JPH11115329A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH11115329A
JPH11115329A JP9297968A JP29796897A JPH11115329A JP H11115329 A JPH11115329 A JP H11115329A JP 9297968 A JP9297968 A JP 9297968A JP 29796897 A JP29796897 A JP 29796897A JP H11115329 A JPH11115329 A JP H11115329A
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JP
Japan
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thermal transfer
transfer sheet
pressure
transfer ink
sensitive
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JP9297968A
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Inventor
Mitsuru Maeda
充 前田
Kensuke Shinozaki
健介 篠崎
Kenichiro Sudo
健一郎 須藤
Masafumi Hayashi
雅史 林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱転写記録装置に特別な検出機構を備えるこ
となく、熱転写シートがなくなるのを事前に取扱者に表
示することのできる熱転写シートを提供することを目的
とする。 【解決手段】 基材フィルム上に熱転写インキ層3を設
けた熱転写シート1において、該熱転写インキ層3上に
感圧転写インキ4を斑点状に塗布した構成によって、熱
転写記録装置内の熱転写シート1が残り少なくなった場
合に、記録紙に印字により出力される画像と関係なく感
圧転写インキ4が斑点状に転写される。装置の取扱者は
これにより熱転写シート1が残り少なくなったことを知
り、シートロールの交換等の必要な措置をとることがで
きる。したがって、前述したセンサーやマイクロスイッ
チ等の部品を記録装置に取り付ける必要がなく、装置の
簡略化を図ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写シートに関
し、特に熱転写記録装置に収容されている熱転写シート
がなくなるのを事前に取扱者に表示することのできる熱
転写シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンター、ファクシミ
リ等に用いられる熱転写記録媒体として、基材フィルム
の一方の面に熱溶融性インキ層または昇華性染料インキ
層の熱転写インキ層を設けた熱転写シートが使用されて
いる。従来の熱転写シートは、基材フィルムとして厚さ
10〜20μm程度のコンデンサ紙やパラフィン紙のよ
うな紙、あるいは厚さ3〜20μm程度のポリエステル
やセロファンのようなプラスチックフィルムを用い、こ
の基材フィルム上にワックスに顔料や染料等の着色剤を
混合した熱溶融性のインキまたは、樹脂バインダーに昇
華性染料を分散ないし溶解させたインキを塗布して、熱
溶融性インキ層または昇華性染料インキ層を設けたもの
である。そして、基材フィルムの裏側から、サーマルヘ
ッドにより所定箇所を加熱・加圧し、熱溶融性インキ層
または昇華性染料インキ層のうち、印字部に相当する箇
所のインキ層を溶融、または昇華させ、印字用紙に転写
して印字を行うものである。
【0003】また、熱転写シートは一般的に長尺物で供
給用ボビン等に巻き上げられ、その熱転写シートの巻き
終わりの端と巻き取り用ボビンを接着させた一対の巻き
取り状のものが使用されている。コンピューターやワー
ドプロセッサーなどの出力プリントを熱転写方式によっ
て印字する記録装置では、上記のように基材フィルムの
一方の面に熱溶融性または昇華性のインキ層を設けた熱
転写インキシートが使用され、一般的に長尺の熱転写シ
ートを中空の円筒状のコアに巻き付けたロール状の形態
で供給、使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術による熱転写シートは、記録装置内部に収容さ
れているため熱転写シートがなくなったことを取扱者が
直接検知することは困難であった。このため従来では、
図3に示すような熱転写シートの終端部近傍にエンドマ
ーク7を付与し、反射あるいは透過型のセンサーを用い
てこれを検知する方法や、熱転写インキシートの張力変
化を検知するマイクロスイッチを熱転写シートの供給ロ
一ルと巻上げコアの間の熱転写インキシート供給路に配
置しておき、この検知手段によって熱転写シートがなく
なったことを検知する方法が一般に用いられていた。
【0005】しかしこのような方法によると、センサー
やマイクロスイッチなどの部品を要するため、装置が複
