
物にかなり大きな力で衝突することが予想されるので、
この衝突に対して密閉性を確保するには、開口パッキン
材24aを強靱で容易に変形しない材質を使用する、若
しくは、噴射ノズル10の噴射口から十分な距離を設け
て配置し、大きな衝突力が加わらないようにする必要が
ある。
【0048】また、下部開口を大口径とすると、ノズル
カバー20自体が大径となり、重量も増加することか
ら、取扱いが不便になる。噴射ノズル10が少し傾く
と、下部開口と被切削物Mの表面との成す角度が大きく
変化するので、本形態では、該パッキン材24aに小径
で比較的硬い材質(必要に応じては針金をブラシ状に植
設したもの)を使用した。しかし、比較的硬質で、変形
しにくい開口パッキン材24aを使用すると、その先端
を被切削物Mの表面に圧接していても、被切削物Mの表
面に追従して変形しにくく、密閉性が確保困難になる。
そこで、本実施の形態では、開口パッキン材24aをパ
ッキン収納部24cに収納し、スプリング24bにより
出入自在としている。
【0049】スプリング24bは、例えば、鋼からな
り、ノズルカバー20への圧接力に応じて弾性変形す
る。従って、ノズルカバー20と被切削物Mの表面の成
す角度を変更しても開口パッキン材24aを追従して被
切削物Mの表面に圧接させる。
【0050】パッキン収納部24cは、ノズルカバー2
0の下部開口の周縁に断面凹状に形成されている。ノズ
ルカバー20に加わる圧接力に応じて開口パッキン材2
4aを出入させる。
【0051】次に、図16に基づいて本高圧水切削装置
の使用方法について説明する。先ず、図16に示すよう
に、マニュピュレータの駆動アーム(図示省略)を操作
し、ノズルカバー20の下部開口を被切削物Mに対向さ
せ、ノズルカバー20を平面状の被切削物Mの表面に圧
接させる。このとき、ノズルカバー20下部の開口パッ
キン材24aは被切削物Mの表面に当接され、パッキン
収納部24cの中へ入り込んだ状態で、被切削物Mとノ
ズルカバー20との間隙を密閉する。スプリング24b
は弾性圧縮されて開口パッキン材24aを被切削物Mに
付勢し、ノズルカバー20と被切削物Mの表面の密閉性
を向上させる。一方、被切削物Mの表面が曲面の場合、
開口パッキン材24aは、被切削物Mの当接部位の凹凸
に応じて、パッキン収納部24cに入り込み、被切削物
Mの表面とノズルカバー20の間隙を埋め密閉する。
【0052】以下、耐水圧ホースから高圧水を圧送し、
研磨材注入口13から研磨材を適宜混入しつつ噴射ノズ
ル10からジェット状の切削水を被切削物Mの表面に噴
射し、被切削物Mを所定の形状に切削する。
【0053】以上より、本実施の形態によれば、弾性変
形カバー24は、ノズルカバー20の被切削物Mの表面
に対する傾斜に係わらず、ノズルカバー20と被切削物
Mの表面の間を密閉するようにしたので、被切削物Mの
表面形状に関わらず、切削時の騒音を低減し、被切削物
Mから反射される切削水から作業者を防護する。
【0054】なお、下部開口にパッキンホルダーをスプ
リング24bに固定し、パッキンホルダーに開口パッキ
ン材24aを固定してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上より、請求項1記載の発明によれ
ば、ノズルカバーは噴射ノズルと一体に移動するように
したので、噴射ノズルはノズルカバーを伴って被切削物
の平面上の任意位置へ移動して切削を行うと共に作業ス
ペースが省略される。また、ノズルカバーにより騒音を
遮断し、飛散物を遮蔽するようにしたので、切削時の騒
音を低減し、被切削物で反射される高圧水、切削屑から
作業者を防護する。
【0056】請求項2記載の発明によれば、被切削物の
表面形状に凹凸があるときでも、被切削物の表面とノズ
ルカバーの間を密閉するようにしたので、被切削物の表
面形状に関わらず、切削時の騒音を低減し、被切削物で
反射される高圧水、切削屑から作業者を防護する。
【0057】請求項3記載の発明によれば、被切削物の
表面に対するノズルカバーの姿勢を調整し、被切削物の
表面形状に応じて、被切削物の表面とノズルカバーを密
閉するとともに、噴射ノズルの噴射方向を自在に調整
し、噴射ノズルを被切削物の表面に対して所定の噴射角
を設定するようにしたので、ノズルカバーの曲面追従性
能が向上されるとともに、適切な切削が行われる。
【0058】請求項4記載の発明によれば、弾性変形部
材は、弾性変形して被切削物の表面形状に応じて被切削
物の表面とノズルカバーとの間に生じる間隙を埋め、被
切削物の表面とノズルカバーを密閉するようにしたの
で、ノズルカバーの曲面追従性能が向上される。
【0059】請求項5、6、7記載の発明によれば、弾
性部材は、弾性変形して被切削物の表面に対してノズル
カバーを付勢し、被切削物の表面とノズルカバーとの密
閉性を向上するようにしたので、被切削物の表面形状に
関わらず、切削時の騒音はさらに低減され、被切削物で
反射される高圧水から作業者の安全性がさらに向上され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を高圧水切削装置に適用した実施の形態
1を示す説明図である。
【図2】図1に係わる噴射ノズルの側面構造を示す。