雑になる欠点を有していた。またマイクロスイッチを用
いる方法では熱転写シートがなくなってはじめて、エン
ド検知が可能な方法であるため、記録が突如として不可
能となる。熱転写シートロールの在庫を確保していない
場合には新しい熱転写シートロールを入手するまでの
間、記録装置の使用ができないといった問題が発生して
いる。本発明は、上記の問題点を解決するためになされ
たものであり、熱転写記録装置に特別な検出機構を備え
ることなく、熱転写シートがなくなるのを事前に取扱者
に表示することのできる熱転写シートを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材フィルム上に熱転写インキ層を設け
た熱転写シートにおいて、該熱転写インキ層上に感圧転
写インキを斑点状に塗布したことを特徴とする。また、
上記の熱転写シートが長尺であり、円筒状に巻いてある
形態であり、該熱転写シートの終端部近傍に感圧転写イ
ンキが設けられていることが好ましい。また、前記の感
圧転写インキの斑点が0.01mm2 以上5mm2 以下
の大きさを有し、A4サイズの面積当たりに500個以
上150000個以下存在することが好ましい。さら
に、前記の感圧転写インキの色相が熱転写インキ層と同
一であることが好ましい。また、前記の感圧転写インキ
の色相が、熱転写インキ層と異なることが好ましい。
【0007】本発明の熱転写シートの作用は以下の通り
である。本発明は上述の構成、すなわち基材フィルム上
に熱転写インキ層を設けた熱転写シートにおいて、該熱
転写インキ層上に感圧転写インキを斑点状に塗布した構
成によって、熱転写記録装置内の熱転写シートが残り少
なくなった場合に、記録紙に印字により出力される画像
と関係なく感圧転写インキが斑点状に転写される。装置
の取扱者はこれにより熱転写シートが残り少なくなった
ことを知り、シートロールの交換等の必要な措置をとる
ことができる。したがって、前述したセンサーやマイク
ロスイッチ等の部品を記録装置に取り付ける必要がな
く、装置の簡略化を図ることが可能になる。
【0008】また、特開平1−150564に示された
ようなフィルム終端部近傍の感熱転写インキ層上に一定
幅で感圧インキを塗布した場合には、印字により出力さ
れた画像の下に画像とは関係なく一定幅の感圧インキが
転写されてしまうため、印字画像を解読することやそれ
を複写して使用する場合には出力された画像を識別する
のに支障をきたすことが考えられるが、本発明の熱転写
シートでは感圧転写インキの斑点サイズを最適化するこ
とにより、細かい斑点が転写されるのみであるので出力
された画像を容易に判別でき、上記の問題点を解決する
ことを可能にした。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態につい
て、詳述する。本発明の熱転写シートは、図1に示すよ
うに、熱転写シート1の終端をロール状にコア2に巻い
た形態で、熱転写シート1の終端から2m以内のシート
部分1Aでは、熱転写インキ層3上に感圧転写インキ4
が斑点状に塗布されている。またこれ以外のシート部分
1Bでは感圧転写インキ4は塗布されていない。また、
図2は本発明の実施形態を示す概略断面図であり、基材
フィルム5上に熱転写インキ層3を設け、基材フィルム
5の他方の面に背面層6を設けた熱転写シート1におい
て、該熱転写インキ層3上で、コア側の熱転写シート1
の終端側1Aのシート部分に感圧転写インキ4が斑点状
に塗布され、1Bのシート部分には感圧転写インキ4は
塗布されていない。
【0010】(基材フィルム)本発明の熱転写シートで
用いられる基材フィルム5としては、従来の熱転写シー
トに使用されているものと同じ基材フィルムをそのまま
用いることが出来ると共に、その他のものも使用するこ
とが出来、特に制限されない。好ましい基材フィルム5
の具体例としては、例えば、ポリエステル、ポリプロピ
レン、セロハン、ポリカーボネイト、酢酸セルロース、
ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロ
ン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアル
コール、フッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマー等のプラ
スチック、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不
織布等があり、又、これらを複合した基材フィルムであ
ってもよい。この基材フィルムの厚さは、その強度及び
熱伝導性が適切になるように材料に応じて適宜変更する
ことが出来るが、その厚さは、好ましくは、例えば、2
〜25μmである。
【0011】(背面層)また、基材フィルムの他方の面
に、サーマルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良
くするために、さらに、熱転写シートが円筒状に巻いて
ある形態から巻き解かれる時に、感圧転写インキが巻き
状態で接触している面とスムーズに剥離するように、背