【図3】図1に係わるノズルカバー本体の拡大した構造
を示し、(a)は平面構造を、(b)は側面構造を示す
説明図である。
【図4】図1に係わる高圧水切削装置を用いて被切削物
を切削する模式図を示す。
【図5】本発明を高圧水切削装置に適用した実施の形態
2の側面構造を示す説明図である。
【図6】図5に係わる噴射ノズルの拡大した側面構造を
示す説明図である。
【図7】図5に係わる高圧水切削装置の使用状況の模式
図を示す。
【図8】本発明を高圧水切削装置に適用した実施の形態
3の側面構造を示す説明図である。
【図9】図8に係わる高圧水切削装置を上方から観察し
た平面構造を示す説明図である。
【図10】(a)は、図8に係わる高圧水切削装置の使
用状況の模式図を示し、(b)は、図1に係わる高圧水
切削装置を曲面形状の被切削物に適用した模式図を示
す。
【図11】本発明を高圧水切削装置に適用した変形の形
態の断面構造を示す説明図である。
【図12】図11に係わる高圧水切削装置を用いて被切
削物を切削する状況を示す説明図である。
【図13】図11に係わる高圧水切削装置を用いて被切
削物を切削する状況を示す説明図である。
【図14】図11に係わる高圧水切削装置を用いて被切
削物を切削する状況を示す説明図である。
【図15】トンネル履工のコンクリートの一部を切削し
てサンプリングして取り出す状況を示す説明図である。
【図16】本発明を高圧水切削装置に適用した実施の形
態4の断面構造を示す説明図である。
【図17】従来技術に係わる高圧水切削装置の模式図を
示す。
【符号の説明】
10 噴射ノズル 11 ノズル本体 12 ノズル保持体 13 研磨材注入口 14 ボールジョイント機構 14a ジョイント球 14b ジョイントリング 15 第2スプリング 16 ガイドブラケット 20 ノズルカバー 21 ノズルカバー本体 21a 上部開口 21b 下部開口 21c バキューム口 21d ホースフランジ 22 ブラシフランジ 23 開口パッキン材 24 弾性変形部材 24a 開口パッキン材 24b スプリング 24c パッキン収納部 31 ゴムシート 32 フランジ 33 止具 34 コイルスプリング 41 箱状カバー 41a 切溝 42 バキューム口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 剛士 神奈川県大和市下鶴間2570−4 西松建設 株式会社技術研究所内 (72)発明者 西浦 範昭 神奈川県大和市下鶴間2570−4 西松建設 株式会社技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧水を噴射する噴射ノズルを備え、前
    記噴射ノズルから噴射した高圧水により被切削物を切削
    する高圧水切削装置において、 前記噴射ノズルに固定されると共に、前記被切削物の表
    面に当接させて前記噴射ノズルと被切削物の表面を密閉
    するノズルカバーを備えたことを特徴とする高圧水切削
    装置。
  2. 【請求項2】 前記被削物の表面形状に応じて前記被切
    削物の表面と前記ノズルカバーとを密閉させる密閉機構
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の高圧水切削装
    置。
  3. 【請求項3】 前記密閉機構は前記噴射ノズルと前記ノ
    ズルカバーを可動自在に連結する自在継手機構であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の高圧水切削装置。
  4. 【請求項4】 前記密閉機構は前記ノズルカバーの被切
    削物との対向面に設けられ、前記ノズルカバーに加わる
    圧接力により弾性変形する弾性変形部材であることを特
    徴とする請求項2記載の高圧水切削装置。
  5. 【請求項5】 前記噴射ノズルと前記ノズルカバーとの
    間に設けられ、前記被切削物の表面形状に応じて弾性変
    形して前記被切削物の表面に前記ノズルカバーを付勢さ
    せる弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1〜請求
    項4記載の高圧水切削装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材はコイルスプリングからな
    ることを特徴とする請求項5記載の高圧水切削装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材はゴムからなることを特徴
    とする請求項5記載の高圧水切削装置。
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Cited By (6)

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JP2002283338A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 West Japan Railway Co コンクリートはつり装置及び方法
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