面層6を設けることも可能である。この背面層6は、バ
インダー樹脂に滑剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒
子、顔料等を添加したものを、好適に使用し、形成され
る。背面層に使用されるバインダー樹脂は、例えば、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セル
ロース、酢酪酸セルロース、硝化綿などのセルロース系
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピ
ロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体などのビニル系樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性ま
たはフッ素変性ウレタン樹脂などが、あげられる。これ
らのなかで、数個の反応性基、例えば、水酸基を有して
いるものを使用し、架橋剤として、ポリイソシアネート
などを併用して、架橋樹脂を使用することが好ましい。
【0012】背面層に使用される滑剤は、ワックス、シ
リコーンオイル、高級脂肪酸アミド、エステル等が使用
できる。背面層を形成する手段は、上記のごとき、バイ
ンダー樹脂に滑剤、界面活性剤、無機粒子、有機粒子、
顔料等を添加した材料を、適当な溶剤中に溶解または分
散させて、塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコー
ター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの慣用の塗工
手段により、塗工し、乾燥するものである。
【0013】(熱転写インキ層)本発明の熱転写シート
は、基材フィルムの一方の面に熱転写インキ層3を設け
たもので、その熱転写インキ層3は熱溶融性インキ層ま
たは昇華性染料インキ層の2種類に大別される。まず、
熱溶融性インキ層は、従来公知の着色剤とバインダーよ
りなり、必要に応じて、鉱物油、植物油、ステアリン酸
等の高級脂肪酸、可塑剤、熱可塑性樹脂、充填剤等の種
々の添加剤を加えたものが使用される。バインダーとし
て用いられるワックス成分としては、例えば、マイクロ
クリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィン
ワックス等がある。更に、フィッシャートロプシュワッ
クス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、
鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キ
ャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワ
ックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸ア
ミド等、種々のワックスが用いられる。このなかで、特
に融点が50〜85℃であるものが好ましい。50℃以
下であると、保存性に問題が生じ、又85℃以上である
と感度不足になる。
【0014】バインダーとして用いられる樹脂成分とし
ては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹
脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリ
ビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチル
セルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリ
イソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール等
が挙げられるが、特に従来より感熱接着剤として使用さ
れている比較的低軟化点、例えば、50〜80℃の軟化
点を有するものが好ましい。
【0015】着色剤としては、公知の有機または無機の
顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、
例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、
退色しないものが好ましい。また、加熱により発色する
物質や、被転写体の表面に塗布されている成分と接触す
ることにより発色するような物質であってもよい。さら
に、着色剤の色としては、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着
色剤を使用することができる。さらに、熱溶融性インキ
層に、良好な熱伝導性および熱溶融転写性を与えるた
め、バインダーの充填剤として熱伝導性物質を配合して
もよい。このような充填剤としては、例えばカーボンブ
ラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二
硫化モリブデン等の金属および金属化合物等がある。
【0016】熱溶融性インキ層の形成は、上記のような
着色剤成分とバインダー成分と、さらに、これに必要に
応じて水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した熱溶融
性インキ層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコ
ート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビ
アリバースコート、ロールコート等の方法で行う。ま
た、水系又は非水系のエマルジョン塗液を用いて形成す
る方法もある。熱溶融性インキ層の厚みは、必要な印字
濃度と熱感度との調和がとれるように、決定すべきであ
って、0.1μm〜30μmの範囲、好ましくは、1μ
m〜20μm程度が、好ましい。
【0017】次に、昇華性染料インキ層は、昇華性染料
をバインダー樹脂で担持させた層である。使用する染料
は、従来公知の熱転写シートに使用される染料はいずれ
も本発明に有効に使用可能であり、特に限定されない。
例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料とし
て、MS Red G、Macrolex RedVi
oret R、Ceres Red 7B、Samar
on Red HBSL、Resolin Red F
3BS等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロン
ブリリアントイエロー6GL、PTY−52、マクロレ
ックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料として
は、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP−
FW、ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー1
00等が挙げられる。
【0018】上記の如き昇華性染料を担持するためのバ
インダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用
でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポ
リエステル等が挙げられる。
【0019】また、昇華性染料インキ層は、上記の染
料、バインダー樹脂の他に必要に応じて従来公知の種々
の添加剤を含めることができる。そして、適当な溶剤中
に、上記の染料、バインダー樹脂、添加剤を加えて各成
分を溶解または分散させてインキを調整し、これを上記
の基材フィルム上に、熱溶融性インキ層で挙げた従来公
知の塗工形成方法と同様の方法により、昇華性染料イン
キ層を形成する。昇華性染料インキ層の厚みは、0.1
〜5.0μm、好ましくは0.4〜2.0μm程度であ
る。
【0020】(感圧転写インク)本発明で使用する感圧
転写インク4は、基材フィルム上に熱転写インク層を設
け、該熱転写インク層上に斑点状に塗布して形成するも
のである。さらに、熱転写シートが、長尺であり、円筒
状に巻いてある形態であり、該熱転写シートの終端部近
傍に感圧転写インクを設けることが好ましい。感圧転写
インク4は、従来公知の着色剤と滑剤と感圧接着性のバ
インダーよりなり、必要に応じて、種々の添加剤を加え
たものが使用される。感圧接着性のバインダーは、天然
ゴム、イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ポ
リイソブチレン等の合成ゴム、アクリル樹脂、シリコン
樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂等の結晶性の低い高
分子等が挙げられる。また、滑剤は上記の感圧接着性の
バインダーに対して粘着性を減じるために使用するもの
で、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ポリエチレンワックス等のワックス類、ステアリン
酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸が挙げられ
る。
【0021】着色剤は、公知の有機または無機の顔料、
あるいは染料の中から適宜選択することができ、例え
ば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、退色
しないものが好ましい。また、着色剤の色としては、シ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラックに限定されるもの
ではなく、種々の色の着色剤を使用することができる。
但し、感圧転写インクの色相を熱転写インク層と同一に
する場合は、熱転写インク層で使用する着色剤と同一の
もの、または同一の色相を有する着色剤を感圧転写イン
クに使用すれば良い。また、感圧転写インクの色相を熱
転写インク層と異ならせる場合は、熱転写インク層で使
用する着色剤によって得られる色相と異なる色相になる
ように、着色剤を選択して感圧転写インクに使用すれば
良い。感圧転写インキの色相は熱転写インキ層と同一で
あっても問題ないが、色相の差異を付けることで記録装
置の取扱者にとって、画像の判別や熱転写シートの終端
が近いことを更に容易に検知させることができる。
【0022】感圧転写インクの滑剤と感圧接着性のバイ
ンダーとの配合処方には大きく分けて二タイプがある。
一つは従来のゴム系、アクリル系感圧粘着剤のようにロ
ジン、ポリテルペン樹脂、石油樹脂等の粘着付与剤を添
加したり、ガラス転移温度Tgが低く、軟らかい高粘着
性成分を共重合したり、ポリマーブレンドしたりするこ
とによって、ある程度の粘着性を付与した上で、比較的
多い割合で滑剤を配合するものである。もう一つは上記
のような粘着付与成分を配合せず、粘着性の低い天然ゴ
ム、合成ゴム、非結晶性高分子に滑剤を比較的少ない割
合で配合するものである。感圧転写インクの形成は、上
記のような着色剤成分と滑剤成分と感圧接着性のバイン
ダー成分と、さらに、これに必要に応じて水、有機溶剤
等の溶媒成分を配合調整した感圧転写インクの塗工液
を、従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコー
ト、ロールコート等の方法で行う。また、水系又は非水
系のエマルジョン塗液を用いて形成する方法もある。
【0023】本発明では、感圧転写インクを熱転写イン
ク層上に斑点状に塗布して形成するものであり、さら
に、感圧転写インクの斑点が0.01mm2 以上5mm
2 以下の大きさを有し、A4サイズの面積(210mm
×297mm)当たりに500個以上150000個以
下存在することが好ましい。ここで、感圧転写インクの
斑点の単位は、円、楕円、四角形、三角形等任意の形状
をとることができる。尚、記録装置の取扱者にとって、
熱転写シートの終端が近いことを更に容易に検知させる
ために、感圧転写インクの斑点の単位は異なる形状を混
在するよりも、同一形状の斑点を使用した方が好まし
い。感圧転写インクの厚みは、必要な濃度と転写性との
調和がとれるように、決定すべきであって、乾燥状態で
0.1μm〜30μm程度である。
【0024】本発明の熱転写シートに使用するボビン2
は、供給用でも、巻き取り用でも、そのボビンの内径、
外径、長さ等の寸法は、その熱転写シートを装着する熱
転写記録装置等に応じて適宜設定することができる。ま
た、ボビンの構成材料は、紙、プラスチック、樹脂含浸
紙等、従来のボビンに使用されていた材料を使用するこ
とができる。上記のようなボビンへの熱転写シートの固
着は、両面テープ、粘着テープ、接着剤等、任意の材料
を用いて行うことができる。本発明の熱転写シートは、
上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明を
逸脱しない範囲で、種々の形態から構成することができ
る。
【0025】
【実施例】次に実施例及び比較例をあげて、本発明を更
に具体的に説明する。 (実施例1)基材フィルムとして、厚さ6μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムの一方の面に、色相ブラ
ックの下記組成の熱溶融性インキ層をグラビアコーター
により、乾燥被覆4.0μmの厚みで設け、その基材フ
ィルムの他方の面には下記組成の背面層を乾燥時0.1
μmの厚みで予め設けておく。この熱転写シートは長尺
であり、塩化ビニル製のボビンに円筒状に巻いている形
態である。但し、上記の熱転写シートの終端部近傍で、
熱溶融性インキ層の上に下記組成の感圧転写インクを図
1に示すようにグラビアコーターにより、乾燥被覆3.
0μmの厚みで斑点状に塗布しておく。
【0026】熱溶融性インキ層塗工液 カーボンブラック(三菱化学株式会社製 ダイヤブラック) 10部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10部 (三井デュポン・ポリケミカル社製 エバフレックス200W) カルナバワックス 15部 パラフィンワックス 60部
【0027】背面層塗工液 ポリビニルブチラール樹脂 20部 (積水化学工業株式会社製 エスレックBX−1) タルク(日本タルク株式会社製 ミクロエースL−1) 30部 メラミン樹脂微粒子(日本触媒化学工業株式会社製 エポスターS) 30部 ポリイソシアネート(武田薬品工業株式会社製 タケネートA−3) 40部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 900部
【0028】感圧転写インク塗工液 カーボンブラック 15部 NBRラテックス(固形分40%) 125部 パラフィンワックスエマルジョン(固形分30%) 100部 アクリルエマルジョン(固形分40%) 50部 シリカ 3部
【0029】(実施例2)実施例1で使用した感圧転写
インクを下記組成に変更した以外は、実施例1と同様に
して、ボビンに円筒状に巻いた形態の熱転写シートを作
製した。感圧転写インク塗工液 銅フタロシアニン系有機顔料(シアン) 15部 NBRラテックス(固形分40%) 125部 パラフィンワックスエマルジョン(固形分30%) 100部 アクリルエマルジョン(固形分40%) 50部 シリカ 3部
【0030】(比較例)実施例1で使用したと同様の基
材フィルムの一方の面に、色相ブラックの実施例で使用
したと同様の熱溶融性インキ層をグラビアコーターによ
り、乾燥被覆4.0μmの厚みで設け、その基材フィル
ムの他方の面には実施例1で使用したと同様の背面層を
乾燥時0.1μmの厚みで予め設けておく。この熱転写
シートは長尺であり、塩化ビニル製のボビンに円筒状に
巻いている形態である。但し、上記の熱転写シートの終
端部近傍で、下記組成のエンドマークをグラビア印刷機
で、図3に示すように熱転写シートの背面側に設けた。
【0031】エンドマーク塗工液 カーボンブラック 8部 ウレタン樹脂(日本ポリウレタン株式会社製 HMS−20) 15部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 77部
【0032】上記、実施例および比較例の熱転写シート
を用いて、各々を熱転写記録装置に装着し、印字を行っ
た。 (評価結果)比較例の熱転写シートについては、まず、
熱転写記録装置にエンドマーク専用のセンサーを取り付
ける必要が生じて、装置が複雑になった。それに対し
て、実施例の熱転写シートは、熱転写記録装置内の熱転
写シートが残り少なくなった場合に、記録紙に印字によ
り出力される画像と関係なく感圧転写インキが斑点状に
転写され、装置の取扱者は熱転写シートが残り少なくな
ったことを知り、シートロールの交換等の必要な措置を
とることができた。さらに、センサーやマイクロスイッ
チ等の部品を記録装置に取り付ける必要がなく、装置の
簡略化を図ることが可能になる。
【0033】
【発明の効果】このように本発明によれば、終端部近傍
に感圧転写インキを班点状に塗布した熱転写シートを熱
転写記録装置に使用すると、熱転写シートの残量が充分
に存在する状態では用紙に熱転写インキのみが転写さ
れ、熱転写シートの残量が少なくなると、出力される画
像とは関係なく感圧転写インキが斑点上に転写され、熱
転写シートの残量が少ないことを容易に知ることができ
る。熱転写シートがなくなることを事前に表示する機能
を熱転写シートに備えさせたので、熱転写記録装置に特
別な検出機構を備えることなく、記録装置の簡略化を行
うことができ、シートロールの交換時期を記録装置の取
扱者に警報表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの一つの実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】本発明の熱転写シートの一つの実施の形態を示
す概略断面図である。
【図3】従来の熱転写シートのエンドマークを設けた例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 熱転写シート 2 コア 3 熱転写インキ層 4 感圧転写インキ 5 基材フィルム 6 背面層 7 エンドマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 雅史 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルム上に熱転写インキ層を設け
    た熱転写シートにおいて、該熱転写インキ層上に感圧転
    写インキを斑点状に塗布したことを特徴とする熱転写シ
    ート。
  2. 【請求項2】 上記の請求項1に記載する熱転写シート
    が、長尺であり、円筒状に巻いてある形態であり、該熱
    転写シートの終端部近傍に感圧転写インキが設けられて
    いることを特徴とする熱転写シート。
  3. 【請求項3】 前記の感圧転写インキの斑点が0.01
    mm2 以上5mm2以下の大きさを有し、A4サイズの
    面積当たりに500個以上150000個以下存在する
    ことを特徴とする上記の請求項1または2に記載する熱
    転写シート。
  4. 【請求項4】 前記の感圧転写インキの色相が熱転写イ
    ンキ層と同一であることを特徴とする上記の請求項1〜
    3のいずれかに記載する熱転写シート。
  5. 【請求項5】 前記の感圧転写インキの色相が熱転写イ
    ンキ層と異なることを特徴とする上記の請求項1〜3の
    いずれかに記載する熱転写シート。
JP9297968A 1997-10-16 1997-10-16 熱転写シート Withdrawn JPH11115329A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100400300C (zh) * 2006-01-10 2008-07-09 美可达电子影像有限公司 一种烤杯机
WO2018159747A1 (ja) 2017-03-01 2018-09-07 大日本印刷株式会社 熱転写シートとシール型印画シートとの組合せ、および熱転写シート

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